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殿様の試写室

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殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

<   2016年 12月 ( 15 )   > この月の画像一覧


三毛猫ひかちゃん

-49-


あたし、ひかちゃん。

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なによ。
窓越しに写してんじゃないわよ。
そんなことしてる暇があったらお掃除でもしなさいよ。


あらら・・・
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古いアルバムのところでゴソゴソしてると思ったら――
お見苦しいものをお見せしちゃダメよ。
も~、昭和の子どもはパンツ丸出しなんだから。

あの~、膝にかさぶた作って犬の頭を抱えこんでいるのが飼い主なの。
で、その隣の下駄をはいた小さいのが
あたしの天敵で恐怖の爪切り魔人こと飼い主の妹よ。

わんこはいかにも雑種っていう体つきだけど
眼はバンビみたいでしょ?
エリさんっていうのよ。

飼い主は、エリさんがいつやって来たかは憶えていないって言ってるから、
飼い主のうんと小さい時に来たんだと思うわ。
とってもお利口だったんだって。
ただ、雷が大っ嫌いでゴロゴロ鳴り始めると
飼い主達がいる二階のお部屋まで逃げてきたそうよ。

でもね、飼い主が中学生になった頃、
黙っておうちを出て、そのまま帰ってこなかったの。
きっと一人で虹の橋を渡って行っちゃったのね。

あ、いけない・・・
泣けてきちゃった。
強いあたしがこんなじゃいけないわね。

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急いで涙をぬぐって
ついでに毛づくろいするわ。
セッセセッセ、イソイソ、ナメナメ

なんか飼い主が映画ベスト10を出したらしいけど、
あたしも今年のトップニュースを発表しちゃうわね。

実はね。
某局の動物番組からあたしに出演依頼があったの。
飼い主ったら、すぐにOKして、
お友達やお仕事関係の人にまで言いふらしたのよ。
あたしは一言も良いなんて言ってないのに。

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あのね、
あたし、ちっちゃい頃ね、
大声を出して夫の人に怒っている飼い主の背中に飛びついたり、
腰に手を当てて怒鳴ってる飼い主のふくらはぎに爪を立てて注意してあげてたことがあるの。
三毛猫ひかちゃん -8- http://mtonosama.exblog.jp/20519856/

テレビの人はそこを見て、
あたしに出演を依頼したって訳なのよ。

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あたし、おねえさんだから
もう飼い主の背中に飛びついたりしないのよね。
でも、TVの人はそういうところが撮影したいんだって。

そこで、
飼い主は、ハタと気づいたの。
もしかして、その撮影って飼い主が怒鳴らないと成立しないんじゃないかって。
あの人がいくら考えなしでもそれはまずい、と思ったらしいわ。
だって全国のお茶の間に自分が怒鳴ってるところが流れる訳でしょ。
で、「顔出しNGってことで」と要求したの。

そして、待たされること一ヶ月。
結論?
ええ、そうなの。
「あの件はなかったことで」ってことで幕引きよ。

もしかしたら、あたしもふてニャンみたいにTVデビューかと思ったんだけどな。

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TV映えする顔だと思わない?

そんなこんなで2016年も暮れていくわ。
皆さま、今年もあたしのところに訪ねてくださってありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えくださいね。

ひかり


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by Mtonosama | 2016-12-31 06:14 | 映画 | Comments(13)

2016 BEST10 OF
殿様の試写室

-6-

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ふ、ふ、
なんたってあたしが出てこないことには
この試写室も年が越せないってことよ。

あたし?
あたしは今日発表になるという
ベスト1には全然関係ないわ。

でも、行くわよ!

2016年の第1位は
これよ!


