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殿様の試写室

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<   2013年 06月 ( 13 )   > この月の画像一覧

台湾アイデンティティー
 

-1-

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(C)2013マクザム/太秦

父方の祖母は旅行好きで、あちこち出歩いている人でしたが、
そのおばあちゃんが話してくれた台湾のエピソードです。
「台湾では鼻をかんだチリ紙(注:ティッシュペーパーのこと)を捨てても、
『落としましたよ』と届けてくれるんだよ」
(うん、まず鼻をかんだ紙を路上に捨てちゃダメだよね)

東日本大震災のときにもいちはやく
200億円を超える義捐金を送ってくれたのも台湾です。

とのが台湾に行ったときも道ですれ違うとニコッと笑って先を譲ってくれたなぁ。
そんな体験、大陸の方では一度もしたことがないのでビックリしました。
そうそう、中国・青海省のトイレで、行列していた台湾からの旅行客に
日本語で声をかけられたこともありました。
「台湾のトイレはどうですか?」と訊くとのに
「こんな(汚い)トイレは台湾にはありません」と
怒りながら教えてくれたっけ。
(中国奥地のトイレではそのすさまじさに怒り声になる人が多いのです)

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とのが持つ台湾への印象は親切で穏やか――というものです。
日本は、台湾を半世紀近くも占領統治していたのに、
日本人に対してなぜこんなに親切なのだろうかと思っていました。

3年前の台湾旅行で早朝散歩をしていた時、偶然二二八記念公園を訪れました。
それをきっかけにして、台湾の人々の国民党への激しい怒りを知り、
日本人への親切さがなんとなくわかったような気がしました。
それだけ大陸への怒りが大きかったという単に比較の問題なのかもしれませんが。


二二八事件
1947年2月27日、台北市内で外省人(中国大陸籍)官吏がたばこ売りの台湾人女性を銃床で殴打したことをきっかけに、翌28日から国民党統治に対する抗議行動が台湾全島に拡大。国民党軍は武力による鎮圧に踏みきった。殺害・処刑された被害者はその後の政治弾圧を含めて18,000~28,000人とされる。
(2007年3月1日付「産経新聞」)

1945年敗戦した日本が台湾から去るのと入れ替わるように、
台湾へやってきたのが大陸の中華民国。
外省人というのは彼らのことをいいます。それに対して前から台湾に住んでいた人々は本省人。
外省人は本省人を差別的に扱い、本省人たちは次第に不安を高めていきました。
そんな中、起こったのが二二八事件でした。
http://mtonosama.exblog.jp/13833137/

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本作は、日本統治時代に日本語で教育を受けた「日本語世代」と言われる老人たち5人と
戦争に翻弄された人生を送った残留日本兵の6人を取材した映画です。
彼らは第二次大戦、二二八事件、白色テロという歴史の荒波を
いかに泳ぎ抜いてきたかを語ります。

自分たちの祖父母と同じ顔をして、同じ言葉を話し、同じ教育を受けながら、
彼らの過ごした人生は台湾の戦後史そのものでした。

さあ、いったいどんな映画なのでしょうか。
次回まで乞うご期待でございます。



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☆6月30日に更新しました。今日で2013年上半期も終わり。時間というのはまぁなんて足が早いのでしょう。
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台湾アイデンティティー
監督/酒井充子、製作総指揮/菊池笛人、小林三四郎、企画/片倉佳史、プロデューサー/植草信和、小関智和、ナレーター/東地宏樹、撮影/松根広隆、音楽/廣木光一、編集/糟谷富美夫、協力/シネマ・サウンド・ワークス、大沢事務所、製作/マグザム、太秦、助成/文化芸術振興費補助金、配給/太秦
7月6日(土)よりポレポレ東中野ほか全国ロードショー
2013年、日本、カラー、102分
http://www.u-picc.com/taiwanidentity/

by Mtonosama | 2013-06-30 06:03 | 映画 | Comments(10)
アンコール!! -2-
Song for Marion

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(C)Steel Mill (Marion Distribution) Limited 2012 All Rights Reserved.


無口で気難しく、近所でも有名な頑固者で、一人息子ともうまくいかないアーサー。
テレンス・スタンプが演じる役です。
彼が心を開くのはガンと闘病中の愛妻マリオンだけ。
舞台はロンドン。
夫と違って明るく誰からも愛される妻のマリオンは町のコミュニティ・センターで
合唱クラブに参加しています。

合唱といっても
♪わたしのおはかのま~えでなかないでください♪
といった歌ではなく、ポップスです。
そう。
シンディ・ローパーの”True Colours”だったり、
スティーヴィー・ワンダーの”You are the Sunshine of my Life”といった曲。

さあ、一体どんなお話でしょうか。


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ストーリー
アーサーとマリオン。二人は性格こそ正反対ですが、とても仲の良い夫婦です。
今日も彼はマリオンを車椅子に乗せて近所のコミュニティ・センターまで送ってきました。
彼女は“年金ズ”という合唱クラブに所属し、ロックやポップスを歌っているのです。
仲間はみんな陽気で楽しいおじいさんやおばあさん。
でも、アーサーはマリオンをセンターまで送ってくると、外でタバコを吸いながら
練習の終わるのを待っているだけ。

