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殿様の試写室

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午後8時の訪問者 -1- La Fille Inconnue


午後8時の訪問者
-1-

La Fille Inconnue

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(C)LES FILMS DU FLEUVE - ARCHIPEL 35 - SAVAGE FILM – FRANCE 2 CINEMA - VOO et Be tv - RTBF (Television belge)


『サンドラの週末』から2年、
http://mtonosama.exblog.jp/23970021/ http://mtonosama.exblog.jp/23980790/
ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟監督の最新作がやってきました。

この二人としては珍しいサスペンス仕立ての映画です。
しかし、ダルデンヌ兄弟監督のこと。
祖国ベルギー、いや、ヨーロッパが直面する問題を抉り出しつつ、
心を揺らすヒューマンミステリーに仕上げています。

路面から伝わる寒気が心も体も凍てつかせるようなベルギーの冬。
午後8時、診療時間はとっくに過ぎています。
女医のジェニーが勤める診療所のドアフォンが鳴りました。
ジェニーは応じようとするインターンを制します。

翌日、刑事が訪問。
診療所の近くで身元不明のアフリカ系少女の遺体がみつかったというのです。

それはまさに診療所のモニターに映っていた少女でした。
少女は誰なのでしょう?
そして、なぜ死んでしまったのでしょう?
ドアフォンを押して何かを伝えようとしていたのでしょうか?

ジェニーがドアを開けていれば、彼女は死なずにすんだのでしょうか?

自分を責めながらも少女の足跡を辿るジェニー。
そして、いつしか彼女自身危険に巻き込まれていくのですが……

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と、いきなり暴くか。150歳。

いえ、暴きません。暴きませんよ。

いや、しかし、いつまでも枯れることのないダルデンヌ兄弟です。

作品を発表するごとにカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、
2度のパルムドールの他、数々の映画賞を世界中で受けています。
本作も第69回カンヌ国際映画祭で『ロゼッタ』がパルムドールを受賞して以降
7回連続コンペティション部門に出品という快挙を成し遂げました。

ドアフォンを無視したために移民の少女が殺されてしまう…
キャリアアップを捨て真相を探り始める若い女性医師。
彼女の罪悪感と苦悩に寄り添いつつ、
ベルギーに暮らす移民にもまなざしを向けることを忘れないダルデンヌ兄弟。
日常に潜む闇や不条理を
冬の都会の寒々しい風景をバックに浮き上がらせていくんですね。

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今回もいわゆるヨーロッパのヨーロッパらしい場所は登場しません。
寒そうな河沿いの道。
高速道路の高架下。
飾りっ気も何もない殺風景な診療所。
狭いアパート。

ベルギーワッフルもなければ、ベルギービールもありません。
ルネ・マグリットだって全く登場しません。
綺麗でスタイルの良い女優さんも出ません。

でも、ベルギーの映画です。
そして、ヨーロッパが抱える問題をしっかり描き出す作品なんですよね。
あ、綺麗な女優さんが出ないと言いましたが、
ジェニーを演じたアデル・エネルは良かったですよ。
女優は綺麗でスタイルがよくなければいけないって
いったい誰が決めたんですかねえ。

さあ、いったいどんな映画なのでしょう。
続きは次回まで乞うご期待でございます。





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☆4月6日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

午後8時の訪問者
監督・脚本/ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ、第一助監督/カロリーヌ・タンブール、
撮影/アラン・マルコアン(s.b.c)、製作/ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ、ドニ・フロイド
出演
アデル・エネル/ジェニー・ダヴァン、オリヴィエ・ボノー/ジュリアン、
ジェレミー・レニエ/ブライアンの父、ルカ・ミネラ/ブライアン、クリゼット・コロニル/ブライアンの母、
ナデージェ・エドラオゴ/ネットカフェの受付
4月8日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
2016年、ベルギー=フランス、106分、カラー、配給/ビターズ・エンド、http://bitters.co.jp/pm8/

by Mtonosama | 2017-04-06 05:35 | 映画 | Comments(4)
Commented by ヨモギ at 2017-04-08 20:49 x
こんばんは~♪
桜がきれいですが、雨模様の四月ですネ。

『午後8時の訪問者』、久しぶりに「見に行きたい!」と
思った作品です(^0^)
もう単純にサスペンスが好きなんです。
女性が主人公のサスペンス、という点もいいなと思います。
それも、主人公が当事者で怖がったり逃げたりするのじゃなく、
第三者(第二者?)だけど事件の解明にかかわって
解明に進む、ってところが魅力。。と感じました^^。
実際に、見てみたらどうなのかな?とも興味がわきます。
今月末まで、有楽町で上映してくれると有難いです(^^♪
Commented by Mtonosama at 2017-04-09 05:56
♪ヨモギさん

雨ばっかり降りますね。でも、千鳥ヶ淵の満開の桜の下をそぞろ歩きすることができたハッピーな150歳です!
四月の雨というとディズニーアニメの『バンビ』のApril Showerを思い出します。子どもの頃、レコードに合わせて妹と踊っていました♪

ダルデンヌ兄弟にしてはミステリー作品は珍しいので、ヨモギさんのご期待にも沿うかと思います。車窓からの桜を楽しみながら映画館に行かれたらいいですね。有楽町だったら日比谷公園まで足をのばして新緑を楽しまれるのもいいですよね♡
Commented by ヨモギ at 2017-04-09 21:39 x
またまたこんばんは~^^。

「バンビ」!! ワタクシ、見ました。
3歳、ごろだったと思います。
当時東京に住んでたので、映画好きな母が、日比谷映画劇場に連れて行ってくれたそうです。
なにしろ幼かったから、ストーリーなど理解できず覚えておらず
ただ、たしか氷った池らしいとこでバンビと動物たちが何かしていた?画面を、覚えています。
4月の雨、さっきユーチューブで見てみました♪
とてもきれいな曲ですね!
我が家はあのころ、レコードなんてありませんでした~^^。
お隣の歌舞伎関係のお宅にはあって、庭木越しに、
美空ひばりちゃんの『悲しき口笛』が聞こえてましたっけ(^0^)♪
殿様のおかげで、幼き日を、ちょっと思い出せました。
ありがとうございます!(^0^)/
Commented by Mtonosama at 2017-04-10 06:10
♪よもぎさん

ヨモギさんは3歳でしたか。私はいくつだったかなあ。あの頃は子供は映画と言ったらディズニーですよね。後に東映が日本初の長編アニメということで『白蛇伝』という映画を作りましたが、これも幼心に大感動しました。
♪四月の雨♪いいでしょ?『白雪姫』で七人の小人が歌う♪ハイホー♪も好きでした。LPの一番最初に出てくるんです。
あ、『午後8時の訪問者」をすっかり離れてしまった(^-^;