さよなら、人類 -1- A Pigeon Sat on a Branch Reflecting on Existence
さよなら、人類
-1-
A Pigeon Sat on a Branch Reflecting on Existence
©Roy Anderson Filmproduktion AB
「さよなら、人類」というのが今回当試写室で上映する映画です。
「さよなら、人類」と聞いて頭に浮かんだのは
♪今日、人類が初めて木星についたよ♪というフレーズ。
“たま”の歌った「さよなら人類」(’90)です。
“たま”。といっても先日世を去ったたま駅長ではなく、
1990年にメジャーデビューし、2003年に解散したバンド。
坊主頭にランニング姿の山下清画伯のようなおにいさんが歌う
奇妙な歌詞の「さよなら人類」は今も記憶に新鮮です。
しかし、今回お送りするのはスウェーデンの監督ロイ・アンダーソンの作品でして、
全39シーンを固定カメラ、1シーン1カットで撮影し、
ロケーションではなく巨大なスタジオにセットを組み、
膨大な数のエキストラを登場させ、
4年の歳月をかけて撮影された映画です。
といっても超大作というわけではありません。
奇妙な短編から構成される作品なのであります。
実はこれ、のけぞる程ではないけれど少しばかりとまどう映画。
なんと第71回ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞しています。
ヴェネチアでは批評家達から最も支持され、
審査委員長を務めた作曲家アレクサンドル・デスプラは
「哲学的で詩的、それでいて人間的な作品だ。驚き、感動、衝撃。
私たちが求めていたこれら全てを与えてくれたのは『さよなら、人類』だけだった」と大絶賛。
ちなみに、こちらは『英国王のスピーチ』『グランド・ブダペスト・ホテル』
の映画音楽を作曲したお方。
いや、えらい褒めようではありませんか。
こうまで褒められると、
「へへえ」とひれ伏すしかありません。
そんなすごい映画の脚本を書き、監督したロイ・アンダーソン氏とは
いかなる人でありましょうか。
ロイ・アンダーソン
1943年、ヨーテボリ生まれ。
スウェーデン・フィルム・インスティテュートで文学と映画の学位を取得し、69年に卒業。
翌年、初の長編映画『スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー』がベルリン国際映画祭で4つの賞を受賞、
世界的な成功をおさめた。2作目の“Giliap”は76年カンヌ国際映画祭監督週間に出品された。
75年にコマーシャル監督としてのキャリアをスタート。カンヌ国際広告ゴールドライオンを8回受賞。
81年、自身のプロダクションをストックホルムに設立、自由に映画をプロデュース、
製作できるようにした。
そこで撮影した長編3作目の『散歩する惑星』は00年のカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。
07年に発表された長編4作目の『愛おしき隣人』はカンヌ国際映画祭ある視点部門に出品。
この2作で固定ショット、綿密に構想された絵画的なシーン、不条理コメディ、
そして本質的なヒューマニティを特徴とする彼のスタイルが確立された。
09年にはニューヨーク近代美術館でレトロスペクティブが開催され、
映画全作品だけではなくコマーシャルの上映も行われた。
長編5作目となる『さよなら、人類』で前2作から続いた“リビング・トリロジー”(人間についての3部作)を15年かけて完結させた。
サンタクロースの扮装をしたらきっとよく似合いそうなおじさんですが、
その作品はちょっとばかり偏屈で奇妙な感じです。
さあ、いったいどんな作品なのでしょうね。
続きは次回まで乞うご期待でございますよ。
続
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☆8月11日に更新いたしました。いつも応援してくださってありがとうございます☆
さよなら、人類
撮影・脚本/ロイ・アンダーソン、撮影/イストヴァン・ボルバス、ゲルゲイ・パロス、プロデューサー/ぺニラ・サンドストロム
出演
ホルガー・アンダーソン/ヨナタン、ニルス・ウェストブロム/サム、カルロッタ・ラーソン/足が不自由なロッタ、ヴィクトル・ギュレンパリ/スウェーデン国王カール12世、ロッティ・トーノルス/フラメンコ教師、ヨナス・ゲホルン、オラ・ステンソン/船長、理容師、オスカー・サーロモンソン/ダンサー、ローゲル・オルセン・レイクヴェン/管理人
8月8日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー
2014年、スウェーデン=ノルウェー=フランス=ドイツ、カラー、100分、日本語字幕/岡田壯平、後援/スウェーデン大使館、提供/ビターズ・エンド、スタイルジャム、サードストリート、配給/ビターズ・エンド、http://bitters.co.jp/jinrui/
観終わった後、ぽかんと口を開け、観客に押しだされるようにして、
外に出て行くという映画でした。
あ、すごい情報、ありがとうございました。
原題を直訳すると
「存在に反射する小枝の上の鳩」・・・
ふうむ!
