ブログトップ | ログイン

殿様の試写室

mtonosama.exblog.jp

殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

三度目の殺人 -2-


三度目の殺人
-2-

f0165567_519520.jpg

(C)2017フジテレビジョン アミューズ ギャガ


その昔、『誰も知らない』(’04)の試写を観て、
感動のあまり呆然としていると、
大きな人がスクリーンの前に現れました。
それがリアル是枝監督を見た最初です。

身体は大きいけれど、どこかおずおずとした監督が
国内外で数々の映画賞を受賞するほどの監督になられましたとは・・・
ババはただただ嬉しうございます。

ストーリー
拘置所を訪れた弁護士の重盛に
「殺しました」と罪を認める三隅。
三隅は自分を解雇した食品加工工場の社長を殺し、
その財布を奪って遺体に火をつけた容疑で起訴されていた。
彼は30年前にも強盗殺人を犯しており、
死刑はほぼ確実と思われていた。

元々は重盛と同期の摂津弁護士が担当していた事件だが、
会うたびにコロコロと供述を変える三隅に音をあげ、
重盛に担当を押し付けてきたのだった。

死刑から無期懲役に持っていこうと
新人の川島弁護士を助手に調査を始める重盛。
調査の中で三島が財布を盗んだのは
遺体にガソリンをかけた後だとわかり、
弁護方針を強盗殺人から殺人と窃盗に変える。

ところが、思いもかけない事態が発生。
三隅は重盛に無断で週刊誌の取材に
「社長の奥さんに頼まれ、保険金目当てで殺した」
と独占告白したのだ。
真偽の程を訊ねる重盛に、
三隅は社長の妻からの依頼メールが携帯に残っていると答える。
その銀行口座には給料とは別に50万円も振り込まれている。

急遽、美津江主犯説に切り替える重盛。

美津江との関係の裏を取るため、三隅のアパートを訪ねる重盛。
そこで知った意外な事実。
三隅の部屋を訪れていたのは美津江ではなく、
足の不自由な女の子だというのだ。
それは美津江の娘の咲江だった。
更に三隅は逮捕を覚悟していたかのように身辺整理も済ませていた。

三隅が犯した最初の殺人の裁判で裁判長だった重盛の父は
「三隅は楽しむために殺す獣のような人間」と言う。
三隅を逮捕した刑事は
「感情の無い空っぽな器のようで不気味だった」と。

三隅という男がつかめないまま第1回公判が開廷した……

是枝監督が取材した弁護士はみな異口同音に」
「法廷は真実を解明する場所ではない」
と言ったそうです。
ならば、何が真実かわからないような法廷劇を
撮ってみようと思ったのがこの作品を作るきっかけだったとか。

クールな重盛弁護士が
「いったい何が本当なんだ」と追い詰められ、
接見室のアクリル板を隔てて
三隅と重盛が禅問答のように言葉を交わすシーンが圧巻でした。

本当のことは三隅が胸におさめたまま。
状況から判断しようにも
状況は二転三転。
何が本当なんだ・・・
重盛のみならず観客も問いかけたくなります。

毎回エッジのきいた作品に「満足満足」と舌なめずりしながら
映画館を後にするのですが、
今回は深く考え込みながら家路につきました。





今日もポチッとお願いできれば嬉しいです♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆8月27日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

三度目の殺人
原案・監督・脚本・編集/是枝裕和、撮影監督/瀧本幹也、美術監督/種田陽平、音楽/ルドヴィコ・エイナウディ
出演
福山雅治/重盛弁護士、役所広司/三隅、広瀬すず/咲江、吉田鋼太郎/摂津弁護士、斉藤由貴/美津江、満島真之介/川島弁護士、市川実日子/検事、橋爪功/重盛の父
9月9日(土)全国ロードショー
2017年、日本、カラー、124分、配給/東宝、ギャガ、http://gaga.ne.jp/sandome/

by Mtonosama | 2017-08-27 05:30 | 映画 | Comments(4)
Commented by poirier_AAA at 2017-08-28 16:28
夏休みから戻ってみれば、試写室では是枝監督の作品が紹介されているではありませんか!

なんだか一気にテンションが上がってしまいました。
久しぶりに映画館に行きたくなりました。
もう秋ですものね。
Commented by アイスケーキ at 2017-08-28 16:53 x
サスペンスがサスペンダー由来なんて
面白いですね。

三隅が本当に社長を殺したか、
映画の中で語られますか?

分からないと
私も 中ぶらりんになっちゃいそうです。
Commented by Mtonosama at 2017-08-29 05:23
♪poirierAAAさん

お帰りなさい。素敵なバカンスだったのでしょうね。
今後のご報告を楽しみにしています。ポルトガルの空は本当に蒼いですね。
チベットの空を思い出し、旅心が萌えてきました。

是枝監督、最新作。これまでとはまた風合いが違いました。
また撮影監督の美意識にも感動。
映画って一人でつくるものじゃないな、と今更ながら実感しました。

パリはもうすっかり秋でしょうか?
Commented by Mtonosama at 2017-08-29 05:25
♪ライスケーキさん

フフフ、サスペンスですからね。
この力作、是非映画館でご覧ください。

宙ぶらりんは心の解放に通じるかも・・・です。