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殿様の試写室

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ディーパンの闘い -1- DHEEPAN


ディーパンの闘い
-1-
DHEEPAN

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(C)2015 WHY NOT PRODUCTIONS - PAGE114 - FRANCE 2 CINEMA


今から130年程前、
新幹線の中でアジア系の外国人から話しかけられたことがあります。
どこの国の人か見当もつかないので
「YOUは何しにニッポンへ?」
と訊ねました。

ウソです。

“Where are you from?”
と訊くと「当ててみろ」と言います。
「スリランカ?」
(なぜかこの島国の形が思い浮かんだので訊いてみました)
そしたら
“They are darker”
とのことで・・・
結局、彼はネパールの人でした。

どうでもいいことを長々とすみません。

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本作のタイトルでもある元兵士のディーパンはスリランカ人です。
なるほどdarkの比較級darkerというのはこういう肌の色をいうのか、
と130年経ってようやくわかりました。
それほどスリランカは縁のない国です。
紅茶の産地としか知りません。

『ディーパンの闘い』は本年度カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した
ジャック・オディアール監督の最新作です。

ジャック・オディアール監督
1952年フランス生まれ。
父ミシェル・オディアールはフィルム・ノアールのジャンルで
数々のヒット作を手掛けたフランス映画界を代表する脚本家。
その息子ジャックはソルボンヌ大学で文学と哲学を専攻。
その後、編集技師として映画に携わるようになる。
ジョルジュ・ロートネル監督『プロフェッショナル』(‘81)
クロード・ミレール監督『死への逃避行』(‘83)
エドゥアール・ニエルマン監督『キリング・タイム』(‘87)などの脚本に参加した後、
ジャン=ルイ・トランティニャン、マチュー・カソヴィッツが共演した
『天使が隣で眠る夜』(‘94)で監督デビュー。
『預言者』(‘09)でカンヌ国際映画祭グランプリを受賞。
本作『ディーパンの闘い』では
コーエン兄弟、グザヴィエ・ドラン等審査員の満場一致で
カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した。

そう、本作はフランス映画です。

なのに、「なぜスリランカ?」といいますと
内戦のスリランカを逃れるため、
赤の他人である女と親を失った少女と一緒に
フランスに入国したスリランカ内戦の元兵士ディーパンの物語だからです。
3人で家族を装ったのであります。

といえば、もっともらしいのですが、
え、内戦?
スリランカの内戦について、とのはこれっぽっちも知りません。

スリランカ人がどんな人達なのかも知らなければ
内戦についても知らない。

???
疑問符だらけでありました。

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シリア難民のヨーロッパ流入が問題になっている今
タイムリーといえばタイムリーであり、
ヨーロッパに暮らす外国人が抱える様々な問題も見えてくる映画です。

でも、スリランカの内戦って?

スリランカ
スリランカはインドの南東、インド洋に浮かぶ人口2000万人余の島国。
その歴史は紀元前まで遡り、
近世から近代にかけてポルトガル、オランダ、英国の植民地だった。
1948年に英国から独立。

スリランカにはシンハラ、タミル、スリランカ系ムーアの3つの民族が暮らす。
本作のディーパンが属しているタミルは人口の2割を占め、
主にヒンズー教を信仰している。

イギリス統治下のスリランカでは
少数民族のタミル系住民を優遇する分割統治政策が行われていたが、
1948年に英国から独立すると
翌年にはそれまでの反動からタミル系住民の選挙権が剥奪された。
その後1956年にはシンハラ語公用化政策をはじめとする
シンハラ優遇政策により民族間の対立が高まる。
1972年、反政府勢力が分離独立を掲げTNT(新しいタミルの党)を成立、
更にLTTE(タミル・イーラム解放の虎)を結成。
(映画の中ではディーパンはこれに所属していました)

1983年、北部で起こった殺人事件が発端となり、全土に暴動が拡大し、内戦に発展。
更に2004年12月26日にスリランカを襲ったインド洋津波で
内戦中の東部、北部沿岸地域も被災。
2006年には東部で政府軍とLTTEとの紛争が激化、13万人もの住民が国内避難民に。
2007年7月LTTE東部最大の砦を政府軍が制圧し、紛争が終結。避難民の帰還開始。
2009年1月、20年以上続いた紛争が終了。

主人公のディーパンはこのLTTEの兵士として闘い、妻も子も内戦で失った人物です。
そして、事実は映画より奇なり。
ディーパンを演じたアントニーターサン・ジェスターソンは
なんと
実際に16歳から3年間LTTEの少年兵として闘い、
フランスに移住し、現在は作家として活動する人物です。

さあ、いったいどんなお話でしょう。
続きは次回までお待ちくださいませ。



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☆2016年2月7日に更新しました。いつも応援して下さって本当にありがとうございます☆


ディーパンの闘い
監督/ジャック・オディアール、脚本/ノエ・ドブレ、トマ・ビデガン、ジャック・オディアール、撮影/エボニーヌ・モモンソ
出演
アントニーターサン・ジェスターサン/ディーパン、カレアスワリ・スリニバサン/ヤリニ、カラウタヤニ・ヴィナシタンビ/イラヤル、ヴァンサン・ロティエ/ブラヒム、マーク・ジンガ/ユスフ
2016年2月12日(金)TOHOシネマズシャンテ、大阪ステーションシティシネマほか全国公開
2015年、フランス語・タミル語、115分、日本語字幕/丸山垂穂、提供/KADOKAWA、ロングライド、配給/ロングライド、http://www.dheepan-movie.com/

by Mtonosama | 2016-02-07 06:56 | 映画 | Comments(4)
Commented by すっとこ at 2016-02-08 11:52 x
うっわーーーーーーーーーーーーーン!

説明がいっぱいでなんや ようわからしまへんのや。

偽装家族をこさえて フランスへ入国?

次回のストーリー紹介で なにか目鼻が立つでせうか?

期待を込めて力強くポチッ!!
Commented by Mtonosama at 2016-02-08 12:16
♪すっとこさん

すんまへんなあ。
スリランカの内戦っていったかて知らへんさかい、
そっちばっか気になりましてな。

なんか、単身で出国するっちゅうのは難しいんやて。
そんで知らない者同士が家族を装って出国しましたんやわ。

コメント欄で説明せなあかんようではあきまへんなあ。
ごめんしてな。

力強いポチッをおおきに<(_ _)>
Commented by ヨモギ at 2016-02-08 18:45 x
こんばんは~♪
新聞の映画評(これからのオススメ映画)にもこれが載っていました。(たしかおととい) 説明が簡単でしたのでくわしい内容はわかりませんでしたが、とっても感動的な映画だとのこと^^。
殿様から次回さらにくわしく教えていただけるのを楽しみにしています(^0^)。 だけど、また遠くの映画館で上映されるのかな?
「眺めの良い部屋。。。」もまだ見に行ってなくて。。。
Commented by Mtonosama at 2016-02-09 07:09
♪ヨモギさん

おはようございます。ありがとうございます。
私もその新聞読みました♪

シネマズシャンテで上映だそうなので、どうでしょう。遠いですよね。
でも、しみる映画でした。

「NY眺めの良い部屋売ります」まだですか?1月はお正月で忙しいし、
2月は29日で終わってしまうし、電車に乗って映画を見に出かけるには大きな掛け声が必要になりますよね。

私が代わりに掛け声をかけましょう。よいしょ!!(^^)/