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殿様の試写室

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殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

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            殿様の試写室 
   2010年最終号


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2010年もあますところ、あと1日。
今年も殿様の試写室にご来室いただき、誠にありがとうございました。

この1年、皆さまにはどんな年でしたでしょうか?
良いこともあれば、パッとしないことも、あったのでしょうか。

良いこともあれば、悪いこともある・・・
神様は、あるいは仏様はうまいこと配剤してくださってます。

一年中良いことばかりだったら、だれてしまいますし、
悪いことばかりだったら、委縮してしまいますものね。

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虎はスーツケースに荷物を詰めたり、靴を磨いたり、帰り支度に余念がありません。
相模湾にはもうウサギの大群が走って押し寄せてきてます。
(海に白波が立つことを「ウサギが走る」というとか)
2011年はもうすぐそこまで来ています。

新しい年もちょっとマイナーだけど、
感動できる映画や笑える映画、あるいは泣ける映画など、いろいろラインナップして
お届けできればと思っています。
どうぞ2011年も当試写室へ遊びにいらしてくださいね。
お待ちしております。

この1年本当にありがとうございました。

館主

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♪12月30日に更新しました。今年1年間ご来室いただき、大変ありがとうございました♪
by mtonosama | 2010-12-30 07:16 | 映画 | Comments(6)
          しあわせの雨傘 -2-
                         Potiche

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                 (C) Mandarin Cinema 2010

「君は家のことも仕事もなにもしなくていい。
いつまでも僕のきれいな奥さんでいておくれ」
なんて言われたら、ラッキー♪とばかりに、
美容院へ行って、洋服買って、エステして、マッサージしてもらって、
そして、そして―――
と、思ってしまうとのですが、そればっかりというわけにはいきません。

あの皇妃エリザベートだって、あんなにきれいで、ウエストだって50cmだし、
洋服だって好きなだけ作れたし、
夫は皇帝で、その上、彼女にべた惚れ、やさしいことこの上なかったのですが、
あっちこっち旅行して夫のそばになんかいなかったんですものね。

   それが、あなた、
   皇帝でもなく、王様でもなく、金持ちでもない夫が、
   いくら家事も仕事もしなくていいから僕のそばにいておくれ、
   と言ったとしても(ま、言うわけないけど)、
   家事はともかく仕事や趣味はやめません。えー、やめませんとも。

この映画の主人公スザンヌはブルジョワ・マダム。
皇妃エリザベートのように、
そして、暖炉の上の贅沢で豪華な花瓶のように、美しい飾り物のような人妻なのですが…

ストーリー
朝のジョギングが終われば、あとは詩をつくってノートに書きつけるだけ。
スザンヌ・ピュジョルは優雅で退屈な毎日を送るブルジョワ家庭の奥様。
結婚30年目を迎えた夫のロベールは雨傘工場の経営者で、
彼女に「仕事も家事もやるな」と命令し、
「妻はただ美しく着飾って、夫の言うことに黙ってうなずいていればいいのだ」
などと横暴なことを言います。そして、秘書のナデージュと良い仲だったりします。

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娘のジョエルは父親の浮気の原因は「ママがパパの言いなりになってるせいよ」と非難し、
「私はママみたいな“お飾りの妻”にはならない!」
で、「家庭を顧みない夫とは離婚するわ」と鼻息を荒げます。
息子のローランは芸術家志望で、工場を継ぐ気はまったくなし。
そして、異母兄妹かもしれない父親の昔の浮気相手の娘と恋愛中。

時は70年代。雨傘工場はストライキの真っ最中。
組合側の要求に耳を貸さない社長のロベールは社長室に監禁されてしまいました。
「あら、大変」、スザンヌは急進派の市長ババンに夫の救出を頼みにいきます。
実は、ババンとスザンヌは若かりし頃、燃えるような恋に落ちたことのある間柄。
今もスザンヌを愛しているババンの尽力で、夫ロベールは解放されます。
しかし、ロベールはストのストレスとショックから倒れてしまいました。
さあ、どうする?

