ブログトップ | ログイン

殿様の試写室

mtonosama.exblog.jp

殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

<   2017年 09月 ( 10 )   > この月の画像一覧


ブルーム・オブ・イエスタデイ
-2-

Die Blumen von Gestern

f0165567_612495.jpg

(C)2016 Dor Film-West Produktionsgesellschaft mbH / FOUR MINUTES Filmproduktion GmbH / Dor Filmproduktion GmbH


ナチスに関連した映画なのに深刻じゃない
『午後8時の訪問者』(ダルデンヌ兄弟監督)の
http://mtonosama.exblog.jp/27700664/ http://mtonosama.exblog.jp/27709291/
真面目な女医さんを演じたアデル・エネルが化けた
そして
『4分間のピアニスト』の監督が本作を!?
と、ビックリマーク大行進の映画。
いやあ、
女優も監督もテーマも
色んな顔を持つものです。

ストーリー
ホロコースト研究所に勤めるトトはトラブル続き。
そもそも彼が研究者として認められたのは
ナチス親衛隊の大佐だった祖父を告発した本を
書いたのがきっかけ。
世間からは認められたものの、家族からは絶縁されていた。
祖父の問題に真剣に向き合い過ぎて
精神の安定を失い、妻との関係も破綻。
その上、
信頼していた教授によって
「君はすぐに感情的になるから」と
アウシュヴィッツ会議のリーダーも外されることに。
教授に言われるそばから
彼に代わって任命されたバルタザールに殴りかかり、
ケガを負わせ、またまた悪いことには
それを見ていた教授が発作を起こし、急死。

f0165567_6163879.jpg

カリカリ、イライラ
最悪の精神状態でシュツットガルト空港に向かうトト。
フランスから来るインターンのザジを出迎えるためだ。
彼女は「あなたがあの本の作者なのね」と、
トトの下で研修することに大感激。
と、
トトの乗ってきた車がベンツと知るや興奮。
「祖母はベンツのガス・トラックで殺されたのよ」
気分屋のザジはさらに
トトに代わってリーダーとなったバルタザールの
恋人だと告白したのだった。

翌日、バルタザールの主導でアウシュヴィッツ会議の準備が再開。
だが、トトは商業主義に走るバルタザールに我慢がならない。

そんなトトにバルタザールはホロコーストの生還者で
女優のルビンシュタインにザジと一緒に会いに行くように指示。
が、またもや問題を起こすトト。
「被害者の苦しみを話すより、人生の成功について話したいわ」
と言うルビンシュタインにマジギレ。
彼女を怒らせてしまったのだ。

彼女が出席しなければ
アウシュヴィッツ会議は開催できない。
追い詰められ、慰めを求めた妻にも裏切られヤケッパチ。
ネオナチの男たちに喧嘩を売って
ボコボコにされたところをザジに助けられるトトだったが……

f0165567_6174652.jpg

構えて映画に臨んだところ、
え、なんなの?と対応に困ってしまいました。
笑うに笑えない。
怒りの拳を振り上げようとしたら、
「アイスでも食べない?」と笑いかけられた気分。

孫の世代になると怒りや深刻さは影を潜めていくものなのでしょうか。
日本人はどんな悲惨な過去もすぐに忘れてしまうけれど、
ヨーロッパの人々は絶対に忘れはしないと言われてきました。
実際、罪に対しては厳格な人々なんだ、と思っていましたから。

でも、監督は言っています。
「何十年もの間、ホロコーストについて語られてきたはずなのに、
いま右翼が台頭している。
私が言いたいのはまだ解決していない問題と
語られ過ぎたことがあるということ。
ホロコーストについてはたくさん語られてはいるけれど
誰もそれを自分の家族のこととして考えていないということだ。
『うちのおじいちゃんは良い人だったんだけれど、
他に悪い人がいてやったんだ』というような。
それでは問題に直面したことにはならないんだ」


う~ん、わかるような気はするんですけど。

本作はナチス映画への見方を変える
はじめの一歩の映画なのかもしれません。





今日もポチッとお願いできれば嬉しいです♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆9月29日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

ブルーム・オブ・イエスタデイ
監督・脚本/クリス・クラウス、プロデューサー/ダニ・クラウス、カトリン・レンメ、クリス・クラウス、ゲルト・フーバー、クルト・シュトッカー
撮影/ソニア・ロム
出演
ラース・アイディンガー/トト・ブルーメン、アデル・エネル/ザジ・ランドー、ヤン・ヨーゼフ・リーファース/バルタザール・”バルティ“・トーマス、ハンナー・
9月30日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー
2016年、ドイツ・オーストリア、ドイツ語・フランス語・英語、カラー、126分、字幕/吉川美奈子、配給/キノフィルムズ・木下グループ
http://bloom-of-yesterday.com/

by Mtonosama | 2017-09-29 06:27 | 映画 | Comments(5)

ブルーム・オブ・イエスタデイ
-1-

Die Blumen von Gestern

f0165567_5182456.jpg

(C)2016 Dor Film-West Produktionsgesellschaft mbH / FOUR MINUTES Filmproduktion GmbH /
Dor Filmproduktion GmbH



