ブログトップ | ログイン

殿様の試写室

mtonosama.exblog.jp

殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

<   2017年 11月 ( 8 )   > この月の画像一覧


希望のかなた
-2-

TOIVON TUOLLA PUOLEN

f0165567_644728.jpg

(C)SPUTNIC OY, 2017

長く苦しいヘルシンキへの逃避行の途中で
生き別れになった妹を探す
シリア難民・カーリド。
彼がレストランオーナーやその従業員らの
善意によって救われるというお話ですが――

カーリドは
一体どんな経路を辿って
ヘルシンキまでやってきたのでしょう。

内戦の続くシリアのアレッポを
妹と脱出したカーリド。
まずは、歩いてトルコ国境越え。
密航業者に3000ドルを支払い、
船でギリシャへ。
そして、
徒歩でマケドニアからセルビアに。
が、しかし、
ハンガリー国境で
混乱に巻き込まれてしまいました。

f0165567_67438.jpg

トルコ=ギリシャ海路ルートで海を渡り、
バルカンルートを経て
ヨーロッパ大陸を北上したんですか・・・

ちょっとヨーロッパ地図を思い浮かべてください。
ハンガリーからヘルシンキまではまだまだ遠い。
でも、カーリドはなんとかヘルシンキまで辿り着きますよ。

これは実際に多くの難民が
辿るルートなのだそうです。

さて

f0165567_6104520.jpg

ストーリー
ヘルシンキ港の船に積まれた石炭の山から
真っ黒になったカーリドが現れる。
駅のシャワー室で身なりを整えて
警察へ出向いた彼は
難民申請を申し入れた。
そして、
中東やアフリカからの難民や移民で
溢れる収容施設に。

入国管理局での面接で
カーリドは面接官に
故郷で起きた悲劇を話す。

故郷のアレッポでは様々な勢力が対立。
カーリドの家は
どの勢力によるものかもわからない
空爆によって焼かれ、家族も親類も死んだ。
そして、一緒に逃げてきた妹ミリアムとも
ハンガリー国境での混乱の中で
生き別れてしまった。
彼の唯一の望みは妹を探し出し、
フィンランドに呼び寄せること――

ヘルシンキで衣料のセールスをしている
ヴィクストロム。
冴えない仕事と酒浸りの女房にウンザリ。
彼は結婚指輪を妻に残し、
無言で家を出た。
彼はレストランのオーナーとして
新しい人生を始める夢を持っている。

セールス品の在庫を売り払った金を
すべてポーカーにつぎ込み、
大金を手にした彼は
一軒のレストランを手に入れた。

その店にはベテラン従業員も
いるという触れ込みだったが、
蓋を開ければ、はてさて――

一方、カーリドに
トルコへの送還決定が下される。
彼は妹を探すため、不法滞在者として
留まることを決意し、収容所を脱走。
だが、その途中、ネオナチに襲撃され、 
危ういところで難を逃れる。
カーリドに救いの手を差し伸べたのは
ヴィクストロムだった……

f0165567_69796.jpg

いつものように飄々とした語り口。
お約束のお利口な犬も登場します。
ラストも前作同様
希望を感じさせてくれます。

でも、今までの作品と
ちょっと感じが違うんです。
ネオナチが出てくるからでしょうか。
それともカーリドが
カウリスマキ映画ならではの
ブサイク系の俳優ではないからでしょうか。

そう、主人公を演じたシェルワン・ハジは
主人公同様
シリアからフィンランドへやってきました。

彼はカウリスマキ映画には
珍しくイケメンで、
表情も豊か。

彼の存在が本作に
これまでと違った現実感を
与えているのかもしれません。

それにしても
カウリスマキ映画に出演する
フィンランド人って
どうしてこんなに無表情で
おかしいんでしょう。





今日もポチッとお願いできれば嬉しゅうございます♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆11月22日に更新しました。いつも応援して下さってありがとうございます☆

