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殿様の試写室

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セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター -2- The Salt of the Earth


セバスチャン・サルガド
地球へのラブレター
-1-
The Salt of the Earth

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(C) Sebastiao Salgado (C) Donata Wenders (C) Sara Rangel (C) Juliano Ribeiro Salgado


セバスチャン・サルガドはこれまで戦争、難民、虐殺。
人間の弱さと世界の闇の部分を撮り続けてきました。

もう限界だった・・・
もはや人間の救済など信じられなくなっていた・・・

そう本人も語っています。

そして、戦地から地上の楽園を探す旅に出ました。
「GENESIS」。
辞書には〈起源〉、〈発生〉とあります。
もうひとつ〈創世記〉という意味も。

2004年から始まったこのプロジェクトは
ダーウィンの足取りを辿ることをコンセプトに
ガラパゴス、アラスカ、サハラ砂漠、ブラジル熱帯雨林など
地球の原始の姿をカメラにとらえるものです。

そのプロジェクトには既にセバスチャン・サルガドの長男
ジュリアーノ・リベイロ・サルガドが同行し、
もう何時間分ものドキュメンタリー素材がありました。

実はヴィム・ヴェンダースもシベリアとナミビアでの気球での
撮影旅行に参加する予定でしたが、病気のため泣く泣くキャンセル。
その代わり、セバスチャンの写真の選択とパリでのインタビューの撮影に専念しました。

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映画ではヴェンダースが選び抜いたセバスチャンの写真と
「GENESIS」の撮影の様子
妻レリアとの日々
長男ジュリアーノやダウン症の次男との暮らし
そして故郷ブラジルの大地に植樹する姿
などが描き出されています。

セバスチャン・サルガドを讃える言葉やその受賞歴。
彼についていくつも言葉を弄するよりもまずはその作品を見るべきかもしれません。
その写真には圧倒されます。
当試写室でお見せできないのは残念です。
ま、それは映画館で是非ご確認くださいませ。

被写体と共に何ヶ月も暮らす中から生まれる彼の画像には
被写体の苦悩や痛みも滲んでいるのですが、
なによりもそのような撮影方法は撮影者の心にも体にも苦痛をもたらします。
事実ルワンダ撮影から帰ってきたサルガドはそのあまりに衝撃的な惨状によって
鬱状態に陥った程です。

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ヴィム・ヴェンダースはサルガドの長男ジュリアーノ・リベイロ・サルガドの協力を得て、
この稀有な写真家の生涯最後の壮大なプロジェクト「GENESIS」の全貌を追います。
天地創造を思わせる荘厳な画像はまさに神の視線です。
その咆哮や息遣い、臭いまで感じられる海獣やペンギンの群れ。
その円い瞳に写り込んだサルガドの姿を見て、
ああ、これも写真なのか、と彼の写真の凄さを思い知らされます。

難民の悲劇、貧困、労働。
映画はサルガドの作品を見せながら、
故郷のジャングルを復元させるサルガド夫婦の現在の姿やこれまでの人生も描き出します。

しかし、なんといってもサルガドの作品群のすばらしさ。
その構図、視座。まさにGENESIS=創世記を彷彿させます。
オリジナルタイトルは”The Salt of the Earth”=地の塩。
この写真家は神の視線と神の手を持っているようです。
ヴィム・ヴェンダース監督は素晴らしい素材に出会いました。





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☆7月27日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター
監督/ヴィム・ヴェンダース、ジュリアーノ・リベイロ・サルガド、プロデューサー/デヴィッド・ロジエール、エグゼクティブプロデューサー/ヴィム・ヴェンダース、撮影/ヒューゴ・バルビエ、ジュリアーノ・リベイロ・サルガド、音楽/ローレント・ピティガント
8月1日(土)Bunkamuraル・シネマ他にて全国ロードショー
2014年、フランス・ブラジル・イタリア、110分、日本語字幕/岩辺いずみ、字幕監修/吉田徹、提供/RESPECT(レスペ)、配給/ RESPECT(レスペ)×トランスフォーマー、特別協力/TASCHEN(「GENESIS」)、河出書房新社(「わたしの土地から、大地へ――セバスチャン・サルガド自伝(仮)」7月刊行予定)、http://salgado-movie.com/

by Mtonosama | 2015-07-27 05:57 | 映画 | Comments(7)
Commented by すっとこ at 2015-07-27 06:47 x
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!