これまで多くのナチス映画が作られてきました。

先の戦争では何百万人ものユダヤ人が理不尽に殺されました。
その何百万人もの人々に
それぞれの名前があり、それぞれの人生がありました。
係累もいました。
彼らには顔を見ることもできなかった
孫や子孫もいる筈です。

f0165567_5282621.jpg

戦後72年経ちました。
そして、
その孫たちが主人公になる映画ができました。

一人はナチスの戦犯を祖父に持ち、
その罪と向き合うために
ホロコーストの研究に人生を捧げています。

もう一人はナチスに殺された祖母を持ち、
その無念を晴らそうと
ホロコースト研究に邁進しています。

その二人は
真逆の立場ながら
同じ目標のためにアウシュヴィッツ会議を
企画することになりました。

真面目だけど、頑固でキレやすく、人付き合いが下手なトト。
フランスからやってきた若い女の子ザジ。

ま、どこにでもいる今どきの男女です。

そう、
本作はナチス映画というより
ボーイ・ミーツ・ガールもの。

f0165567_5294412.jpg

こんなのあり?
とまあ、観る方もまだまだナチスものには構えがあるので、
本作を観るとかなりビックリしてしまいます。

でも、ヨーロッパには
ホロコーストの犠牲者の子孫は多いし、
加害者側の子孫も多い筈です。

それを敢えて深刻な顔つきをしていない映画に
作り上げたのはかなり珍しいと思います。

そんな映画を作った監督は
自身も主人公トトと同じ過去を持っていました。
自分の祖父とその兄、つまり大伯父が
ホロコーストの加害者でした。

その監督はクリス・クラウス。
脚本も書いています。

自らの家族の暗い過去を知って
大ショックを受けた監督はヨーロッパ各地にある
記念館や施設を訪ね歩き、
ホロコーストの調査を重ねたそうです。

そこで彼が目にしたのは
加害者と被害者の孫世代にあたる人々が
歴史をジョークに談笑する姿。
更には恋まで生まれているという事実。

で、本作を思いついたというのですが。

ふーん、そんなものなのでしょうかねぇ。

f0165567_5345318.jpg

クリス・クラウス監督
1963年、ドイツ・ゲッティンゲン生まれ。
フォルカー・シュレンドルフ、ローサ・フォン・ブラウンハイム等
有名な監督たちの脚本を書くことからキャリアをスタート。
2002年『Shatterd Glass』で監督デビュー。
バイエルン映画賞等数々の賞を受け、注目を浴びる。
2006年『4分間のピアニスト』では
年老いたピアノ教師と
天性の才能を持ちながら刑務所に囚われた若い女性の交流と
葛藤を描き、ドイツ映画賞作品賞、60を超える国内外の賞を受賞。
日本でもヒットした。
2010年には3作目『The Poll Diaries』を発表。
ドイツ映画賞4部門、バイエルン映画賞3部門など
ヨーロッパ中の映画賞など多くの賞を受ける。
2014年にはホーフ国際映画祭から生涯功績賞を授与される。

『4分間のピアニスト』
印象的な映画でしたね。

さあ、一体どんなお話でしょうか。
日本にも同じように不幸な歴史がありましたので、
「やれやれ、ドイツ人の考えることといったら・・・」
とは一概にいえないかもしれません。



今日もポチッとお願いできれば嬉しいです♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆9月26日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

ブルーム・オブ・イエスタデイ
監督・脚本/クリス・クラウス、プロデューサー/ダニ・クラウス、カトリン・レンメ、クリス・クラウス、ゲルト・フーバー、クルト・シュトッカー
撮影/ソニア・ロム
出演
ラース・アイディンガー/トト・ブルーメン、アデル・エネル/ザジ・ランドー、ヤン・ヨーゼフ・リーファース/バルタザール・”バルティ“・トーマス、ハンナー・
9月30日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー
2016年、ドイツ・オーストリア、ドイツ語・フランス語・英語、カラー、126分、字幕/吉川美奈子、配給/キノフィルムズ・木下グループ
http://bloom-of-yesterday.com/

by Mtonosama | 2017-09-26 05:43 | 映画 | Comments(2)

ドリーム
-2-

Hidden Figures

f0165567_6344398.jpg

(C) 2016Twentieth Century Fox


虐げられていた人たちが力を発揮する映画って
勇気が出るし、観ていて気持ちが良いです。
まして、それが同性だったら拍手喝采。

思うに
ハリウッド映画って歌舞伎みたいで
ある種の様式に則った型のようなものがあります。
よくいえば様式美、客観的にいえば類型的?
それが鼻につくことがないではないけど、
本作はうまくいきました。

さあ、いったいどんなお話なんでしょうね。

f0165567_6353849.jpg

ストーリー
1961年、東西冷戦下、
アメリカとソ連は宇宙開発競争を繰り広げていた。

ヴァージニア州ハンプトンのNASAラングレー研究所。
ここの“西計算グループ”に
優秀な頭脳を持つ黒人女性たちが集められ、
計算手として働いていた。

リーダー格のドロシーは管理職への昇進を希望したが、
上司は「黒人グループに管理職はおかない」と却下。

技術部への転職が決まったメアリーはエンジニア志望。
だが、黒人故、かなわぬ夢と諦めている。

幼少時より数学の天才と目されてきたキャサリンは
黒人女性として初めて宇宙特別研究本部に配属される。
しかし、オール白人男性スタッフの職場環境は最悪。
ビル内には有色人種用のトイレもない。