🎵さよなら人類🎵は たしかに【たま】です!
彼らは今どこでどうして?
難解な映画は 難解ゆえに記憶に残りますね、ズルイぞ。
今日も力強くポチッ!!
それ見たとき、世相をからかったギャグコメディかと思ったけど
そんなラベルではない?
英語のタイトルもよう分かりまへん。でも確かに世界の状況はいつ
核戦争が起こっても不思議でないから、「さよなら人類」かも?
昨日地域猫をやっている友達について行って役所の人と話しましたが、
逃げ道を作って話しているし、相手の弱点を見つけたら強気に出ると
いう、ほんに嫌らしいタイプ<`ヘ´> 「さよなら京都の猫類」にならない
ように負けてられまへん!
毎度、関係ないことでスミマセン。
先日保護した2匹の子猫のうち三毛メスは里親さん予約入りました。茶とらのオスがまだ。こいつは将来ボスになるっぽい性格です。
横です>
なえさん、京都の夏、猫で、余計に暑いですね。地域猫問題、
きりがないけど、やり続けないとですね。当の猫たちは、涼しいところで、寝てますが…
そうなんです。訳わからん映画はそれゆえに記憶に残るようですね。
今まで観た中で、なんじゃこりゃあ、と思ったのは「去年マリエンバートで」です。
なのに、この映画の背景となった夏の白い宮殿だけは今も鮮明なんです。
「24時間眠らずにいたら100万円」とかいう番組があって、もう既に何時間も起きてて相当眠くなっている挑戦者たちに課されたのが、この「去年マリエンバートで」眠らずにいられるか、でした^_^;
暑いし、眠いし、ひかちゃんはうるさいし、相当まいっているとのです。
今日も力強いポチッをありがとうございました。
この二人面白グッズのセールスマンなので、牙は吸血鬼変身用入れ歯なんです。
結構ださいグッズで140年前の小学校時代にはやったような代物です。
京都の暑い夏を猫たちのためにありがとうございます。
役所の人、なんとなく想像つきますわ。
人も猫も熱中症になるそうです。
お水を飲んで頑張ってください。
う~ん、不条理っていうか・・・
ブラックなユーモアはありますけどね。
シーンが細かく分かれているのが救いの映画でしょうか。
なんてこと言っちゃいけないのですが(-_-;)
茶トラのオスか。
茶トラってかわいいんですよね。
でも、ボスの素質があるというなら女帝ヒカリーヌと衝突しちゃうなぁ。
あ、なんで欲しいっぽいこと言ってるんだろ(汗ッ)。
「さよなら、人類」と言いますと、
核戦争勃発? 地球温暖化で破滅? 巨大いん石の衝突?
でもね、こんなに暑くて地球規模の異常気象だと、
ホントに「さよなら、人類」になっちゃうかと 心配です~。
巨大隕石の衝突ねぇ。
昔、東宝の映画で『妖星ゴモラ』なんてのがありました。
145年位前の映画です。
宇宙のかなたからやってくる流星の軌道がちょうど地球にかかっている。
このままいけば地球に衝突するぞ!
さあ、どうする!?
というとき、世界中の科学者が叡智をあわせ、南極に地球の軌道をずらすための巨大な噴射機を造るのです。
南極に何基も建造された噴射機は猛烈な火炎を出しながら、地球はゆっくりと動き始める・・・
とまあ、こんな関係ないことを思い出させるほど、この暑さは異常であります。
女帝ヒカリーヌさんに対抗出来ますよ。だって、妹(姉か?)もバリバリの三毛だもの。三毛はひと周り小さいのに、静かに、慎重に、彼とじゃれあって(戦って)負けることがありません。ちゃとは、そんな、女を相手にしているのだから。
………、まあでも無理じいはしませんから、くまさん………