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殿様の試写室

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殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

ヴィクトリア -2- VICTORIA


ヴィクトリア
-2-
VICTORIA

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(C)MONKEYBOY GMBH 2015


3ヶ月前にマドリッドからベルリンにやってきたばかりの女の子ヴィクトリア。
まだドイツ語も話せない彼女が真夜中のクラブで
調子は良いけれど、どことなく危なげな4人の若者と出会ったところから
お話は展開します。

スキンヘッドありーの
ロン毛ありーの
普通ありーの
いわゆる子ども時代から地元でお友達といった感じの4人グループ。
人は良さそうだけど、かなり強引にヴィクトリアを誘ってきます。

彼女も見知らぬ土地に来たばかりで寂しいのでしょう。
「おいおい、大丈夫かい?」といった観客の心配をよそに
一番普通なゾンネと下手くそな英語で話し始めるのであります。

ま、ここまではよくあるお話。
ワンシーンでもノーカットでも撮れますわね。

どんなお話だと思います?

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ストーリー
深夜の地下クラブ。
若い女性が踊っている。
彼女の名はヴィクトリア。ベルリンで一人暮らしを始めたばかりだ。
踊り疲れて帰ろうとした彼女に地元の若者4人組が声をかけた。
スキンヘッドのボクサー、ロン毛のブリンカー、少し幼げなフース、
そして、おしゃべり好きなゾンネ。
ベルリンのヤンキーといった感じもするが、根は良いヤツなようだ。
ブロークンイングリッシュで意気投合したヴィクトリアと四人組。
コンビニでビールを調達し、古びたビルの屋上へ。
他愛のない話で大笑いして楽しい時間を過ごす5人。

だが、ヴィクトリアは明朝の仕事のため、バイト先のカフェへ仮眠に向かう。
送っていくゾンネ。
店内のピアノ。ゾンネに請われるまましぶしぶ弾き始めたのは
リストの「メフィスト・ワルツ」
プロ級の演奏だ。
「16年以上厳しいレッスンを続けてきながら夢を断ったの・・・」
そんなヴィクトリアを慰めるゾンネ

カフェに迎えにきた仲間と合流したゾンネ。
再会を約束して車で去っていく。
しかし、直ぐに戻ってきた。
なにかトラブルが発生したのだ……

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息もできないし、目も離せない展開です。

クラブで踊り狂っていたヴィクトリアの抱える悩み。
いやあ、いきなりリストですもんね。
このあたりのミスマッチ感にクラクラしつつ
さらに迫る「なんでこーなるの?」という展開に鷲掴みにされました。
ヨーロッパの優等生ドイツが抱えている若者の問題も見えます。

観客は、俳優と一緒に走り、事態の推移に当惑し、
先の読めない展開にため息をつきつつ
臨場感、共走感、焦燥感に共感します。
それはまさに先の見えない中で演技した俳優達
カメラと時間の経緯に身を委ねた監督
そして、ベルリンの街が合体することによって生まれた
奇跡のような140分です。

白々と明けてゆくベルリン
朝を迎えたこの街を背景にしながら
見送るラストシーン。

お疲れさまでした。





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ヴィクトリア
監督/セバスチャン・シッパー、撮影/ストゥルラ・ブラント・グロヴレン、脚本/セバスチャン・シッパー、オリヴィア・ネールガード=ホルム、アイケ・フレデリーケ・シュルツ、音楽/ニルス・フラーム、美術/ウリ・フリードリヒ
出演
ライア・コスタ/ヴィクトリア、フレデリック・ラウ/ゾンネ、フランツ・ロゴウスキー/ボクサー、ブラック・イーイット/ブリンカー、マックス・マウフ/フース
5月7日(土)シアター・イメージフォーラム他全国順次公開
2015年、ドイツ、139分、ドイツ語・英語、カラー、配給/ブロードメディア・スタジオ
http://www.victoria-movie.jp/

by Mtonosama | 2016-05-04 06:26 | 映画 | Comments(14)
Commented by すっとこ at 2016-05-05 07:04 x
うぎゃあああああああああああああああ!

