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殿様の試写室

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皆さま、ごきげんよう -1- CHANT D‘HIVER


皆さま、ごきげんよう
-1-

CHANT D‘HIVER

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(C)Pastorale Productions- Studio 99


お、オタール・イオセリアーニ監督だ!
グルジア(現ジョージア)出身でパリ在住82歳の映画作家です。
彼のことは断片的にしか知らないけれど、
どこかすっとぼけた映画を撮る人という印象があります。

旧ソ連圏の映像作家には
反骨とか風変りっていうイメージがつきまといますわねえ。

旧ソ連圏ではありませんが、
当試写室で昨年上映したスウェーデンのロイ・アンダーソン監督の
「さよなら、人類」もかなり風変りな作品でした。
http://mtonosama.exblog.jp/24352308/ http://mtonosama.exblog.jp/24362135/

東欧であれ、西欧であれ、北欧であれ、
欧州の映画は欧州のワインのように
なかなか個性の強い作品が多いのであります。

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閑話休題
個性的な登場人物とエピソードが
妙に気をそそる本作を観ていて
ひとりの友人を思い出しました。
92歳で亡くなったボーイフレンドです。

この大先輩に人生の悩みを相談すると
ほ、ほ、ほ、
と、いつも笑い飛ばされてしまったものでした。
ええ、頭にきました。
でも、その内に、人生の達人にとっては
悩みなんて年齢に相応したものであって
笑い飛ばしていれば知らない内に片付いていくものなんだと
気付かせてもらいました。

82歳のイオセリアーニ監督もその域に達しているのでしょう。
観ている内に、妙にほっこりした気分になってきます。

オタール・イオセリアーニ監督
1934年グルジア(現ジョージア)のトビリシに生まれる。
数本の短編映画を経て、62年に中編デビュー作『四月』を制作するが、
この作品は上映を禁止された。
良質なワインの生産をめぐって工場側と対立する
若い醸造技師の奮闘を描いた第二作『落葉』(‘66)が
68年カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞と第1回ジョルジュ・サドゥール賞を受賞。
70年『歌うつぐみがおりました』、76年『田園詩』を発表後
79年に活動の拠点をパリに移す。
84年『月の寵児たち』89年『そして光ありき』96年『群盗、第七章』が
いずれもヴェネチア国際映画祭審査員特別大賞を受賞。
99年『素敵な歌と舟はゆく』がカンヌ国際映画祭に特別招待作品として出品され、
ルイ・デリック賞、ヨーロッパ映画アカデミー選出による年間最優秀批評家連盟賞を
受賞し、ロングラン・ヒットを記録。
02年『月曜日に乾杯!』は
ベルリン国際映画祭で銀熊賞と国際批評家連盟賞をダブル受賞。
日本でもヒットした。
06年『ここに幸あり』10年『汽車はふたたび故郷へ』と続き、
15年『皆さま、ごきげんよう』は最新作。

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とまあ、あまりにもざっくりとした紹介ではありますが、
このようなご紹介からは想像できないほど
イオセリアーニ監督の映画作りは緻密なのだそうです。

本人も
「映画作りは建築と同じで橋を作る様なもの」
と語っています。

フランス革命のギロチンに始まり、
現代のパリの横断歩道を野良犬がテッテッテッテと歩く風景に終わる本作。

いったいどんなお話なのでしょうか。
いえ、いったいお話なるものが存在するのでしょうか。

ちょっと変わった風味のワインを味わう感じで楽しみたい映画です。

では、続きは次回までお待ちくださいませ。



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☆12月13日に更新しました。いつも応援して下さって本当にありがとうございます☆

皆さま、ごきげんよう
監督・脚本/オタール・イオセリアーニ、撮影/ジュリー・グリュヌボーム、編集/オタール・イオセリアーニ、製作/マルティーヌ・マリニャック、共同製作/ジャナ・カリーヌ・サルドリシュヴィリ
出演
リュファス/管理人、アミラン・アミラナシュヴィリ/人類学者、マチアス・ユング/警察署長、エンリコ・ゲッジ/男爵、ピエール・エテックス/ホームレス、ミレ・ステヴィク/警察署長の運転手、マチュー・アマルリック/家を建てる男
12月17日(土)より岩波ホールほか全国順次ロードショー
2015年、フランス=ジョージア、カラー、121分、日本語字幕/寺尾次郎、配給/ビターズ・エンド、http://bitters.co.jp/gokigenyou/

by Mtonosama | 2016-12-13 05:39 | 映画 | Comments(6)
Commented by ライスケーキ at 2016-12-14 16:48 x
82歳の監督の 年輩の方が主人公の映画ですか。
ちょっと前の私なら 素通りしていたかもしれませんが、
次回 紹介 楽しみにしています。

Commented by Mtonosama at 2016-12-14 19:30
♪ライスケーキさん

監督も年配だし、出演者もおじいさん。
あ、若い俳優も出ていますけどね。

ちょっと風変わりな映画です。
Commented by なえ at 2016-12-15 22:01 x
爺さん二人が昼間っから一杯やって、いいこんころ持ちに
なって、そら「皆さま、ごきげんよう」と言いたなりますなあ。その上一人の爺さんは生首相手に何やら話しかけ、後ろにはドクロが。生首コレクターなん!?
3枚目の写真はホームレスのたまり場?
さーーーーっぱりどういう映画かわかりま千円!

92歳のBFが大先輩って、あ~た、サバよんだらあきまへん!150歳からしたら、大後輩やないですか!何でも「ほほほ」と笑い飛ばせたらええけど、それは過ぎ去ったことやから
笑えるのでは?

そういや、「さよなら、人類」レンタルで借りて見たいなあ。
Commented by すっとこ at 2016-12-16 06:29 x
アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!

なえさんのツッコミが秀逸!

そらそうでんなぁ、150歳の殿様の
年上BFが92歳???????

そら聞こえまへんなぁ😆😆😆

爺様婆様の映画が身につまされるので
鼻水すすりながら ポチッと❣️❣️
Commented by Mtonosama at 2016-12-16 09:21
♪なえさん

ボーイフレンドはとのがまだ魔女年齢になる以前に92歳だったんです。
おじいさんは魔法使いになる前に亡くなってしまい、寂しい限り。

ブログがおかしくなって、
というか、PCがおかしいのか?
更新しようと思っても言うこときいてくれません。
え~~ん、困ったよ~~~(;_:)
Commented by Mtonosama at 2016-12-16 09:26
♪すっとこさん

という次第で、お友達は92歳で、とのはまだ花も恥じらう実年齢。

このお友達が亡くなった連絡は、
なんと、とのが実父を送り出すため、火葬場にいたときに
入ってきました。

本作、爺さんはたくさん出てきますが、婆さんは出てきません。
でも、コメント世界でお会いできるのでいいですよね(^-^;
ポチッを今日もありがとうございました。