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殿様の試写室

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<   2011年 12月 ( 13 )   > この月の画像一覧

           2011 BEST 10 OF
             殿様の試写室 -5-

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                           1位と2位の発表です。
           この1年、内外に問題が山積し、あまり映画を観ることができなかったのですが、
                それでも、ベスト10選出に悩むほどの作品を鑑賞できました。
                     活弁士の孫としては嬉しい限りです。

                             いきます!


                            第2位
                          サラの鍵
                        Sarah‘s Key

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                      http://mtonosama.exblog.jp/16847182/
                      http://mtonosama.exblog.jp/16859987/

                 子どもと動物にはどんな名優もかなわないといいますが、
                     その子どもが名優であったなら、天下無敵。
             それほどまでにサラを演じたメリュジーヌ・マヤンスは素晴らしかったです。
          この映画は第2次世界大戦中、フランスがドイツ占領下にあったヴィシー政権時代に
                フランス政府が国内で暮らすユダヤ人を一斉検挙した事件と
                 その事件を生き抜いた少女のその後を描いた作品でした。
                      当試写室では11月に上映しました。


                             第1位
                     黄色い星の子供たち
                            La Rafle

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                       http://mtonosama.exblog.jp/16213471/            http://mtonosama.exblog.jp/16227904/

                          「黄色い星の子供たち」です。
                      実は、この映画は2位の「サラの鍵」と同じく、
                     フランスにおけるユダヤ人一斉検挙がテーマです。
                同じテーマの作品を1位と2位に並べるなど、まったくもって芸のない話。
                   果たしてこれで良いのかと、夜も眠れないほど悩みました。

           この2作、今まで公にされていなかった歴史的な事件を映画化したということだけでなく、
              その映画がきわめて感動的だった点でトップ2に選ばざるを得ませんでした。
               両作品とも2010年製作ですが、「黄色い星の子供たち」の日本公開が
                   一足早かったということで、1位になりました。

           またまた、とのの独断に満ち満ちた2011年ベスト10でしたが、いかがでしたでしょうか。
              ユダヤ人がテーマの作品が3本も入っていましたが、知らなかった事実や
                   まったく切り口の違う描写で、特筆に値すると思いました。

                    さあ、来年はどんな映画を観られるでしょうか。
               そして、新しい年が良い年であることを心から祈りたいと思います。
              今年1年、当試写室にお寄りいただき、誠にありがとうございました。
               来年も本年同様、お立ち寄りくださることをお願い申し上げます。
                    どうぞ、皆さま、良いお年をお迎えくださいませ。

                             2011年12月30日

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【署名のお願い】自然エネルギー100%と原発の段階的廃止を実現するため「エネルギー基本計画」を変えよう!
by mtonosama | 2011-12-30 07:02 | 映画 | Comments(12)
           2011 BEST 10 OF
              殿様の試写室 -4-

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                       さて、今日は4位と3位の発表です。
                しかし、このあたりの順位になってくるとホントに迷います。
               どれも印象的だし、どれも興味深いし、どれもおもしろいですから。
                       悩みに悩んで4位と3位の発表です。
                              いきます。


                             第4位
                     ミケランジェロの暗号
                       Mein Bester Feind

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                      http://mtonosama.exblog.jp/16462289/
                      http://mtonosama.exblog.jp/16475309/

                          いやあ、痛快な映画でした。
                   ナチの時代を描き、ユダヤ人が主人公でありながら、
                 いつもと違って彼らユダヤ人がやられっぱなしじゃないんです。
                      モーリッツ・ブライプトロイが良い味出してます。
                  今や、ドイツ語圏映画にはこの人の存在は欠かせません。
                    あ、でも、この映画では彼はユダヤ人の役なんですよ。
                     いかにもドイツ的な面構えではありますけどね。
                         当試写室では8月に上映しました。


                               第3位
                        100,000年後の安全
                            Into Eternity


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                       http://mtonosama.exblog.jp/15982946/
                       http://mtonosama.exblog.jp/15779368/

        今年の映画ベスト10を選ぶにあたって、この映画をはずすわけにはいかないでしょう。
     これはフィンランド・オルキルオトに建設中の原発で使用したウラン燃料を捨てる最終処分場
       「オンカロ(隠された場所)」に世界で初めてカメラが入ったドキュメンタリー作品でした。
                    ああ、こわい、こわい、と思って観るか、
     世界に先駆けて放射性廃棄物最終処理場をつくったフィンランドはすごい、と思ってみるか…
        プロメテウスの火を手にしてしまった私たちにとって中間処理場も最終処理場も
                 避けて通ることはできない現在進行形の課題です。
                   当試写室では4月と5月に上映しました。
                    明日はいよいよ1位と2位の発表です。

