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殿様の試写室

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殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

ルンタ -1- Lung Ta


ルンタ
-1-
Lung Ta

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©Ren Universe 2015


5月に当試写室で『ダライ・ラマ14世』を上映したばかりですが、
またまたチベットを撮った映画『ルンタ』が登場します。

監督は池谷(いけや)薫氏。
『蟻の兵隊』(‘05)という中国残留日本兵のドキュメンタリー作品を撮影し、
鮮烈な印象を与えた監督です。

池谷薫監督
1958年東京生まれ。
同志社大学卒業後、12本のNHKを含むテレビ・ドキュメンタリーを演出した。
初の劇場公開作となった『延安の娘』(‘02)は
文化大革命に翻弄された父娘の再会を描いた作品。
ベルリン国際映画祭など世界30数カ国で絶賛され、
カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー映画賞、
ワン・ワールド国際人権映画祭ヴァーツラフ・ハベル特別賞ほか多数受賞した。
2作目の『蟻の兵隊』(‘05)は中国残留日本兵の悲劇を描き、
記録的なロングラン・ヒットを放った。
3作目の『先祖になる』(‘12)は東日本大震災で息子を失った木こりの老人が
家を再建するまでを追ったドキュメンタリー。
ベルリン国際映画祭エキュメニカル賞特別賞、
香港国際映画祭ファイアーバード賞(グランプリ)、文化庁映画賞大賞、
日本カトリック映画賞を受賞。
2008年から2013年まで立教大学現代心理学部映像身体学科の特任教授。
卒業制作としてプロデュースした『ちづる』(‘11、赤崎正和監督)は全国規模で劇場公開。

著書
「蟻の兵隊 日本兵2600人山西省残留の真相」(‘07 新潮社)
「人間を撮る ドキュメンタリーが生まれる瞬間」(‘08 平凡社、日本エッセイスト・クラブ賞受賞)など。

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『蟻の兵隊』。
2005年というと、もう10年も前のことになるのですね。
作品の中で中国残留兵士だったおじいさんが当時のことを淡々と語る様子に、
父を想い起した映画でした。
戦争中、父も中国へ一兵士として行きましたが、
戦争も末期になると、「との軍曹。今から八路軍に加わりなさい」
と中国共産軍からの呼びかけが行われたそうです。
父の話では「日本語で呼ばれたぞ」ということですが、
7年前に父は亡くなってしまったので、確認するすべはありません。
呼びかけられたのは父だけではなかったと言っていました。
日本側の様子はあちらに筒抜けだったのでしょうか。
との軍曹が呼びかけに応じてそのまま中国に留まっていれば、
とのは存在していなかったわけです。
思わぬ方向から今ここにある自分の運命に目を向けることになった作品でした。

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さあ、そんな池谷薫監督の新作です。
『延安の娘』『蟻の兵隊』『先祖になる』に続き、
今回も作品を通じて「人間の尊厳とは何か」という問いへの答えを求めた監督。
本作『ルンタ』では慈悲や利他の心に支えられたチベット人の非暴力の戦いが
悲しくなるほど心をうちます。

池谷監督はダライ・ラマ14世がノーベル平和賞を受賞した時に
「TBS報道特集」で1時間のドキュメンタリーをまとめました。
その時、法王へのインタビューを中心に、亡命チベット人の暮らしを伝えたのですが、
その際、出会ったのが中原一博さんでした。
当時、チベット亡命政府の専属建築士だった中原さんは今もダラムサラに暮らし、
「チベットnow@ルンタ」 http://blog.livedoor.jp/rftibet/ というブログを発信しています。

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この中原さんのブログにアクセスなさってください。
日本では報道されない事実に驚かれると思います。

続きは次回に。
乞うご期待でございます。



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☆7月6日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

ルンタ
企画・編集・監督/池谷薫、製作/崔洋子、撮影/福居正治、音響構成/渡辺丈彦、チベット語題字/ソナム・トプギャル、声明/ダラムサラ・ギュト僧院、製作・配給/蓮ユニバース
出演
中原一博、ダムチュ・ドルマ、ジャミヤン・ジンバ、ロプサン・ノルブ、ソナム・トプギャル、山崎直子、タンチョク・ニマ、ツェペル・ラモ、ダライ・ラマ14世テンジン・ギャンツォ
7月18日(土)公開
2015年、日本、カラー、1時間51分、日本語&チベット語
http://lung-ta.net/

by Mtonosama | 2015-07-06 05:47 | 映画 | Comments(2)
Commented by poirier_AAA at 2015-07-08 18:56
中原さんのブログを拝見してきました。

いくら非暴力の戦いとはいえ、死んでしまったら駄目ではないか、焼身抗議しか方法はないのか、などとチベットの事情をよく知らないわたしは思ってしまいました。

この映画、なんとかどこかで見られたらいいのですが。
彼の地で何が起きているか、わたしも知りたいです。
Commented by Mtonosama at 2015-07-09 06:59
♪poirier AAAさん

非暴力の闘いといえばガンジーを思い浮かべますが、
非暴力=非抵抗ではないのですね。

まだ若い女の子が自分の体に火をつけて燃えていくのは
それまでの彼女の心の動きや親への想いなど想像すると
あまりにつらいです。
焼身しかないのでしょうか。

ダライ・ラマ14世も「独立を望んでいるわけではない」と
言明しているのに、どうして中国はここまで追い詰めるのでしょうか。
中国からチベットを訪れる多くの観光客はその歴史を知らないのでしょうか。

中国のつくった西蔵鉄道に乗ってチベットに行った身としては
大きな口はたたけないのですが・・・