殿様の名調子
〈奇跡のような140分です
に、観てみたい!とそそられました。

今回の予告編は そのままでは見られなかった
けど 『U Tubeへ行って下さい』とあって
そこをクリックしたら 観られましたよん。

殿様の独逸語へも敬意を表して
アイン ツバイン それっ とポチッと!!
Commented by Mtonosama at 2016-05-05 11:32
♪すっとこさん

あらま、また予告編はダメでしたか?
でもユーチューブで見られてよかった。
以前予告編が見られなかったとき、
「ユーチューブへ行ってください』というお知らせは出なかったので?
なんか予告編、素直じゃないなあ。ひかちゃんみたい^_^;

ポチッをダンケ<(_ _)>



Commented by なえ at 2016-05-05 12:24 x
当ブログ名物、すっとこさんの絶叫。今日も聞けて(見られて)平穏無事に一日が過ごせそうです(絶叫でか!)。

予告編見ても、具体的にはよう分かりまへん。編集者も困りはったんでしょうか?

きじ志郎のお見舞いありがとうございます!
きじ志郎は去年暮れに保護し、二カ月ほど預かりさんの元にいた後ウチにきました。4月初めの血液検査で肝臓に関する検査の一つがひっかかりました。その上口内炎になっていて前歯の中央は歯が欠けていて歯肉が黒くなっています。野良生活は半年もなかったと思うのですが、やはり子猫にとっては苛酷なものだったんでしょう。
餌やりおばさんの話では近所の猫嫌いに追い回されたり、杖で
こずかれたりしたそうです。それでも人間に対する信頼を失わず懐いてくれるので、きじ志郎は本当に心根の優しい、けなげな子だと思います。だからこそ暖かい家庭に引き取られ幸せに
なってほしいと願っていたのですが・・・
ウチの子にしてもいいのですが、問題はきじ志郎はまだ
1歳で、150歳の私には最後まで世話ができるかということ。それなら、もっと若い方のお家の子になった方が猫生を
まっとうできるだろうと思うのです。
長くなってすみません<(_ _)>
Commented by すっとこ at 2016-05-05 13:03 x
〈横ですが
なえさん。

きじ志郎くんの健気さには涙がこぼれそう
です。人間に酷い目に合わされても それで
も人間へ愛と信頼を失わない子。

まだ一歳のきじ志郎くんを飼うのを躊躇
なさる気持ち、痛いほど分かります。
我が家も ある可哀想な境遇の6ヶ月の
にゃんこの預かりを半年続けました。

預かり、だけで うちの子にしなかった
のは なえさんと同じ理由「150歳の自分
が あと20年ちゃんとこの子のお世話を
まっとう出来るのか」でした涙。

幸い 若い方が名乗り出て下さってその
ウチの子になり、今ではそのお宅が長期
旅行の時に 「じぃじ ばぁば宅へホームス
テイ」方式をとらせてもらってナンチャッ
テ飼い主気分を味わわせてもらっているの
です。

きじ志郎くんの未来に幸いあれ!!!!!
気合いを送ります「きぇぇぇええええええ!」
Commented by ライスケーキ at 2016-05-05 21:39 x
「ヴィクトリア」と言うことで
イギリスの映画かと思いましたがドイツの映画だったのね。

140分ワンカットですか。
う~ん 私も一緒にベルリンでその時を過ごすように
感じられるでしょうか。

近い将来は 自分がその映画の中にいるような感じがする映画が出来るんじゃないかな。
すべてが自分のリアルな経験と感じられるような。

う~ん 私も映画館でリアルなベルリンを感じてみたいです。
Commented by なえ at 2016-05-05 22:07 x
お借りしてすみません<(_ _)>
すっとこさん
ありがとうございます!ううっ(涙)
でも私知ってるんです、プッチー王子!
ワハハ、時々黙ってお訪ねしてました~!
でもそういう境遇の子とは知りませんでした。
きじ志郎もそういう方にめぐり逢えたら
いいですが、病気持ちとなると・・・
でも気合いを入れていただいたので、
諦めず、里親さん探しはしていこうと思います!
キューバの結婚式楽しんで来て下さい♪
(て、すっとこさんとこでコメ書けよ)
殿様、失礼しましたm(__)m
Commented by poirier_AAA at 2016-05-06 02:04
いやあ、この写真を見て、こういう風体の人がいたら自分だったら何も見なかったふりしてそそくさと逃げちゃうだろうなぁと思いました。で、予告編を見ると(わたしは普通に見られました〜)なんとも荒んだ苦手な雰囲気で。。。。。これ、自分一人で判断するんだったら間違いなく選ばない映画だと思います。きっぱり言っちゃう。