                              

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【署名のお願い】自然エネルギー100%と原発の段階的廃止を実現するため「エネルギー基本計画」を変えよう!
by mtonosama | 2011-12-29 06:04 | 映画 | Comments(4)
            2011 BEST 10 OF
              殿様の試写室 -3-

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                 2011年度殿様の試写室ベスト10の6位と5位の発表です。
               いろいろつらいことが起きたときは、「あきらめなくてよかった!」
                 と思うことのできる映画を観ると幸せになりますよね。
                     嗚呼、映画ってほんっとに素晴らしい。
               映画評論家・水野晴生さんの言葉が今さらながら胸にしみます。

                           いきます。第6位は

                             第6位
                      人生、ここにあり!
                          Si Puo Fare

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                    http://mtonosama.exblog.jp/16327490/
                    http://mtonosama.exblog.jp/16340981/

           イタリアが行なった画期的な試み、社会的な実験といってもいいでしょうか。
             1978年に制定されたバザーリア法(精神病院廃絶法)に基づいて、
           1999年には犯罪者の病院を除いた国立の精神病院は全て廃止になりました。
         精神病院を生活の場にしていた患者たちが法律の施行後は病院付属の協同組合で
            暮らすことになるのですが、そこへ配属されてきた熱血職員と患者たち、
             もとい、協同組合員たちとの奮闘記。実話だけに大笑いしながらも
                     納得させられ、感心させられた映画でした。
                  原題の“Si Puo Fare”は「やればできる」という意味。
                       当試写室では7月に上映しました。


                             第5位
                            127時間
                           127 Hours

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                    http://mtonosama.exblog.jp/15998518/
                    http://mtonosama.exblog.jp/16013752/

                      「スラムドッグ&ミリオネア」以来、
            ダニー・ボイル監督のテンポの速さのとりこになってしまったとのです。
              主人公ア―ロンが危機的な状況から脱出するためにとった選択に
                失神者続出だの、残酷だの、という声も聞かれましたが、
             こういう声は「エクソシスト」(‘73)映画宣伝の常套手段ですからね。
                なにがあっても生き抜くアーロンの精神力の強さに感銘。
                  この映画以後、自転車に乗るようになりました。
                         当試写室では5月に上映。
                          明日もお会いしましょう。

                               

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【署名のお願い】自然エネルギー100%と原発の段階的廃止を実現するため「エネルギー基本計画」を変えよう!
by mtonosama | 2011-12-28 06:57 | 映画 | Comments(4)
           2011 BEST 10 OF
    殿様の試写室
 -2-

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               2011年度殿様の試写室ベスト10の第8位と第7位の発表です。
            今年は内外ともにいろいろあって150歳になるとのもさすがに動揺しました。
                    震災以後は試写室へ行くこともままならず、
             (電車に乗るのも怖かったし、暗い場所で映画を観ることも怖かったし、
         試写自体が自粛モードで、試写室まで出かけても上映されないことも度々ありました。
                 座席の下にヘルメットを置いた試写室もありました)
               この時期、映画などノンビリ観ていていいのだろうか、と、
                   自分自身が自粛する気持になりもしましたし。

                           しかし、いきます。
                           第8位の発表です。


                             第8位
                     マイ・バック・ページ
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                      http://mtonosama.exblog.jp/15918406/
                      http://mtonosama.exblog.jp/15934983/

         妻夫木くんと松ケンこと松山ケンイチが出ていたから、8位というのではありません。
                              念のため。
         だったら、なぜかというと、この時代を描いた作品としては出色のできだったから。
   60年代末から70年代初めにかけて学生たちが熱く燃えた時代を学生サイドに立って描いた作品は
            ぼつぼつと出ていますが、さすが山下敦弘監督、やりましたね。
            彼の親の世代の体験をじっくりじっくり描き出してくれました。
                     当試写室では5月に上映しました。



                              第7位
                        ゴーストライター
                     THE GHOST WRITER
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                    http://mtonosama.exblog.jp/16382876/
                    http://mtonosama.exblog.jp/16396957/

         さすが巨匠ポランスキー監督です。計算しつくした映像の美しさには感動しました。
              ロケーション地も重要な出演人物という表現はよく聞きますが、
          本作はロケ地の勝利ということもいえましょう。荒涼とした冬のアメリカ東海岸。
                  さらにたたみかけるように展開するミステリー。
                   映画の醍醐味ここにつきるという作品でした。

                      当試写室では8月に上映しました。

                      8位、7位のご報告を終わります。
                            また、明日。

                              

