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殿様の試写室

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殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

<   2010年 02月 ( 9 )   > この月の画像一覧

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(C)2009 The Weinstein Company. All Rights Reserved.

久々にゴージャスな映画を観ました!
「ナインNINE」。ミュージカルです。
ええ、そりゃ殿だってミュージカルを観ます。
なんたって、お気に入りの映画は「サウンド・オブ・ミュージック」ってくらいですから。

「ナイン」は1982年ブロードウェイ初演で同年のトニー賞5部門を受賞した
ブロードウェイ・ミュージカルです。
2003年のリバイバル上演ではアントニオ・バンデラス(彼もゴージャスですネ)を主演に
再びトニー賞を受賞しました。

しかし、この「ナイン」、そもそもの大本はフェデリコ・フェリーニ監督の映画「8 1/2」(‘63)なんです。

「8 1/2」がミュージカルだとこうなるか、と違和感を覚えなくもありませんが
8 1/2プラス1/2で9になった分、違った作品になったと考えればいいのでしょうか。
増えた分の1/2は歌や踊りというわけですね。
もちろん、本家「8 1/2」の背景に流れるニーノ・ロータの調べを忘れることはできません。

ブロードウェイ版「ナイン」の音楽と作詞を担当したモーリー・イェストン
彼は10代の頃、「8 1/2」を観ていたく感激。
おとなになっても、その感動を忘れることができず
「8 1/2」をミュージカルとして構想し、ローマでフェリーニとじかに会ってきたそうですよ。

「8 1/2」を観た頃の殿はお子ちゃまだったので「ようわからんなぁ」と思いながら鑑賞しました。
フェリーニ自身も映画の主人公のグイドも、女性がいなければ生きてはいけないという
典型的なイタリア男。
女と見れば“Oh,mamma mia!”と母親に甘える幼児のごとく
少年がカブトムシを愛するごとく、あるいは、汽車模型に執着するごとく
美しい女性を追い回すわけですから
日本の素直なお子ちゃま(はい、殿のことです)に理解できなかったのも仕方ありません。

監督は「シカゴ」のロブ・マーシャル。見せ場はたっぷり。
そして、なんともゴージャスな女優陣。
それも、まあ、ものすごい人ばかりです。

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http://heartattack507.blog84.fc2.com/blog-entry-1568.html

まずは主人公グイドのママを演じるソフィア・ローレン。
「あなたは魔女?」と訊きたくなるほど最盛期と変わらぬグラマラスなナイスバディと美貌。
とてもとてもおん年75歳には見えません。

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http://heartattack507.blog84.fc2.com/blog-entry-1568.html

そして、夫のある身でありながら、主人公グイドと腐れ縁ともいえる愛人関係を続けるカルラを演じるのが、今や絶好調のペネロペ・クルス。彼女のダンスは見ものです。
超セクシーな全開脚。さすが幼い頃からクラシックバレエを学んだだけのことはありますねぇ。

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http://heartattack507.blog84.fc2.com/blog-entry-1568.html

グイドを愛しながら、翻弄される妻ルイザ――「8 1/2」ではアヌーク・エ―メが演じた役どころです――は気品あふれるマリオン・コティヤール。「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」(‘07)でピアフを演じた女優。品があって素敵でした。

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http://heartattack507.blog84.fc2.com/blog-entry-1568.html

映画監督であるグイドの作品の看板女優クラウディア役は二コール・キッドマン。
彼女のことはあらためて言うまでもありませんよね。

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http://heartattack507.blog84.fc2.com/blog-entry-1568.html

グイドを支える年長の友人リリーはジュディ・デンチ。
「恋におちたシェークスピア」でエリザベス女王を演じた名優です。
ソフィア・ローレンと同い年ですが、彼女は普通に歳を重ねています。
しかし、この貫録と存在感。「サウンド・オブ・ミュージック」でいえば、あの尼僧長という役どころです。

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http://heartattack507.blog84.fc2.com/blog-entry-1568.html

グイドを誘惑するVOGUE誌の記者ステファニーはケイト・ハドソン。
なんと、彼女、名コメディエンヌ、ゴールディ・ホーンの娘なんですって。

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http://heartattack507.blog84.fc2.com/blog-entry-1568.html

9歳のグイドに「いかに女を愛するか」を教え込んだ娼婦サラギーナ――-少年グイドに強烈な印象を残したキーパーソン―――はファーギー。

あらま、女優陣の紹介だけで、前編が終わってしまいました。

To be continued.

ナイン
監督/ロブ・マーシャル、脚本/マイケル・トルキン、アンソニー・ミンゲラ、作詞・作曲/モーリー・イェストン、原作戯曲/マリオ・フラッティ、原案/アーサー・コピット、原案舞台/ブロードウェイ・ミュージカル”NINE”、振付/ジョン・デルーカ、ロブ・マーシャル、楽曲/モーリー・イェストン、オリジナル・スコア/アンドレア・グエラ、音楽監修・指揮/ポール・ボーゲフ、オーケストレーション/ダグ・べスタ―マン
出演
ダニエル・デイ=ルイス/グイド・コンティーニ、マリオン・コティヤール/ルイザ・コンティーニ、ペネロペ・クルス/カルラ、ジュディ・デンチ/リリー、ファーギー/サラギーナ、ケイト・ハドソン/ステファニー、ニコール・キッドマン/クラウディア・ジェンセン、ソフィア・ローレン/ママ
3月19日(金)丸の内ピカデリー1他全国ロードショー
2009年、アメリカ映画、118分、配給:角川映画、松竹
公式サイト:http://www.nine-9.jp/


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by mtonosama | 2010-02-26 06:35 | Comments(10)
ウディ・アレンの夢と犯罪
 -2-

Cassandra’s Dream

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(c)2007 WOLVERINE PRODUCTIONS LIMITED.

