ブログトップ | ログイン

殿様の試写室

mtonosama.exblog.jp

殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

<   2016年 11月 ( 10 )   > この月の画像一覧


グレート・ミュージアム
ハプスブルグ家からの招待状

The Great Museum

f0165567_5375919.jpg


(C) Navigator Film 2014

グレート・ミュージアム。
645年にわたりウィーンに君臨したハプスブルグ家の王侯たちが
収集した膨大な美術品や珍品を収蔵し、
今年で創立125年を迎えたゴージャスな美術館――ウィーン美術史美術館。
1891年ハプスブルグ家のフランツ・ヨーゼフ1世の命によって設立された
ウィーンの誇る偉大な美術館です。
まさに世紀末ウィーンの結晶ともいえる存在ではないでしょうか。

f0165567_5433362.jpg


収蔵作品は
いま折しも国立西洋美術館で開催中のクラーナハ、
ドイツルネッサンス期の画家であり、版画家であり、数学者でもあるデューラー、
ベラスケス、ルーベンスなどの名画から
歴代皇帝たちの王冠や貨幣コレクション、黄金の塩入れという美術工芸品など
多彩な品々まで。
なかでも教科書でもおなじみの「バベルの塔」をはじめとした
ブリューゲル・コレクションは世界最多を誇ります。

f0165567_5455629.jpg


さて、そんな美術館中の美術館が創立120周年を迎えた2012年
大規模な改装工事にとりかかりました。
その改装工事に2年以上密着し、撮影したのが本作です。

監督はヨハネス・ホルツハウゼン。
1960年ザルツブルグ生まれ。
‘81年からウィーン大学で美術史を学び、
'85年,’86年に国際的に著名な美術館や美術史家を招いて
「アートとアートのコンセプト」と題した講義シリーズを
開催するなどした美術畑の監督。
脚本も書いています。

f0165567_5473632.jpg


本作ではナレーションもインタビューも音楽もなく撮影しています。
館長や学芸員、修復家、美術史家、運搬係、お客様係は
一筋縄ではいかない組織の中で働く苦労を垣間見せ、
同時に
この偉大な美術館を構成する一員であることに
この上ない誇りを持っているようです。

f0165567_5405367.jpg


印象的だったのは何百年を経た絵画や工芸品の修復に携わる修復家の姿でした。
明かり取りの窓から差し込む光線の中、
細かい作業にいそしむ女性の姿はそれ自体絵画のようでありました。

f0165567_5393558.jpg


同時にこのような宝の宝庫でありながら、
美術館のブランド戦略をめぐり意見の食い違いを見せるスタッフ、
美術より収支という経営陣と収支より美術という現場の責任者たち、
どんな世界でも悩みはつきないものであります。
こんなに宝物があるのだから、
経営戦略などさして必要ではないのかと思いきや
やはりこの美の殿堂でもマーケティングが必要なのありましょう。

f0165567_542914.jpg


そんな人間模様や
素晴らしい美術作品
そして
グレート・ミュージアムのビフォーアフターを楽しめる
『グレート・ミュージアム~ハプスブルグ家からの招待状~』は
現在上映中です。

f0165567_549641.jpg


国立西洋美術館で開催中の
「クラーナハ~五百年後の誘惑~」にも足を伸ばしてくださいませ。

まあ、今回はなんと格調の高い試写室であったことでございましょう。





今日もポチッとお願いできれば嬉しいです♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆11月28日に更新しました。いつも応援して下さって誠にありがとうございます☆

グレート・ミュージアム ハプスブルグ家からの招待状
監督・脚本/ヨハネス・ホルツハウゼン、製作/ヨハネス・ローゼンベルガー、共同脚本/コンスタンティン・ウルフ、撮影/ヨルク・ベルガー、アッティラ・ボア
出演
ザビーネ・ハーク、パウル・フライ、パウルス・ライナー
11月26日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
2014年、オーストリア、ドイツ語・英語、98分、カラー
提供/ドマ、ハピネット、スターサンズ、配給/スターサンズ、ドマ、配給協力/コピアポア・フィルム、後援/ウィーン美術史美術館、オーストリア大使館、日本語字幕/吉川美奈子、字幕監修/千足伸行、http://thegreatmuseum.jp/

by Mtonosama | 2016-11-28 05:57 | 映画 | Comments(4)
 

三毛猫ひかちゃん
 
-48-



あたし、ひかちゃん。

f0165567_6212977.jpg

今日も不機嫌なあたしなの。

f0165567_6222676.jpg

飼い主ったらまた遊びに行ったのよ。

違うのよ。
岡本太郎を観に行ったんじゃないの。
ま、行くには行ったんだけど、
入館料が高い、とか言っちゃって美術館には入らなかったんだから。

岡本太郎美術館は小田急線沿線の向ヶ丘遊園駅南口で降りるのよ。
でも、飼い主とその飲み友達の目的は
北口のムーンライトってお店で地ビールを飲むことだったの。
このお店、ビールもおつまみも300円からあるんだって。

f0165567_6233946.jpg

困ったもんよね。
昼間っから女3人、浮かれて飲みにでかけたの。
その上ね、
入館料が高いからって作品鑑賞はしなかったくせに
美術館のカフェでまたまたワインを飲んだのよ。