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【署名のお願い】自然エネルギー100%と原発の段階的廃止を実現するため「エネルギー基本計画」を変えよう!
by mtonosama | 2011-12-27 06:16 | 映画 | Comments(8)
           2011 BEST 10 OF
    殿様の試写室
  -1-

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                  ほんとうにいろいろなことがあった2011年でした。
           いえ、あった、と過去形で語ることなど、まだ、できないのかもしれません。
                 でも、困難な状況も時の経過とともに日常になります。
                 とにかく今日という一日を、そして、明日という一日を、
                      なんとか生きていかねばなりません。

                     新しい一年が希望の年でありますように。

                   というわけで、殿様の試写室恒例の映画ベスト10。
             例のごとく、なんの裏づけもなく、印象に残った作品だけを選んでいます。
               さあ、皆さまのベスト10と一致する映画がありますでしょうか。

                            第10位
                        ジャライノール 
                    紮賚諾爾/扎賚諾爾

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                     http://mtonosama.exblog.jp/15306493/
                     http://mtonosama.exblog.jp/15324173/


                    辺境、廃墟好きにはたまらない映画です。
                          空が広い。大地が広い。
                   どこまでも続く荒野を蒸気機関車が突き進みます。
        力強い機関車なのに、中国でも、既に過去の領域へ去っていきつつあるのがうらさびしい。
                          「送君千里、終須一別」
               「君を千里送るとも、終(つい)には須(すべから)く別すべし」
                      という言葉がテーマになった映画でした。
                     当試写室では2011年1月に上映しました。

                              第9位
                       英国王のスピーチ
                       The King’s Speech

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                      http://mtonosama.exblog.jp/15480781/
                      http://mtonosama.exblog.jp/15497438/


                      アカデミー賞第83回作品賞受賞作品。
                    現英国女王エリザベス2世の父ジョージ6世のお話。
                超話題作でありましたから、ご覧になられた方も多いと思います。
             こういっちゃ畏れ多いのですが、華もなくあまり冴えない王様のお話でした。
                          でも、大ヒットでしたね。
             コリン・ファースの好演もありましょうが、突然、ふりかかってきた王様職
               (この時代だからこそ、王様というのは大変な職業ですよね)
          にとまどいながらも、国民の輝く星になったジョージ6世の地道なサクセスストーリーが
                            万人の心を打ちました。
                           当試写室では2月に上映。

                            まずは10位、9位でした。
                          では、また明日お会いしましょう!

                                  

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by mtonosama | 2011-12-26 06:46 | 映画 | Comments(8)
                    運命の子 -2-
                          趙氏孤児

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(C)Shanghai Film Group Co., Ltd. Shanghai Film Studio/TIK FILMS/Stellar Mega Films Co., Ltd. /21 Century Shengkai Film

権勢を誇りながら、無残にも謀略によって滅ぼされた趙一族。
その中で、ただ一人生き残った赤ん坊が成長を遂げ、みごと仇討を果たす・・・・・
一口に言ってしまえば、仇討物語ですが、
孤児を育てたのは、その孤児の存在ゆえに自分の妻子を殺された初老の男・程嬰、
そして、仇を討たれるのは、その孤児がもう一人の父と慕う男・屠岸賈(とがんこ)です。

これはちょっとすごいですよ。

元の時代、紀君祥(きくんしょう)によって戯曲としてまとめられた「趙氏孤児」は、
18世紀には英語とフランス語に翻訳されました。
ヴォルテールの「中国の孤児」はその翻案なのだそうです。

さてさて、どんなお話なのでしょうか。

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ストーリー
2600年前、時は春秋時代。所は晋の国。
趙盾宰相の息子・趙朔は晋の君主の姉・荘姫を妻とし、趙氏一族はまさに我が世の春を謳歌していた。
これを快く思わない武官の屠岸賈(とがんこ)は、晋王殺害の罪を趙盾にかぶせ、
趙盾、趙朔はもちろんのこと、なんと趙氏一族300人を皆殺しにしてしまった。

それと時を同じくし、月満ちて出産間近の趙朔の妻・荘姫。
出産に立ち会ったのは自身も40歳を過ぎて男児を授かったばかりの医師・程嬰(ていえい)。
荘姫は趙家を受け継ぐべき唯一にして最後の男児を出産する。
だが、夫を殺され、自身の運命を悟った荘姫は赤ん坊を公孫に託すことを程嬰に頼み、
自害し、果てた。
程嬰は遺児を薬箱に隠して自宅に連れ帰り、妻に託す。

