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殿様の試写室

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もしも建物が話せたら -1- Cathedrals of Culture


もしも建物が話せたら
-1-
Cathedrals of Culture


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(C)Wim Wenders


子どもの頃から「家」が好きで、
黙ってうちを抜けだして、近所を歩きまわり、
同い年位の子どもをみつけると
なんとかその子の家に入っていこうとするはた迷惑な子どもだったとのです。

大きくなったら色んな家を訪れるんだ!
というのが夢でした。

でも、大人になるとそれもなかなか難しく
「ビフォーアフター」みたいなTV番組で紛らわしています。

そんなとのに蠱惑的なタイトルが呼びかけました。
『もしも建物が話せたら』

オリジナルタイトルは“Cathedrals of Culture”ですけど、
邦題、オリジナル二つ揃って「お、いいじゃん」と人目をひくタイトルです。

世界の名監督6人が描いた6つの建物のお話で
製作総指揮はヴィム・ヴェンダース監督。
ヴィム・ヴェンダース、ミハエル・グラウガー、マイケル・マドセン、
ロバート・レッドフォード、マルグレート・オリン、カリム・アイノズ
という監督達が
それぞれの心の内で大きな存在感を占める建物に
思いの丈を語らせるというちょっと変わったオムニバス・ドキュメンタリー映画です。

ヴェンダース監督はもちろん地元のベルリン・フィルハーモーニーを

ドキュメンタリー映画の撮影中の2014年アフリカでマラリアに斃れた
ミハエル・グラウガー監督はロシア国立図書館を

本作が遺作となりました。

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(C)Wolfgang Thaler


『100,000年後の安全』のマイケル・マドセン監督は
http://mtonosama.exblog.jp/15982946/
世界で最も人道的といわれ、再犯率がヨーロッパで最も低いノルウェーのハルデン刑務所を

11歳の時ポリオにかかったことのあるロバート・レッドフォード監督は
その予防接種を開発したソーク研究所を

マルグリット・オリン監督は
これもノルウェーのオスロ・オペラハウスを
(『バレエボーイズ』にも登場しました)
http://mtonosama.exblog.jp/24402801/ http://mtonosama.exblog.jp/24412852/

ブラジル生まれのカリム・アイノス監督は
17歳の時に移り住んだパリの街から
ポンピドゥー・センターを選びました。

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(C)Ali Olcay Gozkaya


どの建物も個性的な面立ちですが、
さて、どんなことを話してくれるのでしょうか。

ベルリン・フィルハーモニー

まずはベルリン・フィルハーモニーの登場です。
ハンス・シャロウンが設計し、
1963年に竣工したこの建物は優しい女声で語ってくれました。

「私の向こうはポツダム広場。1963年には何もない土地だったわ。
ベルリンの街が私を育ててくれたけど、私もこの街の成長に役立ったと思いたい。
建物はあなたが考えている以上に世界に影響を与えているものよ」

建設中にベルリン東西を隔てる壁もできます。
西ベルリンの端に“文化の中心”であるこの建物を造ることは
東を刺激することでもあり、挑発的な行為でした。

60年代の映像を交え、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者兼芸術監督を務める
サー・サイモン・ラトルも登場させつつ
この五角形のホールは50年の“人生”を語ります。

ロシア国立図書館

サンクト・ペテルブルグにあるこの美しい建物はロシア最古の公共図書館。
1795年エカテリーナ2世によって建てられました。
1811年ロシア帝国内で出版された著書はすべて
1冊ずつこの図書館に寄贈され、蔵書数は飛躍的に増加しました。
公式に開館したのは1814年のことですが、
女性や農民に対しても開かれていたそうです。

建物は語ります。
「かつて本が隠され存在を否定されていた時代があった。
蔵書リストから削除された本は売却されることもなく、
蔵書番号のない本は存在しないとみなされたため生き延びることができた・・・」

この建物の上を吹き過ぎていった歴史の嵐は
書架に並び、あるいは積み重ねられた古びた書物に
塵を積もらせはしたが、人々の叡智をそのまま封じ込めています。

次回は残り4つの建物の話に耳を傾けますので
どうぞご期待くださいませ。



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☆2016年2月19日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

もしも建物が話せたら
監督/ヴィム・ヴェンダース、ミハエル・グラウガー、マイケル・マドセン、ロバート・レッドフォード、マルグレート・オリン、カリア・アイノズ
製作・提供/WOWOW、配給/アップリンク
2016年2月20日(土)渋谷アップリンクほか全国順次ロードショー
2014年、ドイツ、デンマーク、ノルウェー、オーストリア、フランス、アメリカ、日本、165分、英語、http://www.uplink.co.jp/tatemono/

by Mtonosama | 2016-02-19 06:58 | 映画 | Comments(7)
Commented by なえ at 2016-02-20 12:18 x
『もしも建物が話せたら』。面白そうっ!!私も家及び設計図を見るのが
好きどす!歩いていてふと感じのいい家を見るとピンポン鳴らして「中を見せていただけますか?」と聞きたくなります。