もう、怒ってるんだから。

でも、あたしの怒った顔ってイワトビペンギンみたいね。

f0165567_6243315.jpg

ほら
眉毛が似てるでしょ?

f0165567_6261619.jpg

いっつもあたしを一人にするから、TVの裏に籠城してあげたわよ。
籠城戦よ。

f0165567_6275298.jpg

飼い主も少し反省したのか、掃除機をほっぽりだして
あたしを足の上に乗せてご機嫌をとったりしたの。
スヌーピーと三毛猫のコーディネートよ。


神社のアイドル猫さんとおみくじ箱との取り合わせもなかなかよね。

f0165567_6292096.jpg


皆さんも飼い主みたいに飲んだくれたりしないように。

また来るわ。

ひかり


今日もポチッとお願いね。最近、成績悪いの。ひかり
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆11月25日に更新しました。寒いですね。どうぞ風邪等ひかないように。飼い主☆
by Mtonosama | 2016-11-25 06:41 | 映画 | Comments(8)

ハンズ・オブ・ラブ

手のひらの勇気

-2-

Freeheld

f0165567_5442455.jpg

(C)2015 Freeheld Movie, LLC. All Rights Reserved.


トランプ氏が大統領に選ばれました。

2013年12月に当試写室で上映した
『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アローン』。
http://mtonosama.exblog.jp/21038787/ http://mtonosama.exblog.jp/21058818/
うら寂れたデトロイト・・・
この映画では吸血鬼が棲む町になっていました。
そうした町の白人労働者が支持したんですよね。

さて、
2015年6月26日にはアメリカ連邦最高裁判所が
「同性婚を含む全てのアメリカ人の結婚を憲法上の権利として保障する」
という画期的な判断を示しました。

トランプ候補に票を投じたのは
そういうことをも認めたくない人たちなのでしょう。

でも、本作の主人公ローレル・へスターとステイシー・アンドレは
逆風が吹き荒れる中、後に続く人のために力強い旗印を示しました。
例え、もっと激しい嵐になろうとも
彼女たちの闘いが潰え去ることはないでしょう。

f0165567_5463081.jpg

ストーリー
ニュージャージー州オーシャン郡のローレルは
仕事に打ち込む地元でも評判の高い女性警察官。
同僚のデーンとは20年以上にわたりコンビを組み犯罪捜査に取り組んでいた。

彼女はデーンには打ち明けていない秘密があった。
それは自分がレズビアンであるということ。
警察は保守的な男性社会だ。
警部補を目指すローレルにとって、女性であるだけでも不利なのに
同性愛者であることなど口が裂けても言えることではなかった。

ある休日、彼女は自動車整備士として働く歳若いステイシーと出会い、
携帯番号を交換する。彼女に関心を持ったステイシーから声をかけてきたのだ。
数日後デートする二人。
ステイシーがエスコートし、カントリーミュージックで踊るローレル。
幸せなひととき
だが、店の中に後輩の警官を見つけ、動揺するローレル。
ステイシーを誘い、慌てて店を後にし、海岸へ出た。
恋に落ちた二人はどちらからともなく唇を寄せる。

と、その姿を地元の男たちに目撃され、絡まれてしまう。
その時、ローレルは拳銃を構え、男たちを追い払う。
そして、ステイシーに自分が警官であることを打ち明けたのだった。

「人生の夢は家と庭と大きな犬・・・」
夢を語り、仕事や歳の差を超えて、互いを尊敬しあい、愛し合う二人。
1年後、二人は郊外に中古の庭付き住宅を購入。
役所に行き、当時施行されたばかりの同性パートナーシップ制度にも登録。
二人の新生活が始まった。

ある日、デーンが引越祝いだとローレルを訪ね、
そこで初めて彼女がレズビアンであったことを知る。
ローレルが同性愛者であった事実より、
自分に打ち明けてくれなかったことに落胆するデーン。

幸せな日々を過ごす二人に突然の悲劇が襲いかかった。
ローレルに末期の肺がんが見つかったのだ。
警官遺族年金をステイシーに遺すため、すぐさま郡政委員会に申請を出すローレル。
しかし、郡政委員会は二人を夫婦とは認めず、申請は却下される。
郡政委員ブライアンはなんとか彼女の申請を通そうと
他4人の委員を説得するが、聞き入れられない。

申請却下を知って怒ったデーンは郡の委員会に直訴することを提案。
ローレルはスピーチをすることに。
これが地元新聞に掲載され、ゲイの活動家スティーヴがコンタクトを取ってきた。
デモ隊を率いて委員会に応援に行くというのだ。

だが、ローレルのガンは体中に転移し始めていた……

f0165567_5481438.jpg

同性のパートナーに遺族年金の受取人になってほしい。
そうすれば自分たちが購入し、手入れをし、想い出もつまった家に
ステイシーはずっと暮らすことができるから―――

だが、ローレルの同僚である男性警官は
「俺たちの税金がレズに行くんだぜ」と呟く。
本音なんでしょうね。

が、しかし、
もはや、結婚は男女間の関係に限らない時代になっています。
知らなかったものを認識し、異なった文化や宗教とも共存する時が来ています。
常識だと思っていたことも覆される時代です。

