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殿様の試写室

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    君を想って海をゆく  -1-
                     WELCOME

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     (C)2009 Nord-Ouest Films-Studio37-France 3 Cinema-Mars Films-Fin Aout Productions.

前にもお話したかとも思いますが、とのはSwimmerです。
速くは泳げないけれど、長く泳げと言われるなら、いくらでも泳ぎます。
そんなとのも未だ試みていないこと(これからもやれないと思いますが)。
それはドーバー海峡横断です。

偉そうに言っても、江ノ島を一周しただけのとの。
その時も絶えず身体にぶつかってくる波に酔ってしまい、気持ち悪くなってしまいました。
波酔いというやつです。

しかし、この映画の主人公はドーバー海峡34kmを渡ろうというのです。
クロールも泳げなかった17歳のクルド人の少年が、です。

「荒唐無稽な話だなぁ」とお思いでしょうね。
とのもそう思いました。
それに「君を想って海をゆく」という邦題――
以前、対岸の島に住んでいる彼女に会うため、毎朝海を泳いでわたる犬が話題に
なりましたが、それを思い出してしまいました。

しかし、映画を観て、そんな牧歌的な妄想は一瞬にして拭い去られました。

ヨーロッパが、そして、日本が、抱える難民問題。
難民として祖国を離れなければならなくなった人の問題。その国の抱える問題。
相変わらず、世界は抱えきれない問題のなかであえいでいます。

で、ありながら、肩をいからせて「われわれはこの不条理な難民問題を告発しなければっ!」
と怒声を発する映画ではありません。
社会派の映画でありながら、しみじみと訴えかけてくる作品。
泣きました。

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クルド人の少年が良いです。
そして、
彼に水泳を教える元水泳選手の市民プールのフランス人コーチも良いです。

少年は英国に暮らす恋人に会うため、数千キロの隔たりをものともしないのに、
フランス人コーチは離れていこうとする目の前の妻を抱きしめることすらできない。
厳しい現実を軸に、成就させたい愛と消えそうな愛で
希望と切なさを点綴しながら描きあげた映画。

ああ、なんとしても観ていただきたいです。

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クルド人
クルド人とは、トルコとイラク、イラン、シリアの国境地帯に跨って住む中東の先住民族で、
人口は約3000万人。 現在、クルド人は世界最大の「独立した祖国を持たない民族」だと言われています。
クルド人の宗教は、かつてはペルシャから伝わったゾロアスター教(拝火教)でしたが、7世紀にアラブ人によって征服されてからはイスラム化が進み、現在では75%がスンニ派、15%がシーア派だと言われています。このほか、キリスト教やユダヤ教、アレヴィー教(シーア派とゾロアスター教、トルコのシャーマン信仰との融合宗教)やイェズディー教(シーア派とキリスト教、ゾロアスター教、ユダヤ教の融合宗教)のクルド人たちもいます。
19世紀からクルド人たちは自治や独立を求める闘争を続けてきました。現在でもトルコやイラク、イランでクルド人の様々な政治組織が独立や自治を求める戦いを続けています。
http://www.geocities.jp/kuludojp/index.html

難民
難民とは、対外戦争、民族紛争、人種差別、宗教的迫害、思想的弾圧、経済的困窮、自然災害、飢餓、伝染病などの理由によって居住区域(自国)を強制的に追われた人々を指す。
その多くは自身の生命を守るため、陸路、海路、河路、空路のいずれかで国外に脱し、
他国の庇護と援助を求める。現在の国際法では、狭義の「政治難民(Political Refugee)」を
一般に難民と呼び、弾圧や迫害を受けて難民化した者に対する救済・支援が国際社会に義務付けられている。(Wikipediaより)

17歳のクルド人少年がどんな理由から難民となったかは映画では描かれていません。
しかし、とにかく彼はイラクから3ヶ月間も歩いてフランスのカレまでやってきました。
それはどうして?

続きは次号で。乞うご期待であります。



君を想って海をゆく
監督/フィリップ・リオレ、脚本/フィリップ・リオレ、エマニュエル・クールコル、オリヴィエ・アダム、製作代表/クリストフ・ロシニョン、撮影/ローラン・ダイヤン(A.F.C.)
出演
ヴァンサン・ランドン/シモン、フィラ・エヴェルディ/ピラル、オドレイ・ダナ/マリオン、デリヤ・エヴェルディ/ミナ、ティエリー・ゴダール/ブリュノ、セリム・アクジュル/ゾラン、フィラ・セリク/コバン、ミュラ・スバシ/ミルコ、オリヴィエ・ラブルダン/警察代理官、ヤニック・ルニエ/アラン、ムアファク・ロシュディ/ミナの父親、ベイ・ジャナティ・アタイ/ミナの母親、パトリック・リガルド/シモンの隣人、ジャン=ポル・ブリサール/裁判官、ブランディーヌ・ペリシエ/家事担当裁判官、エリック・エルソン=マカレル/収容所の警官、ジル・マッソン/拘置所役人、エマニュエル・クールコル/スーパー店長
12月18日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町他にてロードショー
2009年、フランス、1時間50分、フランス語・英語・クルド語、配給/ロングライド
http://www.welcome-movie.jp/


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by mtonosama | 2010-11-30 05:23 | 映画 | Comments(10)
           武士の家計簿 -2-

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                 (C)2010「武士の家計簿」製作委員会

NHK大河ドラマ「新撰組」「篤姫」ですっかりズラ姿が定着した堺雅人。
「新撰組」の山南敬助役は最高でした。
いまだに、切腹前、笑みを浮かべながらも寂しげな横顔を見せた山南さんを
忘れられないとのです。
微笑み王子・堺雅人、今回もそろばん一途な猪山直之を好演しましたよ。