希望のかなた
アキ・カウリスマキ/監督・脚本、ティモ・サルミネン/撮影
出演
シェルワン・ハジ/カーリド、サカリ・クオスマネン/ヴィクストロム、イルッカ・コイヴラ/カラムニウス、ヤンネ・ヒューティアイネン/ニュルヒネン、ヌップ・コイブ/ミルヤ、カイヤ・パカリネン/ヴィクストロムの妻、ニロズ・ハジ/ミリアム、サイモン・フセイン・アルバズーン/マズダック、ヴァルプ/犬のコイスティネン、カティ・オウティネン/用品店の女店主、マリヤ・ヤルヴェンヘルミ/収容施設の女性
12月2日(土)よりロードショー
2017年、フィンランド、98分、フィンランド語・英語・アラビア語、カラー、字幕翻訳/石田泰子、提供/ユーロスペース、松竹、配給/ユーロスペース、後援/フィンランド大使館、協力/国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日事務所、特定非営利活動法人 国連UNHCR協会、http://kibou-film.com/

by Mtonosama | 2017-11-22 06:15 | 映画 | Comments(2)

希望のかなた
-1-

TOIVON TUOLLA PUOLEN

f0165567_5552118.jpg

(C)SPUTNIC OY, 2017


アキ・カウリスマキ監督の最新作です。
フィンランドの監督さんですが、
ちょっと変わった作風。
なんていうか
う~ん、動く紙芝居?
スティール写真のようなムービー?
ひとつの表情が
しばし貼りついたままの俳優?
シンプルで
妙になつかしい画面構成?

当試写室管理人にとっては
アキ・カウリスマキ監督は
これぞフィンランド映画
として定着してしまいましたが、
皆さまもこの作風に
きっと興味をお持ちになることでしょう。

f0165567_558457.jpg

本作『希望のかなた』は
しかし、
ちょっと雰囲気が変わっていました。

『希望のかなた』が
フィンランドの首都ヘルシンキを
舞台にしているのはこれまで通り。

ですが、
今回はシリア難民の青年が主人公です。

今年ベルリン国際映画祭で上映され、
批評家、観客から圧倒的な支持を受けて
監督賞を受賞しました。

f0165567_61182.jpg

『浮き雲』(’96)
『過去のない男』('02)
『街のあかり』(’06)
以上の〈敗者三部作〉を完成させた
カウリスマキ監督にとって、
本作は
『ル・アーブルの靴みがき』(’11) に続く
http://mtonosama.exblog.jp/17426967/ 
http://mtonosama.exblog.jp/17438978/
〈港町三部作〉の
二作目として位置づけられていました。

でも、
『ル・アーブルの靴みがき』を
ご覧になったなら、成程とお思いでしょうが、
監督は〈港町三部作〉の
呼び方を〈難民三部作〉と変えました。

『ル・アーブルの靴みがき』は
難民問題を扱っていますが、
驚くほどのハッピーエンド。
が、しかし、
現実の難民問題はハッピーどころか
エンド・マークも見えません。

という訳で
監督は本作でも再び
難民問題を取り上げました。
三部作ですから、
次作もきっと難民の映画でしょう。

アキ・カウリスマキ監督の映画は
彼が敬愛する小津安二郎に似た
簡潔なセリフとアングル、
寡黙で無表情な登場人物で構成されます。
なんとなく可笑しみのある世界。
北欧らしい静かな自己完結した世界観を
漂わせているとでもいいましょうか。

f0165567_652623.jpg

前作『ル・アーブルの靴みがき』でも
難民が登場したとはいえ、
社会問題として描かれてはいませんでした。

だからといって、
監督が社会問題に無関心ということでは
ありません。

2002年にこんなことがありました。
この年、NY映画祭に招待された
カウリスマキ監督。
一緒に招待されていた
アッバス・キアロスタミ監督が
(1940年6月22日~2016年7月4日)
前年2001年に起きた同時多発テロの影響で
イラン人故にビザが発給されず、
入国ができなかったことに激怒。
参加をボイコットしたのです。

その時の声明をご紹介します。
「世界中で最も平和を希求するキアロスタミ監督に
イラン人だからビザが出ないと聞き
深い悲しみを覚える。
(キアロスタミ監督にビザが出ないなら)
石油すらないフィンランドの監督は
もっと不要だろう。
米国防長官はわが国で
キノコ狩りでもして気を鎮めたらどうか。
世界の文化の交換が妨害されたら何が残る?
武器の交換か?」


いかにもカウリスマキ監督らしい
飄々としたユーモアの中に
言うべきことは言うよ、という
強い意志が見えますよね。

さあ、一体どんなお話でしょう。
続きは次回まで乞うご期待でございます。



今日もポチッとお願いできれば嬉しゅうございます♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆11月19日に更新しました。いつも応援して下さってありがとうございます☆