1961年4月12日、
ガガーリンを乗せたソ連のボストーク1号が
史上初の有人地球一周飛行を成功させた。
ソ連に先を越されたNASAに対してプレッシャーが高まる。
そんな中でロケットの打ち上げに欠かせない
複雑な計算や解析に取り組んでいたのがキャサリンだった。
その並外れた実力を上司に認められ、
宇宙特別研究本部で中心的な役割を担うようになる。

ドロシーも新たに導入されたIBMのコンピュータによる
データ処理の担当に指名される。

メアリーもまた裁判所への請願が功を奏し、
白人しか受講できなかった学校で
技術者養成プログラムを受けるチャンスを手にするのだった。

1962年2月20日
いよいよ宇宙飛行士ジョン・グレンが
アメリカ初の地球周回軌道飛行にチャレンジする日。

全米の熱い期待が高まるその日、
打ち上げ直前に思わぬトラブルが襲い掛かった。
そして、
コンピュータには任せられない重大な計算を託されたのは
既に任を解かれ、宇宙特別研究本部を離れていたキャサリンだった……

f0165567_639887.jpg

いやはやドキドキしました。
150歳ですから、リアルタイムで知っている出来事です。
なのに、なんなの?
この高揚感。

やっぱり着眼点ですよね。
黒人女性数学者。
いままで登場したことはありません。
少し前、インドの天才数学者が主人公の映画
『奇跡がくれた数式』を当試写室で上映しました。
http://mtonosama.exblog.jp/26315520/ http://mtonosama.exblog.jp/26385842/
これは主人公の生存中には成果は認められず、
少し悲しい映画でした。

ところが、
本作では彼女たちの奮闘が
小気味よいテンポで描かれるんですね。
60年代ファッションも素敵だし、
どんなにトイレが遠くても
ピンヒールをはいて、資料を抱えて走る姿に
思わず知らずエールを送っていました。

それより、まず白人専用トイレ、有色人種専用トイレの
区別がおかしくないですか?

久々に楽しく感動的なハリウッド映画を観ました。





今日もポチッとお願いできれば嬉しいです♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆9月23日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

ドリーム
監督/セオドア・メルフィ、脚本/アリソン・シュローダー、セオドア・メルフィ、原作/マーゴット・リー・シェタリー「ドリーム NASAを支えた名もなき計算手たち」(ハーパーコリンズ・ジャパン)、撮影/マンディ・ウォーカー、ASC、ACS、製作/ドナ・ジグリオッティ,p.g.a.、ピーター・チャーニン,p.g.a.、ジェノ・トッピング,p.g.a.、ファレル・ウィリアムズ,p.g.a.、セオドア・メルフィ,p.g.a.
出演
タラジ・P・ヘンソン/キャサリン・G・ジョンソン、オクタヴィア・スペンサー/ドロシー・ヴォーン、ジャネール・モネイ/メアリー・ジャクソン、ケビン・コスナー/アル・ハリソン、キルスティン・ダンスト/ヴィヴィアン・ミッチェル、ジム・パーソンズ/ポール・スタフォード、マハーシャラ・アリ/ジム・ジョンソン、キンバリー・クイン/ルース、グレン・パウエル/ジョン・グレン、オールディス・ホッジ/レヴィ・ジャクソン
9月29日(金)TOHOシネマズシャンテほか全国公開
2016年、アメリカ、147分、字幕翻訳/長尾絵衣子、配給/20世紀フォックス映画、http://www.foxmovies-jp.com/dreammovie/

by Mtonosama | 2017-09-23 06:44 | 映画 | Comments(6)

ドリーム
-1-

Hidden Figures

f0165567_684294.jpg

(C) 2016Twentieth Century Fox

 
1960年代、時代は東西冷戦下にありました。
その頃、アメリカが推進していたのは有人宇宙計画。
ソ連との間で抜きつ抜かれつの
つばぜり合いを展開していました。
 
ところで、
アメリカのこの計画において
黒人女性数学者たちが多大な貢献をしていたことを
ご存知でしょうか。
 
キャサリン・G・ジョンソン
ドロシー・ヴォーン
メアリー・ジャクソン
 
本作はこの3人の黒人女性数学者が主人公です。

f0165567_613966.jpg
 
3人が人種差別に直面し、
男ばかりの職場で様々な苦難に遭いながら、
人間コンピュータとも呼ばれた卓抜した数学力と頭脳、
何事にもめげない精神力と努力と根性で
偉業を成し遂げ、夢をかなえた実話を基にした映画。
 
アメリカ宇宙開発史上の
知られざるヒロインたちにスポットライトを当てた
感動的な作品です。
アメリカ映画が本領を発揮しました。
 
ジョン・グレン、アラン・シェパード、ニール・アームストロングという
宇宙飛行士たちを有名にしたのは
こうした名もない女性たちの働きがあったからなんですねぇ。

f0165567_6145896.jpg
 
キャサリン・G・ジョンソン(1918年8月26日~)
ウエスト・ヴァージニア出身。10歳で高校入学。
18歳で数学とフランス語で学位を取得。
人種差別が撤廃され、
ウエスト・ヴァージニア大学大学院に入学した最初の一人。
1953年にNASAのラングレー研究所勤務を始め、
シングルマザーとして3人の子どもを育てた。
ジョン・グレンの地球周回軌道の主な軌跡や
1969年の月へのアポロ飛行の計算をした数学の天才。
2015年に米大統領自由勲章を受勲
 
