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殿様の試写室

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<   2011年 04月 ( 10 )   > この月の画像一覧

            ブラック・スワン -1-
                         Black Swan

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                        (C)2010TwentiethCenturyFox.

                  ♪ターラララララー・ララー・ララー・ララララララー♪
                          え?わかんないですか?
                         「白鳥の湖・情景(第2幕)」。
               P.I.チャイコフスキー作曲のバレエ音楽、あのおなじみの旋律です。

    「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」とともに、チャイコフスキーの3大バレエのひとつ「白鳥の湖」。
       それをモチーフにして、驚くべき転回を見せた作品が、本作「ブラック・スワン」です。

 「リトル・ダンサー」(’00)のラストシーンで、アダム・クーパーがステージへと飛び立つ場面にたいそう感激し、
                彼が出演する「スワン・レイク」の舞台を観にいったとの。
      でも、アダム・クーパーの「スワン・レイク」はチュチュをまとった女性バレリーナではなく、
        男性が白鳥を舞うという演出家マシュー・ボーンの新解釈による「白鳥の湖」。
           いわゆる正統派クラシックバレエの「白鳥の湖」ではありません。

                「白鳥の湖」って、そもそもどんなお話なのでしょう。

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白鳥の湖
序奏
オデットが花畑で花を摘んでいると悪魔ロッドバルトが現れ、白鳥に変えてしまう。
第1幕
王宮の前庭
今日はジークフリート王子の21歳の誕生日。
お城の前庭には王子の友人が集まり祝福の踊りを踊っている。
そこへ王子の母が現われ、明日の王宮の舞踏会で花嫁を選ぶようにと言う。
まだ結婚したくない王子は物思いにふけり、友人達と共に白鳥が住む湖へ狩りに向かう。
第2幕
静かな湖のほとり
白鳥たちが泳いでいる。
そこへ月の光が射し、たちまち娘たちの姿に変わっていった。
その中でひときわ美しいオデット姫に王子は惹きつけられる。
彼女は夜だけ人間の姿に戻ることができるのだ。
この呪いを解くただ一つの方法は、まだ誰も愛したことのない男性に愛を誓ってもらうこと。
それを知った王子は明日の舞踏会に来るよう、オデットに言う。
第3幕
王宮の舞踏会
世界各国の踊りが繰り広げられているところへ、悪魔の娘オディールが現われる。
王子は彼女を花嫁として選ぶが、それは悪魔が魔法を使ってオデットのように似せていた者であり、
その様子を見ていたオデットは、王子の偽りを白鳥達に伝えるため湖へ走り去る。
悪魔に騙されたことに気づいた王子は嘆き、急いでオデットのもとへ向かう。
第4幕
もとの湖のほとり
破られた愛の誓いを嘆くオデットに王子は許しを請う。
そこへ現われた悪魔に、王子はかなわぬまでもと跳びかかった。
激しい戦いの末、王子は悪魔を討ち破るが、白鳥たちの呪いは解けない。
絶望した王子とオデットは湖に身を投げて来世で結ばれる。

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一人二役
通常オデット(白鳥)とオディール(黒鳥)は同じバレリーナが演じる。全く性格の違う2つの役を踊り分けるのはバレリーナにとって大変なことであり、32回のフェッテ(黒鳥のパ・ド・ドゥ)など超技巧も含まれる。
プティパ版初演時、マリインスキー・バレエ団(キーロフ・バレエ団)のプリマ、ピエリーナ・レニャーニが両方踊ったのが好評を得たため定着した。
(Wikipediaによる)

             と、まあ、またまたWikipediaのコピペで申し訳ございません。
     なるほど、こういうお話だったのですね。ひたすらアダム・クーパーに見とれていたとのは、
                ストーリーがいまいちよくわからなかったもので…

          この正統派「白鳥の湖」をモチーフとし、かつまた、白鳥と黒鳥との一人二役を
        螺旋のようにからませたサイコ・ストーリーに仕上げた作品が、「ブラック・スワン」です。
         本作で第83回アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞したナタリー・ポートマン。
          彼女は少女の頃にバレエを習っており、今回も撮影前の10ヶ月というもの、
           連日5時間に及ぶトレーニングを重ね、その結果9kgも痩せたそうです。
             ヒロインのニナ同様、プリマとなるため、必死の努力をしました。
                   彼女、いつでも本当に優等生ですよね。

               さて、いったいどんなお話なのでしょう。続きは次回で。
                       乞うご期待であります。

                              

ブラック・スワン
監督/ダーレン・アロノフスキー、脚本/マーク・ヘイマン&アンドレ・ハインズ&ジョン・マクローリン、ストーリー/アンドレ・ハインズ、撮影監督/マシュー・リバティーク、ASC、振付家/ベンジャミン・ミルビエ、バレエ・コスチューム・デザイン/ロダルテ
出演
ナタリー・ポートマン/ニナ・セイヤーズ、ヴァンサン・カッセル/トーマス・ルロイ、ミラ・クニス/リリー、バーバラ・ハーシー/エリカ・セイヤーズ(ニーナの母)、ウィノナ・ライダー/ベス・マッキンタイア
5月11日(水)TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー
2010年、110分、配給/20世紀フォックス映画、http://movies2.foxjapan.com/blackswan/


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by mtonosama | 2011-04-29 06:21 | 映画 | Comments(6)
                八日目の蝉 -2-

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                     ©2011映画「八日目の蝉」製作委員会

                      ざっくりと知っていたあらすじとしては、
            赤ちゃんのときに誘拐された女の子が、誘拐犯であるその女性と4年間を過ごし、
              そして、その犯人は、なんと女の子の父親の愛人だった!というもの。
          2人は駆け込み寺とでもいうべきカルト集団に身を隠したり、小豆島で暮らしたり―――