希望のかなた
アキ・カウリスマキ/監督・脚本、ティモ・サルミネン/撮影
出演
シェルワン・ハジ/カーリド、サカリ・クオスマネン/ヴィクストロム、イルッカ・コイヴラ/カラムニウス、ヤンネ・ヒューティアイネン/ニュルヒネン、ヌップ・コイブ/ミルヤ、カイヤ・パカリネン/ヴィクストロムの妻、ニロズ・ハジ/ミリアム、サイモン・フセイン・アルバズーン/マズダック、ヴァルプ/犬のコイスティネン、カティ・オウティネン/用品店の女店主、マリヤ・ヤルヴェンヘルミ/収容施設の女性
12月2日(土)よりロードショー
2017年、フィンランド、98分、フィンランド語・英語・アラビア語、カラー、字幕翻訳/石田泰子、提供/ユーロスペース、松竹、配給/ユーロスペース、後援/フィンランド大使館、協力/国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日事務所、特定非営利活動法人 国連UNHCR協会、http://kibou-film.com/

by Mtonosama | 2017-11-19 06:12 | 映画 | Comments(2)

YARN
人生を彩る糸

YARN

f0165567_5305316.jpg


(C)Compass Films Production 2016


イヤーン!
ではなく、
ヤーンです。

yarn
名詞:1.織物用糸、編み物用糸、紡ぎ糸
《ウール、綿など;「縫い糸」はthread》
2.糸状のもの
《ガラス繊維・針金・紙こよりなど》
; 綱をよるための粗い繊維
3.〈信用できない〉旅行のみやげ話
;作り話
4.《豪・NZ》おしゃべり

動詞:1.ほら話をする
2.長話をする
3.《豪・NZ》おしゃべりをする
(ジーニアス英和大辞典)

本作YARNは
イヤーンな内容でも
ほら話でもなく、
編み物のお話です。

ここのところ、
南瓜やら編み物やら
女子力の高い話が続いていますが――

え~、何を隠そう、
当試写室管理人も一時
編み物に凝っていたことがございました。
100年位前のことでしょうかねぇ。

無心に編針を動かし、
何枚いえ十何枚ものセーターを編みました。
なぜ止めたか、ですか?
はい、完成品がかさばるからです。
そして、飽きたからです。

ところが、
最近、こういう編み物やクラフトが
ブームなんだそうです。

そんな世界的なクラフト・ブームの中、
生まれたドキュメンタリー映画が本作『YARN』。
編み物が生活に根ざしている
アイスランド発の
クラフト・アート・ドキュメンタリーです。

f0165567_535894.jpg


監督は
ウナ・ローレンツェン。

ウナ・ローレンツェン
カナダ・モントリオール在住の
アイスランド人映像作家・アニメーター。
母親がレイキャビックの美術学校の
テキスタイル科長で
身近に糸が存在する家庭で育った。
デンマークやアメリカで
実験アニメーションを学んだ後、
長編映画のアニメーションパートや
ミュージックビデオ、
短編映画を制作し、
世界各地の映画祭やアートイベント
に参加。
本作は長編デビュー作。

監督にとって糸はいつも身近な表現手段。
またアイスランドというお国柄
たくさんの羊や毛糸と共に成長しました。

本作では糸でものづくりをする
多様なアーティスト4人を観察し、
糸によるものづくりの代弁者になってもらいました。

ものづくりといってもセーターや
カーディガンを編むことではなく
巨大なアートだったり、
ヤーンを使ったサーカスだったり、
クリストばりに
機関車や柱を編みぐるんでしまったり。
ユニークなアーティストばかりです。

その中には日本人の堀内紀子さんもいます。
堀内さんは1940年東京生まれ。
1964年多摩美術大学卒業後に渡米。
1966年クランブルック・アカデミー・オブ・アート
修士課程修了。
インテリア・ファブリック・デザイナーとして勤務、
大学で教鞭をとった後、
1970年帰国。
テキスタイル・アーティストとして
開いた展覧会をきっかけに
子ども達が遊ぶことで完成する
「集団ハンモック」の
リサーチを始める。 
1979年に国営沖縄記念公園で
初めてハンモックの遊具を発表し、
子ども達の人気を集める。
その後も世界各地で数々の作品を発表。

箱根・彫刻の森美術館にも
「ネットの森」として
子ども達に大評判だそうです。
大人は遊べないのが残念。

編み物はどうしても
女のてすさびものみたいな見方をされがち。

でも、この作品に出てくる
編み物はアートとして
自分の存在を主張しています。

そうそう、本作を上映する
シアター・イメージフォーラムでは
劇場を編んで装飾するプロジェクト
「ニッティング・シネマ」を立ち上げました。
糸でモチーフなどを編んで、
つなげて、編みぐるんでしまおうというもの。

