50年後のボクたちは -2- tschick
50年後のボクたちは
-2-
tschick
(C)2016 Lago Film GmbH. Studiocanal Film GmbH
原作者も監督も素晴らしいのですが、
なんといっても本作の素晴らしさは
2人の主人公によるところが大きいです。
いますよね。
こんな男の子。
14歳って微妙なお年頃なのに、
女の子に比べればまだまだガキ。
映画の中でも主人公が言ってました。
「この年頃って女子の方が優秀なのさ」って。
ストーリー
マイクは同級生のタチアナに片思い。
クラスでははみ出し者で、同級生からは変人扱い。
アル中の母親を作文に書き、先生にも怒られる。
でも、マイクの頭の中は
タチアナの誕生パーティのことでいっぱいで、
夜ごと彼女の肖像画を描いている。
プレゼントのためだ。
ある日、転校生が来た。
チチャチョフという名前。
ロシアの方からやってきたらしい。
目つきが悪く、髪形も変。
おまけにどうも二日酔いのようだ。
隣の席になってしまったマイクは
目を合わせないようにした。
いよいよ夏休み。
だが、タチアナからの招待状は
マイクとチチャチョフことチックにだけ来なかった。
似顔絵を破ることもできず、
一人めそめそするマイク。
その夜
マイクは店で酔いつぶれた母親を迎えにいく。
「明日から断酒の専門病院に行くわ」
自転車を漕ぐマイクの背中に向かってつぶやく母親。
翌日、母親は病院へ。
父親は200ユーロを置いて
愛人と2週間の出張(?)に出かけた。
そこへ、突然、チックが
ボロボロのラーダ・ニーヴァに乗って出現。
「盗んだの?」
「借りただけさ。ドライブに行こうぜ!」
迷惑顔のマイクにはお構いなしで
家に上がり込むチック。
渡せなかったタチアナの似顔絵を発見し、
招待もされていない彼女のパーティへマイクを引っ張っていく。
チックに促され、似顔絵を贈るマイク。
驚くタチアナを尻目に会場を後にする2人。
その夜、2人はラーダ・ニーヴァで旅に出ることを決める。
行先はチックの祖父が住む
ワラキア(ドイツ語で未開の地を指す)。
広大な畑を見ながら進むラーダ・ニーヴァ。
マイクがスマホを出すと、
チックは取り上げて窓から放り投げる。
「ひたすら南へ進めばいいんだよ」
夜が来て、2人は風力発電機の下で寝袋に入り、
夜空を見上げながら眠りについた。
翌朝、食料調達に出かけた2人が
出会った少年についていくと子だくさんの母親に出迎えられた。
人並みの食事にありつけるぞ。
だが、デザートの前に母親は子どもたちにクイズをする。
高度なクイズに次々答える子ども達。
別れ際、チックも出題する。
「腕時計で方位をみつけるには、どうする?」
「短針を太陽に向けると12時との中間が南だよ」
「正解!」
南への行き方を知って喜ぶ2人。
ところが、車に乗り込んだチックの横を警官が通りかかると、
マイクを残したまま、慌てて発進していく。
マイクも警官の自転車を奪い、逃走。
どうなる?マイク。
どうなる?チック……
この後も冒険は続きますよ。
そして、ひと夏を経て
少し大人になったマイクもいます。
「50年後のボクたち」が何を意味するかも
わかるんですけど、それをお話する訳にはいきません。
テンポの良さに片時だってじっとしていられない。
大人の目や女の子の目じゃなく、
14歳の少年たちの目線で笑い、びくびくしながら、
スクリーンに釘付けになってしまうことは請け合い。
アジア的な顔立ちのチックの出現には
マイクならずともびっくりし、
やがて、その魅力に吸い込まれてしまいますよ。
ああ、楽しい映画だった!
少年と夏は永遠不滅のテーマです。やっぱり。
終
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☆9月14日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆
50年後のボクたちは
監督・共同脚本/ファティ・アキン、脚本/ラース・フーブリヒ、原作/ヴォルフガング・ヘルンドルフ、撮影/ライナー・クラウスマン、製作/マルコ・メーリッツ
出演
トリスタン・ゲーベル/マイク・クリンゲンベルク、アナンド・バトビレグ・チョローンバートル/チック、メルセデス・ミュラー/イザ、ウーヴェ・ボーム/マイクの父、アニャ・シュナイダー/マイクの母
9月16日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ
2016年、ドイツ、93分、配給/ビターズエンド、http://www.bitters.co.jp/50nengo/
今は 「この年頃」だけじゃなくて、
一生女子の方が優秀で人生楽しんでるような気がします。
でも、「この年頃」の少年の映画も好きですよ。
こんなベストセラー本があるなんて全然知りませんでした。映画も見たいけど、原作も読んでみたいな。
この年頃の男の子って人生の踏み込み台でグズグズしてる感じで可愛いし、共感できます。
がんばって!といいたくなってしまいます。
原作の作者さんは自分の病名を知って一気に書き上げたんですって。すごいな・・・
私も読みたいです。
200歳ですがな、てどこまで生きるつもりや!
ただ今引っ越し発展途上中のなるべく頑張ろう中で~す!
新旧の家が50メートル離れてるだけなので、行ったり来たり。猫らの引っ越しが一番頭が痛いどす。
隣のクレーマーは常時住んでなくて、今のところ週に1回夜に車が止まってるのを確認。近くに親の家があり、親は資産家でどうも仕事もしてないよう。いいご身分ですなあ。
チック役が
もろモンゴリアンで なんだか
そのひらぺったい顔を予告編で観てると
なんや親戚の悪ガキのような気がしますで。
50年後かぁ。
なえさんじゃないけど
ワシらはもう200歳ですなぁ〜。
14歳のガキは64歳か。
ううむそれでも若いなぁ 🤣
クレーマーが常住じゃなくてよかったですね。
え~、資産家で何もしなくていい?
で、クレーマーの娘にも小遣いあげ放題か。
いいなぁ。あたしにも小遣いくれ~い。
お引越し、なかなか終わらなくて大変ですね。
でも、50メートル離れてるだけならまだいいですよね。疲れないようにしてください。
チック役の子、可愛いよ。
この悪ガキがまたいいのよ。外国の映画でアジア顔が出てくるとなんか目立つし、可愛く見える。
うんうん、200歳。
ちょっと彼らの50年後を見届けてあげる訳にはいかないな。
でも、原作者はもうとっくにあちらの世界に行っちゃっているんですよね。