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殿様の試写室

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<   2013年 09月 ( 11 )   > この月の画像一覧

飛べ!ダコタ -1-
DAKOTA

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(C)「飛べ!ダコタ」製作委員会


最近、当試写室では邦画の上映が続いております。
本作「飛べ!ダコタ」もダコタなどという横文字が入っておりますが、
れっきとした邦画であります。

さて、ダコタとはいったい何か。
反対から読んだらタコダ・・・って、そうじゃなく
ネイティブ・アメリカンであるスー族の一部であるダコタ族・・・
ダコタ・ファニング・・・でもなく
本作のダコタは航空機C-47。
イギリス空軍に供与されたアメリカ合衆国の輸送機のことです。


ダグラス C-47は、ダグラス・エアクラフト社が開発した輸送機で、イギリスでは《ダコタ》の愛称で呼ばれた。ダコタは大戦中から要人輸送機として飛行し、戦後、上海のイギリス総領事を乗せて東京での会議に向う途中、佐渡島に不時着した。


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そう、飛行機なんです。
え、タイトルに「飛べ!」ってあるから見当はつくって?そうですよねぇ。
失礼いたしました。

で、なんで「飛べ!ダコタ」なのかというと、
古い話にはなりますが、今から67年前、佐渡島で本当にあったことです。

昭和21年1月14日。
太平洋戦争が終わってまだ半年も経っていない頃。
佐渡島の小さな村の海岸に1機の飛行機が不時着しました。
それも5ヶ月前までは敵国だったイギリス空軍の輸送機です。
最初は「女、子どもは外さ出るなぁ」(すいません。佐渡の言葉を知りません)
と慌てふためく村人たちでしたが、
すぐに「困った人は助けてやらにゃあ」とばかり、
かつての敵国人へのとまどいも、
彼らと戦って死んだ息子たちのことも空襲で亡くなった娘のことも横において、
再びダコタを飛び立たせるまで、村人が一致協力した実話であります。

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学校鑑賞の対象になるような良いお話です。

こんなご時世ですから、たまには心洗われるような映画もいいのではないか、
と思いまして、当試写室でも上映する次第であります。

そもそも、この話が何故映画になったかと申しますと、
ダコタ不時着から64年経ったある日、一人の外国人が佐渡島を訪れたのだそうです。
その人は、父親がいまわのきわに遺した言葉
「昔、佐渡島で大変にお世話になった。もう一度あそこに行きたかった」
を人々に告げたのです。

ダコタ不時着以来、佐渡と英国はつながっていたのですねぇ。

この話を聞いた地元フィルムコミッションの働きかけで
オール佐渡島ロケとダグラスC-47の実物を使った本作が実現しました。
寒風吹きすさぶ佐渡の冬空を飛ぶダコタの迫力は本物ならではのものでした。

さて、英空軍輸送機《ダコタ》ですが、現在ではアメリカ人の一個人が所有し、
フロリダ州エイボン・パーク空港の格納庫に保存されています。
撮影に提供してもらいたくとも、個人所有ゆえ無理。

しかし、CGや特撮ではなく本物にこだわったスタッフはタイに現存するC-47を買い取り、
分解して日本に運びました。
その後1ヶ月に及ぶ復元作業を経て再びダコタは67年ぶりに佐渡島に飛来したのです。

さあ、いったいどんなお話なのでしょうか。
続きは次回までしばしお待ち下さいませ。



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飛べ!ダコタ
監督/油谷誠至、撮影/小松原茂、音楽/宇崎竜童、エグゼクティブプロデューサー/伊与木敏郎
出演
比嘉愛未/森本千代子、窪田正孝/木村健一、柄本明/森本新太郎、ベンガル/高橋源治、綾田俊樹/佐吉、洞口依子/村上敏江、中村久美/木村とよ、芳本美代子/篠田和子、螢雪次郎/浜中幸三、園ゆきよ/松乃、マーク・チネリー/ブラッドリー少佐、ディーン・ニューコム/デーヴィッド少尉
9月7日(土)より新潟県の映画館にて先行ロードショー
10月5日(土)よりシネマスクエアとうきゅう、有楽町スバル座ほか全国ロードショー
2013年、日本、109分、配給/アステア
http://www.tobedakota.com/

by Mtonosama | 2013-09-30 07:22 | 映画 | Comments(6)
書くことの重さ~作家 佐藤泰志 -2-

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(C)2013タキオンジャパン


41歳で自死した作家、佐藤泰志の人生を
高校時代の友人や、
芥川賞受賞の電話を佐藤の家で共に待った新聞記者たちの証言を通じ、
また、芥川賞選考会場である築地・新喜楽の様子や
はじけていた高校時代の佐藤や友人たちを再現フィルムで描き出したドキュメンタリーです。


