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殿様の試写室

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殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

カテゴリ:映画( 940 )


網に囚われた男
-1-
The Net

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(C)2016 KIM Ki-duk Film. All Rights Reserved.


2017年第1回目の上映は
キム・ギドク監督の最新作です。

年が明けてもソウルの目抜き通りは
何万人ものデモ隊に埋められていることでありましょう。
ならぬものはならぬ
許せないものは許さない
と結集する韓国の人々のパワーに瞠目します。


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本作は二つに分断された朝鮮半島の悲劇を抉り出した
キム・ギドク監督の渾身の一作です。

漁船モーターが故障し、北朝鮮と韓国の国境線を越えてしまった
北朝鮮の平凡な漁師の身にふりかかった不条理な運命。

この半島が抱える問題点を
鬼才はあらためて私たちにつきつめてきました。

国境を描いた映画というと『JSA』(’00 パク・チャヌク監督)を思い出します。
JSA(Joint Security Area):共同警戒区域。
大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国の
軍事境界線上にある約800m四方の地域を指す。

それにしても、
あらためて北朝鮮の正式国名を見ると
「民主主義ってなんだったっけ?」の感を新たにしますわねえ。

『JSA』も面白い映画でした。
微かな希望もありました。

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ところが
キム・ギドク監督作品となると
南北問題は少し趣が違ってきます。

キム・ギドク監督
これまで何度もご紹介してきましたが、
カンヌ、ヴェネチア、ベルリンの世界三大映画祭を制覇し、
『嘆きのピエタ』
http://mtonosama.exblog.jp/19794903/ http://mtonosama.exblog.jp/19818003/
では第69回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞に輝いた監督です。

鬼才という言葉がふさわしい監督でしたが、
本作『網に囚われた男』は、名匠、
もう一歩進んで巨匠という呼び名で
呼んでもいいような気がしてきました。

とのは『春夏秋冬そして春』('03)でキム・ギドク監督を知り、
その映像の美しさに仰天し、アジア的な世界観に酔いしれたのであります。
更に彼の名に惹かれて『サマリア』(‘04)、『弓』('05)なども観ましたが、
これらは正直言ってよくわかりませんでした。

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その後、久々に観たのが、
『アリラン』('11)
http://mtonosama.exblog.jp/17268231/ http://mtonosama.exblog.jp/17280223/
『嘆きのピエタ』('12)
『殺されたミンジュ』('14)
http://mtonosama.exblog.jp/24871440/  http://mtonosama.exblog.jp/24881792/

以前の作品に見られた独りよがり――
というと、ちょっと言葉が悪いですね。
そう、一人合点みたいなものがなくなって、わかりやすくなり、
作品として1ステージ高いところに来た感じがしました。

ところが、本作『網に囚われた男』は
さらに、心に直接訴えかけてきます。
国境線をめぐって翻弄される漁師の運命、
それは
政治性などでは解釈することのできないものでした。
わかりやすく、心にすとんと落ちてきました。
鬼才・奇才から名匠に進化したのだ、と思いました。

さあ、一体どんなお話でしょう。
続きは次回まで乞うご期待でございます。



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☆2017年1月5日に更新しました。今年も当試写室に気軽にお立ち寄りくださいませ☆

網に囚われた男
監督・脚本/キム・ギドク、エグゼクティヴ・プロデューサー/キム・ギドク、撮影/キム・ギドク
出演
リュ・スンボム/ナム・チョル、イ・ウォングン/オ・ジヌ、キム・ヨンミン/取り調べ官、チェ・グイファ/室長、ソン・ミンソク/北朝鮮の取り調べ官、イ・ウヌ/チョルの妻
2017年1月7日(土)よりシネマカリテ他全国順次ロードショー
韓国、2016年、112分、日本語字幕/根本理恵、提供/キングレコード、配給/クレストインターナショナル、http://www.thenet-ami.com/

by Mtonosama | 2017-01-05 05:50 | 映画 | Comments(7)

三毛猫ひかちゃん 
新春篇
-50-


あたし、ひかちゃん。

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明けましておめでとうございます。
新年早々お行儀が悪くてごめんなさいね。
2017年
皆さんはどんなお正月をお過ごし?

