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殿様の試写室

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<   2015年 07月 ( 10 )   > この月の画像一覧


ジュラシック・ワールド
-1-
JURASSIC WORLD

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(C)Chuck Zlotnick / Universal Pictures and Amblin Entertainment


観てしまいました。『ジュラシック・ワールド』。

第1作『ジュラシック・パーク』(‘93)
第2作『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(‘97)
第3作『ジュラシック・パークⅢ』(‘01)
そして最新作の『ジュラシック・ワールド』。本作です。

第1作以来、なんと22年ぶりに恐竜たちに会ってきました。
ヒット作品に続編が出るのは業界のお約束ですが、
2作、3作は観ていないので、本当に久しぶりの再会です。

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琥珀の中のDNAから遺伝子工学によって恐竜を蘇らせる――

マイケル・クラントン原作『ジュラシック・パーク』を
スティーブン・スピルバーグが映画化した『ジュラシック・パーク』。
なんといっても何万年いや何十万年いやもっと?
そんな長い間、琥珀の中に封じ込まれ、
眠っていたDNAから恐竜が生まれるというところにロマンがあった第1作。

今から思えば、いかにも作りものっぽい実験室の中に示されるDNAの螺旋も懐かしいです。

琥珀の中から生まれたというロマンチックな設定も、数を重ねれば、
どうやってより強く大きい恐竜を作りだし、
恐竜アミューズメントパークにお客さんを呼び込めるか、
お金に目が無いジュラシック・パークの経営者や映画関係者が考えるのはその一点。

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そこで活躍するのは『ジュラシック・パーク』以来、
登場している主任遺伝学者ウー博士です。
1作目で琥珀に封じ込められた蚊の中からみつかったDNAを使って
恐竜を再現したのは彼でしたからね。
たった数分しか登場しなかったとはいえ、きわめて重要な役割でした。
本作でもより進化したアミューズメントパークの恐竜たちを次々に生み出すのは彼。

インドミナス・レックス
未だかつてなく巨大で高度な知性を持つ新種の肉食竜までも作りだしてしまいましたよ。

さて、本作で監督の責をになったのは新人コリント・トレボロウ監督です。


コリント・トレボロウ監督
1976年生まれ。12歳の頃から映画作りを始め、ニューヨーク大学で映画制作と脚本を学ぶ。卒業後は短編映画を制作し、長寿コメディ番組「サタデーナイト・ライブ」のインターン仲間だったデレク・コノリーの脚本を映画化したタイムトラベルコメディ「彼女はパートタイムトラベラー」(2012・日本劇場未公開)で長編監督デビューを果たす。同作がサンダンス映画祭で話題を呼び、「ジュラシック・パーク」シリーズの新作「ジュラシック・ワールド」(15)の監督に大抜てきされ、北米と全世界の歴代オープニング興行収入記録を塗り替える大成功を収めた。
(映画.com http://eiga.com/person/88938/)


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いやいやまったくの新人監督です。

さあ、どんなアミューズメントパークに連れていってくれるんでしょう。

続きは次回までお待ちください。
乞うご期待でございます。



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ジュラシック・ワールド
監督・脚本/コリン・トレボロウ、脚本・ストーリー/リック・ジャッファ、アマンダ・シルヴァー、脚本/デレク・コノリー、キャラクター原案/マイケル・クライトン、製作/フランク・マーシャル、パトリック・クローリー、製作総指揮/スティーヴン・スピルバーグ、トーマス・タル、撮影/ジョン・シュワルツマン
出演
クリス・プラット/オーウェン、ブライス・ダラス・ハワード/クレア、ヴィンセント・ドノフリオ/ホスキンス、タイ・シンプキンス/グレイ、ニック・ロビンソン/ザック、オマール・シー/バリー、B・D・ウォン/ドクター・ヘンリー・ウー、イルファン・カーン/マスラニ
8月5日(水)ロードショー
2015年、アメリカ、2時間5分、字幕翻訳/戸田奈津子、日本語吹替版翻訳/平田勝茂、配給/東宝東和、http://www.jurassicworld.jp/

by Mtonosama | 2015-07-30 05:53 | 映画 | Comments(14)

セバスチャン・サルガド
地球へのラブレター
-1-
The Salt of the Earth

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(C) Sebastiao Salgado (C) Donata Wenders (C) Sara Rangel (C) Juliano Ribeiro Salgado


セバスチャン・サルガドはこれまで戦争、難民、虐殺。
人間の弱さと世界の闇の部分を撮り続けてきました。

もう限界だった・・・
もはや人間の救済など信じられなくなっていた・・・

そう本人も語っています。

そして、戦地から地上の楽園を探す旅に出ました。
「GENESIS」。
辞書には〈起源〉、〈発生〉とあります。
もうひとつ〈創世記〉という意味も。

2004年から始まったこのプロジェクトは
ダーウィンの足取りを辿ることをコンセプトに
ガラパゴス、アラスカ、サハラ砂漠、ブラジル熱帯雨林など
地球の原始の姿をカメラにとらえるものです。

そのプロジェクトには既にセバスチャン・サルガドの長男
ジュリアーノ・リベイロ・サルガドが同行し、
もう何時間分ものドキュメンタリー素材がありました。

実はヴィム・ヴェンダースもシベリアとナミビアでの気球での
撮影旅行に参加する予定でしたが、病気のため泣く泣くキャンセル。
その代わり、セバスチャンの写真の選択とパリでのインタビューの撮影に専念しました。