1位

ヒトラーの忘れもの
LAND OF MINE

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第二次世界大戦後にデンマークに置き去りにされた
ドイツの少年兵たちを描いた作品です。
デンマークの人たちですらあまり知らなかった史実を
デンマーク出身のマーリン・サントフリート監督が映画化しました。

主人公はまだ子ども子どもした少年兵たち。
でも、彼らはドイツ軍。
デンマークに残留させられた彼らは
戦時中、ナチスドイツが埋めていった
150万個もの地雷を除去する任務が課せられていたのです。

デンマークに駐屯した20万人のドイツ将兵の内19万人程は
1945年6月までに武装解除され、ドイツに戻されていました。
しかし、少年兵を含む1万人を超える兵士は「捨てられた敵国人」として
兵籍を外され、デンマークに残っていたのでした。

地雷の知識など持っていない少年兵たち。
付け焼刃の知識で埋められた地雷を探り、その雷管を外す。
思わぬ事故で爆死する少年もいました。

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ユトランド半島沿岸の白い砂と青い海。
美しい舞台を背景に
過酷な任務につけられたまだあどけないような少年兵たち。

美しい海岸とおぞましい地雷。
この対比に肌が粟立ち、少年たちの置かれた状況に心が寄っていきます。
ナチスなのに・・・

少年兵たちの監視役にあたったデンマーク軍の軍曹の心が
敵から親、兄への気持ちに変わっていく様子に
そうでしょ?そうでしょ?
と頻りにうなづいていたとのです。

そして、感動のラストシーン。
2016年のBEST1として、ぜひぜひご覧いただきたい一本です。

本作は当試写室で12月に上映しました。
http://mtonosama.exblog.jp/27212109/ http://mtonosama.exblog.jp/27255579/

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by Mtonosama | 2016-12-30 06:13 | 映画 | Comments(8)

2016 BEST10 OF
殿様の試写室

-5-

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え~っと、どこだったっけ・・・
杭州だったか?
蘇州だったか?
もう何年も前のことで、忘れてしまいました。
すいません。
これも映画とは関係ありません。

今日は2位へ行きます。


2位

手紙は憶えている
Remember

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いやはや、実に驚天動地なミステリーでありました。
鬼才アトム・エゴヤン監督作品です。
しかし、本作で脚本家デビューを果たした
ベンジャミン・オーガストの名も特記すべきでしょう。
1979年生まれの37歳。
よくこんな凄い話を考えたものです。

70年前、アウシュヴィッツで家族を殺された90歳の老人。
老人ホームに暮らす彼は、数日前に妻を亡くしてから、
認知症が更にひどくなり、
毎朝起きるたびに亡くなった妻の名を叫びます。
妻が死んだことすら忘れてしまいました。

そんなおじいさんが、家族を殺したナチスを探すため、老人ホームを脱出しました。
捜索の手掛かりは
同じ老人ホームに住み、
同じ過去を持つ老人が書いてくれた1通の手紙だけです。

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こんなにネタバレしたって絶対にラストは想像もつきませんからね。

クリストファー・プラマーの爺様ぶりにはびっくりしましたが、
決してそれだけではないハラハラな展開。
ひと眠りするとそれまでのことを忘れてしまう認知症の老人が
70年前の犯人捜索の旅に出るということだけでもドキドキ。

♪My Favorite Things♪
ではなく、
My Favorite Filmsのひとつ『サウンド・オブ・ミュージック』の
トラップ大佐ことクリストファー・プラマーが主演しました。

いやあ、ホントにすごい映画でした。

もしご覧になっていない方がいらしたら絶対観てほしい作品です。
まだDVDになっていないかもしれませんが。

本作は当試写室で10月に上映しました。
http://mtonosama.exblog.jp/26436172/ http://mtonosama.exblog.jp/26487596/

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by Mtonosama | 2016-12-29 06:36 | 映画 | Comments(2)

2016 BEST10 OF
殿様の試写室
-4-

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エディンバラ城内にある軍用犬のお墓。
“CEMETARY FOR SOLDIERS’DOGS”とありました。