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今年はきっと良い年よ。

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飼い主も恒例の煩悩スイムをやってきたようよ。
♪幸せを数えたら片手にさえ余る
煩悩を数えたら108でも足りない♪

翌日は疲れてまたグタグタしてたみたい。

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少しはあたしを見習って
自分磨きをしてほしいわよ。

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ふぅ、新年もず~~~っとまったりと過ごしたいわ。

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皆さま、今年も遊びにいらしてくださいね。

ひかり


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by Mtonosama | 2017-01-03 07:05 | 映画 | Comments(6)

謹賀新年
2017

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明けましておめでとうございます。
新しい年がやってきました。
今年はどんな年になるでしょうか。
希望や抱負だけはいっぱい抱え込んで新しい年を寿ぎたいものです。
皆さまはどんな希望をお持ちでしょうか?
「殿様の試写室」管理人としては
今年も良い映画をいっぱい観たいと思っています。

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いろいろなことは起こりますが、
映画に浸る時間だけは別世界です。
今年もご一緒に映画の世界に遊びましょう。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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2017年元旦


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by Mtonosama | 2017-01-01 08:09 | 映画 | Comments(11)

三毛猫ひかちゃん

-49-


あたし、ひかちゃん。

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なによ。
窓越しに写してんじゃないわよ。
そんなことしてる暇があったらお掃除でもしなさいよ。


あらら・・・
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古いアルバムのところでゴソゴソしてると思ったら――
お見苦しいものをお見せしちゃダメよ。
も~、昭和の子どもはパンツ丸出しなんだから。

あの~、膝にかさぶた作って犬の頭を抱えこんでいるのが飼い主なの。
で、その隣の下駄をはいた小さいのが
あたしの天敵で恐怖の爪切り魔人こと飼い主の妹よ。

わんこはいかにも雑種っていう体つきだけど
眼はバンビみたいでしょ?
エリさんっていうのよ。

飼い主は、エリさんがいつやって来たかは憶えていないって言ってるから、
飼い主のうんと小さい時に来たんだと思うわ。
とってもお利口だったんだって。
ただ、雷が大っ嫌いでゴロゴロ鳴り始めると
飼い主達がいる二階のお部屋まで逃げてきたそうよ。

でもね、飼い主が中学生になった頃、
黙っておうちを出て、そのまま帰ってこなかったの。
きっと一人で虹の橋を渡って行っちゃったのね。

あ、いけない・・・
泣けてきちゃった。
強いあたしがこんなじゃいけないわね。

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急いで涙をぬぐって
ついでに毛づくろいするわ。
セッセセッセ、イソイソ、ナメナメ

なんか飼い主が映画ベスト10を出したらしいけど、
あたしも今年のトップニュースを発表しちゃうわね。

実はね。
某局の動物番組からあたしに出演依頼があったの。
飼い主ったら、すぐにOKして、
お友達やお仕事関係の人にまで言いふらしたのよ。
あたしは一言も良いなんて言ってないのに。

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あのね、
あたし、ちっちゃい頃ね、
大声を出して夫の人に怒っている飼い主の背中に飛びついたり、
腰に手を当てて怒鳴ってる飼い主のふくらはぎに爪を立てて注意してあげてたことがあるの。
三毛猫ひかちゃん -8- http://mtonosama.exblog.jp/20519856/

テレビの人はそこを見て、
あたしに出演を依頼したって訳なのよ。

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あたし、おねえさんだから
もう飼い主の背中に飛びついたりしないのよね。
でも、TVの人はそういうところが撮影したいんだって。

そこで、
飼い主は、ハタと気づいたの。
もしかして、その撮影って飼い主が怒鳴らないと成立しないんじゃないかって。
あの人がいくら考えなしでもそれはまずい、と思ったらしいわ。
だって全国のお茶の間に自分が怒鳴ってるところが流れる訳でしょ。
で、「顔出しNGってことで」と要求したの。

そして、待たされること一ヶ月。
結論?
ええ、そうなの。
「あの件はなかったことで」ってことで幕引きよ。

もしかしたら、あたしもふてニャンみたいにTVデビューかと思ったんだけどな。

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TV映えする顔だと思わない?