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なんと“お飾りの妻”だったスザンヌが工場の経営に乗り出すことに。

周囲の予想に反して、スザンヌは従業員たちの心を次第につかんでいきます。
それはもう前社長ロベールよりも確実に。
創業者の娘でもあるスザンヌは組合交渉で、父親の代から勤める従業員に対し、
思いやりをもって接し、ストも無事に終決します。それからはトントン拍子。
スザンヌの経営方針は次々と功を奏し、工場の業績はうなぎのぼりです。
娘のジョエルも母をサポートし、
芸術家志望だった息子のローランは傘のデザインに才能を発揮します。
夫の愛人である秘書のナデージュさえ、スザンヌに心酔するありさま。

しかし、そんなスザンヌたちのもとへ退院した夫が戻ってくると……


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かつての美少女も、今や70歳に手が届こうとするお年頃。
身体こそ当時に比べれば少しばかりふっくらしたけれど、それは世の習いです。

そんなドヌーヴがジャージに身を包み、
あろうことか、頭にはカーラーとネットをつけて、朝もやの中をジョギング。
それも決して軽快とはいいがたいフォームで。

この上流マダムがジャージ着て走るというミスマッチにがっつりつかまります。

なんとなくおかしくて、謎があって、痛快で、上品で、
結局、妻の方が夫より一枚も二枚もうわてなのかな、と思わせてくれるコメディです。
70年代ファッションも懐かしいですよ。

オゾン監督、まじめな映画でも、お笑いの入った映画でも、本当に楽しませてくれます。

ただ、しつこいようですが、邦題「しあわせな雨傘」はなんとかならないものでしょうか。





しあわせの雨傘
監督/フランソワ・オゾン、脚本・脚色/フランソワ・オゾン、原案/ピエール・バリエ&ジャン=ピエール・グレディ、製作/エリック・アルトメイヤー&ニコラス・アルトメイヤー、撮影監督/ヨリック・ル・ソー
出演
カトリーヌ・ドヌーヴ/スザンヌ、ジェラール・ドパルデュー/ババン、ファブリス・ルキーニ/ロベール、カリン・ヴィアール/ナデージュ、ジュディット・ゴドレーシュ/ジョエル、ジェレミー・レニエ/ローラン
2011年1月8日(土)TOHOシネマズシャンテ、新宿ピカデリー他全国順次ロードショー
2010年、フランス、カラー、103分、配給/GAGA
http://amagasa.gaga.ne.jp/


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by mtonosama | 2010-12-28 06:24 | 映画 | Comments(6)
         しあわせの雨傘 -1-
                         Potiche

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                  (C) Mandarin Cinema 2010

f0165567_6152491.jpg「シェルブールの雨傘」
(‘64年ジャック・ドゥミ監督。カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞)
という映画を覚えておいででしょうか?
“フランスの美少女が歌って踊るミュージカルという映画が来たそうな”と老いも若きも
皆浮かれて映画館に向かったそうです
(ほんとか?)

しかし―――
普通に喋るセリフはいっさいなく、すべて歌だけで構成されたこの映画に、
老いも若きもびっくりしました。

  “シェルブールというところじゃ、郵便屋さんは歌いながら郵便配るのかい?”
  “ひゃーー、通行人が道を尋ねるにも歌で訊く?”
  “ミュージカルというのはたいそう不思議な映画ではないかい?”

と、驚きのあまり、筋をまったく覚えておりませんでしたが、
この度、ストーリーを読み返してみて、
「今ならわかる」とストーリーだけで泣きそうになったとのです。
伊達に歳をとっていません。

はい、この映画「しあわせの雨傘」、タイトルに雨傘とあるだけあって、
「シェルブールの雨傘」へのオマージュにあふれた作品かと思いましたが、
悲恋も、つらい別れも、ありません。

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舞台が雨傘工場であることと、あの美少女だったカトリーヌ・ドヌーヴが主役であるということが、
かの名作との共通項でしょうか。

