ブログトップ | ログイン

殿様の試写室

mtonosama.exblog.jp

殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!


三毛猫ひかちゃん 
-54-



あたし、ひかちゃん。

f0165567_527467.jpg

ふ、相変わらずクールでしょ?


f0165567_5283547.jpg

あら、何かしら。

あ、そうそう。
シネコヤへ行くって言っていたわね。
あらま、珍しく歩いていくようよ。


『聖者たちの食卓』
Himself He Cooks
監督/バレリー・ベルトー、フィリップ・ウィチェス
2011年、ベルギー、65分

f0165567_5304911.jpg

(C)Polymorfilms

な、なによ。
このお鍋。

洗ってるところみたいね。
こんな大きなお鍋となると大変な重労働だわね。

f0165567_5322913.jpg

(C)Polymorfilms

『聖者たちの食卓』
インドのシク教総本山ハリマンディル・サーヒブで、
毎日振る舞われる約10万食の食事が
どのように用意され、
人々を満たしているのか、
その様子をとらえたドキュメンタリー。

日本では「黄金寺院」の呼び名で知られている、
インドのシク教総本山にあたる寺院
ハリマンディル・サーヒブでは、
人種や階層に関係なく、
巡礼者や訪問者に食事が無料で提供されている。
毎日約10万食に及ぶ、
その大量の食事が
どのように用意されているのか、

無駄のない支度の様子や、調理、後片付け、
巡礼者たちがひとつの家族になったかのような
食卓の風景も映し出し、
人々が公平に満たされることで心穏やかになる世界や、
無償で働く人々の厳かな存在を描き出していく。
映画.com

すごいわねえ。

最初っから最後まで
ナレーションもセリフも
一言もないんだって。
ゴーゴーとかまどの火が燃える音や、
水を流す音、
そんなありのままの音があるだけ。

10万人の食事の支度って
半端じゃないわよ。
朝もやの中、畑で食材を収穫し、
お馬さんがお寺まで運び、
善男善女が小麦粉をこねてお団子を作り、
それを麵棒でのばして、
手際よく鉄板の上で
ナンを焼き上げていた。

みんな軽くカメラ目線に
なってるところが可愛いかったそうよ。

みんなで支度をし、
やってきた人たちを誘導し、
食器を配り、
そこに、おかずを盛っていくんだって。

お掃除を始めたから
もうおしまいね、と思ったら
またこねてのばしてナンにして、を
繰り返すの。
10万食といったらそういうことよね。

ほんとに、インドってすごい国だわ。


f0165567_537306.jpg

あ、あたし?

あたしは食べるのと寝るのが専門。
今日も飼い主が帰ってくるまで寝てるのよ。

連休の一日もこんな風に過ぎていくの。
聖者のまどろみってところかしら。

ひかり


今日もポチッとお願いよ。ひかり♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆5月10日に更新しました。いつも応援ありがとうございます。飼い主☆
# by Mtonosama | 2017-05-10 05:51 | 映画 | Comments(8)

『わすれな草』
マルテ・ジーヴェキングさん来日

f0165567_68841.jpg


(C)Lichtblick Media GmbH


4月16日、赤坂の東京ドイツ文化センター
またの名をオーアーゲー(ドイツ東洋文化研究協会)
通称ゲーテ協会で
「認知症にやさしい」生活圏とは――
家庭及び地域における認知症との向き合い方について
と題したパネル・ディスカッションがありました。

ここに
『わすれな草』のダーヴィット・ジーヴェキング監督が
http://mtonosama.exblog.jp/27720980/
http://mtonosama.exblog.jp/27729241/
出席するというので行ってきました。

f0165567_6104841.jpg


ところが、
監督は家族の急病ということで欠席。
その代り、
監督の父であり、
本作の出演者でもあり、
主人公を一番身近で支え続けた
夫のマルテさんが出席しました。

他のパネラーは
若年性認知症デイサービスの創設者・前田隆行氏
認知症の人の認知機能障害に関する研究や
認知症の人を含めた社会環境のダイバーシティ実現
に向けた実践を中心に研究活動を行う研究者・河野禎之氏、
そして、若年性アルツハイマー型認知症の杉本欣也氏と町田克信氏。

