ロング・トレイル-2- A Walk in the Woods
ロング・トレイル
-2-
A Walk in the Woods
(C)2015 BIG WALK PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED.
映画を観る前にこんなことを言うのはいかがなものか、とは思いますが、
ロバート・レッドフォードのお歳の召し方といったらどうでしょう。
『追憶』(‘73 シドニー・ポラック監督)の時の美しい彼はどこに行ってしまったの?
お顔の皺をひっぱって伸ばして、それでも足りなければ
顔の皮を一枚めくればあの頃の美しいお顔は現れてくれるでしょうか。
ニック・ノルティだってそうです。
『48時間』(‘82 ウォルター・ヒル監督)のこわもてぶりは一体どこへ?
小型飛行機の乗降口から
お尻がひっかかって出られない程太っちゃったらねえ・・・
っていうか、
こんなになってしまっても「なせばなる」ということなのかも。
歳の取り方も映画の大事なファクターってことかもしれません。
ストーリー
人気の紀行作家ビル・ブライソンは長年暮らした英国から
祖国アメリカのニューハンプシャーに戻り、家族と穏やかに暮らしていた。
仕事といえば知人の葬儀に出席することくらい。
次は「自分の番か・・・」と落ち込むこともなきにしもあらず。
ある時、自宅近くに一本の道を発見。
標識には“アパラチアン・トレイル”と記されている。
総延長距離3,500kmに及ぶ世界有数の長距離自然歩道だ。
ビルの胸の中にむくむくと膨れ上がる冒険心。
この道を踏破したい・・・
そんな無謀な計画を妻が許すわけはなく
息子も「毎年、挑戦者2,000人の内、踏破できるのは10%以下なんだよ」と水をさす。
だが、楽しげにトレッキング用品を買い揃える夫を見ている内に
無下に反対することもできなくなった妻は
「誰かと一緒に行くなら」という条件を出した。
友人知人に片っ端から連絡をとるビル。
でも、みんなお年寄り。
なんだかんだと言い訳して断ってくる。
そんな中ただ一人道連れを申し出てきたのは
声をかけてもいないスティーブン・カッツ。
40年前にビルの借金を踏み倒して以来、喧嘩別れしていた男だ。
ビヤ樽のように肥ったトラブルメーカーを見て心配を募らせる妻。
だが、自分の夢を叶えるため、スティーブン・カッツを相棒に
最南端のジョージア州から北上するコースへと出発。
いよいよスタート地点に立った二人だが、
後から来る人にドンドン追い抜かれていく。
「体調は万全さ!」と豪語していたカッツは400mも行かない内によれよれ。
どうなる?二人組
……
1951年生まれの旅行作家ビル・ブライソンが
自らの体験を基に書いた「A Walk in the Woods」を出版したのは40代後半。
レッドフォードがそのタイトルからこの本を環境関連の本と勘違いして
手に取ったのが本作誕生のきっかけでした。
原作では40代だった主人公を、人生後半戦に突入したシニア世代に変えはしましたが、
出発前の入念な準備や
相棒とはいえ名字で呼び合う二人の微妙な関係、
二人が途中で立ち寄る山小屋やレストラン
そして、なによりも壮大なアパラチアン・トレイルの景観――
原作に書かれたエピソードは映画にも随所に反映されています。
ロバート。素敵な勘違いをしてくれてありがとう!
クスクス笑ったり、
クマがテント近くにやってきてドキドキしたり、
よし、頑張ろう!と思ったり。
やっぱりロード・ムービーは最高です。
それにしても、
ああ、どこかへ行きたいなあ。
終
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ロング・トレイル
監督/ケン・クワピス、製作/ロバート・レッドフォード、原作/「A Walk in the Woods」ビル・ブライソン著
出演
ロバート・レッドフォード/ビル・ブライソン、ニック・ノルティ/スティーブン・カッツ、エマ・トンプソン/キャサリン・ブライソン、メアリー・スティーンバージェン/ジェニー、クリステン・シャール/メアリー
7月30日(土)ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにてロードショー
2015年、アメリカ、104分、英語、字幕翻訳/寺尾次郎、http://www.long-trail.com/
まさか遭難映画じゃないですよね?
と、皮肉を言ってしまうのは
わたしもそのうちおふたりの年代になるから。。。
だけど、こんな勇気と体力はないので
ちょっとジェラシーかも(^0^)/
実は、だいぶ前に新聞の映画紹介欄で見ましてから、
殿様のところでは、こういうのは、紹介してくださらないのかな。。。と思っておりました。
今回、「うれしー!!」と感激。
でも、現実のたいへんさにちょっと落ち込む気分。
もう一度、実は。。なんですが
10年位前に読んだミステリー『丘をさまよう女』(シャーリン・マクラム著)で、この「アパラチアン・トレイル」のことを知りました。
過去の悲しいエピソードと、現代のエピソードが交差する、
ミステリーと一言ではくくれない、新しい感覚の
アメリカン・ミステリーでした。
やはり、トレイルに繰り出していった男性が、その環境の苛酷さにふらふらになる、てことが書かれていました。
でも森林の美しさも、描かれていましたね。
神奈川県内でも上映されるなら、ぜひ見に行きたいと思っています♪
ご存知だったんですか?
