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殿様の試写室

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タグ:アレハンドロ・モンテヴェルデ監督 ( 2 ) タグの人気記事



リトル・ボーイ
小さなボクと戦争
-2-

Little Boy

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(C)2014 Little Boy Production, LLC.All Rights Reserved.

本作にはとても印象的な日本人俳優が出ていました。

外国人ばかりの中に日本人が登場すると
身びいき意識が生じてしまうものですし、
その俳優が良い味を出していると、とても嬉しくなります。

これってオリンピックで日本が活躍すると嬉しくなるのと
同じ心情でしょうかねえ。

主人公ペッパーの親友となる日系人ハシモトを演じた
ケイリー=ヒロユキ・タガワがその人です。

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ケイリー=ヒロユキ・タガワ
1950年9月27日、東京生まれ。
エキストラとして出演した『ゴースト・ハンタ―ズ』
(‘86 ジョン・カーペンター監督)でキャリアをスタート。
翌87年、ベルナルド・ベルトリッチ監督『ラスト・エンペラー』で
溥儀の教育係役に抜擢される。
2008年『HACHI 約束の犬』(ラッセ・ハルストレム監督)で
主演のリチャード・ギアの親友を演じ、セドナ国際映画祭観客賞を受賞。
その他
『ヒマラヤ杉に降る雪』(‘99 スコット・ヒックス監督)
『PLANET OF THE APES 猿の惑星』(‘01 ティム・バートン監督)
『SAYURI』(‘05 ロブ・マーシャル監督)
など多数

本作では毅然とした日本人を演じてくれました。

あ、主人公のママを演じたエミリー・ワトソンも良かったなあ。
女性としての凛々しさ・・・といったらいいでしょうか。
とても勉強になりました。

さあ、どんなお話でしょう。

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ストーリー
第二次世界大戦中のカリフォルニア州の小さな漁村。
8歳のペッパーは背が低く、みんなからリトル・ボーイと呼ばれていた。
唯一の友人兼相棒はパパのジェイムズ。
パパはいつだってペッパーのお手本だった。
だから、手品師のベン・イーグルにもパパと一緒に心酔している。
心配事といったら兄ロンドンの入隊だけ。
一家の幸せはこれからも続くものだとばかり思っていた。

しかし、兄が偏平足を理由に入隊審査に落ちると事情は一変。
兄に代わりパパが入隊することになったのだ。
「すぐに戻ってくるよ」の言葉を残し、パパは去った。

ペッパーはパパが欲しがっていたウェスターン・ブーツや
ベン・イーグルの奇術ショーのチケット2枚を買い、パパの帰りを待つ。

そんなある日、
パパがフィリピンで日本軍の捕虜になったという通知が・・・

心配でたまらないペッパー。
母親は兄ロンドンに言って
ペッパーと一緒にベン・イーグルの奇術ショーへ行かせる。

ペッパーは少し元気を取り戻す。

すると、ベンからアシスタントとして壇上に呼びだされたペッパー。
そして、なんと、手も触れずに瓶を動かすことに成功したのだ!

自分もベンのような力を使えると信じたペッパーは
戦地のパパに向けて念を送り始めるのだった。

ある日、
合衆国への忠誠を示した日系人が
収容所から釈放されるというニュースが流れ、
ペッパーたちの住む小さな村にハシモトがやってきた。
ペッパーはパパを捕虜にした日本兵を憎む余り
ハシモトの家に石を投げ、ガラスを割る。

次の日ペッパーは教会のオリバー司祭に呼び出された。
司祭は瓶を動かすのを見せてくれとペッパーに言う。
必死で念を送るペッパー。

だが、瓶は動かない。
すると暫くして司祭が瓶を机の端に動かした。
司祭は言う。
「君の力で私の手が動いた。
瓶を動かしたいという願いが私を動かしたんだ」
信じる力が神様に届けば願いはかなうかもしれないと
ペッパーを諭す司祭。

司祭は古くから伝わる教会のリストに
「ハシモトに親切を」と書き加え、
リストに書かれた全てをやり遂げることが
信仰を神様に伝えることなのだと教えた……

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リストには
飢えた人に食べ物を
家なき人に屋根を
囚人を励ませ
裸者に衣服を
病人を見舞え
死者の埋葬を
と書かれていました。
それに「ハシモトに親切を」を加えたんです。

ひとつずつリストの課題を片づけていくペッパー。
ペッパーは次第にハシモトに心を開き、
そしてハシモトもペッパーと親しくなっていきます。

戦争の影も見えないカリフォルニアの小村にも
日系人へのすさまじい敵意や差別が渦巻いているし、
ペッパーのあだ名リトル・ボーイと広島原爆を重ね、
8月6日広島に原爆が投下された日、大人たちはペッパーをほめたたえます。