そんなこんなで2016年も暮れていくわ。
皆さま、今年もあたしのところに訪ねてくださってありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えくださいね。

ひかり


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by Mtonosama | 2016-12-31 06:14 | 映画 | Comments(13)

2016 BEST10 OF
殿様の試写室

-6-

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ふ、ふ、
なんたってあたしが出てこないことには
この試写室も年が越せないってことよ。

あたし?
あたしは今日発表になるという
ベスト1には全然関係ないわ。

でも、行くわよ!

2016年の第1位は
これよ!


1位

ヒトラーの忘れもの
LAND OF MINE

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第二次世界大戦後にデンマークに置き去りにされた
ドイツの少年兵たちを描いた作品です。
デンマークの人たちですらあまり知らなかった史実を
デンマーク出身のマーリン・サントフリート監督が映画化しました。

主人公はまだ子ども子どもした少年兵たち。
でも、彼らはドイツ軍。
デンマークに残留させられた彼らは
戦時中、ナチスドイツが埋めていった
150万個もの地雷を除去する任務が課せられていたのです。

デンマークに駐屯した20万人のドイツ将兵の内19万人程は
1945年6月までに武装解除され、ドイツに戻されていました。
しかし、少年兵を含む1万人を超える兵士は「捨てられた敵国人」として
兵籍を外され、デンマークに残っていたのでした。

地雷の知識など持っていない少年兵たち。
付け焼刃の知識で埋められた地雷を探り、その雷管を外す。
思わぬ事故で爆死する少年もいました。

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ユトランド半島沿岸の白い砂と青い海。
美しい舞台を背景に
過酷な任務につけられたまだあどけないような少年兵たち。

美しい海岸とおぞましい地雷。
この対比に肌が粟立ち、少年たちの置かれた状況に心が寄っていきます。
ナチスなのに・・・

少年兵たちの監視役にあたったデンマーク軍の軍曹の心が
敵から親、兄への気持ちに変わっていく様子に
そうでしょ?そうでしょ?
と頻りにうなづいていたとのです。

そして、感動のラストシーン。
2016年のBEST1として、ぜひぜひご覧いただきたい一本です。

本作は当試写室で12月に上映しました。
http://mtonosama.exblog.jp/27212109/ http://mtonosama.exblog.jp/27255579/

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by Mtonosama | 2016-12-30 06:13 | 映画 | Comments(8)

2016 BEST10 OF
殿様の試写室

-5-

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え~っと、どこだったっけ・・・
杭州だったか?
蘇州だったか?
もう何年も前のことで、忘れてしまいました。
すいません。
これも映画とは関係ありません。

今日は2位へ行きます。


2位

手紙は憶えている
Remember

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いやはや、実に驚天動地なミステリーでありました。
鬼才アトム・エゴヤン監督作品です。
しかし、本作で脚本家デビューを果たした
ベンジャミン・オーガストの名も特記すべきでしょう。
1979年生まれの37歳。
よくこんな凄い話を考えたものです。

70年前、アウシュヴィッツで家族を殺された90歳の老人。
老人ホームに暮らす彼は、数日前に妻を亡くしてから、
認知症が更にひどくなり、
毎朝起きるたびに亡くなった妻の名を叫びます。
妻が死んだことすら忘れてしまいました。

そんなおじいさんが、家族を殺したナチスを探すため、老人ホームを脱出しました。
捜索の手掛かりは
同じ老人ホームに住み、
同じ過去を持つ老人が書いてくれた1通の手紙だけです。

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こんなにネタバレしたって絶対にラストは想像もつきませんからね。

クリストファー・プラマーの爺様ぶりにはびっくりしましたが、
決してそれだけではないハラハラな展開。
ひと眠りするとそれまでのことを忘れてしまう認知症の老人が
70年前の犯人捜索の旅に出るということだけでもドキドキ。

♪My Favorite Things♪
ではなく、
My Favorite Filmsのひとつ『サウンド・オブ・ミュージック』の
トラップ大佐ことクリストファー・プラマーが主演しました。

いやあ、ホントにすごい映画でした。

もしご覧になっていない方がいらしたら絶対観てほしい作品です。
まだDVDになっていないかもしれませんが。

本作は当試写室で10月に上映しました。
http://mtonosama.exblog.jp/26436172/ http://mtonosama.exblog.jp/26487596/

