ブログトップ | ログイン

殿様の試写室

mtonosama.exblog.jp

殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

<   2015年 08月 ( 10 )   > この月の画像一覧


バレエボーイズ
-2-
Balletgutene
Ballet Boys

f0165567_6214975.jpg


ヨーロッパでは各地のオペラハウスでたくさんの少年少女がバレエを踊っています。
でも、そんな子どもたちも10代になる前にバレエをやめてしまいます。
ここに登場する3人の少年は
将来はプロのバレエダンサーになりたいという親友同士。

じゃれたり、ふざけたり、ママに甘えたりする12歳の頃から
顔つきも体も声も大人になっていく16歳までの4年間を追った映画です。

「のめりこむな」と言われても
ついつい真剣にスクリーンにくぎ付けになってしまいました。

ストーリー
全身に神経を張り巡らせ、背筋を伸ばす少年たち。
額に流れる汗、真剣なまなざし。
プロのバレエダンサーになりたいという夢のため、週6日の猛特訓の日々を過ごす。
14歳になった彼らの課題は女の子を持ち上げられるよう、上半身の筋肉を鍛えること。

毎朝誰よりも早くスタジオに来てストレッチをするルーカス。
親から学業を優先してほしいといわれるシーヴェルト。
街で知らない人から挨拶されるのは楽しい、と話すトルゲール。
ロッカールームでふざけ合い、あるいは、お互いを意識しながら励まし合う。
3人は良きライバルであり、大切な親友同士でもあるのだ。

オスロ国立芸術アカデミーへの入学をめざして、懸命にレッスンを続ける3人。
教師は彼らを心配し、「バレエダンサーになれない場合はどうするのか?」と問う。
不安やプレッシャーを撥ね退け、舞台に挑む少年達。
3人はフランス・グラース国際バレエコンクール、
スウェーデン・ファールン北欧バレエコンクールを経て、
オスロ国立芸術アカデミーへの入学を勝ち取る。

だが、思わぬ人生の岐路が少年たちを待ちうけていた。
名門・英国ロイヤル・バレエスクールから、
ルーカスだけにオーディションの招待状が届いたのだ。
出願していないにもかかわらず、である。
ルーカスにとっては一世一代のチャンス。

シーヴェルトもトルゲールも、両親や教師たちも彼の決断を見守る。
高額の学費、言葉の問題、環境の変化、そして、自分の才能・・・
ルーカスの不安はつきない。

だが、彼の答えは決まっている。
「僕にはバレエ以外の道はない」……

f0165567_625219.jpg

彼らのその後――
英国ロイヤル・バレエ・アカデミーを卒業したルーカスは
ロイヤル・バレエ団に研修生として入団。
2015年8月より本拠地であるロイヤル・オペラ・ハウスの舞台に立つことが決まりました。

一度は両親の願いにしたがい、学業を志したシーヴェルトですが、
現在は「ローザンヌ国際バレエコンクール2015」のファイナリストに選ばれるなど、
精力的にバレエ活動を行っています。

トルゲールは2015年7月からノルウェー軍に入隊しました。

トルゲールに何が起こったのかはわかりませんが、
人生は思い通りにはいかないものですね。

f0165567_6264126.jpg

バレエダンサーとしての盛りは人生においてはほんの僅かな期間。
息子の人生を考えれば、違う道を、と考えた両親の思いに一度は従ったシーヴェルト。
でも、やはりバレエを諦めることはできませんでした。

親にも応援され、本人も熱望した道に進んだルーカスも、
今後は更に努力していかなければならないでしょう。

この先にどんな人生が待っているか、誰にもわかりません。
少年たちよ、大志を抱け!
150歳のとのだって、この先、何が起こるかわからないものな。
せめて小志を抱いてガンバロっと。





今日もポチッとお願いできればうれしゅうございます♪
↓↓↓↓↓
にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ
にほんブログ村
☆8月29日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

バレエボーイズ
監督/ケネス・エルヴェバック、編集/クリストファー・ヘイエ、音楽/ヘンリク・スクラム、製作/カーステン・アーノンセン
出演
ルーカス・ビヨルンボー・ブレンツロド、シーヴェルト・ロレンツ・ガルシア、トルゲール・ルンド
8月29日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷アップリンク他全国順次公開
2014年、75分、ノルウェー、ノルウェー語、後援/駐日ノルウェー王国大使館、配給/アップリンク、http://www.uplink.co.jp/balletboys/

by Mtonosama | 2015-08-29 06:33 | 映画 | Comments(14)

バレエボーイズ
-1-
Balletgutene
Ballet Boys

f0165567_618436.jpg


150歳にもなりますと、
若い方々が何かに一生懸命になっている姿には無条件でウルウルきてしまいます。

それが、あなた、バレエですもの。
そして、日々レッスンに励むのが少年なんですから。
ダンス好きで(えー、見るだけダンス派ではありますが)、
幼時わずか1ヶ月でバレエ教室を退学した軟弱バレエガールとしましては
素通りするわけにはいきません。

本作はフランスやロシアというバレエ大国の少年たちではなく、
かなりマイナーなノルウェーの3人の少年が主人公のドキュメンタリー映画です。

ノルウェー・オスロでプロのバレエダンサーを目指す3人の少年。

ルーカス
f0165567_6202910.jpg

トルゲール
f0165567_621957.jpg

シーヴェルト
f0165567_6214288.jpg

バレエスクールでレッスンに励むこの3人の
12歳から16歳までの4年間に密着したドキュメンタリーです。
12歳から16歳というのは身体的にも精神的にも最も変化する時期ではないでしょうか。
トルゲールくんなどは歯列矯正器具が覗いていますし。