原題はPotiche。邦題の「しあわせの雨傘」はちょっと無理のあるタイトルかも…
ちなみにPotiche(ポティッシュ)とは、フランス語で「棚や暖炉の上に飾られる実用性のない花瓶や壺のこと。転じて、美しいが夫の陰に隠れ、自分のアイデンティティを持たない女性に対して軽蔑的に用いられる言葉」だとか。

「しあわせの雨傘」はフランソワーズ・オゾン監督が観た演劇「ポティッシュ」が
もとになっています。
このお芝居、ブールバール劇とよばれるジャンルで、
軽くてばかげた笑いを楽しむコメディです。
夫や娘にケチョンケチョンに言われても、しっかり言い返す妻を見て、
観客たちは大笑いして溜飲を下げるという筋書き。
ボケとツッコミでも、ボケはやられっぱなしというのではなく、
しっかり反逆するところがミソですね。

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1970年代を背景にしたお話だったので、オゾン監督は映画化に際して、
どのように現代風にアレンジするかと大いに悩みました。
が、しかし、70年代の女性も、現代に生きる女性も、
彼女たちが直面する問題や世間の態度にはそんなに大きな変化はありませんでした。
ここも結構ミソ?

さて、オゾン監督といえば、「8人の女たち」(‘02)で咲き誇る大輪の薔薇とでもいうべき
カトリーヌ・ドヌーヴやエマニュエル・べアールなど名女優総出演の絢爛豪華な映画をつくった人。
最新作「しあわせの雨傘」でも、「8人の女たち」以来、再びドヌーヴの登場。
彼女もはりきって、脚本、キャスティングなど最初から最後まで関わったということです。

――― しかし、今年、当試写室はドヌーヴの映画をたくさん紹介しました。
「隠された日記~母たち、娘たち~」
http://mtonosama.exblog.jp/14555439/ http://mtonosama.exblog.jp/14574151/
「クリスマス・ストーリー」
http://mtonosama.exblog.jp/15000943/ http://mtonosama.exblog.jp/15018476/ 

深刻な作品もつくれば、ゴージャスな作品もつくる映画の高級ブティックともいうべき
フランソワーズ・オゾン監督。
今回は彼のお茶目ではじけた側面が満喫できますよ。

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どんなお話かは次回のお・た・の・し・み♪



しあわせの雨傘
監督/フランソワ・オゾン、脚本・脚色/フランソワ・オゾン、原案/ピエール・バリエ&ジャン=ピエール・グレディ、製作/エリック・アルトメイヤー&ニコラス・アルトメイヤー、撮影監督/ヨリック・ル・ソー
出演カトリーヌ・ドヌーヴ/スザンヌ、ジェラール・ドパルデュー/ババン、ファブリス・ルキーニ/ロベール、カリン・ヴィアール/ナデージュ、ジュディット・ゴドレーシュ/ジョエル、ジェレミー・レニエ/ローラン
2011年1月8日(土)TOHOシネマズシャンテ、新宿ピカデリー他全国順次ロードショー
2010年、フランス、カラー、103分、配給/GAGA http://amagasa.gaga.ne.jp/


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by mtonosama | 2010-12-25 06:48 | 映画 | Comments(4)
        2010 BEST 10 OF
          殿様の試写室 
                        -5-

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                イタリアンレストラン“アマルフィ”の半円形の窓に映った光る海

                     ♪パンパカパ~ン♪
                   いよいよ1位と2位の発表です。
              しかし、この段階にきて、まだ迷っているとのです。
                   え~い、男は愛嬌、女は度胸だい!
                         いきます。


                     2位 冬の小鳥  
                        겨울새(旅人)
                        Une Vie Toute Neuve

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                 http://mtonosama.exblog.jp/14398672
                 http://mtonosama.exblog.jp/14418151/

ああ、このキム・セロンちゃんの演技には感動しました。
わずか9歳で悲しみと怒りと諦めをこれほど完璧に表現できるとは、まさに天才です。
父に棄てられ児童養護施設で暮らし、海外へ養子としてもらわれていく少女の物語でした。
監督の実体験を描いたこの作品。
そう、ウニー・ルコント監督は養子として、韓国からフランスへ渡った人です。
お涙ちょうだい映画ではありません。キムの熱演に心が震えるほど感動しました。