あの日、アメリカ中で起きていたであろうことを
第三者の眼で客観的に描いた作品です。

複雑な想いに陥りつつ、
不思議なおとぎ話のような本作を満喫しました。





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リトル・ボーイ
監督・脚本・製作/アレハンドロ・モンテヴェルデ、脚本/ぺぺ・ポーティーロ、製作・ストーリーコンサルタント/レオ・セヴェリ―ノ、撮影/アンドリュー・カデラーゴ、作曲/ステファン・アルトマン、マーク・フォスター
出演
ジェイコブ・サルヴァーティ/ペッパー・フリント・バスビー(リトル・ボーイ)、エミリー・ワトソン/エマ・バズビー、ケイリー・ヒロユキ・タガワ/ハシモト、マイケル・ラバポート/ジェイムズ・バズビー、デヴィッド・ヘンリー/ロンドン・バズビー、エドゥアルド・ヴェラステーギ/クリスピン司祭、製作・製作総指揮、ベン・チャップリン/ベン・イーグル、トム・ウィルキンソン/オリバー司祭
8月27日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ユーロスペースほか全国ロードショー
2014年、米、106分、カラー、字幕翻訳/戸田奈津子、提供/日活、配給/東京テアトル、
http://littleboy-movie.jp/

by Mtonosama | 2016-08-14 06:45 | 映画 | Comments(10)

リトル・ボーイ
小さなボクと戦争
-1-
Little Boy

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(C)2014 Little Boy Production, LLC.All Rights Reserved.


「リトル・ボーイ」と聞いて、瞬間、思い浮かべるのは
広島に落とされた原子爆弾のこと。
通称Little Boy。

なんか、リトル・ボーイとかファット・ボーイとか
原子爆弾にこういう可愛げな名前を付けるという感覚って
信じられないし、イヤです。

だいたい武器に通称をつける必要があります?

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被害者側から見ると実に不愉快なのですが、
ものごとにはあちらサイドからの見方もあるわけでして―――

更に加えて、監督も脚本も製作もメキシコからの移民、
映画の中で重要な役割を演ずるのが強制収容所から釈放された日系人となると
私たち観客にとってもひとごとではなく、ただの観客ではいられなくなります。
そう、かなり複雑な思いで鑑賞することになります。

監督はアレハンドロ・モンテヴェルデ。
メキシコ移民で10代の頃はハリウッドで映画を作ることを夢見る映画少年でした。

アレハンドロ・モンテヴェルデ
1977年メキシコ・タンピコ生まれ。
2001年、短編“Bocho”で脚本のぺぺ・ポーティーロと共同で監督デビューし、
2002年に監督した短編“Waiting for Trains”は
ニューヨーク国際インディペンデント&ビデオ祭で最優秀新人監督賞を受賞。
2006年の長編監督デビュー作品“Bella”は
トロント国際映画祭の監督賞とハートランド映画祭のグランプリに輝き
米国におけるラテンアメリカの芸術・文化への貢献が評価され
ホワイトハウスよりアウトスタンディング・アメリカン・バイ・チョイス賞を受賞。

第2次世界大戦末期の8月6日、広島に投下された原子爆弾のことを
知ったモンテヴェルデ監督と脚本家のぺぺ・ポーティーロは
大戦中に米国を離れたアメリカ人の歴史や
日系人が収容された強制収容所について調べました。
そこにはメキシコでは教えられなかった史実がたくさんありました。

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父と息子の愛を軸に
東洋と西洋のそれぞれの信念と、
当時の差別主義も描き出した二人の作品が本作です。

アメリカを知らないモンテヴェルデがお手本にしたのが
ノーマン・ロックウェルの作品なんですって。

ノーマン・ロックウェル
1894年2月3日~1978年11月8日 (84歳)
出身地:マンハッタン
学歴:アート・スチューデンツ・リーグ・オブ・ニューヨーク
ノーマン・ロックウェルは、アメリカ合衆国の画家、イラストレーター。
軽いタッチでアメリカ合衆国の市民生活を描き、アメリカ合衆国で幅広い大衆的人気を持つ。
(Wikipediaより)

ご覧になったこと、ありますよね。
どこか懐かしいあの作風。

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本作がアメリカ西海岸を舞台にして
アメリカらしい登場人物もいるし、
日系人への差別や
子ども社会では背が低い主人公へのいじめなどもあります。

アメリカアメリカした背景の中に
どこか第三者の眼を感じてしまうのは
メキシコ移民としての監督の客観性でしょうか。

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さあ、どんなお話でしょう。
1940年代の西海岸の雰囲気をしっかり楽しんでいただきながら
次回を期待していただきましょう。



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リトル・ボーイ
監督・脚本・製作/アレハンドロ・モンテヴェルデ、脚本/ぺぺ・ポーティーロ、製作・ストーリーコンサルタント/レオ・セヴェリ―ノ、撮影/アンドリュー・カデラーゴ、作曲/ステファン・アルトマン、マーク・フォスター
出演
ジェイコブ・サルヴァーティ/ペッパー・フリント・バスビー(リトル・ボーイ)、エミリー・ワトソン/エマ・バズビー、ケイリー・ヒロユキ・タガワ/ハシモト、マイケル・ラバポート/ジェイムズ・バズビー、デヴィッド・ヘンリー/ロンドン・バズビー、エドゥアルド・ヴェラステーギ/クリスピン司祭、製作・製作総指揮、ベン・チャップリン/ベン・イーグル、トム・ウィルキンソン/オリバー司祭
8月27日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ユーロスペースほか全国ロードショー
2014年、米、106分、カラー、字幕翻訳/戸田奈津子、提供/日活、配給/東京テアトル、
http://littleboy-movie.jp/

by Mtonosama | 2016-08-11 06:00 | 映画 | Comments(8)