新大統領といえども、彼を支持した人といえども
時代を逆行させることはできないのではないでしょうかねえ。





今日もポチッとお願いできれば嬉しいです♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村

☆11月26日に更新しました。いつも応援して下さって本当にありがとうございます☆

ハンズ・オブ・ラブ
監督/ピーター・ソレット、脚本/ロン・ナイスワーナー、撮影/マリス・アルベルチ
出演
ジュリアン・ムーア/ローレル・へスター、エレン・ペイジ/ステイシー・アンドレ、マイケル・シャノン/デーン・ウェルズ、スティーヴ・カレル/スティーヴン・ゴールドスタイン、ルーク・グライムス/トッド・ベルキン、ジョッシュ・チャールズ/ブライアン・ケルダー
11月26日(土)より新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町ほか全国順次公開
2015年、アメリカ、英語、カラー、103分、日本語字幕/牧野琴子、配給/松竹http://handsoflove.jp/

by Mtonosama | 2016-11-22 05:54 | 映画 | Comments(10)

ハンズ・オブ・ラブ

手のひらの勇気

-1-
Freeheld

f0165567_913278.jpg


(C)2015 Freeheld Movie, LLC. All Rights Reserved.


いきなり、ですが
本作はLGBTの女性2人が主人公の実話です。

LGBT
Lは女性同性愛者レズビアンのL
Gは男性同性愛者ゲイのG
Bは両性愛者バイセクシャルのB
Tは性同一障害を含む性別越境者トランスジェンダーのT
(Wikipediaより)

レインボーフラッグがシンボルマークで、
映画にもよくとりあげられますし、
アメリカはもちろん日本でもパレードが行われたりします。
なんとなく派手なイメージがありますよね。

LGBTの存在が世間に浸透してきたのはいいことだと思います。
でも、未だに偏見はあるし、
自分の身近な存在が突如カミングアウトしたとしたら、
それはそれで、どう対応すればいいのか、わからなくなってしまうかもしれません。

ですが、映画やTVで普通に目にすれば、
ヘテロなカップル同様、LGBTも自らの存在を明らかにできるのではないかと思います。

f0165567_9204811.jpg


いつも思っていたんですが、
「なに、それ。気持ち悪い」と、LGBTの存在を排除することって、
「わたしは男女性愛者なんだからね」
と大っぴらに宣言しているのと同じことですよね。
一方で、男女異性交遊とかいって補導したりしながら、
もう一方では男女性愛がまっとうであるとして、
それ以外の性愛者に奇異の眼を向ける――
なんかちょっと変。

と、それはさておき、
2008年ドキュメンタリー映画『フリーヘルド』が公開され
アカデミー賞を獲得しました。
ローレル・へスターとステイシー・アンドレという
実在する女性の闘いを記録したドキュメンタリーでした。

本作はそのドキュメンタリーを基に 
ロン・ナイスワーナーが脚本化し、ピーター・ソレット監督が映画化したものです。
ロン・ナイスワーナーといえば
映画大手スタジオがホモフォビアとエイズに初めて向き合った
『フィラデルフィア』(’93、ジョナサン・デミ監督、トム・ハンクス主演)
の脚本を書き、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞の
脚本賞にノミネートされた人物。

現在も大学や高校でLGBTやエイズ関連の人々が受ける差別についての
講演を行っていますし、
LGBT映画アーカイブ、ナイスワーナー・サルツマン・フィルム・アーカイブの
共同クリエーターでもあります。
自叙伝「Blue Days Black Nights」でも
ホモフォビアや自己嫌悪、ドラッグ中毒というテーマの関連性を書いています。

ホモフォビア
同性愛、または同性愛者に対する恐怖感・嫌悪感・拒絶・偏見、
または宗教的教義などに基づいて否定的な価値観を持つこと。

彼のような情報発信者がいるから
少数者も自信を持って権利を主張できるのだと思います。
昨年6月には米国最高裁が「同性婚を含む全てのアメリカ人の婚姻を保証する」
という画期的な判決を下しています。

f0165567_922842.jpg


本作の主人公は
ニュージャージー州オーシャン郡で20年以上警察官として働いてきた女性ローレルと
自動車整備士をしている若い女性ステイシー。

1991年、二人が出会い、恋に落ちたことから
この感動的な物語は始まります。

さあ、一体どんなお話でしょう。
続きは次回に。
乞うご期待でございます。



今日もポチッとお願いできればうれしゅうございます♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆11月19日に更新しました。いつも応援して下さってありがとうございます☆

ハンズ・オブ・ラブ
監督/ピーター・ソレット、脚本/ロン・ナイスワーナー、撮影/マリス・アルベルチ
出演
ジュリアン・ムーア/ローレル・へスター、エレン・ペイジ/ステイシー・アンドレ、マイケル・シャノン/デーン・ウェルズ、スティーヴ・カレル/スティーヴン・ゴールドスタイン、ルーク・グライムス/トッド・ベルキン、ジョッシュ・チャールズ/ブライアン・ケルダー
11月26日(土)より新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町ほか全国順次公開
2015年、アメリカ、英語、カラー、103分、日本語字幕/牧野琴子、配給/松竹、http://handsoflove.jp/



by Mtonosama | 2016-11-19 09:29 | 映画 | Comments(2)

誰のせいでもない
-2-

EVERY THING WILL BE FINE


f0165567_5182284.jpg

(C)2015 NEUE ROAD MOVIES MONTAUK PRODUCTIONS CANADA BAC FILMS PRODUCTION GÖTA FILM MER FILM ALL RIGHTS RESERVED.