            映画の中では、誘拐犯である野々宮希和子と、薫と名付けられた女の子との日々、
                  擬似母子が紡ぎ出す暮らしがきわだって印象的でした。
            単純なとのとしては、やがては引き裂かれるこの2人への感情移入が激しく、
               「なんたって野々宮希和子の愛人だった女の子の父親が悪いでしょ。
              ったく男の身勝手が妻や愛人や娘を不幸にするんだから。ブリブリ」
                               と怒ってました。

                                  が、

                        そんな単純なものじゃ、ありませんでした。

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ストーリー

1995年10月東京地裁では秋山恵津子がヒステリックに証言しています。

秋山丈博と恵津子、この夫婦の間に生まれた生後6ヶ月の恵理菜を誘拐し、
4年もの間、逃亡していた野々宮希和子への論告求刑が告げられました。

秋山丈博は希和子の上司。希和子は秋山を愛し、その子どもをみごもります。
しかし、秋山には妻があり、産むことはかないません。
やむなく子どもを諦めた希和子でしたが、手術の後遺症で二度と子どもを産めない身体に。
そんな時、秋山の妻が子どもを産んだことを知らされます。
秋山と別れる前に、一目だけでも、その赤ん坊を見たい―――
秋山の留守宅に忍び込んだ希和子はベビーベッドで泣き叫んでいた赤ちゃんを思わず抱き上げます。
希和子を見て笑いかける赤ちゃん。
その瞬間、希和子はその子を抱き抱え、激しい雨の中を走り出していました。

赤ん坊を薫と名づけ、長かった髪を切り、各地を転々と逃亡する希和子。
悩みを抱える女性たちが自給自足をしながら共同生活を送るエンジェルホームというカルト集団の施設のようなところで暮らしたこともありました。

「一日でも長く薫といられますように」その想いだけで、息をつめるようにして過ごしてきた希和子。
流れ着いた小豆島ではひとときの安らぎを得ることができました。
この島で、美しいものを薫に見せてあげたいと願う希和子でしたが、警察はすぐそこに来ていました。
小豆島のフェリー乗り場で、4年間に渡った逃避行は終わります。

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秋山恵理菜は21歳になりました。そして…


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                   永作博美も井上真央も、もちろん大熱演でした。
                しかし、出演者ひとりひとりの個性がきわだった映画でした。
                  一番悪いヤツ、と思って観ていた秋山丈博だって、
            「あいつ、愛人に子どもを誘拐されたんだぜ」と後ろ指を指されながら、
                    職を転々とせざるを得なかったわけですし。
          夫の愛人に愛児を誘拐された上、戻ってきた子どもに心を閉ざされてしまった
                     実母の恵津子の気持には深く共感できます。
       誘拐犯・希和子は犯罪を犯したわけですが、薫に示した愛情は実母と変わりません。
                   一番の被害者は恵理菜(薫)かもしれませんが―――

              でも、簡単に誰が良くて、誰がずるいか、なんて言えないんです。
      人生って、ただ子どもが大人になり、若かった人が年老いていくだけのものではありません。
         であるならば、なおさら一日一日を大切に生きていかなくてはならないな、
                と当たり前のことにあらためて気づかされました。
              「今日一日、明日一日、薫と一緒にいられますように…」
         小豆島のお寺で手を合わせる野々宮希和子の言葉がしみじみと胸にしみます。
           そうですよね。今日という日を大切に、一生懸命に生きなければ、ね。

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八日目の蝉
監督/成島出、原作/角田光代(中公文庫)、脚本/奥寺佐渡子、撮影/藤澤順一、音楽/安川悟朗
出演
井上真央/秋山恵理菜、渡邊このみ/秋山恵理菜・薫、永作博美/野々宮希和子、小池栄子/安藤千草、森口瑤子/秋山恵津子、田中哲司/秋山丈博、市川実和子/沢田久美・エステル、平田満/沢田雄三、吹雪ジュン/沢田昌江、劇団ひとり/岸田孝史、余貴美子/エンゼル、田中泯/タキ写真館・滝
4月29日(金・祝日)ロードショー
2011年、カラー、147分、配給/松竹、http://www.youkame.com


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by mtonosama | 2011-04-26 06:18 | 映画 | Comments(6)
               八日目の蝉 -1-

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                   ©2011映画「八日目の蝉」製作委員会

         直木賞作家・角田光代さんの小説「八日目の蝉」が原作の映画です。
       NHKでもドラマ化されたので、ご覧になった方は多いのではないでしょうか。
とのもTVで飛び飛びに観ました。そのときの印象は赤ちゃんを抱いた人がいっつも走っているなぁ、というもの。

          TVではそんな観方しかしていないし、原作も読んでいないので、
             映画化されたと聞き、勇んで試写室に足を運びました。

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     角田光代原作の映画化作品は「空中庭園」(‘05)を観ただけでしたが、案外多いんですね。
「真昼の花」(‘05)、「Presents ~合い鍵~」(‘06)、「うに煎餅」(‘07)、そして、今回の「八日目の蝉」(‘11)です。
           あ、あと本人が出演した「40歳問題」(‘08)という映画もありました。
            (これはドキュメンタリー映画で角田さんの作品ではありませんが)。

   その中で一番新しい映画化作品「八日目の蝉」は、角田光代が手がけた初の長編サスペンス。
     05年11月から読売新聞で連載され、07年第2回中央公論文芸賞を受賞した作品です。

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             この写真からもわかるように、角田光代さんはまだ若い作家。
                          ちょっとウィキってみると―――

角田 光代(かくた みつよ、1967年3月8日 - )は、日本の作家、小説家、翻訳家。
神奈川県横浜市出身。捜真小学校から捜真女学校中学部・高等学部を経て早稲田大学第一文学部文芸専修課程卒業。大学では学生劇団「てあとろ50'」に所属。大学在学中の1988年、彩河杏名義で書いた「お子様ランチ・ロックソース」で上期コバルト・ノベル大賞受賞。
1990年、「幸福な遊戯」で第9回海燕新人文学賞受賞し角田光代としてデビュー。1996年に『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞を受賞したほか、数度芥川賞の候補に挙がった。2005年、『対岸の彼女』で第132回直木三十五賞受賞。『キッドナップツアー』など児童文学も手がけている。
私生活では、芥川賞作家の伊藤たかみと結婚していたが、その後離婚。2009年10月、ロックバンドGOING UNDER GROUNDの河野丈洋と再婚した。輪島功一のボクシングジムに通っていたことがある。(Wikipediaより)

