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殿様の試写室

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リトル・プリンス
星の王子さまと私
-2-
THE LITTLE PRINCE

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(C)2015 LPPTV - LITTLE PRINCESS - ON ENT - ORANGE STUDIO - M6 FILMS - LUCKY RED


とのは古い人間ですから、どうも近頃のCGアニメーションというのが好きになれません。
やっぱりアニメは『白雪姫』とか『眠れる森の美女』
日本アニメなら『白蛇伝』(‘58 東映)

これなんて日本最初の長編カラーアニメですけど、
学校の映画鑑賞会で『白蛇伝』を観た時、幼いとのはぶっとびました。
あ、すいません。わき道に逸れて。

あとはもちろん『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』でないと・・・
と思っていました。

でも、CGアニメも棄てたものじゃありませんでした。

今回は3Dの日本語吹替版で観たのですが、実はこれもまた不本意。
だってオリジナル版なら、
ジェフ・ブリッジスが飛行士の声を、
ベニチオ・デル・トロがヘビの声を担当しているんですよ。

オリジナル版を見逃したのは痛恨の極みでしたが、
実は吹替版だってなかなかのものでした。
キツネは伊勢谷友介、ヘビは竹野内豊ですからね。
不満はいつも通り3Dの赤緑メガネがずりおちることですが。

さあ、そんな老いの繰り言は無視してお話をみてみましょう。

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ストーリー
ママは一人娘のためにすばらしい人生設計を立てた。
ママの言いつけどおり良い学校に入るため9歳の女の子は毎日勉強に励んでいる。
夏休みを前に名門校の近くに引っ越してきた母子。
でも、お隣には奇妙な老人が住んでいた。
裏には古いプロペラ機、屋根の上には展望台。
はじめはおかしな隣人は無視して勉強していた女の子。
ある日おじいさんが飛ばしてきた紙飛行機が気になって開いてみると、
そこにはかわいい挿絵を添えたお話が書いてあった・・・

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昔、小さな星に住み、友達を欲しがっているひとりの王子がいた。わたしが王子と会ったのは飛行機がサハラ砂漠に不時着したときのこと。「ヒツジの絵を描いて」と、その小さな王子はせがんだのだ。何枚描いても文句を言うので面倒になったわたしは箱の絵を描いて、「ヒツジはこの中だよ」と言って
渡した。王子はようやく気に入ったようだ。


それは老人が飛行士だった頃、
砂漠で出会った小さな王子のことを書いたお話だった。
女の子は続きが気になり、ママに内緒で飛行士の家を訪ねた。
王子は本当にいるのかと疑う女の子に、
お話の続きを話し、キツネのぬいぐるみを贈る飛行士・・・

王子の故郷である小惑星B-612で王子は美しい一輪のバラと暮らしていた。王子はバラをとても大切にしていたが、バラはわがままばかり。だから、王子はバラを残して旅に出た。行く先々の星々で、威張ったり、自惚れたり、お金の勘定ばかりしている大人たちに出会う。そして、ようやく辿りついた地球でキツネと友だちになった。やがて別れの時が近づき、キツネは泣きながら秘密を教えてくれた。
「いいかい。大切なものは目に見えないんだ」


女の子と飛行士はすっかり仲良くなっていた。
でも、それはママには秘密。
孤独だった女の子はもう寂しくはなかったが、
いつか別れの日がくることをほのめかす飛行士の言葉で悲しくなる。
飛行士は女の子を励まそうと壊れそうな車でドライブに。
ところが交通事故を起こし、ママに飛行士とのことがばれてしまう。
怒ったママは飛行士と会うことを禁じ、お話を書いた紙も破ってゴミ箱に捨ててしまう。
ママの言葉に従い再び勉強に励む女の子だったが、
王子のことも飛行士のことも忘れられない女の子はお話の紙を拾い上げた・・・

8日分しか持っていなかった水が尽きた。わたしは王子と井戸を探しにでかけた。
「砂漠がきれいなのはどこかに井戸を隠しているからだよ」王子は言う。


ママが会社に行っている間に、女の子は飛行士を訪ねた。
王子を一緒に探しにいこうと誘うために。
だが、飛行士からお話の最後を聞いてショックを受ける女の子。
女の子は飛行士の家を飛び出し、勉強漬けの日々に戻る。