若年性アルツハイマー型認知症の方を
拝見したのは初めてなので少し緊張しました。

という感想自体が禁忌になっているのではないか――
少し複雑な気持を拭うことができないまま
お話をうかがっていました。

☆認知症を恐れることはない

お二人は前田隆行氏が運営する
町田市の『DAYS BLG!』という
次世代型デイサービスに通っています。
前田さんは
「認知症は厄介ではあるが、恐れることはない。
自分なりに対策はとれる」と発言。

「認知症後の人生においては
生活の場がどうあるべきかを考え、
企業も自治体も住みやすい地域づくりを
考えていくべき」
と筑波大学研究者・河野禎之さん。

マルテさんは
「ドイツではこの病気に偏見があり、
友人たちが去っていった」
と語ります。

☆発病後は?

町田さんは
電気エンジニアとして働いていた頃に発病し、
発病後も仕事を続けていましたが、
トラブルはなかったといいます。

杉本さんは発病して
11年経過しましたが、
デイケアのメンバーに囲まれていると
楽しくて仕方がないそうで、
家にひきこもってはいません。
例えば、カーディーラーで洗車したり、
散歩の途中でみつけた
草ぼうぼうの家の草取りをしたりします。

お二人はデイサービスが楽しいということですが、
マルテさんの妻グレーテルさんの場合は
デイサービスが嫌いで、
4年間マルテさんと二人っきりで過ごしました。
認知症になると自尊心が崩壊し、
他者から認められていた部分が消え去り、
本人にも周囲にもつらいことです。

妻の介護に参りかけていた
マルテさんの転機となったのが息子ダニエルの登場。
息子は映画撮影を通じて父を助け、
母の介護もしました。

杉本さんは散歩をし、
町田さんは以前からの趣味である
山登りや無線ハムを続け、
生き甲斐を感じながら暮らしています。

健康な頃のグレーテルさんも好奇心が旺盛で
冒険したり、登山をしたり、バイオリンも上手でした。
しかし、
発病後は何もできなくなってしまいました。
ただ、人間に対する好奇心を失なうことはなく、
誰にでも屈託なく話しかけることはできたそうです。

☆ケアの場から生きる場へ

認知症はひとりひとり症状が違い、
こんな病気だと決めつけることはできません。
だから、家族が認知症になったり、
自分がそうなることを恐れていても始まりません。

社会的弱者も、健康な人も、皆が暮らしやすい社会を研究する
河野さんは認知症に優しい生活圏を作り出すことが必要だといいます。
例えば、交通、仲間、隣人など生活行為に伴う様々なシーンを
優しいものに変えていくこと。

認知症の人が暮らす場所を
ケアの場ととらえるのではなく
生きる場所ととらえ直すこと。
認知症の人が暮らす場は
サービスを受ける場ではなく、
生きている場なのです。

☆目の前にいる認知症の彼女と
新しい気持ちで向き合う


マルテさんは言います。
「アルツハイマーは治る病気ではありません。
だとしたら、周囲の意識を変えることです」
「頭の中のコンピューターに頼らず、
過去のグレーテルは忘れて、
いま目の前にいる認知症の彼女と
新しい気持ちで向き合うことです」
初めて会った人のような気持ちを持って接する――
そうして
「グレーテルとの間に新しい愛の形を発見しました」
非常に印象的な言葉でした。

f0165567_6195277.jpg



『DAYS BLG!』を運営する前田さんも
必要なのは認知症の治療ではなく、
周囲の治療だと言います。
社会の偏見を変えること。
「BLGは認知症当事者と話し、活動するという活動を通じて
気づきのターニングポイントを作り出していきたいと思っています」

私たちは認知症から遠くにいるために
気づけないということなのですね。

良いお話を聞くことができました。

最後に一冊の本をご紹介します。
「認知症になっても人生は終わらない」
認知症の私が、認知症のあなたに贈ることば
著:認知症の私たち
協力:NHK取材班


今日もポチッとお願いできればうれしゅうございます♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村

わすれな草
監督・脚本/ダーヴィッド・ジーヴェキング、撮影/アドリアン・シュテーリ、編集/カトリン・フォークト、音楽/ジェシカ・デ・ルイジ、製作者/マルティン・ハイスラー、
カール=ルートヴィヒ・レッティンガー
4月15日(土)渋谷ユーロスペース他、全国順次ロードショー
2013年、ドイツ、88分、カラー、字幕/渋谷哲也、
配給/ノーム特別協力:ゲーテ・インスティトゥート/東京ドイツ文化センター、
http://www.gnome15.com/wasurenagusa/

# by Mtonosama | 2017-05-07 06:53 | 映画 | Comments(12)

マンチェスター・バイ・ザ・シー
-2-

MANCHESTER BY THE SEA


f0165567_5405844.jpg

(C)2016 K Films Manchester LLC. All Rights Reserved.