『天使の分け前』(’13 ケン・ローチ監督)にもエディンバラ城は出てきましたよね。
あ、そうそう『ワン・デイ 23年のラブストーリー』(’12 ロネ・シェルフィグ監督)
にも出てきた!
アン・ハサウェイ可愛かったです。

あ、すいません。
今日の映画はエディンバラではなく、チベットです。

行きます。



第3位

ラサへの歩き方 ~祈りの2400km~
Paths of the soul

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いつも言っていますが、チベットが好きです。
チベットのものすごい自然に圧倒されます。

BS3で女優さんやタレントさんが
トレッキングするドキュメンタリーをやっていたことがあります。
あれって必ず最後に彼女たちべソベソ泣いていたじゃないですか。
あれが嫌いで、嫌いで―――
「泣くなよ」と毒づいていました。
(あ、ほら、高校時代は山岳部だったもので)

ところが、
自分がチベットや四川省の山々を見た時、自然に涙が流れていました。
崇高、厳かというのはこの山々のためにあるような言葉です。

『ラサへの歩き方』は中国四川省国境に近いチベットの小さな村から
聖地ラサを経てインドに近いカイラス山までの2400kmの道のりを
巡礼する村人たちの道中を描いた壮大なロードムービーです。
究極のロードムービーと言ってもいいでしょう。

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北京の胡同を舞台にした『こころの湯』(‘99)
『胡同のひまわり』(‘05)のチャン・ヤン監督の作品ですが、
最初、中国人監督によるチベット映画と知って
ちょっと疑わしく思ってしまいました。
だって、ダライ・ラマやチベット仏教を目の敵にする中国ですよ。
ご都合主義の映画になっているんじゃないかな、と心配したんです。

『こころの湯』も『胡同のひまわり』も
たしかに人情味あふれる映画でした。
登場するのは良い人ばっかりでしたしね。

でも、五体投地でシャクトリムシのように進む農民たちの姿を撮影した本作から
チャン・ヤン監督の大きな変化を見てとることができました。

感動作です。

当試写室では7月に上映しました。
http://mtonosama.exblog.jp/25448626/ http://mtonosama.exblog.jp/25459677/

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by Mtonosama | 2016-12-28 06:00 | 映画 | Comments(2)

2016 BEST10 OF
殿様の試写室
-3-

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ロンドンの交差点付近って
なんでこんな風にギザギザになっているんでしょうね。

調べてみたら、そのまんまでした。
「交差点が近いですよ」って印なんですって(^-^;

映画?
映画には関係ないけれど
ビートルズが縦列行進で歩いたアビーロードの近くです。

えっと、
もう数年前に行った写真を懐かしがっていないで
今日は5位と4位に行きます。



5位

歌声にのった少年
Ya Tayr El Tayer

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亡き姉との約束を果たすために
紛争の地ガザ地区から脱出し、
世界的な歌手になるという夢を叶えた少年の実話です。

7位になった『オマールの壁』のハニ・アブ・アサド監督作品。

ガザの厳しい現実は相変わらずですが、
厳しいばかりでは
パレスチナ人も監督も観客もつらくなります。
ストレスもたまります。
パレスチナにだって美しい話や感動的な物語があっていいはず。
歌の大好きな少年が夢をかなえる映画があってもいいですよね。
あのシビアな作品をつくっていたハニ・アブ・アサド監督が
ムハンマド・アッサーフという実在の歌手をモデルに
明るい希望を与えてくれる映画を作りました。

『オマールの壁』でパレスチナの直面する状況に
ショックを受けた後に本作を観たので、
ハニ・アブ・アサド監督の嬉しい心変わりに少なからずホッとしました。

早く彼らの上に平和が訪れますように。

本作は9月に当試写室で上映しました。
http://mtonosama.exblog.jp/25875837/ http://mtonosama.exblog.jp/25925896/



4位

ある戦争
KRIGEN

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アフガニスタンの紛争地域で
市民を守る任務を背負ったデンマークの治安部隊。
殺したくないのに殺し、死にたくないのに殺されることが
日常となった世界にいる兵士たちです。