12歳というと小学校6年生くらいですよね。
子ども子どもした顔と体から青年の顔と美しい筋肉を持った体に変わっていく様子は
もうたまりません。

バレエというとお目目キラキラの少女漫画を連想し、
男がバレエなんて、と思う方もまだまだ多いかもしれませんが、
日本にもバレエボーイズは増えつつあるんですって。
http://www.sankei.com/west/news/140531/wst1405310092-n1.html

f0165567_6252485.jpg

超絶技巧のジャンプや高々と女子を持ちあげる姿。
少女漫画のアン、ドゥ、トロワを超えた激しく厳しく、そして、美しい世界に
女子ならずとも憧れる男子は多いのです。

昨年はローザンヌ国際バレエコンクールで長野県の男子高校生が優勝するなど
日本でもバレエ人気は高まりのきざしを見せています。

本作に登場する3人の少年たちもバレエが好きで好きでたまらず
日々レッスンに励んでいます。
彼らは同じ学校に通う親友同士。
将来はプロのバレエダンサーになりたいという夢も同じです。

しかし、残念ながら、夢と現実は必ずしも重なりません。
本作でも少年たちがぶつかる進路の悩みや、学業との両立や、家族の期待――
12歳から16歳という多感な時期に彼らが出会うできごとをカメラは追います。

f0165567_6231486.jpg


監督はケネス・エルヴェベック。
1966年生まれのノルウェーのドキュメンタリー映画監督でプロデューサーです。

「プロのバレエダンサーになるのがどんなに大変かを示す映画を撮りたいと思った。
バレエはジェンダーや性指向とは関係がない。
バレエとは即ち才能と厳しいトレーニングであり、
友達や家族に支えられながら
自分の表現やアイデンティティを見つけようとする悪戦苦闘なのだ」
と語っています。

本作を観たバレリーナたちも感動の言葉を寄せていますよ。
首藤康之氏は
「まさに青春映画!バレエを始めた頃のまっすぐな気持が蘇った!
大人になったら忘れがちな『好きだ』ということの大切さ、
信念を持ち、ブレない心があれば新たな道が拓かれることを
この映画は教えてくれました」

さあ、一体どんな映画なのでしょう。
続きは次回まで乞うご期待でございます。



今日もポチッとお願いできればうれしゅうございます♪
↓↓↓↓↓
にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ
にほんブログ村
☆8月26日に更新しました。いつも応援してくださって本当にありがとうございます☆

バレエボーイズ
監督/ケネス・エルヴェバック、編集/クリストファー・ヘイエ、音楽/ヘンリク・スクラム、製作/カーステン・アーノンセン
出演
ルーカス・ビヨルンボー・ブレンツロド、シーヴェルト・ロレンツ・ガルシア、トルゲール・ルンド
8月29日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷アップリンク他全国順次公開
2014年、75分、ノルウェー、ノルウェー語、後援/駐日ノルウェー王国大使館、配給/アップリンク、http://www.uplink.co.jp/balletboys/

by Mtonosama | 2015-08-26 06:32 | 映画 | Comments(10)

夏をゆく人々
-2-
Le meraviglie
The Wonders

f0165567_543371.jpg

(C)2014 tempesta srl / AMKA Films Pro ductions / Pola Pandora GmbH / ZDF/ RSI Radiotelevisione svizzera SRG SSR idee Suisse


どこか幻想的で不思議な作品です。

エトルリア文明とかラクダがそんなイメージをもたらしているのでしょうか。

そう、ラクダが登場するんですよ。
ラクダって不思議な動物ですよね。
姿勢が良くて立派な風采なのに、
いつも口を動かしていて、時々ヨダレを吹きかけてきたり。
でも、エキゾチックでその存在感には圧倒されます。

なぜラクダが登場するかは後のお楽しみとして、
エトルリア文明が唐突に現れるのは、
実は主人公たちが暮らす地域がこの文明の発祥の地だからです。

エトルリア
エトルリアは紀元前8世紀から紀元前1世紀頃、イタリア半島中部にあった都市国家群。
エトルリア人は海を往来する民族で、古代地中海世界の至る所から
その存在の痕跡が見出されています。

f0165567_5443237.jpg

さあ、いったいどんなお話なのでしょうか。

ストーリー
トスカーナ州の田舎町で昔ながらの養蜂業を営む一家。
両親と4人の娘、そして、この家族に身を寄せる女性の7人が寄り添って暮らしている。

特に、長女のジェルソミーナは父にとって最も頼りになる存在で、
父は養蜂の技術も彼女だけに伝えている。
そんな父の荒々しくも不器用な愛情を彼女は複雑な心境で受け入れている。

家族で海水浴に出かけた日、海辺ではTV番組の収録が行われていた。
その地にいまも息づくエトルリアの文化を紹介し、
その伝統に即した生活をする家族を紹介する番組である。
番組の司会者は神々しいまでに美しく、
ジェルソミーナは彼女に一目で魅入られてしまった。
彼女から贈られた髪飾りに触れると別世界へと誘われる気持になる。
幼い頃はラクダがそんな存在だったが。

ある日、一人の少年がやってきた。
盗みと放火で逮捕されたこの少年は「少年更生プラン」というプログラムで
一家が預かることになったのだ。
だが、それは父が独断で決めたことだった。

迎え入れる心の準備もないまま、家族は少年との生活を始める。
彼は体に触れられることを極端に恐れ、一言も言葉を発しない少年だった。
その代わり時々美しい口笛を吹いた。
その透明でもの悲しい音色に、ジェルソミーナは感動する。

一方、父は息子ができたように彼を特別扱いし、
養蜂の仕事も彼を連れていくことが多くなった。
複雑な心境のジェルソミーナ。

両親の留守にハチミツを作っていた時、次女が蜜の遠心分離機で怪我を負う。
全員が慌てて病院へ向かう。
病院でハチミツを溜めておくバケツの交換を忘れたことに気づくジェルソミーナ。
急いで作業所へ戻った時には床はハチミツまみれに。