佐藤泰志(1949~90)
函館出身。函館西高校在学中に、同人誌「黙示」「立待」「北方文芸」に執筆。
‘66「青春の記憶」で第4回有島青少年文芸賞最優秀賞受賞。17歳。
‘67「市街戦の中のジャズメン」で第5回有島青少年文芸賞最優秀賞受賞。18歳。
卒業後、アルバイトをしながら、同人誌「贋エスキモー」を続ける。
‘75「颱風」で第39回文学界新人賞候補、26歳。
‘77「移動動物園」で第9回新潮新人賞候補28歳の後、
‘79「草の響き」(文藝7月号)で文芸誌デビュー。30歳。
‘80「もうひとつの朝」で31歳の時、第16回作家賞を受賞。31歳。
‘81「きみの鳥はうたえる」(文藝9月号)で第86回芥川賞候補。32歳。
‘82「空の青み」(新潮9月号)で第88回芥川賞候補。33歳。
‘83「水晶の腕」(新潮6月号)で第89回芥川賞候補。
  「黄金の服」(文学界9月号)で第90回芥川賞候補。34歳。
‘85「オーバーフェンス」(文学界5月号)で第93回芥川賞候補。36歳。
‘89「そこのみにて光輝く」(河出書房新社)で第2回三島由紀夫賞候補。
その後「海炭市叙景」を「すばる」に断続的に掲載。
36篇を構想したが、18篇で終了(‘90「すばる」4月号)。
‘90年10月10日、自死。亨年41歳。

‘07個人出版社クレイン作品集刊行
‘10『海炭市叙景』映画化
  「海炭市叙景」「移動動物園」「そこのみにて光輝く」文庫出版

佐藤泰志は函館に生まれ、20歳までこの地で過ごしました。
両親は青函連絡船を往復し、青森の「黒石米」を運び、函館で売り捌く担ぎ屋。
幼少時から文章を書くのが好きで中学2年の時、文集に「芥川賞作家になる」と将来の夢を書いていた佐藤。

年表を見ていると、悲しくなってきます。
5回も芥川賞候補にあがりながら落選を繰り返し、
36篇を構想しながらも、その半分で掲載が終了した「海炭市叙景」。

佐藤泰志が存命なら「同情なんていらないよ」と怒られるかもしれませんが、
自分がそんな状況に置かれたらと思うとつい・・・

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ま、まずは作家・佐藤泰志の人生を観客席から眺めてみましょう。


ストーリー
1982年
「きみの鳥はうたえる」が芥川賞候補になった。
その前年、佐藤は母の体調がすぐれないため、妻と2人の子と共に、函館へ戻り、
職業安定所で紹介された「職業訓練校建築科」に通っている。

芥川賞候補作家・佐藤泰志を取材した地元・函館の
毎日・読売・北海道新聞、共同、NHKの記者が証言。


芥川賞選考会当日、実家で結果を待つ佐藤。
選考会場である築地の料亭では選考委員たちが候補となった8作品について熱い議論を交わす。
結果は該当作なし。だが、佐藤は作家として生きる道が開けたと感じ、再び東京へ。

1966年
佐藤は函館西高校の2年生だった。
この秋「青春の記憶」で第4回有島青少年文芸優秀賞を受賞。
佐藤は高校3年間、文芸部に所属し、執筆と投稿活動を続ける。
友人も多く、彼らと受賞を祝う会を開き、飲めもしない酒を汲み交わし、
その帰り途、地元のごろつきとトラブって、警察に呼ばれたり、
パチンコをしていて無期停学になったり、家出したり――
無頼というには幼いが、ヤンチャな日々を送る佐藤だった。
その一方、佐藤は小説を書き続ける。折しも時代は政治の季節。
函館西高校でもベトナム反戦、防衛大学校入試説明会阻止闘争などが展開されていた。
その中で書いた「市街戦の中のジャズメン」(後に「市街戦のジャズメン」と改題)が
第5回有島青少年文芸優秀賞を受賞。

そして、2年後、佐藤は青函連絡船に乗って上京……

佐藤泰志が亡くなって23年。
41年の長いとはいえない人生において必死に書いた作品に今スポットライトが当たっています。
彼が表現しようとした時代精神、函館の心象風景――

わたしも読んでみたくなりました。





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書くことの重さ~作家 佐藤泰志
プロデュース・監督/稲塚秀孝、撮影/遠藤清史、協力/無名塾
出演
佐藤泰志/本人、加藤登紀子/佐藤泰志の母、村上新悟/佐藤泰志、仲代達矢/語り
10月5日(土)より新宿K’s cinemaにてモーニングショー
2013年、日本、91分、http://www.u-picc.com/kaku-omosa/

by Mtonosama | 2013-09-27 07:18 | 映画 | Comments(4)
書くことの重さ ~作家 佐藤泰志   -1-

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(C)2013タキオンジャパン

本作に描かれている佐藤泰志という作家。
1949年生まれですから、村上春樹と同学年になりますね。

彼は熊切和嘉監督作品『海炭市叙景』(‘10)の原作者であります。
(熊切和嘉監督、前々回当試写室にて上映した『凶悪』の監督です)

