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殿様の試写室

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千年医師物語 ペルシアの彼方へ -1- The Physician


千年医師物語
ペルシアの彼方へ
-1-
The Physician

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Beta Cinema The Physician (C) Stephan Rabold UFA Cinema


お医者さんのお話の好きなみなさん。
『ベン・ケーシー』(古すぎ?)から『ER救急救命室』『JIN -仁-』『ブラック・ジャック』・・・
医者モノ、いろいろありましたが、とのは好きです。

当試写室では、なんと11世紀のイングランドとペルシアを舞台に
医師が活躍する映画を上映します。
はるか1000年前、イングランドからペルシアへ向かった青年が主人公。
初めて目にする設定の映画です。

これには原作がありまして
世界で2100万部以上を売り上げたというベストセラー
「千年医師物語」(ノア・ゴードン著)の第1部「ペルシアの彼方へ」がそれです。

ノア・ゴードン「千年医師物語」

1926年アメリカマサチューセッツ州出身。89歳。
彼が著した「千年医師物語」は
第1部「ペルシアの彼方へ」、
第2部「シャーマンの教え」、
第3部「未来への扉」から成り、
そのタイムスパンはなんと10世紀(1000年)に及ぶという壮大な作品です。

本作は第1部「ペルシアの彼方へ」を映画化したものです。
最初の舞台は11世紀イングランド。
まだまだ野蛮な風習が幅をきかせている時代でありますし、地域でもあります。

そんな時代、炭鉱で大人並みに働く少年ロブが
最愛の母を虫垂炎で失ってしまいます。
幼い弟と妹は親戚にもらわれていき、
ロブはお金も家も身よりもないまま、
たった一人ぼっちで放り出されてしまいます。

虫垂炎。
映画の中では「脇腹の痛みは不治の病じゃ」などと
放り出されてしまう大変な病気です。

まして当時のイングランドは非衛生の極み。
お医者さんなどはおらず、その代わりを務めていたのは理容師です。
そういえば床屋さんの例の三色ねじり棒。
赤は動脈、青は静脈、白は包帯を表すといいますものね。

とはいえ、この看板を用いた最初の人は
16世紀のパリの外科医だということなので、
11世紀が舞台の本作とは関係ありません。
でも、外科医と理容師に共通するのは刃物ですから。

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さて、さて、どんなお話かをざっとご紹介しましょう。
ロブ少年は相手の手を握ると、その人の死を悟るという特殊能力を持っていました。
それこそ医師になることを運命づけられた力。
ロブは偉大なる医師、イブン・シーナの元で修行を積むためにペルシアへ。

さあ、お立会い!
イブン・シーナは実在したイランの偉人で、
最初の医学書の教典を書いたことでも知られています。

11世紀のペルシアといえばイラン=イスラム文化の爛熟期。
学問も芸術も科学も
そして医学も世界のトップレベルでありました。

イブン・シーナ
980年に生まれ、18歳の時には既に有名な医師になっており、
サーマーン朝君主の専属医となる。
21歳で初めての著書を執筆。その後450冊を著す。
約250冊が現存。
彼の最大の功績はギリシャ、ローマ、アラビアの医学知識に
イスラム的洞察力を融合させた「医学典範」。
それはヒポクラテスの著書と並び長らく医学の教科書とされた。

監督はフィリップ・シュテルツェル。
1967年ミュンヘンに生まれ、ベルリンに在住。
『アイガー北壁』(‘06)
『ゲーテの恋~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~』(‘10)
http://mtonosama.exblog.jp/16661792/ http://mtonosama.exblog.jp/16675792/
を監督しています。

ドイツ映画界が総力を挙げた本作。
ヨーロッパの作品としては破格の3600万ドルという製作費を投じて完成されました。

ヨーロッパの文化の多くは東洋で生まれたということを
この映画を見ると納得させられますよ。

今から千年も前の野蛮なイングランド。
そして世界の文化の頂点にあったペルシア。
見知らぬ世界の見知らぬ時代を満喫しようではありませんか。

いったいどんな作品でしょうね。
続きは次回まで乞うご期待でございますよ。



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☆2016年1月11日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

千年医師物語
監督/フィリップ・シュテルツェル、脚本/ヤン・ベルガー、製作/ウルフ・バウアー、ニコ・ホフマン、ヤン・モイト、クリストフ・ミュラー、撮影/ハーゲン・モグダンスキー、視覚効果/Pixomondo、原作/ノア・ゴードン
出演
トム・ペイン/ロブ・コール、ベン・キングズレイ/イブン・シーナ、ステラン・スカルスガルド/理髪師、オリヴィエ・マルティネス/ペルシア王、エマ・リグビー/レベッカ、エリアス・ムバレク/クリム、マイケル・マーカス/マーディン、ファーリ・ヤルディム/学校の監督者ダヴー
2016年1月16日(土)有楽町スバル座ほか全国ロードショー
2013年、ドイツ、150分、配給/アークエンタテインメント、東北新社
http://physician-movie.jp/

by Mtonosama | 2016-01-11 07:13 | 映画 | Comments(6)
Commented by びなちゃん at 2016-01-11 19:02 x
刃物、血のシーンは当然ありますね…

でも面白そうだ!
Commented by Mtonosama at 2016-01-12 06:39
♪びなちゃんさん
う~ん、血のシーンはあるかも。
なんせ手術もするから。

でも、色んなジャンルの映画があるものです。
医学冒険映画だそうですよ。
そういえば『ミクロの決死圏』なんて映画も医学冒険映画になるのかなあ。
Commented by ライスケーキ  at 2016-01-12 15:47 x
11世紀のイングランドとペルシャ・・・。
う~ん、なかなか繋がりませんが面白そうですね。

理容師が手術・・・。
う~ん、考えただけでも痛い。

次回期待を込めて 待っています。
Commented by poirier_AAA at 2016-01-12 20:25
わたし、この11世紀から12世紀あたりって大好きなんです。まだまだ野蛮だし混沌としてますけど。

こんな三部作があるなんて全然知らなかったので、まず読んでみたいと思ってしまいました。すごく面白そう。フランスではつい最近DVDが発売になったみたいなので、ゆっくり楽しみます。
Commented by Mtonosama at 2016-01-13 06:17
♪ライスケーキさん

11世紀のヨーロッパとイスラム世界との関係性は面白いですよね。

興味深い映画でした(^^)/
Commented by Mtonosama at 2016-01-13 06:20
♪poirier AAAさん

中世ヨーロッパの原始性は興味をひきます。
え~、これがヨーロッパ?みたいな感じはときめきます。

随分長い小説だそうですよ。
是非お読みになってまた教えてください<(_ _)>