そんな時、ジェルソミーナが父に内緒で申し込んでいたTV番組への出演が決まる。
猛烈に怒る父。
娘達のためラクダを買ってきていただけにその怒りは凄まじかった。
妻の猛反対を押し切って全財産をはたいて購入したラクダ。
だが、ジェルソミーナはもうラクダに夢を託す幼い子どもではなかった……

f0165567_5454241.jpg

145年ほど前に観た『道』や『自転車泥棒』という
ネオ・レアリズモ(新写実主義)の映画を思い出させる作品です。
主人公にジェルソミーナの名を用いたのは
フェリーニ作品『道』へのオマージュなのでありましょう。
頑固で不器用ながら家族を愛する父親は
アンソニー・クインが演じたザンパノを思わせますし。

もう戻ってくることはない古き時代は
少女から大人へ変わりゆく不安定な時期にも似て
懐かしさの中に揺らぎながら消えていきます。





今日もポチッとお願いできれば嬉しいです♪
↓↓↓↓↓
にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ
にほんブログ村
☆8月23日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

夏をゆく人々
監督・脚本/アリーチェ・ロルヴァケル、撮影/エレーヌ・ルヴァン、製作/カルロ・クレスト=ディナ、カール・バウムガルトナー、ティジアナ・スダニ、マイケル・ウェバー
出演
マリア・アレクサンドラ・ルング/ジェルソミーナ、サム・ルーウィック/父ヴォルフガング、アルバ・ロルヴァケル/母アンジェリカ、ザビーネ・ティモテオ/ココ、アニェーゼ・グラツィアーニ/マリネッラ、ルイス・ウイルカ・ログローニョ/マルティン、エヴァ・レア・パーチェ・モロー/ルーナ、マルガレーテ・ティ―ゼル/少年更生係イルデ、アンドレ・M・ヘンニック、モニカ・ベルッチ/TV司会ミリー・カテナ
8月22日(土)より岩波ホールにて公開
2014年、イタリア、111分、カラー、イタリア・スイス・ドイツ合作、字幕/吉岡芳子、配給/ハーク、配給協力/アークエンタテインメント、http://www.natsu-yuku.jp/

by Mtonosama | 2015-08-23 05:58 | 映画 | Comments(4)

夏をゆく人々
-1-
Le meraviglie
The Wonders

f0165567_613442.jpg

(C)2014 tempesta srl / AMKA Films Pro ductions / Pola Pandora GmbH / ZDF/ RSI Radiotelevisione svizzera SRG SSR idee Suisse


『夏をゆく人々』。
いくら猛暑のさなかにあろうとも、
〈夏〉という言葉には郷愁があります。
〈夏〉は田舎や祖父母、家族、灼けた砂利道、朱色のグラジオラスなどと共に
逃げ水の中でゆらゆらと揺れているようです。

そんなとき、この酷暑と湿気と目に汗がしみる痛みも忘れ、
ただただ懐かしさだけが脳内エクスタシーとして一瞬の涼風を運んでくれます。

おっと、それではあまりに日本的なイメージでしょうか。

本作の原題”le meraviglie”は「奇跡」を意味するイタリア語です。
アリーチェ・ロルヴァケル監督によれば
「言葉で表現できないようなもの」「不思議な世界への扉のようなもの」
なのだそうです。
というわけでイタリア映画であります。

アリーチェ・ロルヴァケル監督
1981年フィレンツェ生まれ。ドイツ人の父とイタリア人の母を持つ。
本作で主人公の母親役として出演するアルバ・ロルヴァケルは実姉。
ドキュメンタリーから映画製作をスタートし、2011年『天空のからだ』(イタリア映画祭上映題)で
長編映画デビュー。
第2作目の本作『夏をゆく人々』で2014年カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。32歳。
『Checosamanca』(‘06 日本未公開 ドキュメンタリー)
『天空のからだ』(‘11)
『夏をゆく人々』(‘14)
『9×10 novanta』(‘14 日本未公開 ドキュメンタリー)
『De Djess』(‘15 日本未公開 短編)

f0165567_615640.jpg

舞台はイタリア中部・トスカーナ州の人里離れた田舎町。
昔ながらの方法で養蜂業を営む一家の物語です。
自然との共存を目指し、少し(いえ、かなり)頑固なドイツ人の父ヴォルフガング。
4人の娘の世話と苦しいやりくりを明るくこなすイタリア人の母アンジェリカ。
長女ジェルソミーナ。彼女は父に厳しく養蜂を教えられ、彼女がいなければこの家の生計はなりたちません。
要領の良い次女のマリネッラ、そして、まだまだやんちゃな三女ルーナと四女カテリーナ。
もうひとり、この家に身を寄せる女性ココもいます。

美しい海、村のあちこちに残るエトルリア文明の遺跡。
家もまばらで、道もぬかるみ、原っぱが拡がっています。
大昔の話ではないし、かといって現代の話とも思えません。
ロルヴァケル監督は“1968年以降の政治の季節が終わった後”の頃の話と言っています。

ま、微妙な時代のお話ですね。
年代的には違いますが、監督の子ども時代を反映した作品です。
監督自身、ドイツ人とイタリア人との混血で、実家も養蜂を営んでいたそうです。

f0165567_6162544.jpg

遠い太古のエトルリア文明と
おそらくその頃からさして変わらない方法で作られているこの家のハチミツ。
古代と現代が共存しつつ、徐々に現代性が古代や近代を圧倒していく時代が
ジェルソミーナの目と成長を通じて描かれています。

ジェルソミーナといえばフェデリコ・フェリーニ監督のあの名作『道』の主人公の名前。
ジュリエッタ・マシーナ演じたあの純真無垢なジェルソミーナを彷彿とさせることも、
本作の持つ不思議な時代性の理由かもしれません。

しかし、32歳の若い監督が150歳の心の琴線に触れる映画をよくぞつくってくれました。

さあ、いったいどんなお話でしょうか。
続きは次回まで乞うご期待でございますよ。



今日もポチッとお願いできれば恭悦至極に存じます♪
↓↓↓↓↓
にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ
にほんブログ村
☆8月20日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

