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殿様の試写室

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殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

わたしは、ダニエル・ブレイク -1- I,Daniel Blake


わたしは、ダニエル・ブレイク
-1-

I,Daniel Blake

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(C)Sixteen Tyne Limited, Why Not Productions, Wild Bunch, Les Films du Fleuve,British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2016


もう隠居生活に入る筈だった名匠ケン・ローチが
怒りのあまり再び映画を制作しました。

怒りは創作のエネルギーだっ!

というわけで、
当試写室では『わたしは、ダニエル・ブレイク』を上映します。

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前作『ジミー、野を駆ける伝説』('14)で
http://mtonosama.exblog.jp/23414571/ http://mtonosama.exblog.jp/23425830/
映画監督を辞めるつもりでいたケン・ローチ監督でしたが、
どうしても撮らなくてはいけない作品があると
引退宣言を取り下げました。
それが本作『わたしは、ダニエル・ブレイク』です。

そして、
それが2016年カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞。

いえ、賞を取ったか取らないかは関係ありません。
本作に漲る彼の枯れることのない反骨精神に
心の底から拍手大喝采です。

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ケン・ローチ監督
1936年6月17日、イングランド中部・ウォリックシャー州生まれ。
父は電気工、母は仕立屋。高校卒業後、2年間の兵役につき、
オックスフォード大学に進学し、法律を学ぶ。
卒業後、劇団の演出補佐を経て、
1963年、BBCテレビの演出訓練生になり、
1966年、「キャシー・カム・ホーム」で初めてTVドラマを監督。
1967年、『夜空に星のあるように』で長編監督映画デビュー。
1969年、2作目『ケス』でカルロヴィヴァリ映画祭グランプリ受賞。
その後、ほとんどの作品が世界三大映画祭などで高い評価を受けている。
カンヌ国際映画祭では『ブラック・ジャック』(’79)、『リフ・ラフ』(’91)、
『大地と自由』(’95)が国際批評家連盟賞を、
『ブラック・アジェンダ/隠された真相』(‘90)、『レイニング・ストーンズ』(’93)、
『天使の分け前』(’12)が審査員賞を受賞。
http://mtonosama.exblog.jp/19187590/ http://mtonosama.exblog.jp/19205432/
労働者や社会的弱者に寄り添った人間ドラマを描いた作品で知られる。
『ジミー、野を駆ける伝説』('14)を最後に引退すると宣言していたが、
現在のイギリスや世界中で拡大し続ける格差や貧困の現実を目の当たりにし、
どうしても伝えたい物語として本作を制作。
『麦の穂を揺らす風』(’06)に続く2度目のパルムドールを受賞。
同賞の2度受賞はミヒャエル・ハネケらと並ぶ最多受賞記録。
2017年、長編監督映画デビュー50周年を迎えた。

「生きるためにもがき苦しむ人々の普遍的な話を作りたいと思った」という監督。
死に物狂いで助けを求めている人に対して、
国はわざわざ煩雑な手続きを用意して、事態を非能率的にしています。
そうやって「働かないとこうなるぞ。仕事をみつけないなら苦しめ」
と言わんばかりのことをしているのをその目で見た怒りが
本作を作る原動力になったといいます。

主人公ダニエル・ブレイクとシングルマザーのケイティが出会った職業安定所。
ここはもうダニエルやケイティのような人に
仕事を紹介し、力を貸す場所ではありません。
それどころか、彼らの行く手を阻む関門でした。

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職業安定所やフードバンクにやって来るダニエルやケイティ。

本作の主人公は
今ぎりぎりのところで生きている多くのダニエルであり、ケイティなんです。

さあ、監督の怒りがいかなる名作を生み出しているのでしょう。
続きは映画館でお楽しみください。

あ、その前に後編もご覧くださいね。



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わたしは、ダニエル・ブレイク
監督/ケン・ローチ、脚本/ポール・ラヴァティ、撮影/ロビー・ライアン
出演
デイヴ・ジョーンズ/ダニエル・ブレイク、ヘイリー・スクワイアーズ/ケイティ、ディラン・フィリップ・マキアナン/ディラン、ブリアナ・シャン/デイジー、ケイト・ラッター/アン、シャロン・パーシー/シェイラ、
ケマ・シカズウェ/チャイナ
3月18日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
2016年、イギリス、フランス、ベルギー、英語、100分、日本語字幕/石田泰子、提供/バップ、ロングライド、配給/ロングライド、http://danielblake.jp/

by Mtonosama | 2017-03-12 05:07 | 映画 | Comments(10)
Commented by すっとこ at 2017-03-13 06:18 x
うおおおおおおおおおおおおおおおお!