監督は昨秋13年ぶりのオリジナル脚本となる「わたし出すわ」が公開された森田芳光監督。
http://mtonosama.exblog.jp/12090180
「時代劇に今までまったくなかった視点で武士の物語を描く意義を感じています」
と語る森田監督ですが、「時代劇といえば、まずチャンバラよ」と思っていたとのにも
彼のいう新しい視点はよくわかりました。

ストーリー
幕末期。御算用者として、加賀藩の財政に関わってきた猪山家。
八代目直之は父・信之、母・常、祖母と平凡ですが穏やかな日々を送っていました。
天才的な数学感覚もあり、職場でも頭角を現し始めていましたが、
ただ毎日そろばんを弾き、数字の帳尻を合わせることに集中するだけ。
そろばんバカと呼ばれる直之でした。
そんな直之にも、町同心を父に、商家の娘を母に持つお駒との縁談がまとまりました。

さて、御蔵米(おくらまい)の勘定役に任命された直之。
ある日、飢饉に苦しむ農民たちへのお救い米の量と供出量との数字が合わないことに
気付き、独自に調査を始めました。
すると役人たちがお救い米を着服し、私腹を肥やしていたことが判明。
実態を知った直之は左遷を言い渡されてしまいます。
しかし、役人たちの悪事が明らかになり、人事が一新。
直之は左遷の取り止めに加え、昇進までもが決まったのでした。

昇進して身分が上がれば、出費が増える―――
これはいつも変わらぬ世の習い。猪山家とて例外ではありません。
4歳になった息子・直吉の「着袴(きばかま)の祝」を目前に、
直之は家計が火の車であることを知ります。
父・信之が江戸詰めの折に重ねた借金を含め、総額銀6000匁。
今のお金にして2400万円です。
しかし、「着袴の祝」は息子を武士として内外に示す重要なお披露目。
やらないわけにはいきません。直之とお駒を知恵を絞りました。
宴会の後、直之は家財一式を処分、質素倹約につとめ、借金の返済にあてることを宣言。
世間体を気にする父や愛用の着物を手放したくない母の執着にも、
断固として借金返済を誓うのでした。

苦しい生活の中、直之は長男・直吉にも御算用者としての教育を始めます。
直之の英才教育の甲斐もあって、11歳にして算用場に入り、名も成之と改めました。
時は幕末。成之は時代に取り残されまいと自らの道を模索していました。
そして、明治維新。成之と猪山家はどうなっていくのでしょう……


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時代の波に翻弄された幕末期の下級武士と不景気の波にもまれる現代のわたしたち。
ちょんまげをつけていようが、スーツを着ていようが、中身は同じく生活に追われる人間です。
人生良いことばかりじゃありません。
そんな時、生活の要不要を仕分けし、我慢し、節約しなければならないし、
もっと痛い犠牲を払わなくちゃいけないときだってあります。
でも、目の前のやるべきことはきちんとしなくちゃいけません。
大きく立ちはだかる苦難の前でも日常のことはひとつづつこなしていかなきゃ―――

猪山家の皆さんはいろいろなことを現代のわたしたちに教えてくれました。
さあ、頑張らなきゃ。



武士の家計簿
監督/森田芳光、原作/磯田道史『武士の家計簿「加賀藩御算用者」の幕末維新』新潮新書刊、脚本/柏田道夫
出演
堺雅人/猪山直之、仲間由紀恵/猪山駒、松坂慶子/猪山常、中村雅俊/猪山信之、草笛光子/おばばさま、西村雅彦/西永与三八、伊藤祐輝/猪山成之、藤井美菜/猪山政、大八木凱斗/猪山直吉(後の成之)
12月4日(土)全国ロードショー、11月27日(土)石川先行公開
2010年、2時間9分、配給/アスミック・エース、松竹
www.bushikake.jp


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by mtonosama | 2010-11-27 05:45 | 映画 | Comments(8)
          武士の家計簿 -1-

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               (C)2010「武士の家計簿」製作委員会

時代劇といえばチャンバラです。
あ、またとののチャンバラ好きが始まったと思っておいでですね。

そうなんですが、残念なことに、この映画には見るべきチャンバラシーンはありません。
時代は幕末から明治。
本当だったら、攘夷派と佐幕派との斬り合いがあってもいい時代なんですけどね。
この映画の主人公が手にするのは刀ではなくて、算盤(そろばん)です。

原作は歴史学者・磯田道史氏の『武士の家計簿「加賀藩御算用者」の幕末維新』
(新潮社‘03)http://www.shinchosha.co.jp/book/610005/
300年続いた徳川の時代が終わり、新しい時代が始まろうとする混迷の時代に生きた
下級武士の日常生活を記した学術教養書です。

古本屋で偶然に発見された「金沢藩士猪山家文書」という古書の中に武士の家計簿が
完全な形で残っていたのだそうです。
そこには猪山直之という下級武士一家の冠婚葬祭費用、子どもの養育費、日々の買い物、
親戚づきあいの経費などがこと細かに記録されていました。
ベストセラーにもなったので、ご存知の方も多いでしょう。

下級武士―――
猪山直之は金沢・加賀藩の御算用者(ごさんようもの)。
御算用者とは会計専門の下級武士で身分としては、下から3番目の身分です。
「中間(ちゅうげん)・小者(こもの)」、「足軽」ときて、そのひとつ上の「御歩並(おかちなみ)」ですから、高い身分ではありません。

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彼らが勤務する「御算用場(ごさんようば)」という部署には約150人の御算用者が所属し、
この中の優秀な者は、藩主・家老・姫様の御用を聞き、
帳簿をつける「執筆」という書記官を務めました。
なかでも藩主の傍に仕える「御次執筆」に選ばれることは出世への近道。
しかし、一方で算術は損得勘定につながる賤しいものと考える風潮もあって、
なかなか悩ましいところではありました。

