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殿様の試写室

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ザ・ダンサー -1- La Danseuse


ザ・ダンサー
-1-

La Danseuse

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(C)2016 LES PRODUCTIONS DU TRESOR - WILD BUNCH - ORANGE STUDIO
- LES FILMS DU FLEUVE - SIRENA FILM



ああ、憧れのベル・エポック。

紅灯が石畳を仄かに照らし出す
パリの裏路地。
窓から漏れ聞こえる楽の音と
嬌声に導かれるように進むと――

紫煙と脂粉の香りが渦巻く
ミュージックホールが。

19世紀末のパリ。
最も美しく、華やかだった時代。
享楽の色香が男たちや女たちを包み、
退廃の気配が色濃く漂う”良き時代“。
ベル・エポック。

印象派やキュビズムなど
新しい絵画様式が一斉に花開き、
ヨーロッパ中が
美しくも妖しい文化に酔い痴れた時代です。

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その頃
ドガ、モネ、ピカソ、モディリアーニ――
芸術において一時代を画し、
現代にも大きな影響を与え続けた
アーティストたちの中に
大きな熱狂を巻き起こした
ダンサーがいました。
その名はロイ・フラー。

マネやロートレックが
描いたことでも有名な
フォリー・ベルジェールのステージで
一夜にしてその名を馳せた女性です。

当時
ダンスといえばなんとなく
格下に見られていた表現様式。

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でも、
彼女が踊ったダンスは
自ら色や角度を設計した照明の中で
シルクの衣装を波打たせ
うねらせ、
渦巻かせる
これまで誰も目にしたことのない
ものでした。

ロイ・フラーは
パフォーマーであるだけでなく
演出家であり、
照明家でもある
総合芸術家でもあったのです。

ロイ・フラー
1862年アメリカ生まれ。
子どもの頃から舞台女優として活躍。
1891年サーペンタインダンスによって
観客を驚嘆させ、
やがて
それは彼女のトレードマークになっていった。
その後、パリに渡った彼女は
一躍有名になる。
ベル・エポックのミューズとして
パリのアートシーンに君臨した。
劇場(フォリー・ベルジェール)を拠点として
ロートレック、ロダン、エミール・ガレ、
コクトー、ドビュッシーなどを魅了し、
ポスターや美術作品などに
その姿が描かれた。
また、独自に開発したカラーフィルターを
用いて、様々な色の照明を実現させ、
それまでになかった照明による
舞台空間を創出するなど
舞台演出の革新者でもある。
1900年パリ万博ではロイ・フラー劇場を開設し、
川上音二郎と貞奴を招待するなど話題を呼んだ。
さらにイサドラ・ダンカンを支援するなど
新たな才能の発見と育成にも努めた。
20世紀初頭のダンス界だけではなく
現代のアート、演劇、映画に多大な影響を与えた。
1928年パリにて死去。

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ベル・エポックは多くの才能を花開かせ、
同時に、女性の社会進出も拡げました。

さあ、ロイ・フラーとは
一体どんな女性で、どんなダンサーだったのでしょうか。

続きは次回まで
乞うご期待でございますよ。


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ザ・ダンサー
監督・脚本/ステファニー・ディ・ジュースト、共同・脚本/トマ・ビドカン、撮影/ブノワ・ドビー、
美術/カルロス・コンティ、衣装/アナイス・ロマン
出演
ソーコ/ロイ・フラー、ギャスパー・ウリエル/ルイ・ドルセー伯爵、
リリー=ローズ・デップ/イサドラ・ダンカン、メラニー・ティエリ/ガブリエル、
フランソワ・ダミアン/マルシャン
6月3日(土)新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、Bunkamuraル・シネマ他にてロードショー
2016年、フランス・ベルギー、仏語・英語、108分、日本語字幕/横井和子、
配給/コムストック・グループ、配給協力/キノフィルムズ、http://www.thedancer.jp/

by Mtonosama | 2017-05-25 05:36 | 映画 | Comments(4)
Commented by すっとこ at 2017-05-25 17:51 x
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

1枚目の写真の なんと素晴らしい!

彼女の肉体の動き に連れて
生き物のように流れる絹の衣装の
躍動感が

スチル写真なのに

動画のように 見えてしまう。

この アメリカ生まれで
パリでミューズになったアーティスト。

今でこそ ダンサーも アーティストと
呼ばれるけど

その 魁となった 偉大な女性!

急に
川上音二郎と貞奴の名前が出て来て

ビックリだったよ。

次のストーリー紹介に期待を込めてポチッと❣️❣️
Commented by Mtonosama at 2017-05-26 06:17
♪すっとこさん

きれいな画像ですよね。あのね、後編の巻頭画像もきれいだよ。もう、乞うご期待なんだから。
この映画観て、ジュディ・オングの♪魅せられて♪はフラーさんの真似をしたのかってわかった。ジュディ・オングはサビの部分で腕を拡げるだけだったけど(でも、それでも結構綺麗でしたよね)、フラーさんは木の棒をくくりつけ、ひらひらしたり、くるくるしたり、すごい動きなんだから。綺麗だったわぁ(ウットリ)。
あ、そうそう、イサドラ・ダンカンを演じる女優はなんとジョニー・デップの娘だよ!

今日もポチッをありがとうございました。
Commented by ライスケーキ at 2017-05-26 10:18 x
この時代のパリ、アーティストを題材に
した本を何冊か読みましたが、
彼女のことは知りませんでした。

ロートレックが描いたダンサーの
モデルも彼女なんでしょうか。

イサドラダンカンと言うと、
乗っていたオープンカーの車輪に
彼女のスカーフがからまり即死した
悲劇的なラストシーンを思い出します。
何の映画だったかな?
Commented by Mtonosama at 2017-05-26 16:01
♪ライスケーキさん

そうなんですよね。イサドラ・ダンカンは有名だけど、この方のことは本作で初めて知りました。とっても体力を必要とするダンスなので、映画の中でも公演終了後息もたえだえになって担架みたいなものに乗せられて控室へ戻るシーンもありました。

あの爛熟したパリのアートシーンへアメリカ人ダンサーが乗り込んでいき、有名になっていったところがすごいですね。