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映画ではヴェンダースが選び抜いたセバスチャンの写真と
「GENESIS」の撮影の様子
妻レリアとの日々
長男ジュリアーノやダウン症の次男との暮らし
そして故郷ブラジルの大地に植樹する姿
などが描き出されています。

セバスチャン・サルガドを讃える言葉やその受賞歴。
彼についていくつも言葉を弄するよりもまずはその作品を見るべきかもしれません。
その写真には圧倒されます。
当試写室でお見せできないのは残念です。
ま、それは映画館で是非ご確認くださいませ。

被写体と共に何ヶ月も暮らす中から生まれる彼の画像には
被写体の苦悩や痛みも滲んでいるのですが、
なによりもそのような撮影方法は撮影者の心にも体にも苦痛をもたらします。
事実ルワンダ撮影から帰ってきたサルガドはそのあまりに衝撃的な惨状によって
鬱状態に陥った程です。

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ヴィム・ヴェンダースはサルガドの長男ジュリアーノ・リベイロ・サルガドの協力を得て、
この稀有な写真家の生涯最後の壮大なプロジェクト「GENESIS」の全貌を追います。
天地創造を思わせる荘厳な画像はまさに神の視線です。
その咆哮や息遣い、臭いまで感じられる海獣やペンギンの群れ。
その円い瞳に写り込んだサルガドの姿を見て、
ああ、これも写真なのか、と彼の写真の凄さを思い知らされます。

難民の悲劇、貧困、労働。
映画はサルガドの作品を見せながら、
故郷のジャングルを復元させるサルガド夫婦の現在の姿やこれまでの人生も描き出します。

しかし、なんといってもサルガドの作品群のすばらしさ。
その構図、視座。まさにGENESIS=創世記を彷彿させます。
オリジナルタイトルは”The Salt of the Earth”=地の塩。
この写真家は神の視線と神の手を持っているようです。
ヴィム・ヴェンダース監督は素晴らしい素材に出会いました。





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セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター
監督/ヴィム・ヴェンダース、ジュリアーノ・リベイロ・サルガド、プロデューサー/デヴィッド・ロジエール、エグゼクティブプロデューサー/ヴィム・ヴェンダース、撮影/ヒューゴ・バルビエ、ジュリアーノ・リベイロ・サルガド、音楽/ローレント・ピティガント
8月1日(土)Bunkamuraル・シネマ他にて全国ロードショー
2014年、フランス・ブラジル・イタリア、110分、日本語字幕/岩辺いずみ、字幕監修/吉田徹、提供/RESPECT(レスペ)、配給/ RESPECT(レスペ)×トランスフォーマー、特別協力/TASCHEN(「GENESIS」)、河出書房新社(「わたしの土地から、大地へ――セバスチャン・サルガド自伝(仮)」7月刊行予定)、http://salgado-movie.com/

by Mtonosama | 2015-07-27 05:57 | 映画 | Comments(7)

セバスチャン・サルガド
地球へのラブレター
-1-
The Salt of the Earth


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(C) Sebastiao Salgado (C) Donata Wenders (C) Sara Rangel (C) Juliano Ribeiro Salgado


わが敬愛するヴィム・ヴェンダース監督の最新作です。
そして、その監督が更に敬愛する写真家セバスチャン・サルガドの写真と人生と
思わず息を呑む光景から構成されたドキュメンタリー映画ときたら
これを見ない法はありましょうか。

『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(‘99)、
『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』(‘10)
http://mtonosama.exblog.jp/17198768/  http://mtonosama.exblog.jp/17210360/
などを送りだしたヴィム・ヴェンダース監督。

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彼は写真家でもあるのですが、
ある日セバスチャン・サルガドが撮影した1枚のモノクロ写真に衝撃を受けました。
それはアフリカ難民の盲目の女性を写したものでした。

恐らくはそれほど年老いてはいないと思われますが、
眉間には深い皺が刻まれ、見えない目でカメラを凝視している女性。
心をざわつかせるような写真です。
その写真に感銘を受けたヴィムは
サルガドの写真展「人間の大地 労働」を観に行き、
猛烈なファンになってしまいました。


セバスチャン・リベイロ・サルガド
1944年2月22日、ブラジル、ミナス・ジェライス州(Minas Gerais)アイモレスの小さな農場主の息子として生まれ、サンパウロ大学で経済学修士を取得したのち、ブラジル大蔵省に勤務。69年にパリに夫人とともに移住。パリ大学で農業経済学博士課程修了。ロンドンに本部を置く国際コーヒー機関に勤務した後、73年にパリに移り、フリーの写真家となる。
ユージン・スミス賞はじめ40年にわたり50以上の報道写真賞を受けた報道写真家であり、生地ブラジルのジャングルの保全や復元に邁進する環境活動家としても知られている。パリを拠点に、飢餓や貧困、戦争などで過酷な状況に追い込まれた人々をテーマとし、現地に赴きモノクロ写真で被写体に何ヶ月も密着して撮影するスタイルで知られる。ブラジルの露天掘りの金山で働く人々を撮った「セラ・ペラダ金鉱」(‘86)などが代表作。1986年から6年をかけて23カ国を訪れて撮ったシリーズ「WORKERS」はサルガドの名前を世界に知らしめた。