カサンドラ―――すぐれた予言力を持ちながら、誰にも信じてもらえない予言者。
信じてもらえない予言など、なんの役に立ちましょう。
市民たちはカサンドラの警告を聞き入れず、トロイの木馬を市中にひきいれ
自ら滅亡へ陥ちて行ったのですから…

ストーリー

イアン・ブレイン(ユアン・マクレガー)は父親が営むロンドン南部のレストランで働きながら
バラ色の未来を夢見ていました。
カリフォルニアのホテル事業に投資し
その配当を元手にビジネスマンとして新たな人生を踏み出す――
それは、労働者階級の日常に満足できないイアンが思い描く夢でした。

弟テリー(コリン・ファレル)にもささやかな夢があります。
自動車修理工場に勤め、酒とギャンブルを楽しむ気楽な日々を送るテリーは
いつか恋人ケイト(サリー・ホーキンス)と一緒に暮らすための庭付き一戸建て住宅を
購入することを夢みていました。

性格も夢も正反対の兄弟ですが、仲の良い2人は格安で売りに出されていた
クルーザーをローンで共同購入します。
船にはカサンドラズ・ドリーム号と名付けました。
カサンドラズ・ドリームというのはテリーがドッグレースで大穴を当てた犬の名前。
しかし、その船は前の所有者が死亡したため売りに出されていたものでした。
そんな不吉なことなど意に介さないほど希望に燃えた2人は
素晴らしい初航海を満喫します。

まもなくイアンは運命的な出会いをします。
ドライブの帰途、車の故障で困っていたアンジェラ(ヘイリー・アトウェル)という若い女優を助け
お礼に彼女が出演する舞台に招待されたのです。
アンジェラの周囲には多くの男がとりまき、美しい彼女は光輝くようでした。
イアンはテリーの修理工場から借り出した高級車で彼女とデートします。
そして、とある港町のホテルでアンジェラと結ばれます。
イアンには前途洋々たる未来が待っていました。

《不吉》という名を持つカサンドラの手はまずテリーの肩を叩きます。

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テリーがマイホームの資金稼ぎのために手を出したギャンブルで
9万ポンドもの借金を作ってしまったのです。
テリーに泣きつかれたイアンはレストランの金庫から
金を持ち出して渡しますが、焼け石に水。

そのとき、現れた助け舟。
一族きっての大金持ち、美容関係の仕事を手広く展開する叔父のハワード(トム・ウィルキンソン)です。
叔父なら、テリーの借金も、イアンのホテル投資の資金も、払ってくれる――
ところが、その叔父からとんでもない交換条件が切り出されました。
「マーティン・バーンズという男を処分してくれ」

近々、伯父の財団に税務調査が入り、以前の同僚であるマーティン・バーンズの証言によって
叔父の行ってきた違法行為が暴露されるというのです。
それは叔父の破滅を意味していました。

悩みぬく兄弟。2人の出した結論とは…


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「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである」
――「アンナ・カレー二ナ」(トルストイ著)の有名な一節です。

ウディ・アレン特有のせっかちな語り口はかなり抑制されてはいるものの
御大ウディの持ち味なのでしょう。ワンシーン、ワンシーンを畳み掛けるように展開していきます。
そんなウディ・アレン号に揺られながら
本作を楽しんでいる内にふと心に浮かんだのが上の一節でした。

夢見るときはとりどりでも、夢が壊れるときは皆同じなのかもしれないな
と本家アンナ・カレー二ナとは少し違う警句を思いついた殿です。

The End.

ウディ・アレンの夢と犯罪
監督・脚本/ウディ・アレン
出演
ユアン・マクレガー/イアン、コリン・ファレル/テリー、ヘイリー・アトウェル/アンジェラ、サリー・ホーキンス/ケイト、トム・ウィルキンソン/ハワード、フィル・デイヴィス/マーティン・バーン、ジョン・ベンフィールド/イアンとテリーの父親、クレア・ヒギンス/イアンとテリーの母親
2007、イギリス、108分、提供:ニューセレクト、配給:アルバトロス・フィルム
3月20日より恵比寿ガーデンシネマほか全国順次ロードショー
www.yume-hanzai-movie.com


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by mtonosama | 2010-02-23 05:25 | Comments(10)
ウディ・アレンの夢と犯罪
 -1-

Cassandra’s Dream

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(c)2007 WOLVERINE PRODUCTIONS LIMITED.

また、ウディ・アレン?
そう思われる方、多いと思います。
74歳になる今も1年に1本の映画を撮り続けている多作の監督ですものね。
当試写室でも昨年7月「それでも恋するバルセロナ」を上映したばかりです。

映画に、おしゃべりなものとそうでないものがあるとしたら、
ウディの作品は確実におしゃべりです。それも、超早口の。
そこがイヤという方は結構いらっしゃるのではないでしょうか?
実は殿もそうです。

しかし、今回の「ウディ・アレンの夢と犯罪」は比較的もの静かな作品
(それでも「海の沈黙」よりはにぎやかです。もちろん)。
ロンドン近郊のヨットハーバーや
薄曇りの空、それを映し込んだ鈍色の海
カサンドラズ・ドリーム号という名の帆をおろしたクルーザー。
悲劇的な終末をなんとなく予測させるようなファーストシーンです。


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ユアン・マクレガーとコリン・ファレルの渋さも
本作を従来のウディ作品と差別化する要因でしょうか。

ユアン・マクレガーはスコットランド出身
コリン・ファレルはアイルランド出身ということもあり
北国の重厚さというか、どこか不器用だけど一生懸命というか
NYのおしゃれで、インテリっぽいんだけど、なんか軽いノリとは違った雰囲気を漂わせます。
良いなぁ。ロンドン。
そうそう、本作は「マッチポイント」「タロットカード殺人事件」に続く
ロンドン3部作の締めくくりということです。
普段の饒舌さが少し影をひそめた、ウディらしくない作品にしあがっていますよ。

