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殿様の試写室

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エゴン・シーレ 死と乙女 -1- EGON SCHIELE –TOD UND MÄDCHEN


エゴン・シーレ
死と乙女
-1-

EGON SCHIELE –TOD UND MÄDCHEN

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(C)Novotny & Novotny Filmproduktion GmbH


オーストリアの画家といえば
やはりグスタフ・クリムトとエゴン・シーレが浮かびます。
二人は同時代人であり、
ウィーン分離派の画家であります。

ウィーン分離派
1897年にクリムトを中心に結成された芸術家のグループ。
分離派会員でもある建築家、オルブリッヒの手になる分離派会館の屋根には
巨大な黄金のキャベツが燦然と輝き、
入り口には
Die Zeit Ihre Kunst,Ihre Kunst Ihre Freiheit.
(時代には芸術を、芸術には自由を)
という分離派のモットーが掲げられている。

嗚呼、憧れの世紀末、憧れのウィーンなのであります。

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今回、当試写室で上映するのは20世紀の幕開けと共に
ウィーン画壇に出現し、スキャンダルと挑発的な作品を遺し、
28歳の若さで夭折したエゴン・シーレのお話です。

いつも言っているような気がしますが、
画家を主人公にした作品に納得できるものは少ないです。
例外として、2015年6月に上映した『ターナー、光に愛を求めて』がありますが。
http://mtonosama.exblog.jp/24148726/ http://mtonosama.exblog.jp/24159520/

『クリムト』もあんなに綺麗な女の人の絵を描くのに
なんでこんなキューピーさんの出来損ないのようなおじさんなの?と幻滅しました。
あ、ターナーを演じたティモシー・スポールも仏頂面でしたねえ。
でも、ターナーは風景画の画家だからまだ良いんですよ・・・

絵画は映画を通してではなく、実作を見るしかないという
偏見の塊になってしまっているとのです。

しかし、また悪い癖が出て、
エゴン・シーレの名に惹かれて観に行ってしまいました。

エゴン・シーレの名に惹かれただけではなく、
彼を演じた俳優がとっても美形だったということを
白状しない訳にはまいりますまい。

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エゴン・シーレ
1890年、鉄道官吏の父アドルフと母マリーの第3子として生まれる。
1894年4歳、妹ゲルトルート(愛称ゲルティ)誕生。
1902年12歳、父アドルフ、梅毒により退職。
この年、グスタフ・クリムトがウィーン分離派を結成。
1904年14歳、父死去。叔父が後見人に。
1906年16歳、名門ウィーン美術アカデミーに史上最年少で入学。
1907年17歳、ウィーンにアトリエを構える。クリムトと知り合う。
この年、アドルフ・ヒトラーがウィーン美術アカデミーに2年連続で不合格。
1909年19歳、ウィーン美術アカデミーを退学。友人と「新芸術家集団」を結成。
画家としてデビュー。
1910年20歳、後見人と決別し、生活が困窮。
労働者層の少女らをモデルにした裸体画や自画像を描き始める。
1911年21歳、母の故郷クルマウにアトリエを移す。
クリムトから譲られたモデル、ヴァリと同棲。村人の反発でノイレングバッハに移る。
1912年22歳、ノイレングバッハ事件
不道徳、未成年誘拐の容疑で24日間の獄中生活。釈放後はウィーンにアトリエを移す。
1913年23歳、ミュンヘン、シュツットガルト、ベルリンで個展。
1914年24歳、アトリエの正面に住む中産階級の姉妹アデーレ、エディットと知り合う。
1915年25歳、ヴァリと別れ、エディットと結婚。
その4日後。召集を受け、プラハで入隊。
この年「死と乙女」を描く。
1918年28歳、第49回ウィーン分離派に参加、画家としての地位を確立。
スペイン風邪の大流行により妊娠中の妻エディットが死去。
看病していたシーレも3日後に死亡。

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数多くのモデルとラブアフェアーズを楽しんだというエゴン・シーレ。
その中でもとりわけ大きな存在となったのは
献身的に兄を支え、モデルを務めた妹ゲルティ。
そして、
クリムトのモデルを経て
シーレとは公私にわたってのパートナーであり、
彼の表現世界におけるミューズであり続けたヴァリ。

エゴン・シーレといえば女性遍歴が激しく
退廃的でスキャンダルに満ちた画家というイメージが強いのですが、
さて、本作ではどのように描かれているのでしょう。
続きは次回まで乞うご期待でございますよ。