町では、屠岸賈(とがんこ)により趙氏の忘れ形見である孤児の大捜索が始まっていた。
公孫の迎えを頼むため家を出た程嬰は、兵士たちが家々から赤ん坊を奪い去っているところを目撃。
兵士たちは程嬰の家にもやってきた。
妻はたまたま乳を飲ませていた遺児を差し出すしかなかった。
だが、このままでは彼らの許に留まった程嬰の実子が趙氏孤児とみなされてしまう------

そこへやってきたのが荘姫の信頼する公孫。
彼は程嬰の妻子を自邸に連れていき、隠し部屋にかくまう。
その頃、程嬰は奪われた遺児を救出しようと屠岸賈邸の庭にいた。
屠岸賈は
「趙家の子を盗んだ者が寅の刻までに姿を現わさなければ、集めた子は皆殺しだ!」
とそこに集まった親たちに告げる。蒼ざめる親たち。

寅の刻がきた。
屠岸賈に呼び出され、
「趙家の子を誰に渡したかを言わなければ、ここに集めた赤ん坊は全員殺すぞ」
と恫喝された程嬰は「公孫様に渡しました」と告げてしまう。
ああ、しかし、この言葉こそ、実子の命を屠岸賈に引き渡すものだったのだ。
屠岸賈は兵士をひきつれ、公孫の邸へ。

哀れ、公孫は兵士たちに刺殺され、程嬰の妻子のひそむ隠れ部屋もみつけられてしまう。
赤ん坊を抱き締め、身体をすくめる程嬰の妻に屠岸賈は訊ねる。
「なぜ、そうまでして他人の子をかばう」
一瞬、ためらいを見せ、妻は答えた。「親のない子だから」
見せるだけと信じて差し出された子を、屠岸賈は容赦なく床に叩きつける。
息絶えた子を抱きしめた妻も兵士の刃に貫かれた。

妻子を殺された程嬰は趙氏の孤児をひきとり、そして、固く心に誓うのだった。
「この孤児を育てて、我が息子の仇をとってやる。屠岸賈に死よりも更に苦しい思いを与えてやるぞ。」
そして、自ら屠岸賈の家臣となり、孤児ともども近くに侍って仇討の機会を狙うのであった……


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ヘロデ王が救世主と予言されたイエスを殺すため、赤ん坊を全ての家から連れ去り、
虐殺したという逸話より、もっと古い時代に同じようなことが行われていたのだから恐れ入ります。
人間の権力欲というものほど恐ろしいものはございませんね。

屠岸賈という人物、まさしく究極のヒールであります。
そして、一介の町医者・程嬰が、妻と子を殺されながらも、趙家の忘れ形見を育てて、
敵である屠岸賈の家臣となり、仇討のチャンスを狙う------

その手段は、孤児をして屠岸賈を父上と慕わせ、また、屠岸賈をして孤児を溺愛させ、
愛する者によって命を奪わせようとするもの。
「死よりも苦しい思い」とはこのことだったわけです。

こうなってくると、気の弱そうな町医者・程嬰こそ復讐の鬼であり、
究極の悪役だったはずの屠岸賈がどこか哀れに思えてきます。
これは役者のうまさも大きくものをいうのでありましょうが、
年月の経過は、いいもん、悪いもん、の区別を薄めていくのかもしれませんね。
2000年以上の長きにわたって、このお話が中国で愛されてきたのは、
すさまじい権力欲を描きだすと同時に、いつの世も変わらぬ父子の情愛を描いたものだからでしょうか。

親子の情愛を描くその後ろから、権力欲って空しいよ、という重奏低音が
ズンズン響いてきます。
現在の中国では、現代劇の形をとると言いにくい部分もありましょうが、
2600年も前の父子愛に絡めて、権力への不満をうまく訴えていますね。

チェン・カイコー監督、なかなかでありました。

   

                                   

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運命の子
監督・脚本/チェン・カイコー(陳凱歌)、原典/司馬遷「史記」、撮影/ヤン・シュウ(楊述)、武術監督/クウ・フエンチュウ(谷軒昭)
出演
グォ・ヨウ(葛優)/程嬰(ていえい)、ワン・シュエチー(王学圻)/屠岸賈(とがんこ)、ファン・ビンビン(苑冰冰)/荘姫(そうき)、ホワン・シャオミン(黄暁明)/韓厥(かんけつ)、ハイ・チン(海清)/程嬰の妻、チャン・フォンイー(張豊毅)/公孫、ヴィンセント・チャオ(趙文卓)/趙朔(ちょうさく)、ウィリアム・ワン(王瀚)/程勃(ていぼつ)・8歳、チャオ・ウェンハオ(趙文浩)/程勃(ていぼつ)・15歳、ポン・ボー(彭波)/晋の君主(霊公)、ワン・ジンソン(王勁松)/策士、パオ・グオアン(鮑国安)/趙(ちょう)盾(じゅん)
12月23日(金・祝)Bunkamuraル・シネマ[リニューアル・オープニング第一弾作品]ほか全国順次公開
2010年、中国映画、カラー、128分、配給/角川映画、http://www.unmeinoko.jp/

by Mtonosama | 2011-12-23 07:22 | 映画 | Comments(6)
                    運命の子 -1-
                          趙氏孤児