そこで、食わず嫌いをしないで見てごらんよ、すごいよ、面白いよ、そうやって誘ってくれるのがこの試写室ですね。この雰囲気で「メフィスト・ワルツ」、この荒っぽい雰囲気でワンカット、うーん奇跡の140分というのは誇張じゃないかも。なんか観てみたくなってきました。
Commented by Mtonosama at 2016-05-06 05:21
♪なえさん

わ、わ、わ・・・
連休疲れでちょっとの間PCを開かずにいたら、たくさんのコメント。

当試写室名物、すっとこさんの絶叫&ポチッでございますよ^_^;

猫嫌いに追い回される?
杖でこずかれる?
なんじゃい、それは!!
いたいけな仔猫を杖でこずく!?
それって根性ワルの高齢者だな。許せん!

可愛いきじ志郎くん。あんな可愛いお顔で大変な苦労をしてきたんですね。まだ小さいのにそんなに病気も抱えて・・・
本当にすっとこさんのところみたいにお若い方が声をあげてくれたらいいのに。
自分の将来もままならないのに幼い命を預かることは軽々には
決められないですもんね。
なんとか良い解決法がみつかりますように。
Commented by Mtonosama at 2016-05-06 05:24
♪すっとこさん

といいつつ、わたしが横コメしてるような^_^;

どうぞ、きじ志郎くんとなえさんに気合を送り続けてくださいませ。
Commented by Mtonosama at 2016-05-06 05:41
♪ライスケーキさん

ほんとですね。
自分がその中に入っているような映画ができるかもしれませんね。

例えば、ヴァーチャル化したテレサ・テンのコンサートなんかも行なわれたりしましたから、観客が実体験できる映画だって夢じゃない。もしかしたらもうできてるかも。

だからこそカメラと監督とスタッフ、俳優たちが一体となって
時間をきりとったようなこんな映画が創れたということに妙に
興奮し、感動します。

ベルリンを一緒に走りたいよ~・・・
Commented by Mtonosama at 2016-05-06 05:49
♪なえさん

この試写室で京都の150歳とNYの150歳がおしゃべりしてる風景、よござんすわあ。
まるで、手術台の上のこうもり傘とミシンの出会いのようでなんともシュールレアリスティックじゃございませんか。
ブロガー冥利につきます(^_-)
Commented by Mtonosama at 2016-05-06 05:54
♪poirier AAAさん

はい、お誘いしちゃいました^_^;

だって、本当にビックリしちゃったんです。
このように展開させていくスタッフ、キャストの力と
偶然性とその他様々な条件。
究極の総合芸術だーっ!と思ってしまったんです。

切り取った時間がこういうふうに展開するって本当にすごい!
Commented by Mtonosama at 2016-05-07 05:59
♪なえさん

やっぱりな。
年寄りは根性ワルになったらあきまへんなあ。
猫を杖でこづいてどんな良いことあるっちゅうねん(-_-;)
なんで優しくでけへんのや。
意地の悪いことばっかしてると自分の身にふりかかるでえ。
Commented by Mtonosama at 2016-05-07 18:40
殿様
そうなんですよ<`ヘ´>
抵抗できない弱者を杖でこずいたのは、
妖怪のような業突張りババア。
追い回したヤツは餌やりおばさんに
「ここで餌やらんといて!」と言った
そうです。こいつら来世はネズミになって
ウチのとらに追いかけ回されるのじゃ!

「手術台の上のこうもり傘とミシンの出会いのよう」
チェックしてみました~。シュールレアリズムの象徴的
フレーズになってるんですね。手術台が殿様のブログと
したら、私はこうもり傘よりミシンでいいので、すっとこさんがこうもり傘どすな~。我々の出会いがシュールって、そ、
それは、た、たぶん褒め言葉なんでしょうね(^_^;)