                    1位 君を想って海をゆく
                        WELCOME

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                 http://mtonosama.exblog.jp/15073145/
                 http://mtonosama.exblog.jp/15091252/

つい最近ご紹介したばかりの作品です。
あ、もしかしたら、まだ公開中ですね。記憶に新しすぎるからフェアじゃないよな、
とも思いましたが、やっぱり1位に選んでしまいました。
水泳、愛、別離、社会問題―――
映画にとっての必須テーマが、これでもか、とつまっています。
(もちろん、多くの方にとって水泳は必須というわけではないでしょうが^_^;)
みなさん、冬のドーヴァー海峡を渡ることは並大抵のことではありません。
感動の水泳シーンをぜひご自身の目でご確認ください。
水泳は移動手段であると同時に自由へ導く大きな翼でもあるのです。

感動した!

2010年とのの独断で決まったシネマBest10いかがでしたでしょうか?
2010年公開作はこれでおしまいです。
次回からは2011年の公開作をご紹介しますね。

しかし、時の過ぎ去るのは早いものです。

                           

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by mtonosama | 2010-12-22 06:43 | 映画 | Comments(8)
       2010 BEST 10 OF
           殿様の試写室 
                        -4-

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                          江ノ島

                   今日は4位と3位の発表です。
              4位と3位?普通3位は4位と組まないでしょう。
     「好きな子同士で組みなさい」と先生に言われたら、この2人は絶対に組まないはず。
        だって、3位くんには”Best 3”という仲良しグループが既にあるのですから。
     でもね、合わないと思ってる2人も近くに座ったら、「あれ、4位ちゃんっていい子じゃん」
       とか「3位くん、案外親切だね」ということになるかもしれないですよね。

           って、何言ってるんでしょうね。では、4位、行きます。

             4位 ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ
                       NOWHERE BOY

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               http://mtonosama.exblog.jp/14670247
               http://mtonosama.exblog.jp/14689895/

誰も知らなかったジョン・レノンの少年時代を描いた映画。
ビートルズとともに育ったジェネレーションとしてはランキング上位に入れます。
きっぱり。
ジョンが不良少年だったことは知っていましたが、50年代の不良って妙に上品。
2人の母の間で自分の居場所を探し続ける青春の浮遊感。
ジョンの焦りがリヴァプールのくすんだ色彩とシンクロして、心に沁みます。
さすが英国の現代アート界で注目を集める女性芸術家のサム・テイラー=ウッド監督。
色彩感覚にも優れた映像でした。

                3位 100歳の少年と12通の手紙
                    Oscar and the Lady in Pink
                    Oscar et la Dame Rose

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               http://mtonosama.exblog.jp/14747751
               http://mtonosama.exblog.jp/14765865/

またまた少年萌えのとのです。
10歳の少年が重い病気にかかり、絶望しかかったとき、
「1日を10年と考えて生きたら、あなたは100歳までだって生きられる」
といわれて毎日神様に手紙を書きます。
とてもきれいで優しくて心が温まる映画でした。
当試写室で上映中はなぜかお客様が少なかったのですが…
でも、機会があったら是非ご覧いただきたい映画です。

4位と3位でした。
明日はいよいよ1位と2位の発表です。

                            

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♪12月21日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます♪
by mtonosama | 2010-12-21 06:46 | 映画 | Comments(4)
      2010 BEST 10 OF
   殿様の試写室
 
                        -3-


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                       江ノ電沿いのサボテン

今日は6位と5位の発表です。
ちなみに画像のサボテンと映画とは一切関係はありません。
なら、なぜ載せる?ですよね。
冬枯れの笹藪とミッキーマウスの耳みたいなサボテンが気になってしまって。

っていうか、カメラを持って散歩してるとあれこれ撮りたくなって困ります。

                       6位 北京の自転車
                          十七歳的単車
                          Beijing Bicycle