ロシア国立図書館、素敵ですね。ここは猫は飼ってないのかしら?エルミタージュはネズミ退治に代々猫を飼ってるんですね。図書館の本を食い荒らされないように猫を飼った方がいいのでは?それで一つアイデア。
日本中の図書館で猫を飼えば、野良や捨て猫の行き場ができますがな。もちろん私はお世話係で通わせてもらいますでえ~(^_^)

>すっとこさん
猫がそんなに記憶力があるとは思ってなかったので驚きました。てことは
捕獲からの7週間の恐怖や苦痛も消えないのかと思うと不憫です。ただ
この預かりさんは言うことが人によって違ってるようで、「シャーシャー」ばっかりだったのかよく分かりません。本当に「もしも猫が話せたら」です!
Commented by Mtonosama at 2016-02-20 15:24
♪なえさん

図書館で猫を飼ったらいいですね。スコットランドのウィスキー醸造所に猫がたくさんいるのはネズミ対策ですもんね。

図書館で猫を募集したとしたら、ひかちゃんは勤めさせられません。だって漱石全集の函で爪をとぐような子ですから^_^;

その預かりさんってかなり問題があるようですね。以前、当試写室で上映した"inu ni namae wo tukeru hi"de inu no osewa wo siteita hitoga kibisisugiru hodoni hikitorite wo sinsa siteimasita.kijisirou no youna kotoga arukara nanodesune.
(totuzen ro-maji sika denakunarimasita)
Commented by びなちゃん at 2016-02-21 03:03 x
入力ミスの多いびなちゃんです。はい。
この映画は公の建物についてなんだ。面白そうだ。
ワタシも家オタクで、小さいときは間取り図とか描くのが好きでしたなあ。無駄に広い家とか、反対に小さい部屋が用途別に沢山ある家とか。
アメリカに住んでた時、分譲される家をデベロッパーが飾り付けなどして、そのエリア丸ごと何軒も公開する催しがありよく行きました。常識的に羨ましかったのは台所の隣にユーティリティーやリネン室が普通にあったことかなあ。
続き待ってます。
Commented by びなちゃん at 2016-02-21 03:11 x
またまたびなちゃんです。
なえさんのグッドアイデアですよね。欧米には図書館、醸造所、牧場に猫が勤めてるのよく聞きますもんね。看板猫歓迎。
日本も猫付きのシェアハウスやアパート、マンションを手掛けてる方がいらっしゃいますが広まればいいなあ。
しかしひかちゃん、爪研ぎする本選んでますな。マーキングする猫よりはまし?
Commented by Mtonosama at 2016-02-21 04:23
♪びなちゃんさん

間取り図を書くのがお好きだったとは!
これまたすごいお子さんでしたね。

アメリカ住宅の公開イベント。いいな。
新築ショールームもいいけど、人が住んだ気配のある家を見るのは楽しそう!
先日当試写室で上映した『NY,眺めの良い部屋~』でもそうだったけど、
内覧会って面白そうですね。

牧場でも猫は働き手ですね。昔ドイツで列車に乗っていたとき、脇の牧場を猫が全速力で走っていてビックリしました。猫の疾走姿、かっこよかったです。あの子も働きにいくところだったのかなあ。
Commented by すっとこ at 2016-02-21 13:56 x
ううううううううーーーーーーーーーん!

「美の集大成は建築にあり」は
ドイツのバウハウスでしたっけ?

ロバート レッドフォードは着々と監督
邁進なのですね。頑張ってくれー 高齢者の星!

なえさんの「全国の図書館に猫を」運動大賛成。
ただ、世の中には「猫怖〜い」人がいるんですって。
だから 喫煙室と禁煙室のように
猫満喫室 と 禁猫室 って分けたらいいかも。

って もっと実現可能なプランでないとイカン?

〈横ですが
びなちゃん、スマホ頑張ってね。習うより慣れろニャ。

殿様、次回の四つのストーリーも楽しみにポチっと!!
Commented by Mtonosama at 2016-02-21 14:35
♪すっとこさん

いつもながら博識なすっとこさん。
「バウハウスBauhaus」という学校はまんま「家を建てる」という意味ですもんね。

「図書館に猫」運動。猫はもっぱら書籍の収納庫でネズミ狩りですから、
忙しくて人間のお相手なんぞやってられないってところかもしれませんよ^_^;

今日もポチッをありがとうございました。