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殿様の試写室

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ローザは密告された -1- MA'ROSA


ローザは密告された
-1-

MA’ROSA

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©Sari-Sari Store 2016


その国のことを知らないと
自分はどういうスタンスに立つべきか、
主人公に感情移入できるのか、
いったい誰が悪者なのかすらわからなくなり、
とまどってしまいます。

本作はフィリピン、
「ローザ」というサリサリストアが舞台です。
フィリピン?
知ってるつもりでも、
案外わかっていません。

サリサリストア?
なんか乾燥した肌みたいな名前です。

サリサリというのはタガログ語で
「なんでも」という意味だそうです。
サリサリストアは
いってみればフィリピン版コンビニでしょうか。

フィリピンの女性は働き者だけど、
男性は怠け者という風評を聞いたことがあります。
フィリピンからやってきたメイドさんは
家事が上手で、英語も話せるから、
子どもの英会話能力が高まるというのも
聞いたことがあります。

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一方
貧困、スラム、麻薬という
イメージもこの国からは切っても切り離せません。

そうそう、暴言大統領というあだ名を持つ
こわもてのドゥテルテ大統領も忘れてはいけません。

フィリピンってどんな国でしょう。

以前、マニラとセブ島へ行ったことがあります。
そう、100年位前でしょうか。
やはり麻薬の国という印象は既に刷り込まれていましたわ。

で、
本作は麻薬の映画なのです。

マニラのスラム街で夫ネスト―ルと
サリサリストアを経営するローザ。
スーパーなどで仕入れた商品を売ります。
仕入れ価格は高くても
タバコなど1本からバラ売りするので商売になります。
まとまったものを買うだけのお金のない人たちが
バラで買っていきます。
割高ですけど、
貧しいからそういう買い方しかできないんですね。

ローザには4人の子どもがいます。
この一家も貧しいので、
米や洗剤販売という本業の他、
少量の麻薬を扱っています。
もちろん良いことではありません。
でも、
麻薬がどれだけ人々の間に浸透しているかの
証明みたいなものです。

ドゥテルテ大統領は
一貫して麻薬、薬物犯罪への取り組みを宣言しているのは
知っています。

ロドリゴ・ドゥテルテ
フィリピン共和国第16代大統領。
1945年南レイテ州マアシン生まれ。
1949年、家族でダバオに移住。その後、父がダバオ州知事に。
1972年、司法試験に合格。
特別弁護士を務めた後、ダバオ市検察庁の検察官に。
1988年、ダバオ市長に就任。
その後、2016年まで6期市長を務める。
2016年5月、大統領に就任。

ダバオ市長時代には
自警団による麻薬、薬物犯罪者の暗殺を黙認してきたとされ、
大統領就任直後から
麻薬、薬物犯罪者の殺害を容認、報奨金などで奨励している。

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この麻薬・薬物犯罪者の暗殺を担っているのが実は警察。

フィリピン国家警察にはドゥテルテ大統領以前から
汚職の歴史があります。

フィリピン国内には麻薬中毒者は370万人もいます。
これって群馬県高崎市の人口とほぼ同じ。
かなりやばい数字ですね。

大統領選翌日の16年5月10日から17年5月9日までの
1年間で1日平均9人の麻薬関連の死者が出ました。
その内5人が警察により殺害されているのだそうです。

監督はフィリピン映画界の鬼才ブリランテ・メンドーサ。
第69回カンヌ国際映画祭ではローザを演じた
ジャクリン・ホセがフィリピン初の主演女優賞を手にしました。

さあ、いったいどんな映画なのでしょうか。
続きは次回まで乞うご期待でございますよ。



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☆7月24日に更新しました。暑さ厳しき折、皆さまどうぞご自愛くださいませ☆