『海炭市叙景』
ペンで紙を刻むように書いたタイトルが印象的でした。
これは筆者の自筆で、ベルナール・ビュフェの絵を文字で表したような字みたい。


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『海炭市叙景』
5回芥川賞候補に挙がりながら、41歳で自死した作家・佐藤泰志の遺作を映画化した作品。佐藤泰志の出身地である北海道・函館をモデルにした地方都市を舞台に、さまざまな事情を抱えた人々が必死に生きる姿を描き出し、複数の挿話が交錯する作品。加瀬亮、谷村美月、小林薫らが出演。オール函館ロケで撮影された。
2010年に劇場公開、キネマ旬報ベストテン第9位。


順序があとさきになりましたが、
今回、当試写室で上映するのは『書くことの重さ~作家 佐藤泰志』。
本作は、再現フィルムと彼の友人や関係者へのインタビューで構成されたドキュメンタリー。
稲塚秀行監督作品です。

稲塚秀行監督は広島と長崎で被爆し、二重被爆者となった山口彊さんを追ったドキュメンタリー映画
『二重被曝』『二重被爆~語り部 山口彊の遺言』の監督です。
実は、監督も北海道は苫小牧市の出身で、自身小説家を志していたのだとか。
同時代に北海道に生まれ、東京で5回も芥川賞候補となり、
いくつも作品を発表していた同郷の新進作家佐藤泰志に憧れていたという監督。
その故郷の星、佐藤泰志が41歳の若さで自ら命を絶ったその人生に目を向け、
本作製作を思いつきました。

言ってみれば佐藤泰志へのオマージュでもあり、証言でもあり、記録ともいえる映画であります。

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さあ、いったいどんな映画なのでしょうか。
続きは次回までしばしお待ちくださいませ。



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書くことの重さ~作家 佐藤泰志
プロデュース・監督/稲塚秀孝、撮影/遠藤清史、協力/無名塾
出演
佐藤泰志/本人、加藤登紀子/佐藤泰志の母、村上新悟/佐藤泰志、仲代達矢/語り
10月5日(土)より新宿K’s cinemaにてモーニングショー
2013年、日本、91分、http://www.u-picc.com/kaku-omosa/

by Mtonosama | 2013-09-24 06:31 | 映画 | Comments(5)
そして父になる -2-
LIKE FATHER,LIKE SON

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©「そして父になる」製作委員会

『そして父になる』
英語タイトルは”LIKE FATHER ,LIKE SON”。
「父のように、息子のように」って意味ですかねぇ。

かなり映画の真意を伝えてくれるタイトルです。

男にとって子どもを持つということは、
女とは違って産みだす作業がないだけに、
まずは父親であらねば、
と思いこむことから始まるのかもしれませんね。
父性というのは最初からあるものではなく、
その獲得には、母性以上に努力が必要なのかもしれません。

さあ、どんなお話なのでしょうか。


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ストーリー
野々宮良太は一流大学を出て、大手建設会社に勤務。
都心の高級マンションに暮らすバリバリの勝ち組である。
それらは全て自分の努力と能力で獲得したと思っている。順風満帆な人生。
気になることといえば6歳になった一人息子慶多が優しすぎる性格であることくらいか。

だが、一本の電話が彼の順調な人生に小石を投げこむ。
そして、その波紋は次第に大きく拡がっていった。
11月のある日、妻のみどりが慶多を産んだ群馬の病院で
子どもの取り違えがあったことが判明したのだ。
DHA鑑定の結果、慶多は他人の子だった。

病院側の仲介でまずは親だけで面会。
野々宮良太は群馬で小さな電気店を営む斎木雄大とその妻ゆかりに会う。
野々宮夫婦とはまったくタイプの違う夫婦である。

病院側は一般的にはほぼ全員が血のつながりを選ぶものだと説明し、
できるだけ早く決断することを提案する。

翌月、子どもを連れて会うことになった二家族。
ショッピングモールのカフェで良太とみどりは実の子である琉晴をみつめる。

年が明け、二家族は実の子を家に一泊させることに。
みどりとゆかりは同郷ということもあり、母親同士心を開き、子どもたちの情報を交換。
初めての宿泊の日、慶多を送り届けた良太は斎木家のみすぼらしさにとまどった。
だが、斎木家ではゆかりの父も加わり、6人の賑やかな食卓で餃子を囲み、
食後は雄大が子どもたちと一緒に狭い風呂に入る。
一方、野々宮家は都会的な高層マンションのダイニングテーブルですき焼き。
3人だけの静かな食事。良太は琉晴の箸遣いを正す。

小学校の入学式が終わっても結論を出せない二家族……

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血のつながりか、6年間の歳月か。
病院側の言うように、世間は血のつながりを選ぶものなのでしょう。
だが、6年間の歳月は決して短いものではありません。
でも・・・
やっぱり・・・
簡単に結論の出る問題ではありません。
映画を観ながら、みどりやゆかりの立場に立ちながら、一緒になって迷ってしまいます。

