ブログトップ | ログイン

殿様の試写室

mtonosama.exblog.jp

殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

サンドラの週末 -2- DEUX JOURS,UNE NUIT


サンドラの週末
-2-
DEUX JOURS,UNE NUIT

f0165567_613942.jpg


(C)Les Films du Fleuve - Archipel 35 - Bim Distribuzione - Eyeworks - RTBF(Televisions, belge) - France 2 Cinema


前回の『少年と自転車』もそうでしたが、
本作も、日本でも案外身近に起こりそうな出来事が描かれています。
頭の中に♪あなたな~らどうする?♪というけだるい声がエンドレスで聞こえ続け、
ヨーロッパ経済の置かれている状況も垣間見えてきます。
グローバリズムなんですねぇ。

さあ、サンドラがどんな週末を過ごしたかというと・・・

ストーリー
サンドラはレストランで働く夫マニュと2人の小さな子どもと暮らしている。
彼女の勤務先はソーラーパネル工場だが、体調不良から暫く休職していた。
ようやく復職できるメドのついた金曜日。
サンドラは突然解雇を言い渡される。
社員たちにボーナスを支給するためには1名解雇しなくてはならないというのだ。
マイホームを手に入れ、夫と共に家族を養っていこうとしていた矢先の解雇。
ベッドに逃げ込み、途方にくれるサンドラ。

しかし、同僚のとりなしで週明けの月曜日、16人の同僚たちの投票が行われることに。
彼らの内、ボーナスを諦め、サンドラを選ぶ者が過半数を超えれば、彼女は仕事を続けられる。
同僚たちにとっては仲間を選ぶか、ボーナスを取るか、という厳しい選択だ。
サンドラは折れそうになる心を、夫や友人によって奮い立たされながら、
同僚たちを説得して回る。

中国が勢力を伸ばしている世界的な経済情勢の中で、会社側にも余裕はない。
サンドラの休職中、16人で仕事を回せた以上、何かを犠牲にするしかないという。

ある同僚は妻が失業し、ボーナスがなければ生活が成り立たない。
また、ある者は工場の賃金だけでは足らず、休日にも働いている。
ある者はサンドラを裏切るような形になっていたことに罪悪感を抱いている。
ある者はボーナス派の夫と友人サンドラとの間に挟まれ悩んでいる――

転職しようにも仕事はほとんど無い。
仕事を続けることも、ボーナスが必要なことも、サンドラも同僚たちもよく知っていた。

夫のマニュは「それでも説得するしかない」とサンドラを励ます。
「自分は必要ではない人間」だと落ち込むサンドラを支え、
彼女自身が生きる自信を取り戻すために励まし続けるマニュ。

でも、「ボーナスを諦めて、私を職場に戻して」とは
なかなか言い出しにくいサンドラだった。

そして、投票の日……

f0165567_624986.jpg


おそらくは心の病で休職していたのでしょうか。
解雇の通知を受け、ベッドに身を投げるサンドラ。
そして、薬品棚から大量の薬を取り出し服用します。

気弱で、脆くて、自信のないサンドラ。
真夏の日差しの中を歩き続け、同僚たちと話し、
その結果に一喜一憂するサンドラ。

「ボーナスよりも同じ職場に働く仲間の復職でしょ」
と簡単に考えていたとのも、同様に深刻な同僚たちの状況を知る内に萎えていきます。

f0165567_644569.jpg

労働組合もなく、
米欧一人勝ちの時代ではとっくになく、
小さなサンドラの会社にもアフリカからの難民が働いています。

サンドラと一緒に週末を歩きまわる内に、
問題は復職でもボーナスでもないような気がしてきました。

だからといって世界を席巻するグローバリズムというような
太刀打ちしがたい事態を訴えているのでもありません。

じゃあ、なにか。
それはラストのサンドラの晴れ晴れとした顔を見て判断していただけたらいいな、
と思います。

今回も感動を味あわせてくれたダルデンヌ兄弟監督でした。





連休は終わってしまったけれど、今日もポチッとお願いできれば嬉しいです♪
↓↓↓↓↓
にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ
にほんブログ村
☆5月7日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