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                http://mtonosama.exblog.jp/13949277
                http://mtonosama.exblog.jp/13972911/

                中国都会の17歳と地方出身の17歳。
            少年萌えのとのにはそれだけでも大満足の映画ですが、
          中国映画第6世代に属するワン・シャオシュアイ(王小帥)監督、
      発展を続ける北京を舞台に少年たちの心の揺れと微妙な友情を描き出しました。
        現代の中国を描いた近来まれに見る傑作、とまでのめりこんだとのです。

                       5位 ソフィアの夜明け
                          Eastern Plays

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                http://mtonosama.exblog.jp/14593625
                http://mtonosama.exblog.jp/14612960/

      ブルガリアの映画です。映画の製作本数が年間7~8本というブルガリア。
   弱冠35歳のカメン・カレフ監督の作品。そして、バスの外を眺めているこのおにいさんは
    フリスト・フリストフ。「ソフィアの夜明け」が初主演作にして遺作になってしまいました。
    主人公イツォもフリストもドラッグ中毒を抱え、治療に専念し、生き方を模索しています。
               フリストの実人生と一体化した劇映画。
    フリストは撮影終了直前に死んでしまいますが、主人公のイツォは夜明けを迎えます。
          東欧の暗い景色を背景にしながら、観る者に希望を与える作品でした。

                       6位と5位でした。

                            

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by mtonosama | 2010-12-20 06:51 | 映画 | Comments(4)
        2010 BEST 10 OF
    殿様の試写室
 
                          -2-


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                         秋の終わり                    
 
                    今日は8位と7位を発表します。
       毎年思うのですが(まだ2回目ですが)、BEST 10の選出は本当に難しいです。
       今年観たどの映画もそれぞれに想いが深く、順位をつけるに忍びないから。

     「COOL JAPAN」というBS NHKの番組で「日本人はランキング好きだよね」って、
                    出演した外国人が言ってました。

                      かまいません。行きます!
                  とのもランキング好きの日本人ですから。

                 8位 「フェアウェル さらば哀しみのスパイ」
                       L’AFFAIRE FAREWELL

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                  http://mtonosama.exblog.jp/14041274/
                  http://mtonosama.exblog.jp/14068480/

             なんとエミール・クストリッツァ監督が主演した映画でした。
                 ソ連解体の陰の主役となった人間的なスパイ。
                   激動の時代を背景とした人間ドラマ。
                     これが実話というのがすごい!

         
                        7位 「瞳の奥の秘密」
                      EL SECRETO DE SUS OJOS

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                  http://mtonosama.exblog.jp/14093645
                  http://mtonosama.exblog.jp/14114747/

                      アルゼンチン映画です。
          なぜかアルゼンチンに憧れていて、この映画には興奮しました。
          暗い情念を内に秘めた上質なミステリーであり、恋愛映画です。
                ああ、アルゼンチン、行ってみたいです。
                    しかし、遠いんだよなぁ―――

                     明日は6位と5位です。


                           

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by mtonosama | 2010-12-19 05:39 | 映画 | Comments(6)
        2010 BEST 10 OF
   殿様の試写室
 -1-

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                        蘇州・拙政園

                早いもので今年もあと2週間をきりました。
             この1年、皆さまにとってはどんな年でしたでしょうか。
              イヤなことがあった方は来年こそは―――の思いで、
               良いことがあった方はそれが来年も続くように、
            とそれぞれに自分に都合よく祈りつつ、新しい年を迎えましょう。

                   ということで、今年も恒例の
                   (って、まだ2回目ですが)
                  殿様の試写室BEST10を発表します。
                相変わらず館主の独断と偏見で選んでおります。

                   皆さまのBEST10はいかがでしょうか?