さて、この“年金ズ”を指導するのは若い音楽教師のエリザベス。
そのエリザベスの提案で“年金ズ”は国際合唱コンクールのオーディションに出場することになりました。
マリオンもメンバー達も予選を通過し、本選出場権を得るため、夢中になって練習します。
ところが、そんなある日、マリオンが練習中に倒れ、緊急入院することに。
医師は、彼女とアーサーにガンの再発を告知。
そして、もう治療の余地はないということも付け加えるのでした。

ショックを受け、一人息子のジェームスに八つ当たりしてしまうアーサー。
一方、練習に積極的に取り組み、明るく振る舞い続けるマリオン。
そんなマリオンにエリザベスは予選でのソロ・パートを任せました。
マリオン、もしかしたら最後のコンクールになるかもしれない場での初めてのソロ――

予選当日。野外ステージに“年金ズ”が登場し、ラップやロックを歌い、ロボットダンスを踊る姿に、
次第に大勢の人が集まってきました。
いよいよマリオンのソロが始まり、彼女が歌い出したのは“True Colours”。

♪私にはあなたの本当の色が見える。
だから、あなたが好き。怖がらないで、本当の色を見せて♪

マリオンが心からアーサーを想い、歌いあげた歌です。鳴りやまない拍手。
感激して駆けよる息子ジェームスと孫のジェニファー。
なのに、アーサーはひとりその場を離れるのでした。
見かねたエリザベスがアーサーに言います。
「あなたは素晴らしい女性に愛されていて、その彼女があなたのために歌ったのよ。
彼女に伝えることはないの?」……

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さあ、偏屈者のアーサーは素直になれるのでしょうか。
そして、愛するマリオン亡き後、アーサーはどんな生き方を選ぶのでしょうか。

それにしても、老人たちがロックですって。さすが、ロンドンですね。
♪Lets’s Talk About Sex♪なんて歌をついパブで口ずさんでしまうアーサー。
(テレンス・スタンプって案外歌がうまいんですよ)

日本の老人だったら、やはり演歌を歌うんでしょうか。
いや、団塊の世代なら、ロックも革命歌も歌うか。
ポール・マッカートニーだって、ミック・ジャガーだって、内田裕也だって、
みんなもう老人ですけど、バリバリでロックしているし、ロックンロールしてますもんね。
お若い方々、老人といえどカタにはめてはいけませんよ。

ロンドンの下町に繰り広げられる人生ドラマ。
おじいさんやおばあさん、そして、若いけど恋愛に不器用なコーラス指導のエリザベス先生。
みんなお気楽に歌ってだけいるんじゃなく、目標をもって明日をみつめているんだよ――
っていう映画でした。





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アンコール!!
脚本・監督/ポール・アンドリュー・ウィリアムズ、音楽スーパーバイザー/マット・ピッファ、マギー・ロッドフォード、作曲/ローラ・ロッシ、美術/ソフィー・ベッカー、撮影/カルロス・カタラン、主題歌/セリーヌ・ディオン”Unfinished Songs”、製作/ケン・マーシャル、フィリップ・モロス
出演
テレンス・スタンプ/アーサー、ヴァネッサ・レッドグレイヴ/マリオン、シェマ・アータートン、クリストファー・エクルストン、アン・レイド/ブレンダ、エリザベス・カウンセル/シェリル、ラム・ジョン・ホルダー/チャーリー
6月28日(金)TOHOシネマズシャンテ公開、7月5日(金)全国公開
2012年、イギリス、カラー、94分、日本語字幕/加藤リツ子、配給/アスミック・エース
http://encore.asmik-ace.co.jp/

by Mtonosama | 2013-06-27 06:01 | 映画 | Comments(6)
アンコール!! -1-
Song for Marion

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(C)Steel Mill (Marion Distribution) Limited 2012 All Rights Reserved.

「アンコール!!」?
あれ?このタイトル、あの映画と似ていません?
そう、あの映画「カルテット! 人生のオペラハウス」です。
〈!〉の数が1本多いですけどね。
ま、それだけあの映画が良かったってことでしょうか。

高齢者が主役であること、ハートウォーミングな映画であること、
笑いも涙もあること、イギリス映画であること、と確かに共通点は多いです。

本作「アンコール!!」。
なんと!主役はテレンス・スタンプ。

とのにとっては『悪魔の首飾り』(‘67オムニバス映画「世にも怪奇な物語」第3話フェデリコ・フェリーニ監督)
に出た彼が印象的でありました。

そうです。
フェラーリを走らせて、首がゴロリと落ちる、あれです。
演技に悩むアルコール依存症の役者というのがあまりにはまり役だったので、
本作を観て、
なるほどこういうおじいさん役も演じるようになったんだなぁ、
歳をとったんだなぁ、
と、感慨深いものがありました。
もう73歳になったんですって。
あの細い身体に紫色のサテンのパンツをはき、シェークスピア役者を演じた彼が
愛妻家の頑固爺さんですからねぇ。
いやはや、年月の移り変わりというのは容赦のないものです。