         と、ありました。へぇ、横浜出身だったんですね。へぇ、ボクシングジム!?
             それにしても早稲田は女性作家をたくさん輩出してますね。
             とのは今、小川洋子にこってますが、彼女も早稲田です。

            いえ、早稲田は関係ありません。映画「八日目の蝉」です。

       映画のキャッチコピーは「優しかったお母さんは私を誘拐した人でした」。
               優しかったお母さんを演じたのは永作博美。
         誘拐された「私」を演じたのは現在NHK朝の連続ドラマのヒロイン・井上真央。

          さあ、どんなお話でしょうか。テレビで見た印象とはずいぶん違ってました。
      何度も泣いてしまいました。とのは涙もろいということをさしひいても、なかなか見せる映画です。
                  どうぞ、次回を楽しみになさってくださいませ。

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八日目の蝉
監督/成島出、原作/角田光代(中公文庫)、脚本/奥寺佐渡子、撮影/藤澤順一、音楽/安川悟朗
出演
井上真央/秋山恵理菜、渡邊このみ/秋山恵理菜・薫、永作博美/野々宮希和子、小池栄子/安藤千草、森口瑤子/秋山恵津子、田中哲司/秋山丈博、市川実和子/沢田久美・エステル、平田満/沢田雄三、吹雪ジュン/沢田昌江、劇団ひとり/岸田孝史、余貴美子/エンゼル、田中泯/タキ写真館・滝
4月29日(金・祝日)ロードショー
2011年、カラー、147分、配給/松竹、http://www.youkame.com


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☆4月23日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆
by mtonosama | 2011-04-23 06:23 | 映画 | Comments(5)
                   マーラー 
  君に捧げるアダージョ
 -2-
                  Mahler auf der Couch

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       (C)2010, Pelemele Film, Cult Film, ARD, BR, ORF, Bioskop Film GmbH

                マーラー、クリムト、フロイト、グロピウス。
             世紀末ウィーンの有名人がいっぱい出てくる映画です。
      マーラーと親しくなくても、知った名前がこれだけ出てくると食指をそそられますよね。
                     さあ、どんなお話なのでしょうか。

ストーリー
大作曲家にして、世界的なスター指揮者であったグスタフ・マーラーはオランダのライデンを訪れました。その地で、高名な精神科医ジークムント・フロイトが休暇を過ごしていたのです。
マーラーは19歳年下の妻アルマが若手建築家ヴァルター・グロビウスと不倫関係にあることを知り、
フロイトの許を訪ねたのでした。
マーラーはフロイトの診察を受けながら、妻アルマとの関係について語り始めます―――

アルマはマーラーにとって、生活の、音楽の、そして、彼の人生の中心で輝く女性でした。
しかし、ある日、マーラーはヴァルター・グロピウスという見知らぬ青年から受け取った1通の手紙に
大きなショックを受けます。
そこにはアルマへの熱烈な愛が赤裸々に綴られていたのです。
怒りに震えてアルマを問い詰めるマーラー。
そして、彼女の口から明らかにされた受け入れがたい事実。

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アルマとマーラーはある作家のサロンで出会いました。
画家の家に育ったアルマは、多くの芸術家に囲まれ、明るく輝くような女性。
その美貌に、画家のクリムトや劇場監督のブルクハルトらが想いを寄せます。
しかし、彼女は美しいだけではなく、ピアノと作曲法も学ぶ多才な女性でもありました。

そんな若く美しいアルマに19歳も年上のマーラーは一目で恋に落ちます。
すぐさま、音楽監督をしているウィーン宮廷歌劇場へアルマを招待。
彼女もまた素晴らしい舞台をまとめあげる彼の音楽監督としての才能と姿に
心を奪われていきました。
その数日後、マーラーから求婚されたアルマは
「作曲は私にとって命と同じくらい大切なものなのです」
とはっきりと告げた上で婚約。

しかし、ある日、彼から手紙が来ました。
「結婚後は作曲活動を止め、妻としてのみつくすように――」

絶望するアルマ。しかし、マーラーを深く愛する彼女は泣く泣くその条件をのむのでした。

やがて娘を2人授かり、平穏な結婚生活を送る夫妻でしたが、思いがけない不幸に襲われます。
幼い長女が突然死んでしまったのです。
娘の死は夫婦の間に暗い影を落とし、アルマは深い悲しみに沈みこんでいきました。

それから、ほどなくしてアルマと若き建築家グロピウスとの関係が明るみに出ます……


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                    ウィーン・オペラ座のゴージャスな舞台。
                    あるいはマーラーが作曲に励む夏の高原。
                没落前、最後の華やかな落日に彩られる世紀末のウィーン。
                        最高の舞台設定であります。

               マーラーはフロイト先生の長いすの上で妻アルマとの日々を語り、
                       オペラ座や高原での日々が追憶され、
       サロンに集まった人がインタビューに答えるようにカメラに向かってマーラー夫妻について証言。
            マーラーが、アルマが、さまざまな人によってニュースのように語られます。
                          おもしろい構成です。

              マーラーは結局アルマの不倫事件から程なくして死んでしまうし、
      アルマはまたグロピウスのみならず色々な男とラブ・アフェアーをひきおこすわけでして、
                  彼女は後世に悪い印象だけを残した感があります。
            でも、彼女もナンネル・モーツァルトhttp://mtonosama.exblog.jp/15689906/
                   クララ・シューマンhttp://mtonosama.exblog.jp/11499187
         と同じく、女に生まれたがゆえに、ありあまる才能を諦めなくてはなりませんでした。