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(C)Shanghai Film Group Co., Ltd. Shanghai Film Studio/TIK FILMS/Stellar Mega Films Co., Ltd./21 Century Shengkai Film

        今回、当試写室で上映するのは、古代中国は春秋時代の強国、晋が舞台の物語、
          かの有名な司馬遷「史記」から題材をとった「運命の子」(趙氏孤児)です。

          「趙氏孤児」は「ハムレット」や「忠臣蔵」同様、復讐をテーマにした名作で
               中国では知らない人のいない有名なお話だとのこと。
           日本人なら「忠臣蔵」、中国人なら「趙氏孤児」ということらしいです。

                       今回は中国第5世代の巨匠、
                    「さらば、わが愛 覇王別姫」(‘93)、
                      「北京ヴァイオリン」(‘02)、
            「花の生涯~梅蘭芳」(‘08)http://mtonosama.exblog.jp/10447417/ 
        の陳凱歌(チェン・カイコー)監督の解釈による「趙氏孤児」初の映画化作品です。

           春秋時代なんていうと高校時代の世界史の授業を思い出しますが、
           中国の人たちは2600年も前のお話に未だに愛好しているのですね。
                   さて、いったいどんなお話なのでしょうか。

              でも、春秋時代ってどういう時代だったんでしたっけ?

                        夏、殷、周、秦、漢・・・・・
           中国の歴代王朝を確かに暗記した筈なのに、5つしか出てきません。
                     ま、いいでしょう(なにがいいんだか)。
         その3番目の周王朝が前770年都を洛邑へ移してから、世が乱れるのですが、
                     これが春秋時代の始まりであります。
                 そして、前403年に現在の山西省を治めていた国・晋が、
      その家臣である韓氏、魏氏、趙氏によって三分割され、漢・魏・趙の三国として建つまでを
                春秋時代といいまして、ここから戦国時代が始まります。

f0165567_650670.jpg

       その春秋時代の間に起きた「趙氏族皆殺し事件」がこのお話の大きな背景なんですね。
                 これ、試験に出ますから、しっかり覚えておいてください。

                                って…

                  いや、しかし、趙氏族は皆殺しにされたはずなのに、
                なにゆえその後、前403年に趙氏の国が建ったのでしょうか?

                 う~ん、この話のミソはどうやらその辺にありそうです。

            晋は現在の山西省にあった強国ですが、その君主に文公という人がいました。
                   彼は亡命生活の末に晋の君主に返り咲いた人物。
            この文公の家臣が趙衰(ちょうし)であり、文公と亡命の苦楽を共にしたため、
                     帰国後はひきたてられ大出世しました。
             趙衰(ちょうし)の息子・趙盾、孫の趙朔も、晋の重臣として権勢を振るい、
          その勢力は晋の君主にとっては脅威に感じられるようになってきたのであります。

                権力を世襲するということは昔も今も災いの元でありますな。

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               そして、前598年、文公の孫・景公は家臣の屠岸賈(とがんこ)に
                 趙朔以下、趙氏の一族300人を粛清させるのであります。

                             な、なんと・・・・・

            その後に展開される人間の情愛を鋭くえぐり出した「趙氏孤児」の物語が
                  「史記・趙世家」に記されているのであります。
           2600年の時を経て未だ中国人の魂を揺さぶるこの物語は雑劇、京劇、新劇など、
                   時代を超え、繰り返し舞台化されてきました。
                今回は陳凱歌(チェン・カイコー)監督による初の映画化。
             さてさて、どんな作品に仕上がっているかは次回のお楽しみということで、
                         皆さま、乞うご期待であります。

                                

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12月23日(金・祝)Bunkamuraル・シネマ[リニューアル・オープニング第一弾作品]ほか全国順次公開
2010年、中国映画、カラー、128分、配給/角川映画、http://www.unmeinoko.jp/

by mtonosama | 2011-12-20 07:19 | 映画 | Comments(10)
               ルルドの泉で -2-
                        LOURDES

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2009(C)coop99 filmproduktion, Essential Filmproduktion, Parisienne de Production, Thermidor