そして、その妻を演じた女優がまたすごい!
ヴァネッサ・レッドグレーヴです。
「ジュリア」(‘77)、良かったですね。
やはりイギリスの俳優はうまいだけじゃなく深いものがあります。

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監督は新鋭ポール・アンドリュー・ウィリアムズ。1973年生まれの40歳です。
本作では脚本も書きました。
自身の祖父母の体験を基に書いた半自伝的な脚本です。

深く愛し合っていた監督の祖父母。
祖母がガンになった後、祖父は献身的に看病しました。
祖母が亡くなり、泣きじゃくる祖父の姿を見た監督。

愛する妻を失った夫が再び人生を生き直すためのきっかけになるものとは何か、
人生を前向きに生きるとはどういうことか、と考えたのでした。
そうして生まれたのがこの脚本です。
孫が愛するおじいちゃんとおばあちゃんの姿を見て、生み出した作品ですから、
そりゃあもう心がホカホカするのは確実です。

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しかし、あのテレンス・スタンプがねぇ。
髪も真っ白になり、額もずっと後退し、
紫色のサテンどころか、いかにもおじいさんっぽいコートを着て登場するんですから。
100年ぶりの同窓会でおじいさんになってしまった初恋の人に会うような気持になりました。

が、しかしっ

過去を振り向いていてばかりいては今を生きられません。

おじいさんになったテレンス・スタンプとおばあさんになったヴァネッサ・レッドグレイヴ。
はたしてどんなお話が展開されるのでしょうか。

乞うご期待でございます。
では、次回までしばしのお待ちを。



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アンコール!!
脚本・監督/ポール・アンドリュー・ウィリアムズ、音楽スーパーバイザー/マット・ピッファ、マギー・ロッドフォード、作曲/ローラ・ロッシ、美術/ソフィー・ベッカー、撮影/カルロス・カタラン、主題歌/セリーヌ・ディオン”Unfinished Songs”、製作/ケン・マーシャル、フィリップ・モロス
出演
テレンス・スタンプ/アーサー、ヴァネッサ・レッドグレイヴ/マリオン、シェマ・アータートン、クリストファー・エクルストン、アン・レイド/ブレンダ、エリザベス・カウンセル/シェリル、ラム・ジョン・ホルダー/チャーリー
6月28日(金)TOHOシネマズシャンテ公開、7月5日(金)全国公開
2012年、イギリス、カラー、94分、日本語字幕/加藤リツ子、配給/アスミック・エース
http://encore.asmik-ace.co.jp/

by Mtonosama | 2013-06-24 05:53 | 映画 | Comments(6)
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欲望のバージニア -2-
Lawless

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(C) OMMXI by BOOTLEG MOVIE LLC. All Rights Reserved.

酒を造るのが悪いのか、それとも呑むのが悪いのか。
法を破るのが悪いのか、それとも取り締まるのが悪いのか。
そもそも禁酒法が悪かったんでしょうかねぇ。

ことの善悪はさておいて、
敵と味方がはっきりしないことには成り立たないのが映画のお約束かもしれません。

今回、敵と味方に別れるのは密造酒製造グループとそれを取り締まる側。
主人公が密造グループだから、敵役は取締官です。
いかにも敵役らしい風貌のレイクス取締官を一目見れば、
法を破る密造グループに肩入れすることにも納得がいきます。


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ピターッと真ん中分けしてポマードでがっちり固めた頭髪。
その分け目の幅が若干広めなところがまた憎々しい。
剃り落した眉といい、蝶ネクタイといい、
あんたはギャングか?
と訊きたくなる取締官であります。


しかし、禁じられているのは酒の製造・販売・輸送・輸出入のみで
飲酒は禁じられていなかったという禁酒法。
これはもう「破ってください」といってるような法律ではありませんか。
呑みたい人はいる。間に立つ人もいる。
「じゃ、造らなきゃ」ってことに当然なりますよね。

緑に囲まれたバージニア州フランクリンで展開される密造酒グループと悪逆非道な取締官との抗争。
さあ、一体どんなふうに見せてくれるのでしょうか。

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ストーリー
1931年、フランクリンに不死身と呼ばれる兄弟がいた。
怪力を誇る長男ハワード・ホンデュラント。
度胸と押しでは兄をもしのぐ次男のフォレスト。
禁酒法時代のアメリカで最も密造が盛んなフランクリンで、彼らは密造酒ビジネスでも他を圧していた。
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そして、もう一人、末っ子のジャック。彼は親友のクリケットと新しい蒸留器を開発しており、兄たちのように自分でも商売を始めたかったのだが、まだまだ許してはもらえない。
野望だけはでかいひよっこだ。一目惚れした牧師の娘バーサも相手にしてくれない。