                アルマの新しい側面を見せてくれる作品であります。

          だから、年甲斐もなく19歳も若い娘に夢中になって、彼女の音楽的な才能を、
   妻であり、母であることだけに注がせようとしたマーラーってイヤなヤツだと思ってしまいました。
                   すいません。単純過ぎるリスポンスで。

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夫婦をめぐる深刻なお話と思われたかもしれませんが、実は、二カッと笑わせてもらえる部分も多いんです。
暗い顔をしたマーラーに対して、フロイト先生お得意のリビドー論で攻めていくところなんて笑ってしまいました。
インタビューのような証言を挿入したシーンもマーラー夫妻の泥沼の葛藤を客観化させるためには有効でした。
さすがアドロン監督です。今回はパーシー・アドロンと息子のフェリックス・アドロンとの2人監督ですけどね。

    世紀末ウィーンの後、数々の戦争を経て、20世紀末も越えてしまった私たちにとっても、
                  夫婦の葛藤は相も変わりません。
          ああ、同業男女の結婚生活って、今も、昔も、難しい―――

                            

マーラー 君に捧げるアダージョ
監督・脚本/パーシー・アドロン、フェリックス・アドロン、プロデューサー/エレオノラ・アドロン、ブルクハルト・アーンスト、コンスタンティン・ザイツ、撮影監督/ベネディクト・ノイエンフェルス、AAC/BVK、演奏/エサ=ベッカ・サロネン指揮&スウェーデン放送交響楽団
出演
ヨハネス・ジルバーシュナイダー/グスタフ・マーラー、バーバラ・ロマーナー/アルマ、カール・マルコヴィクス/ジークムント・フロイト、フリードリッヒ・ミュッケ/ヴァルター・グロビウス、エーファ・マッテス/アンナ・モル、レナ・シュトルツェ/ユスティーネ・マーラー=ロゼ、ニーナ・ベルテン/アンナ・フォン・ミルデンブルク、ミヒャエル・ダングル/ブルーノ・ワルター、マックス・マイヤー/マックス・ブルクハルト、マティアス・フランツ・シュタイン/アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキー、ミヒャエル・ロツショップ/アルフレート・ロラー、カール・フィッシャー/カール・モル、マヌエル・ヴィティング/グスタフ・クリムト、ヨハンナ・オリシーニ=ローゼンベルク/ベルタ・ツッカーカンドル、ダニエル・ケベール/フランツ・ヒルン、ヨランダ・クラウス/プッツィ、ロッタ・クラウス/グッキ
4月30日(土)より、渋谷・ユーロスペース他 全国順次公開
2010年、ドイツ・オーストリア、ドイツ語、102分、配給/セテラ・インターナショナル
http://www.cetera.co.jp/mahler/


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☆4月20日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆
by mtonosama | 2011-04-20 06:27 | 映画 | Comments(6)
                  マーラー 
  君に捧げるアダージョ
 -1-
                   Mahler auf der Couch

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        (C)2010, Pelemele Film, Cult Film, ARD, BR, ORF, Bioskop Film GmbH

        

            ”Calling you” もちろんマーラーが作曲した曲ではありません。
         ただ、この曲を聴けば「ああ、あれね」と膝をうたれるのではないでしょうか。
           そう、あの名作「バグダッド・カフェ」(‘89)のメインテーマ曲です。
 
                       「バグダッド・カフェ」。
   もう20年以上前の映画ですが、ニュー・ディレクターズ・カット版で2008年にも公開されていますから、
                ご覧になった方もいらっしゃるかと思います。
          砂漠の青空と細い脚で支えられた給水塔とで構成された不思議な風景が、
              容量の小さいとのの頭蓋骨の内壁に今も飾られています。

        その「バグダッド・カフェ」のパーシー・アドロン監督が、挑んだ作品がこれ!
   世紀末ウィーンに生きた後期ロマン派の大作曲家であり、スター指揮者だったグスタフ・マーラーと、
 その美貌と音楽的才能で世紀末ウィーンのキラ星のような芸術家たちをも魅了した19歳年下の妻アルマ。
この年の差夫婦の愛と葛藤の物語がパーシー・アドロン監督の最新作「マーラー 君に捧げるアダージョ」です。

            原題は“Mahler auf der Couch”、「カウチの上のマーラー」。
                   カウチってポテトカウチのカウチ?
               「長いすの上のマーラー」って?なんのこっちゃ―――

       さ、そこで、舞台はアメリカ西部の砂漠から一転して世紀末のウィーンへ飛びます。

グスタフ・マーラー(Gustav Mahler, 1860年7月7日 - 1911年5月18日)はウィーンで活躍した作曲家、指揮者。交響曲と歌曲の大家として知られる。(Wikipediaより)




世紀末ウィーン(せいきまつウィーン)とは、19世紀末、史上まれにみる文化の爛熟を示したオーストリア=ハンガリー帝国の首都ウィーン、およびそこで展開された多様な文化事象の総称。特にユダヤ系の人々の活躍がめざましい。広義には20世紀世界に大きな影響を与えた政治的・経済的諸事象や学芸における諸潮流を含み、多くの場合、1938年のアンシュルス(ナチス・ドイツによるオーストリア併合)までのそれも含んで呼称する。(Wikipediaより)

           シシーの愛称で有名なエリザベート皇后、画家のクリムトやエゴン・シーレ、
音楽家では本作の主人公であるグスタフ・マーラー、ヨハネス・ブラームス、ヨハン・シュトラウス2世etc,etc… 
  そして、リビドーの大家、精神分析医のジークムント・フロイトも世紀末ウィーンを彩った星々です。

                       フーッ、ここまで長かった。

  フロイト先生。そう、患者を長いす(カウチ)の上にリラックスさせ、「それは無意識下の行動ですな」
             などと精神分析を施したあのジークムント・フロイトです。