5年前に自身も子を持つ親となり、
自分と子どもを繋ぐものについて考えるようになった是枝監督もそうだったのでしょう。

群馬の電気屋から都心の高層マンションに連れてこられた琉晴の小さな背中が
窓外に拡がる都会の風景を眺めながら自分の置かれた状況を全身で拒絶しています。
父を忘れることで血のつながらない父との絆を守り抜こうとするかのような慶多のこわばった肩。
是枝監督は子どもを撮らせたら天下一品です。

監督は参考文献として「ねじれた絆―赤ちゃん取り違え事件の十七年」(奥野修司著、文春文庫刊)を読み、
ほとんどのケースが「血」を選んで、お互いの子どもを交換する中、
子どもを交換しないという選択をした家族もいたということに刺激を受けたそうです。

これはもちろん家族の映画ではありますが、
《父になること》を描いた男の映画なんだと思います。

正直言って、野々宮良太の上から目線はいやらしい。
いくら福山さんでもちょっと・・・
こんな男が連れあいだったらぶっ飛ばしてしまいます。
挫折を知らない会社人間が子どもの取り違え事件をきっかけにして変わっていく――
確かに知人が言うようにベタな展開かもしれません。

とはいえ、野々宮良太が慶多や琉晴のどちらかを選ぶということではなく、
父になっていく、父であることに気づくシーンは感動的です。

《父帰る》でも、《父性の復権》でもなく、「父になる」以外のなにものでもありません。
男というのは不器用でやっかいな生きものなのですね。





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そして父になる
監督、脚本、編集/是枝裕和、撮影監督/瀧本幹也、製作/亀山千広、畑中達郎、依田巽、参考文献:奥野修司著「ねじれた絆―赤ちゃん取り違え事件の十七年」(文春文庫刊)
出演
福山雅治/野々宮良太、尾野真千子/野々宮みどり、真木よう子/斎木ゆかり、リリー・フランキー/斎木雄大、二宮慶多/野々宮慶多、黄升炫/斎木琉晴、中村ゆり/宮崎祥子、高橋和也/野々宮大輔、田中哲司/鈴木悟、井浦新/山辺真一、風吹ジュン/野々宮のぶ子、國村隼/上山一至、樹木希林/石関里子、夏八木勲/野々宮良輔
9月28日(土)ロードショー
2013年、日本、120分、配給/ギャガ、http://soshitechichininaru.gaga.ne.jp/

by Mtonosama | 2013-09-21 06:34 | 映画 | Comments(8)
そして父になる -1-
LIKE FATHER,LIKE SON

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©「そして父になる」製作委員会

知人が、是枝監督もベタな映画を作るなぁ、と言いました。
今更なんで赤ちゃん取り違えなんだ? と。

ああ、それって男の人の考え方かなぁ、と思いました。

『そして父になる』がカンヌ国際映画祭審査員賞を受賞し、
映画の内容を報道で知ったときから、
150歳とはいえ、一応、女であるとのは
「えーっ、6年間も自分の子だとばかり思って育てていた子が他人の子だったら、どうすればいいんだろう」
と友人とも話し、真剣に悩んでしまったからです。
だって、口で言うほど簡単な問題じゃないですよねぇ。

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と、父を演じた福山雅治さんも思ったでしょうか?
いえ、思わなかったと思います。
福山さんは独身ですし、子どももいないし、歌に、演技に、カメラに――
一生懸命になれる対象はいっぱいありますものね。

だから、『そして父になる』なのです。
産み、育てることによって最初から母である女性と違って、
男性は生まれてきた子どもと日々を重ねることによって《父になる》のです。
「人は女に生まれるのではない。女になるのだ」と同じく
「男は父に生まれるのではない。父になるのだ」なんですよね。
福山さんもこの映画で父親になりました。

本作では福山さんが父になっていく様子を観るのが課題です。
などと勝手に課題決定するとのです。

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突然ですが、

こんな夢を見た――
(と冒頭だけ漱石先生の「夢十夜」を借ります)

「福山雅治が父親かぁ」と考えていたら、その夜、夢を見てしまいました。

なぜか、ひかちゃんを連れて福山雅治と横浜MM21を一緒に歩いていました。
お外が嫌いで暴れるひかちゃんを力一杯抱き締めながら、福山さんの後を小走りについていくのです。
『夏の終り』のシーンもごちゃ混ぜになったようなちょっと幸せな夢でした。

すいません。
映画とはなんも関係ないことを。

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今回は第66回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞の記憶も新しい福山雅治主演、是枝裕和監督作品
『そして父になる』を上映するものですから、ちょっと舞い上がっております。

いけない、いけない。冷静にならねば・・・・・

すーっ・ふーっ(深呼吸)。

『そして父になる』は、福山雅治が「一緒に何かできませんか?」と
是枝監督に声をかけたことから映画作りがスタート。
福山さんと会った是枝監督は未だ見たことのない彼を撮ってみたいと考えて
彼のためにシナリオを書き下ろしたのだそうです。