ある日、マギーという女が兄弟の経営する酒場にやってきた。ここで働きたいという。
いかにも都会的な彼女に「なぜ、こんな土地へ?」と思わず訊ねるフォレスト。
「静かに暮らしたくなったのよ」とはぐらかすように応えるマギー。

都会ではギャングの暗躍が激しく、今はフロイド・バナーが仕切っていた。
新しい取締官レイクスがフランクリンに着任したのはそんな時だ。
彼は兄弟に高額な賄賂を要求。
「俺は誰のいいなりにもならない」と言い放したフォレストにレイクスはキレる。
一斉捜査でジャックをボコボコに叩きのめすレイクス。
弱音を吐く弟にフォレストは「本当の強さとは立ち向かう意志だぞ」。
ところが、そんなフォレストもレイクスの手下に咽喉をかき切られてしまう――

病院で息を吹き返したフォレスト。
血の海に倒れていた彼を車で病院まで運んだのはマギーだったが、
本人も兄弟たちもボンデュラント兄弟の不死身をあらためて信じるのだった。
だが、彼の咽喉を切り裂いた犯人に見覚えのあるマギーはこの町を出て行こうとした。
「君を守る」というフォレストの言葉を信じ、この地に留まることにする。

フォレストの入院中、ジャックはギャングの大物バナーと大がかりな取引を成立させた。
ジャックに大金が転がり込む。
父親の形見のスーツから洒落た新品のスーツに着替え、高級車を乗り回し、
牧師の娘バーサにもドレスをプレゼント。
クリケットと開発した巨大な蒸留器を森の奥に隠し、恋もビジネスも絶好調だ。

すっかり有頂天のジャックだったが、レイクスの攻撃も更に激しさを増す。
密造仲間は全員彼に屈し、最後まで抵抗した兄弟の従兄にも残忍な制裁が加えられた。
そして、レイクスの刃がジャックの親友クリケットに向けられた時、三兄弟の怒りが爆発する……

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西部劇とギャング映画が混然一体となった実話。
あ、バージニア州は東部だから西部劇ではありませんね。
でも、なんともワイルドで拳銃バンバン、ジャックナイフがギラリ、

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こんな馬車みたいな車が砂埃を巻き上げて田舎道を疾駆するのだから、
馬が車に変わっただけでほとんど西部劇です。

昔、とのの小さい頃、一緒にTVで西部劇を観ていた曽祖母が、
「西洋人は乱暴だなぁ」とつぶやきました。
確かに、本作でもいきなりフォレストがレイクスのさしむけた殺し屋に
咽喉を切り裂かれた時はひいおばあちゃんと同じ感想を持ちましたよ。
でもね、「ああ、この人は助かるんだ」と安心できる点が実話の良さですね。

しかし、エンタメの種はつきまじ、です。
あ、そうそう。ミア・ワシコウスカのクールな眼力も満喫できますよ。
田舎町のおかたい牧師の娘という役柄でも、ただの純情可憐な小娘じゃないってところがさすが。
注目株です。





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欲望のバージニア
監督/ジョン・ヒルコート、脚本・音楽/ニック・ケイブ、音楽/ウォーレン・エリス、製作/ルーシー・フィッシャー、ダグラス・ウィック、カシアン・エルウィズ、ミーガン・エリソン、ブノワ・ドゥローム
出演
シャイア・ラブーフ/ジャック・ホンデュラント、トム・ハーディ/フォレスト・ホンデュラント、ジェイソン・クラーク/ハワード・ホンデュラント、ジェシカ・チャスティン/マギー・ボーフォード、ミア・ワシコウスカ/バーサ・ミニクス、ガイ・ピアース/チャーリー・レイクス、ゲイリー・オールドマン/フロイド・バナー、デイン・デハーン/クリケット、ノア・テイラー/ガミー・ウォルシュ
6月29日(土)丸の内TOEI、新宿バルト9他全国順次ロードショー
2012年、アメリカ映画、116分、字幕翻訳/松浦美奈、配給/ギャガGAGA★
http://yokubou.gaga.ne.jp/

by Mtonosama | 2013-06-21 07:00 | 映画 | Comments(4)
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欲望のバージニア -1-
Lawless


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(C) MMXI by BOOTLEG MOVIE LLC. All Rights Reserved.


「欲望のバージニア」などというタイトルから、
なんとなくエッチっぽい映画を連想してしまったとのであります。
しかし、オリジナルタイトルは“Lawless”、<無法>です。
エッチな映画ではありませんでした。


じゃ、どんな映画かというと、
禁酒法時代に密造酒を作っていたボンデュラント兄弟を描いた実話です。
この兄弟、バージニア州を舞台に密造酒ビジネスで大儲けした三兄弟で
バージニア州フランクリンのレジェンドとも言うべき存在でありました。


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禁酒法
1920年1月16日にアメリカ合衆国憲法修正第18条下において施行。
消費のための酒類の製造、販売、輸送、輸出入を禁止。
ただし、飲酒自体は禁じられていなかった。(なんじゃ、そりゃ!)
世界恐慌のころ食糧不足の中で酒を造るのは贅沢であるという考えから、牧師が声をあげたとされる。
法律自体は抜け穴が多く、密造酒業者は逮捕されてもすぐに釈放され、ギャングの温床となっていた。禁酒法の廃止を唱えたルーズベルトが大統領に就任した後、1933年12月5日に廃止となった。


