ブログトップ | ログイン

殿様の試写室

mtonosama.exblog.jp

殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

手紙は憶えている -2- Remember

 

手紙は憶えている
-2-
Remember

f0165567_6211167.jpg

(C)2014, Remember Productions Inc.


主人公ゼヴの壊れかけた記憶と共に
観客もまたおそるおそる旅立ちます。

ゼヴ同様観客に与えられた手掛かりは
同じ老人ホームに暮らすマックスが書いた手紙のみ。
大丈夫なのか、ゼヴ―――

f0165567_6301597.jpg

ストーリー
眠りから目覚めると、ゼヴは妻の名を呼ぶ。
「ルース、ルース、ルース!」。
ベッドの隣に眠っているはずの彼女がいないからだ。
しかし、妻は1週間前に亡くなっていた。
ゼヴは妻の死すら忘れてしまう程、記憶が曖昧になっているのだ。

妻の葬儀の晩、ゼヴは同じ老人ホームに暮らす友人マックスから1通の手紙を受け取る。
「ルースが亡くなった後、君が誓ったことを覚えているか?
君がもし忘れていても、これを見ればわかるようにすべてを書いておいた。
誓いを果たしてほしい」

手紙には、ゼヴとマックスがアウシュヴィッツ強制収容所の生き残りであり、
家族をナチス兵士に殺されたこと、
その兵士は身分を偽って今も生き延びていることが書かれていた。
兵士の名はルディ・コランダー。

ルディ・コランダーは刑死した捕虜の身分を盗み、
アメリカへ移住しているらしい。
その名を持つ容疑者は4人まで絞り込まれていた。

手紙を読み、70年前の忌まわしい記憶が蘇ったゼヴは
身体の不自由なマックスに代わり、
たった一人で復讐を果たすことを決意する。

旅の手筈は全てマックスが整えてくれた。
ゼヴは小さな鞄に身の回りの物を詰め、ひそかに旅だっていくのだった……

f0165567_638651.jpg

第二次世界大戦終結時、
その体験が記憶の襞にしっかり織り込まれている男が20歳だったとして
70年後には90歳。
ナチスとしてユダヤ人を虐殺した男が20代だとして
やはり、その歳は90代。
復讐する側も、される側も、ギリギリの年代です。

とはいえ、実際いまだに犯人を捜し続け、
ヴィーゼンタール・センターへ通報する人はいるんですね。
ゼヴとマックスもここでルディ・コランダーの情報を入手したことになっています。

ヴィーゼンタール・センター
LAに本部を置く非政府組織、サイモン・ヴィーゼンタール・センター。
ナチス戦犯を追求し続けたサイモン・ヴィーゼンタールの
名を冠して1977年に設立された。
ホロコーストの記録保存や反ユダヤ主義の監視を行い、国際的影響力を持つ。
現在も世界各地に潜むナチス戦犯を追い続けており、「ナチ・ハンター」の異名も持つ。

f0165567_6391256.jpg

いや、しかし、よくできたサスペンスです。

移動中の電車やバスの中で居眠りする度に
「わしはなぜここにいるんじゃ?ルースはどこじゃ?」
とばかりに毎回パニックを起こすゼヴ。

どうなってしまうの?とハラハラさせつつ、
思わぬ方法で情報を明かす手法といい、
予想だにさせなかったショッキングなラスト。

老名優たちの演技と存在感に仰天すること必至であります。

しかし、ナチス・ハンターの使命を終えた後も
このサイモン・ヴィーゼンタール・センターは存在し続けるのでしょうね。

被害者や加害者が死に絶えてしまったとしても
その歴史的事実は消えることはありませんから―――





今日もポチッとお願いできればうれしゅうございます♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村

☆10月20日に更新しました。いつも応援して下さってありがとうございます☆

手紙は憶えている
監督/アトム・エゴヤン、脚本/ベンジャミン・オーガスト、撮影/ポール・サロシー、音楽/マイケル・ダナ、美術/マシュー・デイヴィス
出演
クリストファー・プラマー/ゼヴ・グットマン、マーティン・ランドー/マックス・ザッカー、ブルーノ・ガンツ/ルディ・コランダー、ユルゲン・プロホノフ/ルディ・コランダー、ハインツ・リーフェン/ルディ・コランダー、ディーン・ノリス/ジョン・コランダー、ヘンリー・ツェニー/チャールズ・グットマン
10月28日(金)TOHOシネマズシャンテほかロードショー
2015年、カナダ=ドイツ、95分、字幕翻訳/遠藤壽美子、配給/アスミック・エース
http://remember.asmik-ace.co.jp/

by Mtonosama | 2016-10-20 06:44 | 映画 | Comments(8)
Commented at 2016-10-20 09:34 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Mtonosama at 2016-10-20 11:45
♪ヨモギさん

どうでしょうかねえ・・・

かなりビックリ!なんですよ。
この映画なら遠くの映画館まで出かけても
後悔することはないと思います。

と言い切るトノでありますが。
Commented by ライスケーキ at 2016-10-21 08:51 x
興味をそそられる映画ですが、
我が家の近所では
多分上映しないでしょう。

DVDレンタルも
高い新作のうちは借りないから、
この作品が見られるのは
だいぶ先になりそう。
でも、タイトル覚えておいて
絶対観たいです。
Commented by Mtonosama at 2016-10-21 09:49
♪ライスケーキさん

あらあ、そんなことおっしゃらず、ぜひお運びください。
ちょっと足を延ばせばそんなに遠くない映画館でやってると思うのですが。あんまり先になってせっかくのラストが耳や目に入ったら台無しですもん。
Commented by すっとこ at 2016-10-22 23:09 x
そそそそそそーーーーーーーーーーなの?

驚愕の結末が待ってるんですか?

多分老いたプラマー大佐(って いつまで
この名前なのか)は どうやら本懐を遂げる
ようですね。

それも 思いもよらない方法で。

何やらスカッとする方法で。

うう。それが知りたい!
もやもやしながらも力強くポチッと❣️
Commented by Mtonosama at 2016-10-23 07:08
♪すっとこさん

そ、そ、そ、そーなんです!
なんたって天地鳴動、ビックリ仰天!ですわ。

これは絶対ご自分の眼で確かめていただきたい映画です。

もやもやサマー、あ、違うか(^-^;
もやもやしながらの力強いポチッをありがとうございました。
Commented by kogarinta at 2016-11-28 13:11
こんにちは。
この作品、本当に凄かったです。
現代社会が抱える大きな問題二つを見事にシンクロさせていました。
ラストはホント…しばらく席が立てませんよね…。
TBさせていただきます。
Commented by Mtonosama at 2016-11-28 16:45
♪kogarintaさん

ほんとうに!
すごかったですよね。

TBありがとうございます。