是枝監督も福山雅治も好きなとのにとってはもうたまりません。

すーっ・ふーっ(もう一度深呼吸)。

キャスティングも魅力的です。
福山雅治の妻には尾野真千子。
取り違えられたもうひと組の夫婦はリリー・フランキーと真木よう子。
子役たちも『誰も知らない』同様、自然な演技を見せてくれました。
監督はホントに子どもを使うのがうまいです。
他には是枝作品にはこの人ありの樹木希林(『歩いても歩いても』)、
井浦新(『空気人形』)が出演。
井浦さんはどこか象徴的なアイコンのような役割で登場するのでお楽しみに。

ああ、なんかメロメロです。
次回はもっと冷静に上映したいと存じます。
どうぞ、これに懲りず、またご来室くださいませ。



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そして父になる
監督、脚本、編集/是枝裕和、撮影監督/瀧本幹也、製作/亀山千広、畑中達郎、依田巽、参考文献:奥野修司著「ねじれた絆―赤ちゃん取り違え事件の十七年」(文春文庫刊)
出演
福山雅治/野々宮良太、尾野真千子/野々宮みどり、真木よう子/斎木ゆかり、リリー・フランキー/斎木雄大、二宮慶多/野々宮慶多、黄升炫/斎木琉晴、中村ゆり/宮崎祥子、高橋和也/野々宮大輔、田中哲司/鈴木悟、井浦新/山辺真一、風吹ジュン/野々宮のぶ子、國村隼/上山一至、樹木希林/石関里子、夏八木勲/野々宮良輔
9月28日(土)ロードショー
2013年、日本、120分、配給/ギャガ、http://soshitechichininaru.gaga.ne.jp/

by Mtonosama | 2013-09-18 07:09 | 映画 | Comments(6)
凶悪 -2-

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©「凶悪」製作委員会

実際に起こった事件であり、それほど昔の話でもない事件。
というか、事件が発覚してから10年も経っていません。
こんな最近のできごとを映画にするというのもすごいですね。

家族の崩壊、借金、高齢者からの土地収奪・・・・・
こういう出来事から目をそらしていてはいけない、
と正義感だけで描く映画であってほしくはありません。
第一、この長引く不況の中で、実際に、家を失ったり、会社が倒産したり、
一家がバラバラになってしまった家庭はそこらじゅうにある筈ですから、
今さら正義なんて言ってほしくないというのが正直なところです。
さあ、白石監督の腕のみせどころです。

監督は「映画を武器にして闘う」という若松孝二の遺志を受け継ぐと言っていますが、
この強烈すぎるノンフィクションはいったいどんな武器になったでしょうか。


ストーリー
雑誌「明潮24」に東京拘置所に収監中の死刑囚・須藤から手紙が届く。
記者の藤井は上司から須藤に面会して話を聞いて来るように命じられる。
藤井が須藤から聞かされたのは、警察も知らない須藤の余罪。
3件の殺人事件とその首謀者である「先生」と呼ばれる男・木村の存在だった。
木村を追いつめたいので記事にして欲しいという須藤の告白に、
当初は半信半疑だった藤井も取材を進める内、須藤の告発に信憑性があることを知る。
そして、取り憑かれたように取材に没頭して行くのだった……


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人間の存在価値などありませんよ、
歳をとったら生きていなくてもいいんですよ、
とばかりに無造作に積み重ねられる殺人事件。

殺人の原動力は金。
高齢者問題や家族の崩壊、土地転がしなど、
転げ落ちる者はとことん落ちて行き、儲けるものは限度もモラルもなく儲けまくる――

「不況、不況というけど、俺たちはこの不況のおかげで儲けさせてもらっているんだよ」
とうそぶく木村。

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そんな木村を追いつめながら、何かに憑かれたようになっていく藤井。
認知症の母を妻に押しつけ、狂気にも似た執念にとりつかれていきます。
その妻もまた追いつめられながら、姑に暴力を振るうようになっていく――

救いはなく、狂気と暴力に満ちています。
新聞やニュースの記事のさらに奥の厳しい状況をつきつけてくる映画です。

とびっきりの凶悪人物を描きながら、それに対する正義もまた狂気を帯びている――
複雑な現代社会の持つ薄気味悪さを見事に描き出しています。

いやぁ、確かに後味が悪い映画です。でも、なぜか魅かれる作品であります。





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凶悪
監督/白石和彌、脚本/高橋泉、白石和彌、原作/新潮45編集部編『凶悪―ある死刑囚の告発―』(新潮文庫刊)、製作/鳥羽乾二郎、十二村幹男、撮影/今井孝博
出演
山田孝之/藤井修一、ピエール瀧/須藤純次、リリー・フランキー/木村孝雄、池脇千鶴/藤井洋子
9月21日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
2013年、日本、128分、http://www.kyouaku.com/

by Mtonosama | 2013-09-15 07:02 | 映画 | Comments(6)
凶悪 -1-

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©「凶悪」製作委員会

いやぁ、怖い映画を観てしまいました。

ホラーではないのに怖かった映画としてコーエン兄弟監督の『ノーカントリー』(‘07)があります。
ハビエル・バルデムが演じるアントン・シダーの殺人シーンが
「もー、やめてください!」と叫びたくなるほど怖かったのですが、
本作でも「もー、充分です。わかりました。わかったから、やめてぇー!」と
心中で絶叫していました。
握りしめていたハンカチが恐怖と興奮で揉みしだかれ、グシャグシャ。