ヴィム・ヴェンダースを畏敬しています。
だから、その作品に臨むときはつい身構えてしまうし、緊張します。
憧れの人に会うときって、そういうものですよね。
『ベルリン・天使の詩』を観たときがそうでした。
今回も久々の彼の劇映画ですから身構えました。

しかし、
彼は熟成していました。
同時に、更なる進化を遂げていたのです。

ストーリー
凍った湖上の小屋で小説を書くトマス。
朝、小屋を出ると釣り人達が釣果を自慢している。
愛想よく言葉を交わすトマス。
だが、彼は作品に行き詰まっていた。
心配して頻繁に電話をかけてくる恋人のサラ。

その日の夕暮、トマスは車を走らせていた。
雪が舞い、視界は悪い。
突然、丘の上から橇が滑り落ちてきた。
間一髪で停まる車。
慌てて車から降りると、呆然とへたりこむ幼い少年。
怪我はない。
ホッとして少年を家に送り届けるトマス。
ドアを開けてにこやかに出迎えた母ケイトだったが、
息子を見て顔色を変えた―――

弟の姿がなかったからだ。

車を運転していたのはトマス。
小さな兄弟を雪の中で遊ばせ、読書に耽っていた母ケイト。
弟に注意を払うべきだった小さな兄クリストファー。
子供の死は誰のせい?
いや、誰のせいでもない。

だが、事故はトマスの心に深い傷跡を残した。
恋人サラとの関係も壊れた。
しかし、彼には書き続けることしかできない。

2年後
作家として成功したトマス。
あの事故から初めて現場を訪れ、ケイトと出会う。
ある日、ケイトはトマスを呼び出し、家へ招いた―――

4年後
トマスは編集者のアンとその娘ミナと新しく生活を始める。
ある日3人で遊園地に行くと観覧車が倒れてきた。
事故に遭った女性を冷静に救助するトマス。
その落ち着き払った姿に一抹の不安を感じるアン。

ある晩、アンと二人で出かけたコンサートでトマスはかつての恋人サラに出会う。
トマスの悪意はないが、不用意な言葉を受け、
苦しかった彼との日々を思い出したサラは思わず彼の頬を打つ。

f0165567_5195354.jpg

11年後
トマスのもとにケイトの息子クリストファーからの手紙が届く。
11年前の事故の日、5歳だった彼も今や16歳。
作家になる夢を持ち、トマスに憧れ、会ってほしいという手紙だ。
だが、トマスは「作品執筆中のため、会う時間はない」と断る
が、ケイトに責められ、クリストファーと会うトマス。

クリストファーは大学に入学。
息子を育て上げたケイトは家を売り、一人で英国へと旅立つ。
トマスは作家としての地位を確立していた。
ある夜、朗読会から帰宅したトマスに小さな事件が起きる……

ものすごく乱暴に括ってしまえば、
トマスという青年が作家として成功するまでの12年間の人生が描かれています。
その間に、出会いがあり、別れがあり、事故があり、苦しみがあり、
時が流れていきました。

f0165567_5212132.jpg

クリストファーがトマスに会いにきたとき、
「小説に出てくる少年は自分がモデルか?」と問います。
悲しい事故が起こり、
そこに関連した人々がそれぞれに自分を責めながら
12年間という歳月を生きてきました。

クリストファーが「自分がモデルか?」と訊ねたのは
弟の死に対して責任を感じてきたからだし、
トマスが「君はモデルじゃない」と答えたのは、
自分が事故で感じた想いを作品化しているのではないかと
罪悪感を抱いてきたからでしょう。

歳月は誰の上にも平等に流れていきますが、
それぞれが内部に抱え込んだ想いは一括りにはできません。

心を3Dで描こうとするヴィム・ヴェンダース監督。

こんな手があったのか、と
巨匠の熟成と進化に凡人は頭をうなだれるしかありません。

もう一度、今度は3D版を観に行かねば。







今日もポチッとお願いできればうれしゅうございます♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村

☆11月16日に更新しました。いつも応援して下さってありがとうございます☆

誰のせいでもない
監督/ヴィム・ヴェンダース、プロデューサー/ジャン=ピエロ・リンゲル、脚本/ビョルン・オラフ・ヨハンセン、撮影/ブノワ・デビエ、立体撮影監督/ジョセフィーヌ・ドローブ
出演
ジェームス・フランコ/トマス、シャルロット・ゲンズブール/ケイト、レイチェル・マクアダムス/サラ、マリ=ジョゼ・クローズ/アン、ロバート・ネイラー/クリストファー、パトリック・ボーショー/トマスの父、ピーター・ストーメア/編集者ジョージ
11月12日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷(3D&2D)、キネカ大森(2D)T・ジョイ蘇我(3D)、12月10日(土)よりシネマート新宿(3D)ロードショー
2015年、ドイツ・カナダ・フランス・スウェーデン・ノルウェー、118分、日本語字幕/松浦美奈、配給/トランスフォーマー

by Mtonosama | 2016-11-16 05:30 | 映画 | Comments(4)
 

誰のせいでもない
-1-

EVERY THING WILL BE FINE

f0165567_5415691.jpg

(C)2015 NEUE ROAD MOVIES MONTAUK PRODUCTIONS CANADA BAC FILMS PRODUCTION GÖTA FILM MER FILM ALL RIGHTS RESERVED.