ところで、武士が受け取る俸禄、まあ、今でいう給料ですか。
広辞苑には、職務に対する報酬の米または銭、とあります。
この俸禄には2種類ありまして、
ひとつは主君から領地を分け与えられた「知行取り」、
いまひとつは、領地ではなく、米俵や金銀で支給される「切米取り」があります。
この「切米取り」から「知行取り」になることは当時では大変なステイタス。
映画の主人公・猪山直之の父、7代目・信之はその働きぶりが認められ、
知行取りになっています。

さて、刀ではなく、算盤で働いたそろばん侍一家のお話、
どんな名場面を見せてくれるのでしょうか。

続きは次回へ。
乞うご期待です。

続く

武士の家計簿
監督/森田芳光、原作/磯田道史『武士の家計簿「加賀藩御算用者」の幕末維新』新潮新書刊、脚本/柏田道夫
出演
堺雅人/猪山直之、仲間由紀恵/猪山駒、松坂慶子/猪山常、中村雅俊/猪山信之、草笛光子/おばばさま、西村雅彦/西永与三八、伊藤祐輝/猪山成之、藤井美菜/猪山政、大八木凱斗/猪山直吉(後の成之)
12月4日(土)全国ロードショー、11月27日(土)石川先行公開
2010年、2時間9分、配給/アスミック・エース、松竹
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by mtonosama | 2010-11-24 06:12 | 映画 | Comments(6)
    クリスマス・ストーリー -2-
                 Un Conte de Noël
                 A Christmas Tale

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             ©Jean-Claude Lother/Why Not Productions

家族って厄介です。
大切な存在の筈なのに、他人に対するよりもひどいことを言ってしまったり、
残酷なことをしてしまったり。
思いやってはいても、素直に表現できなかったり。
それは肉親であっても、夫婦であっても同じ。
映画だけではなく、現実生活においても、
家族ごっこというか、家族らしくふるまうというか、
ある種の演技が必要かもしれない、と思ってしまうとのです。

個人主義の権化ともいえるフランス人。
その集合体である家族が主人公のこの映画。
いったいどんなことになるのでしょう。
お星さまキラキラでないことだけは確かです。

そうそう、お話に入る前に登場人物をご紹介しなければ。
というのも、とてもゴージャスなキャストですし、
3代にわたる総計13人の家族が集まっているので、ちょっと整理した方がいいかと思いまして。
(でも、本当はその必要がないほど、ひとりひとりの存在がきわだっているのですけどね)

まずは、ジュノン・ヴュイヤール(カトリーヌ・ドヌーヴ)と
アベル・ヴュイヤール(ジャン=ポール・ルシヨン)という夫婦。
そして、その3人の子供。長女のエリザベート(アンヌ・コンシニ)と
次男のアンリ(マチュー・アマルリック)と
三男のイヴァン(メルヴィル・プポー)とそのパートナーたち。
(あれ?長男がいませんね)
それから、長女エリザベートの一人息子ポール(エミール・ベルリング)。
さらに、シモン(ローラン・カペリュート)。
彼はジュノンの兄の息子、つまり、ヴュイヤール家の子供たちの従兄弟です。
三男夫婦の小さな2人の息子たちや、
亡くなった祖母の恋人であるロゼメという女性(!)もクリスマスのヴュイヤール家に集まります。

ストーリー
ルーベの街。若きヴュイヤール夫妻は長男ジョゼフを授かります。
その2年後、長女エリザベートが誕生しました。幸せいっぱいの若夫婦。
ところが、長男ジョゼフが幼稚園に入った頃、重病にかかっていることが判明。
唯一の治療法は骨髄移植ですが、家族の誰も適合する骨髄を持っていません。
長男を救うため、夫婦は二男アンリをもうけます。
しかし、このアンリの骨髄も一致しませんでした。
わずか6歳で天に召されるジョゼフ。
二男アンリは生まれた時から「役立たず」―――

それから数十年が経過して
クリスマスも近いある日、妻のジュノンに重い病気がみつかります。
長男ジョゼフと同じ病気でした。
彼女を救えるのは骨髄移植だけ。
いったい誰の骨髄がジュノンを救うことができるのでしょう。

長女エリザベートの場合

戯曲家として成功し、夫は優秀な数学者。順風万帆の人生です。
でも、彼女の心はいつも悲しみでふさがれ、苛立ちや不安でいっぱい。
それは幼い頃、兄のジョゼフを亡くしたからなのでしょうか。
それとも、いつも家族に迷惑をかける弟アンリと姉弟の縁を切ってしまったから?
一人息子のポールは内気で孤独な子ども。
エリザベートは母の病気のことを知り、検査を受けますが、彼女の骨髄は不一致でした。

母を助けるのは息子ポールであってほしい、アンリだけはいや……

☆二男アンリの場合

兄ジョゼフを助けることができなかった彼は生まれた時から「役立たず」。
母ジュノンはアンリをどうしても愛せなかったし、彼も母を好きだったのは3歳まで。
「役立たず」のアンリは大人になっても「役立たず」。
妻を亡くしてからはアル中で、5年前には多額の借金で裁判沙汰。
借金を肩代わりしてくれた姉エリザベートによって家族から追放されてしまいました。
母の病気をきっかけに、恋人のフォニアと一緒に家族のもとを訪れましたが、
エリザベートの冷たい視線。

だけど、母を助けるのは僕なんだ……

☆三男イヴァンの場合

思春期の頃は内気で友達もいなかったイヴァン。
遊び相手は兄のアンリと従兄のシモンだけ。だから、甥のポールの気持はよくわかります。
末っ子のイヴァンは両親にも愛され、姉とも兄ともうまくいっています。
妻のシルヴィアは美しく、息子たちは可愛い。