               “Mahler auf der Couch”「長いすの上のマーラー」。
            マーラーは長いすの上で一体、何を分析してもらったのでしょう。
                  興味がひかれます。乞うご期待であります。

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マーラー 君に捧げるアダージョ
監督・脚本/パーシー・アドロン、フェリックス・アドロン、プロデューサー/エレオノラ・アドロン、ブルクハルト・アーンスト、コンスタンティン・ザイツ、撮影監督/ベネディクト・ノイエンフェルス、AAC/BVK、演奏/エサ=ベッカ・サロネン指揮&スウェーデン放送交響楽団
出演
ヨハネス・ジルバーシュナイダー/グスタフ・マーラー、バーバラ・ロマーナー/アルマ、カール・マルコヴィクス/ジークムント・フロイト、フリードリッヒ・ミュッケ/ヴァルター・グロビウス、エーファ・マッテス/アンナ・モル、レナ・シュトルツェ/ユスティーネ・マーラー=ロゼ、ニーナ・ベルテン/アンナ・フォン・ミルデンブルク、ミヒャエル・ダングル/ブルーノ・ワルター、マックス・マイヤー/マックス・ブルクハルト、マティアス・フランツ・シュタイン/アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキー、ミヒャエル・ロツショップ/アルフレート・ロラー、カール・フィッシャー/カール・モル、マヌエル・ヴィティング/グスタフ・クリムト、ヨハンナ・オリシーニ=ローゼンベルク/ベルタ・ツッカーカンドル、ダニエル・ケベール/フランツ・ヒルン、ヨランダ・クラウス/プッツィ、ロッタ・クラウス/グッキ
4月30日(土)より、渋谷・ユーロスペース他 全国順次公開
2010年、ドイツ・オーストリア、ドイツ語、102分、配給/セテラ・インターナショナル
http://www.cetera.co.jp/mahler/


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by mtonosama | 2011-04-17 06:25 | 映画 | Comments(8)
     ピンク・スバル -2-    Pink SUBARU

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     「ピンク・スバル」の試写を観た日、試写会場に監督の小川和也さんが登場し、挨拶をしました。
       その挨拶で、初めてイスラエル入りした日、いきなり爆発音を聞いたと話してくれました。
        私たちと同様、この国に対する先入観にとらわれていた監督は「テロだっ!」と
        思わず首をすくめたそうです。ところが、その爆発音、実は、結婚式を祝う花火。

      イスラエルとパレスチナ自治区の境界線付近という紛争地にも、普通の市民生活があるんだ、
               と監督もあらためて気付かされたのでしょうね。きっと。

ストーリー
ズベイルは数年前に妻に先立たれ、妹のアイシャと2人の子どもと暮らすパレスチナ系イスラエル人。
日本料理屋で寿司職人をしています。
彼の夢は妹アイシャの結婚、そして、20年間コツコツと貯めてきたお金でスバル・レガシィを買うこと。

その結婚式も近づき、妹をメタリック・ブラックのレガシィで結婚式場へ乗せていくんだ、
と幸せいっぱいで新車を手に入れたズベイル。
納車の夜は隣近所の住民とドンチャン騒ぎ。長年の夢がかなった最高にハッピーな一夜を送りました。

ところが―――
さあ、大変!翌朝、大事な大事なレガシィは忽然と姿を消していました。

車泥棒のしわざです!!

盗まれたレガシィはズベイルの夢の中に美しい女神の姿で現れ、
「わたしは連れ去られてしまった」と嘆くし、
妹のアイシャは悲嘆にくれる兄を残して結婚なんてできない、と言いだす始末。

なんとしても盗まれた車を奪い返すしかありません。
しかし、車泥棒が境界線を越えてレガシィを解体工場の街へ運んでしまったら、一巻の終わり。
ああ哀れ、レガシィの運命やいかに……


f0165567_612508.gifパレスチナ自治区の境界線沿いにあるイスラエルの町タイべ。街の住民はイスラエル国籍を持つアラブ人で、公用語はアラビア語。そして、車泥棒がたくさん住む町として有名な町です。
ここタイべの車泥棒は、カーディーラーが少ないパレスチナ自治区では、車の大切な供給源。イスラエル都心部で盗まれた車がパレスチナ側に運ばれ、解体・再生・販売されるのだそうです。

とまあ、そんな車事情を織り交ぜながら、ストーリーは展開。
どこをとってもイスラエルとパレスチナの紛争など見えてきません。

     イスラエル、パレスチナといえば、対立あるいは紛争という図式が刷り込まれているとのには、
           この両民族の平和的共存という現実がどうしてもピンときません。
 ズベイルが人生の大半を費やして入手した車が納車されたその日に盗まれるという悔しさはよ~くわかります。
      そうした世界共通の感情より、両民族の対立というバックグラウンドが強過ぎる現実というか、
         ハッピーな筋立てが、この国々の抱える現実から浮いてるっていうか……

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        イスラエルとパレスチナ、仲が良いのか悪いのか。平和なのか、そうじゃないのか。
                     いったいどっちがホントの姿なんでしょうね。

 この二国間の平和的共存という現実になじみがないとのは、どことなく居心地の悪さを感じてしまいました。
          政治と民衆のあり方は別物だよ、ということをつきつけてくる映画です。


                               

ピンク・スバル
監督・脚本/小川和也、主演・脚本/アクラム・テラーウィ、エグゼクティブ・プロデューサー/宮川英之、プロデューサー/宮川マリオ、
出演
アクラム・テラーウィ/ズベイル、ミシェル・ヤナイ/スマダール、ラナ・ズレイク/アイシャ、サルワ・ナッカーラ/スバルの母、川田希/さくら、ジュリアナ・メッティーニ/ミス・レガシー、小市慢太郎/善、
4月16日(土)より渋谷アップリンクXにてロードショー
2010年、イタリア/日本、アラビア語・ヘブライ語・英語・日本語、98分、配給/レボリューション、アップリンク、http://pinksubaru.jp/