夏をゆく人々
監督・脚本/アリーチェ・ロルヴァケル、撮影/エレーヌ・ルヴァン、製作/カルロ・クレスト=ディナ、カール・バウムガルトナー、ティジアナ・スダニ、マイケル・ウェバー
出演
マリア・アレクサンドラ・ルング/ジェルソミーナ、サム・ルーウィック/父ヴォルフガング、アルバ・ロルヴァケル/母アンジェリカ、ザビーネ・ティモテオ/ココ、アニェーゼ・グラツィアーニ/マリネッラ、ルイス・ウイルカ・ログローニョ/マルティン、エヴァ・レア・パーチェ・モロー/ルーナ、マルガレーテ・ティ―ゼル/少年更生係イルデ、アンドレ・M・ヘンニック、モニカ・ベルッチ/TV司会ミリー・カテナ
8月22日(土)より岩波ホールにて公開
2014年、イタリア、111分、カラー、イタリア・スイス・ドイツ合作、字幕/吉岡芳子、配給/ハーク、配給協力/アークエンタテインメント、http://www.natsu-yuku.jp/

by Mtonosama | 2015-08-20 06:24 | 映画 | Comments(4)

三毛猫ひかちゃん -32-



あたし、ひかちゃん。

f0165567_4383942.jpg


残暑お見舞い申し上げます。


f0165567_4403191.jpg

あんまり暑いからエアコンの上に登ったけど、
上も下も大して変わらないわね。

あたしも最近大きくなったから、
エアコンの上に飛び乗るには気合いが必要なの。
かえって暑くなってしまったわ。

f0165567_4453139.jpg

岩合さんの「世界猫歩き」を見てたら、
飼い主さんの手を借りないとおうちに入れない猫さんがいたの。
このひとに較べたら、あたしは身が軽い方ね。

f0165567_448822.jpg

暑い時は寝るが一番。

f0165567_451132.jpg

こうよ。

f0165567_4542291.jpg

ほらね。
皆さまもゆったり過ごして。

早く涼しくなってほしいわ。

ひかり


今日もポチッとしていただけたらうれしいわ♪
↓↓↓↓↓
にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ
にほんブログ村
☆8月17日に更新しました。夏バテしないように気をつけてね。飼い主も週末にダウンしたのよ☆
by Mtonosama | 2015-08-17 05:00 | 映画 | Comments(12)

さよなら、人類 
-2-
A Pigeon Sat on a Branch Reflekting on Existence

f0165567_5294513.jpg

©Roy Anderson Filmproduktion AB


最初は、笑い話を集めた掌編集みたいな映画?と思いました。
海外で飛行機短距離移動する時に観るような
言葉がわからなくても笑える短編コントみたいな作品なのかなぁと。

でも、どうもそれとは違うようです。

サムとヨナタンという面白くもない面白グッズを売り歩くセールスマンが登場します。
面白グッズを売っていながら二人ともちっとも面白くないおじさんです。
なんか暗い感じですし。
彼らの住いも公共機関が経営するようなうら寂しい簡易宿泊所。
二人の売り歩く面白くない面白グッズは当然売れないし、
夜は寝るだけの部屋で孤独に時間を過ごします。

あるいは、中年のフラメンコ女性教師が教室で生徒たちにダンスを教えているのですが、
美青年の生徒だけ、あちこち触りながら教えています。
これってヒイキ?あるいはセクハラ?

とある裏町のカフェ。
数人の客がくつろいでいると、
突然、店の前を通過するスウェーデン国王カール12世の騎馬隊と兵士たち。
え~、ワープしてしまった?
この国王、“最後のヴァイキング”と呼ばれた人物で
この日もロシア征伐へ向かう途中です。

また、巨大な円筒形の銅製のオルガンが威容を誇ります。
周囲を取り囲むイギリス兵士たち。
オルガンの中へは鎖でつながれた黒人たちが次々に入れられていきます。
そして、おもむろに火が点けられ、黒人たちは焙り殺されていき、
オルガンからは彼らの断末魔の声がオルガンのパイプを通じ、
陰気で美しい教会音楽のように響いてきます。

こんな感じの39シーンから成り立つ映画です。

f0165567_5305918.jpg

冒頭、死にまつわる3つのシーンが続きます。

キッチンで妻が鼻歌を歌いながら夕食の支度をしている隣の居間で
夫がワインのコルクを抜こうとしてそのまま心臓発作で死んでしまいます。
それに気づかない妻は相変わらず鼻歌を歌いながら支度を続けています。

臨終が近い老女が天国に持って行くのだと宝石が詰まったバッグを抱きしめています。
二人の息子たちでそうはさせじと必死でひっぱりますが、
彼女は断固として離しません。

フェリーのカフェテリア。
シュリンプサンドとビールをオーダーし、そのまま心臓発作で倒れた一人の男。
彼を取り巻き、呆然とする船長と乗組員。
と、カフェテリアの店員は他の乗客に声をかけます。
「どなたか、シュリンプサンドとビールをただでいかが?」

笑っていいのか悪いのか、遠慮しながら、それでも結局笑ってしまうという小話でした。

ワインのコルクを抜く居間も、カフェも、死のオルゴールも、屋外も、
すべて陰気なモノトーンで統一された映像。
マットペイントを多用したうす昏い画面です。

その昏い色調とセールスマンたちのゾンビっぽいメーク。
やがては死に至る人間の日常を見せつけられているような気がします。
まあねぇ、死も日常の一部ですからね。
哲学的といえば哲学的であります。

f0165567_535859.jpg

こんなようわからん映画に金獅子賞を授与したヴェネチア国際映画祭は
懐が大きい映画祭だなぁと思っていたところ、
ある日、映画評論家アンドレ・バザンについての鼎談を読みました。

その中で四方田犬彦さんが
「(バザンは)映画を通して、その向こうにある『全世界』に憧れを持っていた」
と語っています。

なるほど、アンドレ・バザンなら、この39シーンのその向こうに何かがある、
と考えるのでしょうか?
昔、倫理社会でやったプラトンの“イデア”みたいなものかもしれませんね。
じゃ、それはなんなのか。
日常?あるいは人生?死への過渡期?
ロイ・アンダーソンが語る世界に憧れを持てるか否かは人それぞれではありましょう。

オリジナル・タイトルも「実存を反照しながら鳩が枝にとまる」?です。
そして、邦題が「さよなら、人類」。
皆さまはどのように読み解かれますでしょうか?