ヴィム・ヴェンダース監督といえば
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』('98)
『Pina/ピナ・バウシュ踊り続けるいのち』('11)
http://mtonosama.exblog.jp/17198768/ http://mtonosama.exblog.jp/17210360/
『セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター』(‘14)
http://mtonosama.exblog.jp/24281138/ http://mtonosama.exblog.jp/24291511/
といった卓越したドキュメンタリー映画が印象的です。

劇映画でいえば
『パリ・テキサス』(’84)
『東京画』(‘85)
『ベルリン・天使の詩』(’87)
等のちょっと尖った作品、
そして、
『都会のアリス』('73)
『まわり道』(’75)
『さすらい』(’76)
のロードムービー三部作を思い浮かべます。

いずれにせよ、作品を発表する度にファンの心を騒がせてくれる監督であります。

f0165567_5555251.jpg


今回はドキュメンタリーが二作続いた後の劇映画です。

これがまた尖った印象もなければ
ロードムービーでもありません。

主要登場人物は作家志望の男と
3人の女。
一寸見、普通の映画です。
天使も覗き見バーも出てきませんし、
ライ・クーダーの物悲しいギターの響きもありません。

f0165567_5453764.jpg

男がいて、恋人がいて、雪の中で交通事故を起こし、
事故にあった子供の母親と出会い、
12年の年月が流れ、
作家志望の男は作家になり、
新しい家族と出会う。

1人の男と3人の女とその子供たちの12年の年月が描かれています。

筋立てとしては極めて普通です。
ただ、登場人物が内省的なのが普通とはいいきれないところ。
(その前に「普通ってなによ」という問題はありますけどね)

本作がユニークなのは3D映画だということ。
『Pina』の時も3Dでした。
ダンスやアクションに3Dというのはわかります。
でも、なんで普通の劇映画で3Dの必要が?
と思ったとの。
ああ、バカでした。
ヴィム・ヴェンダースが3Dといえば3Dなのです。

眼鏡を二つ重ねるのは嫌だとか、
なんのために人は想像力を持っているのだとか・・・
つまらないこだわりから本作を2Dで観てしまったのです。

もちろん2Dも良かったですよ。
でも、監督の真の狙いを体感するためには
やはり3D版を見るべきでした。

f0165567_614573.jpg


本作は、心の中での自分との対話、あるいは内省といったものが
主要な部分となっています。
心の中というのは人間の奥深い部分。
つまり奥行きです。
3Dは平面に奥行きをプラスしたもの。
もちろん観客は心の中を想像することはできます。
でも、心の深奥を3Dで表現したとしたら・・・
これ、想像を超えています。

3Dはアクションものの専売特許じゃありませんでした。
どこかで3Dをなめていたことを深く反省します。

とのは浅知恵から2Dで観てしまいましたが、
皆さまにはぜひ3Dでご覧になることをお勧めします。

主人公を演じたのはジェームス・フランコ。
思わぬ事故から抱えることになる罪悪感と向き合いながら生きる作家志望のトマスを
静かに、知的に、そして、戸惑いを見せながら演じました。
だから、彼が、あの超音速監督ダニー・ボイルの
『127時間』の主人公とは最初わかりませんでした。
http://mtonosama.exblog.jp/15998518/ http://mtonosama.exblog.jp/16013752/
彼、俳優のみならず
プロデューサー、監督としても活躍し、
本作で演じたトマス同様作家でもあります。
多才ですね。

さあ、巨匠ヴェンダース久々の劇映画。
いったいどんな作品でしょう。
続きは次回まで乞うご期待です。



今日もポチッとお願いできればうれしゅうございます♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆11月13日に更新しました。いつも応援して下さってありがとうございます☆

誰のせいでもない
監督/ヴィム・ヴェンダース、プロデューサー/ジャン=ピエロ・リンゲル、脚本/ビョルン・オラフ・ヨハンセン、撮影/ブノワ・デビエ、立体撮影監督/ジョセフィーヌ・ドローブ
出演
ジェームス・フランコ/トマス、シャルロット・ゲンズブール/ケイト、レイチェル・マクアダムス/サラ、マリ=ジョゼ・クローズ/アン、ロバート・ネイラー/クリストファー、パトリック・ボーショー/トマスの父、ピーター・ストーメア/編集者ジョージ
11月12日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷(3D&2D)、キネカ大森(2D)T・ジョイ蘇我(3D)、12月10日(土)よりシネマート新宿(3D)ロードショー
2015年、ドイツ・カナダ・フランス・スウェーデン・ノルウェー、118分、日本語字幕/松浦美奈、配給/トランスフォーマー

by Mtonosama | 2016-11-13 05:55 | 映画 | Comments(7)

