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殿様の試写室

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          100歳の少年と
   12通の手紙
-1-
           Oscar and the Lady in Pink
           Oscar et la Dame Rose

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        (C)2008 Pan-Européenne–Studiocanal–Oscar Films–TF1 Films
           Production–Cinémaginaire–RTBF (Belgian Telecision)


死期の迫った主人公を描いた映画で、
その主人公というのが子どもだったとしたら……
タオルハンカチを3枚は用意しなくては、とお思いでしょう。

しかし、涙対策のハンカチは不要です。普通のハンカチが1枚あれば充分。
もちろん、大口開けて笑う映画というわけではありません。
あ、でも、観ている間、知らず知らずの内に、
口角が上がっているのに気づくかもしれませんが。
はい、微笑んでいるという意味で。

人生っていいな、
例え、それが長くなくたって、と思わせてくれる映画です。

短い命を生きるというのはどういうことか―――
主人公の少年オスカーと関わった人も、
彼と同じように、自分の生を全身全霊で生きるのですが、
それはこの映画を観た人も同じかもしれません。

「100歳の少年と12通の手紙」の原作は40ヶ国語に翻訳され、
フランスで160週(1年以上ということですね)にわたって、
売上ベスト10にランクインされた、という同名の大ベストセラーです。

その作者エリック=エマニュエル・シュミットはフランスを代表する劇作家ですが、
本作では監督と脚本も担当しています。
音楽担当はミシェル・ルグランですし、
ミレーヌ・ドモンジョ、マックス・フォン・シドーという懐かしい名前の俳優も
登場する映画です。
これは見逃せませんよ。


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エリック=エマニュエル・シュミット
1960年フランスはリヨンの生まれ。パリ高等師範学校で哲学の博士号を取得した後、
91年パリ演劇界デビューを飾ったエリック=エマニュエル・シュミットは
2作目の”Le Visiteur”(訪問者)で、モリエール賞の演劇賞・作家賞・新人賞を
トリプル受賞し、注目されます。
94年には小説家としてもデビュー。2001年には著書「モモの物語」が
「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」として舞台化され、大評判をよびました。
その功により、なんと仏勲章のひとつ“シュバリエ章”を受けたほど。
さらに、この作品は映画化もされ、2003年に公開されてヒットし、
主演したオマー・シャリフはセザール賞主演男優賞を獲得しています。
ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
そして、同年、本作「100歳の少年と12通の手紙」の舞台が初演され、ブロードウェイにも進出(‘08)。映画監督作は「地上5センチの恋心」(‘06)に続く第2作目です。

なんとも多才な方です。
しかし、そんな彼も「100歳の少年と12通の手紙」を書くときは、悩みました。

彼は「『容赦なく死に至る子どもの病』というタブーに世間が拒否反応を起こすことを
予想していた」と語っています。

ところが、案に相違して、彼はこの本によって人気作家になりました。
お医者さんたちが職員や患者に読んでもらうためにまとめ買いをし、
なんと、「病院のヒューマン化に貢献し、病人の立場を理解するうえで役立った」
ということで医学会から賞を贈られたというのです。

それ以後、フランスの病院が画期的に変わった―――
かどうかは、知りません。

が、しかし、医療関係者の間に思わぬ波紋を広げた「100歳の少年と12通の手紙」。
いったいどんな映画なのでしょうか。
続きは次回で!乞うご期待であります。

                              

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100歳の少年と12通の手紙
監督・脚本/エリック=エマニュエル・シュミット、撮影/ヴィルジニー・サン=マルタン、音楽/ミシェル・ルグラン
出演
ミシェル・ラロック/ローズ、アミール/オスカー、アミラ・カサール/ゴメット婦長、ミレーヌ・ドモンジョ/リリー、マックス・フォン・シドー/デュッセルドルフ医師、コンスタンス・ドレ/オスカー母、ジェローム・キルシャー/オスカー父、ティエリー・ヌーヴィック/ビクター、ブノワ・ブリエール/司会者、マチルド・ゴファール/ペギー、ブルーノ・メッツガー/ペギー父、キャサリン・イスラエル/ペギー母、エリック・レミ/ポップコーン、ジョナス・ウェルツ/アインシュタイン、マーティン・ニッセン/ベーコン
11月6日(土)よりTOHOシネマズシャンテ他にて全国ロードショー
2008年、フランス、105分、配給/クロックワークス/アルバトロス・フィルム
http://100-12.com/

by mtonosama | 2010-10-08 06:33 | 映画 | Comments(8)
           桜田門外ノ変 -2-

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しんしんと降りしきる雪。
朝の静寂を切り裂く剣戟の響き。
飛び散る血潮。
血に染まった雪の上、呆然と事件現場を取り巻いてたたずむ町民の姿。
その中に混じり眼前の事態にとまどう憂国の志士たち。
桜田門外の変は150年前の日本を襲った大事件でした。

