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殿様の試写室

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リリイ、はちみつ色の秘密
The Secret Life of Bees

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(c)2008 Twentieth Century Fox

今回はアメリカ映画です。
アメリカ映画って、予定調和的というか、おさまるところにおさまるというか、
つかみはおどろおどろしいのだけれど、ラストはめでたし、めでたし、
というパターンが多いと思いませんか?
ま、「そこが安心できていいんじゃない?」という意見もあるかもしれませんが。

と、最初から、ネガティヴな殿です。

でも、この「リリイ、はちみつ色の秘密」には、そんな偏見を脇へ置いといても、
とりあえず観てみようか、という気持ちを起こさせる要素があるんです。

それが
1. 1960年代という時代
2.アメリカ南部の濃密で湿った空気と緑(なんたって「風と共に去りぬ」の南部ですから)
3. 14歳になったダコタ・ファニング

アメリカの1960年代って、なんかそそられます。
「ママはなんでも知っている」とか「奥さまは魔女」とか「カレン」とか。
この時期のアメリカのホームドラマや青春ドラマは日本のテレビでさかんに放映されましたから。
女の子はブロンドでくるりとカールしたセミロングヘアー。
ペティコートでボワンとふくらんだきれいなドレス(普段着でもこんな良い服を着ているのが不思議でした)。
デートの日には、きれいにうねった前髪(これもブロンド)を横分けにした男の子が
でっかいビュイックかなんかに乗ってお迎えにくる。
こうしたアメリカドラマのお約束が日本女子の脳にも刷り込まれてしまっていました。

脳天気な日本の女子たちはそんな素敵なアメリカに夢中になっていましたが、
アメリカの60年代は国外ではベトナム戦争に片足を突っ込み始め、国内では公民権法が施行され、
差別され続けてきた黒人たちの抵抗がジワジワと広がり始めた時期でした。

「リリイ、はちみつ色の秘密」はそんななつかしくも、ややこしい60年代に、
リリイという14歳の白人少女と養蜂場を経営する優しくて個性的な黒人三姉妹とが共に生活し、
心を通わせていくウォーム@ハートな映画。
全米で500万部以上を売り上げたスー・モンク・キッドのベストセラー小説「リリイ、はちみつ色の夏」(‘02)の映画化作品です。

そして、注目すべきはダコタ・ファニング。
デビュー作「I am Sam アイ・ァム・サム」で主演のショーン・ペンをくってしまった女の子。
「こまっしゃくれた子どもだぜ」と思いつつ、実は舌を巻いていたあの名子役が
なんとも微妙なお年頃の美少女に成長しているところが一番の見どころかも。

《ストーリー》
1964年.公民権法が制定された年。
もうすぐ14歳になるリリイはサウスカロライナ州で桃農園を経営する父と二人で暮らしていました。
リリイには母にまつわるつらい記憶があります。
4歳の頃、荷物をまとめて出ていこうとする母とそれを止める父とが激しく争う様子を、
リリイはクローゼットの陰から見ていました。
その時、彼女は、母が落としたピストルを手渡そうとして誤ってひきがねをひいてしまったのです。
それから10年間、リリイは「大好きなママを殺してしまった」という罪の意識で幼い心を傷め続けていました。
リリイが14歳の誕生日を迎えた夏の日、事件が起こりました。
その日、リリイの家で働く黒人家政婦ロザリンは選挙権の登録に行こうと張り切っていました。
ところが黒人の権利獲得をこころよく思わない保守的な白人たちに撲られ、入院。
リリイはロザリンを助けようとしなかった父に怒りをぶつけます。
「ママがいてくれたらよかったのに」。
ところが
「ママはお前を捨てて逃げたんだ」という思いがけない父の言葉。
リリイの胸に大きな波紋が拡がりました。
その夜、リリイはひそかに病院に向かい、ロザリンを連れ出します。
そして、母とつながりのあるティブロンという町に向かうのでした…


甘い花の香が漂ってくるようなティブロンの濃密な空気感。
瓶に入ったはちみつの穏やかな琥珀色。
ミツバチのたてる眠くなるような羽音。
薄幸な白人少女と豊かな体格と同じく豊かな心を持った養蜂場経営者オーガストとの心の交流は
「アンクル・トムの小屋」以来のアメリカのお家芸。
さすがに現代の映画ともなれば白人サイドの〈上から目線〉もありません。
甘~い花の香りとはちみつ色の安らぎに肩の力が抜けていく、心に優しい映画です。

ダコタ・ファニングはどんな女優に育っていくのでしょうか?

リリイ、はちみつ色の秘密
監督・脚本/ジ―ナ・プリンス=バイスウッド、原作/スー・モンク・キッド「リリイ、はちみつ色の夏」(世界文化社)
キャスト
ダコタ・ファニング/リリイ・オーウェンズ、クイーン・ラティファ/オーガスト・ボートライト、ジェニファー・ハドソン/ロザリン、アリシア・キーズ/ジューン・ポートライト、
ソフィー・オコネドー/メイ・ボートライト、ポール・ベタニー/父、ヒラリー・バートン/母デボラ
配給:20世紀FOX映画
3月20日TOHOシネマズシャンテ他全国順次ロードショー
www.Lily-Hachimitsu.jp


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by mtonosama | 2009-03-10 06:54 | 映画 | Comments(6)