主な写真プロジェクト
1978年 リオデジャネイロ郊外の住宅4000戸の生活環境問題を取材
1979年 ヨーロッパにおける移民の多様性を取材
1977~84年 ラテンアメリカの農民や全住民の子孫らの生活を取材
1984~85年 フランスの「国境なき医師団」の協力でアフリカ・サヘル地域の旱魃による飢餓を取材
1986~92年 集団的肉体労働の終焉を26ヶ国で取材
1994~99年 地球規模で移動する人々を取材
2001年 ユニセフと世界保健機構の「ポリオ撲滅キャンペーン」のため現地取材
2004~11年 GENESISプロジェクトのため、世界各国を取材

本当は彼の受賞歴や写真展、写真集などもご紹介したいところですが、
あまりにも膨大なので省略させていただきました。

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本作でヴィム・ヴェンダース監督と一緒に監督をしている
ジュリアーノ・リベイロ・サルガド監督はセバスチャン・サルガドの長男です。


ジュリアーノ・リベイロ・サルガド
1974年パリに生まれる。1996年にアンゴラの対人地雷の使用を題材とした最初のドキュメンタリー「Suzana」をフランスのテレビ局アルテのために製作。エチオピア、アフガニスタン、ブラジルでドキュメンタリーを製作すると同時に、フランスのテレビ局キャナルプラス+とブラジルのテレビ局Globodeでニュース番組に携わる。The London Film Schoolを2003年に卒業。以後、主にフランステレビ局の短編映画とドキュメンタリーを製作。

さあ、一体どんな映画なのでしょう。
続きは次回まで乞うご期待でございます。



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セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター
監督/ヴィム・ヴェンダース、ジュリアーノ・リベイロ・サルガド、プロデューサー/デヴィッド・ロジエール、エグゼクティブプロデューサー/ヴィム・ヴェンダース、撮影/ヒューゴ・バルビエ、ジュリアーノ・リベイロ・サルガド、音楽/ローレント・ピティガント
8月1日(土)Bunkamuraル・シネマ他にて全国ロードショー
2014年、フランス・ブラジル・イタリア、110分、日本語字幕/岩辺いずみ、字幕監修/吉田徹、提供/RESPECT(レスペ)、配給/ RESPECT(レスペ)×トランスフォーマー、特別協力/TASCHEN(「GENESIS」)、河出書房新社(「わたしの土地から、大地へ――セバスチャン・サルガド自伝(仮)」7月刊行予定)
http://salgado-movie.com/

by Mtonosama | 2015-07-24 06:15 | 映画 | Comments(11)

共犯
-2-
PARTNERS IN CRIME

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Double Edge Entertainment (C) 2014 All rights reserved


情報の海を泳ぎ、
100年前の高校生とは比較にならないほど多くの友人とつながっている現代の高校生。
如才なくふるまっているようには見えても
まだまだ肩は細いし、後ろ姿は悲しくなるほど華奢だったりする年頃です。

そんな高校生たちが繰り広げるお話とは――

ストーリー
いじめられっ子のホアンは通学途中の路地に血を流して倒れている女生徒をみつけた。
丁度そこを通りかかった同じ制服を着たイエとリン。3人はとにかく警察に知らせた。
第一発見者として警察で事情聴取される3人。
友だちではないが、偶然3人で彼女の死体を発見したと聴取に答えるのだった。

数日後、教師からカウンセラーとの面談を指示された3人は
放課後の時間をカウンセリング室で過ごすようになった。
3人だけになると話すのは当然あのこと。
亡くなった女性とは1年上級のシャー。
その死の理由についてもいろいろ想像し始める。
「恋愛トラブル?」とリン。
「シャーに彼氏はいない」とホアン。
イエも「シャーは金持ちで上から目線のお姫さまだったから友だちもいない」。
と、ホアンが言う。「自殺の理由がわからないのは理解者がいない証拠だ」

放課後、ホアンは自宅でパソコンを開いていてシャーの情報をみつける。
思わぬ素顔にますます好奇心を募らせるホアンだった。

翌日カウンセリングは終了。
その帰り路、ホアンは2人にシャーの葬式に参列しようと提案。
「僕たち3人は彼女の最期に立ち会ったんだから」。

ある日、シャーが倒れていた路地を取りかかった3人は好奇心から彼女の自宅を捜す。
ニュースでは5階から落ちたと言っていた。
マンションに上がりドアフォンを鳴らすが、シャーの母は海外出張中だ。
リンは止めるが、イエはベランダから侵入。
3人は空き巣のように部屋を物色し始めた。
その帰り、ホアンは2人にある情報を伝える。
シャーをいじめた人間がいる。その名はチュウ・チンイーという、と。

その数日後、イエとリンはホアンから学校の裏山に呼び出される。
山道を登っていくと池のほとりにホアンが既に来ていた。
シャーがよく訪れていたこの場所でチュウを制裁するというのだ……


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はい、突然ネタばれします。
制裁といっても「な~んだ」とガックリするほど子どもっぽいもの。

しかし、
意外な展開はその後に訪れます。
幼稚な制裁とその背後にひそむ孤独感。
抱え込んだ秘密と日常との齟齬に思い悩む高校生たち。
ネット社会とその中で生きながら社会性を備えきれていない高校生。