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by Mtonosama | 2016-12-29 06:36 | 映画 | Comments(2)

2016 BEST10 OF
殿様の試写室
-4-

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エディンバラ城内にある軍用犬のお墓。
“CEMETARY FOR SOLDIERS’DOGS”とありました。

『天使の分け前』(’13 ケン・ローチ監督)にもエディンバラ城は出てきましたよね。
あ、そうそう『ワン・デイ 23年のラブストーリー』(’12 ロネ・シェルフィグ監督)
にも出てきた!
アン・ハサウェイ可愛かったです。

あ、すいません。
今日の映画はエディンバラではなく、チベットです。

行きます。



第3位

ラサへの歩き方 ~祈りの2400km~
Paths of the soul

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いつも言っていますが、チベットが好きです。
チベットのものすごい自然に圧倒されます。

BS3で女優さんやタレントさんが
トレッキングするドキュメンタリーをやっていたことがあります。
あれって必ず最後に彼女たちべソベソ泣いていたじゃないですか。
あれが嫌いで、嫌いで―――
「泣くなよ」と毒づいていました。
(あ、ほら、高校時代は山岳部だったもので)

ところが、
自分がチベットや四川省の山々を見た時、自然に涙が流れていました。
崇高、厳かというのはこの山々のためにあるような言葉です。

『ラサへの歩き方』は中国四川省国境に近いチベットの小さな村から
聖地ラサを経てインドに近いカイラス山までの2400kmの道のりを
巡礼する村人たちの道中を描いた壮大なロードムービーです。
究極のロードムービーと言ってもいいでしょう。

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北京の胡同を舞台にした『こころの湯』(‘99)
『胡同のひまわり』(‘05)のチャン・ヤン監督の作品ですが、
最初、中国人監督によるチベット映画と知って
ちょっと疑わしく思ってしまいました。
だって、ダライ・ラマやチベット仏教を目の敵にする中国ですよ。
ご都合主義の映画になっているんじゃないかな、と心配したんです。

『こころの湯』も『胡同のひまわり』も
たしかに人情味あふれる映画でした。
登場するのは良い人ばっかりでしたしね。

でも、五体投地でシャクトリムシのように進む農民たちの姿を撮影した本作から
チャン・ヤン監督の大きな変化を見てとることができました。

感動作です。

当試写室では7月に上映しました。
http://mtonosama.exblog.jp/25448626/ http://mtonosama.exblog.jp/25459677/

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by Mtonosama | 2016-12-28 06:00 | 映画 | Comments(2)

2016 BEST10 OF
殿様の試写室
-3-

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ロンドンの交差点付近って
なんでこんな風にギザギザになっているんでしょうね。

調べてみたら、そのまんまでした。
「交差点が近いですよ」って印なんですって(^-^;

映画?
映画には関係ないけれど
ビートルズが縦列行進で歩いたアビーロードの近くです。

えっと、
もう数年前に行った写真を懐かしがっていないで
今日は5位と4位に行きます。



5位

歌声にのった少年
Ya Tayr El Tayer

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亡き姉との約束を果たすために
紛争の地ガザ地区から脱出し、
世界的な歌手になるという夢を叶えた少年の実話です。

7位になった『オマールの壁』のハニ・アブ・アサド監督作品。

ガザの厳しい現実は相変わらずですが、
厳しいばかりでは
パレスチナ人も監督も観客もつらくなります。
ストレスもたまります。
パレスチナにだって美しい話や感動的な物語があっていいはず。
歌の大好きな少年が夢をかなえる映画があってもいいですよね。
あのシビアな作品をつくっていたハニ・アブ・アサド監督が
ムハンマド・アッサーフという実在の歌手をモデルに
明るい希望を与えてくれる映画を作りました。

『オマールの壁』でパレスチナの直面する状況に
ショックを受けた後に本作を観たので、
ハニ・アブ・アサド監督の嬉しい心変わりに少なからずホッとしました。

早く彼らの上に平和が訪れますように。

本作は9月に当試写室で上映しました。
http://mtonosama.exblog.jp/25875837/ http://mtonosama.exblog.jp/25925896/