とのはため息をつき、頭をひねりながら試写室を後にしたのですが。







今日もポチッとしていただければ嬉しゅうございます♪
↓↓↓↓↓
にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ
にほんブログ村
☆8月14日に更新いたしました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

さよなら、人類
撮影・脚本/ロイ・アンダーソン、撮影/イストヴァン・ボルバス、ゲルゲイ・パロス、プロデューサー/ぺニラ・サンドストロム
出演
ホルガー・アンダーソン/ヨナタン、ニルス・ウェストブロム/サム、カルロッタ・ラーソン/足が不自由なロッタ、ヴィクトル・ギュレンパリ/スウェーデン国王カール12世、ロッティ・トーノルス/フラメンコ教師、ヨナス・ゲホルン、オラ・ステンソン/船長、理容師、オスカー・サーロモンソン/ダンサー、ローゲル・オルセン・レイクヴェン/管理人
8月8日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー
2014年、スウェーデン=ノルウェー=フランス=ドイツ、カラー、100分、日本語字幕/岡田壯平、後援/スウェーデン大使館、提供/ビターズ・エンド、スタイルジャム、サードストリート、配給/ビターズ・エンド、http://bitters.co.jp/jinrui/

by Mtonosama | 2015-08-14 05:41 | 映画 | Comments(8)

さよなら、人類 
-1-
A Pigeon Sat on a Branch Reflecting on Existence

f0165567_5554293.jpg

©Roy Anderson Filmproduktion AB


「さよなら、人類」というのが今回当試写室で上映する映画です。

「さよなら、人類」と聞いて頭に浮かんだのは
♪今日、人類が初めて木星についたよ♪というフレーズ。

“たま”の歌った「さよなら人類」(’90)です。
“たま”。といっても先日世を去ったたま駅長ではなく、
1990年にメジャーデビューし、2003年に解散したバンド。
坊主頭にランニング姿の山下清画伯のようなおにいさんが歌う
奇妙な歌詞の「さよなら人類」は今も記憶に新鮮です。

しかし、今回お送りするのはスウェーデンの監督ロイ・アンダーソンの作品でして、
全39シーンを固定カメラ、1シーン1カットで撮影し、
ロケーションではなく巨大なスタジオにセットを組み、
膨大な数のエキストラを登場させ、
4年の歳月をかけて撮影された映画です。

f0165567_5565642.jpg

といっても超大作というわけではありません。
奇妙な短編から構成される作品なのであります。

実はこれ、のけぞる程ではないけれど少しばかりとまどう映画。
なんと第71回ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞しています。

ヴェネチアでは批評家達から最も支持され、
審査委員長を務めた作曲家アレクサンドル・デスプラは
「哲学的で詩的、それでいて人間的な作品だ。驚き、感動、衝撃。
私たちが求めていたこれら全てを与えてくれたのは『さよなら、人類』だけだった」と大絶賛。

ちなみに、こちらは『英国王のスピーチ』『グランド・ブダペスト・ホテル』
の映画音楽を作曲したお方。

f0165567_559945.jpg

いや、えらい褒めようではありませんか。
こうまで褒められると、
「へへえ」とひれ伏すしかありません。

そんなすごい映画の脚本を書き、監督したロイ・アンダーソン氏とは
いかなる人でありましょうか。


ロイ・アンダーソン
1943年、ヨーテボリ生まれ。
スウェーデン・フィルム・インスティテュートで文学と映画の学位を取得し、69年に卒業。
翌年、初の長編映画『スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー』がベルリン国際映画祭で4つの賞を受賞、
世界的な成功をおさめた。2作目の“Giliap”は76年カンヌ国際映画祭監督週間に出品された。
75年にコマーシャル監督としてのキャリアをスタート。カンヌ国際広告ゴールドライオンを8回受賞。
81年、自身のプロダクションをストックホルムに設立、自由に映画をプロデュース、
製作できるようにした。
そこで撮影した長編3作目の『散歩する惑星』は00年のカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。
07年に発表された長編4作目の『愛おしき隣人』はカンヌ国際映画祭ある視点部門に出品。
この2作で固定ショット、綿密に構想された絵画的なシーン、不条理コメディ、
そして本質的なヒューマニティを特徴とする彼のスタイルが確立された。
09年にはニューヨーク近代美術館でレトロスペクティブが開催され、
映画全作品だけではなくコマーシャルの上映も行われた。
長編5作目となる『さよなら、人類』で前2作から続いた“リビング・トリロジー”(人間についての3部作)を15年かけて完結させた。

ロイ・アンダーソン監督、ふっくらした優しそうなお顔で、
サンタクロースの扮装をしたらきっとよく似合いそうなおじさんですが、
その作品はちょっとばかり偏屈で奇妙な感じです。

さあ、いったいどんな作品なのでしょうね。
続きは次回まで乞うご期待でございますよ。



今日もポチッとしていただければ嬉しゅうございます♪
↓↓↓↓↓
にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ
にほんブログ村
☆8月11日に更新いたしました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