残念ながら全3回予定のワークショップは
満席になってしまいました。

編みぐるまれた劇場で編み物の映画を観る。
なんかワクワクしますね。








↓今日もポチッとお願いできれば嬉しゅうございます♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆11月16日に更新しました。いつも応援して下さってありがとうございます☆

YARN 人生を彩る糸
監督/ウナ・ローレンツェン、脚本/クリスチャン・アロラ、ナレーション/バーバラ・キングソルヴァー「始まるところ」、撮影/イガ・ミクラー、製作/ヘザー・ミラード
出演
オレク、サーカス・シルクール、ティナ、堀内紀子
12月2日(土)[シアター]イメージフォーラムにてロードショー
2016年、アイスランド・ポーランド、英語・アイスランド語、ドキュメンタリー、76分、後援/アイスランド大使館、提供・配給/ミッドシップ+kinologue、http:// www.yarn-movie.com/

by Mtonosama | 2017-11-16 05:45 | 映画 | Comments(4)

南瓜とマヨネーズ
-2-

f0165567_5165014.jpg

(c)魚喃キリコ祥伝社・2017『南瓜とマヨネーズ』製作委員会


若い女性といえば姪っ子の
ジャスミン位しか思い浮かばない150歳。
もうすぐ30歳の女子って
どんなんだったかなぁ。

自分?
自分は結婚を焦ってたような。
うん、あの時点で失敗したのか。
あ、どうしようもないことを――

音楽の夢を追いかける恋人せいいちと
昔の男ハギオとの間で揺れる
ツチダの心情をリアルに描き上げた
魚喃キリコの代表作「南瓜とマヨネーズ」。
90年代のユース・カルチャーの
バイブル的存在になった漫画。

それを
『パビリオン山椒魚』(’06)
『乱暴と待機』(‘10)
『ローリング』(’15)
の富永昌敬監督が映画化しました。

f0165567_519031.jpg

6畳に3畳のキッチン付きの古い木造アパート。
坂の多い東京のはずれの住宅街。
音楽の夢を追いかけるせいいちは
休眠状態にあり、
ツチダはそんなせいいちを
支えようとしています。

ここで「神田川」のフレーズが
流れたりしたら、
もうしっかり70年代なんですけどね。

そうはならず
やくしまるえつこの
音楽監修と劇中歌が
良い味を添えていますからご安心を。
それにキッチン3畳とバストイレ付
というところは今風です。

さあ、どんなお話かというと――

ストーリー
ライブハウスで働くツチダは
同棲中の恋人せいいちが
ミュージシャンになる夢を叶えるため、
キャバクラで働き始めた。
もちろんせいいちには内緒。

一方、自分の抜けたバンドが
レコード会社と契約し、
代わりにグラビアアイドルを
ボーカルに迎えたことに
複雑な思いを持つせいいち。
彼もスランプに陥り、
仕事もせず、ダラダラと過ごしていた。

そんな時、ツチダは店に来た客から
もっと稼げる仕事があると
愛人契約を持ちかけられる。

ある晩、せいいちは
ツチダが隠していた
愛人からの金を見つけ、
ツチダがその男と体の関係を
持っていることを知り、
働きに出るようになる。

ツチダは再び
ライブハウスだけで働くように。
そんな折、
今も忘れられない昔の恋人ハギオに再会。
当時の思いがよみがえり、
ハギオとの関係に
のめりこんでいくツチダだった……

f0165567_5202754.jpg

ツチダは言います。
「わたしたちのこのありふれた平凡が
本当はとても壊れやすくて
なくさないでいることは奇跡」

うん、わかるよ。ツチダ。

一番大事な関係だったのに
それがなくなっちゃうんだよね。

恋愛だけじゃなく、
人生の様々な局面で
こんな想いを抱いてきたよなぁ。

お若い方々には
申し訳ないような気もしますが、
150年の人生を振り返らされてしまいました。

『南瓜とマヨネーズ』ファンの皆さん、
150歳がとんでもない感想を
抱いてしまって本当にごめんなさいね。






今日もポチッとお願いできれば嬉しゅうございます♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆11月13日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