ドロシー・ヴォーン(1910年9月20日~2008年11月10日)
ミズーリ出身。19歳で大学を卒業。数学教師を経て
1943年にラングレー研究所に入り、
ウエスト・コンピューティング・グループの責任者に。
最新のIBMコンピュータが登場すると
電子計算とフォートラン・プログラミングを専門にし、
自分と同僚たちを研究所に欠かせない存在にした。
 
メアリー・ジャクソン(1921年4月9日~2005年2月11日)
ヴァージニア州ハンプトン出身。
自然科学と数学の学位を取得。
1951年、ラングレー研究所に入った後、
航空宇宙科学エンジニアになる。
風洞実験や航空データを専門とした。
 
f0165567_616690.jpg

彼女たちが成し遂げたのは
アメリカにおけるさまざまな意味での平等、
数学分野での功績、
そして
地球の周りを時速17万マイル以上で回った
ジョン・グレンの軌道打ち上げへの道でした。
 
ラングレー研究所は
コンピュータ並みに高度な計算のできる頭脳を
持った女性たちを採用しました。
その多くがアフリカ系アメリカ人の数学教師でした。
 
でも、問題は彼女たちが有色人種だったことなんですね。
彼女たちは天才的な頭脳集団でしたが、
差別は変わりません。
食事は白人たちとは別の部屋、
トイレも別、
給料も白人同業者より少ないままでした。
 
でもね、彼女たちの仕事ぶりはすごかったんですよ。
頭の良さに人種なんて関係ないってこと。
気持ち良い程痛快な映画でした。
 
続きは次回まで乞うご期待でございますよ。
 


今日もポチッとしていただければ嬉しいです♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村 
☆9月20日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

ドリーム
監督/セオドア・メルフィ、脚本/アリソン・シュローダー、セオドア・メルフィ、原作/マーゴット・リー・シェタリー「ドリーム NASAを支えた名もなき計算手たち」(ハーパーコリンズ・ジャパン)、撮影/マンディ・ウォーカー、ASC、ACS、製作/ドナ・ジグリオッティ,p.g.a.、ピーター・チャーニン,p.g.a.、ジェノ・トッピング,p.g.a.、ファレル・ウィリアムズ,p.g.a.、セオドア・メルフィ,p.g.a.
出演
タラジ・P・ヘンソン/キャサリン・G・ジョンソン、オクタヴィア・スペンサー/ドロシー・ヴォーン、ジャネール・モネイ/メアリー・ジャクソン、ケビン・コスナー/アル・ハリソン、キルスティン・ダンスト/ヴィヴィアン・ミッチェル、ジム・パーソンズ/ポール・スタフォード、マハーシャラ・アリ/ジム・ジョンソン、キンバリー・クイン/ルース、グレン・パウエル/ジョン・グレン、オールディス・ホッジ/レヴィ・ジャクソン
9月29日(金)TOHOシネマズシャンテほか全国公開
2016年、アメリカ、147分、字幕翻訳/長尾絵衣子、配給/20世紀フォックス映画、http://www.foxmovies-jp.com/dreammovie/

by Mtonosama | 2017-09-20 06:19 | 映画 | Comments(10)

三毛猫ひかちゃん
-59-

あたし、ひかちゃん。

f0165567_7513342.jpg

律儀なお花よね。

f0165567_7522170.jpg

過ごしやすくなったわ、と思う頃、
毎年こうやって湧き出してくるのよね。

飼い主なんかこのお花・・・
(あ、彼岸花っていうの?)
伸びすぎてぽきんと折れたのを
拾ってきてはおうちに飾っていたの。

でも、こないだ
「縁起が悪いのよ」
と言われたんだって。

綺麗なお花なのにね。

f0165567_7553057.jpg

実は
あたし、もうここ一ヶ月以上
朝練してないのよね。
なんかおうちでまったり過ごすことが
楽しくなっちゃったの。

f0165567_757879.jpg

ああ、気持ち良いわね。

f0165567_7583197.jpg

涼しくなってノミ攻撃もおさまって
飼い主に無理矢理お風呂に入れられることもなくなったし。

f0165567_7593296.jpg

うん?だからって図に乗っていつまでも写してんじゃないわよ。

f0165567_754641.jpg

あ、これ?
名古屋駅の東海道線のホームよ。
新幹線ホームとは違って寂しげね。
飼い主の伯母ちゃんが亡くなって斎場に向かうところなの。
寂しげなのはそのせいね。

そうそう、
急に涼しくなったから皆さんも体に気をつけてね。
もうインフルエンザが流行り出しているんですって。

ひかり


今日もポチッとお願いね。ひか
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆9月17日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます。飼い主☆
by Mtonosama | 2017-09-17 08:08 | 映画 | Comments(8)

50年後のボクたちは
-2-

tschick

f0165567_834824.jpg

(C)2016 Lago Film GmbH. Studiocanal Film GmbH


原作者も監督も素晴らしいのですが、
なんといっても本作の素晴らしさは
2人の主人公によるところが大きいです。

いますよね。
こんな男の子。
14歳って微妙なお年頃なのに、
女の子に比べればまだまだガキ。

映画の中でも主人公が言ってました。
「この年頃って女子の方が優秀なのさ」って。

f0165567_85914.jpg

ストーリー
マイクは同級生のタチアナに片思い。
クラスでははみ出し者で、同級生からは変人扱い。
アル中の母親を作文に書き、先生にも怒られる。
でも、マイクの頭の中は
タチアナの誕生パーティのことでいっぱいで、
夜ごと彼女の肖像画を描いている。
プレゼントのためだ。