でも、僕は従兄のシモンがシルヴィアのことを愛していたことを知っている……


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二男アンリが兄ジョゼフを救うためにもうけられたという点、「私の中のあなた」(‘09公開)
http://watashino.gaga.ne.jp/
と似てる、と思われた方も多いでしょうね。
でも、フランス映画とアメリカ映画の違いをいやっていう程、お感じになると思いますよ。

影絵で紹介されるヴュイヤール夫妻の若い日々。
長男誕生のエピソード。
このあたり、ほんとにクリスマスです。ノエルです。

ですが――

ここまで言うか、というほどのきつい言葉の応酬。
ジュノン、その状況で、母親が「あんたが嫌い」って息子に言うわけ?
エリザベート、なんでそこまで悩まなきゃならない?
ああ、家族って難しい。

でも、ジュノンとアンリの言葉のやりとりはあまりにあけすけで逆に小気味良いほど。
庭のブランコでのシーンはきつい言葉でありながら、少しも憎々しさが感じられません。
これって、カトリーヌ・ドヌーヴとマチュー・アルマニックという2人の俳優の人格?と思ってしまうほど。

そうじゃなければ、すごい演技力です。
悪口雑言、禁句だらけの会話でありながら、
観客をのめりこませ、クスッと笑わせるのって、
結局この母子、本当は深い愛に結ばれてるということですものね。

数十年という時間と紆余曲折を経て、成熟してきた家族関係なんでしょう。
家族って侮りがたいです。

観客も雪の魔法にかけられてしまいました。

そうそう、この映画では母子共演が見られます。
イヴァンの妻を演じたキアラ・マストロヤンニはドヌーヴと
今は亡きイタリアの生んだ名優、マルチェロ・マストロヤンニの娘。
目元などおとうさんそっくりです。

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クリスマス・ストーリー
監督/アルノー・デプレシャン、脚本/アルノー・デプレシャン、エマニュエル・ブルデュー、撮影/エリック・ゴーティエ
出演
カトリーヌ・ドヌーヴ/ジュノン、ジャン=ポール・ルシヨン/アベル、アンヌ・コンシニ/エリザベート(長女)、マチュー・アマルリック/アンリ(二男)、メルヴィル・プポー/イヴァン(三男)、イポリット・ジラルド/クロード(エリザベートの夫)、エマニュエル・ドゥヴォス/フォニア(アンリの恋人)、キアラ・マストロヤンニ/シルヴィア(イヴァンの妻)、ローラン・カペリュート/シモン(ジュノンの甥)
11月20日(土)より恵比寿ガーデンシネマ、12月11日(土)梅田ガーデンシネマほか全国順次ロードショー
2008年、フランス、150分、配給/ムヴィオラ
http://a-christmas-story.jp/


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by mtonosama | 2010-11-21 06:29 | 映画 | Comments(8)
  クリスマス・ストーリー -1-
                 Un Conte de Noël
                 A Christmas Tale

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            ©Jean-Claude Lother/Why Not Productions

この季節、クリスマスと銘打たれた作品には心浮き立つものを感じます。
クリスマス・ツリーを飾らなくなってから、もう随分経ちますし、
街に出てクリスマスソングを聞くと時の流れに追い立てられるような気分がするのに、
映画だと、なぜかそそられてしまいます。

やはり、これは条件反射?あるいは、ハリウッド映画の功績?
「ホーム・アローン」とか「ダイ・ハード」、
「月曜8時は水戸黄門」みたいにクリスマスにはこれ!と刷り込まれているのでしょうか。

というわけで、邦題もずばり「クリスマス・ストーリー」、
Noëlというフランス語もクリスマスって意味だし、
気になります。

映画の舞台はフランス北部、ベルギーの国境に近いルーベという街です。
この街はフランス人が絶対住みたくない街の第1位なんだそうです。
フランスの劇作家がつくった映画の中に、
「そんなに逆らうのならルーベへ転勤させるぞ!」と脅すシーンがある位、嫌われてます。

      ↓のような由緒ある自転車レースもあるということなんですがねぇ。
パリ〜ルーベ (Paris - Roubaix) とは、自転車プロロードレースの一つ。フランスのパリからルーベまで、およそ260Kmを走るワンデーレース。1896年から行われているクラシックレース。
最多優勝者はロジェ・デフラミンク(1972、74、75、77年の4回)。レースの最後はルーベの街中にあるヴェロドロームのトラックコースを1周し、ゴールとなるのが恒例。(Wikipediaより)

あ、このレースは映画とはまったく関係ありません。
関係もない自転車プロロードレースを持ち出さなければわからないほど無名な街が
なにゆえ「クリスマス・ストーリー」の舞台に?
という方のために、ご説明申し上げると、
ルーベは、本作の監督アルノー・デプレシャンの生まれ故郷なのです。

でも、故郷でありながら、監督は
「ルーベは何もない不毛な工業都市で、しかも30年前から失業が多く、何の特別なものも、
何の美しいものもない」
とボロクソな言いよう。

「しかし、クリスマスには魔法がかかる。
雪で包むだけで、最悪な街も、おとぎ話の幻想的な街に変わるんだ」
と続けていますが。

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そんな冬季限定の幻想的な街へ、
両親とクリスマスを過ごすために息子や娘が家族や恋人を連れて帰ってきます。
でも、この家族ときたら、喧嘩ばかり。
長女を演じたアンヌ・コンシニが言っています。
「フランスだけでなく世界中どこでもそうだと思いますが、
クリスマスで家族が集まれば喧嘩が始まる。戦争になります」

確かに。
いつもみんなニコニコ笑って愛に包まれながらクリスマスを祝う、なんてことは幻想かも。
あるいはクリスマス位は平和に過ごそうよという親心、子心なのかも。
(そんな心はすぐに破綻するにしても)

とはいえ、息子や娘が両親の暮らす不毛な工業都市へ帰ってきたのは、
重い病にかかった母親になにかしてあげたい、と心から願ったはずなのですが。
兄弟姉妹そして両親、家族だからこそ、似ているからこそ、ぶつかるんですけどね。
いったいどんなお話でしょう。

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アルノー・デプレシャン監督の作品ですから、一筋縄ではいかないことはわかっています。
さあ、数十年前の不幸な事件をきっかけに
大きく歯車が狂ってしまった家族の織りなすクリスマスストーリー。
数十年前の事件ってなに?