さよなら、人類
撮影・脚本/ロイ・アンダーソン、撮影/イストヴァン・ボルバス、ゲルゲイ・パロス、プロデューサー/ぺニラ・サンドストロム
出演
ホルガー・アンダーソン/ヨナタン、ニルス・ウェストブロム/サム、カルロッタ・ラーソン/足が不自由なロッタ、ヴィクトル・ギュレンパリ/スウェーデン国王カール12世、ロッティ・トーノルス/フラメンコ教師、ヨナス・ゲホルン、オラ・ステンソン/船長、理容師、オスカー・サーロモンソン/ダンサー、ローゲル・オルセン・レイクヴェン/管理人
8月8日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー
2014年、スウェーデン=ノルウェー=フランス=ドイツ、カラー、100分、日本語字幕/岡田壯平、後援/スウェーデン大使館、提供/ビターズ・エンド、スタイルジャム、サードストリート、配給/ビターズ・エンド、http://bitters.co.jp/jinrui/

by Mtonosama | 2015-08-11 06:13 | 映画 | Comments(12)

彼は秘密の女ともだち
-2-
The New Girlfriend

f0165567_5545675.jpg

(C)2014 MANDARIN CINEMA - MARS FILM - FRANCE 2 CINEMA - FOZ


さてさて、オゾン作品のいつものお楽しみはヒロインです。
フランスには良い女優さんが多いなぁ、と今更ながら感心します。

今回、主人公クレールを演じるのはアナイス・ドゥムースティエ。

アナイス・ドゥムースティエ
1987年フランス・リール生まれ。12歳でデビュー。ジュリエット・ヴィノシュ主演『ジュリエット・ヴィノシュ in ラヴァーズ・ダイアリー』(‘10)やオドレィ・トトゥ主演の『テレ―ズ・デスケルウ』(‘11、日本未公開)、『キリマンジャロの雪』(‘10)
http://mtonosama.exblog.jp/17634953/ http://mtonosama.exblog.jp/17646015/
『間奏曲はパリで』(‘13)に出演。セザール賞有望若手女優賞にノミネートされた。

きれいというより可愛いという形容詞が似合う女優さん。
今までのオゾン作品とはタイプが違う感じです。
とのは好みですけれど。

普通な感じの彼女が主人公を演じることによって
ちょっと危ないお話が素直なラブストーリーになったような気がします。

さあ、一体どんなラブストーリーなのでしょうか。

f0165567_5555067.jpg

ストーリー
クレールの親友ローラが死んだ。
夫のダヴィッドと生まれたばかりの娘リュシーを遺して・・・

クレールがローラと出会ったのは7歳の時。
転校してきたローラの強いまなざしに魅入られ、
クレールは彼女こそ“永遠の友”と確信する。

成長したローラはいくつもの恋を経てダヴィッドと結婚。
クレールがジルと結婚した時、ローラのお腹には赤ちゃんがいた。
だが、その子が洗礼式を迎える頃、ローラは病に侵され、
あっけなく不帰の人となってしまった。

葬儀から数週間を経てもクレールの悲しみは癒されない。
赤ちゃんのリュシーを見ればローラを思い出すのがつらく、
ダヴィッドにも連絡をとることはできないまま。
仕事に集中することもできず、1週間の休暇をとる。
思いきってダヴィッドに電話をするのだが、いつも留守電。

クレールは勇を鼓してダヴィッドの家を訪れる。だが、ノックをしても返事はない。
帰ろうと思った矢先、家の中からリュシーの声が聞こえてくる。
ドアを開けて、中に入ると見知らぬ女性がリュシーをあやしていた。
振り向いた“彼女”を見てビックリ。
なんとその女性はローラの服を着たダヴィッドだったのだ。

ダヴィッドはリュシーをあやすため、ローラの服を着たのだという。
クレールは動揺を抑えることができず、ダヴィッドの家から飛び出していった。

夫ジルから「誰に会っていたの?」と訊かれ、
「友だちのヴィルジニアよ」ととっさに架空の名前を答えるクレール。

リュシーをローラの両親に預けることにしたダヴィッドは、
クレールに「ショッピングにつきあって」と頼む。
最初はとまどっていたクレールだが、“ヴィルジニア”のために服やウィッグを選ぶ内、
彼女との時間が楽しみになり、クレール自身華やいだ気持に変わっていくのだった。

数日後、クレールはダヴィッドから呼び出され、
「“ヴィルジニア”でいることが自分らしい生き方である」と告げられる。
そして“ヴィルジニア”からローラの両親の別荘への一泊旅行に誘われたクレールは
夫に嘘をつき、家を出た。
別荘に向う途中のガソリンスタンドで、ダヴィッドから“ヴィルジニア”に変身。
“女二人旅”が始まる……

いえね、お話そのものはとっても危ないんです。
最初の内は、女装者というのはみんなゲイなのか、
という先入見にとらわれていたこともあり、
かなりとまどってしまいました。
とんだところで、自らの保守性が露呈してしまったというか、テヘッであります。

とはいえ、“ヴィルジニア”ことダヴィッド、
いえ、ダヴィッドこと“ヴィルジニア”でしょうか。
この人が妙なおねえ言葉を使ったり、
クネクネしたりというような男性目線での“女性らしさ”を表現してないところで
好感度グーンとアップ。
女もいろいろ、男もいろいろ、人生いろいろ。
ステレオタイプの女らしさをおしつけてこない上品な映画でした。

毎回進化するオゾン監督。
いつも楽しませてくれてありがとうございます。






今日もポチッとお願いします。
↓↓↓↓↓
にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ
にほんブログ村
☆8月8日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