ある日、転校生が来た。
チチャチョフという名前。
ロシアの方からやってきたらしい。
目つきが悪く、髪形も変。
おまけにどうも二日酔いのようだ。
隣の席になってしまったマイクは
目を合わせないようにした。

いよいよ夏休み。
だが、タチアナからの招待状は
マイクとチチャチョフことチックにだけ来なかった。
似顔絵を破ることもできず、
一人めそめそするマイク。

その夜
マイクは店で酔いつぶれた母親を迎えにいく。
「明日から断酒の専門病院に行くわ」
自転車を漕ぐマイクの背中に向かってつぶやく母親。

翌日、母親は病院へ。
父親は200ユーロを置いて
愛人と2週間の出張(?)に出かけた。
そこへ、突然、チックが
ボロボロのラーダ・ニーヴァに乗って出現。
「盗んだの?」
「借りただけさ。ドライブに行こうぜ!」

迷惑顔のマイクにはお構いなしで
家に上がり込むチック。
渡せなかったタチアナの似顔絵を発見し、
招待もされていない彼女のパーティへマイクを引っ張っていく。
チックに促され、似顔絵を贈るマイク。
驚くタチアナを尻目に会場を後にする2人。

その夜、2人はラーダ・ニーヴァで旅に出ることを決める。
行先はチックの祖父が住む
ワラキア(ドイツ語で未開の地を指す)。

広大な畑を見ながら進むラーダ・ニーヴァ。
マイクがスマホを出すと、
チックは取り上げて窓から放り投げる。
「ひたすら南へ進めばいいんだよ」

夜が来て、2人は風力発電機の下で寝袋に入り、
夜空を見上げながら眠りについた。

翌朝、食料調達に出かけた2人が
出会った少年についていくと子だくさんの母親に出迎えられた。
人並みの食事にありつけるぞ。
だが、デザートの前に母親は子どもたちにクイズをする。
高度なクイズに次々答える子ども達。
別れ際、チックも出題する。
「腕時計で方位をみつけるには、どうする?」
「短針を太陽に向けると12時との中間が南だよ」
「正解!」
南への行き方を知って喜ぶ2人。

ところが、車に乗り込んだチックの横を警官が通りかかると、
マイクを残したまま、慌てて発進していく。
マイクも警官の自転車を奪い、逃走。
どうなる?マイク。
どうなる?チック……

f0165567_812347.jpg

この後も冒険は続きますよ。
そして、ひと夏を経て
少し大人になったマイクもいます。

「50年後のボクたち」が何を意味するかも
わかるんですけど、それをお話する訳にはいきません。

テンポの良さに片時だってじっとしていられない。
大人の目や女の子の目じゃなく、
14歳の少年たちの目線で笑い、びくびくしながら、
スクリーンに釘付けになってしまうことは請け合い。

アジア的な顔立ちのチックの出現には
マイクならずともびっくりし、
やがて、その魅力に吸い込まれてしまいますよ。

ああ、楽しい映画だった!

少年と夏は永遠不滅のテーマです。やっぱり。





今日もポチッとお願いできれば嬉しいです♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆9月14日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

50年後のボクたちは
監督・共同脚本/ファティ・アキン、脚本/ラース・フーブリヒ、原作/ヴォルフガング・ヘルンドルフ、撮影/ライナー・クラウスマン、製作/マルコ・メーリッツ
出演
トリスタン・ゲーベル/マイク・クリンゲンベルク、アナンド・バトビレグ・チョローンバートル/チック、メルセデス・ミュラー/イザ、ウーヴェ・ボーム/マイクの父、アニャ・シュナイダー/マイクの母
9月16日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ
2016年、ドイツ、93分、配給/ビターズエンド、http://www.bitters.co.jp/50nengo/

by Mtonosama | 2017-09-14 08:18 | 映画 | Comments(8)

50年後のボクたちは
-1-

tschick

f0165567_5353936.jpg

(C)2016 Lago Film GmbH. Studiocanal Film GmbH


少年、夏、冒険、旅―――

小説にとっても、映画にとっても、
永遠のテーマでありましょう。

先日シネコヤで観た
『グッバイ、サマー』(’15)もそうだったし、
懐かしいところでは『スタンド・バイ・ミー』(’87)も。

ああ、もう30年も前なんですね。
でも、いつ観ても新鮮で、
元気になれるのが少年夏物語。

原作はドイツ国内で220万部以上を売り上げ、
26ヶ国で翻訳されたべストセラー小説
「14歳、ぼくらの疾走」(原題:Tschick)。
ドイツ児童文学賞ほか多くの賞をとり、
舞台版は12、13年シーズンの
最多上演作品になる大ヒットを飛ばしました。