            美しい建物と自然。マルタ騎士団のどこか時代がかった制服。
                 心や体の癒しを求めて巡礼地に集まる人々。
               きっと昔も今も大して変わらない光景なのでしょう。

             そうだ、江ノ島へ行こう!とか、お伊勢さんへ行こう!とか、
        庶民の信仰心は観光とは切っても切り離せないのですから、ルルドだって同じこと。
        観光地としてのマニュアルやプログラムが完備し、聖水を受けたり、浸かったりも、
                     流れ作業のように進んでいきます。
        奇跡を売りにしているルルドですから、いろいろ合理的に様式化されているようです。

                       さあ、どうなるのでしょうか。

ストーリー
不治の病により、車いすで生活をするクリスティーヌはルルドへのツアーに参加します。
長い間、不自由で孤独な日々を送るクリスティーヌの楽しみは巡礼の旅。
ルルドには、病人や、家族を亡くして寂しい日々を送る老人、いろいろな人々が、
奇跡を求めて集まっていました。

クリスティーヌの介護係はマルタ騎士団のボランティア、マリアです。
マリアはクリスティーヌの身の回りの世話をしていますが、次第にボランティアの同年輩
の若者たちとの交流を優先するようになっていきます。
リーダーを務めるセシルは、そんな若いボランティアたちを指導したり、
戒めたりしながら、自らも熱心に祈りを捧げていました。

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マリアに代わってクリスティーヌの世話をするようになったのは同室のハートゥル夫人。
夫人は孤独な人生を生きる苦しみを和らげたいと、このツアーに参加しました。
彼女はクリスティーヌの世話をし、祈りを捧げることで孤独な心を癒していきます。

旅も終りに近づいたある朝、クリスティーヌに奇跡が起きます。
人の手を借りなければ、ベッドから起き上がることもできなかった彼女が
一人で床に足を下ろし、立ち上がることができました。
そして、自分の足で歩くことができるようになったのです。

しかし、彼女の身に起こった奇跡は周囲の人々の羨望や嫉妬など様々な感情をひきおこすことに……

     奇跡といえば、処女マリアが神の子を宿したこと、十字架で息絶えたイエスが3日後に蘇ったこと、
         イエスの教えを聴きに集まった大勢の群衆のために十分な食べ物が生じたこと、
       イエスの唾液を混ぜた泥を目の視えない人の目に塗ったら視えるようになったこと等々、
                        いろいろ聞いてはいます。

             処女マリアの懐胎も、イエスの復活も、「ありえない」と思いつつも、
        それを言っちゃあおしまい、どころか、キリスト教がキリスト教でなくなってしまうので、
          牧師さんもミッションスクールの先生も「とにかく信じなさい」と言うばかり。
       今では、信仰とはありえないことをあったことと思いこむことなのかと信じているとのです。

                  そんな不信心な人間を納得させるためなのでしょうか。
  奇跡のメッカ・ルルドでも、そこで起きた奇跡が「奇跡」と認定されるには様々な手続きが必要なようです。

          1.その難病の回復が突発的でリバウンドもなく完全であることを申請。
           医学委員会でそれを審査し、「現代医学では説明が不可能」という結論が出ること。
          2.その後、難病の回復は、神の恩寵という宗教的な意味を付与するに足るかどうかを
           司教(治癒した人の住む地区)が判断。

              そんな訳で奇跡を認定されるのはわずか1%にも満たないとのこと。

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             歩けるようになったクリスティーヌも「うっそー!」という心境でしょうし、
           「なんで私が?」といきなり動くようになった手足にとまどいを感じることでしょう。
     歩くことができる自分に慣れてくると、ほんの少し舞い上がった気分になるのもよくわかります。
                  すると、そんな彼女に向けられる周囲の冷たい視線。
           「なんであの子に奇跡が起きるの?あまり信仰心が強そうには見えないわよ」
            更に気づかされるのは、奇跡は続かないかもしれないということ-------

    あ~あ、幸運が舞い込むことは同時に周囲のやっかみや悪口を呼び込むことでもあるんでしょうね。
                 人の不幸は蜜の味なんて言葉もあるくらいですから、
   地味な普通の女の子に奇跡が起こると、その場にいあわせた人は次第に腹が立ってくるのでしょうか。
                    人間の狭量さを見せつけられる思いです。
       とのも「喜んであげればいいのに」なんて、良い子ぶりっこしてしまいましたが、
                   その場にいたら、そうも言ってられないかも。

               クリスティーヌの奇跡がずっと続くものかどうかはわかりません。
                   でも、彼女たちのルルド・ツアーは終わりました。
                      バスは人々をそれぞれの街へ運びます。