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by mtonosama | 2011-04-14 06:40 | 映画 | Comments(4)
               ピンク・スバル -1-
                        Pink SUBARU

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              ピンク・スバル?ちょっと気になったタイトルです。
              150歳とはいえ、とのもピンク好きの女子なので。
                       でも、スバル?
   車のスバルですが、スバルと聞いて思い浮かべるのはレガシィとかフォレスターくらい。
  あ、他車種のスバルに乗っていらっしゃる方及びスバル関連のお仕事の方、ごめんなさい。
(そんなことを考えながら、ゴミ捨てに出たら、スバルの軽自動車が軽快に目の前を通過していきました)

      この比較的地味な車が、なぜかイスラエルでとても人気があるのだそうです。
                        「ピンク・スバル」。
イスラエルを舞台にして、イスラエルやパレスチナの俳優と日本人の監督によってつくられた映画です。

監督は新人・小川和也。1977年生まれの若い監督さん。
横浜市鶴見区出身の小川さん、マンハッタンにあるSchool of Visual Artsの監督コースで学び、
5年間アメリカに滞在。帰国後、すぐにイタリア・トスカーナ州のスベレート村に移住。その村でパレスチナ人俳優アクラム・テラーウィと出会ったことが「ピンク・スバル」の生まれるきっかけとなりました。
アクラム・テラーウィ。主役を演じ、脚本も担当した俳優です。

             さて、いったいどうしてスバルがイスラエルで人気なのか?

イスラエルは70年代からの近代化に伴い、急速に車社会に変わっていく必要があった。しかし、多くの自動車メーカーは市場の大きい近隣アラブ社会を重視し、イスラエルへの輸出を躊躇。その時、イスラエルとの輸出取引に乗り出したのは日本の富士重工だけだった。「スバル」は国民に大歓迎され、彼らの生活の“希望の星”となった。当時のイスラエルにおけるスバル車のシェアは80%以上にも達していたという。(映画パンフレットより)


なるほど―――

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ですが、これだけ聞いてると「あれ?富士重工のコマーシャルフィルム?」って思ってしまいます。

あるいは、イスラエルとパレスチナ自治区境界線沿いの街が、
映画の舞台と聞けば、「あぁ、紛争の映画か」と思い、
若干腰がひけてしまう方も多いのではないでしょうか。
さらには、終わりの見えない民族間の確執、とか、
紛争地域に芽生えた未来への展望、とか、
異なった民族の間に芽生えた悲恋物語、とか、
とにかく紛争がらみのストーリーを連想します。



でも、「ピンク・スバル」は私たちのそんな常識(?)を頭っから否定してくれました。
否定され過ぎて、観終わった今も首をかしげてしまうほど。

実は、この映画、紛争の地で繰り広げられる日常生活にスポットライトを当てた作品です。
それもクスッと笑ったり、一緒にハラハラしたり、ヒューマンタッチの映画なんですよ。
ま、異文化交流ということでも楽しめる作品です。

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どんなお話なのでしょう。続きは次回まで乞うご期待であります。

                          

ピンク・スバル
監督・脚本/小川和也、主演・脚本/アクラム・テラーウィ、エグゼクティブ・プロデューサー/宮川英之、プロデューサー/宮川マリオ、
出演
アクラム・テラーウィ/ズベイル、ミシェル・ヤナイ/スマダール、ラナ・ズレイク/アイシャ、サルワ・ナッカーラ/スバルの母、川田希/さくら、ジュリアナ・メッティーニ/ミス・レガシー、小市慢太郎/善
4月16日(土)より渋谷アップリンクXにてロードショー
2010年、イタリア/日本、アラビア語・ヘブライ語・英語・日本語、98分、配給/レボリューション、アップリンク、http://pinksubaru.jp/


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by mtonosama | 2011-04-11 06:16 | 映画 | Comments(6)
100,000年後の安全  INTO ETERNITY

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ブイーンブイーンブイーン、ブイーンブイーンブイーン、ブイーンブイーンブイーン
緊急公開をお知らせします。「100,000年後の安全」緊急公開のお知らせです。
「100,000年後の安全」。
《原発から生まれる放射性廃棄物の危険について―――フィンランドの場合―――》

これはフィンランド・オルキルオトに建設中の最終処分場「オンカロ(隠された場所)」に
世界で初めてカメラが入ったドキュメンタリー作品です。
最終処分場―――原発から出る高レベル放射性廃棄物を永久に閉じ込める施設。

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安全になるまで10万年かかるといわれる高レベル放射性廃棄物。
10万年です。途方もない数字です。
10万年もの間、人類はこの危険な放射性のごみを安全に管理できるのでしょうか。
10万年もの間、それを閉じ込めておける建築材料が21世紀の今、存在するのでしょうか。
「100,000年後の安全」は、専門家や最終処分場「オンカロ」の当事者にカメラを向け、
まさに今私たちが抱えるこの問題に対して問いかける作品です。

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と、偉そうに言いながら、実は私はまだこの映画を観ていません。
「殿様の試写室」は事前に(本当の)試写室で映画を観て、皆さまにお知らせする試写室ですが…

   現在私たちが直面している福島原発事故。
   これを漠然とした不安ではなく、明確に把握すべき問題として、
   少しでも原発について知るために、本来今秋公開予定だった本作が急遽4月2日の公開となりました。
   配給サイドの危機意識のあらわれということです。

という次第で、私もこれから、この映画を観ます。

先日、池上彰さんが「正しく恐れることが必要なんですね」とテレビの番組で言っていました。
たしかに知ることを経ずに恐れることは危険です。

福島原発で進行している事態。
不安や怒りや怖れが夜の霧のように、私たちを包みこんでいます。
この事態の直接の原因になった地震や津波を恨み、東京電力や原発政策を推進してきた国に対して
怒りをぶつけることは簡単です。
でも、今はひたすら事態の終息を祈りたいと思います。
同時に、原発の後、私たちは何を選び、私たち自身どう変わっていくべきなのかを
真剣に考えていかねばなりません。

