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殿様の試写室

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殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

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ごあいさつ

当試写室へご来場いただき、誠にありがとうございます。
おかげさまで、「殿様の試写室」は今月で満1年を迎えました。

試写映画の中から
好きな作品、あるいは気になる作品という
まったく自分勝手な基準で選んだものを
当試写室では上映させていただいております。

今後ともご贔屓のほど、なにとぞよろしくお願いいたします。

殿

予告編
ごあいさつの後、「重力ピエロ」を上映いたします。
「重力ピエロ」の次の上映は12日か13日です。

皆さまのまたのご来場を心よりお待ち申し上げております。




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# by mtonosama | 2009-05-04 05:48 | 映画 | Comments(6)
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(C)2008 MK2 SA-France 3 Cinema

夏時間の庭

オルセー美術館開館20周年記念作品という惹句に魅かれて観た映画です

     オルセー美術館が2006年に開館20周年を記念し
     美術館を自由に使って撮影する映画を製作しようと企画したのだそうです。
     それに関心を持ったオリヴィエ・アサイアス監督が
     美術品と家族をモチーフにオリジナル脚本を書き
     オルセー美術館の協力を得て完成させた作品がこの「夏時間の庭」です。

         オルセー美術館はセーヌ川に面して建つ国立美術館。
         印象派の作品が多いことでも知られていますが
         二月革命の起きた1848年から第一次大戦勃発の1914年までの美術品が
         収蔵されている美術館です。
         それ以前の美術品はルーブル美術館に
         それ以後はポンピドゥ・センターに、という区分けになっているのだとか。
         1900年パリ万博に合わせて建築されたという
         オルセー駅の鉄道駅舎兼ホテルを
         1986年に生まれ変わらせたのがオルセー美術館。
         駅舎の形そのままの吹き抜けの高い天井から注ぎ込む陽光の中で
         作品を鑑賞できるすばらしい美術館です。

「夏時間の庭」というタイトルにも魅かれます。
繁茂する草木。
少し古びた鋳鉄のガーデンテーブルと椅子。
水滴のついたガラスピッチャーの中で光を受けて輝くピンクレモネード。
藤の花の甘い香りも鼻先に漂ってくるような。
女子の好きなアイテムをたくさん連想させてくれるタイトルだと思いませんか?

誰の心にも存在する甘く安らぎに満ちた記憶。その中心にある家族、そして家。
でも、それらはいつか無情にも私たちから切り離されていきます。
それでも、残るものがあるとしたら…
「夏時間の庭」は心魅かれるタイトルとともに、温かい安心感を与えてくれる映画です。

        《ストーリー》
        パリ郊外にある緑濃い静かな邸宅。
        画家であった大叔父から受け継いだ家で、多くの美術品に囲まれて
        母エレーヌは家政婦のエロイーズと静かに暮らしています。
        今日はエレーヌの75歳の誕生日。
        緑陰の庭には長男夫婦、次男夫婦、長女と
        5人の孫たちがお祝いに集まっています。
        なのに、エレーヌは長男のフレデリックに
        「私が死んだら、家も美術品も売ってほしい」と頼むのでした。
        フレデリックは「何も売らない。僕たちが受け継ぐよ」と
        母の不吉な依頼を断ち切るように答えます。
        一年後の大叔父の回顧展での再開を約し
        子供たちはそれぞれの場所へ帰っていきます。
        経済学の教授である長男はパリに
        次男のジェレミーは技術者として上海に
        工芸デザイナーの長女アドリエンヌはNYに。

        回顧展で一年ぶりの邂逅を果たした子供たちを襲った母エレーヌの突然の死。
        葬儀の後、三兄妹は膨大な美術品と邸宅という母の遺産と向き合います。
        長男フレデリックは三人で受け継ぎたいと思っているのですが
        長女アドリエンヌはアメリカ人の恋人との結婚を
        次男は中国に生活の拠点を移すことを決めていました。
        三兄妹の気持ちとはうらはらに
        幼い日の思い出のつまった家は売却、美術品はオルセー美術館に寄贈することに…