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禁酒法時代の映画というと、これまでにも結構たくさんあり、
「もうネタなんてないんじゃ?」と思います。


それが、なんとも美味しいことに、
ボンデュラント三兄弟の末っ子ジャックの実孫マット・ボンデュラントがいたんですねぇ。
そして、なんと彼の書いた小説から本作が生まれました。


”The Wettest County in the World”という小説で、これが本作の原作です。
地元にはボンデュラント・ミュージアムまであり、人々は兄弟に憧れ、兄弟と同じタトゥを入れ、
撮影風景を覗きにきてはファッションやストーリーにまで口をはさんだのだそうですよ。


”The Wettest County in the World”<世界で最も濡れた郡>って?
と思っていましたら、ドライ・カウンティ<禁酒郡>という言葉があるのだそうで。
アメリカ合衆国において、地方行政当局が酒類販売を禁止したり、
制約したりしている郡のことをいうのだそうです。


現在も南部には500以上に及ぶドライ・カウンティ(禁酒郡)があるんですって。
ウ~ン、確かに味もそっけもない乾ききった郡です。
対して、“世界で最も濡れた郡”とくれば、ジャバジャバお酒を造っていた郡ということ。
さぞ、溢れた密造酒で町も湿っていたことでありましょう。
禁酒法時代、バージニア州フランクリンは世界一お酒の密造が盛んな地域だったということだったんですね。

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禁酒法時代を描いた映画といえば、
シカゴやNYという大都会でギャングたちがドンドンパチパチやるというのが定番ですが、
本作は緑多いバージニアの田舎町が舞台。


マッチョな兄貴たちとなんとか男になりたい末っ子。
不死身とよばれた三兄弟が、極悪非道な密造酒取締官に抗して
義理と人情をかけて闘った実話に基づくお話です。
ちょっと趣の異なる禁酒法時代の映画ですよ。


続きは次回までお待ちください。
乞うご期待でございます。



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欲望のバージニア
監督/ジョン・ヒルコート、脚本・音楽/ニック・ケイブ、音楽/ウォーレン・エリス、製作/ルーシー・フィッシャー、ダグラス・ウィック、カシアン・エルウィズ、ミーガン・エリソン、ブノワ・ドゥローム
出演
シャイア・ラブーフ/ジャック・ホンデュラント、トム・ハーディ/フォレスト・ホンデュラント、ジェイソン・クラーク/ハワード・ホンデュラント、ジェシカ・チャスティン/マギー・ボーフォード、ミア・ワシコウスカ/バーサ・ミニクス、ガイ・ピアース/チャーリー・レイクス、ゲイリー・オールドマン/フロイド・バナー、デイン・デハーン/クリケット、ノア・テイラー/ガミー・ウォルシュ
6月29日(土)丸の内TOEI、新宿バルト9他全国順次ロードショー
2012年、アメリカ映画、116分、字幕翻訳/松浦美奈、配給/ギャガGAGA★
http://yokubou.gaga.ne.jp/

by Mtonosama | 2013-06-18 06:45 | 映画 | Comments(8)
三毛猫ひかちゃん -3-


あたし、ひかちゃん。

この家に来て、もう2週間経ちました。
獣医さんの仲間たちと別れて、車に乗せられたときはとても心細かったわ。

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でも、今はこうよ。
大きくなったでしょ?

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え?
変わらないかしら。
340gだったあたしももう1000g。つまり1Kgよ。
そうは見えないって?あたし着痩せするタイプなのね。きっと。

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それにしてもうちの飼い主って写真が下手よね。
あたし、両手を拡げて横っ跳びしたりするのが得意なの。
ハイジャンプだってすごいのよ。
でも、あの腕じゃ、いつまで経ってもお見せすることはできないかも・・・

また、来るわ。


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by Mtonosama | 2013-06-17 07:20 | 映画 | Comments(10)
嘆きのピエタ -2-
피에타
PIETA

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© 2012 KIM Ki-duk Film All Rights Reserved.


機械油がしみこんだ狭い路地。
こわれかけたシャッターの小さな町工場が続く町並。
清渓川(チョンゲチョン)という工場地帯。
その名のような清らかな水の流れる渓谷などとうの昔に消え失せ、
毛の抜け落ちた老犬のように侘しげな町です。

打ち捨てられた貧しい工場街。
躍進を遂げる韓国の片隅にひっそりと存在しています。
古い工作道具と家族経営でやっとの思いで存続させている工場。
そんな経営者たちはつぶれそうな工場を借金で継続させようとします。

