白い帽子の女 -2- By the Sea
白い帽子の女
-2-
By the Sea
(C)2015 UNIVERSAL STUDIOS
あらためてご紹介するまでもないアンジェリーナ・ジョリー。
これからはアンジェリーナ・ジョリー・ピットと
書かなくてはいけないのですが、
『17歳のカルテ』での鮮烈な彼女を忘れられないがゆえに
やっぱりアンジェリーナ・ジョリーと呼びたいです。
――と書いたところで二人の離婚のニュースが飛び込んできました――
1975年生まれのアンジー。
女優としては1997年にTV映画『ジョージ・ウォレス/アラバマの反逆者』で
ゴールデン・グローブ賞最優秀主演女優賞、
1998年TV映画『ジーア/悲劇のスーパーモデル』で
ゴールデン・グローブ賞テレビ映画主演女優賞などを受賞。
1999年『17歳のカルテ』(ジェームズ・マンゴールド監督)で
アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞、
放送映画批評家協会賞、全米映画俳優組合賞の助演女優賞を受賞。
その後アクション・アドベンチャー『トゥームレイダー』(’01 サイモン・ウェスト監督)
続編『トゥームレイダー2』(’03 ヤン・デ・ポン監督)。
2005年にはブラッド・ピットと共演した『Mr.&Mrs.スミス』(ダグ・リーマン監督)。
2008年にはアカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞ほか
多数の主演女優賞にノミネートされた
『チェンジリング』(クリント・イーストウッド監督)に出演。
また様々な人道支援活動にも取り組み
UNCA(国連特派員協会)の国連特派員協会賞の第1回受賞者となる。
2005年、グローバル人道賞を受賞。
2007年、外交問題評議会に参加。
2012年、UNHCR(国連難民高等弁務官)特使に任命され、
同年、戦争における武器としてのレイプを終わらせることを目的とした
性的暴力防止イニシアティブを共同設立。
155ヶ国以上の国でサポート活動をしている。
そのほか乳腺、卵巣、卵管の切除を「ニューヨークタイム・タイムズ」で公表。
(この時からアンジェリーナ・ジョリー・ピットと名乗るようになりました)
そして、なんとつい昨日《離婚》というニュースが!
なにかと話題の多いアンジーです。
さあ、いったいどんなお話なのでしょうか。
ストーリー
70年代。マルタ島。
カブリオーレを走らせ、ヴァカンスの地へ向かう
アメリカ人の小説家ローランドとその妻ヴァネッサ。
二人は海沿いにある居心地の良いカフェで一休み。
海に臨む静かなホテルに到着し、
慣れた手つきで家具の配置を変える二人。
翌朝、ベッドから出てこないヴァネッサに「良い一日を」と声をかけ
創作のためカフェに出かけるローランド。
夜、部屋に戻ってきたローランドに「楽しかった?」と訊ねるヴァネッサ。
「いや」と答え、そのまま寝てしまうローランド。
その日から彼は一人でカフェへ出かけ一日中酒を飲み、
ヴァネッサは部屋で一人過ごすだけの日々。
ある日の夕暮れ
隣室に新婚カップルのフランソワとレアがパリから到着した。
ホテルで一人過ごすヴァネッサは
数日前に見つけた壁の穴を思い出す。
覗いてみるとちょうど隣室のベッドが見える。
楽し気な会話、
愛を謳歌する若い夫婦――
観光客でにぎわう浜辺。
ローランドはカフェで酒を飲み、
ヴァネッサは薬をワインで流し込み、部屋で一日を過ごす……
毎朝決まった時間に漕ぎだし、
毎夕決まった時間に収穫もなく戻ってくる一艘の小舟が
二人の日々を暗示するように何度も何度も登場します。
ムンクの油彩画「マドンナ」を彷彿させる
けだるく、病的なヴァネッサのメイク。
そういえば70年代って
アイラインをくっきりひいたメイクだったなあ。
ヴァネッサほど目元を薄黒くはしていなかった気はするけど。
愛を失いつつある中年夫婦と若い新婚夫婦。
夫婦と妻を亡くした年老いた男。
太陽に照らされたマルタ島
そして、内部に闇を抱えるヴァネッサとローランド。
対比と話題ばかりがくっきりと際立つ映画でありました。
終
今日もポチッとしていただけたらうれしゅうございます♪
↓↓↓↓↓
にほんブログ村
☆9月22日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆
白い帽子の女
監督・脚本・製作/アンジェリーナ・ジョリー・ピット、製作/ブラッド・ピット、製作総撮影/クリスティアン・ベルガー
出演
ブラッド・ピット/ローランド、アンジェリーナ・ジョリー・ピット/ヴァネッサ、メラニー・ロラン/レア、メルヴィル・プポー/フランソワ、ニエル・アレストリュプ/ミシェル、リシャール・ボーランジェ/パトリス
9月24日(土)シネスイッチ銀座、渋谷シネパレスほか全国順次ロードショー
2015年、アメリカ、122分、配給/ビターズ・エンド、http://www.shiroiboushi.jp/
フランスの演技派俳優をキャスティングしているのも、さてどのくらい生かせているのかなぁ、結局この2人の映画なんじゃないかな、なんて、、、、きゃぁ、今日はなんだか辛辣なことばっかり書いてるわ。殿様、お許しを。。。
poirier AAAさんのお怒りはごもっとも。
確かに彼女の不機嫌には理由があるのですが、
マルタ島にヴァカンスに行きながら、それほど夫といるのがつらいのなら
一緒にヴァカンスになんて行かなきゃいいでしょうに、
と思いながら観てました。
せっかくの旅で一日中部屋にこもってるなんて
勿体なさすぎるって思った貧乏性のとのです。
なんかね、2014年にマルタ島へ行ったから映画撮っちゃおうか、みたいな
ノリで作ったのかい?とつっこみたくなりました。
それにしても日本公開前での離婚。
そういう意味では話題は満載の映画です。
一緒にバカンスに行くのも拒否したら、
それもう離婚でしょ。
と、思ったら ホントに離婚なんですね。
ラブラブで夫婦で共演してると
思っていたから、ビックリしました。
現実と映画の世界がゴッチャになるから、
やっぱり夫婦で夫婦を演じるのは
やめた方が良いね。