これが実話だというのですから、絶望的な気持になります。

あ、いけない。
最初っからネタばれしてしまいましたね。

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もうお読みになった方もいらっしゃるかとも存じますが、
本作はベストセラー・ノンフィクション『凶悪 ―ある死刑囚の告発―』(新潮45編集部編、新潮文庫刊)
の映画化作品であります。

監督は白石和彌。未だ30代ながら、故・若松孝二監督に師事した社会派監督。
本作では一見平和な社会や家庭に内包される借金地獄、老人問題を鋭く抉りだしています。
「長引く不況の中で起こるべくして起こった事件」と語る監督です。


白石和彌監督
1974年12月17日生まれ。北海道出身。1995年、中村幻二監督主催の映像塾に参加。
以後、若松孝二監督に師事し、活動。若松監督『明日なき街角』(‘97)、『完全なる飼育 赤い殺意』(‘04)、『17歳の風景 少年は何を観たのか』(‘05)などの作品に助監督として参加し、行定勲監督、犬童一心監督などの作品にも参加。初の監督・脚本作品『ロストパラダイス・イン・トーキョー』(‘10)を経て、本作を監督する。師である故・若松孝二監督は「映画を武器にして闘う」と語っていたが、白石監督も師の意志を受け継ぎ、自分の思いを映画にして訴え、闘っていきたいと言う。

さて、この実話がどのような経緯を経て、表面化したかと申しますと、

2005年3月 
「新潮45」の雑誌記者に東京拘置所に収監中の死刑囚から手紙が届き、
記者による接見、調査が始まる
同年10月 
その調査結果レポートを茨城県警察本部・組織犯罪対策課に提出。
同年10月17日
死刑囚である暴力団組長が弁護士を通して茨城県警へ上申書を提出し、受理される。
同日7時、NHKのニュースで報道。
同年10月18日
「新潮45」11月号発売。
『誰も知らない「3つの殺人」― 首謀者は塀の外にいる!「凶悪殺人犯」の驚愕告発』。
テレビ、新聞各紙でも報道。同日中に「首謀者は不動産ブローカー」と続報。
同年11月1日
茨城県警が、東京拘置所で最初の事情聴取を行う。
同年11月18日
「新潮45」12月号発売。
『続・誰も知らない「3つの殺人」―まだあった!「第4、第5の殺人計画」』
同年12月9日
茨城県警が首謀者の不動産ブローカーを強要容疑で逮捕。
2010年
首謀者の不動産ブローカーの無期懲役が確定。

とまぁ、こんな流れがあったわけです。

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そして、本作の魅力はキャスティングにもあります。
正義の御旗のもとに取材を続けながら、次第に常軌を逸していく雑誌記者には山田孝之。
悪を追い詰める正義のジャーナリストという役どころですが、次第に狂気を帯びていく様子を好演しています。
この人、最近こういう鬼気迫る役がはまってきましたね。

その記者に手紙を送った死刑囚はピエール瀧。「あまちゃん」に登場する寿司屋の大将です。
大将、怖かったです。
その死刑囚が「本当に悪い奴は塀の外にいる」と訴えたその悪党である不動産ブローカー
を演じたのがリリー・フランキー。
人の好い顔をしてここまでやるか、と彼の怪演もすごかったです。

さあ、いったいどんなお話なのでしょうね。続きは次回まで乞うご期待でございますよ。



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凶悪
監督/白石和彌、脚本/高橋泉、白石和彌、原作/新潮45編集部編『凶悪―ある死刑囚の告発―』(新潮文庫刊)、製作/鳥羽乾二郎、十二村幹男、撮影/今井孝博
出演
山田孝之/藤井修一、ピエール瀧/須藤純次、リリー・フランキー/木村孝雄、池脇千鶴/藤井洋子
9月21日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
2013年、日本、128分、http://www.kyouaku.com/

by Mtonosama | 2013-09-12 08:10 | 映画 | Comments(6)
三毛猫ひかちゃん -7-


あたし、ひかちゃん。

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あ、このおじさんは違うのよ。
こちらはあたしの獣医さんちに住んでる方なの。

実は、こないだ、初めてのお泊りをしたのね。
いってみれば里帰りってことかしら。

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おうちではこんな風に「ちびくろサンボ」に登場するトラみたいに
お鍋の中でグルグル回ってギーになっちゃったり、

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幅2.5cmのベッドの頭のところでサーカスごっこをしたり・・・

結構ぶいぶい言わせてるのよ。

今日なんて、あたしがいつも張り番してる台所の網戸のところへ
近所の大きな猫さんがやってきたの。
ウーッとうなって、ブーッとシッポを膨らませて対抗してあげたら、
ニヤニヤ笑って見てたわ。なんかヤラシイわよね。