友だちが欲しいのにうまく作れない主人公ホアンが
シャーの死を通じて知り合った友人たちとの交友をいかにも嬉しげに、
でも、薄気味悪く、楽しむ様子がなんかホラーっぽかったですよ。
共犯というのは友人を意味していたのかもしれませんね。





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共犯
監督/チャン・ロンジー、原作・脚本/シア・ペア、ウーヌーヌー、製作/チェン・ホンユエン、ジャッキー・パン、撮影/ジミー・ユィ
出演
ホアン・リーファイ/ウー・チェンホー、チェン・カイユアン/イエ・イーカイ、トン・ユィカイ/リン・ヨンチュン、ヤオ・アイニン/シャー・ウェイチャオ、ウェン・チェンリン/チュウ・チンイー、ホアン・ヨンチェン/サニー・ホン、リー・リエ/シャーの母
7月25日(土)より新宿武蔵野館、シネマート心斎橋他にてロードショー
2014年、台湾、89分、中国語、配給/ザジフィルムズ、マクザム、後援/台北駐日経済文化代表処、http://www.u-picc.com/kyouhan/

by Mtonosama | 2015-07-21 04:51 | 映画 | Comments(6)

共犯
-1-
PARTNERS IN CRIME

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Double Edge Entertainment (C) 2014 All rights reserved


何を隠そう。台湾好きのとのであります。
あ、別に隠す必要もありませんが。
数年前、29,800円の台湾旅行に出かけて以来、あの蒸し暑い亜熱帯の島が大好きです。
http://mtonosama.exblog.jp/13824916/~http://mtonosama.exblog.jp/13892154/

というわけで台湾映画というだけで観てしまいます。
今回、当試写室で上映するのは『共犯』。
以前、上映した盲目のピアニストを描いた映画『光にふれる』(‘12)
http://mtonosama.exblog.jp/21310000/ http://mtonosama.exblog.jp/21323698/
チャン・ロンジー監督の第2作です。
監督は脚本の持つ推理小説的な部分と登場人物たちが抱える孤独感に魅かれたそうです。

『光にふれる』で台湾金馬奨新人監督賞を受賞した監督。
本作『共犯』では学園ミステリーで現代の高校生たちの孤独、絶望を活写しました。

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ですが、監督は若い人々が最終的にはなんらかの出口を見いだせるような展開にしました。
若さはその無自覚な残虐さゆえ、
往々にして思わぬ悲惨な結末を迎えることもありますから。
救いのようなものは欲しいですものね。

台湾も日本も、今も昔も、若者たちの抱える痛みは同じなのだなぁ、
とSNSなど知らなかった100年前の高校生も思いました。

ちょっとダサい髪型の男子高校生3人。
暗くていじめられっ子のホアン。
両サイドかりあげのヘアスタイルでやんちゃなイエ。
ぼっちゃん刈りの優等生リン。

かなり類型的な区分の3人ではあります。

その3人の男子高校生が通学途中、たまたま通りかかった路地で
同じ高校の女生徒シャーが血を流して倒れているのを発見。
3人は警察で事情を話し、学校ではカウンセリングを受ける内、次第に仲良くなっていく・・・

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彼らは同じ高校の同学年でありながら、面識はなし。
それが女生徒の変死体の発見現場に偶然居合わせたことから友だちになる。
女生徒はなぜ死んだのか?
友だちになってそれからどうなる?
意外な展開に台北の男子高校生のヘアスタイルへの違和感など吹っ飛んで
ひきこまれていきます。

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大昔、自身が高校生だった頃、松本清張の「高校殺人事件」という推理小説を
自分と同じ高校生が主人公だったというだけで読みましたが、
150歳になったというのに、本作もまた一生懸命に観てしまいました。
何か悩みを持つ若い人が登場するだけでときめく自分ってちょっと変でしょうか?

6人の高校生の内4人は全員演技経験なし。
その新鮮さも150歳をひきつける魅力か?
全体に青っぽい緑を帯びた画面はまさに青春。
それを失い、既に長い時間が経った者だからこそひきこまれるのかもしれませんね。

ま、現実には「うっせぇんだよ。ばばあ」などといわれるんでしょうけど。

さあ、いったいどんなお話でしょうか。
続きは次回までお待ちくださいませ。



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共犯
監督/チャン・ロンジー、原作・脚本/シア・ペア、ウーヌーヌー、製作/チェン・ホンユエン、ジャッキー・パン、撮影/ジミー・ユィ
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ホアン・リーファイ/ウー・チェンホー、チェン・カイユアン/イエ・イーカイ、トン・ユィカイ/リン・ヨンチュン、ヤオ・アイニン/シャー・ウェイチャオ、ウェン・チェンリン/チュウ・チンイー、ホアン・ヨンチェン/サニー・ホン、リー・リエ/シャーの母
7月25日(土)より新宿武蔵野館、シネマート心斎橋他にてロードショー
2014年、台湾、89分、中国語、配給/ザジフィルムズ、マクザム、後援/台北駐日経済文化代表処、http://www.u-picc.com/kyouhan/

by Mtonosama | 2015-07-18 06:35 | 映画 | Comments(10)

奇跡の2000マイル
-2-
Tracks

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(C)2013 SEE-SAW (TRACKS) HOLDINGS PTY LIMITED, A.P. FACILITIES PTY LIMITED, SCREEN AUSTRALIA, SOUTH AUSTRALIAN FILM CORPORATION, SCREEN NSW AND ADELAIDE FILM FESTIVAL


ロビン・デヴィッドソンのこの冒険は
アボリジニの村落でも語り継がれているということですし、
ナショナル・ジオグラフィックからも追っかけ取材されたくらいです。
だから、このロビンさんは結構バリバリの目立ちたがり屋さんかも、と思いませんでした?