南瓜とマヨネーズ
監督・脚本/富永昌敬、原作/魚喃キリコ「南瓜とマヨネーズ」(祥伝社フィールコミックス)、プロデューサー/甲斐真樹、撮影/月永雄太
出演
臼田あさ美、太賀、浅香航大、若葉竜也、大友律、清水くるみ、岡田サリオ、三石研、オダギリジョー
11月11日(土)全国ロードショー
2017年、93分、カラー、配給/シネスコ

by Mtonosama | 2017-11-13 05:28 | 映画 | Comments(4)

南瓜とマヨネーズ
-1-

f0165567_672860.jpg

(c)魚喃キリコ祥伝社・2017『南瓜とマヨネーズ』製作委員会


南瓜をつぶしてマヨネーズと和えると
美味しいですよね。
さらしたタマネギとハムも入れて
今夜は南瓜サラダにしよっと♪

マヨネーズ好きの試写室管理人は
ついついマヨを入れ過ぎるので
低脂肪ヨーグルトを混ぜて
カロリーを抑えるという
いじましいひと手間も
忘れないようにしないと。

あ、いえ、
料理の話ではありません。
『南瓜とマヨネーズ』
映画のタイトルです。

魚喃キリコ
(なななんキリコと読みます)
の人気漫画が映画化されました。

魚喃キリコ
1972年生まれ。
幼稚園の頃から漫画好き。
中・高生の頃から投稿を始めるが
全て落選。
その頃、岡崎京子の漫画を読み
影響を受ける。
1993年日本デザイン専門学校在学中に
描いた「hole」(「ガロ」掲載)で
デビュー。

自らの体験などをベースに
主に若い男女の恋愛模様を描く。
2002年「blue」が映画化。
主演は市川実日子、小西真奈美。
大友良英率いる
『blueバンド』に参加し、
サウンドトラックの演奏を行っている。
2004年にはblueバンドのライブも
行われた。

2006年『strawberry shortcakes』
が映画化。
『ストロベリーショートケイクス』
岩瀬 塔子の芸名で出演もしている。
好きな詩人は立原道造。
影響を受けた漫画は岡崎京子の『pink』。

f0165567_6102575.jpg

ご本人もとても美形の漫画家さんです。
管理人は少年漫画好きのため
あいにく
読んだことはなく、
ちょっと馴染みのない
作家さん。

まして、恋愛ものだしなぁ・・・
と若干引き気味に試写を観てきました。
150歳は恋愛という言葉が
ちょっと気恥ずかしいお年頃なのです。
ウフッ

だけど、オダギリジョーが出たし、
『走れ、絶望に追いつかれない速さで』
http://mtonosama.exblog.jp/25267024/
に出ていた太賀くんも出演していて、
まずは満足しました。

なんか女性恋愛漫画って
惚れたのはれたの
おまけにじっとりした
エッチなシーンもあったりして、
ちょっとなぁ、
だったんですけど。

f0165567_6122365.jpg

もしかして
ものすごい偏見かもしれませんが――

20代から30代後半にかけての
男女の生活を描いた映画って
妙にお洒落でチャラいか、
ああ、死んでしまいたい的深刻さで
ズブズブだったりしません?

いつまでも青春の中で
甘えていてはいけないと思いつつ、
ああ、またやっちまったぜぇ、な
どうしようもなさがあったり。

こんなこと思うのは
彼らの中にかつての自分を見るからなんでしょうね。
いえ、かつての自分どころか
150歳の自分の中にも
うまく処理できない
感情のもやもやがあったりします。

そう、
だから映画の中の情景が
2010年代ではなく
あの頃のように見えてしまうのかもしれません。

おや、
150歳の繰り言で前編が終わってしまいました。
どんなお話なんでしょうね。
続きは次回まで乞うご期待でございます。




今日もポチッとお願いできれば嬉しゅうございます♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆11月10日に更新しました。いつも応援して下さってありがとうございます☆

南瓜とマヨネーズ
監督・脚本/富永昌敬、原作/魚喃キリコ「南瓜とマヨネーズ」(祥伝社フィールコミックス)、プロデューサー/甲斐真樹、撮影/月永雄太
出演
臼田あさ美、太賀、浅香航大、若葉竜也、大友律、清水くるみ、岡田サリオ、三石研、オダギリジョー
11月11日(土)全国ロードショー
2017年、93分、カラー、配給/シネスコ

by Mtonosama | 2017-11-10 06:22 | 映画 | Comments(2)

ザ・サークル
-2-

The Circle

f0165567_5182116.jpg

(C)2017 IN Splitter, L.P. All Rights Reserved.