あ、そうじゃなかった。お泊りした話よね。
飼い主が出かけるっていうので、予防注射も兼ねて獣医さんで泊めてもらったの。

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到着するまでは、さすがにあたしも心細くて
耳がこんなにひいちゃって「帰りましょうよぉ」と泣き続けちゃった。

でも、そこへ出てきたのが、さっきのしわくちゃのおじさんなの。
あたしを優しい先生のところに案内してくれたのよ。
顔や身体にしわがあるからって邪険な態度をとっちゃいけないわよね。

おじさんのおかげでとても楽しいお泊りができたの。
先生も看護士さんも「ひかちゃん、ひかちゃん」って、
よーく遊んでくれたのよ。

だからね、獣医さんちにいるオウムさんがあたしの名前を覚えちゃって、
飼い主が迎えにきて帰るときも「ひかちゃん」って呼んでくれたの。

あー、楽しかった。
またお泊りしたいわ。

少し涼しくなってきたわね。
皆さん、ここへきて風邪をひかないようにしてね。

また、来るわ。

ひかり


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by Mtonosama | 2013-09-10 06:56 | 映画 | Comments(16)
サイド・エフェクト -2-
Side Effects

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©2013 Happy Pill Production

アメリカ映画を観ていると、洗面室からアスピリンを出して服用する場面がありますよね。
アスピリンって映画で覚えた薬かもしれません。

咽喉が痛いといえば長ネギを焼いて首筋にまきつけられたり、
頭が痛いとぐずろうものなら、さっさと寝なさいと怒られ、
薬なんてあまり飲ませてもらえなかった幼少期。
日本ではそんな時代でも、
アメリカ映画では洗面所の鏡の裏にしこまれた棚の中には
清潔そうな薬瓶がいっぱい詰め込まれていました。
彼我の違いをあらためて感じさせられたものです。
(こっちは富山の薬売りが持ってきた薬でした)
すいません。話が古くって・・・

こんな記事を読みました。

アメリカ社会では鬱だといえばプロザックを勧められ、生理痛にアスピリンを処方され、出産の時に麻酔を使うのも当たり前。落ち着かない子供をコントロールするため、痛みや心の悩みをコントロールするために、薬がいとも当たり前に使われるのは、「自然」を科学で支配しようとしてきた西洋の文化の価値観を象徴しているのかもしれません。
http://www.freedom-osaka.jp/?p=69

「サイド・エフェクト」はそんな薬漬け社会が下敷きにあるかも。
眼をしっかり見開いて観ていないと、練りに練ったトリックにひっかけられてしまいます。
さあ、いったいどんなお話なのでしょう。


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ストーリー
エミリー・テイラーの順風満帆な人生はある日突然音を立てて崩れた。
エリート金融マンの夫マーティンがインサイダー取引で逮捕されてしまったのだ。
最愛の夫は収監され、豪華な邸宅も没収されたエミリーは夫を待ちながら孤独に耐えた。
4年後、服役を終えた夫とNYのアパートメントで新生活をスタートさせた。

ある日、アパートメントの地下駐車場でエミリーは事故を起こし、病院に運び込まれる。
ケガは軽傷だった。
だが、診察した精神科医ジョナサン・バンクスは事故現場にブレーキ痕がなかったことや、
事故当時エミリーが取り乱していたという駐車場係の証言もあり、
自殺未遂ではないかと推測。実は、彼女は夫の収監中に鬱病を再発していた。
バンクス医師は抗鬱剤を処方し、カウンセリングを受けることを条件に退院許可を出す。
数日後、夫と連れだってパーティに出かけたエミリーだったが、なぜか激しく動揺し、
帰路、地下鉄のホームで電車に飛び込みかける。

バンクス医師は以前エミリーが受診していたヴィクトリア・シーバート医師に相談。
彼女からエミリーが睡眠障害や吐き気などの副作用に悩んでいたことを聞きだし、
アブリクサという新薬を投与することに。
するとエミリーの症状はみるみる改善されていった。

だが、それから間もなく、とんでもない事件が起こる。
エミリーの夫マーティンの死体が自宅の廊下で発見されたのだ。
発見者はエミリー。
現場には争ったあともなく、凶器のナイフにはエミリーの指紋が――
取り乱したエミリーは殺人容疑で逮捕された。
やがて裁判が始まり、エミリーの証人として出廷したバンクス医師は、
彼女は抗鬱剤アブリクサの副作用で夢遊病になり、夫を刺したと証言。
協議の結果、心身喪失を認められたエミリーは殺人罪を問われることなく、
精神医療センターで治療を受けることになるのだが……

薬に絡む巧妙なトリック、そして、罠。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ演じる不思議な女医。
その登場はいかにも謎めいています。

可憐な被害者なのか、それとも、悪女なのか。
大人しそうな顔をしたルー二ー・マーラ。

みんな一癖も二癖もありそうな女性ばかりですが、
バンクス博士を演じるジュード・ロウも
刑務所から出てきた途端に殺されるエミリーの夫を演じるチャニング・テイタムも、
男たちはどこか人の良い感じがするんですよね。