ふぅ、がんばりましょう。そして、映画館で会いましょう。



現在はまだ一日1回公開です。HPなどで上映時間をご確認の上、お出かけ下さい。http://www.uplink.co.jp/100000/

「100,000年後の安全」
監督・脚本/マイケル・マドセン
4月2日(土)より渋谷アップリンクにて公開
2009年、デンマーク・フィンランド・スウェーデン・イタリア、79分、英語、配給/アップリンク
http://www.uplink.co.jp/100000/

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by mtonosama | 2011-04-08 06:30 | 映画 | Comments(6)
              孫文の義士団 -2-
                          十月圍城

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               (c)2009 Cinema Popular Ltd.All Rights Reserved.

台湾でも、大陸でも、尊敬されている孫文こと孫中山でありますので、
この中山を冠した道路「中山路」や公共の建築物を、中国のあちこちで見ました。
(かの地で「あ、中山さんだ」などと気安く呼ばせていただいたことをお許しください)
彼の生まれ故郷である広東省香山県翠亨村もその名にちなんで中山市と改称されています。

とまあ、おなじみの孫文先生ですし、
今年2011年は辛亥革命からちょうど100年にあたる記念の年でもあるので、
「孫文の義士団」は孫文の偉業を讃える映画なのかなぁ、と思っていたわけであります。
ですから、カンフーあり、剣戟あり、任侠あり、人情あり、の本作には良い意味で裏切られました。

あ、もちろん、孫文の偉大さを前提とした映画であることに間違いはありません。
さあ、どんなお話なのでしょうか。

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ストーリー
1906年10月1日
英国領・香港に向かって、清朝打倒をめざす革命家・孫文が日本を出発した。
彼の目的は同志と会合を持ち、蜂起の計画を立てることだ。
だが、孫文帰国の報を入手した北京では西太后の指令によって或る男が呼びつけられていた。
その男、非情にして冷静な暗殺団首領ヤン。
彼が率いる500人の団員によって孫文暗殺計画が着々と進められ始めたのだ。
Xデーは、孫文が香港に到着する10月15日午前9時――
孫文を暗殺団から守りぬき、同志たちとの会合を成功させることが、
香港革命派に与えられた急務であった。

10月11日。孫文到着まであと4日
新聞社の社長であり、革命派中国同盟会・香港支部長のチェンは
大実業家ユータンに資金援助を依頼。
さらに、現在は京劇団団長として身を潜め、6年前朝廷から追放された元将軍ファンに
協力を要請していた。
だが、そんなチェンの足取りを追跡する男が。
それは香港警察の警官チョンヤン。ギャンブルに身を持ち崩し、金欲しさから暗殺団首領ヤンにスパイとして雇われていた男だった。

10月12日。孫文到着まであと3日
この日いつものようにお抱え車夫のアスーが引く人力車に乗っていた実業家ユータンは
市内でアジテーションをしている息子チョングァンを発見。動揺するユータン。
チョングァンは米・イエール大学に入学が決まり、ユータンの跡を継ぐことになっていた自慢の一人息子だ。革命支持派のユータンも、心中ひそかに息子だけはこの事態から遠ざかっていてほしいと願っていた。

その夜、暗殺団は行動を開始。

襲撃された元将軍ファンとその仲間たちは全滅し、ファンの一人娘ホンだけが生き残る。
そして、革命派・香港支部長のチェンも暗殺団の手によって九龍城に監禁されてしまう。

10月13日。孫文到着まであと2日
香港警察のシー警部はチェンの新聞社の閉鎖命令を出す。
また、英国政府も北京の動きに一切干渉しない旨を発表。
前夜の虐殺に対して、捜査すらしない香港警察に怒ったユータンは監禁されてしまったチェンに代わり、
自ら孫文を守り抜くことを決意したのだった。
彼は孫文を暗殺者の魔手から守る義士団結成のため、義士を募っていく。

10月14日。孫文到着まであと1日
暗殺団に父を殺されたホンをはじめ、無名の市民によって結成された義士団。
彼らは孫文の名前も思想も知らない。
だが、守るべき愛する者たちのために自らの命を賭して、義士となった。
その中には暗殺団のスパイだった警察官チョンヤンもいた。
彼もまた愛する者を守り抜こうと暗殺団に背を向けたのである。

時は迫る。
暗殺団の巣窟・九龍城から脱走に成功したチェン。
彼は同志たちに孫文の影武者を使うことを提案。
だが、くじ引きによって影武者に決まったのは、彼の優秀な生徒であり、
支援者ユータンの一人息子・チョングァンだった。

そして、その日が来た……


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いやぁ、すごい!
もちろんフィクションでありますが、8年間にわたって作り上げた100年前の香港のセット。
その壮大なセット=香港市街地の雑踏で繰り広げられるアクションには息をするのも忘れて
夢中で観入ってしまいます。思わず知らず肩に力が入り、拳を握りしめていました。

大勢の俳優が出演していますが、そのひとりひとりのキャラが立ち、義士団ひとりひとりの運命にのめりこまざるを得ません。実はとのは実生活でも名前と顔がなかなか一致しない困った人物なのであります。しかし、この映画では違いました。

義士のひとり、臭豆腐売りの大男、少林寺出身のワン。彼を演じたメンケ・バータルはプロバスケットボールの選手。「歩く万里の長城」という異名を持ち、身長211㎝、体重140kgという巨体の持ち主です。彼、体がでかいから、当然目立ちますが、それだけでなく良い味を見せてくれました。

国への思いと法の間で悩む香港警察署長シーも福々しい身体ながらもミョーに味わい深いキザな演技。
これが香港スターの持ち味というものでしょうか。
全員をご紹介できないのが残念です。