                    10位 「闇の列車、光の旅」  
                          Sin Nombre

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                http://mtonosama.exblog.jp/13321965/
                http://mtonosama.exblog.jp/13357299/


                中南米の貧困を思い知らされた映画でした。
              日系人監督キャリー・ジョージ・フクナガの作品です。
               監督本人の取材と体験に基づいたガツンとくる映画。
                  当試写室では4月に上映しました。

 
                  9位 「フローズン・リバー」
                       FROZEN RIVER

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                http://mtonosama.exblog.jp/12509768

              貧困、難民、インディアン、男の身勝手、女のけなげ。
       アメリカとカナダ国境の凍った河を舞台に繰り広げられた感動的な映画でした。
           しかし、貧困と移民・難民の映画が続いてしまいましたね。
                当試写室では2009年12月に上映しました。

                    まずは10位、9位でした。

                        

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♪12月18日に更新しました。いつも応援ありがとうございます♪
by mtonosama | 2010-12-18 05:42 | 映画 | Comments(4)
       デザートフラワー -2-
                   Desert Flower 

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              (C)Desert Flower Filmproductions GmbH

ワリス・ディリーはとても美しい女性です。
アフリカの角と呼ばれる彼女の祖国ソマリアの人々は目鼻立ちがくっきりして、
身長も高く、美しい人々。

ワリスを演じたリヤ・ケベデはエチオピヤ出身で、ワリスと同じくスーパーモデルです。
2003年には有色人種モデルとしては初めてエスティ・ローダーの顔に選ばれ、
一流ファッション誌の表紙も飾っています。
こんなところもワリスと共通したところです。
この映画でもすばらしい存在感を示してくれました。

実はこの作品をどのようにご紹介すればいいのか悩んでいます。
はい、もちろんリヤ・ケベデという素晴らしい演技者を得て、
ワリス・ディリーの波乱万丈な人生を描いた映画です。
そして、アフリカの遊牧民の娘がスーパーモデルとして大成功をおさめる
サクセス・ストーリーでもあります。
実はこれだけでも十二分におもしろい映画なのですが、
でも、そこにもうひとつ大きな問題が加わるのです。
問題が大きすぎて、酷過ぎて、どうお伝えすればいいのかわかりません。

ええい、ストーリーへいってしまいましょう。

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ストーリー
貧しい遊牧民の家に育ったワリス・ディリーは13歳の時、
お金とひきかえに結婚させられそうになります。
彼女は家族のもとを離れる決心をし、広大な砂漠を何日もかけて、
たったひとりで歩き続けました。そして、命からがら祖母の家に辿りつきます。

その後、ソマリア大使である叔父がイギリスに駐在することになり、
メイドとして大都会・ロンドンへ旅立つことに。

ロンドンではひたすら大使館邸の掃除に明け暮れる日々。
学校なんて行かせてもらえませんから、読み書きはもちろん、英語も話せないままです。
やがて、任期を終えた叔父とソマリアに帰国する日が来ました。
でも、ワリスは故郷へ戻ることを拒み、大使館を抜け出して、路上生活を始めるのでした。

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ある日、一軒のアパレルショップで店員のマリリンと出会います。
気の良いマリリンの下宿に居候できることになり、彼女のすすめでハンバーガーショップ
で働けるようにもなりました。

バーガーショップで働くワリスに声をかけたのが、
一流ファッションカメラマンのドナルドソンでした。
モデルにスカウトされたワリスはその美しさと抜群のスタイルでトップモデルへと転身。

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海外デビューを目前としたワリス。
ところが、パスポートの期限が切れていたため違法滞在者として拘束されてしまいます。
なんとか釈放はされたものの、今後モデルとして働くためには
無制限滞在許可を取得しなくてはなりません。
そこで、下宿の住人ニールがワリスの事情を理解した上で偽装結婚を提案。

無制限滞在許可が認められ、ニューヨークで世界的なトップモデルになったワリス。
そんなワリスにインタビューの依頼が来ます。
編集者の前でワリスが語り始めたことは……

路上生活を始めたワリスがビルの隙間に細い体と長い脚を押し込み、
縮こまる様子はリアリティに溢れながら、美しく印象に残るシーンです。

4年もロンドンに暮らしながら英語も話せないワリスが持ち前の明るさで
アパレルショップの店員マリリンにくっついていくシーンは笑えます。
オーディション万年不合格の人の良いマリリンも本当に良い味を添えてます。