映画に登場するのは
戦場、
夫の留守中、幼い子供たちを守り、
日々の生活に奮闘する妻が暮らすデンマークの一都市、
そして、法廷だけです。

しかし、この緊張感と
兵士や家族の懊悩が
観客に鋭く突き刺さる映画でした。

だって、このデンマークの部隊長の抱えた問題は
日本の自衛隊員やその家族が直面するものでもあるんですよね。

本作は10月に当試写室で上映しました。
http://mtonosama.exblog.jp/26117565/ http://mtonosama.exblog.jp/26170250/

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by Mtonosama | 2016-12-27 05:43 | 映画 | Comments(0)

2016 BEST10 OF
殿様の試写室
-2-

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函館・八幡坂。
その昔チャーミーグリーンのCMで
仲良し老夫婦がお手々をつないで歩いた坂です。

え、映画となんか関係があるかって?
すいません。全然関係ありません。

さあ、今日は7位と6位にいきます。



7位 

オマールの壁
OMAR

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2005年の『パラダイス・ナウ』で自爆攻撃に向う若者たちを描き
ゴールデングローブ賞外国語映画賞を受賞、
アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたハニ・アブ・アサド監督。

『オマールの壁』は分離壁によって囲まれたパレスチナの今を生きる若者たちを描き出し
カンヌ国際映画祭を始め、多くの映画祭で賞讃され、
再び、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされました。

シリアにおけるアレッポの惨状。
そして8mもの壁で生活圏を分断されるパレスチナの現状。
眼を背けていることは罪悪だと思わせる作品でした。

当試写室では4月に上映しました。
http://mtonosama.exblog.jp/25120005/ http://mtonosama.exblog.jp/25127939/


6位

フランス組曲
Suite Française

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優雅で悲しく、美しい恋物語であり、戦争映画であり、
人はどう生きるべきかを描いた作品であります。
純粋に感動し、心が顫えた映画でした。
いまBEST10を選ぶにあたり、また、映画を観た時の感動を思い出しています。

映画も素晴らしかったのですが、原作者の運命に胸がつまりました。
作者イレーヌ・ネミロフスキーは1903年キエフ生まれのユダヤ人。
1918年ロシア革命を逃れ、一家でフランスに移住。
1929年に発表した長編第1作「ダヴィッド・ゴルデル」が映画化され、
以後数々の作品を著し、一躍ベストセラー作家になりましたが、
作家として絶頂期にあった39年、第二次世界大戦が勃発。
ユダヤ人ゆえ出版活動も禁じられ、夫と幼い2人の娘と共に
ブルゴーニュ地方の田舎町で疎開生活を送りましたが、
1942年7月フランス憲兵隊によって捕えられ、同年アウシュビッツで死去。
妻の救出を試みた夫も10月に捕えられ、妻と同じ運命を辿りました。
2人の娘は逃亡の末、生き延び、母の形見のトランクを守り抜き、
父と別れる時に託されたそのトランクには
ノートにびっしり綴られた小説の原稿が入っていました。
本作はそれを映画化したものでした。

人生と歴史の交錯に思いっきり泣いてください。

当試写室では1月に上映しました。
http://mtonosama.exblog.jp/24834508/ http://mtonosama.exblog.jp/24844234/

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by Mtonosama | 2016-12-26 05:52 | 映画 | Comments(6)

2016 BEST10 OF
殿様の試写室

-1-


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今年も早やBEST 10の季節です。
年賀状も大掃除もお正月の準備もな~んもせず、
今年観た映画を思い返しながら、順位を考え込んでいるとのであります。
旭山動物園のシロクマもあきれています。

今年は皆さまにとってどんな一年でしたか?
心に残る映画はありますか?
実生活はいかがでしたか?

