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殿様の試写室

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ミス・シェパードをお手本に -2- The Lady in the Van


ミス・シェパードを
お手本に

-2-

The Lady in the Van


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(C) 2015 Van Productions Limited, British Broadcasting Corporation and TriStar Pictures,Inc.
All Rights Reserved.



前回、ミス・シェパードは日本でも上演され、
主演は黒柳徹子さんだったとお話しました。

アラン・ベネットが自身の経験を基に書いた
回想録「The Lady in the Van」は1999年に舞台化されています。
大評判となった作品が15年を経て同じチームで映画化されたのが本作です。

ベネットを演じたのは舞台と同じくアレックス・ジェニングス。

英国ナショナル・シアターのほか
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーなどの舞台で活躍する俳優です。

さあ、マギー・スミスvsアレックス・ジェニングス。
丁々発止の演技を見せてくれますよ。

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ストーリー
劇作家アラン・ベネットの駐車場に1台の黄色いヴァンが停まっている。
そして、その中には誇り高い老淑女ミス・シェパードがくつろいでいる。
書斎の窓から目をやればどうしたって視野に入ってくる光景だ。

ロンドン北西部カムデン、グロスター・クレセント通り23番地。
文化人が多く暮らし、寛容でリベラルな地区である。

5年前にベネットがこの家を買うずっと前から、
ミス・シェパードはいた。
彼女は通りの上から数ヶ月ごとに少しずつ坂を下り、
色々な家の前で路上駐車を続けていたのだ。
近所の住人の話によればミス・シェパードはどうやら昔は修道女だったらしい。
住人たちは親切で、彼女を見かければ声をかけるし、食べ物を差し入れたりもする。
なのに、彼女が返すのは悪態だけ。
子どもがリコーダーの練習をすれば騒音だと言い放ち、次の路上へと移動する。
そして、ついに23番地のベネットの家の前へやってきた。

ベネットは母親についての戯曲を書くことが多い。
結婚していない息子が心配なのか、よく電話をしてくる母親。
彼女だけでも相当なものなのに、
今度はまたまた得体のしれない老嬢が軒先を塞いでしまったのだ。

ミス・シェパードに深入りしようとは思わないが、
作家としてはかなり食指をそそられているベネット。

とうとう彼女が路上から追い立てられる日が来た。
その時、あろうことか、ベネットは彼女に
「ひとまずうちの駐車場に車を入れては?」と提案したのだった。

それから15年―――
ミス・シェパードは相変わらず悪態をつきながら、
自由気ままにベネットの駐車場のヴァンの中で暮らしている。
つかず離れずの距離を保ちながら
いつしか彼女の様子を書き留めるようになっていくベネット。

養護施設に暮らすようになった母を見舞って帰宅すると
ミス・シェパードはなんとなく体調がすぐれないようだ。

ある日、彼女は社会福祉士の勧めで
福祉施設に体験入所することになった。
久しぶりに入浴し、清潔な衣服に着替える。
と、目の前にピアノがあるのに気付いた……

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さあ、どんな風にして彼女の過去が明らかになっていくのでしょうか?

そうなんですよね。
誇り高いミス・シェパードの人生には
襤褸をまとって路上生活しなければならない彼女なりの理由があったのですね。

でも、それを痛々しいとは思わせず、
まずっちゃたね、とも思わせない
誇りとユーモアと埃に溢れたもうひとつの人生を確実に生きていたんです。

こんな人生を演じられるのも
やはり長い人生をきちんと生きてきた
マギー・スミスという女優だからこそでしょう。

ベネットを演じたアレックス・ジェニングスも良かった。

「人間って素敵」って思わせてくれる映画でした。






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☆12月4日に更新しました。いつも応援して下さって本当にありがとうございます☆