邦題では「ウディ・アレンの夢と犯罪」という符号みたいなタイトルになっていますが
原題は”Cassandra’s Dream”。題名からして悲劇的です。
カサンドラというのはギリシア神話に登場する予言者で、まさに悲劇の王女。
その「カサンドラの夢」というのですから、これは大いなる悲劇を予感させます。
(しかし、ヨットの名前にこのような縁起の悪い名前をつける、というのも不思議です)

カッサンドラー(希:Κασσάνδρα)は、ギリシア神話に登場するトロイアの王女。
悲劇の予言者として知られる。プリアモス王とヘカベーとの間に生まれた。
トロイアの英雄ヘクトールと「パリスの審判」で知られトロイアに戦乱と滅亡をもたらしたパリスを兄に持つ。
同じく予言能力を持つヘレノスとは双子だという。
アポローンに愛され、予言能力を授かったカッサンドラー。
しかし、その力を授かった瞬間
アポローンの愛が冷めて自分を捨て去る未来が見えてしまったため、彼の愛を拒絶してしまう。
そのため、カッサンドラーの予言は
誰にも信じられることのないように運命づけられてしまったという。

カッサンドラーは、パリスがヘレネーをさらってきたときも
トロイアの木馬を市民が市内に運び込もうとしたときも
これらが破滅につながることを予言して抗議したが、誰も信じなかった。
トロイア陥落の際、小アイアースにアテーナーの神殿の中で陵辱されたカッサンドラ。
小アイアースは、これによってアテーナーの怒りを買い
ギリシアへの航海の途中で溺死させられた。
カッサンドラーはアガメムノーンの戦利品となり、ミュケーナイにつれてゆかれ
アガメムノーンと共に、アガメムノーンの妻クリュタイムネーストラーの手にかかり
命を落とした。
これにちなんで、イタリア語では日常の会話で「カッサンドラー」は
「不吉、破局」といった意味を持たせて使う。(Wikipediaより)

と、カサンドラまでが、登場したところで、おあとは後編に続きます。

To be continued.

ウディ・アレンの夢と犯罪
監督・脚本/ウディ・アレン
出演
ユアン・マクレガー/イアン、コリン・ファレル/テリー、ヘイリー・アトウェル/アンジェラ、サリー・ホーキンス/ケイト、トム・ウィルキンソン/ハワード、フィル・デイヴィス/マーティン・バーン、ジョン・ベンフィールド/イアンとテリーの父親、クレア・ヒギンス/イアンとテリーの母親
2007、イギリス、108分、提供:ニューセレクト、配給:アルバトロス・フィルム
3月20日より恵比寿ガーデンシネマほか全国順次ロードショー
www.yume-hanzai-movie.com


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by mtonosama | 2010-02-20 06:30 | Comments(8)
おんなのまつり -2-

Femmes@Tokyo
ファム@トウキョウ


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© 2009 Sombrero Films – France 3 cinema – Filmo

当試写室には珍しいお知らせをしていますが、ここは間違いなく殿様の試写室です。

前回は映画以外に、日仏女性作家たちのフォーラムやアートイベントや
音楽イベントなどもお知らせしましたが、やはり殿の本筋は映画ということで
今回は映画情報をもう少し詳しくお知らせしますね。

フランス映画特別上映
 (於:日経ホール)

今回の映画特別上映では、2008年カンヌ映画祭でニュープリントが上映された伝説的な名作
「歴史は女で作られる」など、計6本の映画を一挙公開。

「歴史は女で作られる」特別上映を記念し、
シネマテーク・フランセーズのディレクター、セルジュ・トゥビアナ氏の講演会が開催されます。
さらに新作「隠された日記~母たち、娘たち~(仮題)」のプレミア上映のため
スペシャルゲストとしてカトリーヌ・ドヌーヴが来日!!

な、なんとカトリーヌ・ドヌーヴが来場するというこのイベント!
彼女の尊顔を拝する機会はそうそうありませぬゆえ
この機会にぜひお会いしたいものでございます。

「隠された日記〜母たち、娘たち〜(仮)」Mères et filles
カナダで働いている30歳のオドレイ。妊娠したのだが、出産の決意ができないまま
久しぶりの休暇で故郷フランスの小さな町の海辺の家に帰ってきた。
ある日、亡くなった祖父の家の食器棚から祖母ルイーズの日記を発見する。
祖母は50年前、子どもたち――オドレイの母マルティーヌと弟――を捨て
家を出てしまったのだ。
その後、医者になった母マルティーヌは祖母ルイーズのことを娘オドレイにも
決して語らない。
半世紀という歳月の中で、ルイーズ、マルティーヌ、オドレイという3世代の
女たちの生き方、自由について描かれる。
日記に記されたある事実とは…。

監督/ジュリー・ロープ・キュルヴァル 
出演/カトリーヌ・ドヌーヴ、マリナ・ハンズ、マリ=ジョゼ・クローズ
2010年、全国順次公開予定、104分、配給:アルシネテラン


「昼顔」Belle de jour 
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http://www.fab-reco.com/swinging60s/film/french/french.htm
戦前に発表されて問題となったジョゼフ・ケッセルの原作を
スペインの巨匠ルイス・ブニュエルが脚色、監督した作品。
数ある主演作の中でもドヌーヴが最も気に入っているもの。
なにひとつ不満のない生活を送っている人妻セブリーヌだが
自らの肉体の奥深くにひそむ得体のしれない力に抗しきれない。
やがて、昼間だけ、見知らぬ男たちと関係を持つようになる…

監督/ルイス・ブニュエル
主演/カトリーヌ・ドヌーヴ
1966年公開、100分、提供:コムストック・グループ


「歴史は女でつくられる」Lola Montes

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(C)Films du Jeudi/Films de la Pleiade