どうぞ次回をお楽しみに。



クリスマス・ストーリー
監督/アルノー・デプレシャン、脚本/アルノー・デプレシャン、エマニュエル・ブルデュー、
撮影/エリック・ゴーティエ
出演
カトリーヌ・ドヌーヴ/ジュノン、ジャン=ポール・ルシヨン/アベル、アンヌ・コンシニ/エリザベート(長女)、マチュー・アマルリック/アンリ(二男)、メルヴィル・プポー/イヴァン(三男)、イポリット・ジラルド/クロード(エリザベートの夫)、エマニュエル・ドゥヴォス/フォニア(アンリの恋人)、キアラ・マストロヤンニ/シルヴィア(イヴァンの妻)、ローラン・カペリュート/シモン(ジュノンの甥)
11月20日(土)より恵比寿ガーデンシネマ、12月11日(土)梅田ガーデンシネマほか全国順次ロードショー
2008年、フランス、150分、配給/ムヴィオラ
http://a-christmas-story.jp/


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by mtonosama | 2010-11-18 06:18 | 映画 | Comments(10)
      クレアモントホテル -2-
           Mrs. Palfrey at The Claremont
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                 (C)2005 Claremont Films,LLC

                    クレアモントホテル。
             なんとなく優しげで想像力をかきたてる名前です。

「愛する夫を亡くしたパルフリー夫人が
一人で暮らす場所を求めて選んだ長期滞在型のクレアモントホテル」
という予備知識だけを持って、この映画を観にでかけたとき、
さすが”from the cradle to the grave”「ゆりかごから墓場まで」のお国柄、
老後の暮らし方にはいろいろな選択肢があるものだ、と思っていました。

でも、
あれ?
ちょっと雰囲気違いますよ。このホテル。

と、とのが思った以上に、パルフリー夫人もそう思ったようです。

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さて、さて、このホテルでどんなストーリーが繰り広げられるのでしょう。

ストーリー
ロンドンの街角に建つクレアモントホテルの前に1台のタクシーが停まりました。
サラ・パルフリー夫人が身の周りの品々を詰めたスーツケースとともに、
車から降り立ちます。
最愛の夫アーサーに先立たれ、娘エリザベスから自立して暮らすため、
新聞広告でみつけたこのホテルに一人でやってきたのです。

想い描いていたホテルとの違いにがっかりしつつも、
ディナーのためにドレスアップしてダイニングルームへ入るパルフリー夫人。
すると、普段着を着た滞在客たちが全身を目と耳にして、彼女を注目します。
居心地の悪いパルフリー夫人。
すると、アーバスノット夫人が声をかけてくれました。
「ここでの食事はそういう格好はしないの」――

翌朝、朝食の席で孫息子デズモンドのことを話すパルフリー夫人。
皆一斉に興味を示します。
というのも、このホテルの住人の関心事はかかってくる電話と訪問客のことだけ。
早速、デズモンドに電話をかける夫人でしたが、孫息子は留守。

デズモンドからの連絡もないまま、数日過ぎたある日、
外出先でパルフリー夫人は転んでしまいます。
そこにいあわせた青年ルードヴィック・メイヤーが自分の部屋で彼女を休ませ、
傷の手当てをしてくれました。
ルードヴィックは小説家志望の26歳。孫と同い年です。
夫人は親切にしてもらったお礼に彼をクレアモントホテルの夕食に招待。

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ホテルに戻り、近く来客があると告げると、
皆「デズモンドが来てくれるのね」と勘違い。
困った夫人はそのことをルードヴィックに相談します。
「では、僕が彼のふりをしましょう」と提案してくれるのでした。

いよいよ、ルードヴィックの訪問の日。皆、興味津々で待ち構えています。
そこへ現れたルードヴィックを見て、あまりのハンサムぶりにびっくり……

その後、本当の孫が現れるといったドタバタもありますが。

「私の可愛い人――シェリ」でミシェル・ファイファーの恋人を演じたルバート・フレンド、
今回はパルフリー夫人の年若い友人を演じます。
年の差はミシェル・ファイファー以上。

小説家を志すルードヴィックにとって、
パルフリー夫人の語る味わい深い話は宝の山みたいなもの。
そして、パルフリー夫人にとって、彼は若い友人であり、
一緒にいれば気持ちも華やぐ存在。
この2人の関係、男女や年齢差を超えて本当に良い関係です。

これはもうおばあちゃんのメルヒェンでしょう。
おばあちゃん映画はうけない、などと言われますが、なぜ?
why not?であります。

昨今まれにみるしみじみする映画です。

おばあちゃんのメルヒェンと言いましたが、
それは人生の終わり近くに訪れた選択のとき、
毅然として自分自身であることを選んだパルフリー夫人だからこそ、
手にいれることのできた関係。
だからこそのメルヒェンでしょう。