マンチェスター・バイ・ザ・シー。
夏はリゾート地として
ボストンに住むお金持ちが
バカンスを楽しむ街。
ボストンから車で約1時間半。
日本でいえば東京から葉山、
といった距離感でしょうか。

冬場はリゾート客もなく、
地元客が田舎臭いバーで飲んだくれている――
マンチェスター・バイ・ザ・シーはそんな街です。

f0165567_5435986.jpg

ストーリー
ボストン郊外にあるアパートの前で雪かきをしているリー。
担当する4棟のアパートの浴室の水漏れやトイレ修理、
ペンキ塗りなどの雑務をこなす便利屋だ。
腕は良いのだが、
不愛想で入居者からクレームを受けることも多い。

そんな彼にある日1本の電話がかかる。
マンチェスター・バイ・ザ・シーに住む
兄のジョーが倒れたというのだ。

1時間半後に病院に着くと、
医師と兄の仕事仲間のジョージが
「ジョーは1時間前に息をひきとった」と告げる。

以前、ジョーはうっ血性心不全という診断を受け、
5年から10年の余命と告げられていた。
弱っていた心臓がとうとう力つきたのだ。

遺体安置室で冷たくなった兄を抱きしめ、別れを告げると、
リーは医師やジョージと共に今後の相談をした。
甥のパトリックにも父の死を知らせなければならない。

パトリックを高校まで迎えに行く車中、
以前と変わらない街並みを見ながら
リーは昔のことを思い出していた。

ジョーと幼いパトリックの3人で
船で釣りに行った楽しかった一日。

あの日、帰宅したリーは
2人の娘と生まれたばかりの長男を抱きしめ、
体調が悪く床に臥していた妻ランディに
パトリックが大きなスズキを釣ったことを報告したものだ。


叔父の車に乗って病院に到着したパトリックは
父を一瞥しただけで
遺体安置室を後にする。

翌日、兄の遺言を聞くために
パトリックと弁護士の許へ向かうリー。
弁護士が彼に告げたのは
兄はリーをパトリックの後見人に指名し、
養育費も準備し、家も船もローンを完済してある、
引越費用も用意してあるから、
マンチェスター・バイ・ザ・シーに移り住むように、
ということだった。

リーは弁護士の言葉を聞きながら、
強烈な痛みと共に、この街で住んでいた頃の記憶を
蘇えらせていた…

死を覚悟して弟の引越費用まで用意しておいた兄。
いい加減な男ではありません。
誰からも信頼され、
息子もしっかりと育てあげた人です。

それなのに、迷い続けるリー。
何かがありそうですね。

そう、何かがありそう、それも深刻な何かが―――

f0165567_545042.jpg

とはいえ、この叔父と甥のコンビが良いんですわ。
笑わせます。
良い子に育ったパトリックですが、
二股交際はするし、
父の亡くなった夜に
寂しいからと彼女を家に泊めるし。
まあ、やることはやっちゃう高校生です。

保護者としてふるまうべきか
ものわかりのいい大人としてふるまうべきか。
甥の若さとやんちゃさにとまどいながらカバーする
元やんちゃなリーもおかしいです。

よくできたシナリオに
達者な俳優たち。
良い映画です。

人間の俳優たち同様
マンチェスター・バイ・ザ・シーという街も
すごい俳優でした。





今日もポチッとお願いできたらうれしいです♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆5月4日に更新しました。いつも応援してくださって本当にありがとうございます♪

マンチェスター・バイ・ザ・シー
監督・脚本/ケネス・ロナーガン、プロデューサー/ローレン・ベック、マット・デイモン、クリス・ムーア、キンバリー・スチュワード、ライアン・ストウェル、ケヴィン・J・ウォルシュ、撮影//ジョディ・リー・ライプス
出演
ケイシー・アフレック/リー・チャンドラー、ミシェル・ウィリアムズ/ランディ、カイル・チャンドラー/ジョー・チャンドラー、ルーカス・ヘッジズ/パトリック、グレッチェル・モル/エリーズ、カーラ・ヘイワード/シルヴィー、C・J・ウィルソン/ジョージ
5月13日(土)シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
2016年、アメリカ、137分、カラー、配給/ビターズ・エンド/パルコ
http://manchesterbythesea.jp/