ガーリートーク満載の2人の楽しい会話と
ワリスがカメラマンのドナルドソンに見せる警戒感。
そして、マリリンがベッドでボーイフレンドと戯れるのを目撃して全身を凍らせるところ。
このあたりで「ん?」と思わせ、グングンとワリスの告白とラストシーンにひっぱられていきます。
すごい、です。
シェリー・ホーマン監督の同性としての眼と心を感じます。

キャリアばりばりの女性編集者がワリスの告白を聞いて泣き出すシーンがありました。
運良く文明国に生まれた彼女たち、そして、私たち。
女であることの都合悪さを感じることはあるし、男女間の不平等や、
キャリア女性が一様に感じる見えない天井とか、いろいろあるものの、
女性という性を持つ人間であることをまっこうから否定されるFGMを目の前にしては
絶望的な思いに襲われるほかありません。

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目の前の美しい若い女性がその処置を受けた当の女性だとしたら、なおさらです。
彼女の表面の美しさと女としての部分につけられた大きな傷。
表面の華やかさと美しさとその内に抱えるむごたらしい傷痕―――

存在と現実の間に横たわる大きな黒い闇を前にして、
普通に成長してきた女性たちは暗澹とした思いに足元を崩される思いです。

FGMは宗教の生まれるはるか以前から通過儀礼として行われてきたといいます。
毎日8000人、毎年300万人、現在FGMを受けさせられた女性は1億3000万人以上もいます。

現在、アフリカではギニア、ガーナ、ブルキナファソ、ジブチ、コートジボアール、エジプト、タンザニア、トーゴ、セネガル、エチオピア、ケニア、モーリタニア、マリ、ニジェール、中央アフリカ共和国、ベニンなどでFGMを法律で禁止する国々も増えてきているそうです。
しかし、なにより必要なことは、「なぜ法律が必要なのか」「なぜそのような法律が人々のためになるのか」を知ってもらうこと。そのための教育キャンペーンが必要なのだといいます。
http://www.jca.apc.org/~waaf/

ワリスが勇気を出して発した声は今世界中を駆け巡っています。
ワリスの声を受けて、この映画を観て、この現実をしっかりうけとめることが
同じ女性としての宿題かもしれません。

ラストで、幼女が発する恐怖と痛みと絶望に満ちた悲鳴がいつまでも耳にこびりついて消えません。

                           

デザートフラワー
監督・脚本/シェリー・ホーマン、製作/ピーター・ヘルマン、原作・監修/ワリス・ディリー、撮影/ケン・ケルシュ、編集/クララ・ファブリ、衣装/ガブリエル・ビンダー
出演
リヤ・ケベデ/ワリス・ディリー、サリー・ホーキンス/マリリン、ティモシー・スポール/ドナルドソン、ジュリエット・スティーブンソン/ルシンダ、アンソニー・マッキー/ハロルド、クレイグ・パーキンソン/ニール
12月25日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
2009年、ドイツ・オーストリア・フランス、127分、配給/エスパース・サロウ+ショウゲート
http://www.espace-sarou.co.jp/desert/

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by mtonosama | 2010-12-15 06:27 | 映画 | Comments(8)
         デザートフラワー -1-
                    Desert Flower

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               (C)Desert Flower Filmproductions GmbH

デザートフラワー。砂漠の花。
タイトルを見て、また、原作者であるワリス・ディリーの写真を見て、
ワリスはとってもきれいな女性だし、有名なファッションモデルでもあるので、
この映画はアフリカ出身の女の子のサクセス・ストーリーかな?と思っていました。

製作のピーター・ヘルマンはアカデミー賞外国映画賞を受賞した「名もなきアフリカの地で」(‘01)
の製作者ですから、美しいアフリカの風景を堪能するのも悪くないな、と、
まぁ、あまり一生懸命に観にいったのではなかったのですが、
これが、あなた、ものすごい映画でした。

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100年生きてるとのだって、その経験した人生はたかがしれています。

しかし、映画の中には、なんていろいろな人生があることでしょう!

