アルプス 天空の交響曲(シンフォニー)
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A SYMPHONY OF SUMMITS THE ALPS FROM ABOVE
(C)VIDICOM 2013
本作を監督したのはハンブルグ出身1960年生まれのペーター・バーデーレと
1979年ロストック生まれのセバスチャン・リンデマン。
35歳のリンデマンがこの映画のコンセプトを立て、
55歳のバーデーレが製作を担当し、監督としてヘリコプターに乗り込みました。
カメラはヨーロッパアルプスの最高峰モンブランからイタリアとオーストリア国境付近
に拡がる山岳地帯、世界遺産ドロミーティまで、
天空の高みから鮮明な映像を映し出してくれます。
山々だけではなくダム湖に沈んだ村や
ルートヴィッヒ2世の城も空から眺め、
後退する氷河もこの眼で確認します。
時には鷲の目を持ち、鷲の速度でアルプスの上空を滑空。
この映像は鷲匠が所有するゴールデンイーグルに装着したカメラによって
実際に撮影されています。
まさに鳥の目で撮影されているわけですね。
また、氷河上に溶融を遅らせるために置かれたマットの巨大さを見て、温暖化を実感。
太古の昔に起こった地球の大変動の痕跡を確かめることも。
あるいは山頂に建てられた十字架に山々の崇高さを見て、敬虔な思いになったり。
実際には経験できないことを見せてくれるものが映画なのでありますが、
この作品ほど自分の身体では絶対になしえないことを経験させてくれるものはありません。
ただひたすら鳥になって天高く舞う気分なのであります。
そして、この景観はいつまで楽しめるのでありましょう。
ああ、それにしても人間とは小さなものです。
その人間がアルプスにさえ毒牙をたてている様も垣間見えると思います。
眼前に拡がる想像もできない視野を享楽する94分間の飛行。
観客を導くナレーターは小林聡美です。
GWだからと込み合った地上世界で行列しなくても、
鳥の目でアルプス遊覧を楽しむというのも一興でありましょう。
終
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アルプス 天空の交響曲(シンフォニー)
監督/ペーター・バーデーレ&セバスチャン・リンデマン、カメラ/クラウス・シュトゥール、編集/ローランド・ポッセール、航空撮影プロデューサー/アンドレア・モコシュ、撮影パイロット/グイド・バウマン、ヴァルター・リュッシャー、地上ドライバー/モーリッツ・ミュラー・プライサー、製作総指揮/ペーター・バーデーレ
ナレーション/小林聡美
4月18日(土)シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー
2013年、ドイツ、93分、後援/ドイツ観光局、スイス政府観光局、オーストリア政府観光局、提供/ニューセレクト、配給/アルバトロス・フィルム、
http://alps-tenkuu.com/