彼女の人生の終末期を照らす夕焼けのような時間を
ワーズワースの詩とスタンダードジャズの調べで彩りながら、
シンプルに温かく描いた作品です。

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凛々しく、かつ、エレガントに生きる老夫人を
ジョーン・プロウライトが最高の演技と存在感で見せてくれました。
彼女の存在だけで、良い映画を観たという満足感が得られます。
これぞ、真の役者。
それに加えてルバート・フレンドですし、
脇を固めるホテルの従業員や住人たちも良い味出してました。

こんな老後を迎えるために、エレガンスと凛々しさを身につけねばならない、
と真剣に考えたとのです。

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クレアモントホテル
監督/ダン・アイアランド、脚本/ルース・サックス、原作/エリザベス・テイラー、プロデューサー/リー・カプリン、カール・コルバート、ザカリー・マッツ、製作総指揮/グスタヴス・プリンツ、撮影監督/クラウディオ・ローシャ
出演
ジョーン・プロウライト/パルフリー夫人、ルパート・フレンド/ルードヴィック・メイヤー、アンナ・マッセイ/アーバスノット夫人、ゾーイ・タッパー/グウェンドリン、ロバート・ラング/オズボーン氏、マルシア・ウォーレン/ポスト夫人、ジョージア.・ヘイル/バートン夫人、ミリセント・マーティン/サリス夫人、エマ・パイク/ヴァイオレット、アンナ・カートレット/エリザベス、ティモシー・ベイトソン/サマーズ(ドアマン)、マイケル・カルキン/ウィリー、ローカン・オトゥール/デズモンド、カール・プロクター/支配人、ソフィー・リンフィールド/ロージー、クレア・ヒギンズ/ルードヴィックの母
12月4日(土)より、岩波ホール他全国順次ロードショー
2005年、108分、イギリス・アメリカ、英語、配給/クレストインターナショナル
http://www.cl-hotel.com/

by mtonosama | 2010-11-15 06:29 | 映画 | Comments(8)
      クレアモントホテル -1-
          Mrs. Palfrey at The Claremont

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                 (C)2005 Claremont Films,LLC

初めからお手数をかけて恐縮ですが、
末尾にある原作者の名前をご覧いただけますでしょうか?

そうなんです。
びっくりなさったでしょう?エリザベス・テイラーです。

でも、あの「クレオパトラ」や「いそしぎ」のエリザベス・テイラーとは違います。

本作「クレアモントホテル」の原作者エリザベス・テイラー
「クレオパトラ」のエリザベス・テイラーと同姓同名の上、
活躍の時代もかぶっていたのが不運でした。

1944年、12歳の美少女エリザベス・テイラー主演の「緑園の天使」が公開され、
成功をおさめた翌年、
英国出身32歳のエリザベス・テイラーは作家デビューしました。

エリザベス・テイラー(旧姓コールズ)は、1912年7月3日にイングランド、バークシャーの
レディングで生まれた。
高校卒業後ガヴァネス(昔の通例住み込みの女性家庭教師)として働き、
その後、図書館司書となる。24歳で結婚。
結婚後はずっとバッキンガムのPennで暮らした。
第二次世界大戦時、英国国軍で働いた。1975年11月19日、63歳で逝去。
(http://www.geocities.jp/british_women_novelists/writers/Elizabeth_Taylor.html)

美少女(やがては美女)のエリザベスにくわれてしまって、
「もう一人のエリザベス・テイラー」と呼ばれたまま、世を去ってしまった彼女。
エリザベス・テイラーは長編11作を残し、10作目にあたる「クレアモントホテル」は、
1960年代のロンドンを舞台に書かれ、1971年に発表された作品です。
この後、彼女はガンに侵され、闘病生活を続けながら遺作”Blaming”(咎め)を書き上げ、
発表後、亡くなりました。
死後30年以上を経た今日になって、20世紀のジェイン・オースティンと称されています。

でも、亡くなってからももう一人の誰かとなぞらえられるのは気の毒ですよね。

ジェーン・オースティン(Jane Austen、1775年12月16日 - 1817年7月18日)は、
イギリスの小説家。ハンプシャーのスティーブントン生れ。
18世紀から19世紀イングランドにおける田舎の中流社会を舞台として、女性の私生活を結婚を中心として皮肉と愛情を込めて描き、イギリス小説の頂点とされる。また英語における自由間接話法(描出話法、w:Free indirect speech)の発達に大きく貢献したことでも知られる。主要作品は『分別と多感』『高慢と偏見』『エマ』『マンスフィールド・パーク』『ノーサンガー僧院』『説得』の6つの長編小説。(Wikipediaより)

本作「クレアモントホテル」の監督ダン・アイアランドは
歳をとることはめそめそすることではない」(「八月の鯨」‘87)という言葉を引用し、
主人公パルフリー夫人のエレガントで、凛として、威厳を持った生き方を描いています。

これまでの人生、私はずっと誰かの娘で、誰かの妻で、誰かの母親だった。
だから、残りの人生は私として生きたいの

と語るパルフリー夫人。

もう、かっこいいんだから。

上品でありながら、凛として、なおかつ知的でユーモア溢れる会話を楽しませてくれる
パルフリー夫人。
彼女を彼女たらしめているのはなんといっても女優ジョーン・ブロウライトの功績でありましょう。
ジョーン・ブロウライトは、かのサー・ローレンス・オリヴィエ夫人なのだそう。
でも、映画の中でのセリフ通り、誰かの妻であることなんて関係ありません。

自分をしっかり持っている人は年齢を超越してかっこいいものです。

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そして、そして、
この映画には今とのが夢中なルバート・フレンドが出ています。
http://mtonosama.exblog.jp/12431157、http://mtonosama.exblog.jp/14516305/
彼、「クレアモントホテル」の制作時はまだ無名で、
65人の応募者の中から選ばれたのだそうです。
応募者が65人いようが、300人いようが彼なら選ばれるに決まっていますけどね。

名女優ジョーン・ブロウライトと今最高の英国俳優ルバート・フレンド。
はたして、どんなお話なのでしょうか。

乞うご期待!