湾生回家 
-2-
Wansei Back Home

f0165567_5214441.jpg


©田澤文化有限公司


とのの故郷は名古屋です。
関東に暮らすようになってからの年月の方が
名古屋にいた日々よりずっと長くなってしまいました。
でも、名古屋が懐かしいです。

名古屋城とかテレビ塔とか味噌煮込みうどん、
丸栄、大名古屋ビルヂングという言葉を聞くとソッコウで反応してしまいます。
小学校がテレビ塔のすぐ下で、
NHK名古屋も東海テレビ(フジテレビ系列)もCBC(TBS系列)もご近所でした。
図工の時間、写生といったらテレビ塔でしたし、
卒業式や入学式などのイベントには必ずどこかのテレビ局が取材に来ていました。

おっと、いけない。
自分の故郷の話じゃなかった。

生まれ故郷となると
老若男女を問わず多弁になってしまうものなのでしょうか。

f0165567_525559.jpg


ストーリー
清水家で法要が行われている。
清水一成さん(72歳)は花蓮港吉野村生まれの湾生だ。
祖父は日本人移民村の村長を務め、自身は3歳の時に引き揚げたので
台湾の記憶はないが、ルーツを探るため、定期的に花蓮を訪れる。
富永勝さんは88歳。独り暮らしになってしまったが元気なムードメーカー。
かつての友人を探すため、何度も台湾を訪れる。
やっと探し当てたその家にいたのは幼馴染にそっくりの息子。
友人は数ヶ月前に他界したのだという。
松本洽盛さんは花蓮港瑞郷生まれの78歳。
帰国当時は9歳。「自分の家はどこか?」という疑問を解くため、台湾への旅を重ねる。
最後に還る場所は台湾だと心に決めている。
家倉多恵子さん(85歳)は台北に生まれ育ち、女学校のとき花蓮に転校。
彼女は日本人で日本の友人もたくさんいるが、
この日本で暮らす自分を異邦人のように感じている。
ある日、台湾で自分の戸籍を発見する――
中村信子さん(85歳)も台湾に残ることを望んでいた。
日本に戻り、台湾が日本の植民地であったこと、差別や不平等もあったことを知る。
片山清子さんは本作に登場する6人の湾生の中で唯一台湾に残った人。
幼少時に台湾人に預けられ、その後80年間実の母親の居場所を探していた。
今は入院し、体の自由が利かないが、
娘や孫が日本にわたり、母の望みを叶えようとする……

f0165567_527652.jpg


日本に生まれ育った日本人としての眼で見ると
かつての日本は台湾を植民地としていたので申し訳ないという気持ちがあります。

しかし、そんな日本人を責めるでなく、排除するでなく、
優しく受け入れ、このような映画を作り、
また、鑑賞した若者たちは湾生たちに感動したというのです。

台湾の人々はおおらかで穏やかでした。
本作に登場した湾生たちがこうまで台湾を想うのも納得できます。
とのも台湾へ行った折、
台湾の人々がなぜかつての占領国にこれほど優しい目を向けてくれるのか
不思議に思いました。

f0165567_5344029.jpg


占領される側と占領する側ですから
何事もなかったということはないでしょう。
今はおじいさん、おばあさんでも台湾では子供だったのですから、
良い思い出しかなかったのも頷けます。
でも、作中、台湾の人も訪れた湾生を
ほんとうに懐かしげに受け入れていました。

なによりも台湾でこの映画が作られたことに感動します。

試写室で後ろの座席にいた湾生のおじいさんが
「こんな良い映画はみんなが見なくてはいけないねえ」
とつぶやいていたことをお伝えします。
(おじいさんの声はとても大きかったのでした)





今日もポチッとお願いできればうれしゅうございます♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆11月10日に更新しました。いつも応援して下さってありがとうございました☆

湾生回家
監督/ホァン・ミンチェン(黄銘正)
出演
富永勝、家倉多恵子、清水一也、松本洽盛、竹中信子、片山清子ほか
11月12日(土)より岩波ホールにてロードショーほか全国順次公開
2015年、台湾、111分、提供/マクザム、ワコー、太秦、配給/太秦、http://wansei.com/

by Mtonosama | 2016-11-10 05:40 | 映画 | Comments(4)
 

湾生回家 
-1-
Wansei Back Home

f0165567_524737.jpg

©田澤文化有限公司


150歳にもなりながら、
あまりにも歴史を知らない自分が情けのうございます。
いえ、知ってはいるのですが、
遥かかなたの星雲のように自分とは関わりないもののようにしていたことが
恥ずかしうございます。


「湾生」という言葉、説明されれば「なるほど」と思うのですが、
この歳まで知りませんでした。

湾生
戦前の台湾で生まれ育った約20万人の日本人を指す言葉。
台湾で生まれたから「湾生」です。
1895年日清戦争後に下関条約が締結された年から
1945年第二次世界大戦で日本が敗戦を迎えるまでの50年間、
台湾は日本に統治されていました。

f0165567_5263272.jpg

当時は日本から公務員や企業駐在員が海を渡り、
農・漁業従事者も移民として台湾に根付きました。
そして1945年の敗戦後、彼らのほとんどは
中華民国政府の方針によって強制送還されました。
引揚者が持ち出すことができたのは1人当たり現金1000円、
(今の価値に換算すれば100万円位でしょうか)
そして、わずかな食糧とリュックサック2個だけでした。