彼は秘密の女ともだち
脚本&監督/フランソワ・オゾン、製作/エリック&ニコラス・アルトメイヤー、撮影/パスカル・マルティ、衣装/パスカリーヌ・シャバンヌ
出演
ロマン・デュリス/ダヴィッド&ヴィルジニア、アナイス・ドゥムースティエ/クレール、ラファエル・ペルソナ/ジル、イジルド・ル・ペスコ/ローラ、オーロール・クレマン/リズ、ジャン=クロード・ボル=レダ/ロベール、ブルーノ・ペラール/エヴァ・カールトン、クロディーヌ・シャタル/子守、アニタ・ジリエ/看護士、アレックス・フォンダ/看護助手、ジタ・ハンロ/ウェートレス
8月8日(土)シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館他にてロードショー
2014年、フランス、フランス語、107分、日本語字幕/松浦美奈、配給/キノフィルム、後援/在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本、http://girlfriend-cinema.com/

by Mtonosama | 2015-08-08 05:36 | 映画 | Comments(6)

彼は秘密の女ともだち
-1-
The New Girlfriend

f0165567_517452.jpg

(C)2014 MANDARIN CINEMA - MARS FILM - FRANCE 2 CINEMA – FOZ


世の中にはトランスジェンダーとかゲイとかレズとかいろいろあって
なにがどう違うのかよくわかりません。

トランスジェンダー
狭義には、生まれもっての性とは反対の性の心を持ち、反対の性での生活、もしくは既存の性役割にとらわれない形での生活を望みながらも、形成外科(性別適合)手術は望まない人を指す。彼らにとっては自らの性器は喜ばしいものであり、違和感はない。女装や男装(=トランスベスタイト又はクロスドレッサー)はする人としない人がいる。
広義には、それに加え、性転換願望があるトランスセクシュアル(=ニューハーフ)などを含む総称として用いられる。
日本ではクリス松村、おすぎ、ミッツ・マングローブなどが知られている。
(はてなキーワードより)

実は本作のキーポイントはトランスジェンダーの説明の中にも出てきた「女装」です。

クロスドレッサー
女装者も男装者も身体的性への違和感から性転換手術を望んでいるわけではなく、精神医学の世界では「性同一性障害」(トランスセクシャル)の人と区別される。ただ、性同一性障害の人も異性装者コミュニティに混在している。異性装者には同性愛者、異性愛者、両性愛者がいる。近年ではトランスベスタイトではなくクロスドレッサーと呼ぶことが多い。
(はてなキーワードより)

f0165567_5182570.jpg

いろんな人がいて、
本人も周囲の人もとまどいながらも受け止めていくというのが、
世の中のならいではありましょう。
とまどう期間は深刻で、受け入れるまでには時間もかかるのでしょうが。

しかし、それがフランソワーズ・オゾン監督の手にかかるとこんなにおしゃれな映画になりました。

フランソワーズ・オゾン監督といえば、最近では『17歳』(‘13)
http://mtonosama.exblog.jp/21337565/ http://mtonosama.exblog.jp/21351358/
が印象に残っています。
毎回毎回、前をひきずらない全く新しい視点の映画を送りだすオゾン監督。

今回もまた思わぬ視点から斬り込んできました。

若くてハンサムだった鬼才フランソワーズ・オゾンももう48歳。
巨匠という言葉はまだ似合わないけれど、
よくぞ、ここまで観客をひきずりこむ映画を創ってくれました。
ありがとうございます。

女装といえばマツコ・デラックスを思い浮かべてしまいますが、
(あれ?)
本作で女装するのはロマン・デュリス。
f0165567_5204190.jpg

そうです。
『ガッジョ・ディーロ』(‘97、トニー・ガトリフ監督・脚本)、
『スパニッシュ・アパートメント(‘01、セドリック・クラビッシュ監督)、
『タイピスト!』(‘12、レジス・ロワンサル監督・脚本)のあのロマン・デュリスです。
http://mtonosama.exblog.jp/20173464/ http://mtonosama.exblog.jp/20190062/

足首がキュッとしまった美しい脚。
襟を立て、ウェストをしぼったトレンチコートの後ろ姿に思わず見とれてしまいました。

この映画のために体重を落とし、
衣装担当のパスカリーヌ・シャバンヌに頼んで、
ハイヒールを取り寄せ、歩く練習もしたのだそうです。

『トッツィー』(‘82、シドニー・ポラック監督)のダスティン・ホフマンも
女装しましたよね。
ま、並みの女性なら「負けた・・・」とつぶやきたくなる位のスタイルの良さでした。
こちらはコメディでしたけどね。

でもね、本作はまたちょっと違います。
続きは次回までのお楽しみということで。



今日もポチッとお願いできれば嬉しいです♪
↓↓↓↓↓
にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ
にほんブログ村
☆8月5日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます。猛暑の中、ご自愛くださいませ☆

彼は秘密の女ともだち
脚本&監督/フランソワ・オゾン、製作/エリック&ニコラス・アルトメイヤー、撮影/パスカル・マルティ、衣装/パスカリーヌ・シャバンヌ
出演
ロマン・デュリス/ダヴィッド&ヴィルジニア、アナイス・ドゥムースティエ/クレール、ラファエル・ペルソナ/ジル、イジルド・ル・ペスコ/ローラ、オーロール・クレマン/リズ、ジャン=クロード・ボル=レダ/ロベール、ブルーノ・ペラール/エヴァ・カールトン、クロディーヌ・シャタル/子守、アニタ・ジリエ/看護士、アレックス・フォンダ/看護助手、ジタ・ハンロ/ウェートレス
8月8日(土)シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館他にてロードショー
2014年、フランス、フランス語、107分、日本語字幕/松浦美奈、配給/キノフィルム、後援/在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本、http://girlfriend-cinema.com/

by Mtonosama | 2015-08-05 05:32 | 映画 | Comments(8)

ジュラシック・ワールド
-2-
JURASSIC WORLD

f0165567_530140.jpg

(C)Chuck Zlotnick / Universal Pictures and Amblin Entertainment


フェイスブックで「『ジュラシック・ワールド』で主人公を追っかける恐竜を猫にしてみたら」
という画像を見ました。
必死に逃げる主人公を追いかけるのはインドミナス・レックスならぬ猫。
このシーンのみならず、小さな肉食竜ラプトルの動きを見ていると
飼い猫の動きを連想してしまいます。
私見ですが、ここの肉食竜たちは絶対に猫がモデルに違いありません。