原題のロラ・モンテス(1818~61)はスコットランドで生まれた舞姫。
バイエルンの王ルードヴィッヒ1世の寵姫となり、数奇な運命をたどった。
ルードヴィッヒ1世もまた彼女とのスキャンダルが原因で1848年退位している。
彼女は “クルチザンヌ”(高級娼婦)。
椿姫として知られるマリ・デュプレッシとも親交があった。
本作はマックス・オフュルス監督最後の作品。
1955年の封切り時、フランスでも日本でも
一部の批評家のみの絶賛で終わった幻の映画。
2008年、新しいコピーの復元に成功した。

監督/マックス・オフュルス
主演/マルティーヌ・キャロル
110分、カラー、シネマテーク・フランセーズ所蔵プリント


「突然炎のごとく」Jules et Jim 
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http://www.fab-reco.com/swinging60s/film/french/french.htm
時代は第1次世界大戦のころ。
オーストリア人青年ジュールとフランス人青年ジムが知り合い、親友になる。
この2人の青年に同時に愛されたカトリーヌ。
彼女の自由奔放な生き方を描いた名作である。
カトリーヌを演じたジャンヌ・モローの歌う「つむじ風」は映像とともに
そのメロディで観客を魅了した。



監督/フランソワ・トリュフォー
主演/ジャンヌ・モロー
1961年公開、107分、モノクロ、提供:角川映画


「女と男のいる舗道」Vivre sa vie
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女優になりたくてパリにやってきたレコード店の店員ナナは下宿代が払えず
やがて、身体を売るようになる。
ひも以外の男を愛してしまったナナは他の買収業者に売り飛ばされることに。
その相談の最中、ギャング間の争いに巻き込まれ、
流れ弾を受けた彼女は舗道に斃れる…
ジャン・リュック・ゴダールの長編4作目。

監督:ジャン=リュック・ゴダール
主演:アンナ・カリーナ
1962年公開、80分、モノクロ、シネマテーク・フランセーズ所蔵プリント


「カミーユ・クローデル」Camille Claudel 
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カミーユ・クローデル(1864~1943)は彫刻に才能を持つ女性。
ロダンの弟子となり、やがて愛人となる。
だが、あまりにも激しいロダンへの愛ゆえに心に傷を負い
死ぬまで病院に閉じ込められる。
そうした経緯とその時代に女性が芸術家として自立することが
いかに困難であったかを描いた作品。
監督と主演のイザベル・アジャーニはかつて愛し合い、子どもをもうけた間柄。
ふたりの愛が終わったとき、この名作が生まれた。

監督:ブルーノ・ニュイッテン
主演:イザベル・アジャーニ
1988年公開、175分、シネマテーク・フランセーズ所蔵プリント


2月28日
10:00-10:10
司会開会挨拶
解説:秦早穂子
10:10-11:57
Jules et Jim 「突然炎のごとく」1961
12:45-14:30
Mères et filles 「隠された日記~母たち、娘たち~(仮題)」2009
14:30-15:00
<トーク>カトリーヌ・ドヌーヴ
(聞き手:セルジュ・トゥビアナ) 日仏通訳あり
15:45-16:15
セルジュ・トゥビアナ講演 日仏通訳あり
(シネマテーク・フランセーズ・ディレクター)
16:15-18:05
Lola Montes 「歴史は女で作られる」1955
18:50-18:55 解説:秦早穂子
18:55-21:50
Camille Claudel 「カミーユ・クローデル」1988


3月1日
12:30-13:00
セルジュ・トゥビアナ講演 日仏通訳あり
(シネマテーク・フランセーズ・ディレクター)
13:00-14:50
Lola Montes 「歴史は女で作られる」1955
16:00-16:05 解説:秦早穂子
16:05-17:25
Vivre sa vie 「女と男のいる舗道」1962
19:00-20:40
Belle de jour 「昼顔」1966
20:40-21:10
<トーク>カトリーヌ・ドヌーヴ
(聞き手:セルジュ・トゥビアナ) 日仏通訳あり


≪チケットぴあ独占販売≫2月6日(土)午前10時より発売開始 0570-02-9999
購入方法:①チケットぴあ窓口、②電話予約後、店頭でお受取、③ファミリーマート、サークルK・サンクス
・パスポート(Pコード 461-604):一般6500円、学生・60才以上6000円
・前売1回券(Pコード 556-125):一般1300円、学生・60才以上1200円

問い合わせ
「Femmes@Tokyo」事務局
〒101-0061 千代田区三崎町3-1-8 天野ビル2F
TEL.03-5211-6883 FAX.03-5211-1408
e-mail:femmes@adnap.jp


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by mtonosama | 2010-02-17 07:05 | Comments(16)
おんなのまつり -1-
Femmes@Tokyo
ファム@トウキョウ 

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3月3日はひな祭り。
そして、3月8日は国連が制定した「国際女性の日」なのだそうです。

で、フランス大使館、Cultures France(仏文化交流機関)と日本経済新聞社は
3月8日を中心に2月27日から4月3日まで「Femmes@Tokyo ファム(フランス語で女性の意味)
@トウキョウ」を開催。

1月29日(金)には広尾の在日フランス大使館でその記者会見が行われました。 

「3月8日は国際女性の日として、1977年に国連が制定したもので、
フランスでは30年ほど前から公式な日として認められています。
日本でも女性が社会の中で大きな役割を果たすようになってきている現在、
3月8日をはさんでフランスと日本の出会いの場をつくるために<Femmes @ Tokyo>
を開催致します。
<Femmes @ Tokyo>ではテーマを4つに分けました。
文学・映画・ビジュアルアート・音楽です。
これらのイベントを通して、国際女性の日が日本でも知られるようになることを願っています」


とは、企画関係者を代表したフランス大使館文化参事官のアレクシー・ラメックさんの挨拶です。

ということで

1.日仏女性フォーラム

「おんなたちのダイアログ」 –わたしは見つめる、書く-
3月7日(日)、8日(月)、9日(火) 日経ホール
日本とフランスを代表する女性作家たちによるディスカッション