4位

ある戦争
KRIGEN

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アフガニスタンの紛争地域で
市民を守る任務を背負ったデンマークの治安部隊。
殺したくないのに殺し、死にたくないのに殺されることが
日常となった世界にいる兵士たちです。

映画に登場するのは
戦場、
夫の留守中、幼い子供たちを守り、
日々の生活に奮闘する妻が暮らすデンマークの一都市、
そして、法廷だけです。

しかし、この緊張感と
兵士や家族の懊悩が
観客に鋭く突き刺さる映画でした。

だって、このデンマークの部隊長の抱えた問題は
日本の自衛隊員やその家族が直面するものでもあるんですよね。

本作は10月に当試写室で上映しました。
http://mtonosama.exblog.jp/26117565/ http://mtonosama.exblog.jp/26170250/

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by Mtonosama | 2016-12-27 05:43 | 映画 | Comments(0)

2016 BEST10 OF
殿様の試写室
-2-

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函館・八幡坂。
その昔チャーミーグリーンのCMで
仲良し老夫婦がお手々をつないで歩いた坂です。

え、映画となんか関係があるかって?
すいません。全然関係ありません。

さあ、今日は7位と6位にいきます。



7位 

オマールの壁
OMAR

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2005年の『パラダイス・ナウ』で自爆攻撃に向う若者たちを描き
ゴールデングローブ賞外国語映画賞を受賞、
アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたハニ・アブ・アサド監督。

『オマールの壁』は分離壁によって囲まれたパレスチナの今を生きる若者たちを描き出し
カンヌ国際映画祭を始め、多くの映画祭で賞讃され、
再び、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされました。

シリアにおけるアレッポの惨状。
そして8mもの壁で生活圏を分断されるパレスチナの現状。
眼を背けていることは罪悪だと思わせる作品でした。

当試写室では4月に上映しました。
http://mtonosama.exblog.jp/25120005/ http://mtonosama.exblog.jp/25127939/


6位

フランス組曲
Suite Française

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優雅で悲しく、美しい恋物語であり、戦争映画であり、
人はどう生きるべきかを描いた作品であります。
純粋に感動し、心が顫えた映画でした。
いまBEST10を選ぶにあたり、また、映画を観た時の感動を思い出しています。

映画も素晴らしかったのですが、原作者の運命に胸がつまりました。
作者イレーヌ・ネミロフスキーは1903年キエフ生まれのユダヤ人。
1918年ロシア革命を逃れ、一家でフランスに移住。
1929年に発表した長編第1作「ダヴィッド・ゴルデル」が映画化され、
以後数々の作品を著し、一躍ベストセラー作家になりましたが、
作家として絶頂期にあった39年、第二次世界大戦が勃発。
ユダヤ人ゆえ出版活動も禁じられ、夫と幼い2人の娘と共に
ブルゴーニュ地方の田舎町で疎開生活を送りましたが、
1942年7月フランス憲兵隊によって捕えられ、同年アウシュビッツで死去。
妻の救出を試みた夫も10月に捕えられ、妻と同じ運命を辿りました。
2人の娘は逃亡の末、生き延び、母の形見のトランクを守り抜き、
父と別れる時に託されたそのトランクには
ノートにびっしり綴られた小説の原稿が入っていました。
本作はそれを映画化したものでした。

人生と歴史の交錯に思いっきり泣いてください。

当試写室では1月に上映しました。
http://mtonosama.exblog.jp/24834508/ http://mtonosama.exblog.jp/24844234/

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by Mtonosama | 2016-12-26 05:52 | 映画 | Comments(6)

聖杯たちの騎士
-2-

Knight of Cups

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(C)2014 Dogwood Pictures, LLC


「聖杯たちの騎士」というのは
タロット占いで使うカードです。

聖杯たちの騎士
ナイト(Knight:騎士)のカードは前途有望な働き盛りで、
組織内の人々を力強く引張り、守ってくれる若きリーダー的な人物を意味します。
持ち前のチャレンジ精神で、夢や目標に向かって突き進む人物でもあります。
四大元素である火土風水の『風』に属します。
正位置の聖杯のナイトは、周囲の人への配慮が行き届き、
多くの人から慕われますので、大きな影響力を持つことを暗示しています。
また、逆位置の聖杯のナイトは、感情に流され、
優柔不断で判断を誤ることを暗示しています。
https://astrology.neoluxuk.com/tarot/index.php/Cat1No/B200/Cat2No/200/Cat3No/112/