この映画の主題は家族と家です。
家は、多くの美術品が生活の道具として息づく場であると同時に
親から子、孫へと伝わっていく故郷であり、原点であり、遺伝子のようなもの。

エレーヌの書斎にはルイ・マジョレルの机が置かれ
(エミール・ガレとともにナンシーで活躍したアール・ヌーヴォーの家具デザイナー)
アトリエの壁にはルドンの絵がかけられています。
なんとエレーヌの息子たちが子供時代に壊してしまったドガの彫刻のかけらも
(もちろん、これは映画の中でのお話でオリジナルはちゃんとありますので、ご安心を)。
美術館ならキュレーターが白い手袋をはめて手にするような美術品が
この家にはさりげなく置かれています。
美術品も、家のなかに場所を占めることによって、家族の心の風景になっていきます。

     家族は過去の追憶の中にだけあるものではなく
     子や孫の世代に静かに受け継がれていくものであることをそっと教えてくれる映画。
     父や母のいた日々を思い出して、とてもせつなくなりましたが
     ときに落ち込む心を孤独の淵から救い出してくれる、そんな優しい映画です。

夏時間の庭
監督・脚本/オリヴィエ・アサイアス
キャスト
ジュリエット・ビノシュ/アドリエンヌ、シャルル・ベルリング/フレデリック
ジェレミー・レニエ/ジェレミー、エディット・スコブ/エレーヌ、ドミニク・レイモン/リーザ、
ヴァレリー・ボストン/アンジェラ、カイル・イーストウッド/ジェームス、
イザベル・サドワイヤン/エロイーズ
5月16日(土)銀座シアトルシネマほか全国順次公開
http://natsujikan.net/

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# by mtonosama | 2009-04-28 05:29 | 映画 | Comments(8)
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(C)2009「60歳のラブレター」フィルムパートナーズ

60歳のラブレター
LOVE LETTERS at SIXTY

恋とか愛は若い人の専売特許みたいな固定観念が、日本の社会には蔓延しておりまして
それは例えば映画を作る側にも、そして、それを観る側にもしみついております。
ところが「60歳のラブレター」では
50代から60代の初老?熟年?(形容詞が難しい…)カップル3組が主人公。
若くはない男女間の愛の物語を等身大に描いた映画ですが
これって今までになかったパターンではないでしょうか。

団塊の世代に属するこの年代は生まれた時から人数が多く
小中学校では1クラス60人近い同級生の間でもまれるという目にも会ってきましたし
高校時代にはリアルタイムでビートルズやローリングストーンズに触れ
大学時代はバリケード封鎖で授業を受けず
就職すればすぐに石油ショックでもみくちゃに
結婚して家庭を持てばニューファミリーともてはやされ
その後は順調に右肩上がりでやってきたものの
定年間際になって年金問題や不景気でふりまわされている世代。
つらい思いもしたけれど、良い思いもたくさんしてきた年代です。

人数が多いですから、その存在自体、主張性が高い、声がでかい。
というわけでもないでしょうが、アラ還という年齢でありながら
恋愛映画の主人公になってしまいました。
それも世代を反映してか、6人もの群像主人公です。

   主人公は団塊世代、監督は団塊Jr.世代の深川栄洋。
   まだ33歳と若い監督ですが、昭和30年代の空気をなぜかよく知っています。
   彼の初の劇場用長編映画「狼少女」(‘05)を観たとき
   「なんで、まだ生まれてもいない昭和の30年代を自分が体験したかのように描けるの!?」
   とびっくりしたものです。
   団塊Jr.の深川監督、団塊世代の愛の物語をどんな具合に料理してくれるのでしょう?