台湾で半世紀も暮らしていれば
相当の家屋敷や財産もあったことでしょう。
すべてを台湾に残し、
見たこともない日本へ行くというのは
さぞかし不安だったことでしょう。

f0165567_52815.jpg

下関条約も日本の敗戦も
教科書の中でしか知りません。

この試写を観た時、後ろの座席に2人のおじいさんがいました。
多分、耳も遠いのでしょう。
大きな声で世間話をしているので
聞くともなく聞いていたのですが、
プレス資料を見ながら
「ああ、これ、懐かしいな」「覚えているよ」などと話しています。
そうなんですね。
そのおじいさんも湾生でした。

戦後71年経つと、家族と共に帰還船に乗った幼児も
こんなおじいさんになっているんです。
こういう湾生たちがまだ元気なうちに
日本ではなく、台湾で、
本作を撮り、
台湾の観客にも「湾生」が優しく受け入れられているのは
本当にありがたいことです。

f0165567_5295125.jpg

監督はホァン・ミンチェン(黄銘正)
台湾のアカデミー賞といわれる金馬奨で
最優秀短編作品賞を受賞した
『トゥー・ヤング』(第14回東京国際映画祭上映)が注目された。
本作ではプロデューサーが同郷であった縁で監督に抜擢される。
監督は当初「湾生」を知らなかったが、
彼らとの触れ合う中で、その人生に潜むドラマを発見し、
「湾生」たちが戦後の混乱をどう生き延びたのか、
また台湾でどんな生活を送り、台湾のことをどう思っているのか、
「湾生」たちに寄り添い、「湾生」の目線で本作を完成させた。

1945年台湾から日本本土へ強制送還された日本人は
軍人・軍属を含めると50万人に及んだそうです。
彼らにとって台湾は植民地の仮住まいでは決してなく
一生涯を送り、子供や孫もずっと暮らすだろう故郷でした。

『湾生回家』は湾生たちの望郷の思いを描いたドキュメンタリー映画です。

さあ、どんなお話かは次回までのお楽しみでございます。



今日もポチッとお願いできればうれしゅうございます♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆11月7日に更新しました。いつも応援して下さってありがとうございます☆

湾生回家
監督/ホァン・ミンチェン(黄銘正)
出演
富永勝、家倉多恵子、清水一也、松本洽盛、竹中信子、片山清子ほか
11月12日(土)より岩波ホールにてロードショーほか全国順次公開
2015年、台湾、111分、提供/マクザム、ワコー、太秦、配給/太秦、http://wansei.com/

by Mtonosama | 2016-11-07 05:34 | 映画 | Comments(4)
 

続・深夜食堂
-2-

f0165567_6104592.jpg

©安倍夜郎・小学館/「続・深夜食堂」制作委員会


さて、今回もお楽しみは
マスターの作る食事の数々。
その食事が映画の一編を構成しているのもお約束です。

焼肉定食と皿うどんと豚汁定食。
どれも地味ですが、滋味溢れる点は前回と同じです。

さあ、どんなお話でしょう。

f0165567_616013.jpg

ストーリー
繁華街の路地裏「めしや」の提灯に灯が入る。
深夜0時。深夜食堂の営業開始だ。
カウンターだけの小さな店のメニューは「豚汁定食と酒類」のみ。
だが、材料さえあればなんでも作ってくれる。
そんな味と居心地の良さを求めてやってくる客で
今日もカウンターはいっぱい。

f0165567_619547.jpg

「焼肉定食」
ある春の夜。その日の常連たちは揃いも揃って葬式帰り。
店の雰囲気も湿りがちだ。と、そこへ現れた女性客。
彼女もまた喪服姿。
だが、彼女は仕事のストレスがたまると喪服を着て街を徘徊し、
締めは深夜食堂の焼肉定食を食べることという編集者。
そんなある日、彼女の担当していた作家が急死。
葬儀の日、一人の中年男と出会い、意気投合。
深夜食堂へ喪服姿で共に現れる…

「焼きうどん」
路地裏に風鈴の音が響く夏。
近所の蕎麦屋の女将・聖子が深夜食堂へ。
その日は死んだ亭主の十七回忌。
夫を亡くして以来、姑と店を守り、一人息子の清太を育ててきたが、
店の出前を手伝いはするものの暇さえあれば卓球場に通っている息子を
未だに子供扱いしている。
清太もまた深夜食堂の常連。
蕎麦屋の息子ながら好物の焼きうどんを食べながら、
いつまでも子離れできない母親に
15歳年上の恋人との結婚を切り出せず悩んでいた…

f0165567_6204468.jpg

「豚汁定食」
新宿にも秋が来た。
ある夜、九州から来たという夕起子が深夜食堂に。
お金に困った息子に頼まれ、息子の同僚に大金を渡してきたという。
常連たちは「詐欺じゃないの?」と気をもむが、
彼女は平気な顔で豚汁定食に舌鼓を打っている。
心配した常連たちは交番の小暮巡査に頼んで夕起子の家に連絡してもらう。
迎えにきた義弟の口から明らかになった事実は…