# by Mtonosama | 2017-05-04 05:55 | 映画 | Comments(8)

マンチェスター・バイ・ザ・シー
-1-

MANCHESTER BY THE SEA


f0165567_5292620.jpg


(C)2016 K Films Manchester LLC. All Rights Reserved.


ボストンに近い海辺の町
マンチェスター・バイ・ザ・シー。
冬枯れの寂しげなリゾート地が舞台となっています。

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
第89回アカデミー賞主演男優賞と脚本賞を受賞しました。

主演のケイシー・アフレックは
ベン・アフレックの実弟です。
ベンは本作にプロデューサーとして参加した
マット・デイモンの親友なんですって。

f0165567_5303030.jpg


脚本はケネス・ロナーガン。
監督も務めました。

ケネス・ロナーガン
1962年ニューヨーク市に生まれる。
高校時代から脚本を書き、
ウェズリアン大学、ニューヨーク大学で脚本・演出を学ぶ。
演劇の世界で成功を収めた後、
ロバート・デ・ニーロ主演『アナライズ・ミー』(’99)の
脚本で映画界でも成功。
その後もマーティン・スコセッシ監督に抜擢され、
『ギャング・オブ・ニューヨーク』(’03)の脚本で
アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞にノミネート。
マーティン・スコセッシ監督は
「彼には人間を理解する素晴らしい能力がある――
彼は登場人物の心を、状況の核心を、
創り上げることができる」
と絶賛する。

と、鳴り物入りで喧伝される作品の場合、
アレレ?ということがままありますよね。

f0165567_5321549.jpg


が、しかし
本作は違います。
アメリカ映画にありがちな
妙な気取りやスノッブさも無く、
業界の内幕ばらしもなく、
きわどいHもありません。
(って、偏見過ぎますか?)

ケイシー・アフレック演ずる
ボストン郊外で団地の便利屋として働く主人公リーが
兄ジョーの死をきっかけに
故郷マンチェスター・バイ・ザ・シーに戻ってきます。
兄の遺言で16歳の甥パトリックの
後見人となった主人公ですが・・・

とまあ
一言でいえば家族の映画です。
ちょっと一言過ぎますかね。

仲の良い兄弟
仲の良い父子
仲の良い叔父甥

ジョーの死は弟と息子に深い悲しみをもたらしますが、
本来、仲の良い叔父と甥
楽しかった過去も共有しています。
リーが故郷に戻り、パトリックの後見人になることには
何の不都合もありそうにはありません。

でも、
ま、そう一筋縄ではいかないのが
世の常、映画の常。

f0165567_5343996.jpg

真冬のリゾート地という寒々しい背景
海鳥の鳴き声が灰色の空に響く街。

この街も主人公並みの存在感ですが、
主人公リー・チャンドラーを演ずる
ケイシー・アフレックも
影をひきずる孤独な男を好演しています。

そして、
もう一人存在感を出しているのが
甥パトリックを演じたルーカス・ヘッジズ。
灰色の重い雰囲気になりがちな画面に
若さという明るさを添えてくれました。

さあ、いったいどんなお話でしょうか。
続きは次回まで乞うご期待でございますよ。



今日もポチッとお願いできればうれしゅうございます♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆5月1日に更新しました。もう5月です!☆

マンチェスター・バイ・ザ・シー
監督・脚本/ケネス・ロナーガン、プロデューサー/ローレン・ベック、マット・デイモン、クリス・ムーア、キンバリー・スチュワード、ライアン・ストウェル、ケヴィン・J・ウォルシュ、撮影/ジョディ・リー・ライプス
出演
ケイシー・アフレック/リー・チャンドラー、ミシェル・ウィリアムズ/ランディ、カイル・チャンドラー/ジョー・チャンドラー、ルーカス・ヘッジズ/パトリック、グレッチェル・モル/エリーズ、カーラ・ヘイワード/シルヴィー、C・J・ウィルソン/ジョージ
5月13日(土)シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
2016年、アメリカ、137分、カラー、配給/ビターズ・エンド/パルコ
http://manchesterbythesea.jp/


# by Mtonosama | 2017-05-01 05:44 | 映画 | Comments(6)

ノー・エスケープ
自由への国境
-2-

DESIERTO

f0165567_5395872.jpg


(C)2016 STX Financing, LLC. All Rights Reserved.