宙を舞うワイアーアクション、キレのいいカンフーの技、息を呑む剣戟。
これ、絶対元気が出る映画です。

                              

孫文の義士団
監督/テディ・チャン、脚本/チュン・ティンナム、グオ・ジュンリ、ジェームズ・ユエン、ウー・ビン、アクション監督/トン・ワイ、撮影監督/アーサー・ウォン、美術監督/ケネス・マク、スタント・コーディネーター/谷垣健治、製作/ピーター・チャン、ホアン・チェンシン
出演
ドニー・イェン/シェン・チョンヤン、ワン・シュエチー/リー・ユータン、レオン・カーフェイ/チェン・シャオバイ、ニコラス・ツェー/アスー、フー・ジュン/ヤン・シャオグオ、クリス・リー/ファン・ホン、エリック・ツァン/シー・ミーフ、サイモン・ヤム/ファン・ティアン、ファン・ビンビン/ユエル、チョウ・ユン/アーチュン、ワン・ポーチエ/リー・チョングアン、メンケ・バータル/ワン・フーミン、カン・リー/チェンシャン、レオン・ライ/リウ・ユーバイ
4月16日(土)シネマ・スクエアとうきゅう他全国順次ロードショー
2009年、中国・香港合作、139分、配給/ギャガGAGA★
http://sonbun.gaga.ne.jp/


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by mtonosama | 2011-04-05 06:47 | 映画 | Comments(8)
             孫文の義士団 -1-
                         十月圍城

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                (c)2009 Cinema Popular Ltd.All Rights Reserved.

「孫文の義士団」。
このタイトルを見て、まず多くの方は「中国製作の歴史映画かな?」と想像なさるでしょう。
とのはそうでした。

が、

これ、とんでもなく痛快なアクション映画です。

痛快無比なアクション映画といったら香港映画ですが、
その香港映画スタッフが艱難辛苦を乗り越えて撮った映画がこの「孫文の義士団」。

隆盛を誇り、日本にもファンの多かった香港映画も、
93年頃から国民の映画離れや不景気ゆえに斜陽化の一途を辿っていました。
しかし、「かつての華やかさを」と模索の道を求めるそんな香港映画人の前に、
思いがけない救世主が。

それが中国だったんですねぇ。
2001年に世界貿易機関に加盟し、自由化が始まった中国映画界。
これまでとは違い、世界も意識したエンタテインメント性の高い商業映画をつくるようになりました。
(チャン・イーモウ監督「HERO」(’02)などもその動きの中でつくられました)
激増する市民の消費力、膨大な人口。
香港映画復興を悲願する香港の映画人にとっては、これはおいしい!

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まさにエンタの神様として中国映画の一歩も二歩も先を行く香港。
さあ、香港映画人。中国との合作に活路を見出しました。

2003年、中華人民共和国の中央政府と香港特別行政区政府の間で調印されたCEPA
(Mainland and Hong Kong Closer Economic Partnership Arrangement)という自由貿易協定。
CEPA以前、中国国内での上映が認められる外国映画(香港映画を含む)は年間20本までとされていたのが、
この調印によって、すべての香港映画が中国の自国映画として公開できることになりました。

ま、中国当局による検閲という余計なおまけはつきましたけど―――

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しかし、あるものですねぇ。
香港・中国という合作の形を取りつつ、製作費を集め、検閲をクリアし、なおかつ、
香港映画らしい映画をつくる道が。
それが、古装片(時代劇)、武侠片(チャンバラ映画)、功夫片(カンフー映画)といったジャンルでした。

これなら「少林サッカー」「インファナル・アフェア」のような現代ものとは違って
中国本土で上映禁止になる可能性はより少ないのでしょう。

本作に登場する辛亥革命が時代劇になるのかどうか、の議論は脇に置くとして、
「革命の父」として尊敬される孫文を描いたアクション映画なら、
検閲はなんの問題もなくクリアされたと思います。

孫文と辛亥革命
1911年10月。300年近く続いた清王朝を倒し、
2000年にわたる中国の君主制に終止符を打ったのが辛亥革命です。
孫文は言わずと知れたこの革命の指導者であり、初代中華民国臨時大総統。
民族・民権・民生の三民主義の提唱者であることはご存知の通り。
中国では「革命の父」、台湾では「国父」と呼ばれ、敬愛される英雄です。
日本とも縁が深く、彼の号である中山は日本に由来を持っています。

さて、孫文先生と辛亥革命を時代背景とした痛快アクション映画「孫文の義士団」とは?
どんなお話かは次回までのお楽しみ。乞うご期待であります。

                              

孫文の義士団
監督/テディ・チャン、脚本/チュン・ティンナム、グオ・ジュンリ、ジェームズ・ユエン、ウー・ビン、アクション監督/トン・ワイ、撮影監督/アーサー・ウォン、美術監督/ケネス・マク、スタント・コーディネーター/谷垣健治、製作/ピーター・チャン、ホアン・チェンシン
出演
ドニー・イェン/シェン・チョンヤン、ワン・シュエチー/リー・ユータン、レオン・カーフェイ/チェン・シャオバイ、ニコラス・ツェー/アスー、フー・ジュン/ヤン・シャオグオ、クリス・リー/ファン・ホン、エリック・ツァン/シー・ミーフ、サイモン・ヤム/ファン・ティアン、ファン・ビンビン/ユエル、チョウ・ユン/アーチュン、ワン・ポーチエ/リー・チョングアン、メンケ・バータル/ワン・フーミン、カン・リー/チェンシャン、レオン・ライ/リウ・ユーバイ
4月16日(土)シネマ・スクエアとうきゅう他全国順次ロードショー
2009年、中国・香港合作、139分、配給/ギャガGAGA★
http://sonbun.gaga.ne.jp/


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☆4月2日に更新しました。新しい季節の始まりに期待を持ちたいです☆
by mtonosama | 2011-04-02 05:26 | 映画 | Comments(2)