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☆2017年2月1日に更新しました。風邪が流行っています。皆さまどうぞご自愛くださいね☆

エゴン・シーレ 死と乙女
監督/ディーター・ベルナー、脚本/ヒルデ・ベルガー、ディーター・ベルナー、原作/“Tod und Mädchen:Egon Schiele und die Frauen”「死と乙女:エゴン・シーレと女性たち」ヒルデ・ベルガー著、撮影/カーステン・ティーレ、美術/ゲッツ・ワイドナー
出演
ノア・サーベトラ/エゴン・シーレ、ゲルティ/マレシ・リーグナー、ファレリエ・ペヒナー/ヴァリ・ノイツェル、ラリッサ・アイミー・ブレードバッハ/モア、マリー・ユンク/エディット、エリーザベト・ウムラウフト/アデーレ、コーネリウス・オボンバ/グスタフ・クリムト
2017年1月28日(土)Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
2016年、オーストリア・ルクセンブルグ作品、ドイツ語、109分、http://egonschiele-movie.com/

by Mtonosama | 2017-02-01 05:48 | 映画 | Comments(8)
Commented by Ich at 2017-02-02 21:17 x
こんにちは^^ 多分、観に行くでしょう。ご紹介ありがとうございます。芸術家の映画はichもあまり好きではないのですが少々興味が湧きました(*^^)v
Commented by すっとこ at 2017-02-03 03:44 x
おおおおおおおおおおおおおおおおおおお。

エゴン シーレ❣️
世紀末ウィーン絵画の旗手では
ありませぬか。

【死と乙女】 なんて魅力的な邦題
でしょうのう。

ただひとつ 殿様の審美眼に耐え得る
このイケメン俳優が
悲しいかな、すっとこにはようわか
らん😭 ことです。

イケメンって?疑問と共にポチッと❣️
Commented by Mtonosama at 2017-02-03 06:33
♪Ichさん

音楽家の映画は良いのですが、画家の映画とは相性が悪いとのです。どうしてなのかはわからないのですが。でも、ヴァリを演じた女優さんもとても良かったです♡
Commented by Mtonosama at 2017-02-03 06:41
♪すっとこさん

爺様好きのすっとこさん、イケメン好きのとの。趣味が違ってて良かったですわ。美形男子も行き着く先は爺様だとわかっていても、やっぱり美形が好き♡

今日もポチッをありがとうございました。
Commented by ライスケーキ at 2017-02-03 11:27 x
画家には変人が多いけど、
彼も相当の変人だったみたいね、

私の周りに爺様は沢山いるけど、
イケメンはいないから、
映画の中だけでも、
イケメンが良いわ
Commented by Mtonosama at 2017-02-03 13:28
♪ライスケーキさん

変人っていうより、♪若さゆえ~♪の奔放さでしょうか。
トランプ氏の報道見てたら、彼が変人No.1って思っちゃいますけど(-_-;)

困ったもんですね。
Commented by desire_san at 2017-02-14 14:15
こんにちは、
私も映画『エゴン・シーレ 死と乙女』を見てきましたので、画像と詳しい鑑賞レポートを読ませていただき、映画エゴン・シーレ 死と乙女』の感動が甦ってきました。私はエゴン・シーレの作品は数多く見て魅了されましたが、シーレがなぜこのような絵画を描けたのか分りませんでしたが、この映画をみて、エゴン・シーレの絵画の本質と魅力がかなり分かってきたような気がしました。エゴン・シーレにとって大切なのは芸術で、シーレが本当に愛したのは女性ではなく、女性の肉体と性を愛していただけで、本当に女性を心から愛することができない男だったのではないかと感じました。

私も『エゴン・シーレ 死と乙女』を観て、この映画から感じた天才エゴン・シーレとその芸術について整理してみました。読んでいただけると嬉しいです。ご意見・ご感想などコメントをいただけると感謝いたします。

Commented by Mtonosama at 2017-02-14 17:13
♪desire sanさん

ありがとうございました。
シーレは芸術至上主義者で、妹にせよ、ヴァリにせよ、利用することしか考えていなかったのでしょうか。いえ、そんなことも考えていなかったのでしょうね。絵を描きたい、どうすれば更なる表現が目指せるか、ということしか頭になかったのでしょうか。スペイン風邪で死んでいなかったら、どんな作品を遺していたか・・・
早すぎる死が惜しまれます。