開国推進派の大老・井伊直弼を、尊王攘夷を信奉する水戸藩々士が襲撃したこの事件は
幕藩体制崩壊の大きなきっかけとなりました。

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吉村昭著「桜田門外ノ変」を原作に、事件の指揮をとった水戸藩士・関鉄之介を
はじめとする関係者たちが事件を起こすに至った流れ、
そして、事件の後、逃亡の果てにそれぞれが迎える運命を追った本作。
さて、いかなるストーリーなのでしょうか。

ストーリー
安政7年(1860年)2月18日の明け方、関鉄之介は妻子に別れを告げ、故郷を出奔。
関は1月に大老・井伊直弼を討つ盟約を水戸藩有志たちと取り結び、
それを果たさんと、江戸へ向かったのでした。
決行の日は3月3日、関を始めとした水戸脱藩浪士17名と薩摩藩士・有村次左衛門を
加えた実行部隊18名が集結。

この計画の立案者であり、尊王攘夷派の指導者でもある金子孫二郎から
実行部隊の指揮を命じられた関鉄之介。
襲撃の日、品川愛宕山へ集結した18人は一路、桜田門へ。
先発のひとりが直訴状を差し出すと見せかけ、大老の行列に斬りかかる。
と同時に仲間が発砲した短銃の発射音を合図とし、一斉に白刃が閃く。
やがて、薩摩藩士・有村次左衛門が大老の駕籠に駆け寄り、井伊直弼の首級をあげた――
世にいう桜田門外の変です。

大老暗殺の成功を見届けた関鉄之介は京都へ旅立ちます。

桜田門外の変は始まりに過ぎませんでした。
実は、計画では井伊直弼暗殺と期を一にして薩摩藩が挙兵、京都制圧の後、
朝廷を幕府から守ることになっていたのです。

しかし、薩摩藩内では挙兵慎重論が持ち上がり、計画は挫折。
桜田門外の変の参加者たちは幕府からは無論のこと、同胞水戸藩士からも追われる身に…


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水戸藩藩士、味方でありながら、追う者と追われる者に分かれ、
両者ともに苦悩する様子が涙なくしては観られません。
またたったひとり事件に参加した薩摩藩士・有村次左衛門。
薩摩の裏切りを目にしてどのような思いであったことでしょう。
幕末史上、少し先を行きすぎた感のある水戸藩ではありますが、
この井伊直弼暗殺によって歴史の車軸を大きく動かしたのは事実。
立ち上がり、粛々と死に赴いた無名の藩士たちの熱い想いに150年後の今、
鎮魂と共感の拍手を送りたいものです。

冒頭の桜田門外での剣戟シーンは実に圧巻。
忠臣蔵を始めとし、雪の中でのちゃんばらに魅入られるのは
日本人のDNAなのでしょうか。

                             

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桜田門外ノ変
監督/佐藤純彌、脚本/江良至・佐藤純彌、原作/吉村昭(新潮文庫刊)
出演
大沢たかお/関鉄之介(水戸藩士)、長谷川京子/ふさ(関の妻)、加藤清史郎/誠一郎(関の息子)、柄本明/金子孫二郎(水戸藩南部奉行)、生瀬勝久/高橋多一郎(水戸藩奥右筆頭取)、須賀健太/高橋荘左衛門(高橋多一郎の息子:弘道館諸生)、渡辺裕之/岡部三十郎(水戸藩小普請)、中村ゆり/いの(関の情人)、渡辺豪太/佐藤鉄三郎(水戸藩士)、本田博太郎/桜岡源次衛門(袋田村大庄屋主)、温水洋一/与一(袋田村大庄屋使用人)、北村有起哉/安藤龍介(水戸藩士:関鉄之介らを捕える捕吏指揮官)、田中要次/稲田重蔵(水戸藩士)、坂東巳之助/有村次左衛門(薩摩藩士)、池内博之/松平春嶽(第16代越前福井藩主)、榎木孝明/武田耕雲斎(水戸藩士)、西村雅彦/野村常之介(水戸藩北郡奉行)、伊武雅刀/井伊直弼、北大路欣也/徳川斉昭(第9代常陸水戸藩主)
10月16日(土)全国ロードショー
2時間17分、配給/東映
http://www.sakuradamon.com/