大晦日
常連たちは深夜食堂で年越しをしようと集まっていた。
今年も料理人修行のみちるがおせちを持ってきてくれるのだ……

f0165567_6215865.jpg

そろそろ健康のことを考えなくちゃならないお年頃の
おじさんおばさんが毎夜毎夜酒を飲んでていいのかねえ、
などと余計な心配はやめておきましょう。

春夏秋冬
季節がないような新宿の路地裏にも
ひそやかにときは流れ、四季は巡ります。

そして、今夜も何かを抱えた客がめしやの暖簾をくぐります。
と、そこへマスターの一声「できるもんなら、何でも作るよ」
美味しいものは折れた心も癒してくれますよ。





今日もポチッとお願いできればうれしゅうございます♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆11月4日に更新しました。いつも応援してくださって本当にありがとうございます☆

続・深夜食堂
監督/松岡錠司、脚本/真辺克彦、小嶋健作、松岡錠司、原作/安倍夜郎「深夜食堂」(週刊ビッグコミックオリジナル連載中)
出演
小林薫、河井青葉、佐藤浩市、池松壮亮、キムラ緑子、小島聖、渡辺美佐子、井川比佐志、多部未華子、余貴美子、オダギリジョー
11月5日(土)全国公開
2016年、日本、108分、配給/東映

by Mtonosama | 2016-11-04 06:31 | 映画 | Comments(6)
 

続・深夜食堂
-1-

f0165567_67570.jpg

©安倍夜郎・小学館/「続・深夜食堂」制作委員会

2015年に『深夜食堂』を
http://mtonosama.exblog.jp/23535096/ 
http://mtonosama.exblog.jp/23546586/
当試写室にて上映いたしました。
続編を上映するのは芸がない、と思っていたのですが、
面白かったのでやっぱり上映します。

ご存知「ビッグコミックオリジナル」に掲載中の人気コミック「深夜食堂」です。
前作と同じく新宿とおぼしき路地裏に
ひっそりと佇む飯屋を舞台に繰り広げられる人情話。

日本版スカーフェイスの訳アリ店主が深夜12時になると暖簾を出すめしや。
訳アリの「訳」はわかりませんが。
営業時間は朝7時くらいまで。
人呼んで深夜食堂と発します。

店のお品書きには豚汁定食とビールしかないけれど
「できるもんなら何でも作るよ」と言う亭主。
左目のいわくありげな傷に似つかわしくもない
心優しい亭主を演じるのは今回も小林薫です。

f0165567_684186.jpg

そんな深夜食堂へ
今回もやくざもんやおかまさんたち、疲れたOLという常連さんが
心と小腹を満たしにやってきます。
常連客の不破万作や光石研、松前重、安藤玉恵もカウンターに。
あ、そうそうオダギリジョー演じるお巡りさんは
前作より登場シーンが多いのでお楽しみですよ。

昨年全国80館規模で公開された『深夜食堂』は
興行収入2,5億円、動員数20万人を超えるヒットとなりました。
人気は日本のみならずアジア各国にも及んでいます。
料亭の女将で登場した余貴美子さんは旅先の台湾で
「『深夜食堂』に出てる人でしょ?」と声をかけられたとか。
そうそう余さんも多部未華子ちゃんもレギュラーとして登場します。
なんたってこういうところがヒット作の強みでしょうね。

f0165567_6112181.jpg

監督は『東京タワー オカンとボクと、時々オトン』で
第31回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞し、
『深夜食堂』ドラマシリーズを第1作から手掛け
前作の映画『深夜食堂』も担当した松岡錠司。

美術監督も『舟を編む』『テルマエ・ロマエ』の原田満生が続投。
昭和の香りが漂う新宿の裏路地を作り上げました。

もちろん前作で成功したからこその続編です。
安心して楽しめるという点は『水戸黄門』や『暴れん坊将軍』に
通じるところがありますよね。

マンネリ化、ワンパターン化には少し我慢しましょう。
あれこれ考えることに疲れたときには
お約束になったオチや笑いで頭を空っぽにするのもいいかもしれませんよ。
寅さんだってそうですもん。

さあ、どんなお話でしょうね。
続きは次回まで乞うご期待ということで。



今日もポチッとお願いできたらうれしゅうございます♪
↓↓↓↓↓
にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ
にほんブログ村
☆11月1日に更新しました。今年も残すところ2ヶ月ですね。時の経つのは早すぎます☆

続・深夜食堂
監督/松岡錠司、脚本/真辺克彦、小嶋健作、松岡錠司、原作/安倍夜郎「深夜食堂」(週刊ビッグコミックオリジナル連載中)
出演
小林薫、河井青葉、佐藤浩市、池松壮亮、キムラ緑子、小島聖、渡辺美佐子、井川比佐志、多部未華子、余貴美子、オダギリジョー
11月5日(土)全国公開
2016年、日本、108分、配給/東映

by Mtonosama | 2016-11-01 06:19 | 映画 | Comments(4)