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殿様の試写室

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イントゥ・ザ・ワイルド Into The Wild

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(c) MMVII by RIVER ROAD ENTERTAINMENT, LLC and PARAMOUNT VANTAGE,
A Division of PARAMOUNT PICTURES CORPORATION.All Rights Reserved.

イントゥ・ザ・ワイルド
INTO THE WILD

ショーン・ペンは嫌いです。
「俺ってすごいだろ。こんな演技は俺にしかできないんだぜっ」
ムンムンした臭みを身体中から発散している感じがしませんか?
もちろん、あのちょっと暗い顔とセクシーさが好きという人も多いのでしょうが。
でも、それは俳優ショーン・ペンの話。

監督ショーン・ペンがやってくれました。
“Into the Wild” 「荒野へ」。
もう、タイトルからしてそそられるではありませんか。

荒野、荒地。
むかし「荒地派」という現代詩のグループがありましたっけ。 そうそう「青年は荒野をめざす」も。
今もむかしも青年は荒野をめざすのです。

クリストファー・マッカンドレスはアラスカを目指しました。
そして1992年の夏
その地で彼の遺体が発見されました。
ヘミングウェイの「キリマンジャロの雪」にある豹を思わせる意外な死に場所
24歳という若さ
米東海岸の豊かな家庭に育ち、
優秀な成績で大学を卒業し、ハンサムで誰からも好かれ、
将来を嘱望されていた青年がすべてを捨てて旅立ち、
2年後に死んだのです。

この出来事に当時アメリカ中の人々が関心を寄せました。
ジャーナリストで登山家のジョン・クラカワーもその一人。
綿密な追跡取材の後に彼が発表したノンフィクション「荒野へ」はベストセラーになりました。
そして、ショーン・ペンも読み、読後すぐに映画化を決意します。

映画はクリストファーがアラスカでたった一人生きる100日を超す日々と
アラスカに至るまでの家庭生活やさまざまな人との出会いが交互に重なって描かれています。
その経緯はスパイラルをなしながら、印象的で、荘厳なラストに収束していきます。

        北カリフォルニアのパシフィック・クレスト・トレイルを旅する
        中年ヒッピーのカップルとの出会い、
        サウスダコタの広大な農場、カヤックによるコロラド川の急流下り、
        水路によるメキシコ国境越え、貨物列車にもぐりこんでの気ままな彷徨

最高のロードムービーです。
同時に、心の荒野に安住することを選ばず、
地の果てアラスカという現実の荒野に分け入り、
たった一人で果敢に生き抜いた人間を見事に描ききった感動的な映画です。
彼の勇敢な生き方には拍手を送りたい気分です。

遺体のそばにあったフィルムを現像したという
実物のクリストファー・マッカンドレスがエンドロールのバックに出てきます。
その端正な笑顔には悲壮感はみじんもなく、
自分の人生を生き抜く青年のさわやかな充足感が満ち、
死ぬためにではなく生きるために生きている笑顔でした。

        ショーン・ペン監督にもあらためて拍手を送らねば―――

監督・脚本/ショーン・ペン
キャスト
クリストファー・マッカンドレス/エミール・ハーシュ
9月6日シャンテシネ、テアトルタイムズスクエア他全国公開
Intothewild.jp

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by Mtonosama | 2008-08-04 11:49 | 映画 | Comments(5)
Commented by との at 2008-08-05 06:24 x
是非、ぜひ、観てください。
ロードムービー好きとしても必見ですし、
クリスの生き方だけでなく彼の両親、妹、そして旅の途中で知り合った仲間たちの気持ちにも入り込んでいくと、
映画一本で何人分もの人生を生きた気がします。
Commented by すっとこ猫 at 2008-08-05 23:46 x
おお、ちょうどサウスダコタの広大な原野を
(ツアーで・・・・ってとこが残念だけど)
ひた走ってきたところです。

これを独りで豊かな都会に背を向けて“青年は荒野を目指した”んだなあ・・・・。

との様はロードムービーがお好きですのう。
との様も「心は荒野を目指して」おられるのかも。
Commented by との at 2008-08-06 05:50 x
おかえり~!

なんとサウスダコタとな。
地図上のどこに位置するかもようわからんぞよ。
原野をバスでひた走る。いいなあ(ツアーだっていい)。
とのなどそんなところ個人で走ったら、
コヨーテにかじられてしまいます。

とのの心は荒野をめざすのではなく、すでに荒んでおります。
Commented by ヴィッキ~ at 2008-08-07 00:18 x
ライスケーキさんと同じく、このニュース、
私もなんとなく覚えております。
ハンサムだった、というところに興味ひかれたような・・・
観たいですねー、特に本人が登場するエンドロール。
「生きる」ということを考えさせられそうで、
怖い気もいたしますが。

Commented by Mtonosama at 2008-08-07 09:03
ヴィッキ~さん、ありがとうございます。
そうなんです。クリスを演じたエミール・ハーシュくんより
本人の方がずーっとハンサムなんです。
神々に愛されるものは夭折するといいますけど。

今後ともよろしくお願い申し上げます。