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殿様の試写室

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海難 1890 -2-


海難 1890
-2-

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(C) 2015 Ertugrul Film Partners


さてさて
エルトゥールル号海難編とテヘラン救出編の2部から構成される本作。
日本外務省の後援とトルコ政府全面協力を得た合作映画であります。
撮影は、昨年12月京都に始まり、淡路島、そして、
125年前の海難現場・串本町に建てられたオープンセットで行われました。
その後、舞台はトルコに移り、
イスタンブール・トプカピ宮殿内のアヤ・イレニ、グランド・バザールなど、
撮影許可が下りにくい歴史的建造物内でのロケも行われました。

まさに国家的なスケールでの壮大な作品です。
さあ、いったいどんなお話でしょうか。

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ストーリー
1890年エルトゥールル号海難事故編

明治中期、和歌山県紀伊大島樫野。
医師・田村は貧しい人からはお金も取らず親身に診察する村人の信頼の篤い人物。
助手として働くのはかつて恋人を海で亡くし、それ以来口がきけなくなってしまったハル。

1889年、オスマン帝国のエルトゥールル号は帝国の威信を欧州に知らしめ、
また明治天皇への親書を届けるため、イスタンブールから日本へ向けて出港した。
乗船するのは海軍機関大尉のムスタファ
機関室を率いるのは操機長ベキール。
日本までの長い航海の中で二人の間には階級を超えた深い友情が芽生えていた。
1890年6月天皇に謁見し、スルタンの親書を渡した一行は
同年9月親善使節団としての使命を終え、帰国の途についた。

ところが、エルトゥールル号が和歌山県樫野沖通過中、台風が直撃。
暴風雨の中、操機長ベキールは必死に機関室で奮闘するが
船は座礁、水蒸気爆発を起こした。
島を揺るがす程に響き渡る大音響に村人たちは岸壁に駆けつける。
そこで発見したのは海面を埋め尽くす死体と船の残骸だった。
生き残った漂流者を助けるべく
荒れ狂う海に飛び込んだ漁師たちはじめ村人たちは総出で救出活動を行う。
田村とハルも次々と運び込まれるけが人の手当てに追われ、
村民一丸となっての救助活動が続く。
海中に沈もうとしていたムスタファも漁師の信太郎によって助け出された。
既に呼吸が止まっていたムスタファに必死に蘇生を試みるハル。
やがて彼は息を吹き返す。
翌日、生き残った乗員は69名と判明したが、
操機長べキ―ルを含め500人以上もの乗組員が犠牲となる大惨事となった。
村長はすべての犠牲者のために棺を用意し、
村民たちは乏しい食糧を提供し、生存者の看病に当たる。

生存者たちは島から大きな町に移送されていき、
行方不明者の確認と遺留品の回収のために島に残るムスタファだったが……

1985年テヘラン邦人救出編

1985年イランの首都テヘラン。
イラン・イラク戦争の停戦合意が破棄され、空爆が続く地下避難壕。
トルコ大使館職員ムラトと日本人学校教師・春海は出会い、
協力してけが人の治療に当たっていた。

そんな折、サダム・フセインは
48時間後イラン上空を飛行する全ての航空機を
無差別攻撃すると宣言。
日本大使・野村は外務省に救援を要請するが、
イランへの就航便を持たない日本は迅速な対応ができずにいた。
刻々と迫るタイムリミット
日本人学校校長や春海たちは生徒たちの安否を確認しつつ、
国外退去の手続きを取るよう伝えて回っていた。

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その間にも日本以外の救援機は続々と到着し、自国民を乗せてテヘランを脱出していく。
取り残される邦人たち。

日本大使館を訪れた校長と春海は打つ手がないことを告げられる。
万事休すか・・・

だが、トルコの救援機が最後の登場になることを知った春海は
それに日本人が乗れるように頼んで欲しいと野村大使に懇願する。
そして、要請を受けたトルコのオザル首相は……