【天使の分け前】の監督さんなのですね。

ケン ナオコさん
あ、違う

ケン ワタナベさん
おっと、これも違う

ケン ローチさん ですね😅

これは観たいなぁ。

時差ボケの人差し指に力を込めてポチッと❣️❣️
Commented by Mtonosama at 2017-03-13 06:29
♪すっとこさん

下戸のすっとこさんも『天使の分け前』ご覧になりました?
あの映画はいろいろなことを教えてくれました。例えば、あのキルトの下には何もはいてないということとか、お腰につけたバッグはポケット代わりなんだけど、付ける位置が決まっているので、ちょっと痛くて不都合だということとか。犯罪を犯した若者たちへの社会の対応が良いとか・・・
ケンさんの目はいつも暖かいので良いですよね。本作ではその優しいケンさんが怒りました。良い映画でした。

時差ぼけおさまりませんか?また今日も早起きしちゃったんですね。ポチッをありがとうございました。
Commented by びなちゃん at 2017-03-13 13:47 x
天使の分け前観ましたよ。
ほんとに法は冷たい。誰が考えるんでしょうね、全く。

義父母がホームに入ったので住まなくなったマンションを売りに。売らないことには義父母のこれからは年金だけではいけません。悪いことに肺炎をおこしホームから病院に入院中。売却は本人承認が必要で不動産屋と司法書士と五人で、別室を借りて、売って良いかの確認。義父はパーキンソンなんで言葉と動作が鈍いのです。で、結果、司法書士が良しとせずまた後日トライとなりました。後で、横やりが入る可能性はないのに。
その上息子のダンナが落ち込んでそっちで気が滅入ります。
どうなることやら。
映画、向こう側のヒト達が観てくれることを期待したいですよね。どこの国も。
Commented by なえ at 2017-03-13 22:36 x
昔は「ゆりかごから墓場まで」なんて言われた国ですが・・・
今はヨーロッパ自体がガタガタしてきてるんですね。

お誕生日おめでとうございます!
え?吉永小百合と同じ誕生日?誕生日が同じでもこれほど
違うとは、あ、いえ、ゴホゴホ、そのなんです、お二人とも
弥生月にぴったりの麗しくお優しくお育ちになられて^_^;
ま、お誕生日祝いで美女友の一員に!

横ですが
びなちゃんさん、色々大変ですね。司法書士の人はなぜ良しと
しなかったのでしょう?

Commented by びなちゃん at 2017-03-14 01:00 x
くまさん、ごめんなされ。
いきなり横です。
なえさん、ワタシくまさんのこと実は見たことあるんですよ、秘密の美魔女パーテイで。はい、美女でした。お互い、かつてを偲ばせる。あ、余計なことを。彼女のためにも入会許可お願いします。

なえさんも裁判大変でしたね。空しいですよね、相手がタコだけに。
思う壺、蛸壺にははまらなくて良かった❗

こちら司法書士が真面目で、まあ、彼に落ち度はないんです。でも男三人が義父をみつめて真剣。そりゃそうなんですけど、ワタシだけが笑っちゃいました。
司法書士が義父に聞くんです。"マンションを売りたいですか"義父、うなづく。そして違う方向から確認のためまた聞きます。"売りたくないですか"義父、うなづく。
義父としては相づちで首を縦に動かしてしまうんです。笑うてすまん。他にも色々やりましたから、司法書士が持ち帰りました。二度目にそれらが有効になればなあ。
Commented by Mtonosama at 2017-03-14 05:47
♪びなちゃんさん

法はやっぱり解釈者次第なんでしょうか。でも、だからこそ、憲法も解釈次第でしっちゃかめっちゃかにされるわけだし・・・ ああ、悩ましい。

おうちの売却、大変ですね。夫さんも息子としては気が重いことでしょう。落ち込まないように、と美魔女が言っていたとお伝えください。
Commented by Mtonosama at 2017-03-14 05:54
♪なえさん

「ゆりかごから墓場まで」を保障していたから、その後サッチャーが鉄の鎌を振るう時代になり、いまに至っているのでしょうか。ヨーロッパ中がガタガタ揺れて、どういう形に落着していくのでしょうねえ。でも、イギリスは市民の力が強いから、天は自ら助くるものを助く、となっていけばいいのですが。

誕生日を迎えてもいつも150歳のとのです。でも、実年齢では今年を境に1歳ずつ若返っていくことに決めました。いつか吉永小百合と一緒に泳ぎたいな。あ、吉永さんは私より年長であらせられますが。
Commented by Mtonosama at 2017-03-14 06:03
♪びなちゃんさん

身近にパーキンソン病の知人がいて、ひとりは先日誤嚥性肺炎になり、いま入院中です。
ご本人が体の不自由さから一人になることを恐れているので、周囲が大変です。ましてや、マンション売買問題などを抱えるとご本人もおつれあいさまもご子息さまも気がかりなことでしょう。せめて、びなちゃんさんが笑っていないと・・・
良い結果が出るといいですね。
かつてもいまも美しいとのより(^-^;
Commented by ライスケーキ at 2017-03-14 22:09 x
ケン・ローチ監督好きです。
庶民を描く目が好きです。

「ゆりかごから墓場まで」と
言われたイギリスも
日本と同じなんでしょうか。

監督の描いた現実、
次回ストーリー紹介で拝見します。
Commented by Mtonosama at 2017-03-15 05:26
♪ライスケーキさん

ケン・ローチ監督、素晴らしい!
これはぜひ劇場でご覧いただきたい作品です。

ケン・ローチ監督の瑞々しい感性と正義に拍手大喝采です。