さあ、どんなお話でしょうか。

f0165567_5343869.jpg

ストーリー
イスラ・ヌブラル島で起こった「ジュラシック・パーク」の事件から22年。
かつてのインジェン社はマスラニ社に買収され、島はサイモン・マスラニ社長が所有するところに。
マスラニ社は、恐竜テーマパーク、ジュラシック・ワールドを実現させ、
パークは今や世界中からの旅行者で賑わう人気の観光施設として成功している。

パークの運営責任者のクレアは、訪ねてきた甥のザックとグレイに構う暇もないほど、忙しい。
彼女は二人をアシスタントのザラに任せ、オーナーのサイモンと遺伝子操作によって生み出された
初のハイブリッド恐竜インドミナス・レックスについて話し合っていた。
サイモンは、インドミナスを飼育する防壁の安全性を
ラプトルの調教師であるオーウェンに評価させるよう、クレアに命じる。

一方、インジェン社の警備部門長のホスキンスはオーウェンに対して
ラプトルを兵器として利用する話を持ちかけていた。
その時、飼育員の一人が4頭のラプトルの飼育エリアに落下。
オーウェンはからくも飼育員を救いだしたが、ホスキンスはラプトルの脅威を目の当たりにする。

クレアはオーウェンの許を訪れ、マスラニの要請を伝える。
渋々インドミナスの飼育エリアに向かうオーウェン。
飼育エリアに着いたオーウェンと二人の飼育員がインドミナスを探したが、その姿はどこにもない。
三人は防壁内部に入って恐竜を捜索。
ところが、待ち伏せしていたインドミナスが飼育員二人を殺し、防壁を突き破って脱走してしまった。

パーク内は大混乱。
管理棟に戻ったクレアはACU(Asset Containment Unit - 資産管理部隊)を出動させ
インドミナスを追跡させるが、インドミナスは保護色を使って部隊をかく乱、捕獲作戦は失敗。
クレアはパークの北半分を閉鎖し、来場客全員をパーク中央のメインエリアに避難させる。

ジャイロスフィア(ガラス球体の自動車)でパーク内を散策しているザックとグレイ。
2人は避難指示を無視して森林エリアに。
襲いかかるインドミナス。
2人は滝壺に飛び込み難を逃れ、遺棄された旧ジュラシック・パークのビジターセンターに辿り着く。
2人が去った直後、クレアとオーウェンが到着。そこへ再びインドミナスが。

オーナーのマスラニは自らヘリコプターを操縦しインドミナスを追う。
だが、その途中、翼竜が飼育されているドームを破壊してしまう。
ドームから飛び出す翼竜たち。
翼竜の巨大な翼に煽られてヘリコプターは墜落。

ザックとグレイがパークのメインエリアに戻ったとき、
野放しになった翼竜たちが来場者たちに襲いかかっている。
ザラは兄弟が戻ったことに気づくが、翼竜にさらわれ、肉食海棲竜のいる湖エリアに落下。

メインエリアに戻ったオーウェンとクレアは2人と無事合流し、翼竜を撃退しながら管理棟を目指す。
管理棟では、マスラニ社長亡き後、パークの実質的指揮権を握ったホスキンスが
ラプトルを兵器として利用しインドミナスを追う作戦を立てていた。
渋々その作戦に協力するオーウェンは、ラプトルたちの頭にカメラを付けて放ち、
ACUのチームとともにバイクで後を追うのだが…

いやいや、今回も恐竜たちの大暴れです。
22年前をこれでもかと思い出させてくれました。

f0165567_5351645.jpg

管理棟職員がアンティークショップで買ったという
「ジュラシック・パーク」のロゴ入りTシャツなんかはご愛敬ですし、
相変わらず次々に恐竜に襲われてたくさん人が死んでいくものの
主人公のカップルとその甥たちは危機一髪で難を逃れるところなど
これぞお約束のハリウッド超大作的結末です。

知性も持ち、体もでかいハイブリッド恐竜インドミナス。
こんなのに勝てよう筈はないじゃない、とハラハラさせながら、
それでも最後はめでたしめでたし。
とはいえ、さらに続編登場を思わせる伏線もあったりして。

3Dは気に入らないけれど、暑い夏休みの2時間5分をキャーキャー言いながら
大きなスクリーンで楽しむのもいいかもしれませんね。

(メガネの上に3Dメガネをかけると興奮したときに外れたりします。
今回もいいところで落ちてしまいました。メガネなしでも観られる3D映画を開発してほしいとのです)





今日もポチッとしていただけたら嬉しいです♪
↓↓↓↓↓
にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ
にほんブログ村
☆8月2日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

ジュラシック・ワールド
監督・脚本/コリン・トレボロウ、脚本・ストーリー/リック・ジャッファ、アマンダ・シルヴァー、脚本/デレク・コノリー、キャラクター原案/マイケル・クライトン、製作/フランク・マーシャル、パトリック・クローリー、製作総指揮/スティーヴン・スピルバーグ、トーマス・タル、撮影/ジョン・シュワルツマン
出演
クリス・プラット/オーウェン、ブライス・ダラス・ハワード/クレア、ヴィンセント・ドノフリオ/ホスキンス、タイ・シンプキンス/グレイ、ニック・ロビンソン/ザック、オマール・シー/バリー、B・D・ウォン/ドクター・ヘンリー・ウー、イルファン・カーン/マスラニ
8月5日(水)ロードショー
2015年、アメリカ、2時間5分、字幕翻訳/戸田奈津子、日本語吹替版翻訳/平田勝茂、配給/東宝東和、http://www.jurassicworld.jp/

by Mtonosama | 2015-08-02 05:44 | 映画 | Comments(10)