ミス・シェパードをお手本に
監督/ニコラス・ハイトナー、原作・脚本/アラン・ベネット(回想録「The Lady in the Van」より)、製作総指揮/クリスティーン・ランガン、エド・ウェザレット、チャールズ・ムーア、マイルズ・ケットリー、撮影/アンドリュー・ダン
出演
マギー・スミス/ミス・シェパード、アレックス・ジェニングス/アラン・ベネット、ジム・ブロードベント/警官アンダーウッド、フランシス・デ・ラ・トゥーア/ヴォーン・ウィリアムズ夫人、ロジャー・アラム/ルーファス
12月10日(土)シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー
2015年、イギリス、英語、104分、字幕翻訳/西田有里、後援/ブリティッシュ・カウンシル、英国政府観光庁、配給/ハーク、http://www.missshepard.net/

by Mtonosama | 2016-12-04 06:30 | 映画 | Comments(6)
Commented by すっとこ at 2016-12-04 23:24 x
ううううううううううううううううううう。

英国駐在時代にカムデンへは時々行きました。
楽しいマーケット、出店(ストールと呼んだよ
うな)が沢山ありました。

娘が友人と来た時はカムデンマーケットで
紳士服をリサイクルしたバッグを買ったなぁ。
背広のお国で上質ウールの上着がいっぱい
用済みになるのでしょうね、遊び心のある肩
から斜めがけするバッグでしたよん。

そんな事を思い出しました。

カムデンの想い出を胸に応援のポチッと❣️
Commented by Mtonosama at 2016-12-05 06:42
♪すっとこさん

うわあ~~~!英国駐在って言葉の響き、なんて素敵なの。

カムデンも行ったことあるのですね?
マーケットや出店がいっぱいだと、
さぞすっとこさんの購買欲をそそったことでありましょう♡

ロンドンでアビーロードを訪れての帰り、通りかかったとある街。
やっぱりお店がいっぱい出てました。
「映画で見た名前だ!」と思ったけど、アビーロードの興奮が冷めやらず、
通過しただけだったなあ。

今日もポチッをありがとうございました。
Commented by ライスケーキ at 2016-12-06 10:06 x
ベネットさんの近くに
シェパードさんがいらしたのは
神様の おひきあわせね。

そして舞台になったり、映画になったり。
「素晴らしきかな人生」ですね。

しかし、最近年輩の方を主人公にした映画を
好んで観るようになった。
私も100歳過ぎたからから、
まぁ、彼等と同じ世代なんですけどね。
Commented by Mtonosama at 2016-12-06 15:25
♪ライスケーキさん

そっか。歳をとったから老人の映画を面白いと思うのか。
でも、昔はそんなに老人の映画ってなかったですよね。
『ハリーとトント』位しか思い浮かばないです。
っていうか、やっぱり若い頃は見ようとしなかったのかもしれない・・・

ところで、ライスケーキさんはわたしと50歳も違ってたんですね(^-^;
Commented by なえ at 2016-12-06 22:13 x
「ミス・シェパードをお手本に」して、150歳代よ、
悪態つこう、自由気ままに生きよう、路上生活しょう!
って?

ウィーンで会われたご友人、お母様に次いで亡くなられたん
ですね。この間なくなった友達は隣の人が目撃してその様子を
聞きました。友達は庭仕事をしながら歌を歌っていたそうです。その隣人は二階のベランダにいたのだそう。そしたら歌が
パタッと止んだので、変だなあと下を覗いたら友達が倒れていたと。急いで下に降りて行って近所の人に訳を話してたら
ご主人がちょうど帰ってきたそうです。ということは倒れてそれほど時間は経ってなかったということです。寸前まで歌を歌っていたというのは、本人は体調に何ら不具合を感じていなかったということですね。そんなに突然に襲ってくるものなんでしょうか。その話を聞いてまた哀しくなりましたが、でも最後
彼女はとても幸せで満ち足りた気持ちでいたことが分かって
それは慰めにはなります。
Commented by Mtonosama at 2016-12-07 05:28
♪なえさん

歌を歌ってらしたんですか!?
そうですよ。歌が出るというのはとても幸せな気持ちでいらしたんですよ。

ウィーンを一緒に歩いたその友人は臨死体験をしたことがあり、いつも「死ぬ前ってとっても気持ちが良いから、無理やり呼び戻したりしちゃいけないよ」って言ってました。

お友達も気持ちが良かったんでしょうね。