                       幸運とは不運があってこそのもの。
                 幸運と不運って思いのほか、仲が良い存在なのでした。
        不運も続けば、それが日常。奇跡って、その日常がいきなり変わることなんでしょうね。
                奇跡って、起こっても起こらなくても、結構大変なものなのかも。

  

                                

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出演
シルヴィー・テステュー/クリスティーヌ、レア・セドゥ/マリア、ブリュノ・トデスキー二/クノ、エリナ・レーヴェンソン/セシル
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by mtonosama | 2011-12-17 07:11 | 映画 | Comments(11)
              ルルドの泉で -1-
                        LOURDES

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 2009(C)coop99 filmproduktion, Essential Filmproduktion, Parisienne de Production, Thermidor

          ルルドはフランスとスペインの国境ピレネー山脈のふもとに位置する小さな村。
           「聖母マリア出現の地」「奇跡の水が湧き出る泉」として知られる聖地です。
             奇跡を求めて、年間600万人もの善男善女が訪れるそうですよ。

                          ルド、ルド。
                       一字違いというだけの理由で

                         ♪ナルドの壺ならねど
                          捧げまつるわが愛
                       みわざのため 主よ きよめて
                          うけませ うけませ

                     という讃美歌を思い出したとのであります。
                    そう、今や150歳になんなんとするとのだって、
             祭壇にむかって讃美歌を歌う清らかな少女だった時代があったのです。

          あ、たまたま名前が似ているという単純な理由でまったく関係のない讃美歌などを
            思い出してしまいましたが、両方ともキリスト教つながりということだけで、
                   深い意味はございません。お騒がせしました。

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                         泉とか、湧き出る水とか、
             なんとなく清らかで、癒してもらえそうな期待感にうちふるえますよね。
                   ところが、どっこい、そうは問屋が卸しませんでした。

監督はウィーン出身の女性監督ジェシカ・ハウスナー。39歳。
ウィーン・フィルムアカデミーで学びましたが、在学中に撮影した短編映画「Flora」が
ロカルノ国際映画祭の短編部門でグランプリを受賞(‘96)。
卒業制作「Inter-view」もカンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門の特別賞を受賞(‘99)。
彼女の初長編映画「ラヴリー・リタ」はカンヌ国際映画祭ある視点部門に出品され、
日本を含む20ヶ国で劇場公開。
長編第2作「ホテル」もカンヌ国際映画祭ある視点部門に出品、
オーストリア映画祭では最優秀賞を受賞。
長編第3作目の本作も、ベネチア映画祭5部門で受賞。

               なかなか順調な映画人生を歩んでおられるハウスナー監督です。

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       脂の乗っている今、監督は奇跡についての映画を作りたかったということで選んだ土地が
                      奇跡の水が湧き出る地ルルドでした。
                 しかし、聖地ということもあってか、撮影の許可が下りず、
                 監督は何度も現地に出向き、司教と交渉を重ねたそうです。

         そして、20年ぶりに聖地ルルドでドキュメンタリー以外の映画撮影が実現しました。
          立派な聖堂や聖母マリアがお姿を現したという洞窟や美しいピレネーの山々は
                    旅がお好きな向きにも満足できること間違いなし。

            巡礼ものとしては「サンジャックへの道」(‘07)という映画もありましたね。
                      キリスト教聖地への巡礼ツアーなのに、
              なぜかメッカ巡礼と勘違いしたイスラム教徒の青年が混じっていたり、
     歩くことなんて大嫌いな仲の悪い3兄妹弟が母の遺産を受けとるためにいやいや参加していたり、
                            楽しい映画でした。

                 日本と同じくヨーロッパも聖地巡礼ツアーが盛んなようです。

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      「ルルドの泉」の主人公・クリスティーヌは不治の病で、動かすことのできるのは頭部だけ、
              手も足も動かないので移動はすべて車いすという若い女性です。
             聖地巡礼ツアーならボランティアも充実していて旅行を楽しめるから、
          というのが彼女がルルドにやってきた理由。ま、信心深いってわけではなさそうです。
     実際、マルタ騎士団(ローマ・カトリック教会の騎士修道会)がクリスティーヌの食事の世話から移動まで
                         すべて手伝ってくれます。
         (お世話係のマリアが若い騎士団員が気になって仕方がないというのはご愛嬌ですけど)

                  そんなクリスティーヌに奇跡が起きるというのですが、
       さてさてどんな展開が待っているのでしょうか。続きは次回まで乞うご期待でございます。

                                