いよいよ明日から新学期という日。
飛行士が倒れて病院に運ばれてしまう……

もう大き過ぎる女の子の目だって気になりません。
ただただお話にひきこまれ、
王子さまが、木の倒れるように砂漠に倒れていくあのシーンでは
泣いてしまいました。

紙と粘土で表現したストップウォッチ・アニメーションから紡ぎ出される
原作の世界。
CGアニメーションで描かれた女の子が主人公の世界。

原作を大切にくるんだもうひとつのストーリー。
昔女の子だった150歳も十二分に楽しませてもらいました。

宝物のような言葉もたくさん埋もれていました。

例えば

問題は大人になることじゃない。
忘れることが問題なんだ。





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リトル・プリンス
監督・製作総指揮/マーク・オズボーン、原作/「星の王子さま」アントワーヌ・ド・サン=テグジュぺリ、脚本/イリーナ・ブリヌル、キャラクター・デザイン/ピーター・デ・セヴ、ストーリー主任・脚本/ボブ・パーシケッティ、ストップモーション・クリエイティブ監督/ジェイミー・カリリ、ストップモーション・デザイン/アレックス・ユーハス、CGキャラクター監修/四角英孝
声の出演
鈴木梨央、マッケンジー・フォイ/女の子、瀬戸朝香、レイチェル・マクアダムス/お母さん、津川雅彦、ジェフ・ブリッジズ/飛行士、伊勢谷友介、ジェームス・フランコ/キツネ、滝川クリステル、マリオン・コティヤール/バラ、竹野内豊、ベニチオ・デル・トロ/ヘビ、壤晴彦、ポール・ジアマッティ/教師、土師孝也、アルバート・ブルックス/ビジネスマン、ビビる大木、リッキー・ジャーヴェイス/うぬぼれ男、坂口芳貞、バッド・コート/王様、池田優斗、ライリー・オズボーン/星の王子
11月21日(土)2D/3D日本語吹替版/字幕版 全国ロードショー
2015年、フランス映画、オリジナル音声:英語、107分、翻訳(字幕・吹替)/佐藤恵子
http://wwws.warnerbros.co.jp/littleprince/

by Mtonosama | 2015-11-21 07:17 | 映画 | Comments(6)

リトル・プリンス
星の王子さまと私
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THE LITTLE PRINCE

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(C)2015 LPPTV - LITTLE PRINCESS - ON ENT - ORANGE STUDIO - M6 FILMS - LUCKY RED

「星の王子さま」というお話ほど
今は大人になってしまったかつての子どもたちが
その胸に大事にしまっているものはないかもしれません。
いえ、もちろん現役の子どももそうです。

150歳のとのだって初めて読んだ日から
幾星霜を経て
月が巡り、星が生まれ、そして、消えても
王子さまのことを忘れた日はありません。

だからこそ
世界中の人が大切にするこのお話を映画化するのは
とてもとても難しいことだと思います。

そういえば、その昔
ミュージカル版『星の王子さま』(‘74スタンリー・ドーネン監督)が
ありましたね。

その時の王子さまもとっても可愛いいけれど、
やっぱり人間の子どもだからなぁ。
41年も経った今じゃ立派なおじさんになっているのでしょう。

かといって
アントワーヌ・ド・サン=テグジュぺリ自筆のあの挿絵が
そのまま動くというのも能のない話です。

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いやはや
映画化の話を受けた監督さんも悩んだことでありましょう。

さて、その勇気ある監督はマーク・オズボーン。

マーク・オズボーン監督
1970年生まれ。アニメーション技術に精通し、
米アカデミー賞に2度ノミネートされたフィルムメーカー。
同賞長編アニメ映画賞にノミネートされた『カンフー・パンダ』(‘08)の監督。
『カンフー・パンダ』の全世界興行収入は6億5千万ドル。
もっとも利益を出した歴代アニメ映画上位10作の内の1作。
98年の『More』ではオスカー短編アニメ映画賞にノミネートされた。