でも、彼女の旅の始まりがラクダ入手のため
牧場で埃だらけになって働くところからだった、というのが奇妙で面白いです。

目立ちたがりで一攫千金をもくろむ要領の良い女の子だったら、こうまでしないよな、
ちょっと、いや、かなり変わってない?というロビンを
ミア・ワシコウスカが好演していました。
どこか影をひきずっていそうなダサくてこだわりの強過ぎる若い女の子を演ずるには
彼女以上の女優はいないと思います。

さあ、一体どんなお話でしょう。

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ストーリー
1975年、アリス・スプリングスという埃っぽい田舎町に
20代半ばのロビン・デヴィッドソンが愛犬ディギティと共に降り立つ。

彼女は壮大な夢を持っていた。
それは、この田舎町からインド洋に面した西オーストラリアの海岸まで
2000マイルの砂漠を徒歩で横断するというものだ。
そのためにはまず水や食料などたくさんの荷物を運ぶラクダを手に入れる必要があった。

彼女は観光客相手にラクダ牧場を経営しているポゼルにこきつかわれながら
一からラクダの扱い方を習得していく。
ポゼルはロビンを雇う際、8ヶ月無休で働けば2頭のラクダを与えるという約束をしていた。
ところが彼はその約束を守らない。
頭に来たロビンはディギティと牧場を飛び出し、廃墟になった小屋で寝起き。
そして、運よくアフガニスタン人のラクダ飼育農家マホメットのもとで働けることに。

マホメットのところで働き、ラクダも調達できたロビンは
ナショナル・ジオグラフィックス誌からの援助を得ることにも成功。
問題はすべて解決したかにみえたが、
旅の折々にリックというカメラマンの撮影を受け入れるのが資金援助の条件だった。

1977年4月9日。
アリス・スプリングスに駆けつけてくれた父や姉、姪っこたちの見送りを受け、
ロビンは旅立った。
同行するのはバブ、ドゥーキー、ゼリー、そして、ゼリーが産んだゴライアス。
その4頭のラクダと愛犬ディギティ。

人間と犬とラクダの一行は29日後エアーズロックに到着。
観光客から “キャメル・レディ”と呼ばれ、無遠慮にカメラを向けられ、
カメラマン・リックからもポーズや表情の注文をつけられ、不機嫌になるロビン。

だが、前代未聞の旅はそんなことでは終わらない。
凄まじい暴風の襲来。
ラクダたちの逃亡。
女人禁制の聖地。
発情した野生ラクダの襲撃。
さまざまな苦難を一つ一つ乗り越えるロビン。

野生ラクダを撃退し、難を逃れたロビンの前に現れたのはアボリジニのMr.エディだった。
英語は話せないが、案内人を務めてくれるという。
砂漠や自然やしきたりの知識が豊富なエディ。
言葉はわからなくても陽気な彼との旅はロビンに喜びを与えてくれた。
出発から80日。エディの集落に到着。そこでエディとはお別れだ。
ここから更に2ヶ月。
砂漠の旅はまだまだ続き、思いがけない悲しみも待ってはいるが、
ロビンは歩き続ける……

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砂まみれの旅を描きつつ、ロビンの過去が時折フラッシュバックされます。
70年代という時代の妙にザワザワした雰囲気が、茫漠とした砂漠の風景と対をなし、
ロビンが選んだ困難な旅も納得できるような気がします。

彼女が旅をした70年代後半は世界中を吹き抜けた学生運動も遠のき、
ヒッピーたちが自然や自分の中に沈み込んでいた頃。

彼女自身もきっと子どもとして受け止めるにはきつ過ぎた母の自殺と
それ以後の幼年時代を振り返り、
今後を生き抜くために
あえてこの大変な旅を選んだのかもしれません。

もうちょっと楽な旅ならまた出かけてみたいな、という気持にさせてくれた映画でした。







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奇跡の2000マイル
監督/ジョン・カラン、製作/ミール・シャーマン、イアン・カニング、脚本/マリオン・ネルソン、原作/ロビン・デヴィッドソン
出演
ミア・ワシコウスカ/ロビン・デヴィッドソン、アダム・ドライバー/リック・スモーラン、ライナー・ボック/クルト・ポセル、ローリー・ミンツマ/ミスター・エディ、ジョン・フラウス/サリー、ロバート・コールビー/ポップ、ティム・ロジャース/グレンデル
7月18日(土)有楽町スバル座、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
2013年、オーストラリア、112分、配給/ブロードメディア・スタジオ

by Mtonosama | 2015-07-15 05:49 | 映画 | Comments(6)

奇跡の2000マイル
-1-
Tracks

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(C)2013 SEE-SAW (TRACKS) HOLDINGS PTY LIMITED, A.P. FACILITIES PTY LIMITED, SCREEN AUSTRALIA, SOUTH AUSTRALIAN FILM CORPORATION, SCREEN NSW AND ADELAIDE FILM FESTIVAL


