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殿様の試写室

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みんなのための資本論 -1- Inequality for All


みんなのための資本論
-1-
Inequality for All

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© Inequality for All,LLC


良いタイトルをつけるのって難しいんだろうなって、いつも思います。
映画にしても、本にしても、中身がわからないときは
タイトルで決めちゃったりします。
だから、タイトルの担う責務は重いのであります。

と、ここに
『みんなのための資本論』。

おっ!と立ち止まってしまいました。
“Inequality for All”(万人にとっての不平等)というオリジナルタイトルが
『みんなのための資本論』です。
すごいですね。
邦題を考えた人、天才です。

クリントン政権下で労働長官として働き、
カリフォルニア大学バークレー校の人気教授であり、
「勝者の代償-ニューエコノミーの深淵と未来」(‘02)
「暴走する資本主義」(‘08)
「余震(アフターショック)そして中間層がいなくなる」(‘11)
「ロバート・ライシュ 格差と民主主義」(‘14)
等の著者ロバート・ライシュが
アメリカの抱える経済格差に警鐘を鳴らすドキュメンタリー映画が
本作『みんなのための資本論』です。

ピケティの「21世紀の資本」よりもずっと早く
資本主義の大転換のための処方箋を説いたエコノミカル・エンタテインメント!
ですって。
いろいろなエンタテインメントがあるものですね。

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監督はジェイコブ・コーンブルース。
これまで劇映画を撮ってきた監督が
現在アメリカで広がる所得格差に関するドキュメンタリーに今回挑んだ訳ですが、
自分自身のバックグラウンドが重要な出発点となりました
そう、格差と貧困は彼自身の問題だったんです。
母親が9,000~15,000ドルの年収で4人家族を養い、
学校の無料ランチを食べ、擦り切れた服を着ていた子ども時代。

今は経済的に苦しかった時代のことはあまり意識しませんが、
自分がどこから這い上がってきたか、
誰が大金を握っているかは今も常に頭のどこかで考えているそうです。

ジェイコブ・コーンブルース監督は
そんな自分の経験を活かして、
特定の主義を持つのではなく、
中流階級と拡がる所得格差の将来について話し合えるような映画をつくりました。

かつて、アメリカン・ドリームという言葉がありました。
一生懸命働いて、ルールに従っていれば、良い暮らしを送れる
大金持ちになれる。
ドアボーイがホテルのオーナーにだってなれる・・・

でも、ウソだったのね。

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過去35年間、
アメリカ経済は倍以上に拡大しながら、中流階級の所得は増加していません。
中流階級が手にするはずだったお金は富裕層に流れていきました。

そんなアメリカ経済の諸問題を話してくれるのが、ライシュ先生です。

自分の身の丈に合った愛車ミニ・クーパーに乗って颯爽と現れるライシュ教授。
身長は147cmしかないけれど、彼が挑戦する課題はでかい!
そして、語り口も優しい先生です。
さ、彼の熱血授業を受けてみることにしましょう。

おっと、終業ベルが鳴りました。
続きは次回までお待ちくださいね。




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☆11月12日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

みんなのための資本論
監督/ジェイコブ・コーンブルース、プロデューサー/ジェン・チャイケン、セバスチャン・ドゥンガン、撮影/スヴェトラーナ・スヴェトコ、ダン・クラウス
出演
ロバート・ライシュ、ビル・クリントン、ヒラリー・クリントン、バラク・オバマ、ジョージ・ブッシュ、ジョージ・W・ブッシュ
11月21日(土)ユーロスペース他にて順次公開、http://www.u-picc.com/shihonron/

by Mtonosama | 2015-11-12 17:35 | 映画 | Comments(2)
Commented by ライスケーキ at 2015-11-12 22:29 x
Das Kapital.
少しばかりカジッたことがあるけど、
ほとんど何も理解できなかった。

「みんなのための資本論」見たら少しは
理解できるかな。

日本でも格差が広がり、
一日の栄養を給食で補っている子どもが
増えているとか・・・。

一方では孫に教育資金1500万円まで贈与するの、
無税にする制度が始まったり・・・。
だれが孫に1500万円もあげられるんじゃい。
そう言う家庭からは税金ガッポリ取れば良いのに。

そのお金で 日本中の子ども達が安心して、
教育を受けられる世の中にして欲しい。

そうすることが 一部の金持ちにお金が集まるより、
将来的には 豊かで安心して暮らせる
日本になると思うんだけど・・・。

世の中分からない事だらけです。
Commented by Mtonosama at 2015-11-13 06:16
♪ライスケーキさん

同じく「資本論」は50数ページで挫折した組です^_^;
引越の折、処分しましたが、残念(/_;)

ライシュ教授のように若い人たちに期待しましょう。
資本論も良い世の中も。