イ・ガンド30歳は、彼ら債務者たちの手足を奪い、
その保険金で借金の返済にあたらせようとする冷血非情な取り立て屋でした――

さあ、久々のキム・ギドク節。いったいどんなお話でしょうか。

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ストーリー
イ・ガンド30歳。親の顔も知らず、たったひとりで生きてきた。
貧しい債務者に重傷を負わせ、その保険金で借金を返済させるという極悪非道な取り立て屋だ。
ある日、そんなガンドの前に、母と名乗る女が現れる。
ガンドは邪険にその女を追い払うが、女は執拗に彼の後を追う。
そして、あくまで相手にしようとしないガンドのアパートのドアの前に
ウナギを1匹置いて去っていく。
その首にくくりつけられた「チャン・ミソン」という名前と携帯番号を書いたカード。
ためらいながらも、その番号に電話をかけると子守唄が聞こえてくる。
アパートのドアを開けたガンドの眼の前には涙を浮かべて子守唄を歌う女の姿があった。

「母である証拠を見せろ」と責めるガンドが非道い仕打ちを続けても離れようとしないミソン。
ガンドはそんな彼女を次第に母親として受け入れていく。
2人で出かけた繁華街。
子どものように買い物に興じるガンドを嘲った若い男に平手打ちをくらわすミソン。
ミソンはガンドにとって次第にかけがえのない存在になっていく。

母の愛を知ったガンドは取り立て屋から足を洗おうとするが……

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黒光りする古い工作機械。
そこにあてがわれる右手の指先。
黒と白。油光りする機械と血の気を失いざらついた右手。
眼前につきつけられる正反対の質感の映像。
色彩と質感の対比に痛みと恐怖を感じます。

ピエタ像から連想するものからは程遠いものです。


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右手を切られる債務者。
ビルから突き落とされ、車椅子生活になる債務者。
ホームレスになる債務者。
それぞれの元経営者にはそれぞれのドラマがありました。


最初、ガンドは残酷な狂言回しとして登場します。
どんな人生を生きていようと借りた金が返せないなら、
その身体で返してもらうしかない、と、取り立て屋は冷静に債務者に対する業務を実行します。
彼にとってなすべきことは沈着冷静な仕事のみ。
前半は痛そうなシーンの連続に目を背け、債務者の悲哀に胸をつぶしながらも、
ガンドの機械のような仕事ぶりと機械のように規則正しい生活にひきつけられます。
「韓国の直面する貧富の差も相当なものだなぁ」と的外れな客観性すら持って映画を観ていました。
ところが、この機械のようなガンドがミソンの愛を知ることによって、
クールな「ゴルゴ13」から一転して仔犬のように素直な青年に変貌を遂げます。

が、しかし、
キム・ギドク監督がそんなハッピーエンドを用意する筈がないことはおわかりでしょう。

ミソンが隠し通してきた人生。
そして、思いもよらないエンディング。
ラストに流れる早朝のハイウェーのトラックの軌跡のシーンには声を失います。

キム・ギドク監督。
観客を最後までひきつけるストーリーテリングもさることながら、
脳裏にこびりついて離れない印象的なシーンには圧倒されます。
監督であるのみならず、すぐれた映像作家でもあるキム・ギドクにあらためて
お帰りなさい。





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嘆きのピエタ
脚本・監督/キム・ギドク、撮影/チョ・ヨンジク、美術/イ・ヒョンジュ、編集/キム・ギドク、製作/キム・ギドクフィルム、エグゼクティブ・プロデューサー/キム・ギドク、キム/ウテク、プロデューサー/キム・スンモ
出演
チョ・ミンス/チャン・ミソン、イ・ジョンジン/イ・ガンド、ウ・ギホン/フンチョル、カン・ウンジン/フンチョルの妻、チョ・ジェロン/テスン、イ・ミョンジャ/テスンの母、ホ・ジュンソク/薬物で自殺する男、クォン・セイン/ギターの男、ソン・ムンス/飛び降り自殺をする男、キム・ボムジュン/明洞の男、ソン・ジョンハク/チャン社長、チン・ヨンウク/車椅子の男、ユ・ハボク/コンテナに住む男、ソ・ジェギョン/コンテナに住む男の息子、キム・ジェロク/僧侶、イ・ウォンジャン/ミソンの息子
6月15日(土)Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー
2012年、韓国、104分、カラー、日本語字幕/根本理恵、提供/キングレコード、クレスト・インターナショナル、配給/クレスト・インターナショナル
http://www.u-picc.com/pieta/

by Mtonosama | 2013-06-15 09:36 | Comments(4)
嘆きのピエタ -1-
피에타
PIETA

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© 2012 KIM Ki-duk Film All Rights Reserved.