とのは今年もひとつ歳をとりました。
でも、150歳を迎えてからは、
これ以上、表記上の年齢が増えることはないので、
安心して映画に溺れています。
今年のBEST 10、皆さまのそれとは違っても
「バッカじゃないの?」などと言いながらお楽しみいただければ嬉しいです。

さあ、2016年BEST 10
10位から8位まで
いきます!



10位 

アイリス・アプフェル!
~94歳のニューヨーカー~

IRIS APFEL

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とのよりは少し年下ですが、素敵なアプフェルさんでした。
94歳の彼女。多くの有名デザイナーに尊敬され、
今もニューヨークのカルチャーシーンに影響を与える女性です。
このお方、1950年代からインテリアデザイナーとして活躍。
夫カール・アプフェルと設立したテキスタイル会社が大成功し、
ジャクリーン・ケネディや歴代大統領から
ホワイトハウスの装飾を任された女性。

ブルーの瞳に合わせたトルコ石のネックレス。
いいわあ。
皺があっても口角をキュッと上げればフォトジェニック。
見習いたい点が多いドキュメンタリー映画でした。

当試写室では3月に上映しました。
http://mtonosama.exblog.jp/25007395/ http://mtonosama.exblog.jp/25016473/



9位

ヴィクトリア

VICTORIA

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「ベルリンの街を疾走する全編140分ワンカットの衝撃」
がキャッチフレーズの作品でした。
ドイツ映画というだけで心が騒ぐのに
全編ワンカット、完全リアルタイムの映画ですよ。
現実世界を切り取り、2時間14分の映像世界に落とし込む。
スタッフも俳優たちも
フルマラソンを全力疾走したような映画です。
映画ってこんなこともできるんだ!
と驚かされました。

当試写室では5月に上映しました。
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8位

裸足の季節

MUSTANG

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トルコの片田舎に生きる思春期の少女たち。
その自己解放を描いた鮮烈な印象の作品です。
監督は本作がデビュー作となるトルコ出身のデニゼ・ガムゼ・エルギュヴェン。
監督自身の体験も織り込んだ映画です。

最近トルコでは男女生徒が同じ階段を使うのを禁じる学校があったり、
女性は家事に専従し、子どもを生んでいればいい、というような風潮が出てきたり―――
女性の地位が社会的な問題にもなっており、
普段はフランス在住の監督も帰国の度に閉塞感を感じていたといいます。

賢く、活発な末っ子の活躍が胸躍る映画でした。
抑えつければ抑えつける程、野生の馬(Mustang)は飛び跳ねるものなんですよね。

当試写室では6月に上映しました。
http://mtonosama.exblog.jp/25295864/ http://mtonosama.exblog.jp/25306386/

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by Mtonosama | 2016-12-25 05:46 | Comments(2)

聖杯たちの騎士
-2-

Knight of Cups

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(C)2014 Dogwood Pictures, LLC


「聖杯たちの騎士」というのは
タロット占いで使うカードです。

聖杯たちの騎士
ナイト(Knight:騎士)のカードは前途有望な働き盛りで、
組織内の人々を力強く引張り、守ってくれる若きリーダー的な人物を意味します。
持ち前のチャレンジ精神で、夢や目標に向かって突き進む人物でもあります。
四大元素である火土風水の『風』に属します。
正位置の聖杯のナイトは、周囲の人への配慮が行き届き、
多くの人から慕われますので、大きな影響力を持つことを暗示しています。
また、逆位置の聖杯のナイトは、感情に流され、
優柔不断で判断を誤ることを暗示しています。
https://astrology.neoluxuk.com/tarot/index.php/Cat1No/B200/Cat2No/200/Cat3No/112/

タロット占いを知らないとこんなタイトルがついていても
一体全体なんのことやらです。
正位置、逆位置ねえ。
占いにも人生にも裏と表があるのでしょうか。

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ストーリー
サンタモニカにやってきたリックは脚本家として活躍していた。
華やかなセレブの世界に浸りながらも
どこかへ行きたいと願うリックは6人の女性と出会うのだが―――