でも、そんなオズボーン監督も最初この話を受けたときは躊躇しました。

そりゃそうですよね。

プロデューサーのアトン・スマーシュも言っています。

「この本を読んだ誰もが王子さまと彼の世界について
自分だけのイメージを持っているので
小説をそのまま映画化することはできないと思った。
だから、この小説に取り組む上で
新しいアプローチを思いつくことができる監督でなければと思ったんだ」


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そこで、オズボーン監督が提案したのは
原作の周囲に新たなストーリーを組み立てることによって、
原作を膨らませるのではなく、原作はそのまま大事に守るというもの。
元からあった「星の王子さま」を新らしいストーリーで包み込み、
観客がその新しい主人公の目を通して
「星の王子さま」をもう一度観てみようというのです。

コアとなる原作世界をもうひとつの世界で包摂する・・・
まあ、なんと素晴らしい発想でしょう。

そして、その2つの世界は
CGアニメーションとストップモーションアニメーションによって描き分けられました。

さあ、どんな映画に仕上がっているのでしょう。

あ、いけない。
サン=テグジュぺリのご紹介をしなくては。
もちろん皆さんよくご存知のこととは思いますが、老婆心ながら。

アントワーヌ・ド・サン=テグジュぺリ

1900年6月29日にリヨンで生まれ、
1944年7月31日マルセイユ沖で偵察飛行中に行方不明になる。
1945年9月20日に死亡が認知される。
作家、飛行士。
貴族の出で5人兄妹の長男。
4歳で父を亡くすが、愛情深い母のもとで幸せな幼年時代を過ごす。
1917年バカロレア取得後、一時パリ美術学校建築科に籍を置く。
1921年兵役で航空隊を志願、民間飛行免許も取得。
1926年郵便飛行を業務とするラテコエール航空会社に入社。
1929年処女作「南方郵便機」を出版。
その後、南米担当の営業主任としてブエノスアイレスに赴任。
1931年中米出身のコンステロ・スンシンと結婚。
同年発表した「夜間飛行」(‘31)がベストセラー、人気作家に。
1940年第二次世界大戦勃発後アメリカに亡命。
1942年ニューヨークで「星の王子さま」を執筆後、
愛国心に駆られて戦線復帰。33-2飛行部隊に入隊。
マルセイユ沖で消息を絶ったのは任務中だった。
他の代表作に「人間の土地」(‘39)「戦う操縦士」(‘42)など

次回もどうぞ当試写室へお立ち寄りの程
よろしくお願い申し上げます。



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リトル・プリンス
監督・製作総指揮/マーク・オズボーン、原作/「星の王子さま」アントワーヌ・ド・サン=テグジュぺリ、脚本/イリーナ・ブリヌル、キャラクター・デザイン/ピーター・デ・セヴ、ストーリー主任・脚本/ボブ・パーシケッティ、ストップモーション・クリエイティブ監督/ジェイミー・カリリ、ストップモーション・デザイン/アレックス・ユーハス、CGキャラクター監修/四角英孝
声の出演
鈴木梨央、マッケンジー・フォイ/女の子、瀬戸朝香、レイチェル・マクアダムス/お母さん、津川雅彦、ジェフ・ブリッジズ/飛行士、伊勢谷友介、ジェームス・フランコ/キツネ、滝川クリステル、マリオン・コティヤール/バラ、竹野内豊、ベニチオ・デル・トロ/ヘビ、壤晴彦、ポール・ジアマッティ/教師、土師孝也、アルバート・ブルックス/ビジネスマン、ビビる大木、リッキー・ジャーヴェイス/うぬぼれ男、坂口芳貞、バッド・コート/王様、池田優斗、ライリー・オズボーン/星の王子
11月21日(土)2D/3D日本語吹替版/字幕版 全国ロードショー
2015年、フランス映画、オリジナル音声:英語、107分、翻訳(字幕・吹替)/佐藤恵子
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by Mtonosama | 2015-11-18 06:02 | 映画 | Comments(10)