ビッグデータ、IoT、AI、
ギガ、クラウド・・・
え~い!150歳の頭には収まりきりません。
IoTのこの形がいつも泣き顔に見えてしまいますし。
そもそもSNSってなんなの?
という困った150歳です。

えっと、SNSは
ソーシャル・ネットワーキング・サービス
(Social Networking Service)の略で、
社会的なつながりを作り出せるサービスのこと。
ふむふむ
ラインやツィッターやフェイスブック
がそうなのね。

ということで、
地元で冴えない派遣のお仕事をする
24歳のメイにとっては
世界一のシェアを誇るSNS企業
〈サークル〉は憧れの的なのですが――

f0165567_5291049.jpg

ストーリー
電話で顧客に支払いを促す
退屈な仕事に従事するメイ。

ある日、〈サークル〉の重要ポストに
つく大学時代の親友アニーは
メイが〈サークル〉に入社できるよう
取り計らってくれた。

理想的なオフィス環境に感激するメイ。
彼女の担当は
〈サークル〉をNo.1企業にした
〈トゥルーユー〉の顧客対応。

実名登録すると
ワンアカウントで
やりたいことは何でもできる
このサービスは
会員同士オープンにつながり、
互いの体験をシェアすることを
推奨している。

1週間後、
カリスマ経営者のベーカーは
新サービス〈シーチェンジ〉を発表。
それは、利用者が
超小型高性能ワイヤレスカメラを
装着することで
皆が感動や体験をシェアし、
犯罪も根絶できるというものだった。

週末、実家に戻ったメイは
難病患者の父と看病をする母、
幼馴染のマーサーと
ゆっくりと休日を過ごした。
ところが月曜に出社すると
社内ネットワークに
情報をアップし、シェアすべきと
同僚から指摘を受ける。

その後1ヶ月、
両親を気にかけつつ
仕事と社内活動に専念するメイ。
アニーは彼女のため
人事課に働きかけ、
父親を会社の保険プランに加入させ、
最先端医療を受けられるようにした。
〈サークル〉の手厚い福利厚生に
感謝する両親とメイ。
だが、プライバシーが
あからさまにされていくことへの
不安をぬぐうことができずにいた。
そんな折、
社内で開かれた野外パーティで
〈トゥルーユー〉開発者タイに出会い、
「サークルは僕の構想とは違い過ぎる」
と打ち明けられるメイ。

カヤックが趣味のメイは
嫌なことがあるとカヤックに乗り
憂さ晴らしをしていた。
ある晩、ハーバーから
勝手にカヤックを漕ぎだし、
転覆事故を起こしてしまう。
メイの命を救ったのは
〈シーチェンジ〉でアザラシを見ていた
会員からの通報だった――

数日後、
ベイリーはメイを社員の前で紹介。
メイは「誰も見ていないから
カヤックを黙って漕ぎだした。
人は見られていないと悪いことをする。
隠すことは罪だ」と告白し、
シーチェンジカメラを
24時間装着することに。
自分の全てを衆人の目に晒すメイ。
爆発的に増加する彼女のフォロワー。
社内での発言権も強くなっていく
メイだったが……

f0165567_5272389.jpg

社員が集って野外パーティができる広大な庭園。
陽光の差し込む明るいオフィスで
自由に仕事をする社員。
難病指定を受けた父親は
最先端治療を受け、
社宅も充実。
まあ、なんて素晴らしい会社なの!?
と思わせつつ、次第に募っていく薄気味悪さ。

近未来というより
いま、そこにある危機、という感じの
怖さが迫ってきます。

なにより気持ち悪いのは群衆。
ゾンビのように汚らしくはないけれど、
皆が一斉に同じことを叫びながら
迫ってくる様子はまさにゾンビ集団です。

人が簡単に一色に染まってしまう例を
知っているだけに
ブルル
怖いです。





今日もポチッとお願いできれば嬉しゅうございます♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆11月7日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

ザ・サークル
監督/ジェームス・ポンソルト、脚本/ジェームス・ポンソルト&デイブ・エガース、原作/デイブ・エガース、プロデューサー/ゲイリー・ゴーツマン、アンソニー・ブレグマン
出演
エマ・ワトソン/メイ・ホランド、トム・ハンクス/イーモン・ベイリー、ジョン・ボイエガ/タイ・ラフィート、カレン・ギラン/アニー・アラートン、エラー・コルトレーン/マーサー、バットン・オズワルド/トム・ステントン
11月10日(金)TOHOシネマズ 六本木ヒルズ他全国ロードショー
2017年、アメリカ、カラー、110分、字幕翻訳/松浦美奈、配給/ギャガGAGA
http://gaga.ne.jp/circle/

by Mtonosama | 2017-11-07 05:36 | 映画 | Comments(6)

ザ・サークル
-1-

The Circle

f0165567_5231717.jpg


(C)2017 IN Splitter, L.P. All Rights Reserved.