      《ストーリー》
      高度成長期、仕事一筋で大手ゼネコンの重役にまで上りつめた孝平に
      定年退職の日がやってきた。
      今後は恋人が経営する建設事務所で、共同経営者としてやっていくつもりだ。
      退職の今日も、祝膳を整えて待つ妻ちひろを思いやることなく恋人のマンションに直行。
      妊娠中の一人娘も退職祝いに駆けつけたが、孝平は帰宅しない。
      専業主婦のちひろは父が勧めた孝平と結婚して30年。
      文句ひとつ言わず家族のために尽くしてきたが、夫の退職を機に離婚を決意…

      ちひろが尾頭付きの鯛を買った魚屋の夫婦
      正彦と光江は口を開けば喧嘩ばかりしている。
      しかし、正彦が糖尿病になってからは、光江は夫の食事に気を遣い、
      毎晩二人でウォーキングも欠かさない。
      ある晩、正彦は楽器屋の店先にマーチンが飾られているのを見つける。
      マーチンと言えばポール・マッカートニーの弾いていたあのギター。
      その昔、正彦がビートルズのコピーバンドをしていた頃からの憧れの名器だ…

      その正彦が通う内科医の佐伯は5年前に妻を亡くし
      現在は中3の娘と2人暮らし。
      アメリカのTVドラマ「ベン・ケーシー」に憧れて医者になったが
      出世コースからは大きく外れてしまった。
      ところが、最近海外医療小説の監修のアルバイトを始め
      監修を依頼してきた翻訳家の麗子と会える日はなんとなく心が浮き立つ。
      麗子もまた、真面目で不器用な佐伯に好意を抱いていた…

つながりがないようでいて、どこかでつながる3組の男女。
みんなおじさんおばさんばかりだから、華やかでロマンチックな恋愛からは程遠い。

だけど、人生うまくいったと思っている男の意外な挫折感
取り柄といったらとことん憎ったらしいだけの女房の思わぬ病
静かではあるけれど華やぎのない人生に訪れた心ときめくひととき。

        これはもう老若問わず誰にでも訪れる人生の禍福。
        年齢に応じた事件や恋愛なんてないのかもしれません。
        新しい愛に出会うときも、古いつきあいに改めて気づくときも
        人は初めての体験のように心がときめくものなのかも。

試写室で殿の両隣の若い女性編集者がラストで大泣きしていました。
これはどうもアラ環世代だけの映画ではないようです。

60歳のラブレター

監督/深川栄洋、脚本/古沢良太
キャスト
中村雅俊/立花孝平、原田美枝子/立花(小山)ちひろ、井上順/佐伯静夫、
戸田恵子/長谷部麗子、イッセー尾形/松山正彦、綾戸智恵/松山光江
配給/松竹
5月16日(土)全国ロードショー
www.roku-love.com

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# by mtonosama | 2009-04-23 05:41 | 映画 | Comments(8)
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ウェディング・ベルを鳴らせ!
Promets Moi


エミール・クストリッツァという監督さんは旧ユーゴスラヴィア
(現在はボスニア・ヘルツェゴビナ)サラエヴォの生まれです。
「黒猫・白猫」あたりからこの監督の映画を観ていますが
なんといっても好きなのは“ウンザ・ウンザ”サウンド。
この地方特有の音楽でしょうが、とてもいい感じなのです。
映画パンフ見て、初めて知った言葉“ウンザ・ウンザ”サウンド
なるほどウンザッ、ウンザッと走ってる感じがする音楽です。

  「ウェディング・ベルを鳴らせ!」はクストリッツァ監督4年ぶりの新作。
  オムニバス「それでも生きる子供たちへ」(‘05)中の一編「ブルー・ジプシー」以来の映画です。

ゲルマン民族大移動の頃のヨーロッパはこんな感じ?と思わせるセルビアの山村を
ウンザッ、ウンザッと駆け回る元気なじいちゃん、ばあちゃん、おじさん、おばさんたち。
さらに、さらに、大砲から飛び出した人間が空を飛んでるし、もうクストリッツァ・ワールド全開です。
「ブルー・ジプシー」で主人公を演じたあの可愛いウロシュ・ミロヴァノヴィッチくんが
ちょっと大きくなって登場。
主役のツァーネ少年を演じ、この村の平均年齢をほんの少し下げることに貢献しています。