パーティに出席しながらも、自分の置かれた場所に疑問を抱き続けるリック。
その席で奔放な女性デラと出会った。
ある日、初めてハリウッドの超大作映画を依頼されたリックは
その高額なギャラに惹かれ、自らの信念とは違うが引き受けることに。
そんな彼に「違う生き方があるはずよ」と告げて、去っていくデラだった。

弟が自殺し、リックの家庭は崩壊していた。
父は罪の意識に苦しみ、
もう一人の弟バリーは悲しみを乗り越えることができず、落魄したまま。
LAに引っ越してきたバリーを立ち直らせようと奔走するリック。
その頃、妻のナンシーとの関係も破綻。
医師であるナンシーとの間にはすれ違いも多かったが、深く愛し合ってもいた。
だが、いつしかリックは刺激に満ちた世界に呑み込まれていたのだ。

モデルのヘレンに会ったのはセレブ達の集まるパーティの会場だった。
東洋的なヘレンの放つオーラに惹きつけられるリック。
そんな彼に「あなたの行くべき場所は他にある」
と予言のような言葉を投げかけるヘレン。

ある晩、ステージで踊るポールダンサーのカレンから
「あなたの周りに闇が見える」と宣告されるリック。
彼女は世界の秘密を知っているといい、
自分が発見したという人生の真実をリックに教えてくれた。
彼女に励まされ、自分はどこへでも自由に行けることに気付くリックだったが、
肝心の道は一体どこにあるのか―――

一歩踏み出したリック。
そして、彼は激しい恋に落ちる。
エリザベス。
夫のいる女性。
愛をみつけたら迷ってはいけないと信じる彼女にとってリックとの愛が全てだった。
リックもエリザベスこそ運命の女性と信じ、結婚を申し込む。
だが、思わぬトラブルが二人に降りかかった。
リックはふたたび彷徨い、最後かもしれない女性と出会う……

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セレブの恋愛ごっこ?
何をいまさら、と思いました。
ロスアンゼルスの大邸宅。映画界のセレブリティのパーティ・・・
嫌というほど観てきた世界ではありませんか。
(あ、映画の中で、ですけど)

ちょっと腹が立ちました。
でも、6人の女ということに何か意味があるのかもしれません。

そうしたら、以下のような記事をみつけました。
6という数字にはこんな意味があるそうです。

6、恋人、太陽神から分離した人間、△+▽、ヘクサグラム、水と火の合体、優柔不断、人間的な意識、迷い、相互性、協力、美、六道輪廻、神に成れない人間の世界、獣
http://xuzu0911.exblog.jp/20635806

リックをこれにあてはめてみれば
優柔不断
迷い
ってことでしょうか。

現代の彷徨い人リックの訪れた荒野には
墓標のように無数の風力発電機が回っていました。

満ち足りるということを知らない人間の性(さが)。
リックの彷徨におつきあいするのはちょっと疲れました。





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聖杯たちの騎士
脚本・監督/テレンス・マリック、撮影/エマニュエル・ルベッキ
出演
クリスチャン・ベイル/リック、ケイト・ブランシェット/ナンシー、ナタリー・ポートマン/エリザベス、ブライアン・デネヒー/ジョセフ、アントニオ・バンデラス/トニオ、ウェス・ベントリー/バリー、テリーサ・パーマー/カレン、フリーダ・ピント/ヘレン、イモージェン・プーツ/デラ
12月23日(金)ヒューマントラスト渋谷ほかにてロードショー
2015年、アメリカ、118分、配給/東京テアトル、http://seihai-kishi.jp/

by Mtonosama | 2016-12-22 06:10 | 映画 | Comments(6)
 

聖杯たちの騎士
-1-

Knight of Cups


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(C)2014 Dogwood Pictures, LLC


テレンス・マリック監督作品。
『シン・レッド・ライン』(‘98)の監督です。
もう20年近く経っていたのですね。
『天国の日々』でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞しながら
20年もの沈黙の後に発表した作品が『シン・レッド・ライン』でした。

