ブログトップ | ログイン

殿様の試写室

mtonosama.exblog.jp

殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

サーミの血 -1- Sameblod


サーミの血
-1-

Sameblod


f0165567_715319.jpg

(C)2016 NORDISK FILM PRODUCTION


またまたタイトルのチラ見で
吸血鬼の話と勘違いしてしまったとのです。
まったくもって、
勘違い甚だしく、反省しきりであります。

f0165567_717242.jpg

本作『サーミの血』は
スウェーデンの美しい自然を舞台に描かれ、
サーミ人の少女が差別に抗して
自分自身を求めていく成長物語です。

サーミ人とはスカンジナビア半島北部で
トナカイ遊牧民族として知られる少数先住民族。
ウラル語族に属し、
フィンランド語に近い独自の言語を持っています
彼らが分布する地域は
ラップランドと呼ばれてきましたが、
現在はノルウェー、スウェーデン、フィンランドと
ロシアの4ヶ国に分断されています。

本作の時代背景である1930年代
スウェーデンのサーミ人は分離政策の対象になり、
劣等民族として差別されていました。

なんと
あの先進国スウェーデンにも
差別があったんですね。
福祉、人権、父親の育児参加と何についても
世界のお手本と思われているスウェーデンですのに・・・

f0165567_72130100.jpg

監督はアマンダ・シェーネル。

アマンダ・シェーネル監督
1986年、スウェーデン人の母とサーミ人の父の間に
スウェーデンに生まれる。
2006年以降、数本の短編映画を監督。
2013年、デンマーク国立映画学校の監督学科を卒業。
『サーミの血』の前身『Stoerre Vaerie』(’15)は
サンダンス映画祭でプレミア上映され、
ヨーテボリ国際映画祭2015の短編監督賞、
ウプサラ国際短編映画祭2015の最優秀短編賞などを受賞。
本作『サーミの血』は
ヨーテボリ国際映画祭2017で
前年度『ヒトラーの忘れもの』が
http://mtonosama.exblog.jp/27212109/ 
http://mtonosama.exblog.jp/27255579/
受賞した最優秀ノルディック映画賞を受賞している。

『ヒトラーの忘れもの』。
これも感動的な映画でしたねぇ。

主人公エレ・マリャを演じたレーネ=セシリア・スパルロクは
1997年ノルウェー生まれのサーミ人で本作が映画初出演。
今も家族と一緒にトナカイの飼育に従事しています。

妹ニェンナ役のミーア=エリーカ・スパルロクは
レーネ=セシリア・スパルロクの実の妹。

本作はサーミ人によるサーミ人の映画です。

f0165567_7223220.jpg

あの頃、
差別によって生き方すら規制され、
人として生きる誇りも学ぶ権利も否定された彼ら。

サーミ人だけを集めた寄宿舎学校で
彼らが受ける調査。
諦めきったような顔で従う子どもたちの様子に
世界中のさまざまな民族差別に
通じる悲しさが見えてきます。

監督の言葉を紹介します。
「多くのサーミ人が何もかも捨ててスウェーデン人になったが、
私は彼らが本当の人生を送ることができたのだろうかと
常々疑問に思っていました。
この映画は故郷を離れた者、留まった者への愛情を
少女エレ・マリャの視点から描いた物語です」


監督も言うように
ただ差別される民族の悲しみを語る映画ではなく
一人の少数民族少女の成長と人生を描いた作品です。

さあ一体どんなお話でしょうか。
続きは次回まで乞うご期待でございますよ。



今日もポチッとお願いできれば嬉しいです♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆9月5日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

サーミの血
監督・脚本/アマンダ・シェーネル、製作/ラース・G・リンドストロム、撮影/ソフィーア・オルソン、ぺトルゥス・シェーヴィーク
出演
レーネ=セシリア・スパルロク/エレ・マリャ、ミーア=エリーカ・スパルロク/ニェンナ、マイ=ドリス・リンピ/老いたエレ・マリャ(クリスティーナ)、ユリウス・フレイシャンデル/ニクラス、オッレ・サッリ/オッレ、ハンナ・アルストロム/教師
9月16日(土)より新宿武蔵野館、アップリンク渋谷ほか全国順次公開
2016年、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、108分、南サーミ語、スウェーデン語、後援/スウェーデン大使館、ノルウェー王国大使館、配給/アップリンク、http://www.uplink.co.jp/sami/

by Mtonosama | 2017-09-05 07:29 | 映画 | Comments(4)
Commented by ライスケーキ at 2017-09-06 19:06 x
サーミ人の事 TVで見たことあります。
スェーデンでも差別があるんですね。

ヨーロッパの黒人として差別された
アイルランド人ですが、
今、アイルランドに移民として
やって来る外国人に対しての差別が
問題になっているそうです。

「みんな違ってみんな良い」と言う訳には、
なかなか いかないようです。
Commented by Mtonosama at 2017-09-07 05:22
♪ライスケーキさん

まったくねぇ。
ひとは苦しい思いをすると、それを違った顔の人や違った生活様式のひとに
ぶつけるのでしょうかねぇ。

生きるということは罪つくりなことです。
Commented by すっとこ at 2017-09-07 06:20 x
ぎょえええええええええええええええええええ!

サーミ人って初めて聞きました!
ラップランドのことですかい。

ラップランドならトナカイを飼ってる国
として脳内で認識されとります。
クリスマス時期に 「サンタさんを乗せる
トナカイですよーーー」と横浜のどこかの
モールに来てました。

トナカイが何頭も繋がれて
ラップランドの民族衣装を着たおさげの
女性が笑みを湛えて率いてましたっけ。

トナカイに触ってもいいとかで
触らせてもらったら意外に短毛だった。
寒い国だから長毛かと思ったら。

そうですか
ラップランドはもう存在しなくて
分断されてしまったのですか。

うう 悲しいのう😢
Commented by Mtonosama at 2017-09-07 09:21
♪すっとこさん

サーミ人ってクルド人みたいに広く分布している民族なんでしょうね。
遊牧民族が暮らしていた土地を国家が分断してしまうのというのも身勝手なものですね。

まあ、世の中には理不尽な話が多いですね。

パソコンの調子が悪く、こわごわ送信だ~い。エイッ!