ドリーム -2- Hidden Figures
ドリーム
-2-
Hidden Figures
(C) 2016Twentieth Century Fox
虐げられていた人たちが力を発揮する映画って
勇気が出るし、観ていて気持ちが良いです。
まして、それが同性だったら拍手喝采。
思うに
ハリウッド映画って歌舞伎みたいで
ある種の様式に則った型のようなものがあります。
よくいえば様式美、客観的にいえば類型的?
それが鼻につくことがないではないけど、
本作はうまくいきました。
さあ、いったいどんなお話なんでしょうね。
ストーリー
1961年、東西冷戦下、
アメリカとソ連は宇宙開発競争を繰り広げていた。
ヴァージニア州ハンプトンのNASAラングレー研究所。
ここの“西計算グループ”に
優秀な頭脳を持つ黒人女性たちが集められ、
計算手として働いていた。
リーダー格のドロシーは管理職への昇進を希望したが、
上司は「黒人グループに管理職はおかない」と却下。
技術部への転職が決まったメアリーはエンジニア志望。
だが、黒人故、かなわぬ夢と諦めている。
幼少時より数学の天才と目されてきたキャサリンは
黒人女性として初めて宇宙特別研究本部に配属される。
しかし、オール白人男性スタッフの職場環境は最悪。
ビル内には有色人種用のトイレもない。
1961年4月12日、
ガガーリンを乗せたソ連のボストーク1号が
史上初の有人地球一周飛行を成功させた。
ソ連に先を越されたNASAに対してプレッシャーが高まる。
そんな中でロケットの打ち上げに欠かせない
複雑な計算や解析に取り組んでいたのがキャサリンだった。
その並外れた実力を上司に認められ、
宇宙特別研究本部で中心的な役割を担うようになる。
ドロシーも新たに導入されたIBMのコンピュータによる
データ処理の担当に指名される。
メアリーもまた裁判所への請願が功を奏し、
白人しか受講できなかった学校で
技術者養成プログラムを受けるチャンスを手にするのだった。
1962年2月20日
いよいよ宇宙飛行士ジョン・グレンが
アメリカ初の地球周回軌道飛行にチャレンジする日。
全米の熱い期待が高まるその日、
打ち上げ直前に思わぬトラブルが襲い掛かった。
そして、
コンピュータには任せられない重大な計算を託されたのは
既に任を解かれ、宇宙特別研究本部を離れていたキャサリンだった……
いやはやドキドキしました。
150歳ですから、リアルタイムで知っている出来事です。
なのに、なんなの?
この高揚感。
やっぱり着眼点ですよね。
黒人女性数学者。
いままで登場したことはありません。
少し前、インドの天才数学者が主人公の映画
『奇跡がくれた数式』を当試写室で上映しました。
http://mtonosama.exblog.jp/26315520/ http://mtonosama.exblog.jp/26385842/
これは主人公の生存中には成果は認められず、
少し悲しい映画でした。
ところが、
本作では彼女たちの奮闘が
小気味よいテンポで描かれるんですね。
60年代ファッションも素敵だし、
どんなにトイレが遠くても
ピンヒールをはいて、資料を抱えて走る姿に
思わず知らずエールを送っていました。
それより、まず白人専用トイレ、有色人種専用トイレの
区別がおかしくないですか?
久々に楽しく感動的なハリウッド映画を観ました。
終
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☆9月23日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆
ドリーム
監督/セオドア・メルフィ、脚本/アリソン・シュローダー、セオドア・メルフィ、原作/マーゴット・リー・シェタリー「ドリーム NASAを支えた名もなき計算手たち」(ハーパーコリンズ・ジャパン)、撮影/マンディ・ウォーカー、ASC、ACS、製作/ドナ・ジグリオッティ,p.g.a.、ピーター・チャーニン,p.g.a.、ジェノ・トッピング,p.g.a.、ファレル・ウィリアムズ,p.g.a.、セオドア・メルフィ,p.g.a.