映画といったらロードムービーでしょう。
最近、旅行をしていないので、その代わりといってはなんですが、
映画で旅気分になろうというとのであります。

『奇跡の2000マイル』。
サンドベージュの砂漠を4頭のラクダと黒い犬と女性が歩いている画像が
強烈に目をひきます。

砂漠に行きたいと思い、チュニジアやモロッコへ想いを馳せていたのに
諸般の事情から行けなくなって早や5年。
そうこうする内にこれまた国際情勢の変転やらISやらで
憧れの北アフリカの砂漠には行けず、このまま朽ち果てていくのか、口惜しや――
と思っていたところへ、砂漠です。ラクダです。
パタパタと半折れの耳を揺らしながら歩く犬です。
もう観るしかありません。

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4頭のラクダと愛犬をお供にオーストラリアの砂漠を横断したのは
桃太郎ならぬロビン・デヴィッドソンというオーストラリア人女性。
実話です。

ロビン・デヴィッドソン
オーストラリア・クイーンズランド州の牧場に生まれ。
クイーンズランド大学で動物学、哲学、日本語を、シドニー音楽学校でピアノを学んだ。
1970年代半ばにアリス・スプリングスに赴き、西海岸までラクダと共にでかける旅の準備に着手。
1977年初めに同地を出発し、195日後に西海岸に到達。
この旅の物語はナショナル・ジオグラフィック誌など世界中の雑誌で紹介され、
1981年には回顧録「TRACKS」を発表。
欧米各国でベストセラーとなった本書はブラインド・ソサエティ賞や
トーマス・クック・トラベル・ブック賞を受賞。

1980~86年にはさまざまな場所を旅し、数多くの雑誌や新聞に寄稿。
その後はエッセイ集「Travelling Light」、小説「Ancestors」、北西インドの旅行記「Desert Places」を
発表するとともに映画脚本の執筆や国際機関での講義などを実施。
2000年代から現在にかけて現代の遊牧民の生活に関するリサーチに情熱を注いでいる。

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なぜ、ラクダなのか。
まず、その着想がユニークなんです。
どうしてこんなとてつもないことを想いついたのかという位、変わっています。

時代は70年代。
歳の頃は24~5。都会暮らしの女子ならば、お洒落や仕事に一生懸命なお年頃です。
でも、主人公のロビンはきっとなにかが物足りなかったのでありましょう。
そして、猛烈に旅に出たいと思ったのでありましょう。
都会からオーストラリア中央部のアリス・スプリングスへとやってきました。

彼女はオーストラリア西部の砂漠を約3000キロ、
インド洋まで横断するという旅を計画していたのです。
それも飛行機やジープを利用してではなく、
自分の足で歩いて横断する――
砂漠をつっきるのならラクダの背に揺られて行けばいいのに、と思うのですが。

彼女のプランは1日あたり約32キロのペースで
3000キロの行程をあくまでも歩き通すというもの。
ラクダはそのために必要なテントや食糧を運ぶのに不可欠だったのです。

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冒険の様子はナショナル・ジオグラフィックで報じられ大反響を呼びました。
彼女自身も回顧録「TRACKS」を出版。
それは10ヶ国語以上の言語に翻訳されベストセラーになりました。

1981年の発売以来、当然、何度も映画化の話が持ち上がりました。
今回いよいよ実現。本作を監督するのはジョン・カラン。
そして、主人公ロビン・デヴィッドソンを演じたのはミア・ワシコウスカです。
砂漠の強烈なUVもなんのその、顔の皮膚がボロボロになっての大熱演でした。

アリス・スプリングからエアーズロックを経て、インド洋へと至る3000キロ。
さあ、どんな旅が待っているのでしょうか。

続きは次回まで。
乞うご期待でございます。



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奇跡の2000マイル
監督/ジョン・カラン、製作/ミール・シャーマン、イアン・カニング、脚本/マリオン・ネルソン、原作/ロビン・デヴィッドソン
出演
ミア・ワシコウスカ/ロビン・デヴィッドソン、アダム・ドライバー/リック・スモーラン、ライナー・ボック/クルト・ポセル、ローリー・ミンツマ/ミスター・エディ、ジョン・フラウス/サリー、ロバート・コールビー/ポップ、ティム・ロジャース/グレンデル
7月18日(土)有楽町スバル座、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
2013年、オーストラリア、112分、配給/ブロードメディア・スタジオ

by Mtonosama | 2015-07-12 05:49 | 映画 | Comments(6)

ルンタ
-2-
Lung Ta

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©Ren Universe 2015

池谷監督はなんどもなんどもチベットを舞台に映画を作ろうとしました。
ダライ・ラマ14世がノーベル平和賞を受賞してから25年以上が経ちましたが、
チベットを取り巻く状況は良くなるどころか、悪化の一途を辿っています。

そうこうする間にチベットでは抗議の焼身自殺が始まりました。
今年4月10日付けの「チベットnow@ルンタ」 http://blog.livedoor.jp/rftibet/ には
チベット国内で138人、国外も合わせれば143人ものチベット人が焼身しているとあります。
でも、日本のメディアはこのことを報道しないんですね。