3月7日:マリー・ダリュセック、クリスティーヌ・アンゴー、
レオノーラ・ミラノ、シャンタル・トマ、小川洋子、
金原ひとみ、楊逸、荻野アンナ
3月8日:ロール・アドレル、津島佑子
3月9日:リディ・サルヴェール、江國香織

入場無料、WEB事前登録制(応募者多数の場合は抽選)
http:femmes.exhn.jp

2.「フランス映画特別上映」 カトリーヌ・ドヌーヴ来日決定!
-女たちの記憶 –わたしは愛する、生きる-
2月28日(日)、3月1日(月) 日経ホール

2月28日 
10:00 「突然炎のごとく」
12:45 「隠された日記~母たち、娘たち~(仮題)」
※上映後14:30-15:00 〈トーク〉カトリーヌ・ドヌ―ブ
16:15 「歴史は女でつくられる」 
※上映前15:45-16:15 シネマテーク・フランセーズのディレクター、セルジュ・トゥビアナ氏講演
18:55 「カミーユ・クローデル」

3月1日  
13:00 「歴史は女でつくられる」 
※上映前12:30-13:00 シネマテーク・フランセーズのディレクター、セルジュ・トゥビアナ氏講演
16:05  「女と男のいる舗道」 
19:00  「昼顔」 
※上映後20:40-21:10 〈トーク〉カトリーヌ・ドヌ―ブ

[チケット販売:ぴあにて2月6日(土)より一般発売]

3.アートイベント ティトゥアン・ラマズー展
-地球に生きる女性たち-
2月27日(土)~3月31日(水)
行幸地下ギャラリー(東京・丸の内)開放時間毎日6:00~0:30
日本経済新聞社東京本社2階 SPACE NIO(東京・大手町)
平日10:00~18:00のみ開館、入場無料

4.ヴァイオリンとトークの夕べ
-感性の目覚め-
4月3日(土)17:00~18:30 新丸ビル3階アトリウム
出演:森悠子(ヴァイオリン、長岡京室内アンサンブル 音楽監督)
    安紀ソリエール(ヴァイオリン、音楽とアートの館〈ラ・ロワンテーヌ〉芸術監督)
入場無料、WEB事前登録制(先着順)
http:femmes.exhn.jp


この他にも、各地でさまざまな関連イベントが開かれますので、
サクッとご紹介しますね。

東京

フランソワーズ・ジロー回顧展/3月4日(木)~30日(火)
於:シャネル・ネクサス・ホール(東京・銀座)www.chanel-ginza.com
[フランソワーズ・ジローはピカソが最も愛した女性であり、フランスの誇るアーティストです]

国際女性の日2010「国連公開シンポジウム」/3月8日(月)15:30~18:00
於:日経ホール

東京・春・音楽祭/3月14日(日)~4月10日(土)
於:東京文化会館ほかwww.tokyou-harusai.com

エルザ・ドルラン氏、オリヴィエ・ブラン講演会「17世紀フェミニズム作家/オランプ・ド・グージュについて」/3月14日(日)
於:東京日仏会館 www.mfj.gr.jp
[オランプ・ド・グージュ(1748~93)、リュミエールの時代を代表するフェミ二ズム作家。著書「女性および女性市民の権利宣言」]

フランス映画祭/3月18日(木)~22日(月・祝)
ゲスト・スター:ジェーン・バ―キン
「クリスマス・ストーリー(原題)」上映
監督/アルノー・デプレシャン
主演/カトリーヌ・ドヌーヴ
TOHOシネマズ 六本木ヒルズ

www.unifrance.jp/festival/

ドべ・ニャオレ(コートジボワールのシンガー)コンサート/3月21日(日)
於:東京日仏学院 www.institut.jp
[ドべ・ニャオレ:象牙海岸生まれ。アフリカ伝統音楽とモダンミュージックを融合したサウンド]

横浜

フランソワーズ・フォルニュロ後援会「スイスの作家アリス・リヴァーズについて」/3月6日(土)
於:横浜日仏会館 www.institut.jp
[アリス・リヴァーズ:1901年生まれのスイスのフェミニスト作家]

ジョルジュ・サンド講演会/3月
於:慶応義塾大学日吉キャンパス
[ジョルジュ・サンド:1804~76.文学、演劇の創作だけでなく、ファッションやその時代の風俗の先駆者としてフランス文化に影響を与えた]

ルイス・ブニュエル監督「欲望のあいまいな対象」(‘77)上映/4月24日(土)
於:横浜日仏会館 www.institut.jp
ルイス・ブニュエル監督32本目の作品。


仙台

馬渡裕子展覧会/3月1日(月)~31日(水)
於:フランス語・フランス文化センターアリアンス・フランセーズ仙台 http://alliancefrancaise-sendai.blogspot.com/

京都

ファム@キョートのオープニング講演会
スペシャルゲスト マリー・ダリュセック(作家)/3月9日(火)
於:関西日仏会館 www.ifjkansai.or.jp
[マリー・ダリュセック:1969年、フランスバスク地方・バイヨンヌ生まれ。著書「めす豚ものがたり」]

フランソワーズ・フォルニュロ後援会「スイスの作家アリス・リヴァーズについて」/3月11日(木)
於:関西日仏会館 www.ifjkansai.or.jp
アリス・リヴァーズ:1901年生まれのスイスのフェミニスト作家。

オリヴィエ・ブラン講演会「17世紀フェミニズム作家/オランプ・ド・グージュについて」/3月12日(金)
於:関西日仏会館 www.ifjkansai.or.jp
[オランプ・ド・グージュ(1748~93)、リュミエールの時代を代表するフェミ二ズム作家。著書「女性および女性市民の権利宣言」]

ダヴィード・テェブル監督「Histoire(s) d’Elle」上映/3月17日(水)
於:関西日仏会館 www.ifjkansai.or.jp
[雑誌「Elle」用に制作された若手フランス人監督ダヴィード・テェブルによつ2本のドキュメンタリーシリーズの1本。世界とフランスにおけるファッション養成機関の現実を描いた]

ダヴィード・テェブル監督「Histoire(s) d’Elle」上映/3月18日(木)
於:関西日仏会館 www.ifjkansai.or.jp


ほぼ日本全国展開のイベントですね。さあさあ、おんなのまつりだ!
お近くの方はおでかけください。

次回はフランス映画特別上映の詳細をお知らせします。

To be continued.