日本でもこの夏、
柄本時生、篠山輝信の主演で
舞台が初演されました。
この二人、14歳というには
ちょっと薹(とう)が立ち過ぎと思いますけどね。
でも、150歳が言うことではないか。

f0165567_5442999.jpg

そして、「14歳、ぼくらの疾走」を映画化したのは
若き名匠ファティ・アキン。

これは期待できますよ。
ファティ・アキン監督といえば当試写室でも
もう何度も上映していますが、
またご紹介させていただきます。

ファティ・アキン監督
1973年トルコ移民の両親のもと、
ハンブルグに生まれる。
俳優志望だったが、
移民役などステレオタイプの役柄を演じることにウンザリ。
ハンブルグ造形美術大学に進学した。
95年、監督デビュー作となる短編“Sensin-Du bist es!”で
ハンブルグ国際短編映画祭観客賞を受賞。
初の長編映画“Kurz und schmerzlos”(’98)で
ロカルノ映画祭の銅豹賞、アドルフ・グリム賞、
バイエルン映画賞など全部で9つの賞を獲得。
その後は皆さまもご存知の通り、
ベルリン、カンヌ、ヴェネチアの三大映画祭での
主要賞の受賞を果たす等、破竹の勢いの監督。

第66回ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞を
受賞した『ソウル・キッチン』は
ドイツで100万人以上の観客を動員し、
ヨーロッパ各国でヒットを飛ばした。

ファティ・アキン監督のみならず
多くの読者を魅了した原作の作者は
ヴォルフガング・ヘルンドルフです。

f0165567_5472868.jpg

ヴォルフガング・ヘルンドルフ
1965年ハンブルグ生まれ。
イラストレーターとして活躍の後、作家としても活動開始。
02年“Pluschgenwitten”、
07年“Diesseits des Van-Allen-Gurtels”を出版。
10年、脳腫瘍がみつかる。
その直後から「14歳、ぼくらの疾走」執筆を開始、
同年、刊行。
世界26か国で出版され、
220万部を超える大ベストセラーに。
11年、「砂」を出版。
13年、ベルリンで死去。
翌14年、彼のブログ「仕事と構造」が書籍化。
それに続き、死の直前まで加筆していた
「14歳、ぼくらの疾走」の登場人物の一人・イザが
主人公の未完の小説
“Bilder deiner grofen Liebe”が出版された。

劇的な人生ですね。
病に挑戦するかのように書き上げた小説。
それを知るとなおさら
『50年後のボクたちは』という邦題が胸に迫ります。

さあ、いったいどんなお話なのでしょう。
続きは次回まで乞うご期待でございますよ。



今日もポチッとお願いできれば嬉しいです♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆9月11日に更新しました。いつも応援していただきありがとうございました☆

50年後のボクたちは
監督・共同脚本/ファティ・アキン、脚本/ラース・フーブリヒ、原作/ヴォルフガング・ヘルンドルフ、撮影/ライナー・クラウスマン、製作/マルコ・メーリッツ
出演
トリスタン・ゲーベル/マイク・クリンゲンベルク、アナンド・バトビレグ・チョローンバートル/チック、メルセデス・ミュラー/イザ、ウーヴェ・ボーム/マイクの父、アニャ・シュナイダー/マイクの母
9月16日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ
2016年、ドイツ、93分、配給/ビターズエンド、http://www.bitters.co.jp/50nengo/

by Mtonosama | 2017-09-11 05:53 | 映画 | Comments(0)

サーミの血
-2-

Sameblod

f0165567_6325496.jpg

(C)2016 NORDISK FILM PRODUCTION


本作では脚本も書いたアマンダ・シェーネル監督。
彼女の祖父母は自分達がサーミ人であることを隠し、
サーミ語を話すこともありませんでした。
監督は年配のサーミ人たちの多くが
ルーツを捨て、スウェーデン人になった姿を
目の当たりにして育ってきたそうです。

本作に登場するのは
故郷を捨てた姉、そして、故郷にとどまった妹。

物語は妹の葬儀に向かう姉の姿から始まります。


f0165567_6334432.jpg

ストーリー
クリスティーナは孫娘と共に息子の運転する車で
妹の葬儀の行われる故郷へ向かっている。
少女の頃に捨てた故郷、本当の名前、
そして、死ぬまで会わなかった妹と
数十年ぶりに出会う旅だった。

家族や親戚を残し、ひとりホテルに戻った彼女は
少女の頃を思い出す―――

1930年代、ラップランドで暮らすサーミ人は
差別的な扱いを受けていた。
エレ・マリャとその妹ニェンナは親元を離れ、
サーミ語を話すことを禁じられた寄宿学校に通っていた。
エレ・マリャは成績優秀で進学を望んでいる。
だが、スウェーデン人の女教師は
「あなたたちの脳は文明に適応できない」
と断言するのだった。

ある日、エレ・マリャは
スウェーデン人のふりをして紛れ込んだ夏祭りで
都会の少年ニクラスに出会う。
その時、彼女が咄嗟に名乗った名前は
「クリスティーナ」。

学ぶこと、自分の未来を自分で決めること、
人間として当然の権利も与えられない生活から
逃げ出したいと思っていたエレ・マリャは
ニクラスを頼って街へ出た。

憧れていた学校に入学し、
スウェーデン人「クリスティーナ」としての
生活を始めたエレ・マリャ。
だが、授業料の支払いを求められ、
現実を思い知らされるのだった。

行き詰った彼女は親元に戻り、
自分のトナカイを売って学費を払ってほしいと頼むが
断られてしまう。

翌日、エレ・マリャは全てを断ち切るように
自分のトナカイを殺す……

f0165567_6353871.jpg

サーミには国の政策や多数民族社会からの偏見や差別に
苦しめられた歴史があります。
スウェーデンは、定住しないサーミに対する
排除政策を取っていました。
サーミは他の人種より劣った人種的特徴を持っているとされ、
骨格や歯などを測定されたりもしました。