テレンス・マリック監督
1943年生まれ。ハーバード大学で哲学を専攻し、
英オックスフォード大学モードリン・カレッジに通うが退学。
帰国してフリーのジャーナリストになる。
マサチューセッツ工科大学で哲学の講師を務めるかたわら、映画製作を学び始める。
72年、「ポケット・マネー」(日本未公開)で脚本家デビュー。
翌年の「地獄の逃避行」(日本未公開)で初メガホンをとり、
続く「天国の日々」(78)でカンヌ国際映画祭の監督賞を受賞する。
その後、映画界から姿を消しパリで隠遁生活を送る。
98年、20年ぶりの監督作「シン・レッド・ライン」を発表。
同作はベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞し、
アカデミー賞でも監督賞と脚本賞にノミネートされ、第一線に返り咲いた。
05年、監督第4作「ニュー・ワールド」を発表。
5作目の「ツリー・オブ・ライフ」(11)はカンヌで最高賞パルムドールに輝いた。
デビューから30数年で監督作はわずか5本と寡作ながらも、
常に良質な作品を作り出すことで世界から注目される現代最高の監督のひとり。
http://eiga.com/person/49641/

『シン・レッド・ライン』を観た時、
そのタイトルのthin(薄い)を思わせるような、
ラストで山の草が静かになびくシーンが印象的でした。
シン・レッド・ラインとは「生と死の境界」というような意味合いらしいですけど。

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いえ、今回は『聖杯たちの騎士』の上映です。

大スターたちが出演を熱望するという巨匠の作品だけあって
登場人物は『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』のクリスチャン・ベイル、
『ロード・オブ・ザ・リング』のケイト・ブランシェット、
『ブラック・スワン』のナタリー・ポートマン、
『マスク・オブ・ゾロ』のアントニオ・バンデラス、
『スラムドッグ$ミリオネア』のフリーダ・ピントと
誰もが頷く綺羅星のようなスターが出演しています。

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実は、タイトルを観て
「『インディ・ジョーンズ』みたいなヤツかい?」
と勘違いしたおバカなとのであります。

でも、このタイトルじゃ、そう思いますよね。
とはいえ、原題もまんまKnight of Cupsですけど。

テレンス・マリックほどの監督作品となりますと、
さして興味深くはなくても「これは名作だ!」と
言わねばならないような圧力を感じます。
そう、裸の王様を裸とは指摘できない群衆のような気分です。

でもなあ、いくら巨匠でも
今更、成功者の心の闇をセレブリティのパーティの場で見せられてもなあ。

ぶーたれていてもしょうがないですよね。

73歳のハーバード大学哲学科出身の巨匠の最新作は
いかなるものでありましょうか。

続きは次回にて。

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聖杯たちの騎士
脚本・監督/テレンス・マリック、撮影/エマニュエル・ルベッキ
出演
クリスチャン・ベイル/リック、ケイト・ブランシェット/ナンシー、ナタリー・ポートマン/エリザベス、ブライアン・デネヒー/ジョセフ、アントニオ・バンデラス/トニオ、ウェス・ベントリー/バリー、テリーサ・パーマー/カレン、フリーダ・ピント/ヘレン、イモージェン・プーツ/デラ
12月23日(金)ヒューマントラスト渋谷ほかにてロードショー
2015年、アメリカ、118分、配給/東京テアトル、http://seihai-kishi.jp/

by Mtonosama | 2016-12-19 06:11 | 映画 | Comments(6)

皆さま、ごきげんよう
-2-

CHANT D‘HIVER

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(C)Pastorale Productions- Studio 99


お、オスタリアーニ監督だ!
あれ?これって前編でも言いましたよね。

お名前だけは存じ上げている監督さんの作品を観る時って
結構緊張するものです。
とのは、蟻の心臓の持ち主なのでいつも必要以上に緊張しているんです・・・
本当ですってば。