とにかくラストまで気を抜かずに観ていないと困ったことになります。
ま、ひっぱられていってしまうんですけどね。

心理サスペンスとして結構ハラハラしたし、
アメリカのお薬事情のことなんかも見えて面白かったけど、
それにしても、ソダーバーグ監督、ほんとに引退しちゃうんですかねぇ。





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サイド・エフェクト
監督/スティーヴン・ソダーバーグ、製作/ロレンツォ・ディ・ボナペンチュラ、グレゴリー・ジェイコブズ、脚本・製作/スコット・Z・バーンズ、美術/ハワード・カミングス
出演
ジュード・ロウ/ジョナサン・バンクス博士、ルー二―・マーラ/エミリー・テイラー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ/ヴィクトリアル・シーバート博士、チャニング・テイタム/マーティン・テイラー、ヴィネッサ・ショウ/ディアドラ・バンクス
9月6日(金)TOHOシネマズみゆき座ほか全国ロードショー
2013年、アメリカ、英語、106分、字幕翻訳/川又勝利、配給/プレシディオ
http://www.side-effects.jp/

by Mtonosama | 2013-09-07 07:12 | 映画 | Comments(4)
サイド・エフェクト -1-
Side Effects

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©2013 Happy Pill Production

サイド・エフェクト=副作用
しかし、こんなことが映画になってしまうのだなぁと、
これでもかとばかりにネタを探し求めるハリウッドにはホントに感心します。

そう、鬱病をめぐるお話なんです。
とはいっても、ただの病気の話ではありません。

効き目の高い薬なら、当然、副作用も伴う訳でありますが、
作用があれば副作用や反作用があるのは薬だけではありません。

鬱病の薬と殺人事件と男女の仲、最後まで気が抜けない心理サスペンスが登場しました。

監督は7月末当試写室でも上映した「マジック・マイク」のスティーヴン・ソダーバーグです。
http://mtonosama.exblog.jp/20099859/ http://mtonosama.exblog.jp/20118976/
そうそう、あのストリップダンサーを演じたチャニング・テイタムも出演します。
(今回は「え?あの締まった身体はどこにいった・・・」ですけど)

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「セックスと嘘とビデオテープ」(‘89)で鮮烈なデビューを果たしたソダーバーグ監督。
弱冠26歳でカンヌ国際映画祭パルムドールを史上最年少で受賞して24年。
ジャスト50歳を迎えた今年、なんと本作「サイド・エフェクト」が彼にとっての最後の劇映画になります。

なにゆえ最後なのか、というと、
なんと、画家になりたい、のだそうです!
(ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューに語った話です)

「エリン・ブロコビッチ」(‘00)、「トラフィック」(‘00)、「オーシャンズ」シリーズ(‘01~)、「チェ」二部作(’08)など
一つのカラーにしがみつくことなくさまざまな作品を発表し続けてきたソダーバーグ監督ですから、
画家という道も案外彼らしい選択かもしれませんね。

お金がなくなったら監督業にもどって「オーシャンズ」シリーズを制作するんですって。

さてさて、本作ですが、最後の劇映画というだけあって、
謎やらヒッカケやら一筋縄ではいかない作品であります。

一筋縄ではいかない理由のひとつは
脚本担当のスコット・Z・バーンズがNYの精神病棟施設ベルビュー・ホスピタルで過ごすという経験をしたこと。
といっても患者として過ごしたのではなく、TVドラマの取材をしたのですが。

彼は医療TVドラマ「Wonderland」(‘00)の脚本を書く際、
犯罪歴を持つ患者も含む多くの収容者と取り組む精神科医の様子を観察し、
大きな影響を受けたということです。

ここでの体験から精神病理学の世界を舞台にしたサスペンスを書きたいと思ったバーンズ。
当時ベルビュー・ホスピタルの司法精神医学部の要職にあった人物のアドバイスを受け、
書きあげたのがこの「サイド・エフェクト」でした。

抗鬱剤の副作用なんてところに着眼するのは、薬大国アメリカならではでしょう。

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どこまでが正常で、どこからが病気なのか、
薬剤の副作用で起こした犯罪は果たして罰せられるのか・・・・・

最後の最後まで気を抜けないお話ですよ。
さあ、どんな展開なのでしょうね。
続きは次回まで乞うご期待でございますわよ。



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サイド・エフェクト
監督/スティーヴン・ソダーバーグ、製作/ロレンツォ・ディ・ボナペンチュラ、グレゴリー・ジェイコブズ、脚本・製作/スコット・Z・バーンズ、美術/ハワード・カミングス
出演
ジュード・ロウ/ジョナサン・バンクス博士、ルー二―・マーラ/エミリー・テイラー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ/ヴィクトリアル・シーバート博士、チャニング・テイタム/マーティン・テイラー、ヴィネッサ・ショウ/ディアドラ・バンクス
9月6日(金)TOHOシネマズみゆき座ほか全国ロードショー
2013年、アメリカ、英語、106分、字幕翻訳/川又勝利、配給/プレシディオ
http://www.side-effects.jp/

by Mtonosama | 2013-09-04 06:45 | 映画 | Comments(11)