海街diary -1-
海街diary
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(C)2015 吉田秋生・小学館/フジテレビジョン 小学館 東宝 ギャガ
『海街diary』。
あれ?このタイトル、まるでとののためにあつらえたようでありますよ。
とのが住んでいるところも海街ですから。
そりゃあ、とのは主役の綾瀬はるかさんとは全く以て違うタイプではありますが・・・
などと思いながら、映画を観て、これまた驚きました。
だって、全部ご近所なんです。
一番びっくりしたのは三女・千佳の勤めるスポーツ用品店。
いつも通る路地にあるお店ではありませんか。
小さなお店で多分地元の人間しか知らないと思います。
是枝監督、よくぞこのお店をみつけてくれたなぁとなんだか嬉しくなりました。
映画の中で異母妹のすずちゃんがお手伝いに行く釜あげしらす屋さんだって、
すずちゃんがボーイフレンドとチャリで走る道だってみんな知ってます。
もうこうなると映画どころではありません。
そんな訳で今回はあまり客観的になれませんが、どうぞご容赦くださいませ。
原作は吉田秋生の漫画。
第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、マンガ対象2013を受賞した「海街diary」。
現在、「月刊フラワーズ」でシリーズ連載中です。
両親に捨てられた三姉妹と父の残した腹違いの妹が
一緒に鎌倉の大きな古い家で暮らし始める物語。
両親に捨てられた子どもたちというと
どうしても是枝作品『誰も知らない』(‘04)を思い出してしまいます。
でも、あのとんがった感じはなく、
美しい女優さんたちの織りなす仲良し姉妹の物語に見えました。
これまでの是枝作品にあったちょっとひっかかる部分というのがないのは
是枝ファンとしては少しばかり物足りないように思ってしまいました。
とはいえ、キャストは豪華です。
女優陣は今をときめく綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず。
常連の樹木希林、そして、是枝作品には初出演の大竹しのぶ。
俳優陣は「そして、父になる」以来2度目となるリリー・フランキー、
おなじみ加瀬亮や前田旺志郎、初出演の堤真一と鈴木亮平。
すごいですね。
鎌倉の四季と趣ある古民家。
女子好みの素材はたっぷりつまっています。
監督もまたこの古民家がみつからなければ撮影しない位の意気込みだったそうで
スタッフたちがくまなくあたって見つけ出した家はイメージ以上の家でした。
日当たりの良い縁側はいかにも懐かしげで、
庭には毎年立派な実をつける梅の樹もあり、この映画の準主役ともいえる佇まいです。
サッカーの試合から帰ってシャワーを浴びたすずがバスタオル一枚で縁側に走ってきて
足の指で扇風機をつけます。
そして、バッとタオルを開き、風を受け、幸に「こらーっ!」と怒られる。
借りてきた猫みたいに大人しく良い子だったすずが徐々に香田家に慣れていくシーンです。
これなんかもこの古い家があってこそなんですよね。
是枝作品の中にこれまであった社会的な要素や
エッジ感みたいなものはないけれど、
現代版「若草物語」として女の子の成長を楽しみながら鑑賞する手もあるな、と
段々思えてきました。
さあ、いったいどんなお話でしょう。
続きは次回までお待ちくださいね。
続
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☆6月6日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆
海街diary
監督・脚本・編集/是枝裕和、撮影/瀧本幹也、原作/吉田秋生「海街diary」(小学館「月刊フラワーズ」連載)、音楽/菅野よう子
出演
綾瀬はるか/香田幸、長澤まさみ/香田佳乃、夏帆/香田千佳、広瀬すず/浅野すず、大竹しのぶ/佐々木都、堤真一/椎名和也、加瀬亮/坂下美海、風吹ジュン/二ノ宮さち子、リリー・フランキー/福田仙一、樹木希林/菊池史代、鈴木亮平/井上泰之、前田旺志郎/尾崎風太、キムラ緑子/高野日出子
6月13日(土)全国東宝系ロードショー
2015年、日本映画、128分、カラー、http://umimachi.gaga.ne.jp/
こちらではいつ観られるかわからないけれど、気をつけていることにします。そういえば、先日「あん」で主演した樹木希林さんが新聞で大きく取り上げられていました。フランス語になっていてもやっぱり「希林節」で、それを聞いたフランス人の記者のちょっと困った感じも伝わって来て、読みながら可笑しくなってしまいました。この映画にも出演しているのですね。
しかし、、、、女優さんが知らない人ばっかり。顔も区別がつけられるかどうか。
「あん」、観てないんですが、樹木希林さんはフランスでも
あの調子だっていうのが面白いですね。
ずーっと前に、狸穴のお蕎麦屋さんに内田裕也さんと一緒に
お蕎麦を食べているところを目撃したことがあります。
先日『駈込み女と駆出し男』完成披露会見でも樹木希林さん、
メチャクチャ面白かったですよ。
彼女、是枝作品には結構出ていますよね。
姉妹役の女優さん、ご存知ないかもしれませんね。
そういう時、浦島花子さんの心境になるのでしょうか?
最近そういうの多いですね。
素晴らしい作品も沢山あります。
昔はよく「マンガばかり読んでいるんじゃない!」って
怒られましたけど、今の子どもは(大人も)本あまり読まないから、「マンガでも良いから読んでくれ」って
思います。
鎌倉かぁ。
映画・テレビの撮影多いです。
どこが舞台か観るのも面白いです。
そうですよね。わたしは貸本屋に入り浸りで
一日6冊のマンガをツケで借りてくるような小学生だったので、
親が学校に相談に行ってました^_^;
そうなんですよ。この映画、「あれ、こんなところが!」って
場所がいっぱい出てくるので楽しいです。
これかから、紫陽花でまたそちらは人出が!ですね…
友人は、鎌倉貸家歴10年。遂に更新で、引っ越し物件を探し、一緒に中古物件を見に行きました。崖下の広いところだったんですけど、水が出た形跡があって諦めました。
パワースポットだらけ。緑も海もあり人にいい影響あり!ですね。
そうなんですよね。
これからの季節、鎌倉は紫陽花で超満員。
すずちゃんも良い子でかわいかったけど、
三女の夏帆さんも好きなタイプです。
長澤まさみってあんまり好きじゃなかったけど、
なかなかな女優さんでした。足もきれいですよ。
物件探しにいらしたんですか!?
崖下はやっぱ良くないか。
といいつつ、去年までいた家は崖の中腹でしたけど^_^;
は思ってましたが。
関西圏のものには、歴史のある落ち着いた佇まいを持ちなが
らハイカラ(おっと死語だった)な雰囲気の街という印象です。江の島や湘南海岸が近いんだった?という程度の知識
しかありません。
私も綾瀬はるか以外ほとんど知りません。日本在住の浦島
花子です(^_^;)
はい~(「天皇の料理番」の篤造のまね^_^;)。
去年引越したので、今は鎌倉在住ではありませんが、
あいかわらず海街に住んでいます。
しかし、こうまで知った場所が出ると妙に興奮してしまいます。
なえさんはも京都だから映画やテレビに出てくること、多いですよね。
これからの京都は暑うおすやろ?
うっとこは紫陽花シーズンに向け、またまた身動きできないほどの混雑を迎えます。