キム・ギドク監督が戻ってきました。
なんと今回は、第69回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞をひっさげて、です。

カンヌ、ヴェネチア、ベルリンという世界三大映画祭の全てで受賞という韓国映画史上初の快挙であります。
ヴェネチアでは2004年にも「サマリア」で銀獅子賞を受賞しています。

さて、キム監督。
彼は先日当試写室で上映したウディ・アレン監督と同じく
ほぼ毎年のように映画を撮る監督でした。
1996年「鰐~ワニ~」で監督デビューして以来、
毎年たてつづけに作品を発表し続けていましたが、
2008年「悲夢」の後、3年間も作品が途絶えました。

f0165567_612349.jpg

というのも、「悲夢」撮影の際、主演女優が死にかかるという事故があったからです。
彼女に事なきは得たものの、いっさい制作活動ができなくなってしまった監督。
その後3年間、彼は山中にこもっていました。
その間の山ごもりの日々を撮ったのが「アリラン」(‘11)。
http://mtonosama.exblog.jp/17268231/ http://mtonosama.exblog.jp/17280223/
脚本も監督も製作も撮影も録音も編集も音響も美術も、そして、出演も
キム・ギドク一人というセルフ・ドキュメンタリーです。
この作品もまたカンヌ国際映画祭で<ある視点>部門最優秀作品賞を獲得しました。

同年「プンサンケ(豊山犬)」で劇映画に復帰。
http://mtonosama.exblog.jp/17862317/ http://mtonosama.exblog.jp/17872088/
これも手に汗握る映画でした。
本作では監督としてではなく脚本・製作総指揮担当でしたが、
きれのよいスリリングな展開に瞠目しました。


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そして、いよいよ満を持しての劇映画への監督復帰作が
「嘆きのピエタ」です。
「ピエタ」。
イタリア語で「哀れみ」「慈悲」。

バチカンのサン・ピエトロ大聖堂にミケランジェロ作の「ピエタ」像があります。
聖母マリアが十字架から降ろされたイエスを抱いている彫刻です。

監督はこの彫刻から映画のヒントを得たそうです。


以前、当試写室で「アリラン」を上映したときにもご紹介しましたが、
監督は牧師をめざしたことがあります。
そんな訳で、本作を含め、キリスト教を思わせるタイトルの作品が多いです。
しかし、「サマリア」(‘04)にせよ、「嘆きのピエタ」にせよ、
私たちがキリスト教に描いているイメージとその映画とはうまく合致しません。
思わずハンカチを握りしめたくなるような暴力的なシーンがあったり、
作品のどこかに聖書と該当する部分があるのではないかと求めても
空振りに終わったり――

やはり鬼才とよばれる人は違うなぁと脱帽するしかありません。

f0165567_6163038.jpg

本作「嘆きのピエタ」も目をそむけたくなるような痛いシーンがあります。
生まれてすぐに親に捨てられ、天涯孤独に生きてきた30歳の主人公。
債務者の指を切断し、足を折り、その保険金で借金を支払わせるという
情け容赦のない消費者金融の取り立て屋です。
気の弱い人はもうこの段階で拒絶反応を起こしそうですね。
ですが、主人公の母だと名乗る不思議な女が登場すると、
思わず知らず、のめりこんでいくに違いありません。

ギドク監督、3年の隠遁生活の間にさらに映画表現を深めたように思います。

さあ、いったいどんなお話なのでしょうか。
続きは次回までお待ちくださいませ。



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嘆きのピエタ
脚本・監督/キム・ギドク、撮影/チョ・ヨンジク、美術/イ・ヒョンジュ、編集/キム・ギドク、製作/キム・ギドクフィルム、エグゼクティブ・プロデューサー/キム・ギドク、キム/ウテク、プロデューサー/キム・スンモ
出演
チョ・ミンス/チャン・ミソン、イ・ジョンジン/イ・ガンド、ウ・ギホン/フンチョル、カン・ウンジン/フンチョルの妻、チョ・ジェロン/テスン、イ・ミョンジャ/テスンの母、ホ・ジュンソク/薬物で自殺する男、クォン・セイン/ギターの男、ソン・ムンス/飛び降り自殺をする男、キム・ボムジュン/明洞の男、ソン・ジョンハク/チャン社長、チン・ヨンウク/車椅子の男、ユ・ハボク/コンテナに住む男、ソ・ジェギョン/コンテナに住む男の息子、キム・ジェロク/僧侶、イ・ウォンジャン/ミソンの息子
6月15日(土)Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー
2012年、韓国、104分、カラー、日本語字幕/根本理恵、提供/キングレコード、クレスト・インターナショナル、配給/クレスト・インターナショナル
http://www.u-picc.com/pieta/

by Mtonosama | 2013-06-11 06:30 | 映画 | Comments(4)
三毛猫ひかちゃん -2-

あたし、ひかちゃん。
ここに来て一週間経ちました。340gだったあたしも今は810g。
毎日、飼い主をひっかいては楽しんでいます。
でも、時々ふっと思うのは、
獣医さんのケージの中で一緒に遊んだ子たちはどうしてるかなってこと。

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なのに、夜になると飼い主ったら、眠いあたしを無理やり起こして
ユニクロのステテコはいた足の間にはさむのよ。
すごーくイヤ。
それにね、あたしのことピグミーモンキーっていうの。
ピグミーモンキーってなんなの?
失礼よねぇ。

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それにさ、あたしのこと、ブログに載せるんだったら、
もっと写真上手に撮らないといけないと思わない?