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冒頭シーンはギロチン
女たちが見物する中、カツラもパイプも取り上げられた貴族が処刑される――
ゴロリと首が落ち、女がひとりその首を受け取り、大切そうに籠に入れます。
ん?
と、首を傾げる間に
場面は戦場に。
兵士と市民が銃撃戦を展開しています。
ひとりの兵士が戦場を離れ、
女の家へ向かい、死体からむしりとった指輪を贈ります。
兵士たちは戦車に乗って家に押し入り、金品を強奪し、好き放題をした後、
陣地に戻り、洗礼を受けます―――
ん?ん?

と、舞台は現代のパリに変わります。
ローラースケートで街中を走り回って擦れ違う人々から荷物を奪う少女たち。

酔っ払った男がロードローラーに轢かれます。
仲間たちが、のしいかのようになった男を家まで運んでいくと、
「ドアの下の隙間から入れておいて」と奥さん。

警察署長は覗き魔。
向かいのアパートを覗く署長の眼に
アパートの管理人と怪しい男たちの姿が。
どうも武器の取引をしているようです。
続いて骸骨集めが趣味の人類学者の部屋。

外ではホームレスたちがデモをしています。

管理人と人類学者は友達同士。
街中で人類学者と別れた管理人は
大きな壁に不思議なドアがあるのをみつけました。
入っていくと植物が生い茂り、
動物や優しい女性のいる楽園のような不思議な空間……

延々とエピソードが続きます。
紙芝居を観ているというか、美術館で絵を観ている感じです。
こんないくつものエピソードから成り、
最後は野良犬がテッテッテッテ―――

これもオムニバスっていうのでしょうか。

オムニバスってフランス語で「乗合馬車」のことなんですって。
この意味合いが転じて、数個の独立した作品を並べて一つの作品に仕上げた
映画、演劇、音楽アルバム等のことを指すのだそうです。

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本作は無数のエピソードがあり、
それは関係ないようでありながらどこかで結びついています。
オスタリアーニ監督は画面の構図やカット割りを考える際、
全カット分のストーリーボードを作りました。
その数200枚。
ストーリーボード上には絵コンテの他
カメラの位置、俳優の動きなどが細かに書き込まれ、
どのような撮影方法か、
それぞれの地点から何が見えているかなど、
がすぐにわかります。

一見唐突に見える展開も、パリという長い歴史を持つ街のひと時を切り取ったもの。
のしいかになった酔っ払いも、ローラースケート窃盗団も、
覗き魔の警察署長も頭蓋骨コレクターの人類学者も武器取引の管理人も
現代のパリのどこかで動き回っている人たち。
パリは歴史の流れの中でつながり、地図の中でもひとつながりであり、
楽園も戦場もひとつ。
これって、つまり、世界のことですか?

映画の中から何かを読み取ることはできないけれど、
妙に印象に残るワンシーン、ワンシーンがあります。

やっぱり美術館のような映画です。
オタール・イオセリアーニ美術展ですね。





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皆さま、ごきげんよう
監督・脚本/オタール・イオセリアーニ、撮影/ジュリー・グリュヌボーム、編集/オタール・イオセリアーニ、製作/マルティーヌ・マリニャック、共同製作/ジャナ・カリーヌ・サルドリシュヴィリ
出演
リュファス/管理人、アミラン・アミラナシュヴィリ/人類学者、マチアス・ユング/警察署長、エンリコ・ゲッジ/男爵、ピエール・エテックス/ホームレス、ミレ・ステヴィク/警察署長の運転手、マチュー・アマルリック/家を建てる男
12月17日(土)より岩波ホールほか全国順次ロードショー
2015年、フランス=ジョージア、カラー、121分、日本語字幕/寺尾次郎、配給/ビターズ・エンド、http://bitters.co.jp/gokigenyou/

by Mtonosama | 2016-12-16 11:23 | 映画 | Comments(8)