この映画、
SNSがらみの事件が起きた時、
きっと参考資料として挙げられるでしょう。

最近、猟奇的な事件がありましたが、
そういう時、例に挙げられる映画とか
事件とかありますよね。
本作もそんな映画になるような気がします。

みんなSNSによって
ひとつの輪の中に包み込まれ、
「いいね!」と褒めあい、
気に入らなければ牙をむきます。

どこか変かな?
ちょっと怖いな?と思いつつ、
ずぶずぶと足を踏み入れているのが
SNSの世界。

f0165567_5244258.jpg


それが
トム・ハンクスとエマ・ワトソンの挑んだ
SNSサスペンス・エンタテインメント
『ザ・サークル』です。

世界No.1のシェアを誇る
超巨大SNS企業・サークル。
これを皆さまご存知の
あの会社に置き換えてみたら
実感が湧きすぎます?

原作は全米で2013年に出版され、
大ベストセラーになったデイヴ・エガースの
小説「ザ・サークル」。
彼は脚本も担当しています。

デイヴ・エガース
1970年アメリカ・イリノイ州生まれ。
両親を亡くし、当時8歳の弟を
育てながら送った日々の回想記を
「驚くべき天才の
胸もはりさけんばかりの奮闘記」
として出版。
ニューヨークタイムズの
ベストセラーリストに
40週連続でランクインし、
ピューリッツァー賞にノミネート。
続いて、全米図書賞に
ノミネートされた
「王様のためのホログラム」が
トム・ハンクス主演で映画化。
その他
「かいじゅうたちのいるところ」(‘10)
の脚本や、
「プロミスト・ランド」(’14)
の原案をてがける。

f0165567_526768.jpg


監督はジェームス・ボンソルトです。

ジェームズ・ボンソルト
1978年アメリカ・ジョージア州生まれ。
イェール大学で学士号、
コロンビア大学で
フィルム・プログラムの
美術学修士号を取得。
長編映画デビュー作『Off the Black』(’06)では
ニック・ノルティが主演し、
サンダンス映画祭でプレミアム上映。
続く2作品
『スマッシュド
~ケイトのアルコールライフ~』
(’12・未公開)
『The Spectacular Now』(’13・未公開)で
2年連続でサンダンス映画祭の
審査員特別賞。
『人生はローリングストーン』
(’15・未公開)
ではインディペンデント・スピリット賞
の2部門にノミネート。

f0165567_528626.jpg


思わぬところで〈おともだちの輪〉が
拡がるSNSの世界。

あ~、初恋の人がいた!
とか
高校卒業以来、
音沙汰のなかった友達と
つながった!
と喜んでいる内はまだいいんですけどね・・・

さあ、一体どんなお話なのでしょうか。
続きは次回まで乞うご期待でございます。


今日もポチッとお願いできれば嬉しゅうございます♪
↓↓↓↓↓
☆11月4日に更新しました。いつも応援して下さってありがとうございます☆
ザ・サークル
監督/ジェームス・ポンソルト、脚本/ジェームス・ポンソルト&デイブ・エガース、原作/デイブ・エガース、プロデューサー/ゲイリー・ゴーツマン、アンソニー・ブレグマン
出演
エマ・ワトソン/メイ・ホランド、トム・ハンクス/イーモン・ベイリー、ジョン・ボイエガ/タイ・ラフィート、カレン・ギラン/アニー・アラートン、エラー・コルトレーン/マーサー、バットン・オズワルド/トム・ステントン
11月10日(金)TOHOシネマズ 六本木ヒルズ他全国ロードショー
2017年、アメリカ、カラー、110分、字幕翻訳/松浦美奈、配給/ギャガGAGA
http://gaga.ne.jp/circle/

by Mtonosama | 2017-11-04 05:31 | 映画 | Comments(4)

ゴッホ
~最期の手紙~
-2-

Loving Vincent

f0165567_62749.jpg

(C)Loving Vincent Sp. z o.o/ Loving Vincent ltd.