飼い主の写真が上手になったら、また来るわね。


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by Mtonosama | 2013-06-10 13:39 | 映画 | Comments(17)
インポッシブル -2-
THE IMPOSSIBLE

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(C) 2012 Telecinco Cinema, S.A.U. and Apaches Entertainment, S.L.

2004年12月、スマトラ島沖大地震による津波では
被害地域全域でおよそ30万人近い方が亡くなりました。
そして、多くの家族は以前の構成とは大きく姿を変えました。
その中で、本作のモデルになったベロン一家は家族5人全員が助かったというのは
ほとんど奇跡といっていいでしょう。
亡くなった数十万人の方々への深い哀悼の念を今さらながら新たにします。


ストーリー
2004年12月24日、英国人のベネット一家がタイ・プーケット国際空港に降り立った。
夫の仕事の関係で日本に住む家族は、クリスマス休暇をタイで過ごそうとしていた。
ヘンリーと元医師の妻マリアの間にはルーカス、トマス、サイモンという3人の男の子がいる。

その夜、海岸で燈籠を空に揚げ、幻想的なひとときを過ごした一家は
翌日も南国の美しい海で素晴らしい一日を過ごした。

開けて12月26日。
一家がホテルのプールでそれぞれにくつろいでいた時、無数の鳥が一斉に飛び立ち、
大地が大きく揺れた。
海の方に目をやると、ビーチのヤシの木が次々に押し倒され、
巨大な水の塊がホテルへと押し寄せてくる。
ヘンリーはとっさにトマスとサイモンを抱え上げ、
マリアはプールサイドで呆然としている長男ルーカスを呼んだ――

その後――
マリアとルーカスは大津波に呑み込まれ、濁流に押し流されていた。
大津波の直撃を受けながらも2人は水のない草むらにまで辿り着くことができた。
津波にもまれるさ中に重傷を負っていたマリアだが、移動中、子どもの泣き声を聞く。
津波の襲来に怯えるルーカスを説得し、小さな子どもを救出。
大木に避難していた3人はやがて地元の住民に救い出される。

f0165567_6165048.jpgマリアは病院に搬送されたが、そこは大勢のケガ人への対応で大混乱。
医師でもあるマリアは自ら薬剤を指定し、止血を要請する。
夫も下の息子たちも死んでしまったと思っている彼女は、ルーカスだけを残して
死ぬわけにはいかなかったのだ。
だが、心配するルーカスに向って「誰かのために何か役立つことをしなさい」と言い渡すマリア。
ルーカスは母親の言葉に応え、自分たちと同じように家族と離れ離れになった人たちの
肉親捜しに奔走する――

一方――
ヘンリー、トマス、サイモンは無事だった。
ヘンリーは7歳と5歳の幼い2人を安全な避難所へ送り出した後、妻と長男の安否を確認するため、
行動を起こそうとする。
だが、どうやって――
途方に暮れたまま、親切な男性が貸してくれた携帯で英国の父親に電話をかけ、泣き崩れるヘンリー。
そんな彼を力づけてくれたのはそこに居合わせた知らない人々だった。
「絶対、諦めない」
そう心に誓ったヘンリーは何ひとつ手がかりのない中、
病院や避難所をめぐって妻たちを捜し始める……

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津波に流されていくシーンや、励まし合う被災者の姿。
大混乱の中、行方不明者を探す姿には臨場感以上のものを感じます。
実話ゆえベネット一家の無事はわかってはいるのですが、
それでも、津波にもまれるマリアとルーカスには拳を握りしめてみいってしまいました。
それにつけても奇跡的に助かったベネット一家の影に
そうでなかった人々がどれほどいたか、とあらためて考えてしまいます。

マリアを演じたナオミ・ワッツもヘンリー役のユアン・マクレガーの演技にも
エキセントリックな部分はなく、あの大災害に生きた家族を素直に演じていました。
子役の少年たちもこの惨劇を演じることにより、きっと心に大きく残るものがあったと思います。

2年を費やして準備され、60以上のロケ地で撮影された本作。
そのロケ地は実際の出来事が起こった場所でした。
驚くべき人数の人が亡くなった災害だったからこそ、
彼らへの哀悼と敬意をこめて映画を作らなくてはならなかったことでしょう。





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インポッシブル
監督/J・A・バヨナ、脚本/セルヒオ・G・サンチェス、撮影/オスカル・ファウラ、美術/エウへニオ・カバレロ、音楽/フェルナンド・ベラスケス、SFX/パウ・コスタ、VFX/フェリックス・バージェス、製作/ベレン・アティエンサ
出演
ナオミ・ワッツ/マリア、ユアン・マクレガー/ヘンリー、トム・ホランド/ルーカス、オークリー・ペンダーガスト/サイモン、ジェラルディン・チャップリン/老婆
6月14日(金)TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー
2012年、スペイン・アメリカ、カラー、115分、字幕翻訳/野崎文子
http://gacchi.jp/movies/impossible/

by Mtonosama | 2013-06-08 06:30 | 映画 | Comments(6)