問い合わせ
「Femmes@Tokyo」事務局
〒101-0061 千代田区三崎町3-1-8 天野ビル2F
TEL.03-5211-6883 FAX.03-5211-1408
e-mail:femmes@adnap.jp


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by mtonosama | 2010-02-15 07:02 | Comments(6)
ランニング・オン・
エンプティ
-2-
RUNNING ON EMPTY

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                        (C)2009アムモ

―――停電の後―――

試写再開です。

       え?こういうことに…!?
       思わぬ展開に息を呑みつつ、エンドロール。
       と、明るくなった場内に姿を見せたのが佐向大監督でした。
       スクリーンの前で挨拶する監督も爽やかな方でした。

停電という特殊な状況と、監督挨拶といったハプニングもあり
しっかり上映時間80分プラス40分を楽しんだ殿です。

「ある、ある。こういうこと」と思ったり
あきれたり、笑ったり、「いい加減にしなさい」と怒ったり
監督の映画マジックにすっかり乗せられている内に
明らかになるヒデジとアザミの意外な関係と予想外な展開。

さて、ストーリーは?

ストーリー
バイトとバンド活動でなんとなく日々を過ごしているヒデジ。
バンドとはいっても、本当のところは、メンバーの前田やコウタと
つるんでいるだけのように見えます。
恋人のアザミはそんなヒデジにかなりウンザリ。
ヒデジくん、人は良さそうなんですけど。
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ヒデジの誕生日の朝、アザミはある計画を思いつきます。
それは誘拐…!
といっても、自分が借金取りに拉致されたことにしてヒデジを脅迫し
金をまきあげようという狂言誘拐です。
アザミとヒデジをよく知る筋トレ・ホリックの祐一の部屋に転がり込み
自分に好意を持つ田辺も巻き込んで誘拐大作戦の始まりです。

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ですが、逼迫感ゼロのヒデジ。
「明日までに50万円用意しろ」と脅迫電話を受けても、慌てず、騒がず。
一応、元バイト先のコンビニ店長に借金をあたってはみたものの
ヒデジのかつての勤務ぶりを思い出した店長をマジ切れさせ
中国人バイトにコンビニバイト倫理を教えられる始末。

アザミのイライラも沸点に。
怒りを爆発させたアザミの命令を受け、
パシリの田辺が本気を出してヒデジを恫喝します。
やっと走り出すヒデジ。
決して、足を向けようとしなかった実家へも走る…

喜ぶアザミを見て、筋トレ男・祐一が切れる…
狂言誘拐の結末は?
ヒデジが実家を遠ざけていた秘密とは?
ラストに向うにつれて、明らかになっていく彼らの関係とは?
秘密が明らかになっても彼らは走り続ける。
ラスト・ランニング・オン・エンプティ、最後の空回り…


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無数の星がちりばめられたような巨大プラントに沿って延々と全力疾走する
ヒデジとアザミの姿が印象的でした。

  一時、工場萌えって、はやりましたよね。今もはやっているのでしょうか?
工場萌え(こうじょうもえ)とは工場の景観を愛好する行為。日本において、コンビナートや工場の、夜間照明や煙突・配管・タンク群の、マッシヴな「構造美」を愛でる、工場観賞(工場鑑賞)を趣味とする人々が増えており、従来悪い景観とされていた工場に美を見出すムーヴメントがインターネットを通じて拡大した。(Wikipediaより)

そんな工場街をひた走るふたりの姿に
この映画の前半部分で、笑ったり
「もう、ヒデジはしょうがないんだから」とか
「アザミちゃん、ちょっとかわいいと思って男を手玉にとりすぎてんじゃない?」
と大人の余裕で見てた自分がぶっとんでしまいました。

ランニング・オン・エンプティ。

ふたりの行く手に待ち受けているものとはいったい…

不思議な文体を持った映画です。

The End.

ランニング・オン・エンプティ
監督・共同脚本・編集/佐向大、撮影/月永雄太、主題歌/ミサイルズ
出演
小林且弥/ヒデジ、みひろ/アザミ、大西信満/祐一、杉山彦々/田辺、角替和枝/ヒデジの母親、大杉漣/コンビニ店長、菅田俊/ヒデジの父親
2月20日(土)より、池袋シネマ・ロサにてレイトショー公開
2009年、80分、日本、配給/アムモ
公式サイト http://roe-movie.com/


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by mtonosama | 2010-02-12 06:26 | Comments(6)
ランニング・オン・
エンプティ
-1-
RUNNING ON EMPTY

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                   (C)2009アムモ

殿が出かける試写室は六本木、銀座、京橋といった場所にあります。
駅から試写室に向かう途中、信号待ちをしていると
バイク便のおにいさんが風を切って目の前を通り過ぎていったりします。
宅急便のおにいさんも荷物を載せた台車を押して小走りで駆けぬけますし
コンビニに立ち寄ればおねえさんが満面の笑みで応対してくれます。
爽やかできびきびした若い人たちです。