映画の中でもエレ・マリャが顔の骨格を調べられたり、
裸にされ、体格を測定されたりするシーンもありました。
窓の外からスウェーデン人の少年が覗いているのに。

f0165567_6365959.jpg

分離や差別は学校教育にも広がり、
1913年の学校法によってサーミ人の子どものため
「移牧学校」が作られます。
これはトナカイ飼育業の児童を公立の学校から排除するためでした。
エレ・マリャや妹ニェンナがいたのもこの学校です。
彼女たちが学校へ向かう途中、
近隣の青年たちがかける罵りの言葉。
それを無視し、相手にならないように
まっすぐ前を向いて歩くエレ・マリャ。

その後、この境遇から逃げ出すために取る彼女の必死の行動――
ここまでするしかなかったのかと
胸がしめつけられます。

少数先住民族の受けるいわれのない差別。
世界中で今も起こっていることです。





今日もポチッとお願いできれば嬉しいです♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆9月8日に更新しました。いつも応援してくださって本当にありがとうございます☆

サーミの血
監督・脚本/アマンダ・シェーネル、製作/ラース・G・リンドストロム、撮影/ソフィーア・オルソン、ぺトルゥス・シェーヴィーク
出演
レーネ=セシリア・スパルロク/エレ・マリャ、ミーア=エリーカ・スパルロク/ニェンナ、マイ=ドリス・リンピ/老いたエレ・マリャ(クリスティーナ)、ユリウス・フレイシャンデル/ニクラス、オッレ・サッリ/オッレ、ハンナ・アルストロム/教師
9月16日(土)より新宿武蔵野館、アップリンク渋谷ほか全国順次公開
2016年、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、108分、南サーミ語、スウェーデン語、後援/スウェーデン大使館、ノルウェー王国大使館、配給/アップリンク、http://www.uplink.co.jp/sami/

by Mtonosama | 2017-09-08 06:47 | 映画 | Comments(6)

サーミの血
-1-

Sameblod


f0165567_715319.jpg

(C)2016 NORDISK FILM PRODUCTION


またまたタイトルのチラ見で
吸血鬼の話と勘違いしてしまったとのです。
まったくもって、
勘違い甚だしく、反省しきりであります。

f0165567_717242.jpg

本作『サーミの血』は
スウェーデンの美しい自然を舞台に描かれ、
サーミ人の少女が差別に抗して
自分自身を求めていく成長物語です。

サーミ人とはスカンジナビア半島北部で
トナカイ遊牧民族として知られる少数先住民族。
ウラル語族に属し、
フィンランド語に近い独自の言語を持っています
彼らが分布する地域は
ラップランドと呼ばれてきましたが、
現在はノルウェー、スウェーデン、フィンランドと
ロシアの4ヶ国に分断されています。

本作の時代背景である1930年代
スウェーデンのサーミ人は分離政策の対象になり、
劣等民族として差別されていました。

なんと
あの先進国スウェーデンにも
差別があったんですね。
福祉、人権、父親の育児参加と何についても
世界のお手本と思われているスウェーデンですのに・・・

f0165567_72130100.jpg

監督はアマンダ・シェーネル。

アマンダ・シェーネル監督
1986年、スウェーデン人の母とサーミ人の父の間に
スウェーデンに生まれる。
2006年以降、数本の短編映画を監督。
2013年、デンマーク国立映画学校の監督学科を卒業。
『サーミの血』の前身『Stoerre Vaerie』(’15)は
サンダンス映画祭でプレミア上映され、
ヨーテボリ国際映画祭2015の短編監督賞、
ウプサラ国際短編映画祭2015の最優秀短編賞などを受賞。
本作『サーミの血』は
ヨーテボリ国際映画祭2017で
前年度『ヒトラーの忘れもの』が
http://mtonosama.exblog.jp/27212109/ 
http://mtonosama.exblog.jp/27255579/
受賞した最優秀ノルディック映画賞を受賞している。

『ヒトラーの忘れもの』。
これも感動的な映画でしたねぇ。

主人公エレ・マリャを演じたレーネ=セシリア・スパルロクは
1997年ノルウェー生まれのサーミ人で本作が映画初出演。
今も家族と一緒にトナカイの飼育に従事しています。

妹ニェンナ役のミーア=エリーカ・スパルロクは
レーネ=セシリア・スパルロクの実の妹。

本作はサーミ人によるサーミ人の映画です。

f0165567_7223220.jpg

あの頃、
差別によって生き方すら規制され、
人として生きる誇りも学ぶ権利も否定された彼ら。

サーミ人だけを集めた寄宿舎学校で
彼らが受ける調査。
諦めきったような顔で従う子どもたちの様子に
世界中のさまざまな民族差別に
通じる悲しさが見えてきます。

監督の言葉を紹介します。
「多くのサーミ人が何もかも捨ててスウェーデン人になったが、
私は彼らが本当の人生を送ることができたのだろうかと
常々疑問に思っていました。
この映画は故郷を離れた者、留まった者への愛情を
少女エレ・マリャの視点から描いた物語です」


監督も言うように
ただ差別される民族の悲しみを語る映画ではなく
一人の少数民族少女の成長と人生を描いた作品です。

さあ一体どんなお話でしょうか。
続きは次回まで乞うご期待でございますよ。



今日もポチッとお願いできれば嬉しいです♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆9月5日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