いやはや
砂漠といっても砂じゃないんですねぇ。
ごつごつとした岩山が続く赤茶けた大地。
空は青いし、太陽は容赦なく照りつけています。

150歳のとのなど一歩この地に降り立ったら
一瞬にして気化してしまいそうな過酷な荒地です。

登場人物は15人の移民と
正体不明の襲撃者と1匹のセパード犬。
あ、犬だから人物ではありませんけど。

ストーリー
メキシコとアメリカの3,152kmにわたる国境。
そこを1台のトラックが越えようとしている。
幌をかぶせた荷台で膝を抱える移民たち。
“I love you”
おもちゃのクマの機械的な声が響く。
アメリカに先に入国した家族に会うため、
メキシコから不法入国を試みる
モイセスの持ちものだ。

それぞれの想いを胸にした移民たちを乗せたトラックが
国境を越えようとしていた時、
エンジントラブルが発生。
15人の移民たちは
砂漠を徒歩で越えることになってしまった。
国境の有刺鉄線をくぐって抜け、
アメリカ領内に。
遮るものとてない砂漠。
発見されることを警戒しながら
都市部へと向かう移民たち。

しかし、
歩みの速度の差から次第に集団がばらけ、
二つに分かれてしまう。
モイセスを含む遅れたグループが
待ってくれるよう必死に叫んでいたその時―――

突然、銃声が響いた。
胸を押さえて倒れる先頭グループのリーダー。
さらに、二発、三発。
見えない襲撃者は
容赦なく移民たちを撃ち殺していく。

からくも逃げ出した第二グループのモイセス達。
だが、そこは身を隠す場もない砂漠。
摂氏50度。
水も武器も通信手段もない。
息子に「必ず会いに行く」と
約束したモイセスは
なんとしてもこの苦境を生きて
潜り抜けねばならない。

モイセスと行動を共にする女性アデラは
危険な故郷の町から安全なアメリカへ行けと
両親から送り出されている。
彼女もまた戻る場所のない人間だ。

迫りくる襲撃者。
牙をむいて追いかけてくるセパード。

モイセスたちに明日はあるのだろうか……

f0165567_54233.jpg

アドレナリン噴出!
気づくと、「行け、行け!」「やっちまえ!」
と肩をいからせている自分がいました。

ガエル・ガルシア・ベルナル好きのとのとしては
移民たちに肩入れしすぎて
肩がこってしまった訳ですが、
まるで獲物を狩るように
移民たちを撃ち続ける襲撃者も
捨て置けない存在です。

ボロボロのピックアップトラックの助手席に
犬を乗せ、タトゥを刺した筋肉質の二の腕。
どこか影を感じさせるその横顔は
その昔ならベトナム戦争帰りの
心を病んだ兵士を思わせます。
人になじめず、都市に暮らせず、
犬と二人で砂漠に暮らす謎の男を
ジェフリー・ディーン・モーガンが
好演していました。

単なるサバイバル・エンターテインメントでは
終わらない作品ですよ。
強烈なメキシコ映画です。





皆さまのポチッで元気になれます♪
↓↓↓↓↓

にほんブログ村
☆4月28日に更新しました。今日も応援していただけたらうれしゅうございます☆

ノー・エスケープ
監督・脚本・編集・製作/ホナス・キュアロン、脚本/マテオ・ガルシア、製作/アルフォンソ・キュアロン、カルロス・キュアロン、アレックス・ガルシア、シャルル・ジリベール、撮影/ダミアン・ガルシア
出演
ガエル・ガルシア・ベルナル/モイセス、ジェフリー・ディーン・モーガン/サム、アロンドラ・イダルゴ/アデラ
5月5日(金)TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー
2015年、メキシコ=フランス、88分、字幕翻訳/松浦美奈、配給/アスミック・エース、http://desierto.asmik-ace.co.jp/

# by Mtonosama | 2017-04-28 05:51 | 映画 | Comments(8)