でも、ふっと気になってしまいます。
マニュアル通りに、きびきび走り、ニコニコ笑い、頭を下げて
あまりにも親切で、優しくし過ぎてて
つらくはないだろうか。

殿は心配です。
こんな世の中だし
10代、20代といったら、楽しいことも多いけど
悩みや不安もいっぱいの時代じゃないですか。
その笑顔はつくり笑いですよね。無理して爽やかさを装ってませんか?
当人たちにとっては余計なお世話かもしれませんが、気になってました。

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「ランニング・オン・エンプティ」で、マニュアルの背後にある
爽やかじゃなく、かっこよくもなく、かといってワルでもない
若い人たちの暮らしぶりを覗き見しちゃった気分です。

run on empty.「(人、組織などが)から回りをする」。

本作が商業映画監督デビュー作となる佐向大さん。
自主制作のロードムービー「まだ楽園」(‘06)が各方面から絶賛され
劇場公開されたという監督さんです。
死刑に立ち会う刑務官の心模様を描いた「休暇」(‘08)では
脚本家としても注目を浴びた39歳。
イケメンです。
なぜ、イケメンかどうか、わかるかって?

実は、この試写を見ている最中、停電が発生。
40分間、試写室が真っ暗になってしまいました。
もちろん、試写室は暗いところですが
スクリーンから映像も消えてしまったのです。
ありゃりゃ。いいところだったのに。
ヒデジとアザミはこれからどうなるんだろう?と思いをめぐらせながらも
暗闇に身を任せている内にウトウトしたりして
なかなかありえない至福のときを過ごしました。

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というところで、後編は「佐向大監督、現る!」の巻
いえ、ストーリーをご紹介します。

では、次回にお会いしましょう。

To be continued.

ランニング・オン・エンプティ
監督・共同脚本・編集/佐向大、撮影/月永雄太、主題歌/ミサイルズ
出演
小林且弥/ヒデジ、みひろ/アザミ、大西信満/祐一、杉山彦々/田辺、角替和枝/ヒデジの母親、大杉漣/コンビニ店長、菅田俊/ヒデジの父親
2月20日(土)より、池袋シネマ・ロサにてレイトショー公開
2009年、80分、日本、配給/アムモ
公式サイト http://roe-movie.com/


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by mtonosama | 2010-02-09 05:14 | Comments(9)
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(C)2006 FIDELITE FILMS - VIRTUAL FILMS - WILD BUNCH -FRANCE3CINEMA
-FRANCE2 CINEMA


さて、早速、前回の解答からいきましょう。
はい、そうです。江守徹さんです。ピンポ~~ン♪
モリエールをひっくり返してエモリトール。
モリエトールではだめだったのでしょうかねぇ(笑い)。

さ、「モリエール 恋こそ喜劇」。こんなお話です。

ストーリー
1644年パリ。劇作家にして、俳優である22歳のモリエールは
前年に旗揚げした劇団「盛名座」の借金がかさみ、債権者に追われ、とうとう囚われの身に。
そんな彼を獄舎から救いだしたのが大商人のジョルダン氏。
しかし、いくら大金持ちとはいえ、ただの親切心で助けてくれるわけがない。

実は、このムッシュ・ジョルダンは
殿方の人気を一身に集める社交界の花、公爵夫人セリメーヌにぞっこん。
自作の芝居を上演して彼女の気をひこうと目論んでいたのです。
けれど、自信のほうはいまひとつ。

そこで、モリエールに目をつけ
「借金を肩代わりしてやるから屋敷に住み込み、演劇指南をしろ」と迫ったという次第。
モリエールも助けてもらった以上、断るわけにはいきません。
ですが、ジョルダンのたくらみを奥方や子どもたちに知られるのはちょっと…
というわけで、モリエールはタルチュフと名乗り、司祭に化け
末娘の教育係として屋敷に乗り込みました。

モリエールは早速にジュルダンの戯曲を見せられ、そのお粗末さに閉口。酷評します。
「ならば、おまえが書いてみろ」といわれ、執筆するのですが
ジュルダンのお気には召さず、床に投げ捨てられてしまいました。

床に落ちた戯曲を読んだのが、聡明な奥方マダム・ジュルダン。
その作品に並々ならぬ才能を見てとり
いつもの冷静さとは似つかない興奮した様子で戯曲を讃賞。
モリエールはそんなマダムに恋心をいだきます。
早速、大胆な手口でマダムとのラブ・アフェアを画策。
マダムも戯曲を書いたのがタルチュフことモリエールだったと知り、彼に魅かれていきます。
モリエールの持つ喜劇の才能に
マダムは「人の心を動かす喜劇を書くのはあなたよ」と励ますのでした。

そうとも知らず、ムッシュ・ジュルダンは
いよいよ憧れのセリメーヌと会えることになり、有頂天。
貧乏貴族のドラント伯爵が2人の仲をとりもつように見せかけて
宝石やら大金をピンはねしたり
持参金目当てで息子のトマとジュルダンの長女アンリエットを結婚させようと
狙っていることにも気付かないムッシュであります。
アンリエットは貧しい偽音楽教師のヴァレールと愛し合っているというのに。

さあ、この絡みに絡んだ人間喜劇。いかなることに相成りますでしょうか…


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ムッシュ&マダム・ジュルダンは「町人貴族」
モリエールがムッシュ・ジュルダンの戯曲をけちょんけちょんに貶す場面は「人間嫌い」
ジュルダンの長女と恋人とのやりとりやモリエールの偽名タルチュフは「タルチュフ」
と、モリエールの作品が映画の中、至るところに盛り込まれています。

ん?とすると、モリエールを読んだことがなければ、訳がわからない?
いえいえ、そんなことはまったくありません。

モリエールとマダム・ジュルダンの恋のゆくえ
はたまたムッシュ・ジュルダンの伯爵夫人セリメールへの想い
ジュルダン家の長女アンリエッタとヴァレールとのつりあいのとれない恋愛
モリエール作品とフィクションが一緒になっていながら、
ギクシャクすることなく、映画はひとつの物語として進みます。