出演
タラジ・P・ヘンソン/キャサリン・G・ジョンソン、オクタヴィア・スペンサー/ドロシー・ヴォーン、ジャネール・モネイ/メアリー・ジャクソン、ケビン・コスナー/アル・ハリソン、キルスティン・ダンスト/ヴィヴィアン・ミッチェル、ジム・パーソンズ/ポール・スタフォード、マハーシャラ・アリ/ジム・ジョンソン、キンバリー・クイン/ルース、グレン・パウエル/ジョン・グレン、オールディス・ホッジ/レヴィ・ジャクソン
9月29日(金)TOHOシネマズシャンテほか全国公開
2016年、アメリカ、147分、字幕翻訳/長尾絵衣子、配給/20世紀フォックス映画、http://www.foxmovies-jp.com/dreammovie/
それに、やっぱり日本語字幕って読み易い。。。
良く高等教育が受けられましたね。
いくら優秀でも教育の機会がなくては、
優れた人材は育ちません。
トイレは もちろんバスやレストランも
同席出来ない時代。
彼女達の努力も並大抵では、
なかったのでしょう。
アメリカ社会にも、どこか
フトコロの広い所があるのかも知れません。
猫のことでは、ご心配いただいてありがとうございます。
昨日きじ志郎をやっと病院に連れて行けました(刺し身を
キャリーの奥に入れて食べてる時に後ろから押して閉じ込めるという騙し討ち)。肝臓の検査ではやはり数値が上がって
ました。先生の診断はさらに検査をしてもはっきり原因が分かるものではなく、多分先天的なものなので、平均寿命は生きられないだろうと。以前からそれは覚悟していたことなのですが、それが宿命であるならそのまま受け入れて、後はきじ志郎が日々楽しく幸せでいられる環境作りをし、精一杯愛情を注いでやろうと思っています。きじ志郎は薬を餌に混ぜても、ペッと吐いて餌だけを食べるんですが、先生も「薬が嫌なら無理に飲ませることもせず、症状が出てきたら、その都度治療をして行きましょう」ということになりました。
びなちゃんさん
家は全然猫仕様になってません。予算が足りずで(;_;)
出来たら庭の一部にネットを張ったり猫小屋を作ったりしたいなあと思っています。でもそれより仲良くなってくれたら
一番いいんだけど。びなちゃんさんの猫小屋のこと、また教えて下さい。
すっとこさん
「まだ決心 がつきませぬ。」というのは、ゆくゆくは
預かりさんをやってもいいと?
殿様
映画のブログなのに長々と私事の猫の話を書いてしまって
すみません<(_ _)>ただきじ志郎のことはきちんとご報告したかったので。ごめんなさい。
スカッとしましたよね。
昔『私はウォーショースキー』という女探偵ものの小説が映画化されましたが、
あれクラスの爽快感でした。
両方の映画の共通点はヒールが地面にあたるカツカツという音。良かったなぁ。
あ、私もしかしたらヒールフェチかも。
外反母趾と偏平足でヒールがはけないので、余計に憧れるのかもしれません。
大変な努力をしたのでしょうね。
でも、彼女たちが教育を受けた20年代、30年代にもなると教育の機会はあったのでは?
ただ、先日当試写室で上映した『サーミの血』と同じく分離教育だったのかなぁ。
主人公の一人、キャサリン・G・ジョンソンさんは人種差別撤廃後に大学院に入学していますが、それ以前にも学位を取得しています。
数学ができない150歳としては多くの男性を尻目にガンガン数式を解いていく姿にはもう「かっこいい!」の一言。楽しい映画でした。
『ボディーガード』で、もう髪薄かったですか?う~ん、当世、皆さん着目するのは髪か。
ま、「このハゲ~!」発言は強烈でしたからね。
でも、私は「あのスレンダーなケビンはどこへ行ってしまったの?」のみ。
きじ志郎くん、診察を受けるとあらためてショックですね。
なえさん、えらい!私はきっとべソベソするだけでしょう。
でも、今日という日を大事に生きるのが基本ですよね。きじ志郎くん、楽しく暮らそうね。
きじ志郎くんのだまし討ち作戦。勉強になりました。獣医さんも良い人だなぁ。
どうぞ、どうぞ、猫でつながるこのブログ。どんどんお話にいらしてください。