タロット占いを知らないとこんなタイトルがついていても
一体全体なんのことやらです。
正位置、逆位置ねえ。
占いにも人生にも裏と表があるのでしょうか。

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ストーリー
サンタモニカにやってきたリックは脚本家として活躍していた。
華やかなセレブの世界に浸りながらも
どこかへ行きたいと願うリックは6人の女性と出会うのだが―――

パーティに出席しながらも、自分の置かれた場所に疑問を抱き続けるリック。
その席で奔放な女性デラと出会った。
ある日、初めてハリウッドの超大作映画を依頼されたリックは
その高額なギャラに惹かれ、自らの信念とは違うが引き受けることに。
そんな彼に「違う生き方があるはずよ」と告げて、去っていくデラだった。

弟が自殺し、リックの家庭は崩壊していた。
父は罪の意識に苦しみ、
もう一人の弟バリーは悲しみを乗り越えることができず、落魄したまま。
LAに引っ越してきたバリーを立ち直らせようと奔走するリック。
その頃、妻のナンシーとの関係も破綻。
医師であるナンシーとの間にはすれ違いも多かったが、深く愛し合ってもいた。
だが、いつしかリックは刺激に満ちた世界に呑み込まれていたのだ。

モデルのヘレンに会ったのはセレブ達の集まるパーティの会場だった。
東洋的なヘレンの放つオーラに惹きつけられるリック。
そんな彼に「あなたの行くべき場所は他にある」
と予言のような言葉を投げかけるヘレン。

ある晩、ステージで踊るポールダンサーのカレンから
「あなたの周りに闇が見える」と宣告されるリック。
彼女は世界の秘密を知っているといい、
自分が発見したという人生の真実をリックに教えてくれた。
彼女に励まされ、自分はどこへでも自由に行けることに気付くリックだったが、
肝心の道は一体どこにあるのか―――

一歩踏み出したリック。
そして、彼は激しい恋に落ちる。
エリザベス。
夫のいる女性。
愛をみつけたら迷ってはいけないと信じる彼女にとってリックとの愛が全てだった。
リックもエリザベスこそ運命の女性と信じ、結婚を申し込む。
だが、思わぬトラブルが二人に降りかかった。
リックはふたたび彷徨い、最後かもしれない女性と出会う……

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セレブの恋愛ごっこ?
何をいまさら、と思いました。
ロスアンゼルスの大邸宅。映画界のセレブリティのパーティ・・・
嫌というほど観てきた世界ではありませんか。
(あ、映画の中で、ですけど)

ちょっと腹が立ちました。
でも、6人の女ということに何か意味があるのかもしれません。

そうしたら、以下のような記事をみつけました。
6という数字にはこんな意味があるそうです。

6、恋人、太陽神から分離した人間、△+▽、ヘクサグラム、水と火の合体、優柔不断、人間的な意識、迷い、相互性、協力、美、六道輪廻、神に成れない人間の世界、獣
http://xuzu0911.exblog.jp/20635806

リックをこれにあてはめてみれば
優柔不断
迷い
ってことでしょうか。

現代の彷徨い人リックの訪れた荒野には
墓標のように無数の風力発電機が回っていました。

満ち足りるということを知らない人間の性(さが)。
リックの彷徨におつきあいするのはちょっと疲れました。





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聖杯たちの騎士
脚本・監督/テレンス・マリック、撮影/エマニュエル・ルベッキ
出演
クリスチャン・ベイル/リック、ケイト・ブランシェット/ナンシー、ナタリー・ポートマン/エリザベス、ブライアン・デネヒー/ジョセフ、アントニオ・バンデラス/トニオ、ウェス・ベントリー/バリー、テリーサ・パーマー/カレン、フリーダ・ピント/ヘレン、イモージェン・プーツ/デラ
12月23日(金)ヒューマントラスト渋谷ほかにてロードショー
2015年、アメリカ、118分、配給/東京テアトル、http://seihai-kishi.jp/

by Mtonosama | 2016-12-22 06:10 | 映画 | Comments(6)