フィンセント・ファン・ゴッホ。
彼は1853年にオランダ南部の
牧師の子として生まれました。
4歳下の弟テオとは
生涯、強い絆に
結ばれていたことは
皆さま、よくご存じの通り。

しかし、このお方、
順風満帆とは
言い難い人生を送っています。

16歳で叔父の経営する
美術商に入社し、熱心に絵画を学び、
ロンドン支店に栄転するも
失恋して
仕事に身が入らなくなり、解雇。

その後、イングランドで教師をしたり、
ハーグで書店員として働いた後、
父と同じく牧師の道を志します。

しかし、神学校の試験に落ちてしまい、
干し草小屋に暮らす身に。

f0165567_6124735.jpg

そこへ訪ねてきた弟テオの助言を受け、
絵画を独学し始めました。
その時27歳。
水を得た魚のように
着実に画才を伸ばしていきます。

33歳の時、
彼はテオが住むモンマルトルの家に
転がり込み、画塾に通うように。
そして若く才能のある画家たちと
出会います。

3ヶ月後、
ゴッホは傾倒していた日本の浮世絵に
描かれているような陽光と花々を求め
南仏に旅立っていくのです。

f0165567_610141.jpg

さて、物語は
南仏はプロバンスでの日々と
ゴーギャンとの間で起きたあの事件の後、
彼が37歳という若さで亡くなるまでの
ことが描かれます。

ストーリー
1891年夏
南フランス・アルル。
アルマン青年は
郵便配達をしている父から
1通の手紙を託される。
それは父の友人で1年程前に自殺した
オランダ人画家
フィンセント・ファン・ゴッホが
弟テオに宛てて書いた手紙だった。

父はパリに住んでいる筈のテオを
探し出して手紙を届けてほしいという。

アルマンはパリへ旅立つ。
だが、テオの消息をつかめないまま
画材商のタンギー爺さんを訪ね、
そこで聞かされたのは意外な事実。

兄の死に衝撃を受けたテオは
半年後、兄の後を追うように
亡くなっていたというのだ。

手紙を受け取るべき人を探すため
アルマンは
フィンセントが最期の日々を
過ごしたオーヴェールへと向かう……

f0165567_6111665.jpg

アルマンが手紙を持って謎を探る日々は
あの独特のタッチの油彩画で描かれ、
ゴッホを回想するシーンは
モノクロの水彩画で表現されます。

ゴーギャンとの間で起こった耳切り事件、
精神病院への入院、
そして、
ピストル自殺を図ったというのに
現場にはその凶器もありません。
それに自殺をするのに腹部を撃ちます?

謎に満ちたゴッホの人生は
これまでも多くの映画や書物に描かれてきました。

でも、それを油彩アニメで表現するなんて
奇想天外なことを考えた人は
これまでいなかったと思います。

いくらCG技術が進んだとはいえ
時間もお金も
かかったことと思います。

目の前の絵が動き出す――

私達の驚きは
きっとリュミエールの映像を
初めて観た時の人々の感動に
匹敵すると思われます。

アニメの世界は
いったいどこまで進化するのでしょう。






今日もポチッとお願いできれば嬉しゅうございます♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆11月1日に更新しました。いつも応援して下さってありがとうございます☆

ゴッホ~最期の手紙~
監督・脚本/ドロタ・コビエラ、ヒュー・ウェルチマン、製作/ヒュー・ウェルチマン、ショーン・ボビット、イヴァン・マクタガート、制作総指揮/デヴィッド・パーフィット、ローリー・アーベン、シャルロッテ・アーベン、エドワード・ノエルトナー、撮影監督/トリスタン・オリヴァー、ウカシュ・ジャル、編集/ユスチナ・ヴィアージンスカ、ドロタ・コビエラ、絵画責任者/ピョートル・ドミナク、視覚効果責任者/ウカシュ・マツキェヴィッチュ、制作責任者/トメク・ウォツアニク
出演 
ダグラス・ブーツ、ロベルト・グラチーク、エレノア・トムリンソン、ジェローム・フリン、シアーシャ・ローナン、クリス・オダウド、ジョン・セッションズ、エイダン・ターナー、ヘレン・マックロリー
11月3日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国順次ロードショー
2017年、イギリス・ポーランド、96分、カラー、字幕翻訳/松浦美奈、字幕編集/圀府寺司、提供/パルコ、NHKエンタープライズ、カルタクリエイティブ、配給/パルコ

by Mtonosama | 2017-11-01 06:16 | 映画 | Comments(2)