なんという写真でしょう!
撮影者がうつ状態になるほど のめり込む撮影・・・

これが
たった今
この地球上で
起きている
ことがら

なのですか?

予告編の写真群は 想像をはるかに
はるかに 越えていました!

息を飲みながら ポチッ!!
  (ぎっくり腰余波でなかなか椅子に長時間
   座れませぬトホホ。)
Commented by Mtonosama at 2015-07-27 11:31
♪すっとこさん

すごい写真でしょ。

人物もすごいけど、山と川を鳥瞰した写真なんぞ凄過ぎ!

息をのみながらのポチッ、ありがとうございます。
お大事になさってくださいませ。
Commented by なえ at 2015-07-27 21:48 x
サルガドさんとはケタ外れに違いますが、ネットを見てるだけでも今の世の中の現状てウツになりますね。
「地の塩」て聖書にある言葉ですね。今ほど「地の塩」となる人を必要としている時はないんじゃないかと、日本の政治を見ていると思います。

ルイ子さんのお家、見てみたい!殿様、すごい!その設計者の人と連絡取ろうとしてたなんて。それほど素敵なお家だったん
ですね。

びなちゃんさん
ありがとうございます!私も先ず図書館で探してみます。今話題の人ではないのですぐに借りられると思います。ついでで言うと、あの又吉直樹の「火花」は大阪の中之島図書館は殺到して5年待ちとか(@_@;)

すっとこさん
ギックリ腰ですか!?私も以前疑似ギックリ腰をやって、しばらくコルセットをしてました。起きる時が辛おすね。お大事に!
Commented by Mtonosama at 2015-07-28 06:25
♪なえさん

本当に今の政治を見ていると鬱になりますね。
昨日「屍鬼」(小野不由美著)を読み終えたので、
A総理のあの顔を見ていると牙が飛び出ているように見えてきて仕方ありません(-_-;)

「火花」5年待ち!?
私は既に買った友人から借ります。2週間待ち位かな。

Commented by びなちゃん at 2015-07-28 13:43 x
ドキュメンタリーの写真家なんて、心身ともに強くなければイケないんですね。で、繊細な感受性も持っていないと。

政治家なんて、特に日本は、色んな意味で、強い親爺の感性の人がまだまだですね。頑張っている人も多いでしょうが。

ルワンダのように、議員に女性を何割って決めてもよかろですが、まあ、わが国では、変な、平等を訴える人が多いから無理だろうなあ。

ルイ子さんの猫本、かろうじて2・3枚、おうちの窓とか移ってましたが、一味違ってました。くまさん、残念でしたねえ。
すっとこさんも手に入らなかったら、ご帰国の折、いつかお目見え出来るかな?のオフ会に、持参いたしますよ。なえさんには、会うチャンスがないのが残念ですが、きっと大丈夫でしょう。

長くなります。また猫神様がお選びになったらしく、昨日、母親無しの子猫2匹が、玄関に出現。茶とらのオス、三毛メス。例によって目も鼻もガビガビ~
さっき暑い中、猫捕り物を終え、確保。汗ブン流しました。今から病院連れて行きます。ふ~
Commented by Mtonosama at 2015-07-29 05:49
♪びなちゃんさん

猫神様に選ばれしびなちゃんさん。
猛暑での捕物劇お疲れ様でした。

うちではひかちゃんが再び脱走し、外の味を思い出してしまいました。
昨日も洗濯物を取り入れるとき、脱走。
結局、国会中継を見ていた間ずっと外遊びをし、
舌舐めずりしながら帰宅しました。

それにつけても安倍首相、中谷防衛大臣許せません。
Commented by すっとこ at 2015-07-31 01:09 x
<なえさん
なんと!ギックリ腰仲間ですか。
お互い腰含むからだ全体を大事にしませうね・・・。

<びなちゃんさん
いつかオフ会しましょうね!それにしても猫神様
ご降臨ですわね。大汗かいてお疲れ様、そしてありがとう!