サーミの血
監督・脚本/アマンダ・シェーネル、製作/ラース・G・リンドストロム、撮影/ソフィーア・オルソン、ぺトルゥス・シェーヴィーク
出演
レーネ=セシリア・スパルロク/エレ・マリャ、ミーア=エリーカ・スパルロク/ニェンナ、マイ=ドリス・リンピ/老いたエレ・マリャ(クリスティーナ)、ユリウス・フレイシャンデル/ニクラス、オッレ・サッリ/オッレ、ハンナ・アルストロム/教師
9月16日(土)より新宿武蔵野館、アップリンク渋谷ほか全国順次公開
2016年、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、108分、南サーミ語、スウェーデン語、後援/スウェーデン大使館、ノルウェー王国大使館、配給/アップリンク、http://www.uplink.co.jp/sami/

by Mtonosama | 2017-09-05 07:29 | 映画 | Comments(4)

笑う故郷
-2-

El Ciudadano Ilustre


f0165567_5454531.jpg


本作はノーベル賞作家が故郷に帰るお話ですが、
この作家、ダニエル・マントバーニは
スウェーデン国王から文学賞メダルを受けた
その授賞式のスピーチで
「これは喜びよりも作家として衰退のしるしだ」
などと挑発的なことを言うんです。

f0165567_545814.jpg

文学賞受賞の理由として
マントバーニは次のように紹介されます。
「小説で扱う普遍的なテーマの数々は
ある町の物語を通して展開されます。
20年間、彼は読者をかの地へと誘ってきました。
そこでは彼の創造力が大いに発揮されます。
溢れんばかりの独創性と実話を交えた奇抜なストーリー。
示唆に富み、豊かで、明白で、
時に重苦しい描写が物語を紡ぎます」

ん?この紹介を見ると
同じく南米出身のノーベル文学賞作家
ガルシア=マルケスの「百年の孤独」を思い出します。
この舞台であるマコンドは
ガルシア・マルケスの生まれ故郷コロンビアの
アラカタカルをモデルにしていますし。

ま、この際、こちらの作家はおひきとりいただき、
マントバーニ氏にご登場いただきましょうか。

f0165567_5473783.jpg

ストーリー
アルゼンチン出身の作家ダニエル・マントバーニは
ノーベル文学賞授賞式にいた。
だが、スピーチで挑戦的な言葉を述べる。
会場は一瞬凍りついたが、
その後大きな拍手に変わる。

それから5年、
彼は1作も作品を発表せず、外との関りも持たず、
バルセロナの自邸で隠遁生活を送っていた。

そこへ舞い込んだ1通の手紙。
アルゼンチンのサラスという町から
「名誉市民」の称号を贈りたいという知らせだった。
その町は彼が20代の頃飛び出して以来、
40年以上帰ったことのない生まれ故郷だった。

次の週、スペインからアルゼンチンへ飛んだダニエル。
飛行場に迎えにきたのはラモンという男一人だけ。
サラスまでの近道を知っているという
彼の運転で出発するが、途中でパンク。
野宿をすることに――

翌日ホテルに到着したダニエルは
消防隊のパレードに参加させられる。
寂れた街並みを見物人もないまま進む消防車。
それでも、美の女王から「名誉市民」の受ける
授与式には大勢のサラス市民が集まった。
彼の誕生から現在までをまとめた
ショートムービーまで上映され、
思わず落涙するダニエル。

「これはノーベル賞よりも価値のある名誉です」
とまで述べるのだった。

だが、
そんな彼を待っていたのは
故郷の人々からのとんでもない〈歓迎〉だった……

f0165567_5493321.jpg


笑ってばかりはいられない
ちょっと不気味な歓迎に思わずひいてしまいます。

作家と町の人との関係で
ふっと思い出したのが車谷長吉でした。
この方、故郷や親戚のことを作品中に描き、
結構ドタバタしたと聞いています。

書かれた人は自分のことだと思うし、
作家は「そうじゃない。これは創作だ」というし、
どっちやねん!と突っ込みたくなりますが、
洋の東西を問わないお話ではあります。

思わぬラストに「う~ん、こうきたか」でありました。





今日もポチッとお願いできれば嬉しいです♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆9月2日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

笑う故郷
監督・/撮影/ガストン・ドゥプラット、マリアノ・コーン、脚本/アンドレス・ドゥプラット、美術/マリア・エウヘニア・スエリオ、音楽/トニ・M・ミル、製作総指揮(アルゼンチン)/ヴィクトリア・アイゼンシュタット、製作総指揮(スペイン)/マヌエル・モンソン、フェルナンド・リエラ、エドゥアルド・エスクデロ
出演
オスカル・マルティネス/ダニエル・マントバーニ、ダディ・ブリエバ/アントニオ、アンドレア・フリへリオ/イレーヌ(アントニオの妻)、ノラ・ナバス/ヌリア(ダニエルの秘書)、マヌエル・ビセンテ/市長、ベレン・チャバンネ/フリア
9月16日(土)より岩波ホールにてロードショー
2016年、アルゼンチン=スペイン、スペイン語、カラー、117分、日本語字幕/杉田洋子、
配給/パンドラ、http://www.waraukokyo.com/

by Mtonosama | 2017-09-02 05:54 | 映画 | Comments(6)