        《ストーリー》
        セルビアの山奥でおじいちゃんと牛と猫と暮らすツァーネ少年。
        お隣には、おじいちゃんを追って町からやってきた女性ボサが住んでいます。
        発明好きなおじいちゃんの作ったおかしなメカに囲まれて
        のんびり暮らしていたツァーネくんでしたが、ある日突然学校が廃校に。
        おじいちゃんの追っかけ、村の先生のボサも失業です。
        おじいちゃんはツァーネくんに3つの約束をさせて、町へ行かせます。
        それは
        1.牛を売ったお金で、聖ニコラスのイコンを買う
        2.自分の好きなお土産を買う
        3.ツァーネの花嫁を村に連れてくる

        都会へやってきたツァーネくん。
        聳えるビルや過激なファッションの女の子に目を白黒させながら、町を歩いていると
        早速、美しい女子高生ヤスナに一目惚れ。
        これはまたなんと幸先の良いことでしょう。
        ところが、そう簡単にことは運ばない。
        セルビア初の世界貿易センタービル建設を企むマフィアが
        ツァーネの前に立ちふさがったのです。
        そのマフィアのボスがヤスナの美しさに目をつけて
        娼館で働かせようというのだから、大変。
        さあ、ツァーネ少年はヤスナをマフィアの手から取り戻し
        花嫁として村へ連れ帰ることはできるのでしょうか…

ウンザッ、ウンザッとストーリーは展開します。
その舞台となった村は前々作「ライフ・イズ・ミラクル」(‘04)のロケ地だった場所。
その場所が気に行ったクストリッツア監督は土地を買い取り、自分の村を造ってしまいました。

これまでの映画では戦争を描きながらも
その中にクスッと笑わせるものを詰め込んでいたクストリッツァ監督。
戦争すらも生活の一部と化してしまうふてぶてしいまでの逞しさが身上でした。
今回はセルビアの街にも襲い来るグローバリズムの大波が背景に。

今や、日本も外国も、都会はみんな同じような貌になってしまいました。
太古の昔から変わらないようなこの村と、高層ビルやマフィアのいる都会。
どっちがいいか、なんて選べないかもしれないけど、どっちが自然かはよくわかる。
ここでも、またクストリッツァはウンザッ、ウンザッと走ります。
牛も猫もニワトリも重要なキャスト。
戦争もグローバリズムも人の営み。
最後に勝つのは始原のエネルギーかも、と一緒に走りながら思えてくる映画です。

ウェディング・ベルを鳴らせ!
監督/エミール・クストリッツア、音楽/ストリボル・クストリッツァ、
製作/オリヴィエ・デルボスク、マルク・ミソニエ、マーヤ・クストリッツア、エミール・クストリッツア
キャスト
ウロシュ・ミロヴァノヴィッチ/ツァーネ、マリヤ・ペテロニイェヴィッチ/ヤスナ、
アレクサンダル・ベルチェック/祖父、ミキ・マイノロヴィッチ/マフィアのボス
4月25日(土)シネマライズ他全国順次ロードショー
http://www.weddingbell.jp/

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# by mtonosama | 2009-04-18 05:36 | 映画 | Comments(6)
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(C)2008 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
ミルクMILK

ショーン・ペンは嫌いです。
ん?確か、前にもこんなこと言ったような。
そう、そう、彼が監督した「イントゥ・ザ・ワイルド」を紹介したとき(‘08年8月)だった。

はい。嫌いなことは嫌いなんです。
なんか妙に自信過剰で、男くさい(これって、マドンナとの結婚・離婚騒動で刷り込まれた印象かもしれませんが)。

その男くさいショーンがゲイの政治家を演じたのが「ミルク」。
この映画でショーン・ペンはアカデミー賞最優秀主演男優賞を
脚本を書いたダスティン・ランス・ブラックは最優秀脚本賞をとりました。

ミルクって牛乳じゃあなく、ハーヴィ・ミルクという実在した人物のことです。
1999年「タイム誌が選ぶ20世紀の100人の英雄」に選ばれた人で
ゲイであることを公表してアメリカで初の公職についた人
それが、この「ミルク」で描かれるハーヴィ・ミルク。

        1978年11月27日
        サンフランシスコ市々政執行委員(日本で言えば市議です)の
        ハーヴィ・ミルクが撃たれました。
        犯人は同じ市政執行委員のダン・ホワイト。
        敬虔なキリスト教徒であり、地元の保守層の票を背景に当選した彼は
        ゲイであるミルクの華々しい政治手法に不満を感じていたのです。