う~~ん、22歳のモリエール青年、空白の数ヶ月間
借金から逃げ回っていたと見せかけて
案外、本当にこんな日々を送っていたのかもしれませんね。
人生は喜劇よりおもしろかったりして。

17世紀の人間も21世紀の人間も仕事に悩み、借金に苦しんでいるのかと思うと
なんだか楽しくなります。

モリエールの生涯を描いた4時間に及ぶ大作「モリエール」(‘78)が既にありますが
本作は「恋におちたシェークスピア」に勝るとも劣らない大劇作家の若い日々を
面白おかしく描ききっています。

やっぱりモリエール読んでみるかなぁ。

モリエール 恋こそ喜劇
監督/ローラン・ティラール、脚本/ローラン・ティラール、グレゴワール・ヴィニュロン、
撮影/ジル・アンリ、美術/フランソワーズ・デュベルテュイ、衣装/ピエール=ジャン・ラロック
出演
ロマン・デュリス/モリエール、ファブリス・ルキー二/ムッシュ・ジュルダン(お金持ちの商人)、
ラウラ・モランテ/マダム・ジュルダン(商人の妻)、エドゥアール・ベール/ドラント伯爵(貧乏貴族)、リュディヴィーヌ・サニエ/セリメーヌ(侯爵夫人)、ファニー・ヴァレット/アンリエット(ジュルダン家の長女)
3月6日(土)よりBunkamuraル・シネマにて全国順次公開
2007年、120分、フランス、原題:Moliére、配給/セテラ・インターナショナル
http://www.cetera.co.jp /moliere/


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by mtonosama | 2010-02-06 06:24 | Comments(6)
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(C)2006 FIDELITE FILMS - VIRTUAL FILMS - WILD BUNCH -FRANCE3CINEMA -
FRANCE2 CINEMA


英国にシェークスピアあれば、フランスにはモリエールあり。
かたや悲劇の雄にして、かたや喜劇の雄。
いずれも甲乙つけがたい巨匠ではございますが
フランス文学も学ばず、格別に古典文学好きというほどではない殿にとっては
モリエールよりシェークスピアの方がまだ馴染み深い名前であります。

それもシェークスピア作品を読んだからというより
「恋におちたシェークスピア」(‘98)の印象が強いからなのですが。

こんなことではいけないっ。
がんばれ、がんばれ。フ~ラ~ン~ス!

というわけで
今回、当試写室で上映するのは「モリエール 恋こそ喜劇」です。

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モリエール(Molière、1622年1月15日 – 1673年2月17日)は
17世紀フランスの劇作家で、コルネイユ、ラシーヌとともに古典主義の三大作家の一人とされる。
本名はジャン=バティスト・ポクラン(Jean-Baptiste Poquelin)。パリの裕福な家庭に生まれる。オルレアンの大学で法律を学んだ後、俳優となるが芽が出ず、売れない劇団の座長として地方の旅回りを続け、その中で喜劇作品を書き始めた。
1658年、パリに戻り次々に作品を上演。1662年『お嫁さんの学校』が大評判となって劇作家として認められた。モリエールの劇作は宮廷でも支持を得て、喜劇に対する人気、評価を高めた。喜劇作品『人間嫌い』『ドン・ジュアン』『町人貴族』『病は気から』『いやいやながら医者にされ』『スカパンの悪だくみ』などがある。モリエールの死後、1680年、コメディ・フランセーズが創設された。(「ウィキペディア」より)


とあるように、モリエール先生
生きた時代こそシェークスピア(1564~1616)とは重なりませんが、ほぼ同時代。
シェークスピアの死後6年経って、生まれました。

さて、映画はモリエールの空白の数か月を描いています―――

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モリエール、いえ、当時はジャン=バティスト・ポクランと名乗っていた22歳の青年
いまだ喜劇の大家と呼ばれるには程遠く
本人は喜劇より一段格上と信じていた悲劇作家への道を捨てきれずにいました。
1643年、仲間たちと劇団を旗揚げし、モリエールと改名したまでは良かったのですが
売れない劇団は破産寸前。
とうとう彼は債権者に告訴され、獄中へ。
そして、2度目の投獄から釈放された直後、姿を消してしまったのです。

ウィキペディアはもちろん、モリエールの来歴を書いたいかなる伝記からも
なぜかその後の数か月の部分だけぽっかりと抜けています。

―――もしも、その数か月の間に、彼が「人間嫌い」や「町人貴族」などの登場人物と
出会っていたとしたら―――

そんな楽しい空想から生まれたのが本作です。
さてさて、どんなお話なんでしょうか?乞うご期待ですよ。

あ、最後に、一言。
モリエールを尊敬する俳優の加藤徹夫さんはモリエールの名前をもらって
芸名にしました。賢明な皆さまはもちろん誰だかわかりますよね。
この答えも後編でお知らせします。

では

To be continued.

モリエール 恋こそ喜劇
監督/ローラン・ティラール、脚本/ローラン・ティラール、グレゴワール・ヴィニュロン、
撮影/ジル・アンリ、美術/フランソワーズ・デュベルテュイ、衣装/ピエール=ジャン・ラロック
出演
ロマン・デュリス/モリエール、ファブリス・ルキー二/ムッシュ・ジュルダン(お金持ちの商人)、
ラウラ・モランテ/マダム・ジュルダン(商人の妻)、エドゥアール・ベール/ドラント伯爵(貧乏貴族)、リュディヴィーヌ・サニエ/セリメーヌ(侯爵夫人)、ファニー・ヴァレット/アンリエット(ジュルダン家の長女)
3月6日(土)より渋谷Bunkamura ル・シネマにてロードショー!全国順次公開
2007年、120分、フランス、配給/セテラ・インターナショナル、原題:Moliére
http://www.cetera.co.jp /moliere/


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by mtonosama | 2010-02-03 06:31 | Comments(8)