ローザは密告された
監督/ブリランテ・メンドーサ、製作/ロレート・ラリー・カスティーリョ
製作総指揮/ブリランテ・メンドーサ、脚本/トロイ・エスピリトゥ、撮影/オディッシー・フローレス
出演
ジャクリン・ホセ/ローサ、 フリオ・ディアス/ネストール、 フェリックス・ローコー/ジャクソン、アンディ・アイゲンマン/ラケル、 ジョマリ・アンヘレス/カーウィン
7月29日(土)シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
2016年、フィリピン、110分、配給/ビターズ・エンド、日本語字幕/大西公子、字幕監修/澤田公信



by Mtonosama | 2017-07-25 06:24 | 映画 | Comments(6)
Commented by poirier_AAA at 2017-07-26 20:22
メンドーサ監督といえば、「Lola(邦題:グランドマザー?)」を思い出します。なんていうのか、目が離せない、という感じの作品でした。話自体はけっこう暗くて救われないのに、あれはカメラの凄さなんでしょうか?ものすごい迫力があって、見ないではいられなくなっちゃうんですよね。

この話も、ちょっと苦しくなりそうな内容ですね。
フランスでは去年の年末に公開されていたようです。わたしも図書館でDVDを探してみます。
Commented by なえ at 2017-07-26 21:25 x
麻薬取引撲滅の目的はいいけれど、その手段が強引なんですね。ドゥテルテ大統領は「犯罪者を殺しても犯罪には当たらない。」とか過激な発言をしてるそうですね。

そういう流れの中で、手荒で粗雑な捜査でローザさんは
巻き込まれたということでしょうか。強硬な政策は弱き庶民を犠牲にしてしまう(辛)。
Commented by Mtonosama at 2017-07-27 06:17
♪porierAAAさん

私はメンドーサ監督の作品を観たのは本作が初めてです。おっしゃるように目を逸らさせない映画でした。スコールやスラム街の黄色い照明とその陰の部分の暗さ。動きも展開も主人公たちの恐怖や困惑の表情も凄いなと思いました。『ローラ』(グランドマザー)はフィリピンとフランスの合作なんですね。『キナタイ』という映画も凄そうです。心が強い時に観てみたい映画です。
Commented by Mtonosama at 2017-07-27 06:26
♪なえさん

ドゥテルテ大統領は訪日した時、両陛下の前で神妙そうな顔をして人の良いおじさんという印象でしたが、やっぱり結構イケイケな人物なのでしょうね。フィリピンって明るい陽気な国って感じなのですが、光と影の対比は相当なものです。

ところで、猫のシャンプーについて教えてください。ひかちゃんはダニがひどくて、私もその余波を受け、足がものすごいことになっています。昨日フロントラインで処置。近々シャンプーもしようと思っています。先日は人間用シャンプーで洗いましたが、今回はひかのお肌のために優しいシャンプーを使おうと思います。かといって猫用シャンプーは買いたくないので、弱酸性シャンプーを買おうと思っています(後で人間も使えるし)。お勧め品はありますか?
Commented by なえ at 2017-07-27 22:45 x
え~、実は猫のシャンプーしたことないんです(^_^;)
つーか、正確に言うと、みいとちゃあを保護した頃、ノミがいたのでシャンプーしたら、まあ、あ~た、二匹ともというか、特にちゃあの恐がり様と言ったら!ギャーギャー鳴いて喚いて恐がってまるで虐待してるようで、それ以来したことないんです。本人のセルフ毛づくろいに任せてます。

野良猫からのマダニ感染で、人が亡くなりましたね。マダニ
対策を考えないといけないかなあと、心配になってます。
Commented by Mtonosama at 2017-07-28 06:18
♪なえさん

マダニ対策というのも結局は猫を外に出さないのが一番なんですよね。でも、ムリだもんなぁ。フロントラインも効いているのかいないのか。いま、PC脇がひかの定位置になり、勝手にキーボード触って変な字の羅列をしたり、カイカイをするので毛が舞って最悪の状況です。昨日は暑いのに電気カーペットを通電してダニ退治をしました。犬のダニも気持ち悪いけど、猫のダニは姿が見えないので困ります。