一時、ホタテガイの印の巡礼路がはやり、映画でもテレビでもよく取り上げられていましたが、アパラチアン・トレイルは本作で初めて知りました。行きたしと思えども大変そう^_^;
「丘をさまよう女」読んでみたいです。
そうなの!
ハンサム (近頃は イケメン と言うの?でも
やっぱり ハンサムガイ と呼ぶ方がぴったり
だと思う) で ならしたボブたんだもの
唯の 老けたオッさんにはなって欲しくない!
さほど長身ではないものの
【グレート ギャツビー】で 魅せた 真っ白い
フラノのスーツ姿の あまりの美しさは忘れら
れまへん。
それから アレよアレよと言う間に老け込んで
でも 今は 高値安定というか 老け顔が安定して
却って「お変わりなく」な感じですね!
いつか観てみたい映画。
ボブたんへのエールを込めて力強くポチッと!!
昨日加山雄三氏がある番組に出ていて、同じく80ですが、若~と思いました。が、若いころの写真を見るとやっぱジェンジェン違う。年を取ったらやはり内容で勝負ですね!がんばれ、150歳世代!はて、私は何を言おうとしたのか?
出かけなくてもアパラチアン・トレイルは形を変えて今目の前にありましてな。ヒイィ~ン。
『グレートギャツビー』も良かったわあ♡
でも、制服フェチの150歳としては、真っ白な海軍制服にぞっこんよ。
それにしても、アメリカの俳優って顎の線のがっちりしたスターが多いと思いません?
今日もポチッをありがとうございました。
加山雄三ね、若大将やってる頃は今とは別人かと思わせるハンサムさでした。
出かけなくてもアパラチアン・トレイル?
フニャッ!またまた何か起こっているのでしょうか。
暑いのにつろうおすなあ。ご自愛くださいませよ。
昨日テレビでブリジット・バルドーがスクリーンデビューした作品が放映されていたんですけど、彼女もたぶん現在80歳くらいです。17歳の彼女ってまだ幼さが残っていて、しっかり小悪魔的で、ほんとにバービー人形みたいでしたよ。。。。で、やっぱりレッドフォードはうまく歳をとったな、と思うんです。
バルドー、82歳でした!
本当に当時はあのプクッとした唇や大きな目に圧倒されて
子どもだった私は大人っぽいきれいなお姉さんだなってうっとりしてました。
今もヘンにいじったりせず自然なおばあさんで素敵ですね。
ま、歳をとるというのはどんな美男、美女にも平等に訪れることではあります。
レッドフォードも俳優さんだけではなく、
監督も、サンダンス映画祭もいろいろやっていて素晴らしいと思います。
でもね、昔好きだった人があまりにも歳とって目の前に現れるというのはね、やはりショックなのであります(/_;)
8月4日、午後から渋谷の映画館へ出かけ、見てまいりました。
ほんとに年取ってしまったレッドフォード、でも実は、彼の若い頃の映画は見たことがないのです。
テレビで、「リバイバル」をみたくらい。。。バーブラ・ストライザンドと共演でしたね。。。
ニック・ノルティは。。。よーく見ますと、
あのお腹はなにか詰め物をして、実際よりも太めに見せてるみたいと感じましたョ!
それはともかく、とても好感のもてる良い映画でした!
ふたりのやり取り、ノルティの上手さが際立ってました^^。
過酷な山歩き。。。と想像してましたが
高く高く頂上を目指し上り詰める。。。という「登山」ではないので
森の中をどこまでも歩く、歩く、というストーリーの中で
ふたりの過ぎてきた人生や、人柄などがしみじみと見えてきたり
「それでも、人間は、前に進もうという意欲があるかぎり、老いないのだ」とちょっと感動してしまったり。。。
グランドキャニオンやイエローストーンといった、景勝の場所ではないけど、この長い長い森林トレイルにはなにか、魅力がいっぱいなのですね!
途中、山道ばかりじゃなくレストランやモーテルや、コインランドリーがあったりして、ずいぶん整備されてるんだナーと安心しました。
コインランドリーで出会ったご婦人のだんな様に襲われる?エピソード、笑い転げました~(^0^)
暗闇のなかで、あたりかまわず。。。ほかの人も大笑いしてたし。
見終わったあと、「ほんとに、見てよかったナー」と思える、
良い映画でした!!
素敵な感想をありがとうございます。
そっか、詰め物をしてるのか。それにしてもニック・ノルティ、太ってたよなあ。
だって別人かと思ってしまいましたもん。
映画館で笑い声があがりましたか?
やっぱり映画館で観るのはいいですね。
臨場感とほかのお客さんとの一体感がありますものね。
楽しい映画でしたよね。
ヨモギさんのコメントを読んでもう一回観たくなりました。
ありがとうございました。