エルトゥールル号の機関室で炉がきしむ音と
樫野村での宴会の太鼓がシンクロしつつ
水蒸気爆発の轟音につながるところはまさに息をのむ迫力でした。

125年前の日本から95年経ったテヘラン。
善意のたすきはつながったのでしょうか。

イヤな事件が続く昨今、こんな感動的なできごとが実在したのですね。
武器ではなく、人としての優しさで
異なる国の人々に接することは今は不可能なのでしょうか。





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☆11月27日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

海難 1890
企画・監督/田中光敏、脚本/小松江里子、撮影/永田鉄男、特撮/佛田洋、製作/「海難1890」製作委員会&トルコ共和国文化観光省映画総局、音楽/大島みちる
出演
エルトゥールル編
内野聖陽/田村元貞、忽那汐里/ハル、ケナン・エジェ/ムスタファ、アリジャン・ユジェソイ/ぺキール、夏川結衣/お雪、小澤征悦/藤本源太郎、大東駿介/信太郎、渡辺豪太/直一、徳井優/平治、竹中直人/工藤、小林綾子/トメ、かたせ梨乃/サト、笹野高史/佐藤村長
テヘラン救出編ケナン・エジェ/ムラト、忽那汐里/春海、永島敏行/野村大使、宅間孝行/木村、蛍雪次朗/竹下校長
12月5日(土)全国ロードショー、http://www.kainan1890.jp/

by Mtonosama | 2015-11-27 05:52 | 映画 | Comments(6)
Commented by poirier_AAA at 2015-11-27 07:39
すごいですね、こうやって国境を人が越えて助け合えるって。
世代を越えて伝えられる歴史が、恨みではなくて感謝の記憶だったらいいのにと、嫌な話ばかり続く昨今、心から思います。

東日本大震災の時、日本も世界中の人たちから助けてもらいました。それを、少しずつ、どんなかたちでもいいから返していかれたらいいと思います。
Commented by Mtonosama at 2015-11-27 10:19
♪poirierAAAさん

梨の木さんはパリの一連の出来事で重苦しい思いをなさっているところだから、過去にはこんな出来事もあったということで少しでも重苦しさが晴れるといいのに。

大震災の折に世界中の方が示して下さった優しい気持に応えていくには色んな形があると思います。まずは私たち一人一人がその想いを伝えていきたいです。
Commented by ライスケーキ at 2015-11-27 20:23 x
この映画二部構成なんですね。
現代に舞台を移し、興味深いです。

個人と個人は、こんなに優しくなれるのに、
国家と国家は なんで争い、殺し合うのでしょう。
「やられたら、やり返す」では、問題は解決しない。

何ででしょう・・・。
世の中 分からないことだらけです。
Commented by Mtonosama at 2015-11-28 07:06
♪ライスケーキさん

そうなんです。
「サウンド・オブ・ミュージック」が途中で暗転して続きが始まるよう
に、本作も二部が始まります。
あれとはちょっと違うか^_^;

いろんなことが起こっている今だから、せめてこういう映画でホッとする時間があってもいいと思います。
Commented by なえ at 2015-11-29 22:57 x
125年前の人たちは、ただただ人間の命を救いたいという
思いだったのでしょうね。

でも現代は政治や宗教や人種等で、人間を見てしまうようになって
しまったのでは?というか、そういう風に私たちは馴らされて
しまったのかも?

フランスでのテロ、トルコのロシア機撃墜でも、メディアの
扱い一つで、私たちは動かされて行きそうで怖いです。
Commented by Mtonosama at 2015-11-30 05:26
♪なえさん

125年前の漁村の人達は海の怖さをよく知っていて、
損得抜きで救助に動いたんですね。
映画の中で体の大きなトルコ兵に浴衣を着せて相撲取りみたいだって
言ってるシーンにほのぼのしました。

トルコのロシア機撃墜。
この映画を当試写室で上映してすぐの事件だったので「なんなんだっ!」
と思いました。

「テロとの闘い」とさも勇敢そうに言うけれどテロという戦略に対し、
一斉に空爆というのは・・・
空爆や無人機は繰り出す側に被害は少ないですが、
される側は相変わらずの惨状です。そして、それが見えません。
金子みすずのイワシのお葬式の詩を思い出します。
いやな時代です。