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ルルドの泉で
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出演
シルヴィー・テステュー/クリスティーヌ、レア・セドゥ/マリア、ブリュノ・トデスキー二/クノ、エリナ・レーヴェンソン/セシル
12月23日(金・祝)シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
2009年、99分、オーストリア・フランス・ドイツ合作、提供/新日本映画社、配給・宣伝/エスパース・サロウ、後援/オーストリア大使館、http://lourdes-izumi.com/

by mtonosama | 2011-12-14 07:00 | 映画 | Comments(6)
       歴史は女で作られる -2-
                         Lola Montes

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                        ローラ・モンテス(1818-79)。
               退廃の19世紀末をタンブリングウィードのごとく漂泊しながら、
              男から男へと渡り歩いたダンサーにしてクルチザンヌ(高級娼婦)。
                  その恋人はアレクサンドル・デュマ、フランツ・リスト、
           そして、なんとバイエルン国王ルードヴィッヒ1世と、綺羅星のごとくであります。

              そんな華やかな恋に彩られた彼女も今ではしがないサーカスの女芸人。
             団長の口上に導かれるまま、その恋の遍歴をショーにしたてて披露します。
             さあ、美しきクルチザンヌの山あり谷ありの人生と恋の物語の始まりです。

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ストーリー
19世紀のパリ-----ローラ・モンテスは、美しき少女でありました。
母親の恋人ジェームズはローラへの恋情抑えがたく、彼女を連れ出し駈け落ちするのであります。
しかし、その生活は長く続かず、自由な世界へと飛び出したローラ。
男から男への遍歴が始まったのでありました。

おお、ローラ、ローラ。汝は華麗な紅バラか、それとも男の血を吸うヴァンプなのか。
華やかなスキャンダルをまきちらしながらヨーロッパ中をさまようローラ。
作曲家のリストもそんな彼女を愛した一人でありました。
彼は彼女の為にいくつかの歌を作曲し、やがて去って行くのであります。
その後、ローラはロシアへ。
ロシアで金を使い果たし、ドイツにやってまいりましたローラ。
そこで、なんと彼女はバイエルンの国王ルードヴィッヒ1世に接近、誘惑したのであります。
王はたちまちローラの魅力の虜に。
ローラもまたこの王を心から愛し、貞淑な妻のように仕えたのでございます。

しかし、好事魔多し。
国民は彼女の追放を叫び、革命が勃発。
ローラは彼女に想いを寄せるミュンヘン大学の学生に助けられ、城から脱出しました。
学生は2人で新しい人生を築こうとローラをかき口説くのであります。
数々の浮名を流してきた彼女ではございましたが、まだ若い学生の将来を考え、
彼の申し出を断るのでございます。
「おお、ローラ。そんなこと言わないでおくれ」。
若き学生は涙にくれるのでありました。

やがて、旅のサーカスに身を投じたローラ。
その姿を、ニュー・オーリンズの男たちは好奇の目で見守ります。
立板に水を流すような団長の口上が響く中、ステージに据えられた玉座のような椅子に腰をおろし、
かつての恋の女王は静かに座り続けるのでありました……

             と、まあ活弁士ふうにご紹介するなら、こんなことになるのでしょうか。
       祖父の弁士ぶりを一度でも見ていたら、もっとそれらしくできたのではございましょうが、
         とのの生まれたときには祖父はもうとっくに弁士を廃業しておりましたので、
                      インチキ活弁であいすみません。

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 華やかなサーカスのショーの合間に、幕間のようにリストとのラブアフェアやミュンヘン大学の学生との出会い、
                 ルードヴィッヒ1世を籠絡する経緯を織り交ぜた構成。
            それはもうキッチュでありながら、華やかで一瞬たりとも目を離せません。
            こんなに素晴らしいのに、製作陣は構成にも変更を加えたというのですから、
                   オフュルス監督が怒るのも無理はありません。
 映画がもっとも華やかだった時代、華麗な映像美を創り出してくれた監督に大きな拍手を送りたいと思います。

  

                                

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歴史は女で作られる
監督・脚本/マックス・オフュルス
出演
マルティーヌ・キャロル、ピーター・ユスチノフ、アントン・ウォルブルック
映画「歴史は女で作られる」デジタル・リマスター完全復元版
12月23日(金・祝)-1月13日(金)まで3週間限定
渋谷シアター・イメージフォーラムにて公開
1956年-2009年、フランス、110分、配給/紀伊國屋書店、マーメイドフィルム、配給居力/(社)コミュニティシネマセンター、後援/東京日仏学院、uniFlance Films、協力/アニエス・ベー、ロレアル、http://www.eiganokuni.com/meisaku4-rekishi/

by mtonosama | 2011-12-11 05:57 | 映画 | Comments(12)