「チベットnow@ルンタ」を書いている中原一博さんは
ダラムサラの地で、名もないチベット人たちの焼身を悼み、
日々ブログを書き続けています。

悼み――
この作品を見て中原さんはチベットの「悼む人」なんだ、と思いました。
http://mtonosama.exblog.jp/23616090/ http://mtonosama.exblog.jp/23627557/

映画の中で、中原さんは焼身した人々の、
焼身したその場所に向い、手を合わせます。

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中原一博
1952年広島生まれ。早稲田大学第一文学部仏文科及び理工学部卒業。
インド北部ラダックを旅行中、チベット仏教建築に魅せられ卒業論文のテーマにしたのが
きっかけとなってチベット亡命政府と出会う。
1985年、亡命政府の専属建築士として家族ともどもダラムサラに移住。
亡命政府の庁舎や僧院、学校などの建築物の設計を担当。
代表作の「ノルブリンカ・インスティチュート」は慈悲の象徴である千手観音を
全体のプランに用い、9年かかって完成させた。
1997年「ルンタプロジェクト」を発足し、
チベット本土でデモを行い、逮捕され、刑務所で拷問を受けた後に
インドに逃れた元政治犯の支援を始める。
自ら資金を集め、設計したルンタハウスで彼らの学習・就労支援を行う。
2008年、チベット全土に抗議活動が拡がると「チベットnow@ルンタ」から
チベット人の非暴力の闘いを発信し始める。
翌2009年に焼身抗議が始まると全ての焼身者のリポートを送り続けている。

さて、本作のタイトルにもなっている「ルンタ」ですが、
その意味はチベット語で「風の馬」(幸運という意味もあります)。
天を駆け、人々の願いを仏や神々に届けると信じられています。
チベット仏教文化圏に入るとあちこちに色とりどりの旗(タルチョ)
がはためいているのをご覧になったこともあるかと思います。
その中にルンタ=風の馬がいます。

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どんな映画でしょう。

ダラムサラの僧院の壁に一面に貼られた焼身者の遺影。
19歳で焼身した少女。その生い立ちを辿る中原。
チベット本土でデモを行い、逮捕され、服役した元尼僧は刑務所内で拷問を受けていた。
彼女は穏やかにその体験を語る。
中原が設計したルンタハウスでは施設の運営資金を賄うため日本食レストランが営まれ、
元政治犯の自立を助けるためのミシン工房や、
コンピュータや英語、チベットの歴史を教える学校もある。
ダラムサラで開かれた亡命チベット人コンサートでは民族衣装をまとった男性歌手が
焼身者を讃える歌を歌い、子どもたちがステージに飛び入りし、無邪気に踊りまわる。
ダラムサラで行われたダライ・ラマ14世の法話。
仏教の教えは「他に害をなさぬこと」と説く法王。
自分の名前を呼びながら炎に包まれる焼身者を思う法王の悲しみ。
24年間刑務所で耐え抜いた老人に「なぜ拷問に屈しなかったのか」と訊ねた中原に
「自分たちがひどい目にあっているのは中国のせいではなくそれぞれが積んだ業(カルマ)の結果なのだ」
と答えた老人……

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合間に焼身者たちへの慰霊と祈りをはさみながら映画は進行します。

心優しいチベット人。
勇ましい遊牧民として乗馬にたけたチベット人。
敬虔なチベット人。

どこまでも蒼い空と山々。
その雄大な自然を点綴するかのようにはためく五色のタルチョ。

ラスト。
タルチョに埋め尽くされた山の中を「これは何?」と戸惑いながら歩く中国人観光客。
「え、そんなことも知らずにチベットへ来たのかよ」
と心中で毒づくとのはなんて品性下劣なんでしょう。

非暴力による抵抗が焼身しか残されていないチベットの悲しさ―――
140人を超える焼身者。
せめて、彼らの死を心にとどめたい、忘れないでいたい、と思いました。

悼む人である中原さんの痛みを分かち合うことができれば、と思います。
突き刺さってくる映画でした。





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☆7月9日に更新しました。昨日は日本ブログ村のシステム異常で、関係者の皆さまお疲れさまでした☆

ルンタ
企画・編集・監督/池谷薫、製作/崔洋子、撮影/福居正治、音響構成/渡辺丈彦、チベット語題字/ソナム・トプギャル、声明/ダラムサラ・ギュト僧院、製作・配給/蓮ユニバース
出演
中原一博、ダムチュ・ドルマ、ジャミヤン・ジンバ、ロプサン・ノルブ、ソナム・トプギャル、山崎直子、タンチョク・ニマ、ツェペル・ラモ、ダライ・ラマ14世テンジン・ギャンツォ
7月18日(土)公開
2015年、日本、カラー、1時間51分、日本語&チベット語
http://lung-ta.net/

by Mtonosama | 2015-07-09 06:49 | 映画 | Comments(2)