サンドラの週末
監督・脚本/ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ、助監督/カロリーヌ・タンブール、撮影/アラン・マルコアン(s.b.c)、制作/ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ、ドニ・フロイド、エグゼクティヴ・プロデューサー/デルフィーヌ・トムソン、共同製作/ヴァレリオ・デ・パロリス、ピーター・ブッケルト、製作協力/アルレッテ・ジルベルベルク
出演
マリオン・コティヤール/サンドラ、ファブリツィオ・ロンジャーネ/マニュ、ピリ・グロワーヌ/エステル、シモン・コードリ/マクシム
5月23日(土)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
2014年、ベルギー=フランス=イタリア、95分、日本語字幕/寺尾次郎、後援/ベルギー大使館、ユニフランス・フィルムズ、提供/GAGA、共同提供/ビターズ・エンド、サード・ストリート、KADOKAWA、WOWOW、配給/ビターズ・エンド
http://www.bitters.co.jp/sandra/

by Mtonosama | 2015-05-07 06:13 | 映画 | Comments(10)
Commented by ライスケーキ at 2015-05-07 22:26 x
日本でもあり得る話ですね。

仲間を切り捨てるのが正しいとは思えないけど、生活も厳しい・・・。

ここでサンドラを切り捨てれば、誰かが 第二第三のサンドラになるかも知れない・・・。

どう考えれば良いか・・・。
ラストが知りたい。

この映画が観たい。

Commented by Mtonosama at 2015-05-08 06:06
♪ライスケーキさん

どこにでも起こりうるお話ですよね。
寓話なのかもしれない、と思えます。

良い映画でした。
ダルデンヌ兄弟、大好き♡
Commented by なえ at 2015-05-08 19:30 x
どんな解決だったのかぜひ知りたいです。

残念ながら私の周りで聞くところでは自己保身と自己中が勝ってました。友達のダンナさんは現状をよくしょうと
しても妨害に遭い、そのストレスで癌になり亡くなり
ました。ウチのダンナも会社で孤立したまま退職しました。

ヨーロッパにはワーキングシェアという考えが日本よりあるので、もう少し希望があるのかな、あってほしいと思います。
と思います。


Commented by Mtonosama at 2015-05-08 20:18
♪なえさん

是非ご覧になってください。
そうですよね。欧米にはworking shareの考えが日本より
定着してますよね。
でも、サンドラさんの会社はどっちかっていえば零細企業なのかなぁ。
社員もみんなギリギリって感じ。

だからこそ、泣き虫のサンドラが晴れ晴れと歩くラストは良かったなぁ。

せめて映画で憂さ晴らししましょう(^^)/
Commented by すっとこ at 2015-05-09 20:10 x
ななななななななーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんと!

いわゆる”肩たたき”にあったご本人、しかも女性が
同僚に「あなた達のボーナスをあきらめて。そんで
それをわたしの給料に当てて!お願い!」とひとり
ひとりに頼んでまわる、というところで

びっくらこいている私は

やはり世界標準には程遠いようだがね。

<サンドラがはればれ歩いて“終”マーク>というのは
いったいどーゆーことでせうか?

ぎりぎりチラリズムで教えて欲しい!

①「自分は別の職場を見つけた」
②「ボーナスとサラリーを折半した」
③「①でもなく②でもなく全然ちゃう」
を番号でお答えください。

期待を込めて力強くポチッ!
Commented by Mtonosama at 2015-05-10 06:09
♪すっとこさん

ふふふ
(あ、ひかちゃんをアップしたばかりだから、ひかちゃん言葉がうつってしまった^_^;)

ぎりぎりチラリズムですか?お客さん。
そいつぁ、ちょっと値がはりますぜ。
ま、すっとこさんのこった。
えーい、上寿司ひとつで教えてやらぁ。
答えは③だよ。

力強いポチッを今日もあんがとよ(^^)/
Commented by びなちゃん at 2015-05-10 12:59 x
↑あはは!③!!!!

観なくちゃ分からんね!?すっとこさん~

働か(お金を稼ぐ)なくても生きていける(でも、人間て何かをしないと気が済まないですよね。自給自足の世界とか?)桃源郷がリアルにあれば…
Commented by なえ at 2015-05-10 16:55 x
わはは!
すっとこさんのおねだりが可笑しくて再度参加。
④ 「皆で銀行を襲う算段をして、明日は実行と
  ほくそえんで帰る」
⑤ 「急にアホらしなって、ケセラセラと
  歌って帰る」
Commented by Mtonosama at 2015-05-12 08:51
♪びなちゃんさん

あ~っ!コメくださっていたんだ。
今頃気がついたおバカな私です。

働かなくても生きていけたらなぁ。
南の島で暮らしたいなぁ。
泳いで、魚獲って、バナナを木から採って暮らしていけたらいいな。

でも、海水がひたひたと島を沈めてしまうか。
なかなかうまくいかないもんです。
Commented by Mtonosama at 2015-05-12 08:54
♪なえさん

あれあれ、なえさんも。
失礼しました。
⑤まで選択肢が増えたか^_^;

こっちがケセラセラですぅ。