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クレアモントホテル
監督/ダン・アイアランド、脚本/ルース・サックス、原作/エリザベス・テイラー、プロデューサー/リー・カプリン、カール・コルバート、ザカリー・マッツ、製作総指揮/グスタヴス・プリンツ、撮影監督/クラウディオ・ローシャ
出演
ジョーン・プロウライト/パルフリー夫人、ルパート・フレンド/ルードヴィック・メイヤー、アンナ・マッセイ/アーバスノット夫人、ゾーイ・タッパー/グウェンドリン、ロバート・ラング/オズボーン氏、マルシア・ウォーレン/ポスト夫人、ジョージア.・ヘイル/バートン夫人、ミリセント・マーティン/サリス夫人、エマ・パイク/ヴァイオレット、アンナ・カートレット/エリザベス、ティモシー・ベイトソン/サマーズ(ドアマン)、マイケル・カルキン/ウィリー、ローカン・オトゥール/デズモンド、カール・プロクター/支配人、ソフィー・リンフィールド/ロージー、クレア・ヒギンズ/ルードヴィックの母
12月4日(土)より、岩波ホール他全国順次ロードショー
2005年、108分、イギリス・アメリカ、英語、配給/クレストインターナショナル
http://www.cl-hotel.com/

by mtonosama | 2010-11-12 05:52 | 映画 | Comments(6)
             殿様の試写室 
             秋の増刊号 -15-
                    付録・犬猫編


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青森のわさおくんに似たこのでかい犬。
上海のYuanMei Massageに程近い果物屋さんの2階から、顔を出して吠えていました。
http://mtonosama.exblog.jp/14896925/     
     
      汪汪 wang wang wang wang

そう、犬は中国でもワンワンと鳴くんですねぇ。

吠えても誰も来てくれないから、「チッ、なんだよ」とすねています。

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蘇州で見た猫。
実はとのは中国で飼い猫にせよ野良猫にせよ、猫を見たことがありません。

唯一、猫を目撃したのは10年前に天津の動物園へ行った時、
なんと檻の中に普通のトラ猫やらサビ猫やらが寝そべったり、遊んだりしていました。

その後、中国では一度も猫を見たことがないので、
動物園で飼育されるほど希少生物になってしまったのかと思っていましたが―――

でも、いました!
ちなみに中国の猫は、喵喵 miao miaoと鳴くのだそうです。

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蘇州・山塘街の入り口に近いところでモツ煮(?)を売っていたおじさんの飼い犬。
ごぼうみたいな尻尾をぶんぶん振ってじゃれついていました。

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蘇州・拙政園前で花番をしていた小太りパグ。
「お~い、よく肥ってるね」と声をかけると

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「るっせぇ」とつぶやいて、去っていってしまいました。

                          

    長い間、上海・蘇州旅行にお付き合い下さり、ありがとうございました。
    近日中に映画を上映いたしますので、またどうぞお立ち寄りくださいませ。

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by mtonosama | 2010-11-09 07:06 | Comments(8)
              殿様の試写室 
              秋の増刊号 -14-
                         成田へ

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         万博マスコットの海宝(ハイバオ、かいほう)くんともお別れです。
                        さようなら!
                         再見!!

ここはリニアモーターカーの乗り場。
上海浦東空港までワープしちゃいます。

さて、この日はらくだくんのアテンドなしで、地下鉄に乗り、空港に向かいます。
人に頼りすぎていると、後で困ったことになるのですよね。
この人生の真理にあらためて気付かされた一日でした。
(いや、それほど大層なものではないかも)

らくだくんがいなくなると困るのは中国語です。
あの略字体です。

龙阳路(longyanglu)。
これ、なんの略字かおわかりでしょうか?
」は龍なんですと。
」が陽だということはなんとなくわかるとしても、
「龙」はまったくわかりませんからっ。

この「龙阳路」が地下鉄からリニアモーターカーへの乗換駅。

駅名に関しては前日にらくだくんから講義を受け、手帳に乗換駅を書きこみました。
リニアモーターカーも中国語では「乗坐磁浮线」と書きます。
线の簡体字なのだそうです。(ブログ友さんありがとうございました<(_ _)>)

さあ、地下鉄に乗ります。
路線図と駅名をにらめっこしながら、一路「龙阳路」へ。
ところが…
路線図にはこの「龙阳路」のところに一言もリニアモーターカー乗換駅と書いてないのです。
書いておけよな(イラッ)。
しょうがない、らくだくんを信じるしかない。

えいやっと「龙阳路」で下車。
ところが、改札口から出られません。
何度集札機に切符を通しても、容赦なく通せんぼされてしまいます。
見かねた見知らぬ中国のおじさんが手を貸してくれました。
でも、出られない。
おじさん、窓口に行け、と指さしてくれました。
なんのことはない、5元必要なのに4元分の切符しか買ってなかったんです。

らくだくんに頼りきっていたつけがこんなところで出ました。

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            リニアモーターカー、見るからに速そう。
               ピントが合いません(苦笑)

しかし、なんとか辿りつき、到着する「乗坐磁浮线」を撮影することもできました。

午前7時、浦東に向かう眼下の道路は大渋滞。
タクシーに乗っていたら、絶対にこれにまきこまれていました。
余裕の笑みを浮かべて、渋滞道路を見下ろすジャスミンちゃんととの。

速い、速い「乗坐磁浮线」。
え、しつこい?
はい。
速い、速いリニアモーターカー。

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                 時速301Kmです。

浦東国際空港に無事到着。
搭乗券もゲットし、出国審査も無事終了。ホッと一息です。

そして、免税品ショップをあさるジャスミンちゃんととの。
今回、初めて浦東の免税品店で化粧品を買ったのですが、
「え、なんかの間違いじゃない?」という位、安いんです。
ここで舞い上がった2人。