この映画には、ひとりの同性愛者がウォール街での安定した職を捨て
70年代、サンフランシスコのゲイ・コミュニティの声を代弁し
さらに社会的弱者やマイノリティのために闘い続け、
志半ばで斃れるまでの8年間が描かれています。

        《ストーリー》
        1972年、ニューヨーク。
        地下鉄の階段でハーヴィ・ミルクは20歳年下のスコット・スミスと出会い
        恋に落ちる。
        二人はサンフランシスコへ。
        ゲイやヒッピー達が大勢暮らすカストロ地区で、髪を伸ばし
        気ままな暮らしを楽しんでいた。
        やがて自分たちのアパートの1階に「カストロ・カメラ」という小さなカメラ屋を開業。
        店にはゲイやヒッピーをはじめ、周辺の商店主や住民も集まり
        情報交換の場となっていた。
        しかし、周辺には同性愛者たちを快く思わない保守的なカトリック系の商店主達も
        多く暮していた。
        ミルクは差別的な商工会に対抗し、新しい商工会を結成。
        恋人のスコットやカストロ・カメラに集まる人々の協力を得て
        地元商店街や住民の抱える問題に関わっていく。
        やがて彼は「カストロ・ストリートの市長」と呼ばれるように。
        1973年にはサンフランシスコの市政執行委員に立候補し
        すべての人のための権利と機会の平等を求めて選挙を戦うが、落選。
        やがて、政治の世界にのめりこみ、次第に大きな存在になっていくハーヴィから
        恋人のスコットは去っていく。
        77年、4度目の選挙で当選。
        「アメリカよ、目覚めよ。人種差別、性差別、年齢差別はやめよう。
        憎しみあうことはやめにしよう。
        われわれはもう悩むことなく、クローゼットに隠れることもない。もう二度と!」

        彼は高らかに声を上げる。
        ミルクはアメリカ史上において、同性愛者であることを公言して
        選ばれた初めての公職者となった。
        当選を喜ぶ支援者の中には新しい恋人ジャック・リラ
        選挙参謀の同性愛者の女性アン・クローネンバーグ
        そして、スコットの姿もあった。
        委員就任後、公共・福祉政策の立案で住民の賛同を得たミルクの前に
        立ちふさがったのは同性愛者の教師は解雇できるという案件だった…

映画はミルクがマイクに向かって語る思い出や決意をはさみながら進行します。
その言葉の中には
私のような人間、すなわち活動家であり、ゲイである者は、
不安で臆病で怖がりで気持の乱れた人の標的になる恐れがあることを十分理解している
」(1977年録音)
というものも。
彼は死を覚悟して活動していたんですね。
70年代のアメリカはまだまだそんな時代だったということです。

        それにしても、いつも思うのですが、アメリカの政治家はかっこいい演説をします。
        「映画だからね」なんて思っていたけど
        オバマ大統領のスピーチは映画よりかっこいいじゃないですか。
        日本の政治家も、もっと胸にぐさりとくる真実味のある言葉を
        発してもらいたいものです。

この映画にはミルクの近くにいた彼の友人たちも出演しています。
彼らはまた脚本家ダスティン・ランス・ブラックのリサーチに協力
撮影現場で多くの時間を過ごし、俳優たちの役作りにも貢献しました。
「ミルク」の中に闘う70年代の昂揚感や緊迫感がみなぎっているのは
ミルクを間近に見て、共に行動した彼らの思いが反映しているからかもしれません。

ミルク
監督/ガス・ヴァン・サント、脚本・製作総指揮/ダスティン・ランス・ブラック
キャスト
ショーン・ペン/ハーヴィ・ミルク、ジェームズ・フランコ/スコット・スミス、
ジョシュ・ブローリン/ダン・ホワイト、アリソン・ピル/アン・クローネンバーグ
4月18日(土)、シネマライズ、シネカノン有楽町2丁目、新宿バルト9他にて全国ロードショー
http://milk-movie.jp/enter.html

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# by mtonosama | 2009-04-14 06:12 | 映画 | Comments(12)