ルンタ
-1-
Lung Ta

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©Ren Universe 2015


5月に当試写室で『ダライ・ラマ14世』を上映したばかりですが、
またまたチベットを撮った映画『ルンタ』が登場します。

監督は池谷(いけや)薫氏。
『蟻の兵隊』(‘05)という中国残留日本兵のドキュメンタリー作品を撮影し、
鮮烈な印象を与えた監督です。

池谷薫監督
1958年東京生まれ。
同志社大学卒業後、12本のNHKを含むテレビ・ドキュメンタリーを演出した。
初の劇場公開作となった『延安の娘』(‘02)は
文化大革命に翻弄された父娘の再会を描いた作品。
ベルリン国際映画祭など世界30数カ国で絶賛され、
カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー映画賞、
ワン・ワールド国際人権映画祭ヴァーツラフ・ハベル特別賞ほか多数受賞した。
2作目の『蟻の兵隊』(‘05)は中国残留日本兵の悲劇を描き、
記録的なロングラン・ヒットを放った。
3作目の『先祖になる』(‘12)は東日本大震災で息子を失った木こりの老人が
家を再建するまでを追ったドキュメンタリー。
ベルリン国際映画祭エキュメニカル賞特別賞、
香港国際映画祭ファイアーバード賞(グランプリ)、文化庁映画賞大賞、
日本カトリック映画賞を受賞。
2008年から2013年まで立教大学現代心理学部映像身体学科の特任教授。
卒業制作としてプロデュースした『ちづる』(‘11、赤崎正和監督)は全国規模で劇場公開。

著書
「蟻の兵隊 日本兵2600人山西省残留の真相」(‘07 新潮社)
「人間を撮る ドキュメンタリーが生まれる瞬間」(‘08 平凡社、日本エッセイスト・クラブ賞受賞)など。

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『蟻の兵隊』。
2005年というと、もう10年も前のことになるのですね。
作品の中で中国残留兵士だったおじいさんが当時のことを淡々と語る様子に、
父を想い起した映画でした。
戦争中、父も中国へ一兵士として行きましたが、
戦争も末期になると、「との軍曹。今から八路軍に加わりなさい」
と中国共産軍からの呼びかけが行われたそうです。
父の話では「日本語で呼ばれたぞ」ということですが、
7年前に父は亡くなってしまったので、確認するすべはありません。
呼びかけられたのは父だけではなかったと言っていました。
日本側の様子はあちらに筒抜けだったのでしょうか。
との軍曹が呼びかけに応じてそのまま中国に留まっていれば、
とのは存在していなかったわけです。
思わぬ方向から今ここにある自分の運命に目を向けることになった作品でした。

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さあ、そんな池谷薫監督の新作です。
『延安の娘』『蟻の兵隊』『先祖になる』に続き、
今回も作品を通じて「人間の尊厳とは何か」という問いへの答えを求めた監督。
本作『ルンタ』では慈悲や利他の心に支えられたチベット人の非暴力の戦いが
悲しくなるほど心をうちます。

池谷監督はダライ・ラマ14世がノーベル平和賞を受賞した時に
「TBS報道特集」で1時間のドキュメンタリーをまとめました。
その時、法王へのインタビューを中心に、亡命チベット人の暮らしを伝えたのですが、
その際、出会ったのが中原一博さんでした。
当時、チベット亡命政府の専属建築士だった中原さんは今もダラムサラに暮らし、
「チベットnow@ルンタ」 http://blog.livedoor.jp/rftibet/ というブログを発信しています。

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この中原さんのブログにアクセスなさってください。
日本では報道されない事実に驚かれると思います。

続きは次回に。
乞うご期待でございます。



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ルンタ
企画・編集・監督/池谷薫、製作/崔洋子、撮影/福居正治、音響構成/渡辺丈彦、チベット語題字/ソナム・トプギャル、声明/ダラムサラ・ギュト僧院、製作・配給/蓮ユニバース
出演
中原一博、ダムチュ・ドルマ、ジャミヤン・ジンバ、ロプサン・ノルブ、ソナム・トプギャル、山崎直子、タンチョク・ニマ、ツェペル・ラモ、ダライ・ラマ14世テンジン・ギャンツォ
7月18日(土)公開
2015年、日本、カラー、1時間51分、日本語&チベット語
http://lung-ta.net/

by Mtonosama | 2015-07-06 05:47 | 映画 | Comments(2)

三毛猫ひかちゃん -31-


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あたし、しかちゃん。


ちょ、ちょっと~
なんなのよ~


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あたしがひかちゃん!

も~、なにがしかちゃんよ。
あなた、だいたいが奈良の子でしょ?
Fukuちゃんから聞いたんだからね。

片足上げて可愛げに見せてもダメなんだから。


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トルコに行ってきました(飼い主)。


もー、ここでも嘘っぱち並べてぇ。
あたしはね、こう見えて正直者なの。

飼い主はトルコどころかトルコ風呂だって行ってないわよ。
(あら、こんな言葉、いまじゃ誰も言わないわよね。っていうか言ってはいけない言葉?)

これは代々木上原にある東京ジャーミーよ。
飼い主はイスタンブールへは行ったことないけど、
ここはまるでイスタンブールのモスクそのものだったって。
でも、行ったことがなくてどうしてわかるのかしら?


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明治神宮へも行ったんですって。
イスラム教と神道?
ずいぶん無節操なお参りをしたものよね。


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東京ジャーミーも明治神宮もどちらも外国みたいだったって。
東京ジャーミーは朗々とお祈りの声が流れてくるし、
明治神宮はYouばっかりだったそうよ。

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あたしはYouも外国も関係ないの。
ただただ眠いのよ。
おやすみなさい。

ひかり


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☆7月3日に更新したわ。随分早い登場でごめんなさいね。いつも応援ありがとうございます。ひか☆
by Mtonosama | 2015-07-03 06:31 | 映画 | Comments(10)