夢中になって物色する彼らは搭乗時刻が迫りくるのを忘れていました。
さらに、ご丁寧なことに2人ははぐれてしまったのです。

ああ、2人はこのまま飛行機に乗り遅れてしまうのでしょうか―――

続く
などということは今回はありません。
搭乗ゲートと免税品ショップの間(これがまた遠い)を走って往復し、
ジャスミンちゃんを発見できたとの。
2人は無事、中華国際航空の機上の人となりました。

ああ、中国。
その地を踏むと同時に、日本の穏やかな風土や人や清潔なウォシュレットが
懐かしくなるのに、
日本でこうしてパソコンに向かっていると、またあの喧騒や押しの強さや、
いつもケンカしてるような中国語や、そして、あの汚いトイレすら懐かしく
なってしまうのはどうしてでしょう。

上海や蘇州でみた中国の人々は自分たちが生きることに一生懸命で、
「反日デモ?え、それ、どこの国の話?」という感じでした。

深呼吸して、中国の人たちを観察し、「なるほど、そういう考えもあるんだね」と
余裕を持ってつきあっていきたいです。

 
鹿柴(ろくさい) 王維(盛唐)

  空山不見人(空山(くうざん) 人を見ず)
  但聞人語響(ただ聞く 人語(じんご)の響き)
  返景入深林(返景(へんけい) 深(しん)林(りん)に入(い)る)
  復照青苔上(また照らす 青(せい)苔(たい)の上)

  山は人影が無く、人の声だけがこだまして聞こえる。
  夕日が深い林の中に射しこみ、さらにまた青い苔の上を照らしている。

だって、こういう静かな世界を漢字だけで表現する人たちです。
すごいなぁって思います。

   でも、再訪は後半年はいいかな。

(明日は上海旅日記の付録をお送りします)

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by mtonosama | 2010-11-08 08:09 | Comments(12)
             殿様の試写室
             秋の増刊号 -13-

                         3日目

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外灘(ワイタン、ピンイン:Wàitān、がいたん)あるいはバンド(英語名:The Bund)は、
中国・上海市中心部の黄浦区にある、上海随一の観光エリアである。
黄浦江西岸を走る中山東一路沿い、全長1.1kmほどの地域を指す。
この一帯は19世紀後半から20世紀前半にかけての租界地区(上海租界)であり、
当時建設された西洋式高層建築が建ち並んでいる。
租界時代の行政と経済の中心であったことから現在も官庁と銀行が多いが、
ジョルジョ・アルマーニやカルティエなどの大型旗艦店や、租界時代のレトロな雰囲気を
売り物にしたバーやレストランなどが建物の中に入るようになり、
お洒落な街並みに変貌しつつある。
外灘の建築物群は、1996年に中華人民共和国の全国重点文物保護単位に指定された。
「外灘」という名称は、「外国人の河岸」を意味する。
英語名の「バンド」は、築堤・埠頭を意味する "Bund" に由来する。
この "Bund" はもともとインドで築堤を指す言葉(ウルドゥー語:band )に由来し、
16世紀のはじめに英語に移入された。
かつての大英帝国植民地の各地に「バンド」と呼ばれる堤防や埠頭があるが、
固有名詞として単に「バンド」(The Bund)と言った場合には、上海のバンドを指す。
(Wikipediaより)

この景色を観ながらのディナーって、かなりゴージャスだと思いません?

なのに、らくだくんから、一緒に食べる相手が悪すぎるなどと言いたい放題言われながら
唇をかみしめ、じっと耐えていたとのです。

くぅぅぅぅ~、かわいそう。

あ、泣いていないで、何を食べたか報告しないと。
らくだくんが選んだのはドイツレストラン。
なぜか上海外灘でドイツビールとソーセージを食した一行でした。
PAULANER AT BINJIANG SH CHINAというお店です。

満ち足りた気分で上海最後の夜を満喫した一行は陸家嘴の方へプラプラと散策。
ジャスミンちゃんに「ねえ、今ご飯食べたところ、どこだったかわかる?」と訊いてみました。
はい、そこのあなた、笑っていますね。
そう、まさに予想なさっている通りの回答でした。

ジャスミン:「う~ん、ワンタン!」

ああ、この楽しいジャスミンちゃんとの旅も今夜が最後。

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              目の前に聳える東方明珠塔も滲んで見えます。
“新しい上海”のシンボルである東方明珠塔は、3つの高さの展望台を有する上海有数の観光スポットとなっているテレビ塔。高さ463メートル。テレビ塔としてアジアで最高、世界でもカナダのトロント、ロシアのモスクワのテレビ塔に次いで3番目に高いという。
金茂大厦オープン後は東方明珠塔へのツーリストの減少が予想されたが、蓋を開けてみれば現在でも週末などにはかなり混みあっている。金茂大厦に比べ黄浦江寄りに位置するので、外灘の景色がより近く見えることなどが人気の秘密なのだろう。
メインとなる展望台は上から二番目の球にあり、地上263メートル。外灘の古くかつ荘厳な建築物群から左回りに見ていけば、上海の東西を結ぶ大動脈・南浦大橋、上海の発展を象徴する浦東新区の高層ビル群、美しい吊橋・楊浦大橋、蛇行する黄浦江、旧日本総領事館、黄浦江へ流れ込む蘇州河などを望むことができる。http://sh.explore.ne.jp/travel/pudong.php


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                        さよならEXPO
                        さよなら上海

明日に続く

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by mtonosama | 2010-11-07 07:33 | Comments(10)