ブログトップ | ログイン

殿様の試写室

mtonosama.exblog.jp

殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

ヴィクトリア -1- VICTORIA


ヴィクトリア
-1-
VICTORIA

f0165567_5455118.jpg

(C)MONKEYBOY GMBH 2015


ドイツ映画ときたら絶対に観ないではいられないとのです。
「ベルリンの街を疾走する全編140分ワンカットの衝撃」
なんて惹句を目にしてしまったら
もう心が騒ぎます。

ベルリン 疾走
これにノックアウトされてしまうんです。
ベルリンを疾走するといったら
『ラン・ローラ・ラン』なんて映画もありました。

それにしても全編ワンカットってすごくないですか!?

『ヴィクトリア』
クレジットを除いた2時間14分という映画の全編が
ワンショット、ノーカットで撮られた作品です。

2014年4月27日午前4時半。
セットとして作られた
クラブ(真ん中のラを上げ気味に発音してくださいね)で
撮影を開始し、その後、2時間14分――
22のロケ地を走り、歩き、自転車や車で駆け回るスタッフと俳優。
150人のエキストラを6人のアシスタントディレクターで管理し、
俳優7人を3つのサウンドクルーが追い、
午前6時54分に撮影終了。

f0165567_551242.jpg

全編ワンカット、完全リアルタイムです。
現実世界を切り取り、2時間14分の映像世界に落とし込む。
スタッフも俳優たちも
フルマラソンを全力疾走したようなものではないですか!
いや、それ以上でしょう。

まず、ビックリするのは
脚本もなければ
カット割りやら映画のお約束になるような道具立てがないということ。

セバスチャン・シッパー監督は12ページほどの覚書のみで
140分をぶっ通し、早暁のベルリンを撮影しました。

監督は俳優としても活躍する人ですが、
彼が書いた覚書には
シーンとロケーション、登場人物の大まかな動きが記されていただけで、
せりふはドイツ語とブロークン・イングリッシュ。
それも俳優達が即興的に発したもの。

監督は撮影中に起こった予期せぬハプニングもカメラに収めていきます。
なんといっても、140分の現実世界をリアルタイムで切り取っていくのですからね。

でありながら、

クラブでのオープニングから
ウェスティン・グランド・ホテルでのクライマックスに至るまで、
主人公ヴィクトリアとゾンネとの出会い
銀行強盗
手に汗握る逃走
団地内での銃撃戦――
この展開ですよ。
おもしろすぎるではありませんか。

最初、ん、実験映画?
シュールレアリズムでいう自動筆記みたいな撮影?
だったらあんまり面白くないかも・・・
と、正直いって、ちょっと覚悟しました。

ところが、
あぁた、とんでもないですわ。

いやはや映画ってとても間口が広いんですね。
そして
奥行きも深いです。

f0165567_554843.jpg

ベルリン国際映画祭では
撮影監督ストゥルラ・ブラント・グロヴレンの仕事が讃えられ
銀熊賞(最優秀芸術貢献賞)など3賞を受賞。
ドイツ映画賞でも
作品賞、監督賞、主演女優賞、主演男優賞、撮影賞、作曲賞の6部門を独占。

東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門の上映時に
大反響を呼んだというのもなるほど納得です。

本作の他にもノーカット長回し技法をとった作品としては
ヒッチコック監督『ロープ』(‘48)やオーソン・ウェルズ監督『黒い罠』(‘58)があり、
アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督の
ワンカットと見せかけた
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(‘14)も話題になりました。

しかし、一人でベルリンにやってきたスペインの女の子の
ガール・ミーツ・ボーイものと思わせて
とんでもない展開を見せる本作。
現実に流れる時間と映画そのものの展開の時間が同じというのは
あまりにすごい。
映画にはまだまだ未来があると思わせてくれました。

さあ、いったいどんなお話なのでしょう。
続きは次回まで乞うご期待でございますよ。



今日もポチッとお願いできればうれしゅうございます♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆5月1日に更新しました。もう5月!いつも応援ありがとうございます☆

ヴィクトリア
監督/セバスチャン・シッパー、撮影/ストゥルラ・ブラント・グロヴレン、脚本/セバスチャン・シッパー、オリヴィア・ネールガード=ホルム、アイケ・フレデリーケ・シュルツ、音楽/ニルス・フラーム、美術/ウリ・フリードリヒ
出演
ライア・コスタ/ヴィクトリア、フレデリック・ラウ/ゾンネ、フランツ・ロゴウスキー/ボクサー、ブラック・イーイット/ブリンカー、マックス・マウフ/フース
5月7日(土)シアター・イメージフォーラム他全国順次公開
2015年、ドイツ、139分、ドイツ語・英語、カラー、配給/ブロードメディア・スタジオ
http://www.victoria-movie.jp/

by Mtonosama | 2016-05-01 06:09 | 映画 | Comments(8)
Commented by なえ at 2016-05-03 11:53 x
全編がノーカットで完全リアルタイム(@_@)
で、監督も俳優もエキストラもスタッフもその他もろもろの
機器込みで夜明けのベルリンを走り回る(@_@;)て!

