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殿様の試写室

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ゴッホ ~最期の手紙~ -1- Loving Vincent


ゴッホ
~最期の手紙~
-1-

Loving Vincent


ゴッホ ~最期の手紙~ -1- Loving Vincent_f0165567_6334446.jpg

(C)Loving Vincent Sp. z o.o/ Loving Vincent ltd.


この画像をご覧になってもおわかりでしょうが、
ゴッホ・タッチの油彩画です。
でも、ゴッホの作品に
こういうのってありましたっけ?

はい、では、
種明かしをします。
なんと驚くべきことに
この映画
ゴッホ風の油彩画で構成された
アニメーションなんです!

ウネウネとうねり、
揺らぎ、
燃え上がりながら、
ゴッホの謎に満ちた死を描き出す
サスペンスフルで
アーティスティックな映画なんです。

ゴッホ ~最期の手紙~ -1- Loving Vincent_f0165567_636253.jpg

って、
興奮し過ぎですね。

いや、しかし、
125名の画家達によって
描かれた62,450枚もの油絵で
できたアニメってすごくないですか?

脚本・監督はドロタ・コビエラ。

ドロタ・コビエラ
ポーランドに生まれ、
ワルシャワ芸術アカデミーを卒業。
4年間にわたり、
絵画とグラフィックで
優秀な成績を収め
“文化省奨学金”を贈られる。
その後、
アニメーションと映画に出会い、
ワルシャワ映画学校監督学部に入学。
新しい芸術分野を習得する。
短編実写映画『The Heart in Hand』(’06)
短編アニメーション映画
『The Letter』(’04)
『Love me』(’04)
『Mr.Bear』(’05)
『Chopin’s Drawings』(’11)
『The Flying Machine』(’11)
『Little Postman』(’11)
を監督。
『Little Postman』は
世界初の
立体視ペインティング・アニメーション映画で
LA 3D映画祭、
3Dステレオ・メディア(リエージュ)
3D映画・音楽祭(バルセロナ)で
短編立体視映画賞を受賞。
7本目の短編アニメーション映画に
なる筈だった
『ゴッホ~最期の手紙~』では
絵画と映画への情熱を
融合させようと
全編の絵を自分で描こうとしていた。
だが、本作が長編映画に
拡大したことで
脚本と監督として
125名の画家の指導に
あたることになった。

ゴッホ ~最期の手紙~ -1- Loving Vincent_f0165567_6422242.jpg

125名の画家が絵を描く――
といっても生半可なことではありません。

まず、登場人物は全て
実際の俳優たちによって演じられました。

俳優たちは
ゴッホの絵画を忠実に再現したセット
そして
後に合成を行うためのグリーンバックを
背景に演じました。

(「Youは何しに日本へ?」で
バナナマンが首だけ動かしてるアレです)

それを撮影監督がフィルムに収め、
その映像を最新システムで
67㎝×49㎝のキャンバスに投影。
画家たちはそれを描いていきました。

公募オーディションで
選ばれたこの画家たちは
実際に作業に入る前、
1ケ月ほど
ゴッホのタッチを再現できるよう
トレーニングを積んだそうですよ。

本作には
オリジナルに近い形で
94点のゴッホの絵画が登場し、
さらに31点の絵画が
大小含めて部分的に引用されています。

技術的なことはよくわかりませんが、
最新の技術やシステムなど
粋を集めた集大成ともいえる作品に
仕上がっています。

ゴッホ ~最期の手紙~ -1- Loving Vincent_f0165567_6393453.jpg

「星月夜」を思い浮かべてください。
あの糸杉と渦巻く星々。
あれが動き出し、
街へおりていき、
一軒のビストロが
クローズアップされる流れ――

鳥肌が立ってしまいました。

さあ、いったいどんなお話でしょうか。
続きは次回まで乞うご期待でございますよ。



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☆10月29日に更新しました。今日も雨です。皆さまどうぞご自愛ください☆

ゴッホ~最期の手紙~
監督・脚本/ドロタ・コビエラ、ヒュー・ウェルチマン、製作/ヒュー・ウェルチマン、ショーン・ボビット、イヴァン・マクタガート、制作総指揮/デヴィッド・パーフィット、ローリー・アーベン、シャルロッテ・アーベン、エドワード・ノエルトナー、撮影監督/トリスタン・オリヴァー、ウカシュ・ジャル、編集/ユスチナ・ヴィアージンスカ、ドロタ・コビエラ、絵画責任者/ピョートル・ドミナク、視覚効果責任者/ウカシュ・マツキェヴィッチュ、制作責任者/トメク・ウォツアニク
出演
ダグラス・ブーツ、ロベルト・グラチーク、エレノア・トムリンソン、ジェローム・フリン、シアーシャ・ローナン、クリス・オダウド、ジョン・セッションズ、エイダン・ターナー、ヘレン・マックロリー
11月3日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国順次ロードショー
2017年、イギリス・ポーランド、96分、カラー、字幕翻訳/松浦美奈、字幕編集/圀府寺司、提供/パルコ、NHKエンタープライズ、カルタクリエイティブ、配給/パルコ

by Mtonosama | 2017-10-29 06:49 | 映画 | Comments(4)
Commented by ライスケーキ at 2017-10-29 20:32 x
ゴッホ、人気ですよね。
上野でゴッホ展開催してますね。

いつも、いつも思うんです。
何でなんで自殺したんだろう。
ーー自殺に関しては色々な説がありますがーー
もう少し生きていたら、
世界は彼の方を向いたのに…。

ドン・マクリーンの Vincent のメロディーが
浮かんで来ました。
私 この歌好きなんです。
又 ゆっくり聴いてみます。
Commented by Mtonosama at 2017-10-30 11:29
♪ライスケーキさん

今年は画家の映画も多いですね。少し前はセザンヌがあったし、もうすぐゴーギャンの映画も公開されます。ゴッホとゴーギャン、なにやら因縁めいていますね。
Commented by すっとこ at 2017-10-30 18:33 x
ひゃあああああああああああああああああ!

ちょうど今朝、このアニメーター(と言うのか)
の1人に
日本人女性が選ばれた、っていうニュースを
見たばっかり
ですやん!

なんか凄い❣️
この映画観たいなぁ❣️❣️
Commented by Mtonosama at 2017-10-31 09:01
♪すっとこさん

そうなんです。古賀陽子さんという方で、昨年4月にこの映画が画家を募っていることを知り、応募したそうです。ポーランドまで採用試験を受けに行ったんだって。採用試験後もトレーニング期間があり、試験のように合否があって、それに受かってはじめて本採用。なかなか大変だったんですね。
でも、こういう映画って初めて観た!是非、是非、ウルトラマンさんと足をお運びくださいませ。

by Mtonosama