by mtonosama | 2010-10-05 06:41 | 映画 | Comments(11)
             桜田門外ノ変  -1-

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とのの日本史の先生・司馬遼太郎氏(勝手に幕末史だけ先生になっていただいております)は、
暗殺は決して容認しないけれど、この桜田門外の変だけは例外である、とおっしゃっておられます。

桜田門外の変(さくらだもんがいのへん)は、安政7年3月3日(1860年3月24日)、江戸城桜田門外(東京都千代田区)で水戸藩、薩摩藩の浪士が彦根藩の行列を襲撃して大老の井伊直弼を暗殺した事件。(Wikipediaより)

ということは、皆さまよくご存知のとおり。
ドラマや映画でも、降りしきる雪の中、殺気立った侍たちが井伊の乗った駕籠に
斬りかかるシーンは見せ場ですよね。

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でも、桜田門外の変といわれて頭に浮かぶのはこのシーンだけ。
大きな歴史の転換点であったにもかかわらず事件に関わった人々の動向などほとんど知りません。
この事件、政治的なテロであり、血なまぐさい事件であったゆえに、
ドラマには仕立てにくいという事情などあったのでしょうか。
知ってるようで知りません。

桜田門外の変からちょうど150年の今年、
列強の進出を前に揺れ動く名もない藩士たちは、
事態を静観するのか、
内政を整えてから開国するのか、
あるいは、切迫した緊急事態を前に何はともあれ開国するのか、
さぞ悩ましいことであったでしょう。
人々の動揺は今の日中関係緊迫の比ではなかったはずです。

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原作は吉村昭著「桜田門外ノ変」。
監督は「人間の証明」(‘77)、「敦煌」(‘88)、「男たちの大和/YAMATO」(‘05)の
佐藤純彌。
佐藤監督は1963年「陸軍残虐物語」でデビューし、ブルーリボン賞新人賞を受賞して以来、
約半世紀。ヤクザ物から軍隊物、歴史物など、さまざまな作品を手掛けてきた監督です。
いわゆるチャンバラものは今回が初めてですが、
冒頭の雪の中での斬り合いシーンは乞うご期待です。

                            


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桜田門外ノ変
監督/佐藤純彌、脚本/江良至・佐藤純彌、原作/吉村昭(新潮文庫刊)
出演
大沢たかお/関鉄之介(水戸藩士)、長谷川京子/ふさ(関の妻)、加藤清史郎/誠一郎(関の息子)、柄本明/金子孫二郎(水戸藩南部奉行)、生瀬勝久/高橋多一郎(水戸藩奥右筆頭取)、須賀健太/高橋荘左衛門(高橋多一郎の息子:弘道館諸生)、渡辺裕之/岡部三十郎(水戸藩小普請)、中村ゆり/いの(関の情人)、渡辺豪太/佐藤鉄三郎(水戸藩士)、本田博太郎/桜岡源次衛門(袋田村大庄屋主)、温水洋一/与一(袋田村大庄屋使用人)、北村有起哉/安藤龍介(水戸藩士:関鉄之介らを捕える捕吏指揮官)、田中要次/稲田重蔵(水戸藩士)、坂東巳之助/有村次左衛門(薩摩藩士)、池内博之/松平春嶽(第16代越前福井藩主)、榎木孝明/武田耕雲斎(水戸藩士)、西村雅彦/野村常之介(水戸藩北郡奉行)、伊武雅刀/井伊直弼、北大路欣也/徳川斉昭(第9代常陸水戸藩主)
10月16日(土)全国ロードショー
2時間17分、配給/東映
http://www.sakuradamon.com/

by mtonosama | 2010-10-02 06:24 | 映画 | Comments(5)