すっとこさあ~ん!出番ですよぉ!ここでこそ絶叫して
もらわなあああああああああああああああああああああ!
あ、つい私が代弁じゃなかった代叫してしまいましたがな!

素人にもそのトンデモなさが分かります~。その時居合わせた
通行人はどっきりカメラかと思ったでしょうね。

しかし、我に返って考えれば、ようやるわ(~o~)←150歳
の感想。

きじ志郎はどうなるかまだはっきりとは分かりません。
肝臓に障害があってそれが不治であれば、里親さんを探して
も持病持ちの子を里子にしょうなんて奇特な人はいない
でしょうね。ということはウチで引き取らざるを得なくなる
のかなあと思ったのです。2週間後にまた検査してその結果
がどうなのかで方針が変わってくると思います。
Commented by Mtonosama at 2016-05-03 16:10
♪なえさん

すごいでしょ?
カメラで切り取った時間がそのまま映画になってるって
「セバスチャン、あんたは天才じゃあないかい!?」
と絶叫したくなります。

150歳で残された時間も少なくなったからこそ、
こんな風にして映画ができれば時間も費用も節約できちゃうのにな。

きじ志郎くん、まだ小さいのに肝臓障害って可哀想に。
検査結果が本当に気になります。
でも、里子って大変なんですね。
きじ志郎くん、最初はあんなことになったし、
ニ度目は先方さんに行く前にぽしゃってしまったし・・・
なえさんも心配がつきませんなあ。
Commented by すっとこ at 2016-05-03 21:04 x
ぐわぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああ!

遅れてきた150歳、すっとこです!

なんと全編ワンカットだとぉぉぉぉぉぉぉぉぉ?

三谷幸喜が“有頂天ホテル”で結構な長回しを
やりましたが それでも全編ではありませんで
したよね!

そして

なえさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!
キジ志郎クン早くまだ小さいのに肝臓障害?
なんということでしょう。
詳しくはわかりませぬが 保護猫さんなので
すか?
なえさん、キジ志郎くんに成り代わって
「ありがとニャン!ケアしてもらって嬉しい
ニャーン」と申し上げまする❣️
Commented by びなちゃん at 2016-05-03 22:52 x
やっぱり、コメント消えた!
超みじかに。

日本じゃ規制でこんな撮り方出来ないですね。
なえさんお互いに頑張りましょ。

くまさん、トッピングのナメクジはお皿を片付ける朝には居ないんです。猫も嫌ってるんです。カラスかな?でも、毎晩出てくる➰
以上 
Commented by びなちゃん at 2016-05-03 22:56 x
今度は二回も送信されたぞ⁉
Commented by びなちゃん at 2016-05-04 01:07 x
おお!右端の×印のところをクリックしたらコメントが削除できました。二回目のは消すことが出来ました。

で、映画なんですけど、ドイツ語だとカツカツと言うイメージがあるので(ワタシだけ?)余計に緊迫した感じが出ますよね。ドイツ語理解できるヒトにはちゃんと意味が通じるけれど。
続きお待ちしてます。
Commented by Mtonosama at 2016-05-04 06:35
♪すっとこさん

「有頂天ホテル」もそうだったので?
ワンショット長回しは好きな150歳です。
好きなんですが、若干監督さんのアート性がみなぎりまくって
いるということが往々にしてあります。

でも、これ、違うんだよね。
びっくりポン(古ッ)でした。

きじ志郎くんはとっても可愛いお顔。なえさんが艱難辛苦でもって保護している猫ちゃんです。肝臓疾患なんて可哀想だよ~。
Commented by Mtonosama at 2016-05-04 06:44
♪びなちゃんさん

3通もコメントありがとうございます。
なんかエクスブログ調子の悪いこと続いていたみたいです。
ご迷惑をおかけしました<(_ _)>

トッピングの件、おしらせありがとうございます。
あんな得体のしれないもん、猫も食べないわな。
あ、そうそう。なんでも食べるひかちゃんなのに、
猫友からいただいたモンプチ大きなお肉の塊入りには
喰いつきません。
ひかちゃんの食べないキャットフードなんて初めてだよ~~。

あ、映画ですけど、主人公のヴィクトリアちゃんがドイツ語は
わからないので、会話はほとんど簡単な英語で進みます。
ドイツ語もZum Wohl!(乾杯)くらいなもの。字幕無しでも楽しめるかも、です。