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それでも夜は明ける -2-
12 YEARS A SLAVE

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(C)2013BassFilms,LLCandMonarchyEnterprisesS.a.r.l.intherestoftheWorld. AllRightsReserved.


1640年代から1865年まで、現在のアメリカ合衆国領域内ではアフリカ人とその子孫が合法的に奴隷化されていたが、その所有者は圧倒的に白人であり、ごく少数が先住民や自由黒人であった。この奴隷所有者の大多数は南部にいた。南北戦争の前の時点で南部の4家族に1軒が奴隷を所有していた。黒人の95%は南部に住んでおり、南部の人口に対しては3分の1に達していた。これに対して北部における黒人の人口比率は1%に過ぎなかった。
(Wikipediaより)

1865年まで続いた奴隷制度で、約1100万人のアフリカ人がアメリカ大陸に渡りました。
1808年に海外からの黒人輸入が禁止され、奴隷の供給がなくなります。
その結果、奴隷の価格が高騰し、本作の主人公ソロモンのような自由黒人を誘拐し、
奴隷として売り飛ばすという犯罪が頻発したということです。
当時、奴隷の物語は数多く出版されましたが、
自由黒人から奴隷の身になった経験を書いたのはソロモン・ノーサップただ一人。
大きな反響を呼んだといわれています。

さあ、いったいどんなお話でしょうか。


ストーリー
フィドル演奏者のソロモン・ノーサップ(キウェテル・イジョフォー)は妻子と幸せな暮らしを送っていた。
1841年、ニューヨーク州サラトガ。彼は生まれた時から自由証明書で認められた自由黒人だった。

ある時、ソロモンは知人からワシントンで開かれるショーで演奏することを頼まれる。
演奏を終え、興行主と祝杯をあげるソロモンだったが、酔いつぶれてしまう。

翌朝、目覚めた彼はベッドではなく薄汚い小屋で手と足を鎖につながれていることに愕然とする。
様子を見に来た男たちに自分は自由黒人であると告げるが、
彼らは冷たく「お前は逃亡奴隷だ」と言い放つのだった。

興行主にだまされたと気づいた時には既に船の上。
ニューオリンズの奴隷市場に着くとソロモンという名前すら奪われ、男も女も裸で並べられる。
今やプラットと呼ばれるようになったソロモンは大農園主のフォード(ベネディクト・カンバーバッチ)に買われていった。

有能なソロモンはすぐにフォードに気に入られるが、それを快く思わない大工のティビッツ(ポール・ダノ)に徹底的ないやがらせを受ける。
その執拗さに反撃するソロモン。
だが、間もなく仲間を連れて戻ってきたティビッツによって首に縄をかけられ、木に吊るされてしまう。

ソロモンを木から下ろしたフォードは「ティビッツからお前を守るためだ」と言いつつ、
実は借金返済のためエップス(マイケル・ファスベンダー)にソロモンを売る。

フォードは優しかったが、広大な綿花畑を持つエップスは違った。
エップスの奴隷支配は残虐で、とりわけ年若い女奴隷パッツィ(ルピタ・ニョンゴ)への倒錯した愛情による扱いは正視に耐えないものだった。
ソロモンを信頼する彼女は「私を殺してくれ」と懇願する。

南部の照りつける太陽と蒸すような湿気の中、
綿を摘み、鞭打たれ、逃亡奴隷の処刑を目の当たりにし、信じた白人に裏切られ、
パッツィを鞭打つよう命じられる絶望的な日々。

そんな中でソロモンを支え続けたのはただ一つ。生きて再び家族と会うこと。
そして、ソロモンはカナダ人の奴隷解放論者バス(ブラッド・ピット)に望みを託す……

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観ていて苦しくなるほど痛く、絶望的な日々。
心の中で「止めて。止めて」と叫びながらスクリーンに観入りました。
いや、しかし、どこからこのような白人の驕りというものは湧いてくるのでしょう。
アフリカ大陸から船底に詰め込まれ、アメリカやヨーロッパに連れてこられた黒人のお話は
映画でも観たし、本でも読みました。
もちろん知ってるつもりになっているだけで本当に理解しているとはいえませんが・・・

しかし、自由という後付けの概念のなんと脆いことか。

幸せな暮らしが一転。
そのささやかな幸せは大声を上げても、助けを求めても戻ってはこない―― 
北朝鮮に拉致されていった人たちもこんなふうだったのか、と今さらながら感じました。
とても力強く説得力のある作品です。

スティーヴ・マックィーン監督、すごい!



「それでも夜は明ける」アカデミー賞作品賞を受賞しました!!



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☆3月1日に更新しました。なんとウグイスの初音を聞きました!いつも応援ありがとうございます☆

それでも夜は明ける
監督/スティーヴ・マックィーン、脚本/ジョン・リドリー、製作/ブラッド・ピット、デデ・ガードナー、ジェレミー・クライナー、ビル・ポーラッド、スティーヴ・マックィーン、アーノン・ミルチャン、アンソニー・カタガス、製作総指揮/テッサ・ロス、ジョン・リドリー、撮影/ジョー・ウォーカー、音楽/ハンス・ジマー
出演
キウェテル・イジョフォー/ソロモン・ノーサップ、プラット、マイケル・ファスベンダー/エドウィン・エップス、ベネディクト・カンバーバッチ/フォード、ポール・ダノ/ジョン・ティビッツ、ギャレット・ディラハント/アームズビー、ポール・ジアマッティ/フリーマン、スクート・マクネイリー/ブラウン、ルピタ・ニョンゴ/パッツィ、アデペロ・オデュイエ/イライザ、サラ・ポールソン/エップス夫人、ブラッド・ピット/バス、マイケル・ケネス・ウィリアムズ/ロバート、アルフレ・ウッダード/ショー夫人、クリス・チョーク/クレマンス・レイ、タラン・キラム/ハミルトン、ビル・キャンプ/ラドバーン
3月7日(金)TOHOシネマズみゆき座ほか全国順次ロードショー
2013年、米英合作、134分、からー、字幕翻訳/寺尾次郎、配給/ギャガ
http://yo-akeru.gaga.ne.jp/

by Mtonosama | 2014-03-01 07:08 | 映画 | Comments(10)