ワリス・ディリー
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1965年、アフリカ大陸の東にあるガラカイオの遊牧民の子どもとして生まれ、
5歳のとき、FGM(Female Genital Mutilation:女性性器切除)を施されます。

1978年、13歳で祖父と同い年の老人と結婚させられそうになり、
1人で砂漠を越え、母親の親戚の住む町モガディッシュに辿りつきます。

1979年、駐英ソマリア大使の伯父についてロンドンに行き、
4年間メイドとして働きます。
その後、叔父は任期を終え、
ワリスも共に帰国しなければならなくなりましたが、
彼女は1人ロンドンに残ります。
市内での路上生活を経て、アルバイトをしながら生計を立てます。

1983年、18歳のとき、アルバイト先のマクドナルドで
英国のトップファッションカメラマンであるテレンス・ドノバンに見出され、
ファッションモデルに転身。
ロンドンからニューヨークへ渡り、スーパーモデルに。
アフリカ人のモデルとしては初めてレブロンの専属モデルになる他、
一流ファッション誌の表紙を飾るようになります。

1987年、映画「007リビング・デイライツ」に出演。

1995年、BBCのドキュメンタリー番組「私の人生を変えたシリーズ」で
“ニューヨークの遊牧民”として取り上げられます。
この時、17年ぶりに故郷ソマリアに戻り、母と再会を果たしました。

1997年、雑誌「マリ・クレール」のインタビューで
初めて自身のFGMの事実を明らかにします。
その年、国連アナン事務総長によりFGM廃絶のための特別大使に任命され、
多くの会議に参加、各国の大統領やノーベル賞受賞者、映画スターたちと会い、
国連に莫大な資金を集めました。
同年、自伝“Desert Flower”がニューヨークで出版され、
国際的なベストセラーに。

1998年、2冊目の本“Desert Down”出版。この年、第1子出産。

2002年、ウィーンを拠点とするワリス・ディリー基金を設立。
世界中の人にFGMの存在を知って考えてもらい、廃止していく活動を開始しました。

2005年、3冊目の本“Desert Children”を出版。
ヨーロッパで力を持つ政治家やヨーロッパ連合(EU)に働きかけます。

2006年、ヨーロッパ連合(EU)がFGM廃絶を掲げます。

2007年、ロンドン警視庁、BBCと一緒にFGM反対のキャンペーンを開始。
ワリスの功績に対して、サルコジ大統領よりフランスの最高勲章であるレジオンドヌール勲章が授与。

2008年、映画「デザートフラワー」の撮影開始。

2009年、映画「デザートフラワー」完成。

と、長々とワリス・ディリーのプロフィールを引用してしまいましたが、
彼女のこのような活動を経て、2007年頃からケニア、ガーナ、ブルキナファソ、中央アフリカ共和国、トーゴをはじめとするアフリカの14の国々では法律でFGMを廃止するようになりました。

さて、いきなりワリス・ディリーのプロフィールとFGMが登場し、
それだけで前編が終わってしまいましたが、
いったい、どんなお話?そしてFGMって何?

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とにかくただのスーパーモデル物語ではありません。
女性であること、生きるということを強烈に問いかけてくる映画です。
どうぞ、続きをご期待ください。

                          

デザートフラワー
監督・脚本/シェリー・ホーマン、製作/ピーター・ヘルマン、原作・監修/ワリス・ディリー、撮影/ケン・ケルシュ、編集/クララ・ファブリ、衣装/ガブリエル・ビンダー
出演
リヤ・ケベデ/ワリス・ディリー、サリー・ホーキンス/マリリン、ティモシー・スポール/ドナルドソン、ジュリエット・スティーブンソン/ルシンダ、アンソニー・マッキー/ハロルド、クレイグ・パーキンソン/ニール
12月25日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
2009年、ドイツ・オーストリア・フランス、127分、配給/エスパース・サロウ+ショウゲート
http://www.espace-sarou.co.jp/desert/

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by mtonosama | 2010-12-12 06:30 | 映画 | Comments(14)